JPH08337428A - ガラスレンズ成形型 - Google Patents
ガラスレンズ成形型Info
- Publication number
- JPH08337428A JPH08337428A JP14155695A JP14155695A JPH08337428A JP H08337428 A JPH08337428 A JP H08337428A JP 14155695 A JP14155695 A JP 14155695A JP 14155695 A JP14155695 A JP 14155695A JP H08337428 A JPH08337428 A JP H08337428A
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- Japan
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- glass
- molding die
- lens
- molding
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2215/00—Press-moulding glass
- C03B2215/65—Means for releasing gas trapped between glass and press die
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フラットガラスプリフォームを加熱軟化して
成形する際に生じる空気溜まりを防止する。 【構成】 成形型１の成形面１ａは球面形状に形成さ
れ、全面が鏡面研磨されている。成形型１の成形面１ａ
には光学有効径に相当する寸法の地点から外側に向かっ
て等間隔に４つの空気溝２が設けられている。空気溝２
の断面は放電加工により矩形形状に形成されている。
成形する際に生じる空気溜まりを防止する。 【構成】 成形型１の成形面１ａは球面形状に形成さ
れ、全面が鏡面研磨されている。成形型１の成形面１ａ
には光学有効径に相当する寸法の地点から外側に向かっ
て等間隔に４つの空気溝２が設けられている。空気溝２
の断面は放電加工により矩形形状に形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨することなく成形
によりガラスレンズを製造することのできるガラスレン
ズ成形型に関する。
によりガラスレンズを製造することのできるガラスレン
ズ成形型に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、レンズ自身の高性能化の要求およ
びレンズ系のレンズ枚数削減の要求を満たすべく、非球
面レンズへの必要性が高まっている。ガラスレンズの製
造には古くからガラス素材を球面研磨により仕上げる手
段が用いられてきたが、非球面レンズを研磨により製造
することは現在の技術では非常に難しく、採算がとれな
いのが現状である。そこで、成形により非球面レンズを
製造することが考えられているが、成形の容易なプラス
チック材料は光学的な性能に限界があるため、ガラスを
成形する技術の開発が盛んに行われている。
びレンズ系のレンズ枚数削減の要求を満たすべく、非球
面レンズへの必要性が高まっている。ガラスレンズの製
造には古くからガラス素材を球面研磨により仕上げる手
段が用いられてきたが、非球面レンズを研磨により製造
することは現在の技術では非常に難しく、採算がとれな
いのが現状である。そこで、成形により非球面レンズを
製造することが考えられているが、成形の容易なプラス
チック材料は光学的な性能に限界があるため、ガラスを
成形する技術の開発が盛んに行われている。
【０００３】従来のガラス成形は、予め所望の形状に近
い曲率半径に仕上げられた球面ガラスを加熱軟化して成
形する方法が採られてきたが、成形の前にガラスを加工
しなければならずコストが高くなる欠点があった。そこ
で、製造コストを引き下げるべく、ガラス平板を加熱軟
化して成形する方法が考えられた。しかし、この成形方
法では加熱軟化したガラスと成形型との間に空気が溜ま
ってしまう現象が多く見られ、良好なガラスレンズを製
造できない問題が生じる。
い曲率半径に仕上げられた球面ガラスを加熱軟化して成
形する方法が採られてきたが、成形の前にガラスを加工
しなければならずコストが高くなる欠点があった。そこ
で、製造コストを引き下げるべく、ガラス平板を加熱軟
化して成形する方法が考えられた。しかし、この成形方
法では加熱軟化したガラスと成形型との間に空気が溜ま
ってしまう現象が多く見られ、良好なガラスレンズを製
造できない問題が生じる。
【０００４】因って、上記問題を解決すべく、例えば特
開昭６２ー２９７２３０号公報には以下のような発明が
提案されている。上記発明は、図８に示すように、リン
グ７３に嵌合する成形型の上型７１および下型７２の成
形面中心部にそれぞれ微少なガスの逃げ孔７１ａ，７２
ａを形成したものである。 上記構成の上型７１および
下型７２は、成形の際にガラスと成形型との間に溜まる
空気をガスの逃げ孔７１ａ，７２ａより逃がすことで良
好な成形が行える。
開昭６２ー２９７２３０号公報には以下のような発明が
提案されている。上記発明は、図８に示すように、リン
グ７３に嵌合する成形型の上型７１および下型７２の成
形面中心部にそれぞれ微少なガスの逃げ孔７１ａ，７２
ａを形成したものである。 上記構成の上型７１および
下型７２は、成形の際にガラスと成形型との間に溜まる
空気をガスの逃げ孔７１ａ，７２ａより逃がすことで良
好な成形が行える。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記特開昭
６２ー２９７２３０号公報記載の発明においては以下の
ような欠点がある。すなわち、成形型の成形面中心部に
ガスの逃げ孔を形成したために、成形したレンズに突起
が生じてしまう。これは、孔の径が微少であるために通
常のφ１０〜２０ｍｍのガラスレンズでは問題ないもの
の、φ５ｍｍ以下の微少なガラスレンズでは光学性能に
問題が生じることがある。また、ガラスの粘度が低い状
態で成形するとガスの逃げ孔が塞がってしまい、連続し
て一つの成形型で成形することができなくなることがあ
る。
６２ー２９７２３０号公報記載の発明においては以下の
ような欠点がある。すなわち、成形型の成形面中心部に
ガスの逃げ孔を形成したために、成形したレンズに突起
が生じてしまう。これは、孔の径が微少であるために通
常のφ１０〜２０ｍｍのガラスレンズでは問題ないもの
の、φ５ｍｍ以下の微少なガラスレンズでは光学性能に
問題が生じることがある。また、ガラスの粘度が低い状
態で成形するとガスの逃げ孔が塞がってしまい、連続し
て一つの成形型で成形することができなくなることがあ
る。
【０００６】請求項１〜３の目的は、成形されたガラス
レンズに外観上および光学性能上の問題が生じず、成形
時にガラスが成形型へ詰まりにくいガラスレンズ成形型
の提供にある。
レンズに外観上および光学性能上の問題が生じず、成形
時にガラスが成形型へ詰まりにくいガラスレンズ成形型
の提供にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、成形
型表面に少なくとも１つ以上の空気抜きの溝を形成した
ことを特徴とするガラスレンズ成形型である。
型表面に少なくとも１つ以上の空気抜きの溝を形成した
ことを特徴とするガラスレンズ成形型である。
【０００８】請求項２の発明は、前記空気抜きの溝を成
形型表面の光学有効径外に形成したことを特徴とする請
求項１記載のガラスレンズ成形型である。
形型表面の光学有効径外に形成したことを特徴とする請
求項１記載のガラスレンズ成形型である。
【０００９】請求項３の発明は、前記空気抜きの溝をそ
の深さが２０〜５０μｍ，幅が１０〜６０μｍに形成し
たことを特徴とする請求項１記載のガラスレンズ成形型
である。
の深さが２０〜５０μｍ，幅が１０〜６０μｍに形成し
たことを特徴とする請求項１記載のガラスレンズ成形型
である。
【００１０】
【作用】請求項１の作用は、ガラス成形時に成形型表面
へ形成された空気抜きの溝が軟化したガラスと成形型と
の間に存在する空気の逃げる通路となり、該空気を成形
型の外に追い出すことにより転写性の良いガラスレンズ
が得られる。
へ形成された空気抜きの溝が軟化したガラスと成形型と
の間に存在する空気の逃げる通路となり、該空気を成形
型の外に追い出すことにより転写性の良いガラスレンズ
が得られる。
【００１１】請求項２の作用は、空気抜きの溝を成形型
表面の光学有効径の外に形成したことにより、成形され
るガラスレンズの光学的特性を損なわない。一般に、平
板ガラスを成形したときに空気溜まりのできる場所は成
形されたガラスレンズの中心部分とは限らない。空気溜
まりがなければ良好な転写精度を示す成形条件では、む
しろレンズの外周部付近に空気溜まりの見られることが
多い。従って、レンズ外周部付近の空気を逃がしてやる
ことで空気溜まりの発生を抑えることができる。
表面の光学有効径の外に形成したことにより、成形され
るガラスレンズの光学的特性を損なわない。一般に、平
板ガラスを成形したときに空気溜まりのできる場所は成
形されたガラスレンズの中心部分とは限らない。空気溜
まりがなければ良好な転写精度を示す成形条件では、む
しろレンズの外周部付近に空気溜まりの見られることが
多い。従って、レンズ外周部付近の空気を逃がしてやる
ことで空気溜まりの発生を抑えることができる。
【００１２】請求項３の作用は、空気抜きの溝を適当な
形状とすることで空気の抜けを良くするとともに、ガラ
スが空気抜きの溝に詰まりにくいようにする。
形状とすることで空気の抜けを良くするとともに、ガラ
スが空気抜きの溝に詰まりにくいようにする。
【００１３】
【実施例１】図１〜図４は本実施例を示し、図１は成形
型の断面図、図２は同平面図、図３は空気溝の断面図、
図４は成形時の断面図である。図１に示すように、１は
ＷＣ（タングステンカーバイト）から成る成形型で、こ
の成形型１の成形面１ａは球面形状に形成され、全面が
鏡面研磨されている。成形型１の外形はφ１５．５ｍ
ｍ，レンズ径はφ１４．８ｍｍである。
型の断面図、図２は同平面図、図３は空気溝の断面図、
図４は成形時の断面図である。図１に示すように、１は
ＷＣ（タングステンカーバイト）から成る成形型で、こ
の成形型１の成形面１ａは球面形状に形成され、全面が
鏡面研磨されている。成形型１の外形はφ１５．５ｍ
ｍ，レンズ径はφ１４．８ｍｍである。
【００１４】図２に示すように、成形型１の成形面１ａ
には光学有効径（φ１４．２ｍｍ）に相当する寸法の地
点から外側に向かって等間隔に４つの空気溝２が設けら
れている。図３に示すように、空気溝２の断面は放電加
工により矩形形状に形成されている。空気溝２の幅２ａ
は１０μｍ，その深さ２ｂは２０μｍに形成されてい
る。
には光学有効径（φ１４．２ｍｍ）に相当する寸法の地
点から外側に向かって等間隔に４つの空気溝２が設けら
れている。図３に示すように、空気溝２の断面は放電加
工により矩形形状に形成されている。空気溝２の幅２ａ
は１０μｍ，その深さ２ｂは２０μｍに形成されてい
る。
【００１５】上記成形型１を上型３および下型４とし、
図４に示すような装置による成形を以下に説明する。上
下に相対する位置に配置された上型３と下型４との間の
成形位置へ、ホルダー６に載置されたまま加熱軟化され
たフラットガラスプリフォーム７を図示省略した搬送装
置により搬送する。搬送後、主軸８を図示省略したサー
ボモーター等により駆動して下型３を上昇させ、フラッ
トガラスプリフォーム７を成形する。
図４に示すような装置による成形を以下に説明する。上
下に相対する位置に配置された上型３と下型４との間の
成形位置へ、ホルダー６に載置されたまま加熱軟化され
たフラットガラスプリフォーム７を図示省略した搬送装
置により搬送する。搬送後、主軸８を図示省略したサー
ボモーター等により駆動して下型３を上昇させ、フラッ
トガラスプリフォーム７を成形する。
【００１６】成形型１は光学レンズを成形するための十
分な鏡面を有している。空気溝２は成形時に成形型１と
フラットガラスプリフォーム７との間に閉じこめられた
空気を逃がす作用をする。空気溝２の幅２ａが６０μｍ
よりも大きいと、ガラスが空気溝２に入りこんで空気が
逃げられなくなる。また、空気溝２の幅２ａが１０μｍ
よりも小さいと、外部に逃げる空気の流量が減ってしま
い好ましくない。
分な鏡面を有している。空気溝２は成形時に成形型１と
フラットガラスプリフォーム７との間に閉じこめられた
空気を逃がす作用をする。空気溝２の幅２ａが６０μｍ
よりも大きいと、ガラスが空気溝２に入りこんで空気が
逃げられなくなる。また、空気溝２の幅２ａが１０μｍ
よりも小さいと、外部に逃げる空気の流量が減ってしま
い好ましくない。
【００１７】空気溝２の深さ２ｂにおいても、同様な理
由により２０〜５０μｍの値に設定することが適当であ
る。空気溝２が光学有効径の外に形成されたことによ
り、成形されたレンズの光学的な性能を損なうことがな
い。
由により２０〜５０μｍの値に設定することが適当であ
る。空気溝２が光学有効径の外に形成されたことによ
り、成形されたレンズの光学的な性能を損なうことがな
い。
【００１８】本実施例によれば、成形されたガラスレン
ズの表面に空気溜まりは見られず、良好な面精度が得ら
れた。また、空気溝２にガラスが溜まることはなかっ
た。さらに、成形されたレンズ表面には空気溝２の形状
を転写したものが見られたが、その高さは１μｍ程度で
あり、光学有効径の外でもあるためレンズの性能に問題
を生じることはなかった。
ズの表面に空気溜まりは見られず、良好な面精度が得ら
れた。また、空気溝２にガラスが溜まることはなかっ
た。さらに、成形されたレンズ表面には空気溝２の形状
を転写したものが見られたが、その高さは１μｍ程度で
あり、光学有効径の外でもあるためレンズの性能に問題
を生じることはなかった。
【００１９】尚、本実施例では成形型１の材質としてＷ
Ｃを用いたが、本発明はこれに限定するものではなく、
ステンレスや炭素鋼等の耐熱性が高くて導電性のある材
料を用いることができる。
Ｃを用いたが、本発明はこれに限定するものではなく、
ステンレスや炭素鋼等の耐熱性が高くて導電性のある材
料を用いることができる。
【００２０】
【実施例２】図５は本実施例を示す成形型の平面図であ
る。本実施例は、前記実施例１における空気溝２を廃止
し、代わりに成形型１１の光学有効径の外側へ、光学有
効径を囲むように形成された４つの円弧と、該円弧から
成形型１１の外部まで続く直線とを組み合わせた形状の
空気溝１２を形成した点が異なるもので、他の構成は前
記実施例１と同様であり、構成の説明を省略する。本実
施例の空気溝１２は断面が放電加工により矩形形状に形
成され、幅が６０μｍ，深さが５０μｍに形成されてい
る。
る。本実施例は、前記実施例１における空気溝２を廃止
し、代わりに成形型１１の光学有効径の外側へ、光学有
効径を囲むように形成された４つの円弧と、該円弧から
成形型１１の外部まで続く直線とを組み合わせた形状の
空気溝１２を形成した点が異なるもので、他の構成は前
記実施例１と同様であり、構成の説明を省略する。本実
施例の空気溝１２は断面が放電加工により矩形形状に形
成され、幅が６０μｍ，深さが５０μｍに形成されてい
る。
【００２１】成形型１１は光学レンズを成形するための
十分な鏡面を有している。空気溝１２は成形時に成形型
１１とフラットガラスプリフォームとの間に閉じこめら
れた空気を逃がす作用をする。空気溝１２の形状が大き
すぎると、ガラスが空気溝１２に入りこんで空気が逃げ
られなくなる。また、空気溝１２の形状が小さすぎて
も、外部に逃げる空気の流量が減ってしまい好ましくな
い。従って、空気溝１２を適当な大きさの形状に加工す
ることは重要である。
十分な鏡面を有している。空気溝１２は成形時に成形型
１１とフラットガラスプリフォームとの間に閉じこめら
れた空気を逃がす作用をする。空気溝１２の形状が大き
すぎると、ガラスが空気溝１２に入りこんで空気が逃げ
られなくなる。また、空気溝１２の形状が小さすぎて
も、外部に逃げる空気の流量が減ってしまい好ましくな
い。従って、空気溝１２を適当な大きさの形状に加工す
ることは重要である。
【００２２】空気溝１２を光学有効径の外側に形成した
ことにより、成形されたレンズの性能を損なうことがな
い。また、円弧状に拡がった空気溝１２は前記実施例１
の空気溝２よりも広範囲な空気を集めることができる。
さらに、前記実施例１の空気溝２よりも大きな横断面の
空気溝１２はより多くの流量の空気を短時間で成形型１
１の外部に排出できる。
ことにより、成形されたレンズの性能を損なうことがな
い。また、円弧状に拡がった空気溝１２は前記実施例１
の空気溝２よりも広範囲な空気を集めることができる。
さらに、前記実施例１の空気溝２よりも大きな横断面の
空気溝１２はより多くの流量の空気を短時間で成形型１
１の外部に排出できる。
【００２３】本実施例によれば、前記実施例１と同様な
効果が得られるとともに、前記実施例１よりも空気が流
れ易いため、空気溜まりがより出来易い条件下でも良好
な成形が行える。また、成形されたレンズ表面には空気
溝１２の形状を転写したものが見られたが、その高さは
２μｍ程度であり、光学有効径の外でもあるためレンズ
の性能に問題を生じることはなかった。
効果が得られるとともに、前記実施例１よりも空気が流
れ易いため、空気溜まりがより出来易い条件下でも良好
な成形が行える。また、成形されたレンズ表面には空気
溝１２の形状を転写したものが見られたが、その高さは
２μｍ程度であり、光学有効径の外でもあるためレンズ
の性能に問題を生じることはなかった。
【００２４】
【実施例３】図６および図７は本実施例を示し、図６は
成形型の平面図、図７は空気溝の断面図である。本実施
例は、前記実施例１における空気溝２を廃止し、代わり
に成形型２１の光学有効径の外に外周に向かって断面が
Ｖ字状の空気溝２２を均等に８ヶ所設けた点と、成形型
２１の材質としてＡｌＮを用いた点とが異なるもので、
他の構成は前記実施例１と同様であり、構成の説明を省
略する。本実施例では加工にＷＣバイトを用い、幅２２
ａが３０μｍ，深さ２２ｂが４０μｍのＶ字状の空気溝
２２を形成した。
成形型の平面図、図７は空気溝の断面図である。本実施
例は、前記実施例１における空気溝２を廃止し、代わり
に成形型２１の光学有効径の外に外周に向かって断面が
Ｖ字状の空気溝２２を均等に８ヶ所設けた点と、成形型
２１の材質としてＡｌＮを用いた点とが異なるもので、
他の構成は前記実施例１と同様であり、構成の説明を省
略する。本実施例では加工にＷＣバイトを用い、幅２２
ａが３０μｍ，深さ２２ｂが４０μｍのＶ字状の空気溝
２２を形成した。
【００２５】成形型２１は光学レンズを成形するための
十分な鏡面を有している。空気溝２２は成形時に成形型
２１とフラットガラスプリフォームとの間に閉じこめら
れた空気を逃がす作用をする。空気溝２２の形状が大き
すぎると、ガラスが空気溝２２に入りこんで空気が逃げ
られなくなる。また、空気溝２２の形状が小さすぎて
も、外部に逃げる空気の流量が減ってしまい好ましくな
い。従って、空気溝２２を適当な大きさの形状に加工す
ることは重要である。さらに、空気溝２２を光学有効径
の外に形成したことにより、成形されたレンズの性能を
損なうことがない。
十分な鏡面を有している。空気溝２２は成形時に成形型
２１とフラットガラスプリフォームとの間に閉じこめら
れた空気を逃がす作用をする。空気溝２２の形状が大き
すぎると、ガラスが空気溝２２に入りこんで空気が逃げ
られなくなる。また、空気溝２２の形状が小さすぎて
も、外部に逃げる空気の流量が減ってしまい好ましくな
い。従って、空気溝２２を適当な大きさの形状に加工す
ることは重要である。さらに、空気溝２２を光学有効径
の外に形成したことにより、成形されたレンズの性能を
損なうことがない。
【００２６】本実施例によれば、前記実施例１と同様な
効果が得られるとともに、加工にバイトを用いたため加
工費用が安価となる。さらに、ＷＣ等の導電性のある材
料に加え、ＡｌＮ，Ａｌ2 Ｏ3 , ＣｒＮ等の電気を通さ
ない耐熱性セラミックスに対しても加工することができ
る。
効果が得られるとともに、加工にバイトを用いたため加
工費用が安価となる。さらに、ＷＣ等の導電性のある材
料に加え、ＡｌＮ，Ａｌ2 Ｏ3 , ＣｒＮ等の電気を通さ
ない耐熱性セラミックスに対しても加工することができ
る。
【００２７】尚、本実施例ではバイトを用いて加工した
が、加工形状の自由度は放電加工よりも劣るので形状の
選択には注意が必要である。
が、加工形状の自由度は放電加工よりも劣るので形状の
選択には注意が必要である。
【００２８】
【発明の効果】請求項１の効果は、フラットガラスプリ
フォームを加熱軟化して成形する場合において、空気溜
まりがレンズに生じて形状不良となることを防止でき
る。
フォームを加熱軟化して成形する場合において、空気溜
まりがレンズに生じて形状不良となることを防止でき
る。
【００２９】請求項２の効果は、成形したレンズの光学
的性能が空気抜きの溝により損なわれることがない。
的性能が空気抜きの溝により損なわれることがない。
【００３０】請求項３の効果は、空気抜きの溝の断面積
が広すぎることからガラスが流入して詰まることで空気
の流動を妨げたり、断面積が小さすぎることから空気の
流動量が減って効率が悪くなることを防止できる。
が広すぎることからガラスが流入して詰まることで空気
の流動を妨げたり、断面積が小さすぎることから空気の
流動量が減って効率が悪くなることを防止できる。
【図１】実施例１を示す断面図である。
【図２】実施例１を示す平面図である。
【図３】実施例１を示す断面図である。
【図４】実施例１を示す断面図である。
【図５】実施例２を示す平面図である。
【図６】実施例３を示す平面図である。
【図７】実施例３を示す断面図である。
【図８】従来例を示す断面図である。
１，１１，２１ 成形型 ２，１２，２２ 空気溝 ３ 上型 ４ 下型 ６ ホルダー ７ フラットガラスプリフォーム ８ 主軸
Claims (3)
- 【請求項１】 成形型表面に少なくとも１つ以上の空気
抜きの溝を形成したことを特徴とするガラスレンズ成形
型。 - 【請求項２】 前記空気抜きの溝を成形型表面の光学有
効径外に形成したことを特徴とする請求項１記載のガラ
スレンズ成形型。 - 【請求項３】 前記空気抜きの溝をその深さが２０〜５
０μｍ，幅が１０〜６０μｍに形成したことを特徴とす
る請求項１記載のガラスレンズ成形型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14155695A JPH08337428A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | ガラスレンズ成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14155695A JPH08337428A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | ガラスレンズ成形型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08337428A true JPH08337428A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15294722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14155695A Withdrawn JPH08337428A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | ガラスレンズ成形型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08337428A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010055763A1 (ja) | 2008-11-13 | 2010-05-20 | 住友電気工業株式会社 | 素子成形用部材、素子の製造方法、および素子 |
| US7771815B2 (en) * | 2007-08-28 | 2010-08-10 | E-Pin Optical Industry Co., Ltd | Molding glass lens and mold thereof |
| US7965445B2 (en) | 2009-09-30 | 2011-06-21 | E-Pin Optical Industry Co., Ltd. | High SAG optical lens and method for fast molding the same |
| JP2011184211A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Olympus Corp | 光学素子の製造方法及び成形用型組立体 |
| CN104669475A (zh) * | 2013-11-28 | 2015-06-03 | 一品光学工业股份有限公司 | 用以形成透镜的模具、透镜及透镜的制造方法 |
| CN106873115A (zh) * | 2013-10-04 | 2017-06-20 | 大立光电股份有限公司 | 光学镜片组 |
| CN110655306A (zh) * | 2019-08-20 | 2020-01-07 | 瑞声科技(新加坡)有限公司 | 用于成型晶元镜片的模具以及成型晶元镜片的方法 |
-
1995
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