JPH08337072A - 平版印刷用湿し水 - Google Patents

平版印刷用湿し水

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JPH08337072A
JPH08337072A JP14469895A JP14469895A JPH08337072A JP H08337072 A JPH08337072 A JP H08337072A JP 14469895 A JP14469895 A JP 14469895A JP 14469895 A JP14469895 A JP 14469895A JP H08337072 A JPH08337072 A JP H08337072A
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JP
Japan
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dampening water
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dibromo
dicyanobutane
fountain solution
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JP14469895A
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Hidetoshi Morimoto
秀俊 森本
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Somar Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)1,2‐ジブロモ‐2,4‐ジシアノ
ブタンと、所望により、(B)一般式 【化1】 (R1及びR2は水素原子、ハロゲン原子又は置換若しく
は無置換のアルキル基、Xはハロゲン原子)で表わされ
る脂肪族ニトロアルコール、1,2‐ビスブロモアセト
キシエタン及び3,3,4,4‐テトラクロロテトラヒ
ドロチオフェン‐1,1‐ジオキシドの中から選ばれた
少なくとも1種とを含有して成る平版印刷用湿し水であ
る。 【効果】 有害微生物のバクテリア、カビ、酵母類など
に対してその種類に関係なく、広い範囲で優れた防菌作
用を有するとともに、スライムの生成を防止し、長期間
循環使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な平版印刷用湿し
水、さらに詳しくは、有害微生物のバクテリア、カビ、
酵母類などに対してその種類に関係なく、広い範囲で優
れた防菌作用を有するとともに、スライムの生成を防止
し、長期間循環使用しうる平版印刷用湿し水に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷においては、一般に、版の同一
平面に親油性の画線部と、親水性の非画線部とを有し、
この版に湿し水を付着させ、さらにインキを付着させて
印刷する方法がとられている。この際用いる湿し水は、
例えば非画線部への印刷インキの着肉防止、非画線部の
洗浄、画線部の洗浄、画線部の劣化防止、版面温度を一
定に保つなどの役割を果すが、特に重要な役割は非画線
部の不感脂化であり、この不感脂化能力を向上させるこ
とにより、湿し水の量を少なくすることが可能となる。
【0003】ところで、このような湿し水は、通常pH
2〜3の酸性水溶液であり、例えば硫酸、リン酸、クエ
ン酸のような表面洗浄剤、非イオン性界面活性剤、不感
脂化剤、リン酸ナトリウム、第一リン酸アンモニウム、
クエン酸ナトリウムのような緩衝剤、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコールのような保水、乾燥調整剤
などの成分を含有している。
【0004】これらの成分中、非画線部の洗浄のために
配合される不感脂化剤には、アラビアゴム、カルボキシ
メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸
アンモニウム、酸化デンプン、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸
ナトリウムなど菌の栄養源となるものが多いため、湿し
水を循環して使用する場合には、大気中や補給水から取
り込まれるバクテリアやカビ、酵母などの微生物が湿し
水中で増殖し、不感脂化能力の低下や、悪臭発生などの
原因になる上に、スライムを形成し、湿し水循環システ
ムの各種パイプ及び貯蔵タンクの閉塞をもたらす。
【0005】他方、保水、乾燥調整剤として用いられる
イソプロピルアルコールは、防菌作用を有するため、こ
れを加えれば、ある程度上記のトラブルを抑制すること
はできるが、近年労働安全衛生法及び消防法の規制が強
化され、このイソプロピルアルコールの使用が制限され
る傾向にある。
【0006】このために、一般に湿し水には防菌作用を
示す化合物を配合し、バクテリアやカビ、酵母などの微
生物の繁殖を抑制することが行われている。このバクテ
リアやカビの発生を防止するための殺菌剤や防菌剤とし
ては、ジクロロイソシアヌレート、2,4,6‐トリク
ロロフェノール、メチレンビスチオシアネート、2‐メ
ルカプトベンゾチアゾール、3,5‐ジメチルテトラヒ
ドロ‐1,3,5‐2H‐チアジアジン‐2‐チオン、
2‐(2‐フリル)‐3‐(5‐ニトロ‐2‐フリル)
アクリルアミド、N‐ブロモアセトアミド、1,4‐ビ
スブロモアセトキシ‐2‐ブテンなどの化合物が用いら
れているが、これらの化合物は、湿し水中に発生するカ
ビに対する効力が不十分、持続性が低い、防錆剤の効力
を阻害する、印刷版のインキ付着性を低下させる、イン
キの乳化を伴うなどの、なんらかの欠点を有し、必ずし
も満足できるものではない。
【0007】最近、平版印刷用処理液に配合する化合物
として、4‐イソチアゾリン‐3‐オン化合物(特公平
1−26051号公報)やブロモニトロアルコール系化
合物(特開平5−278364号公報)が提案されてお
り、かなりの効果が認められているが、これらの化合物
は、抗菌スペクトルが狭く、抑制しうる微生物の種類が
限られているため、長期間にわたって湿し水を循環再使
用する場合には、バクテリアやカビの発生するのを免れ
ないし、また湿し水の組成によっては不感脂化効果やイ
ンキ性能の低下、温度による有効成分の分離、変色をも
たらすという欠点がある。
【0008】このように、メーカーによって異なる組成
の湿し水に対し、普遍的に適用できる湿し水の効果を阻
害することなく、かつ広い範囲のバクテリアやカビなど
の微生物の繁殖を抑制しうる殺菌剤は、これまで知られ
ていなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような事
情のもとで、有害微生物のバクテリア、カビ、酵母類な
どに対してその種類に関係なく、広い範囲で優れた防菌
作用を有し、スライムの生成を防止することができ、し
かも不感脂化など、湿し水に要求される性能を妨げない
上に、環境や人体に対して危険又は有害な作用を及ぼす
ことがなく、さらに皮膚刺激性が弱くて取り扱いが容易
である上に、組成に関係なく、各種の湿し水に適用可能
であって、長期間保管しても温度による分離、変色、p
Hの変化を生じない、長期間循環使用しても有害微生物
によるトラブルを防止しうる平版印刷用湿し水を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、長期間循
環使用しても有害微生物によるトラブルを防止しうる平
版印刷用湿し水を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
1,2‐ジブロモ‐2,4‐ジシアノブタンを含有させ
ることによりその目的に適合しうることを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、(A)1,2‐ジブ
ロモ‐2,4‐ジシアノブタンと、場合によりさらに
(B)(イ)一般式
【化2】 (式中のR1及びR2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基であり、Xはハロ
ゲン原子である)で表わされる脂肪族ニトロアルコー
ル、(ロ)1,2‐ビスブロモアセトキシエタン及び
(ハ)3,3,4,4‐テトラクロロテトラヒドロチオ
フェン‐1,1‐ジオキシドの中から選ばれた少なくと
も1種とを含有することを特徴とする平版印刷用湿し水
を提供するものである。
【0012】本発明湿し水において、(A)成分として
用いられる1,2‐ジブロモ‐2,4‐ジシアノブタン
は、式
【化3】 で表わされる構造を有するものである。この1,2‐ジ
ブロモ‐2,4‐ジシアノブタンの含有量としては、通
常、湿し水全量に基づき、0.001〜5重量%の範囲
内で選ばれる。この含有量が0.001重量%未満では
微生物の殺菌・抗菌作用が不十分であるし、5重量%を
超えるとpHコントロール、コスト、安定性の面で問題
が生じる上、印刷面の乾燥不良のため、印刷障害を引き
起こすことがある。殺菌・抗菌作用、pHコントロー
ル、コスト、安定性、印刷面の乾燥性などのバランスの
面から、特に好ましい1,2‐ジブロモ‐2,4‐ジシ
アノブタンの含有量は、湿し水全量に基づき、0.05
〜3重量%の範囲である。
【0013】前記(イ)成分の一般式(I)で表わされ
る脂肪族ニトロアルコールにおいて、R1及びR2のうち
のハロゲン原子としては、例えばCl、Br、Iなど、
好ましくはBrが挙げられ、またアルキル基は直鎖状、
分枝状のいずれでもあってもよく、例えばメチル基、エ
チル基、n‐プロピル基、イソプロピル基、n‐ブチル
基、sec‐ブチル基、tert‐ブチル基などが好ま
しく挙げられる。このアルキル基は適当な置換基、例え
ばハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、ア
シルオキシ基などを有していてもよい。これらの置換基
の中で特に水酸基が好適である。このR1及びR2はたが
いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。ま
た、Xで示されるハロゲン原子としては、例えばCl、
Br、Iなどが挙げられ、これらの中で特にBrが好適
である。
【0014】この一般式(I)で示される脂肪族ニトロ
アルコールの例としては、2,2‐ジブロモ‐2‐ニト
ロエタノール、2‐ブロモ‐2‐ニトロ‐1,3‐プロ
パンジオール、1,1‐ジブロモ‐1‐ニトロ‐2‐プ
ロパノール、3‐ブロモ‐3‐ニトロペンタン‐2,4
‐ジオールなどを挙げることができる。
【0015】これらの脂肪族ニトロアルコールは工業用
殺菌剤として公知の化合物であるが(特公昭40−89
17号公報)、これを単独で湿し水に加えた場合には、
グラム陰性菌の緑膿菌やカビ類に対する防菌効果が小さ
く、微生物の繁殖によるトラブルを十分に抑制すること
ができない。
【0016】また、(B)成分として用いられる(ロ)
成分の1,2‐ビスブロモアセトキシエタンは、工業用
殺菌剤として公知の化合物であるが(特開昭53−34
920号公報)、これを単独で湿し水に加えた場合に
は、大気中に存在するグラム陰性菌エントロバクターや
グラム陽性菌スタフィロコッカス属バクテリアの増殖抑
制作用が小さいため、やはり微生物の繁殖によるトラブ
ルを十分に抑制することができない。さらに、(B)成
分として用いられる(ハ)成分の3,3,4,4‐テト
ラクロロテトラヒドロチオフェン‐1,1‐ジオキシド
は工業用殺菌剤として公知の化合物であるが(米国特許
第2,957,887号明細書)、このものを単独で
湿し水に配合しても殺菌効果が不十分で、かつ持続性に
劣る。しかし、この(ハ)成分を、前記の(A)成分
や、(B)成分の(イ)又は(ロ)成分と組み合わせて
湿し水に用いることにより、初めて十分な防菌効果及び
その持続性を発揮することができる。
【0017】このように、(B)成分は、単独で使用し
た場合、湿し水の微生物の繁殖に基づくトラブルを抑制
することはできないが、(A)成分と併用することによ
り、湿し水に対して有害なカビ、バクテリア、酵母類を
広範囲にわたって防菌することができ、長期間にわたっ
て、なんらトラブルなしに湿し水の循環使用を可能にす
る。
【0018】本発明の湿し水においては、前記(B)成
分はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。2種の組合せとしては、例えば
(イ)成分である2,2‐ジブロモ‐2‐ニトロエタノ
ールと(ロ)成分である1,2‐ビスブロモアセトキシ
エタンとの組合せが、また3種の組合せとしては、例え
ば(イ)成分である2,2‐ジブロモ‐2‐ニトロエタ
ノールと(ロ)成分である1,2‐ビスブロモアセトキ
シエタンと(ハ)成分である3,3,4,4‐テトラク
ロロテトラヒドロチオフェン‐1,1‐ジオキシドとの
組合せが、湿し水としての効果を損なうことなく、広い
抗菌スペクトルを有するなど、殺菌性に優れるので好ま
しい。
【0019】(B)成分を2種組み合わせる場合、例え
ば(イ)成分と(ロ)成分とを、重量比1:10ないし
10:1、有利には1:5ないし5:1の割合で組み合
わせるのが、広範囲の抗菌スペクトルが得られるので好
ましい。また、3種組み合わせる場合、(ハ)成分を、
(A)成分と他の(B)成分との合計量100重量部当
り、0.1〜70重量部、有利には1〜20重量部の割
合で配合するのが、効果の点から好ましい。
【0020】本発明湿し水においては、前記(A)成分
と(B)成分との配合割合は、広い抗菌スペクトル及び
優れた防菌作用などが得られる点から、重量比で10:
1ないし1:10の範囲が好ましく、特に5:1ないし
1:5の範囲が好適である。また、(B)成分の含有量
は、湿し水全量に基づき0.001〜5重量%の範囲が
好ましい。この量が0.001重量%未満では十分な防
菌効果が得られないし、5重量%を超えると湿し水とし
ての性能が低下する。防菌効果及び湿し水としての性能
などの面から、より好ましい(B)成分の含有量は、湿
し水全量に基づき0.05〜3重量%の範囲である。
【0021】本発明湿し水を調製する場合、(A)成分
及び場合により用いられる(B)成分は、あらかじめそ
れぞれの成分を高濃度で含むマスター溶液の形に調製し
ておき、必要に応じ、これを水で希釈して所定の濃度に
調整するのが有利である。
【0022】本発明の平版印刷用湿し水は、前記(A)
成分及び場合により用いられる (B)成分以外に、従
来湿し水に慣用されている各種成分、例えば硫酸、リン
酸、クエン酸などの表面洗浄剤、非イオン性界面活性剤
などの界面活性剤、アラビアゴム、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニ
ウム(高粘度品、低粘度品)、酸化デンプン、ヘキサメ
タリン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムなどの不感脂化
剤、リン酸ナトリウム、第一リン酸アンモニウム、クエ
ン酸ナトリウムなどの緩衝剤、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコールなどの保水、乾燥調整剤、サリチル
酸、ホルマリン、フェノール化合物、ベンズイミダゾー
ルなどの防腐剤などを含有することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の平版印刷用湿し水は、(1)有
害微生物であるバクテリア、カビ、酵母類などに対して
その種類に関係なく、広い範囲で優れた防菌作用を有す
る、(2)粘着性物質を非粘着性物質に変えるので、ス
ライムの生成を防止することができる、(3)不感脂化
など、湿し水に要求される性能を妨げない、(4)劇、
毒物でないため環境、人体に対して危険又は有害な作用
を及ぼさず、また皮膚刺激性が弱く、取り扱いが容易で
ある、(5)pHを一定に保持しうる、などの優れた性
質を有し、長期間循環使用しても、有害微生物によるト
ラブル、例えば悪臭やスライムの発生、不感脂化効果の
低下などを生じないという利点がある。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0025】なお、各例においては、細菌としてバチル
ス・スブチリス(Bacillussubtili
s)、エントロバクター・アエロゲネス(Entoro
bacter aerogenes)、シュウドモナス
・アエルギノサ(Pseudomonas aerug
inosa)の3種、糸状菌として、トリコデルマ・ス
ピーシス(Trichoderuma sp.)、アス
ペルギルス・ニガー(Aspergillus nig
er)、ゲオトリックム・スピーシス(Geotric
hum sp.)の3種の混合物を用いた。
【0026】実施例1〜5、比較例1〜3 表1に示す配合組成から成るマスター液を調製した。
【0027】次に、防菌作用のない湿し水の原液に、上
記マスター液を異なった量で加えて5種の混合物を作
り、滅菌水で100倍に希釈することにより、濃度0.
005重量%、0.01重量%、0.05重量%、0.
1重量%、0.5重量%の試料を調製した。
【0028】
【表1】
【0029】この試料それぞれを、100mlずつ三角
フラスコに入れ、それぞれに前培養した指標菌微生物1
mlずつを添加し、4日間30℃の恒温室において連続
振とう機(60回/分振とう)にかけたのち、1mlず
つをシャーレにとり、溶解した変性ワックスマン寒天培
地において30℃に保持した恒温器内で4日間生地培養
してコロニーの発生の有無を確認した。
【0030】別にアルミニウム板表面に上記の試料を塗
布し、湿った状態において、市販の印刷インキ1滴を滴
下したのち、軽く布で拭き取り、表面上にインキが残る
か否かを目視により判定した。
【0031】これらの結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】(注) 湿し水中の細菌数、湿し水中の糸状菌数(個/ml) ◎:<10 ○:10 △:102 ×:>102 残存インキの有無 ○:無 △:多少有 ×:有
【0034】以上の結果から、本発明の各実施例の湿し
水はいずれも、各比較例のものに比べて防菌効果に優
れ、長期間循環使用しても不感脂化効果が持続し、また
長期保存安定性が高いことが分かる。
【0035】応用例 黄、紅、藍及び黒四色の枚葉の平版印刷機を使用してい
る現場において、実施例と比較例のマスター液をそれぞ
れ防菌効果のない市販の湿し水原液に加え、水道水で1
00倍に希釈し、濃度0.05重量%の湿し水を調製し
た。
【0036】この湿し水を、1日10時間で長期間にわ
たり循環して作業した結果、比較例1のものは、約1か
月で湿し水にカビが発生し、悪臭が生じるとともに、湿
し水循環装置のパイプ及び貯蔵タンクにスライムの形成
がみられ、かつ不感脂化効果が低下した。これに対し、
実施例1のものでは、湿し水を3か月間循環して使用し
たが、前記のような現象は全く起こらず、インキ受容性
も良好で、4000枚/時以上の良好な印刷ができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,2‐ジブロモ‐2,4‐ジシアノブ
    タンを含有することを特徴とする平版印刷用湿し水。
  2. 【請求項2】 (A)1,2‐ジブロモ‐2,4‐ジシ
    アノブタンと、(B)(イ)一般式 【化1】 (式中のR1及びR2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子
    又は置換若しくは無置換のアルキル基であり、Xはハロ
    ゲン原子である)で表わされる脂肪族ニトロアルコー
    ル、(ロ)1,2‐ビスブロモアセトキシエタン及び
    (ハ)3,3,4,4‐テトラクロロテトラヒドロチオ
    フェン‐1,1‐ジオキシドの中から選ばれた少なくと
    も1種とを含有することを特徴とする平版印刷用湿し
    水。
  3. 【請求項3】 1,2‐ジブロモ‐2,4‐ジシアノブ
    タンの含有量が、湿し水全量に基づき、0.001〜5
    重量%である請求項1又は2記載の平版印刷用湿し水。
  4. 【請求項4】 (A)成分と(B)成分との配合割合
    が、重量比10:1ないし1:10である請求項2又は
    3記載の平版印刷用湿し水。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004148823A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Agfa Gevaert Nv 湿し媒体を介するパターンのオフセット印刷方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004148823A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Agfa Gevaert Nv 湿し媒体を介するパターンのオフセット印刷方法

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