JPH0833682B2 - 電子写真トナー用離型剤 - Google Patents

電子写真トナー用離型剤

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JPH0833682B2
JPH0833682B2 JP1295370A JP29537089A JPH0833682B2 JP H0833682 B2 JPH0833682 B2 JP H0833682B2 JP 1295370 A JP1295370 A JP 1295370A JP 29537089 A JP29537089 A JP 29537089A JP H0833682 B2 JPH0833682 B2 JP H0833682B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真トナー用離型剤に関する。さらに詳
しくはホットオフセット性に優れた加熱定着型の複写機
もしくはプリンターに適した電子写真トナー用離型剤に
関する。
[従来の技術] 熱定着方式のトナーはヒートロールにより支持体上に
定着される。その際、定着下限温度は低いことが望まれ
る。一方ロール温度が高くなるとトナーがロールにくっ
つく現象が現れる。このホットオフセットの起る温度は
高いことが望まれる。一般にバインダーの分子量が高く
なるとホットオフセット温度は高くなるが同時に定着下
限温度も高くなる。逆に分子量が下がるとホットオフセ
ット温度と定着下限温度共に低くなる。
この矛盾した要求性能を満たすための方法として離型
剤、たとえば低分子量ポリプロピレンを添加(例えば特
公昭52−3304号公報)やポリシロキサンワックスのみを
添加(例えば米国特許第103338号)してホットオフセッ
ト温度を高めた電子写真トナーが知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし低分子量ポリプロピレン等のポリオレフイン樹
脂やポリシロキサンワックス等をそれぞれ単独で添加す
るとトナーの流動性が低下したり、期待される十分なホ
ットオフセット温度が得られない場合がある。
[課題を解決するための手段] 本発明者はホットオフセット温度が高くかつトナーの
流動性が低下しない電子写真トナー用離型剤について鋭
意検討した結果本発明に到達した。すなわち、本発明は
ポリオレフィン系樹脂及びポリシロキサン系化合物から
なり、ポリシロキサン系化合物の離型剤の重量に対する
含有量が0.1〜10重量%であり、160℃における溶融粘度
が1000cps以下であり、デュロメーター硬さが30以上で
あることを特徴とする電子写真トナー用離型剤である。
本発明に係るポリオレフィン系樹脂としては低溶融粘
度ポリオレフィン系樹脂、例えば 1):低溶融粘度の、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−αオレフィン(炭素数3〜8)共重合体(例
えばエチレン−プロピレン共重合体)、 2):1)のマレイン酸誘導体(無水マレイン酸、マレイ
ン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、
マレイン酸ジ−2−エチルヘキシルエステル等)付加
物、 3):1)の酸化物、 4):エチレン性不飽和カルボン酸((メタ)アクリル
酸、イタコン酸等)および/またはそのエステル(アル
キル(炭素数1〜18)エステル等とエチレン性不飽和炭
化水素(エチレン、プロピレン、ブテン等)との共重合
体、およびこれらの混合物が挙げられる。
本発明に係るポリオレフィン系樹脂を製造する方法と
しては1)は高溶融粘度ポリオレフィンを300〜400℃で
熱減成するか、オレフィンを公知の重合方法により単独
または共重合させることによって得られる。2)は1)
のポリオレフィン系樹脂とマレイン酸誘導体とを過酸化
物触媒の存在下または無触媒下で付加反応させることに
より得られる。3)は1)のポリオレフィン系樹脂を酸
素または酸素含有ガス(空気)で酸化する方法、オゾン
含有酸素またはオゾン含有ガス(空気)で酸化する方法
等で得られる。酸化物の酸価は、通常100以下、好まし
くは50以下である。4)はエチレン性不飽和カルボン酸
および/またはアルキルエステル(炭素数1〜18)とエ
チレン性不飽和炭化水素との共重合によって得られる。
エチレン性不飽和カルボン酸および/またはそのアルキ
ルエステルの量は重量基準で通常30%以下、好ましくは
20%以下である。
本発明に係るポリシロキサン系化合物としてはにSi−
O結合を有するシリコン化合物であればよく、例えば
a)ポリアルキルシロキサン「例えばポリジメチルシロ
キサン、ポリジメチルシロキサン誘導体(ポリメチルハ
イドロシロキサン、ポリメチルアルキルシロキサン、ポ
リフルオロアルキルメチルシロキサン等)、及びポリジ
メチルシロキサンゴム]、b)ポリアルキルシロキサン
系化合物と反応可能な化合物(例えばエチレンオキサイ
ド)により変性されたポリシロキサン化合物及びポリオ
レフィン系樹脂にグラフト化されたグラフト化ポリシロ
キサン等を挙げることができる。
ポリシロキサン系化合物の離型剤の重量に対する含有
量は0.1〜10%、好ましくは1〜5%である。ポリシロ
キサンの含有量が0.1%未満では離型性が不十分となる
ことがあり、10%を越えると流動性が悪化することがあ
る。
本発明の離型剤を製造する方法としては特に限定され
るものではないが1)ポリオレフィン系樹脂にポリシロ
キサン系化合物を溶融混合するか2)高分子量ポリオレ
フィンを熱減成する際ポリシロキサン化合物存在下で熱
減成するか3)不飽和結合を有するポリシロキサン化合
物をポリオレフィンにグラフト化する方法等を挙げるこ
とができる。
1)の溶融混合は押出機、混合槽等公知の方法で行な
うことができる。2)の熱減成時の混合の法としては高
分子量ポリオレフィンとシリコン化合物を温度300〜450
℃、反応時間0.5〜10時間で熱減成する。3)のグラフ
ト化の方法としては過酸化物触媒を用い公知の方法で製
造することができる。
本発明の離型剤の160℃における溶融粘度は1000cps以
下、好ましくは500cps以下である。
160℃における溶融粘度が1000cpsを越えるものは、電
子写真トナーとするとホットオフセット温度が不十分と
なる。離型剤の160℃における溶融粘度はブルックフィ
ールド型回転粘度計を用いて測定することができる。測
定温度以外の条件は、JIS−K1557−1970に準じて行なう
ことができる。測定試料の温度調整には、温度レギュレ
ーター付きオイルバスを用いることができる。
本発明の離型剤のデュロメーター硬さは30以上、好ま
しくは40以上である。デュロメーター硬さが30未満では
電子写真トナーとした際トナーの流動性が不十分であ
る。デュロメーター硬さはASTM D−2240に準じて行な
う。
本発明の電子写真トナー用離型剤は、必要によりバイ
ンダー、着色剤、さらに種々の添加剤等を含有させ電子
写真用トナーとすることができる。
バインダーとしてはスチレン系樹脂(例えばスチレン
系単量体と(メタ)アクリル酸エステル系単量体、その
他の単量体との共重合体)等を挙げることができる。
着色剤としてはカーボン、鉄黒、ベンジジンイエロ
ー、キナクドリン、ローダミンB、フタロシアニン等が
挙げられる。磁性粉として鉄、コバルト、ニッケル等の
強磁性金属の粉末もしくはマグネタイト、ヘマタイト、
フェライト等を用いてもよい。
さらに種々の添加剤としては荷電調整剤(ニグロシ
ン、四級アンモニウム塩等)等が挙げられる。
電子写真トナーの成分としては本発明の離型剤を通常
0.5〜30重量%、好ましくは1〜5重量%、バインダー
を通常45〜95重量%、好ましくは70〜90重量%、着色剤
を通常3〜50重量%等を用いる。
本発明の離型剤の添加方法はトナー製造時に加えても
バインダーに予め混合した形で用いてもよい。またバイ
ンダー重合時、他成分と共に系に加えても構わない。
電子写真用トナーの製造は1)前記トナー成分を乾式
ブレンドした後、溶融混練されその後粗粉砕され、最終
的にジェット粉砕機を用いて微粉化し、さらに分級し粒
径が通常2〜20μの微粉として得るか、2)バインダー
成分の単量体を他のトナー成分存在下で、懸濁重合し粒
径が通常2〜20μの微粉を得ることによっても得ること
ができるが、特に製法はこれらに限定されるものではな
い。
前記電子写真トナーは必要に応じて鉄粉、ガラスビー
ズ、ニッケル粉、フェライト等のキャリアー粒子と混合
されて電気的潜像の現像剤として用いられる。また粉体
の流動性改良のため疎水性コロイダルシリカ微粉末を用
いることもできる。
前記電子写真トナーは複写機たとえば加熱定着型の複
写機またはプリンターの熱定着用ヒートロール部で加熱
されることによって支持体(紙、ポリエステルフィルム
等)に定着し記録材料とされる。
[実施例] 以下実施例により本発明をさらに説明するが本発明は
これにより限定されるものではない。実施例中、部はい
ずれも重量部を現す。
実施例1 高分子量ポリプロピレン1000部とポリシロキサン(ポ
リジメチルシロキサンSH200−30000,トーレシリコーン
社製)10部を360℃に加熱した管状の反応器に通じ30分
間熱減成を行ない本発明の離型剤を得た。この離型剤の
160℃における溶融粘度は200cps、デュロメーター硬さ
は60であった。
実施例2 高分子量ポリプロピレン1000部を360℃に加熱した管
状の反応器に通じ30分間熱減成を行ないポリプロピレン
を得た。このポリプロピレン1000部を窒素置換した反応
器にいれ160℃に加熱しポリシロキサン(SH200−3000
0)加え、溶融混合し本発明の離型剤を得た。この離型
剤の160℃における溶融粘度は180cps、デュロメーター
硬さは60であった。
比較例1 実施例2で熱減成し得られたポリプロピレンを比較離
型剤とする。
製造例1 スチレン660部、ブチルアクリレート340部を溶剤、重
合開始剤を用いず130〜180℃で熱重合を行ないバインダ
ーを得た。バインダーのTgは53℃、数平均分子量は1100
0、重量平均分子量は70000であった。分子量の測定はGP
C法により行なった。GPC法によるバインダーの分子量測
定は以下の条件で行なった。
装置 :東洋曹達製 HLC802A カラム :TSK ge1 GMH6 2本 測定温度 :40℃ 試料溶液 :0.5Wt%の THF溶液 溶液注入量:200μ1 検出装置 :屈折率検出器 使用例1 実施例1の離型剤および製造例1のバインダーを用い
て以下の方法により電子写真用トナーを作製し、さらに
電子写真現像剤を作製した。
トナー作製方法 バインダー 87部 実施例1の離型剤 4部 カーボンブラック 8部 (三菱化成工業製(株)製MA−100) 荷電調整剤 1部 (保土谷化学工業(株)製スピロンブラック TRH) 上記配合物を粉体ブレンドしたのちラボプラストミル
で140℃、30rpmで10分間混練し、混練物をジェットミル
PJM100(日本ニューマチック社製)で微粉砕した。粉体
気流分級機MSD(日本ニューマチック社製)で微粉砕物
から2μ以下の微粉をカットした。得られた粉体1000部
にアエロジルR972(日本アエロジル)3部を均一混合し
てトナーを得た。
現像剤作製方法 上記トナー25部に電子写真用キャリアー鉄粉(日本鉄
粉社製F−100)1000部を混合して電子写真用現像剤を
得た。
使用例2 実施例1の離型剤を実施例2の離型剤をにする以外は
同様の方法により電子写真用現像剤を得た。
比較使用例1〜2 実施例1の離型剤を各々比較例1の離型剤及びポリジ
メチルシロキサン(SH200−30000)とする以外は同様の
方法で比較電子写真用現像剤(1)〜(2)を得た。
各現像剤の評価結果を表−1に示す。
本発明の離型剤を含んだ電子写真トナーはトナーの流
動性のみならず耐ホットオフセット性に優れていること
が確認できた。
[発明の効果] 本発明の離型剤はこれを含む電子写真用トナーとした
場合、トナーの流動性を低下させないのみならず耐ホッ
トオフセット性に優れるトナーを与えることによりその
有用性は極めて高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂及びポリシロキサン
    系化合物からなり、ポリシロキサン系化合物の離型剤の
    重量に対する含有量が0.1〜10重量%であり、160℃にお
    ける溶融粘度が1000cps以下であり、デュロメーター硬
    さが30以上であることを特徴とする電子写真トナー用離
    型剤。
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US5876894A (en) * 1995-11-02 1999-03-02 Nashua Corporation Toner containing a silicone wax release agent
JPH11316472A (ja) * 1998-03-03 1999-11-16 Mitsubishi Chemical Corp 静電荷像現像用トナー

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