JPH08334220A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH08334220A
JPH08334220A JP16803995A JP16803995A JPH08334220A JP H08334220 A JPH08334220 A JP H08334220A JP 16803995 A JP16803995 A JP 16803995A JP 16803995 A JP16803995 A JP 16803995A JP H08334220 A JPH08334220 A JP H08334220A
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JP
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combustion
oil
fuel oil
mixed
waste oil
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JP16803995A
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English (en)
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Tadaaki Abe
忠明 阿部
Kenichi Kotani
健一 小谷
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Nippon Thermoener Co Ltd
Original Assignee
Ebara Boiler Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備規模を拡大することなく、同一の装置で
燃料油と混合油を自動的に切替えて円滑に燃焼できる燃
焼装置を提供することである。 【構成】 燃料油を加圧してバーナ3の噴射管8a,8
bへと供給する燃料油系路5と、廃油を加圧して噴射管
へと供給する廃油系路6とを備え、噴射管内で両者を混
合して噴射管先端の噴霧ノズル7a,7bから噴霧させ
て燃焼させる燃焼装置において、上記廃油の温度及び/
又は圧力を検出し、この値が規定値以上であれば廃油と
燃料油を混合して燃焼する混合油燃焼を行い、規定値以
下であれば燃料油を単独で燃焼する燃料油燃焼を行うよ
うになっていることを特徴とする燃焼装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラや燃焼炉等に使
用される廃油の燃焼装置に関するものであり、燃料油
(主に灯油やA重油)又は混合油(廃油と燃料油)を自
動的に切り替えて供給し、燃焼することを可能にした燃
焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、産業廃棄物に対する規制も強化さ
れ、植物性油等の廃油にも処理費が必要となってきてい
るので、廃油をボイラ等の燃焼装置の燃料として簡単に
利用できればメリットは大きい。廃油の燃焼に関して
は、次のような方法が広く利用されている。 重油用バーナと廃油バーナとを併用し、重油の助燃
によって廃油を燃焼する方法。 特開平3−359166号、実願昭63−1967
3号のように予め重油と廃油を混合し、混合油をバーナ
で燃焼する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
は燃焼装置が2つ必要となり、設備費の増加及び運転管
理にも多くの労力を要する。一方、の方法では、重油
と廃油が配管途中で分離を起こさないようにする必要が
ある。また、廃油量は一定ではなく、変動する場合が一
般的であり、廃油がなくなってもボイラ等の運転は継続
できることが必要となるが、の方法では、一方の燃料
が供給できなくなった場合には、運転できなくなる場合
がある。
【0004】において、主燃料油と混合油(主燃料油
+廃油)を切り替えて燃焼させることも可能であるが、
燃料油と混合油を1本のバーナで燃焼する方法では、次
の問題が生じる場合が多い。 (イ) 空気量の調整がどちらか一方に合わせた設定にな
るため、燃料油と混合油 の発熱量の違いにより、も
う一方の着火・燃焼が不安定になり易い。パイロ ッ
トバーナを付設して着火を安定させることは可能である
が、設備及びラン ニングコストが増加する。又、発
熱量の違いによる空気比のズレは解消でき ないの
で、燃焼の安定性は向上しない。 (ロ) 噴霧管内及び噴霧ノズル内の残留廃油の影響によ
り、着火が不安定になっ たり、未燃分等が固着し易
い。ボイラ停止前に混合油から燃料油燃焼に切替 え
て配管内を燃料油に置換する方法が多く用いられている
が、操作上の制約 がありすぎ自動運転ができない。
噴射管を常時加熱し対策する場合もあるが、 装置構
成が複雑で噴射管内にスラッジ等を析出することもあ
る。
【0005】そこで、この発明の目的は、設備規模を拡
大することなく、同一の装置で燃料油と混合油を自動的
に切替えて燃焼できる燃焼装置を提供することである。
又、この発明の他の目的は、混合油燃焼と燃料油燃焼を
切り替えて運転しても、着火や燃焼が安定して行える燃
焼装置を提供することである。また、この発明の他の目
的は、混合油燃焼においても配管中や噴射管内の残留油
が着火・燃焼に悪影響を及ぼすことないような燃焼装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の事情に鑑
みなされたもので、請求項1に記載の発明は、燃料油を
加圧してバーナの噴射管へと供給する燃料油系路と、廃
油を燃料油より高い圧力に加圧して噴射管へと供給する
廃油系路と、上記燃料油系路及び/又は廃油系路に設け
られた流体加熱用のヒータとを備え、噴射管内で両者を
混合して噴射管先端の噴霧ノズルから噴霧させて燃焼さ
せる燃焼装置において、上記廃油系路には、上記廃油の
温度が規定値以下である場合において、廃油を循環させ
て加熱する循環路が設けられているとともに、上記廃油
の温度及び/又は圧力を検出し、この値が規定値以上で
あれば廃油と燃料油を混合して燃焼する混合油燃焼を行
い、規定値以下であれば燃料油を単独で燃焼する燃料油
燃焼を行うようになっていることを特徴とする燃焼装
置。
【0007】請求項2に記載の発明は、燃料油燃焼の場
合における噴霧圧力調整装置と混合油燃焼の場合の噴霧
圧力調整装置を各々装備し、燃料油燃焼と混合油燃焼の
噴霧圧力を切替えるようになっていることを特徴とする
請求項1に記載の燃焼装置である。
【0008】請求項3に記載の発明は、燃料油燃焼と混
合油燃焼での送風機の回転数を切替える回転数制御装置
を装備し、各々の燃焼時の送風機の回転数を切替えるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置であ
る。請求項4に記載の発明は、混合油燃焼時において、
燃焼開始直後及び/又は燃焼停止直前の一定時間は燃料
油燃焼を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載の燃焼装置である。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明においては、廃油の温度
及び/又は圧力が検出され、この値が規定値以上であっ
て廃油の物理的条件が燃料として適当であることを確認
した後、混合油燃焼が行われるので、廃油の性状が燃料
として不適当である場合には混合油燃焼が行われず、従
って、装置の円滑な燃焼状態を維持しながら廃油を活用
した燃焼作業が行われる。燃料は、燃料油系路及び/又
は廃油系路に設けられているヒータにより、燃料油及び
/又は廃油が必要に応じて加熱され、廃油の温度が規定
値以下である場合には、廃油は循環路に流れて加熱さ
れ、温度が規定値に達するまで循環する。請求項2に記
載の発明においては、燃料油燃焼の場合と、混合油燃焼
の場合のそれぞれに噴霧圧力を切替えることにより、2
つの燃焼方式に適合した噴霧圧力が得られ、いずれの方
式においてもその特性を生かした燃焼がなされる。
【0010】請求項3に記載の発明においては、回転数
制御装置が燃料油燃焼と混合油燃焼での送風機の回転数
を切替えるので、2つの燃焼方式に適合した送風量が得
られ、いずれの方式においてもその特性を生かした燃焼
がなされる。請求項4に記載の発明においては、混合油
燃焼時において、燃焼開始直後及び/又は燃焼停止直前
の一定時間は燃料油燃焼を行うので、混合油燃焼の着火
時における廃油の影響、消炎後の配管等の残留廃油にお
ける影響が排除される。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すもので、燃料
油タンク1、廃油タンク2、これらの油をボイラ3のバ
ーナ4に導く配管系(燃焼油配管5、廃油注入配管6)
から概略構成されている。バーナ4は、2系統の噴射ノ
ズル7a,7b、噴射配管8a,8bが設けられ、低燃
焼時は一方のみが、高燃焼時は両方が用いられる。ま
た、このバーナ4には、インバータ制御装置9で制御さ
れるモータ10で駆動されるファン11により燃焼空気
が供給されるようになっている。
【0012】燃料油配管5には、ストレーナ12、油供
給ポンプ13、必要に応じて燃料油を加熱するヒータ1
4が設けられ、油供給ポンプ13の回りには、高圧設定
用の調圧装置15を備えた高圧圧力調整回路Aの他に、
電磁弁16、低圧調圧装置17を有する低圧圧力調整回
路Bが設けられ、電磁弁を開閉してこれらを切り替えて
用いるようになっている。燃料油配管5は、電磁弁18
の下流で分岐してバーナ4の噴射管8a,8bにそれぞ
れ電磁弁19a,19bを介して接続されている。
【0013】廃油注入配管6には、ストレーナ20、油
供給ポンプ21、ヒータ22の他に、所定温度、圧力を
検出して動作するサーモスタット23及び圧力スイッチ
24が設けられ、これらのサーモスタット23、圧力ス
イッチ24は、規定の温度、圧力を検出したときに、所
定の電磁弁を開閉制御するようになっている。油ポンプ
の回りには、調圧装置25を有する圧力調整回路Cの他
に、電磁弁26の開閉により廃油をストレーナ20、ポ
ンプ21、ヒータ22を循環して流通させる循環路Dが
設けられている。廃油注入配管6は、電磁弁27の下流
で分岐し、それぞれ電磁弁28a,28b、逆止弁29
a,29b、流量調整用オリフィス30a,30bを介
してバーナ4の噴射管8a,8bに接続され、燃料油配
管5と合流している。
【0014】次に、このように構成された燃焼装置の作
用を説明する。まず、事前に使用する廃油の特性を調
べ、また、廃油の燃焼熱を算出し、これと廃油の混合割
合を勘算して、必要な設定を行なう。すなわち、混合油
燃焼に必要な温度、圧力条件を求めて、サーモスタット
23、圧力スイッチ24の動作点を設定する。燃焼油配
管5の調圧装置15,17を所定の圧力に設定するとと
もに、廃油注入配管6の調圧装置25の圧力も設定す
る。
【0015】燃料油と廃油の混合割合は燃料の性状及び
燃焼性によりある範囲が定められ、その範囲において、
廃油の入荷量やコストなどを勘案して決定される。廃油
量は、廃油の注入圧力及び流量調整オリフィス30a,
30bを適当に選定することにより、増減させられる。
但し、注入圧力は必ず噴霧圧力以上とし、廃油注入配管
6から供給する廃油量は噴霧量以下にすることが必要で
ある。
【0016】(1)まず、廃油の液温が、事前に廃油の
性状から求めた設定温度以下である場合、又は注入圧力
が設定圧力以下である場合は、燃料油燃焼が行われる。
すなわち、電磁弁27は閉となって廃油注入配管6は噴
射管8a,8bから切り離されており、また、低圧圧力
調整回路Bの電磁弁16は開となって低圧調圧装置17
の設定圧力が燃焼油の噴霧圧となる。ボイラ3の燃焼信
号によって、燃料油がポンプ13により低圧調圧装置1
7の設定圧力の噴霧圧力まで加圧され、必要に応じてヒ
ータ14により加熱され、電磁弁18,19a,19b
から噴射管8a,8bに供給され、噴霧ノズル7a,7
bから噴霧されて燃焼する。
【0017】この場合の噴霧量は下記となる。 噴霧量=(燃料油配管から供給される燃料油量) 噴霧量は燃料油の噴霧圧力と噴霧ノズルの組合せにより
定まる。この間、電磁弁26が開となって循環路Dが構
成され、廃油はストレーナ20、ポンプ21、ヒータ2
2を循環させられて加熱される。
【0018】(2)次に、廃油の液温が上昇し、圧力が
規定値以上であれば、サーモスタット23又は圧力スイ
ッチ24が作動し、電磁弁27が開となって廃油注入配
管6が噴射管8a,8bと接続され、また、圧力調整回
路Bの電磁弁16は閉となって高圧調圧装置15の設定
圧力が混合油の噴霧圧となる。廃油タンク2からストレ
ーナ20を経由した廃油は、廃油供給ポンプ21で燃料
油の噴霧圧力以上の規定の注入圧力に加圧され、注入電
磁弁27,28a,28bから逆止弁29a,29b及
び流量調整オリフィス30a,30bを経由して噴射管
8a,8bに供給される。この廃油は、燃料油配管5か
ら供給される燃料油と混合しながら噴霧ノズル7a,7
bから噴霧され、燃焼される(混合油燃焼)。
【0019】この混合油燃焼の場合の噴霧量は次式によ
り算出される。 噴霧量=(廃油注入回路から供給される廃油量)+(燃
料油回路から供給される燃料油量) 噴霧量は、(1)の場合と同様に、燃料油の噴霧圧力
(=混合油の噴霧圧力)と噴霧ノズルの組合せにより定
まり、廃油量は注入圧力差(廃油の注入圧力−燃料油の
噴霧圧力)と流量調整オリフィス30a,30bの容量
により定まるので、噴霧量と廃油量の差が燃料油量とな
る。燃料油は自動的に噴射管8a,8b内に供給され
る。
【0020】ここにおいて、燃料油の噴霧圧力(=混合
油の噴霧圧力)は高圧調圧装置15の設定圧力となって
いるので、燃料油の噴霧圧力が高くなっており、全体と
しての噴霧量が多くなっている。例えば、廃油の単位量
当たりの発熱量が燃料油の約90%であって、混合油中
の混合割合が50%である場合、混合油の発熱量は燃料
油の約95%となる。そこで、高圧調圧装置15を高圧
力(12kg/cm2)に設定し、低圧調圧装置17を低圧
力(11kg/cm2)に設定して、混合油燃焼においては
電磁弁16を開として燃料油の噴霧圧力を12kg/cm2
する。これにより、廃油を混合したために低下した熱量
が補われ、均一な発熱量が得られる。
【0021】通常は空気量の調整装置は1個であり、燃
料油で調整してそのまま混合油に切り替える為、燃焼熱
量の低下分だけ排ガス中の空気比も変化するので、廃油
と燃料油の発熱量差が大きいと、空気比が高くなり着火
・燃焼に悪影響を及ぼすが、この実施例ではそのような
弊害も取り除かれており、安定な燃焼制御が行われる。
【0022】図1は、3位置制御燃焼の場合の実施例で
あり、低燃焼時には電磁弁19aと注入電磁弁28aが
開となり、噴霧ノズル7aから噴霧がなされ、高燃焼時
には更に電磁弁19bと注入電磁弁28bが開となり噴
霧ノズル7bからも噴霧がなされるようになっている。
なお、この発明は、ON−OFF制御燃焼でも、4位置
制御燃焼でも適用できる。また、実施例1では廃油を燃
料油に注入しているが、逆に、燃料油を廃油に注入する
ことも可能である。
【0023】(3)混合油燃焼中に、廃油温度及び圧力
が設定値以下に低下した場合は、注入電磁弁27,28
a,28bが閉となり、燃料油だけが供給され、混合油
燃焼から燃料油燃焼に切り替えられる。同時に電磁弁2
6が開となり、廃油は循環路Dを循環する。
【0024】図2は、上述した燃焼装置を運転する際の
1つの方法を示すもので、混合油燃焼の着火時における
廃油の影響、消炎後の配管等の残留廃油における影響を
なくすようにした実施例である。ここでは、混合油燃焼
の場合でも、燃焼動作毎に着火後t秒間は燃料油燃焼と
し、その後、混合油燃焼に切替えて燃焼を行なう。そし
て、燃焼停止直前のt秒間は再び燃料油燃焼とし、噴射
管8a,8b内の混合油を燃料油に置換する。この時間
tは噴射管8a,8b内の容積と関係し、これを小さく
すれば設定時間tは10秒以下となる。
【0025】この実施例においては、着火及び消炎は必
ず燃料油で行われるので、燃料油の場合と同等の直接着
火方式でも確実な着火が可能となる。また、消炎後、次
の着火まで時間がかかるような場合でも、噴射管8a,
8b内には廃油は残留していないので、これの性状が変
化して噴射管に付着するようなことがない。
【0026】なお、上述した燃料油燃焼と混合油燃焼の
噴霧圧力を切替えて燃料油燃焼と混合油燃焼で燃焼熱量
を同一にする替わりに、送風量を制御するようにしても
よい。すなわち、インバータで送風機の回転数を変化さ
せ、空気量を燃料油燃焼では多くし、混合油燃焼では少
なくすることにより、空気比を同一にして安定した着火
・燃焼を得ることもできる。この場合は省電力効果も得
られる。
【0027】廃油の性状が悪く、加熱を必要とする場合
には、燃焼停止中に循環用電磁弁26を開とし、ストレ
ーナ20、廃油供給ポンプ21、ヒータ22、循環用電
磁弁26とつながる循環路を構成し、これにより廃油温
度を常に一定に保ち良好な燃焼を維持する。なお、実施
例1ではヒータ20,22を油供給ポンプ13、廃油供
給ポンプ21の吐出側に配置しているが、吸込側でも良
い。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、廃油の
温度及び/又は圧力が検出され、この値が規定値以上で
あって廃油の物理的条件が燃料として適当であることを
確認した後、混合油燃焼に切り替えられるので、混合油
燃焼と燃料油燃焼の切り替えが、ボイラ等を停止するこ
となく自動的に行われる。燃料油系路及び/又は廃油系
路に設けられているヒータにより、燃料油及び/又は廃
油が必要に応じて加熱され、燃料として適当な物理的条
件に設定した上で、燃焼が行われる。廃油の温度が規定
値以下である場合には、廃油は循環路に流れて加熱さ
れ、廃油が燃料として適当な物理的条件になったところ
で混合油燃焼が行われる。故に、従来廃油量が少なく利
用が制限されていた場合にも、適用可能であり、産業廃
棄物の有効利用が促進される。また、装置がコンパクト
で構造も簡単なので、既設の設備にも簡単に適用でき
る。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、燃料油燃
焼の場合と、混合油燃焼の場合のそれぞれに噴霧圧力を
切替えることにより、2つの燃焼方式に適合した噴霧圧
力が得られ、いずれの方式においてもその特性を生かし
た燃焼がなされる。そして、それぞれの燃焼方式での燃
焼熱量を同一にすることができるので、燃焼が安定し、
適用できる廃油の範囲が拡大する。又、燃焼熱量を同一
にするので、ポイラ蒸発量を一定にできる。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、回転数制
御装置が燃料油燃焼と混合油燃焼での送風機の回転数を
切替えるので、2つの燃焼方式に適合した送風量が得ら
れ、いずれの方式においてもその特性を生かした燃焼が
なされる。請求項4に記載の発明によれば、混合油燃焼
時において、燃焼開始直後及び/又は燃焼停止直前の一
定時間は燃料油燃焼を行うので、混合油燃焼の着火時に
おける廃油の影響、消炎後の配管等の残留廃油における
影響が排除され、従来通りの着火装置で確実な着火性と
燃焼性を満足できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の燃焼装置の全体の構成を
示す概略図である。
【図2】この発明の一実施例の混合油燃焼の手順を示す
図である。
【符号の説明】
4 バーナ 5 燃料油系路(燃料油配管) 6 廃油系路(廃油配管) 7a,7b 噴霧ノズル 8a,8b 噴射管 15 高圧調圧装置 17 低圧調圧装置 23 サーモスタット 24 圧力スイッチ D 循環路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油を加圧してバーナの噴射管へと供
    給する燃料油系路と、 廃油を燃料油より高い圧力に加圧して噴射管へと供給す
    る廃油系路と、 上記燃料油系路及び/又は廃油系路に設けられた流体加
    熱用のヒータとを備え、 噴射管内で両者を混合して噴射管先端の噴霧ノズルから
    噴霧させて燃焼させる燃焼装置において、 上記廃油系路には、上記廃油の温度が規定値以下である
    場合において、廃油を循環させて加熱する循環路が設け
    られているとともに、上記廃油の温度及び/又は圧力を
    検出し、この値が規定値以上であれば廃油と燃料油を混
    合して燃焼する混合油燃焼を行い、規定値以下であれば
    燃料油を単独で燃焼する燃料油燃焼を行うようになって
    いることを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 燃料油燃焼の場合における噴霧圧力調整
    装置と混合油燃焼の場合の噴霧圧力調整装置を各々装備
    し、燃料油燃焼と混合油燃焼の噴霧圧力を切替えるよう
    になっていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】 燃料油燃焼と混合油燃焼での送風機の回
    転数を切替える回転数制御装置を装備し、各々の燃焼時
    の送風機の回転数を切替えることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 混合油燃焼時において、燃焼開始直後及
    び/又は燃焼停止直前の一定時間は燃料油燃焼を行うこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃
    焼装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157525A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Sansyu Sangyo Co Ltd 植物系廃油混合燃料の燃焼装置および燃焼方法
JP2012184895A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Samson Co Ltd 混焼装置

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