JPH08335282A - 券類取出し装置 - Google Patents

券類取出し装置

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JPH08335282A
JPH08335282A JP14204195A JP14204195A JPH08335282A JP H08335282 A JPH08335282 A JP H08335282A JP 14204195 A JP14204195 A JP 14204195A JP 14204195 A JP14204195 A JP 14204195A JP H08335282 A JPH08335282 A JP H08335282A
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JP
Japan
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take
tickets
roller
pressing member
stacking direction
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Application number
JP14204195A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kashima
秀之 鹿島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】券類を安定して取り出すことが可能な券類取出
し装置を提供することにある。 【構成】紙幣収納部32に収納された紙幣Pの積層方向
一端側には、紙幣収納部から紙幣を一枚づつ取り出す取
出しローラ33が設けられ、紙幣の積層方向他端側に設
けられバックアップ板35が積層方向に沿って移動自在
に設けられている。バックアップ板には、紙幣を取出し
ローラに向けて押し付けるための押圧力を作用させる押
圧ばね84の一端が連結され、押圧ばねの他端は積層方
向に移動可能に支持されている。押圧ばねの他端は、紙
幣の積層枚数に応じて、調整機構78よって紙幣の積層
方向へ移動され、バックアップ板に作用する押圧力が調
整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙幣、有価証券等の
券類を処理する券類処理装置において、積層された券類
を一枚づつ取り出す券類取出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような券類処理装置として、例え
ば、金融機関等に設置され利用者に対して現金を自動的
に入出金処理する自動入出金装置(以下ATMと称す
る)が知られている。この種の自動入出金装置は、券類
としての紙幣を利用者に対して入金および出金するため
の入出金口と、紙幣を貯蔵した複数の金庫と、これらの
間を通して現金を搬送する搬送路とを備えている。入出
金口に対向してATM本体内には紙幣収納部が設けられ
ている。
【0003】入金処理時、利用者により入出金口を通し
て紙幣収納部に投入された複数枚の紙幣は、立位状態に
積層されて収納される。そして、収納された紙幣は、取
出し装置によって紙幣収納部から一枚づつ取り出され、
所定の処理を受けた後、ほぼ垂直方向に積層された状態
で紙幣一時集積部に集積される。集積された紙幣は、更
に、他の取出し装置によって一枚づつ取り出され、金種
毎に対応する金庫に送られる。
【0004】このようなATMにおいて、紙幣を一枚づ
つ取り出す取出し装置は、一般に、紙幣の積層方向の一
端側に設けられた送りローラおよび取出しローラと、紙
幣の積層方向他端側に設けられ紙幣を送りローラおよび
取出しローラに向かって押しつけるバックアップ部材
と、を備えている。バックアップ部材にはばね等の付勢
部材が接続され、この付勢部材の付勢力により紙幣を押
し付けている。
【0005】そして、紙幣取出し時、バックアップ部材
によって紙幣を送りローラおよび取出しローラに押し付
けた状態で送りローラおよび取出しローラが回転駆動さ
れ、送りローラによって送り出された紙幣は、取出しロ
ーラとこれに隣接したゲートローラとの間の隙間を通っ
て後続の紙幣から分離される。分離された1枚の紙幣は
取出しローラとこれに転接したピンチローラとによって
挟持された状態で搬出される。このような動作を繰り返
すことにより、紙幣収容部あるいは一時集積部から紙幣
が1枚づつ取り出され所望の部位へ送られる。なお、取
出しローラによって搬出される紙幣が噛み込み等によっ
てジャムした場合、取出し装置の動作は停止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】積層された複数枚の紙
幣をジャム等を生じることなく安定して取り出すために
は、紙幣の積層枚数に応じて適切な押圧力を作用させる
必要がある。例えば、垂直方向に積層された数千枚の紙
幣を最下部から1枚づつ取り出す場合、最初の数百枚は
バックアップ部材による押圧力を必要とせず、紙幣の自
重のみによって安定した取出しが可能となる。一方、紙
幣の残り枚数が数十枚以下になると、バックアップ部材
によって押圧力を作用させないと取出しローラが空転
し、取出しが不能となる。
【0007】しかしながら、従来の取出し装置において
は、バックアップ部材により紙幣の積層枚数に応じた適
切な押圧力を付加することが困難となっている。つま
り、従来の取出し装置において、バックアップ部材は単
一あるいは複数のばねによって紙幣へ押圧力を作用させ
る構成となっているため、紙幣の積層枚数が減少するほ
どバックアップ部材の押圧力が減少する。従って、紙幣
の枚数が少ない場合、あるいは、紙幣に折れ等がある場
合、取出しローラとゲートローラとの隙間における紙幣
の噛み込み、取出しローラの空回等が発生し安定した取
出しが困難となる。
【0008】更に、従来の取出し装置においては、紙幣
の取出し不良が発生した場合には、装置を停止し人手に
よって紙幣の回収等を行なう必要があり、操作が面倒で
あるとともにATMとしての機能の低下を招く問題があ
る。この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目
的は、券類を安定して取り出すことが可能な券類取出し
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るこの発明の券類取出し装置は、複数
枚の券類を積層状態に収納する収納部と、上記券類の積
層方向に沿った一端側に設けられ上記一端側の券類を一
枚づつ上記収納部から取り出す取出しローラと、上記券
類の積層方向に沿った他端側に設けられた押圧部材と、
上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向の押圧力を
作用させ、上記積層された券類を上記押圧部材によって
上記取出しローラに押し付ける付勢部材と、上記券類の
積層状態に応じて上記付勢部材の押圧力を調整する調整
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項2に係るこの発明の券類取出し装置
は、複数枚の券類を積層状態に収納する収納部と、上記
券類の積層方向に沿った一端側に設けられ上記一端側の
券類を一枚づつ上記収納部から取り出す取出しローラ
と、上記券類の積層方向に沿った他端側に設けられた押
圧部材と、上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向
の押圧力を作用させ、上記積層された券類を上記押圧部
材によって上記取出しローラに押し付ける付勢部材と、
上記券類の積層枚数に応じて上記付勢部材の押圧力を調
整する調整手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項3および4に係るこの発明の券類取
出し装置によれば、付勢部材は上記押圧部材に接続され
た固定端と、上記紙幣の積層方向に沿って移動可能に設
けられた可動端と、を備え、上記調整手段は、押圧部材
の位置に応じて付勢部材の可動端を移動させる手段を備
えていることを特徴としている。
【0012】請求項5に係るこの発明の券類取出し装置
は、複数枚の券類を積層状態に収納する収納部と、上記
券類の積層方向に沿った一端側に設けられ上記一端側の
券類を一枚づつ上記収納部から取り出す取出しローラ
と、上記券類の積層方向に沿った他端側に設けられた押
圧部材と、上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向
の押圧力を作用させ、上記積層された券類を上記押圧部
材によって上記取出しローラに押し付ける付勢部材と、
上記取出しローラによる券類の取出し不良を検出する券
類検出手段と、上記券類検出手段により取出し不良が検
出された際、上記付勢部材による押圧力を選択的に増大
および減少させる調整手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0013】請求項6に係るこの発明の券類取出し装置
は、複数枚の券類を積層状態に収納する収納部と、上記
券類の積層方向に沿った一端側に設けられ上記一端側の
券類を一枚づつ上記収納部から取り出す取出しローラ
と、上記券類の積層方向に沿った他端側に設けられた押
圧部材と、上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向
の所定の押圧力を作用させ、上記積層された券類を上記
押圧部材によって上記取出しローラに押し付ける付勢部
材と、上記取出しローラによる券類の取出し不良を検出
する券類検出手段と、上記券類検出手段により取出し不
良が検出された際、上記付勢部材により上記所定の押圧
力よりも大きな押圧力を上記押圧部材に断続的に作用さ
せる調整手段と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
【作用】上記のように構成された請求項1および2に係
るこの発明の券類取出し装置によれば、複数枚の券類が
積層状態で収納部に収納されると、押圧部材は付勢部材
により券類に向かって付勢され、所定の押圧力にて券類
を取出しローラに押し付ける。この状態で、取出しロー
ラが回転駆動されと、取出しローラによって1枚づつ券
類が取り出される。券類の取出し応じて券類の積層状態
あるいは積層枚数が変動すると、調整手段によって付勢
部材による押圧部材の押圧力が調整される。それによ
り、積層状態あるいは積層枚数に拘らず、券類は常に所
定の押圧力にて取出しローラに押し付けられる。
【0015】請求項5に係るこの発明の券類取出し装置
によれば、複数枚の券類が積層状態で収納部に収納され
ると、押圧部材は付勢部材により券類に向かって付勢さ
れ、所定の押圧力にて券類を取出しローラに押し付け
る。この状態で、取出しローラが回転駆動されと、取出
しローラによって1枚づつ券類が取り出される。
【0016】券類検出手段により取出し不良が検出され
ると、付勢部材による押圧力が調整手段によって増大あ
るいは減少され、この変更された押圧力で券類を押圧し
た状態で取出し動作が再開される。
【0017】請求項6に係るこの発明の券類取出し装置
によれば、複数枚の券類が積層状態で収納部に収納され
ると、押圧部材は付勢部材により券類に向かって付勢さ
れ、所定の押圧力にて券類を取出しローラに押し付け
る。この状態で、取出しローラが回転駆動されと、取出
しローラによって1枚づつ券類が取り出される。
【0018】券類検出手段により取出し不良が検出され
ると、調整手段は付勢部材による押圧力を増大させると
ともに、増大した押圧力を上記押圧部材に断続的に作用
させ、この状態で取出し動作が実行される。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明に係る券
類取出し装置を現金の自動取引装置(以下ATMと称す
る)に適用した実施例について詳細に説明する。図1お
よび図2に示すように、ATM1は装置本体としてのほ
ぼ矩形箱状の筐体2を備え、筺体2の前面には利用者に
対面する略L字形状の操作部3が形成されている。
【0020】操作部3の水平面には、預金、振替、振込
すべき紙幣Pあるいは出金される紙幣Pを、多数枚一括
して投入あるいは取出しが可能な紙幣入出金口4が設け
られ、この紙幣入出金口4には開閉自在な扉5が設けら
れている。
【0021】また、操作部3の水平面には、タッチセン
サ内蔵のカラーCRTからなる表示部6が設けられてい
る。表示部6は、操作手順、その他の情報をイラスト、
文字あるいは文言によってCRT画面に表示し、利用者
を誘導するとともに、その表示によって暗証番号、金
額、口座番号、取引の承認、確認あるいは取り消しなど
に応じたキーを表示する。そして、表示されたキーが押
圧されると、タッチセンサ(図示しない)がそれを検知
し、後述する主制御部11へ対応する信号を出力する、
いわゆるキー入力操作が行われる。
【0022】また、操作部3の垂直面には、暗証番号お
よび口座番号が記録されているカードAを挿入するため
のカード挿入口7、通帳Bを挿入するための通帳挿入口
8、硬貨Cを投入する硬貨入出金口9などが設けられて
いる。なお、紙幣P、カードA、通帳B、硬貨Cは、A
TMが処理する取扱媒体を構成している。
【0023】筺体2内には、図2に示すように、ATM
全体の動作を制御する主制御部11、カード挿入口7か
ら挿入されたカードAを受け入れてカードA上の磁気ス
トライプ部から暗証番号、口座番号などの口座情報を読
み取る磁気カードリーダ部12、挿入口8から挿入され
た通帳Bの磁気ストライプから情報を読み取るとともに
通帳Bおよび図示しないジャーナル用紙に取引内容を記
録する通帳プリンタ部13が設けられている。
【0024】また、筐体2内には、紙幣入出金口4に挿
入された紙弊Pを受け入れるとともに、指定された金額
の紙弊Pを入出金口4に払い出す紙幣入出金ユニット1
4、硬貨挿入出金口9に投入された硬貨Cを受け入れる
とともに指定された金額の硬貨Cを硬貨入出金口9に払
い出す硬貨入出金ユニット15、表示部6によって構成
される接客ユニット16、および係員用操作部としての
内部モニタ18が設けられている。これらの磁気カード
リード部12、通帳プリンタ部13、紙幣入出金ユニッ
ト14、硬貨入出金ユニット15は、それぞれ媒体処理
ユニットを構成している。
【0025】更に、筐体2内には、振り込み取引に必要
な金融機関の情報たとえば銀行、支店名が50音順に記
録されたデータファイルとしてのフロッピーディスク1
9aを駆動するディスクドライブ19、主制御部11と
図示しないホストコンピュータとの間のデータ伝送を制
御する伝送制御部20、および電源部21が設けられて
いる。
【0026】主制御部11は、ATM1の外部に設けら
れた係員用のリモートモニタ22に接続されている。そ
して、内部モニタ18およびリモートモニタ22によ
り、ATM1の有り高検知、金庫の交換、ジャーナルの
補充等の処理が指示されるようになっている。
【0027】次に、図3を参照して紙幣入出金ユニット
14の構成について詳細に説明する。この紙幣入出金ユ
ニット14は、大別して上部ユニット30と下部ユニッ
ト31とで構成されている。
【0028】まず、上部ユニット30の構成について説
明する。上部ユニット30の接客面方向(図中左方向)
上部には、紙幣入出金口4が設けられている。また、紙
幣入出金口4の下方には、紙幣Pを多数枚一括して収容
可能な収納部としての紙幣収納室32が形成されてい
る。投入された紙幣Pは、立位状態でかつ水平方向に積
層された状態で紙幣収納室32に収納される。
【0029】紙幣収納室32の前方下方には、紙幣収納
室32内の紙幣Pを取出しローラ33によって順次一枚
ずつ取り出す第1の取出し装置34が設けられている。
紙幣収納室32の垂直な一壁面は、他壁面に対して接離
する方向に移動可能な押圧部材としてのバックアップ板
35によって構成され、紙幣収納室32の容量を可変で
きるようになっている。また、このバックアップ板35
は、紙幣取り込み時に、紙幣収納室32に投入された紙
幣Pを取出しローラ33側に付勢する。
【0030】上部ユニット30の接客面方向(図中左方
向)下部には、紙幣Pの券種、真偽、重ね搬送、正損、
表裏、破損等の判別を行う監査手段としての紙幣監査装
置36が設けられているとともに、この紙幣監査装置の
後ろ側、すなわち上部ユニット30の前後方向中央部に
はユニット主制御部37が設けられている。
【0031】ユニット制御部37の上方には、入金され
た紙幣Pをその表裏を取り揃えた状態で入金一時集積部
38に一時的に集積する入金一時集積装置39が設けら
れている。入金一時集積部38はこの発明における収納
部として作用し、紙幣は垂直方向に積層された状態で入
金一時集積部38内に収納される。また、入金一時集積
部38の下部には、入金一時集積部から紙幣を一枚づつ
取り出す後述の第2の取出し装置56が設けられてい
る。
【0032】更に、入金一時集積部38と紙幣収納室3
2との間には、出金時に顧客に支払う紙幣Pを出金集積
部40に一時的に集積した後、紙幣収納室32に放出す
る出金一時集積装置41が設けられている。
【0033】一方、下部ユニット31内の前後方向中央
部には、接客面方向(図中左方向)から順に第1の金庫
50、第2の金庫51、第3の金庫52が配置されてい
る。これらの金庫の内、第1の金庫50および第2の金
庫51は一万円紙幣を収納する万円庫として使用され、
残りの第3の金庫52は千円紙幣を収納する千円庫とし
て使用される。
【0034】第1、第2、第3の金庫50、51、52
は、それぞれ上端部に紙幣取り込み機構53と紙幣取出
し機構54とを備えて構成され、顧客の入金した紙弊P
を収納するとともに、出金時に紙幣を取り出して顧客に
支払うリサクル庫として機能する。
【0035】また、下部ユニット31内の接客面方向
(図中左方向)には、駆動源としての搬送モータMおよ
びこの搬送モータMの駆動力を搬送ベルト、ローラ等の
被駆動部に伝達する駆動力伝達系45が設けられてい
る。搬送モータMはその回転速度を可変なモータによっ
て構成されている。下部ユニット31内の背面方向(図
中右方向)の下部には、3つの収納型金庫60、61、
62が上下方向に積層された状態で配設されている。こ
れらの収納型金庫60、61、62はカセット化されて
金庫カセット63を構成しており、筐体2から一体的に
取り出し可能となっている。
【0036】金庫カセット63の上段の金庫60は入金
時の五千円紙幣および破損券を収納する五千円庫/破損
庫を、中段の金庫61は顧客の取り忘れた紙幣を保管す
る取り忘れ保管庫を、金庫62は出金および入金時のリ
ジェクト紙幣(排除紙幣)を収納するリジェクト庫を構
成している。
【0037】また、金庫カセット63の上方には、上部
ユニット32にもおよぶ状態で補助金庫65が設けられ
ている。補助金庫65は、リサイクル紙幣の補充に使用
する紙幣を収納した装填庫、および算当処理時に第1、
第2、第3の金庫50、51、52の紙幣Pを一時的に
回収して収納する移換庫として利用される。また、補助
金庫65の下部には、補助金庫内に積層された紙幣を最
下部から1枚づつ取り出す第3の取出し装置57が設け
られている。
【0038】また、上部ユニット30および下部ユニッ
ト31内には、搬送モータMによって駆動される複数の
搬送ベルトやローラ等が配設され複数の紙幣搬送路R1
〜R19を形成しているとともに、紙幣Pの搬送方向を
振り分ける切換え手段としての多数のゲート70および
紙幣の通過やジャムを検知する多数の光学的なセンサ7
1が配設されている。紙幣搬送路を形成している複数の
搬送ベルトおよびローラは、搬送モータMとともに搬送
機構を構成している。
【0039】図4に示すように、紙幣収納室32から紙
幣Pを1枚づつ取り出す第1の取出し装置34は、紙幣
収納室32の一側を形成した固定側壁72、底壁73、
固定壁72と対向したバックアップ板35を備え、入出
金口4から投入された紙幣Pは立位状態で水平方向に積
層されて、底壁73上において、固定側壁72とバック
アップ板35との間に収納されている。また、バックア
ップ板35は、固定側壁72に対して接離する方向、特
に、紙幣Pの積層方向に沿って移動自在に設けられてい
る。
【0040】バックアップ板35の上方には、バックア
ップ板35の位置を検出する光学的な第1ないし第3の
位置センサ76a、76b、76cが設けられ、バック
アップ板の移動方向に沿って互いに所定間隔離間して配
設されている。これら第1ないし第3の位置センサ76
a、76b、76cは、この発明における検出手段およ
び第1の検出手段として機能する。
【0041】固定側壁72側には、紙幣収納室32に収
納された紙幣Pの内、その積層方向の一端側に位置した
紙幣に接触する送りローラ82および取出しローラ33
が設けられている。取出しローラ33は、周面の一部に
ゴム片33aを備えて構成されている。また、紙幣収納
室32の下方には、ゲートローラ80が取出しローラ3
3に対して僅かな隙間をもって対向して設けられている
とともに、取出しローラ33に転接したピンチローラ8
2が設けられている。
【0042】紙幣収納室32の近傍には、この紙幣収納
室32における紙幣Pの有無を検出する紙幣センサ74
が設けられているとともに、ゲートローラ80とピンチ
ローラ82との間には、これらのローラ間における紙幣
Pの通過を検知する光学的な通過センサ83が設けられ
ている。この通過センサ83は、この発明における券類
検出手段を構成している。
【0043】また、第1の取出し装置34は、バックア
ップ板35を固定側壁72に向けて付勢する付勢部材と
しての引っ張りばねからなる押圧ばね84を備えてい
る。押圧ばね84は、バックアップ板35から底壁73
を越えて延出したアーム部35aに連結された固定端
と、遮蔽板85の固定されている可動端とを有し、紙幣
Pの積層方向に沿って延びている。
【0044】押圧ばね85の下方には、押圧ばねの可動
端を移動させる手段および調整手段として機能する調整
機構78が設けられている。調整機構78は、水平方向
に離間して設けられた一対のガイドプーリ86a、86
bを備え、これらのガイドプーリ間にはガイドワイヤ8
7が掛け渡され紙幣Pの積層方向に延びている。そし
て、遮蔽板85は、このガイドワイヤ87に連結されて
いる。一方のガイドプーリ86aは第1の従動プーリ8
8に一体的に回転自在に取り付けられ、第1の従動プー
リ88とモータ90の回転軸に取り付けられた駆動プー
リ91との間には第1の駆動ベルト92が掛け渡されて
いる。従って、モータ90が駆動されると、駆動プーリ
91、駆動ベルト92、第1の従動プーリ88およびガ
イドプーリ86aを介してガイドワイヤ87が走行さ
れ、押圧ばね84の可動端は遮蔽板85とともに紙幣P
の積層方向に沿って移動される。
【0045】ガイドワイヤ87の近傍には、遮蔽板85
の位置を検知する第2の検出手段としての光学的な第1
ないし第3のばねセンサ75a、75b、75cが設け
られ、紙幣Pの積層方向に沿って互いに所定間隔離間し
て配設されている。そして、遮蔽板85が第1ないし第
3のばねセンサ75a、75b、75cによって検出さ
れる位置に移動した際に第1の従動プーリ88の回転を
選択的にロックする後述のロック機構156が設けられ
ている。
【0046】また、バックアップ板35の下方には第2
の従動プーリ93が回転自在に設けられ、この第2の従
動プーリ93と駆動プーリ91との間に第2の駆動ベル
ト94が掛け渡されている。第2の従動プーリ93には
ワンウエィクラッチ95を介して巻取りプーリ96が回
転自在に接続されている。巻取りプーリ96には復帰ワ
イヤ97が巻き付けられ、この復帰ワイヤ97の一端は
テンションプーリ98を介してバックアップ板35に連
結されている。
【0047】第2の従動プーリ93がモータ90によっ
て図4における時計方向に回転されると、ワンウエィク
ラッチ95を介して巻取りプーリ96が時計方向に回転
される。それにより、バックアップ板35は、復帰ワイ
ヤ97によって固定側壁72から離間する方向へ引っ張
られ、第1の位置センサ76aによって検知される初期
位置Aまで復帰される。同時に、押圧ばね84の可動端
は遮蔽板85とともに、この遮蔽板が第1のばねセンサ
75aに検知される位置まで移動される。また、バック
アップ板35の近傍には、バックアップ板35を復帰位
置Aに選択的にロックする後述のロック機構157が設
けられている。
【0048】ロック機構156、157の各々は、例え
ば、第1の従動プーリ88あるいはバックアップ板35
と係合可能な係止爪、およびこの係止爪をロック位置と
解除位置との間で移動させるソレノイド等によって構成
されている。
【0049】図5に示すように、入金一時集積部38に
集積された紙幣Pを一枚づつ取り出す第2の取出し装置
56は、上述した第1の取出し装置34とほぼ同様に構
成されている。つまり、第2の取出し装置50は、収納
部として作用する入金一時集積部38を規定する水平な
底壁100と、底壁と対向した水平なバックアップ板1
02とを備えている。鑑査装置36を通って送られてき
た紙幣は、底壁100上に水平な状態で垂直方向に積層
され、底壁100とバックアップ板102との間に収納
される。また、バックアップ板102は、底壁100に
対して接離する方向、特に、紙幣Pの積層方向に沿って
移動自在に設けられている。
【0050】底壁100の近傍には、底壁100上に積
層された紙幣Pの有無を検出する光学的なエンプティセ
ンサ104が設けられている。また、底壁100の上方
には、底壁上における紙幣Pの積層枚数、積層高さ、を
検出する光学的な第1および第2の紙幣センサ106
a、106bが設けられ、紙幣Pの積層方向に沿って互
いに離間して配設されている。第1および第2の紙幣セ
ンサ106a、106bは、この発明における検出手段
および第2の検出手段として機能する。
【0051】底壁100の下側には、入金一時集積部3
8に集積された最下部の紙幣に接触する送りローラ10
8および取出しローラ110が設けられている。取出し
ローラ110は、周面の一部にゴム片110aを備えて
構成されている。また、入金一時集積部38の右側に
は、ゲートローラ112が取出しローラ110に対して
僅かな隙間をもって対向して設けられているとともに、
取出しローラ110の下方にはこの取出しローラ110
に転接したピンチローラ114が設けられている。ゲー
トローラ112とピンチローラ114との間には、これ
らのローラ間における紙幣Pの通過を検知する光学的な
通過センサ115が設けられている。
【0052】また、第2の取出し装置56は、バックア
ップ板102を底壁100に向けて付勢する付勢部材と
しての引っ張りばねからなる押圧ばね116を備えてい
る。押圧ばね116は、バックアップ板100から側方
へ延出したアーム部100aに連結された固定端と、遮
蔽板118の固定されている可動端とを有し、紙幣Pの
積層方向に沿って延びている。
【0053】押圧ばね116の側方には、押圧ばね12
2による押圧力を調整する調整機構105が設けられて
いる。調整機構105は、紙幣の積層方向、つまり、垂
直方向に沿って互いに離間して設けられた一対のガイド
プーリ120a、120bを備え、これらのガイドプー
リ間にガイドワイヤ122が掛け渡され紙幣Pの積層方
向に延びている。そして、遮蔽板118は、このガイド
ワイヤ122に連結されている。一方のガイドプーリ1
20aは第1の従動プーリ124に一体的に回転自在に
取り付けられ、第1の従動プーリ124とモータ126
の回転軸に取り付けられた駆動プーリ128との間には
第1の駆動ベルト130が掛け渡されている。従って、
モータ126が駆動されると、駆動プーリ128、第1
の駆動ベルト130、第1の従動プーリ124およびガ
イドプーリ120aを介してガイドワイヤ122が走行
され、押圧ばね116の可動端は遮蔽板118とともに
紙幣Pの積層方向に沿って移動される。
【0054】ガイドワイヤ122の近傍には、遮蔽板1
18の位置を検知する第2の検出手段としての光学的な
第1および第2ばねセンサ140a、140bが設けら
れ、紙幣Pの積層方向に沿って互いに所定間隔離間して
配設されている。そして、遮蔽板118が第1および第
2のばねセンサ140a、140bによって検出される
位置に移動した際に第1の従動プーリ124の回転を選
択的にロックする後述のロック機構158が設けられて
いる。
【0055】また、バックアップ板102の上方には第
2の従動プーリ132が回転自在に設けられ、この第2
の従動プーリ132と駆動プーリ128との間に第2の
駆動ベルト133が掛け渡されている。第2の従動プー
リ132にはワンウエィクラッチ134を介して巻取り
プーリ136が回転自在に接続されている。巻取りプー
リ136には復帰ワイヤ137が巻き付けられ、この復
帰ワイヤ137の一端はテンションプーリ138を介し
てバックアップ板102に連結されている。
【0056】第2の従動プーリ132がモータ126に
よって図5における反時計方向に回転されると、ワンウ
エィクラッチ134を介して巻取りプーリ136が反時
計方向に回転される。それにより、バックアップ板10
2は、復帰ワイヤ137によって上方、つまり、底壁1
00から離間する方向へ引っ張られ、第2の紙幣センサ
106bの上方の初期位置まで復帰される。同時に、押
圧ばね116の可動端は遮蔽板118とともに、この遮
蔽板が第1のばねセンサ140aに検知される位置まで
移動される。
【0057】バックアップ板102の近傍には、バック
アップ板102を第2の紙幣センサ106b上方の復帰
位置に選択的にロックする後述のロック機構160が設
けられている。ロック機構158、160の各々は、例
えば、第1の従動プーリ124あるいはバックアップ板
102と係合可能な係止爪、およびこの係止爪をロック
位置と解除位置との間で移動させるソレノイド等によっ
て構成されている。
【0058】なお、補助金庫65内に積層された紙幣を
最下部から1枚づつ取り出す第3の取出し装置57は、
第2の取出し装置56と同様に構成されている。一方、
図6に示すように、紙幣入出金ユニット14はユニット
全体の動作を制御する前述したユニット主制御部37を
備え、このユニット主制御部37はATM1全体の動作
を制御する主制御部11に接続されている。ユニット主
制御部37には、鑑査装置36、ユニット副制御部14
2が接続されている。
【0059】ユニット副制御部142には、モータドラ
イバ143を介して搬送機構の搬送モータMが接続され
ているとともに、モータドライバ144、147をそれ
ぞれ介して第1および第2の取出し装置34、56のモ
ータ90、126が接続されている。また、ユニット副
制御部142には、ゲード70を切換えるソレノイド1
45がソレノイドドライバ146を介して接続されてい
る。
【0060】また、ユニット副制御部142には、第1
の取出し装置34の送りローラ81および取出しローラ
33を駆動するモータ150がモータドライバ151を
介して接続されているとともに、第2の取出し装置56
の送りローラ108および取出しローラ110を駆動す
るモータ152がモータドライバ154を介して接続さ
れている。ユニット副制御部142には、第1の取出し
装置34のバックアップ板を復帰位置に保持するロック
機構156および第1の従動プーリ88を所定の位置に
ロックするロック機構157、並びに、第2の取出し装
置56のバックアップ板を復帰位置に保持するロック機
構158および第1の従動プーリ124を所定の位置に
ロックするロック機構160がそれぞれ接続されてい
る。
【0061】更に、ユニット副制御部142には、紙幣
入出金ユニット14の動作を制御する動作プログラム等
が格納されたROM148、紙幣の搬送路に設けられた
センサ71、第1の取出し装置34のセンサ74、75
a、75b、75c、76a、76b、76c、および
第2の取出し装置56のセンサ104、106a、10
6b、140a、140bが接続されている。
【0062】次に、上述した構成を有するATMの各種
処理動作について説明する。図7および図8は、入金取
引時の紙幣の流れを概略的に示している。まず、図7に
示すように、紙幣Pが紙幣入出金口4から紙幣収容室3
2に投入されると、これらの紙幣Pは、第1の取出し装
置34によって紙幣収納室32から1枚づつ取り出さ
れ、実線矢印で示すように、紙幣搬送路R1〜R4を順
次搬送され、入金一時集積装置39に導かれる。この
際、各紙幣は紙幣搬送路R2に設けられた紙幣鑑査装置
36により金種、表裏、真偽、重ね搬送、正損、破損等
が判別される。この後、入金一時集積装置39内の紙幣
は紙幣搬送路R5あるいはR6に選択的に振り分けられ
て表裏を取り揃えた状態で入金一時集積部38に一時集
積される。
【0063】紙幣監査装置36で読み取れなかったリジ
ェクト紙幣Pは、破線矢印で示すように、紙幣搬送路R
6から出金一時集積部40へ導かれて集積された後、紙
幣搬送路R7を介して幣収容室32に一括して戻される
とともに、扉5を開放して顧客に払戻され再投入が促さ
れる。
【0064】全ての入金紙幣Pが読み取れたときは、表
示部6へ入金額を表示する。顧客が入金金額を確認し、
正しければタッチセンサ内蔵の表示部6の[確認]ボタ
ンを押す。[確認]ボタンが押されると、図7中に実線
矢印で示すように、入金一時集積部38内の紙幣Pは第
2の取出し装置56により一枚ずつ取り出されて紙幣搬
送路R8、R1、R2、R9を通って順次搬送される。
【0065】そして、一万円紙幣Pおよび千円紙幣Pは
紙幣搬送路R10側に導かれ、紙幣取り込み機構53に
よって第1の金庫(万円庫)50もしくは第2の金庫
(万円庫)51、および第3の金庫(千円庫)52にそ
れぞれ収容される。
【0066】また、五千円紙幣Pおよび破損券は、破線
矢印で示すように、紙幣搬送路R12を通して金庫カセ
ット63の上段の金庫(五千円/損券庫)60に収容さ
れる。また、リジェクト紙幣Pは、破線矢印で示すよう
に、紙幣搬送路R14を通して金庫カセット63の下段
の金庫(リジェクト庫)62に収容される。
【0067】一方、図9に示すように、出金取引時に
は、顧客が要求した金額に対応する紙幣が、紙幣取出し
機構54によって第1の金庫(万円庫)50もしくは第
2の金庫(万円庫)51、および第3の金庫(千円庫)
52から取り出される。取り出された紙幣は、紙幣搬送
路R10、R15、R2、R3、R4、R6を順に通っ
て搬送され、出金一時集積装置41に導かれ出金一時集
積部40に一時集積される。そして、集積後、紙幣搬送
路R7を介して紙幣収納室32に一括して送られるとと
もに、扉5が開らいて顧客に支払われる。
【0068】その際、紙幣鑑査装置36によって判別さ
れたリジェクト紙幣Pは、破線矢印で示すように、紙幣
搬送路R14を通って金庫カセット63の下段の金庫
(リジェクト庫)62に送られて収容される。
【0069】出金動作時において、一定時間経過しても
紙幣収納室32に払い出された紙幣Pが残っている場
合、「取り忘れ」と判定される。そして、扉5を閉塞
後、紙幣収納室32の紙幣Pは取出しローラ33により
一枚ずつ取り込まれ、紙幣搬送路R1、R2、R9、R
11、およびR13を通って金庫カセット63の中段の
金庫(取り忘れ保管庫)61に回収される。
【0070】次に、集積された紙幣を1枚づつ取り出す
第1および第2の取出し装置34、56の動作について
詳細に説明する。図4に示すように、入金取引時、使用
者により操作部3を通して入金手続が開始されると、扉
5が開けられ紙幣入出金口4が開放される。ユニット副
制御部142は、ユニット主制御部37からの指令に基
づき、第1の取出し装置34のモータ90を時計方向に
駆動し、押圧ばね84の可動端に固定された遮蔽板85
が第1のばねセンサ75aによって検出される初期位置
まで移動させるとともに、ロック機構156により第1
の従動プーリ88の回転をロックし遮蔽板85を初期位
置に保持する。これに連動して、第1の取出し装置34
のバックアップ板35は、復帰ワイヤ97を介して紙幣
収納室32の固定側壁72から離間する方向へ引っ張ら
れ、第1の位置センサ76aによって検出される待機位
置Aに移動されるとともにロック機構157により待機
位置Aに保持さる。この待機位置Aにおいて、バックア
ップ板35は固定側壁72から充分に離間している。
【0071】この状態で複数枚の紙幣Pは、紙幣入出金
口4を通して、底壁73上に立位状態で、かつ、水平方
向に積層した状態で紙幣収納室32に投入される。そし
て、紙幣センサ74によって紙幣Pの投入が検出される
と、扉5が閉じられ、続いて、ユニット副制御部142
によりロック機構157によるバックアップ板35のロ
ックが解除される。
【0072】すると、バックアップ板35は押圧ばね8
4の付勢力により固定側壁72に向かって移動され、紙
幣Pに当接した状態で停止する。バックアップ板35が
停止する位置は、紙幣収納室32に投入された紙幣Pの
積層枚数によって異なり、例えば、積層枚数が多い場
合、バックアップ板35は第2の位置センサ76bによ
って検知される範囲内で停止する。
【0073】このようにバックアップ板35が第2の位
置センサ76bによって検知される範囲内にある場合、
ユニット副制御部142はロック機構156によるロッ
クを解除するとともに、モータ90を反時計方向へ回転
駆動して遮蔽板85をバックアップ板35から離間する
方向へ移動させる。そして、ユニット副制御部142
は、遮蔽板85が第2のばねセンサ75bによって検出
される位置まで移動した時点でモータ90を停止すると
ともに、ロック機構156により第1の従動プーリ88
の回転をロックする。
【0074】それにより、押圧ばね84の可動端は、遮
蔽板84が第2のばねセンサ75bと対向する位置まで
移動され保持される。従って、バックアップ板35は、
押圧ばね84の付勢力により固定側壁72に向かって付
勢され、紙幣Pを所定の押圧力にて送りローラ81およ
び取出しローラ33に押し付ける。
【0075】この状態で、ユニット副制御部142は、
モータ150を駆動して送りローラ81および取出しロ
ーラ33を時計方向に回転させる。それにより、送りロ
ーラ81によって固定側壁72側の紙幣Pが下方へ送り
出される。送り出された紙幣は、取出しローラ33とゲ
ートローラ80との間の隙間を通る際に後続の紙幣から
分離され、更に、取出しローラ33とピンチローラ82
とにより挟持された状態で搬送路R1へ送られる。取り
出された紙幣Pの通過は、通過センサ83によって検出
される。そして、上記の動作を繰り返すことにより、紙
幣収納室32内の紙幣Pは固定側壁72側から1枚づつ
取り出され、順次、搬送路R1へ送られる。
【0076】紙幣Pが順次取り出されて紙幣収納室32
内の紙幣Pの積層枚数が減少して行くと、これに応じ
て、バックアップ板35は順次固定側壁72へ接近する
方向へ移動し押圧ばね84の付勢力も徐々に減少する。
バックアップ板35が第3の位置センサ76cによって
検知される位置まで移動すると、ユニット副制御部14
2は、第3の位置センサ76cからの検出信号に応じ
て、ロック機構156によるロックを解除するとともに
モータ90を反時計方向へ回転駆動して遮蔽板85をバ
ックアップ板35から離間する方向へ移動させる。そし
て、ユニット副制御部142は、遮蔽板85が第3のば
ねセンサ75cによって検出される位置まで移動した時
点でモータ90を停止するとともに、ロック機構156
により第1の従動プーリ88の回転をロックする。
【0077】それにより、押圧ばね84の可動端は、遮
蔽板84が第3のばねセンサ75bと対向する位置まで
移動され保持される。従って、押圧ばね84の付勢力が
増加し、バックアップ板35は再び所定の押圧力にて紙
幣Pを送りローラ81および取出しローラ33に押し付
ける。
【0078】その後、紙幣センサ74によって紙幣収納
室32内の紙幣の取出し終了が検出されるまで、送りロ
ーラ81および取出しローラ33によって紙幣の取出し
が続行され、取出し終了後、モータ150の駆動が停止
される。
【0079】一方、上述した取出し動作中において、通
過センサ83から所定時間以上オンあるいはオフ信号が
出力されない場合、取出しローラ33とゲートローラと
の間への紙幣の噛み込み、取出しローラ33の空転等の
取出し不良が予想されるため、ユニット副制御部142
は、取出し動作を一旦停止する。続いて、ユニット副制
御部142は、モータ90を時計方向に駆動してバック
アップ板35を一旦復帰位置Aまで移動させて保持し、
更に、遮蔽板85を現在の位置からバックアップ板35
に対して離間する方向あるいは接近する方向へ移動さ
せ、押圧ばね84による押圧力を通常動作時の押圧力よ
りも大きくあるいは小さくする。
【0080】この状態で、ユニット副制御部142は、
バックアップ板35のロックを解除した後、送りローラ
81および取出しローラ33を駆動し、取出し動作を再
開する。このように紙幣Pに対するバックアップ板35
の押圧力を変更して取出し動作を開始することにより、
取出し不良発生時に比較して、送りローラ81および取
出しローラ33と紙幣Pとの間の摩擦力が変化するとと
もに、隣合う紙幣同志間の摩擦あるいは静電吸着状態が
変動し、紙幣の噛み込みあるいは取出しローラ33の滑
り等の取出し不良を解消できる可能性が高い。そして、
取出し不良が解消した場合には、つまり、通過センサ8
4から所定時間毎にオン、オフ信号が出力させるように
なった場合には、そのままの押圧力にて取出し動作を続
行する。
【0081】なお、取出し不良が解消されない場合に
は、上記と同様の工程により再度バックアップ板35の
押圧力を変更して取出し動作を再開する。例えば、通常
よりも押圧力を強くして取出し動作を再開したにも拘ら
ず取出し不良が解消されない場合には、押圧力を更に強
くして、あるいは押圧力を通常よりも弱くして取出し動
作を再開し、逆に、通常よりも押圧力を弱くして取出し
動作を再開したにも拘らず取出し不良が解消されない場
合には、押圧力を更に弱くして、あるいは押圧力を通常
よりも強く取出し動作を再開する。
【0082】一方、第2の取出し装置56による紙幣取
出し動作も上述した第1の取出し装置34とほぼ同様に
行なわれる。つまり、図5に示すように、入金取引が開
始されると、ユニット副制御部142は、ユニット主制
御部37からの指令に基づき、第2の取出し装置56の
モ126を反時計方向に駆動し、押圧ばね116の可動
端に固定された遮蔽板118が第1のばねセンサ140
aによって検出される初期位置まで移動させるととも
に、ロック機構158により第1の従動プーリ124の
回転をロックし遮蔽板118を初期位置に保持する。こ
れに連動して、バックアップ板102は、復帰ワイヤ1
37を介して入金一時集積部38の底壁100から離間
する方向へ引っ張られ、第2の紙幣センサ106b上方
の待機位置Bに移動されるとともにロック機構160に
より待機位置Bに保持さる。この待機位置Bにおいて、
バックアップ板102は底壁100から充分に離間して
いる。
【0083】鑑査装置36を通過した複数枚の紙幣は、
底壁100上にほぼ水平な状態で、かつ、垂直方向に積
層した状態で入金一時集積部38に集積される。続い
て、第2の取出し装置56による紙幣の取出しが開始さ
れる。ここで、第2の取出し装置56において、紙幣P
は垂直方向に積層されているため、紙幣Pを最下部から
取り出す場合には紙幣Pの自重を考慮する必要がある。
【0084】つまり、第2の紙幣センサ106bによっ
て検出される程度に紙幣Pの積層枚数が多い場合、最下
部の紙幣には積層紙幣の自重によって大きな押圧力が作
用しており、バックアップ板102によって更に押圧力
を付加するこなく取出しが可能な状態にある。従って、
この場合には、バックアップ板102を待機位置Bに保
持した状態で取出し動作を開始する。
【0085】ユニット副制御部142によってモータ1
52が駆動され、送りローラ108および取出しローラ
110が時計方向に回転されると、送りローラ81によ
って底壁100側の紙幣Pが右方へ送り出される。送り
出された紙幣は、取出しローラ110とゲートローラ1
12との間の隙間を通る際に後続の紙幣から分離され、
更に、取出しローラ110とピンチローラ114とによ
り挟持された状態で搬送路R8へ送られる。取り出され
た紙幣Pの通過は、通過センサ116によって検出され
る。そして、上記の動作を繰り返すことにより、出金一
時集積部38内の紙幣Pは底壁100側から1枚づつ取
り出され、順次、搬送路R8へ送られる。
【0086】取出し動作に応じて紙幣Pの積層枚数が減
少し第2の紙幣センサ106bがオンになると、つま
り、最上部の紙幣が第2の紙幣センサ106bよりも下
方に位置するまで積層枚数が減少すると、ユニット副制
御部142は、第2の紙幣センサ106bからのオン信
号に応じて、ロック機構160によるバックアップ板1
02のロックを解除する。それにより、バックアップ板
102は押圧ばね116によって底壁100方向へ引っ
張られて積層紙幣の上端に当接し、紙幣Pを所定の押圧
力にて送りローラ108および取出しローラ110へ押
し付ける。この間、遮蔽板118は第1のばねセンサ1
40aと対向する位置に保持されている。
【0087】続いて、紙幣Pの取出しが更に進んで最上
部の紙幣が第1の紙幣センサ106aよりも下方に位置
するまで積層枚数が減少すると、ユニット副制御部14
2は、第1の紙幣センサ106aのオン信号に応じて、
ロック機構158による第1の従動プーリ124のロッ
クを解除するとともにモータ126を反時計方向へ回転
駆動して遮蔽板118をバックアップ板102から離間
する方向へ移動させる。そして、ユニット副制御部14
2は、遮蔽板118が第2のばねセンサ140bによっ
て検出される位置まで移動した時点でモータ126を停
止するとともに、ロック機構158により第1の従動プ
ーリ124の回転をロックする。
【0088】それにより、押圧ばね116の可動端は、
遮蔽板118が第2のばねセンサ140bと対向する位
置まで移動され保持される。従って、押圧ばね116の
付勢力が増加し、バックアップ板102は、再び所定の
押圧力にて紙幣Pを送りローラ108および取出しロー
ラ110に押し付ける。
【0089】その後、エンプティセンサ104によって
出金一時集積部38内の紙幣の取出し終了が検出される
まで、送りローラ108および取出しローラ110によ
って紙幣の取出しが続行され、取出し終了後、モータ1
52の駆動が停止される。
【0090】一方、上述した取出し動作中において紙幣
の取出し不良が発生した場合には、上述した第1の取出
し装置34と同様の動作により、バックアップ板102
の押圧力を変更して取出し不良の解消が行なわれる。
【0091】以上のように構成された第1および第2の
取出し装置34、56によれば、取り出される紙幣Pの
積層状態、特に、積層枚数に応じて、押圧ばね84、1
16の可動端を移動することによりバックアップ板3
5、102による押圧力を調整することができる。従っ
て、紙幣の積層枚数が多い場合および少ない場合でも、
あるいは、取出しに応じて紙幣の積層枚数が徐々に変化
した場合でも、常に最適な押圧力で紙幣を送りローラお
よび取出しローラに押圧することができ、安定した取出
しを実行することができる。
【0092】また、紙幣の噛み込み、取出しローラの空
転等の取出し不良が発生した場合には、バックアップ板
35、102を一旦紙幣から離した後、バックアップ板
の押圧力を変更して取出し動作を再開することにより、
取出し不良が発生した作動条件と異なる作動条件で、特
に、紙幣と取出しローラとの間の摩擦力および紙幣同志
間の静電吸着状態が取出し不良発生時と異なった状態で
取出し動作を実行することができる。従って、人手を介
することなく取出し不良を有効に解消することが可能と
なり、取出し装置の操作性および信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0093】なお、上記第1および第2の取出し装置3
4、56の実施例において、遮蔽板の位置を検出するば
ねセンサの数は3個あるいは2個としたが、これらばね
センサの数を増加することにより、バックアップ板の押
圧力を紙幣の積層枚数に応じて一層適切に調整すること
ができ、一層の安定化を図ることが可能となる。
【0094】図10および図11は、第1の取出し装置
34および第2の取出し装置56の第2の実施例をそれ
ぞれ示している。図10に示すように、第2の実施例に
係る第1の取出し装置34によれば、押圧部材としての
バックアップ板35は、紙幣Pの積層方向に沿って移動
可能に設けられ、その下端はアーム部35を介して調整
機構78のガイドワイヤ87に連結されている。
【0095】このガイドワイヤ87は、一対のガイドプ
ーリ86a、86b間に掛け渡され、バックアップ板3
5の下方を水平方向、つまり、紙幣Pの積層方向に沿っ
て延びている。一方のガイドプーリ86aは、ワンウェ
イクラッチ164を介して従動プーリ88に連結されて
いる。従動プーリ88と駆動モータ90の回転軸に固定
された駆動プーリ91との間には駆動ベルト92が掛け
渡されている。
【0096】従って、駆動モータ90によって従動プー
リ88を実線矢印で示す駆動方向、つまり、時計方向に
回転すると、ワンウェイクラッチ164、ガイドプーリ
86a、およびガイドワイヤ87を介して、バックアッ
プ板35が紙幣Pおよび固定側壁72から離間する方向
へ移動される。
【0097】また、付勢部材としての押圧ばね84は紙
幣Pの積層方向に沿って配設され、その一端がバックア
ップ板35のアーム部35aに連結され、他端が固定の
支持部166に連結されている。従って、バックアップ
板35は押圧ばね84の付勢力により固定側壁72に向
かって付勢されている。
【0098】固定側壁72の近傍には、上記実施例と同
一の構成を有する送りローラ81、取出しローラ33、
ゲートローラ80、ピンチローラ82、および通過セン
サ83が配設されているとともに、バックアップ板35
の近傍には、バックアップ板35を待機位置Aに選択的
にロックするロック機構が設けられている。更に、紙幣
収納部32には、紙幣の有無を検出する紙幣センサ74
が設けられている。
【0099】図11に示すように、第2の取出し装置5
6は、紙幣Pが水平方向に積層される点を除いて第1の
取出し装置34とほぼ同様に構成されている。つまり、
バックアップ板102は、出金一時集積部38の水平な
底壁100に対向して配設され、紙幣Pの積層方向、つ
まり、垂直方向に沿って移動自在に設けられている。こ
のバックアップ板102は左側へ延出したアーム部10
2を介して調整機構105のガイドワイヤ122に連結
されている。
【0100】ガイドワイヤ122は、一対のガイドプー
リ120a、120b間に掛け渡され、バックアップ板
35の側方を垂直方向、つまり、紙幣Pの積層方向に沿
って延びている。一方のガイドプーリ120aは、ワン
ウェイクラッチ170を介して従動プーリ124に連結
されている。従動プーリ124と駆動モータ126の回
転軸に固定された駆動プーリ128との間には駆動ベル
ト130が掛け渡されている。
【0101】従って、駆動モータ126によって従動プ
ーリ124を実線矢印で示す駆動方向、つまり、反時計
方向に回転すると、ワンウェイクラッチ164、ガイド
プーリ170a、およびガイドワイヤ122を介して、
バックアップ板102が紙幣Pおよび底壁100から離
間する方向へ移動される。
【0102】また、付勢部材としての押圧ばね116は
紙幣Pの積層方向に沿って配設され、その一端がバック
アップ板102のアーム部102aに連結され、他端が
固定の支持部172に連結されている。従って、バック
アップ板102は押圧ばね116の付勢力により底壁1
00に向かって付勢されている。
【0103】底壁100の下部には、送りローラ10
8、取出しローラ110、ゲートローラ112、ピンチ
ローラ114、および通過センサ115が配設されてい
るとともに、バックアップ板102の近傍には、バック
アップ板102を待機位置Bに選択的にロックするロッ
ク機構が設けられている。更に、底壁100上には、紙
幣の有無を検出するエンプティセンサ104が設けられ
ている。
【0104】上記構成の第1の取出し装置34におい
て、入金取引開始時、バックアップ板35はモータ90
によって待機位置Aへ移動され、ロック機構により待機
位置にロックされる。紙幣Pが投入された後にバックア
ップ板35のロックが解除されると、バックアップ板3
5は押圧ばね84により固定側壁72に向かって移動さ
れ、紙幣Pに当接する。それにより、バックアップ板3
5は所定の押圧力にて紙幣Pを送りローラ81および取
出しローラ33へ押し付ける。
【0105】この状態で送りローラおよび取出しローラ
33が時計方向に回転駆動され、固定側壁72側から紙
幣Pが1枚づつ取り出され、通過センサ83を通して搬
送路へ送られる。
【0106】一方、通過センサ83により取出し不良が
検出された場合、一旦取出し動作を停止し、駆動モータ
90により従動プーリ88を駆動方向に回転してバック
アップ板35を待機位置Aへ移動させ紙幣Pから離間さ
せる。続いて、駆動モータ90により従動プーリ88を
破線矢印で示す空転方向へ回転される。それにより、バ
ックアップ板35は押圧ばね84により付勢されて再び
紙幣Pに当接して紙幣Pを取出しローラ33に向けて押
圧する。
【0107】また、従動プーリ88を空転方向へ回転し
た場合、ワンウェイクラッチ164は空転するが、クラ
ッチ内部のニードルベアリングの抵抗により、実際には
空転方向へのトルクを発生する。そして、このトルク
は、ガイドプーリ86aおよびガイドワイヤ87を介し
てバックアップ板35に伝達され、バックアップ板35
に紙幣P方向へ向かう押圧力を発生させる。従って、バ
ックアップ板35は、押圧ばね84による押圧力とワン
ウェイクラッチ164からの押圧力との合計の押圧力、
つまり、通常よりも強い押圧力にて紙幣Pを取出しロー
ラ33に押し付けることになる。
【0108】そして、この状態で送りローラ81および
取出しローラ33を回転させて取出し動作を再開すると
ともに、上述した従動プーリ88の駆動方向および空転
方向への回転を複数回繰り返して紙幣Pに通常よりも強
い押圧力を断続的に作用させる。それにより、紙幣Pと
取出しローラ33との間の摩擦力、紙幣同志間の摩擦が
変動し、取出し不良の解消が可能となる。
【0109】一方、第2の取出し装置56の取出し動作
および取出し不良解消動作は、バックアップ板102の
移動方向が水平方向から垂直方向に変わるだけで上述し
た第1の取出し装置34と同様に行なわれる。
【0110】以上のように構成された第2の実施例によ
れば、紙幣の噛み込み、取出しローラの滑り等の取出し
不良が発生した場合でも、通常よりも強い押圧力を断続
的に作用させることにより、人手を介することなく取出
し不良を有効に解消することが可能であり、取出し装置
の操作性および信頼性の向上を図ることができる。
【0111】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れることなく、この発明の範囲内で種々変形可能であ
る。例えば、上述した取出し装置は、紙幣入出金ユニッ
ト14に限らず、他の媒体処理ユニットの取出し部に適
用してもよい。また、この発明の取出し装置は紙幣の取
出しに限らず、有価証券等の他の券類にも適用できるこ
とはいうまでもない。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、券類の積層状態に応じて押圧部材の押圧力を調整す
ることにより券類に対して常に最適な押圧力を作用させ
ることができ、安定した券類の取出しが可能な券類取出
し装置を提供することができる。また、券類の取出し不
良が発生した場合でも押圧力を変更して取出し動作を実
行することにより、取出し不良を容易に解消可能な操作
性および信頼性に優れた券類取出し装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動取引装置の斜視
図。
【図2】上記自動取引装置全体の構成を概略的に示すブ
ロック図。
【図3】上記自動取引装置の紙幣入出金ユニットを示す
断面図。
【図4】上記紙幣入出金ユニットの第1の紙幣取出し装
置を示す概略図。
【図5】上記紙幣入出金ユニットの第2の紙幣取出し装
置を示す概略図。
【図6】上記紙幣入出金ユニットの構成を概略的に示す
ブロック図。
【図7】上記紙幣入出金ユニットの入金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図8】上記紙幣入出金ユニットの入金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図9】上記紙幣入出金ユニットの出金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図10】この発明の第2の実施例に係る第1の紙幣取
出し装置を示す概略図。
【図11】この発明の第2の実施例に係る第2の紙幣取
出し装置を示す概略図。
【符号の説明】
1…自動取引装置、3…操作部、4…紙幣入出金口、1
1…主制御部、14…紙幣入出金ユニット、32…紙幣
収納部、33、110…取出しローラ、34…第1の取
出し装置、35、102…バックアップ板、37…ユニ
ット主制御部、38…入金一時集積部、56…第2の取
出し装置、74、106a、106b…紙幣センサ、7
5a、75b、75c、140a、140b…ばねセン
サ、76a、76b、76c…位置センサ、78、10
5…調整機構、81、108…送りローラ、84、11
6…押圧ばね、142…ユニット副制御部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の券類を積層状態に収納する収納
    部と、 上記券類の積層方向に沿った一端側に設けられ上記一端
    側の券類を一枚づつ上記収納部から取り出す取出しロー
    ラと、 上記券類の積層方向に沿った他端側に設けられた押圧部
    材と、 上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向の押圧力を
    作用させ、上記積層された券類を上記押圧部材によって
    上記取出しローラに押し付ける付勢部材と、 上記券類の積層状態に応じて上記付勢部材の押圧力を調
    整する調整手段と、 を備えたことを特徴とする券類取出し装置。
  2. 【請求項2】 複数枚の券類を積層状態に収納する収納
    部と、 上記券類の積層方向に沿った一端側に設けられ上記一端
    側の券類を一枚づつ上記収納部から取り出す取出しロー
    ラと、 上記券類の積層方向に沿った他端側に設けられた押圧部
    材と、 上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向の押圧力を
    作用させ、上記積層された券類を上記押圧部材によって
    上記取出しローラに押し付ける付勢部材と、 上記券類の積層枚数に応じて上記付勢部材の押圧力を調
    整する調整手段と、 を備えたことを特徴とする券類取出し装置。
  3. 【請求項3】 上記付勢部材は上記押圧部材に接続され
    た固定端と、上記紙幣の積層方向に沿って移動可能に設
    けられた可動端と、を備え、 上記券類の積層方向に沿った上記押圧部材の位置を検出
    する検出手段が設けられ、 上記調整手段は、上記検出手段によって検出された押圧
    部材の位置に応じて上記付勢部材の可動端を移動させる
    手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の券類取出し装置。
  4. 【請求項4】 上記付勢部材は上記押圧部材に接続され
    た固定端と、上記紙幣の積層方向に沿って移動可能に設
    けられた可動端と、を備え、 上記券類の積層方向に沿った上記押圧部材の位置を検出
    する第1の検出手段と、上記券類の積層方向に沿った上
    記可動端の位置を検出する第2の検出手段と、が設けら
    れ、 上記調整手段は、上記第1の検出手段によって検出され
    た押圧部材の位置に対応する位置へ上記付勢部材の可動
    端を移動させる手段を備えていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の券類取出し装置。
  5. 【請求項5】 複数枚の券類を積層状態に収納する収納
    部と、 上記券類の積層方向に沿った一端側に設けられ上記一端
    側の券類を一枚づつ上記収納部から取り出す取出しロー
    ラと、 上記券類の積層方向に沿った他端側に設けられた押圧部
    材と、 上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向の押圧力を
    作用させ、上記積層された券類を上記押圧部材によって
    上記取出しローラに押し付ける付勢部材と、 上記取出しローラによる券類の取出し不良を検出する券
    類検出手段と、 上記券類検出手段により取出し不良が検出された際、上
    記付勢部材による押圧力を選択的に増大および減少させ
    る調整手段と、 を備えたことを特徴とする券類取出し装置。
  6. 【請求項6】 複数枚の券類を積層状態に収納する収納
    部と、 上記券類の積層方向に沿った一端側に設けられ上記一端
    側の券類を一枚づつ上記収納部から取り出す取出しロー
    ラと、 上記券類の積層方向に沿った他端側に設けられた押圧部
    材と、 上記押圧部材に上記取出しローラへ向う方向の所定の押
    圧力を作用させ、上記積層された券類を上記押圧部材に
    よって上記取出しローラに押し付ける付勢部材と、 上記取出しローラによる券類の取出し不良を検出する券
    類検出手段と、 上記券類検出手段により取出し不良が検出された際、上
    記付勢部材により上記所定の押圧力よりも大きな押圧力
    を上記押圧部材に断続的に作用させる調整手段と、 を備えたことを特徴とする券類取出し装置。
JP14204195A 1995-06-08 1995-06-08 券類取出し装置 Pending JPH08335282A (ja)

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JP14204195A JPH08335282A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 券類取出し装置

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ID=15306016

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012041108A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Toyo Networks & System Integration Co Ltd 紙幣還流装置及び紙幣取扱装置

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JP2012041108A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Toyo Networks & System Integration Co Ltd 紙幣還流装置及び紙幣取扱装置

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