JPH11257647A - 燃焼量可変式バーナの制御方法 - Google Patents

燃焼量可変式バーナの制御方法

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JPH11257647A
JPH11257647A JP7356698A JP7356698A JPH11257647A JP H11257647 A JPH11257647 A JP H11257647A JP 7356698 A JP7356698 A JP 7356698A JP 7356698 A JP7356698 A JP 7356698A JP H11257647 A JPH11257647 A JP H11257647A
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JP
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fuel
oil pump
pressure
supply
burner
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JP7356698A
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Yoshio Tanaka
祥雄 田中
Makoto Saotome
誠 早乙女
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼量可変式バーナにおいて、電磁ポンプから
なるオイルポンプと噴霧ノズルとの間に安全弁を設けた
場合において、オイルポンプ停止後の燃料押出しに起因
してそれらオイルポンプと安全弁との間に大きな残圧が
発生し、再着火時にノズルに対して過剰の燃料が供給さ
れて大きな着火騒音を発生する問題を解決する。 【解決手段】噴霧ノズル50と、電極52と、燃料の供
給圧が可変のオイルポンプ46とを備えた燃焼量可変バ
ーナ14において、オイルポンプ46から噴霧ノズル5
0への燃料の供給管路48上にオイルポンプ46による
設定圧以上の供給圧の下で管路48を開き、それより小
さい圧力で管路48を閉じる圧力弁62を安全弁として
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は燃焼量可変式バー
ナの制御方法に関し、詳しくは主として着火騒音を低減
させる手段に特徴を有する制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
石油給湯器等のバーナとして燃焼量が連続的に可変の燃
焼量可変式バーナが用いられるようになってきている。
而してこの種燃焼量可変式バーナとして、燃料オイルを
噴霧する噴霧ノズルと、噴霧された燃料を着火する電極
と、噴霧ノズルに対して燃料を供給し且つ供給圧が可変
のオイルポンプとを備え、そのオイルポンプからの燃料
の供給量に応じて燃焼量を変化させる形式のものが用い
られている。
【0003】ここでオイルポンプとしては一般に電磁ポ
ンプが用いられるが、この場合燃料の供給圧として最低
4kgf/cm2程度の圧力が通常必要であり、その圧
力以上に供給圧を上昇変化させることで燃焼量を増加さ
せることができる。而して燃焼量可変幅として2倍程度
の幅を確保するには、供給圧として最大20kgf/c
2程度の圧力が必要である。
【0004】ところでこの種バーナにおいては、オイル
ポンプから噴霧ノズルへの燃料の供給管路上に安全弁と
しての電磁弁が設けられ、オイルポンプ停止後において
供給管路がオイルポンプの下流部において遮断されるよ
うになされている。
【0005】而してこの電磁弁の配設によって、その電
磁弁の閉弁動作により、オイルポンプと電磁弁との間に
残圧が発生するといった問題が生じていた。即ち、燃焼
停止時においてオイルポンプに停止信号を送っても、実
際にはその後も若干量の燃料がオイルポンプから押し出
されてしまい、このとき電磁弁が閉鎖されていると、そ
れらオイルポンプと電磁弁との間に圧力が発生し、その
まま残圧として残ってしまうのである。
【0006】この残圧は例えば10〜15kgf/cm
2程度の比較的大きな圧力に達し、このためバーナの再
着火の際に電磁弁を開いてオイルポンプを作動させたと
きに多量の燃料が噴霧ノズルに供給され、着火の際に大
きな着火騒音を発生してしまうといった問題が生じてい
た。
【0007】この他従来の燃焼量可変式バーナの場合、
オイルポンプの特性のばらつき等に起因して、燃焼全範
囲に亘って実際の燃料供給量と設定した供給量との間に
差が生じ、その差に基づいて燃焼性能が阻害されるとい
った不都合が生じていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して請求
項1の燃焼量可変式バーナの制御方法は、燃料オイルを
噴霧する噴霧ノズルと、噴霧された該燃料を着火する電
極と、該噴霧ノズルに対して該燃料を供給し且つ供給圧
が可変のオイルポンプとを備え、該オイルポンプからの
該燃料の供給量に応じて燃焼量を変化させる燃焼量可変
式バーナの制御方法であって、前記オイルポンプから前
記噴霧ノズルへの前記燃料の供給管路上に、該オイルポ
ンプの下流部で該供給管路を閉じる安全弁を設け、且つ
該安全弁は、第一設定圧以上の供給圧で該オイルポンプ
から該燃料が供給されたときに該供給管路を開いて該燃
料を該オイルポンプ側から該噴霧ノズル側に通し、該設
定圧より小さい圧力では該供給管路を遮断する圧力弁と
なし、以て該圧力弁と該オイルポンプとの間に生じる残
圧を一定以下とすることを特徴とする。
【0009】請求項2の制御方法は、請求項1におい
て、前記第一設定圧が前記オイルポンプにおける最低燃
焼量に対応した燃料の供給圧力以下に設定してあること
を特徴とする。
【0010】請求項3の制御方法は、燃料オイルを噴霧
する噴霧ノズルと、噴霧された該燃料を着火する電極
と、該噴霧ノズルに対して該燃料を供給し且つ供給圧が
可変のオイルポンプとを備え、該オイルポンプからの該
燃料の供給量に応じて燃焼量を変化させる燃焼量可変式
バーナの制御方法であって、前記オイルポンプから前記
噴霧ノズルへの供給管路上に該オイルポンプの下流部で
該供給管路を閉じる安全弁を設けるとともに、該オイル
ポンプを、燃焼停止の際に前記燃料の供給圧を所定時間
継続して第二設定圧以下とする停止動作モードを実行
し、その後に該オイルポンプを完全停止させることを特
徴とする。
【0011】請求項4の制御方法は、請求項3におい
て、前記第二設定圧が、前記オイルポンプにおける最低
燃焼量に対応した燃料の供給圧と同等ないしそれ以下に
設定してあることを特徴とする。
【0012】請求項5の制御方法は、燃料オイルを噴霧
する噴霧ノズルと、噴霧された該燃料を着火する電極
と、該噴霧ノズルに対して該燃料を供給し且つ供給圧が
可変のオイルポンプとを備え、該オイルポンプからの該
燃料の供給量に応じて燃焼量を変化させる燃焼量可変式
バーナの制御方法であって、前記オイルポンプから前記
噴霧ノズルへの供給管路上に、該オイルポンプの下流部
で該供給管路を閉じる安全弁としての電磁弁を設けると
ともに、該オイルポンプの停止後において該電磁弁を1
回若しくは所定時間間隔をおいて複数回開動作させるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項6の制御方法は、燃料オイルを噴霧
する噴霧ノズルと、噴霧された該燃料を着火する電極
と、該噴霧ノズルに対して該燃料を供給し且つ供給圧が
可変のオイルポンプとを備え、該オイルポンプからの該
燃料の供給量に応じて燃焼量を変化させる燃焼量可変式
バーナの制御方法であって、前記オイルポンプにおける
前記燃料の実際の供給特性と設定供給特性との差を調整
手段により補正操作し、実際の供給特性と設定供給特性
とを一致させることを特徴とする。
【0014】請求項7の制御方法は、請求項6におい
て、前記調整手段を、バーナ全体の作動を制御する制御
部の制御基盤上に設けたことを特徴とする。
【0015】請求項8の制御方法は、請求項6におい
て、前記制御手段を、遠隔操作用のリモコン装置に設け
たことを特徴とする。
【0016】請求項9の制御方法は、請求項6〜8の何
れかにおいて、前記制御手段は、その主体となる調整操
作部と補正による調整値を表示する表示部とを備えてい
ることを特徴とする。
【0017】請求項10の制御方法は、請求項1〜9の
何れかににおいて、前記オイルポンプが電磁ポンプであ
ることを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の制御方
法は、オイルポンプから噴霧ノズルへの燃料の供給管路
に設けられる安全弁を、第一設定圧以上の供給圧でオイ
ルポンプから燃料が供給されたときに管路を開いて燃料
をオイルポンプ側から噴霧ノズル側に通し、それより小
さい圧力では管路を遮断する圧力弁となして、その圧力
弁とオイルポンプとの間に生じる残圧を一定以下となす
もので、この制御方法によれば、オイルポンプ停止後に
おいてそのオイルポンプと圧力弁との間に残圧が生じた
としても、その残圧の大きさを小さいものとなすことが
でき、従ってバーナの再着火時においてオイルポンプ下
流部の大きな残圧に基づいて噴霧ノズルに燃料が過大に
供給されてしまい、大きな着火騒音を発生するといった
問題を解決することができる。
【0019】ここで上記圧力弁における第一設定圧は、
オイルポンプにおけるバーナの最低燃焼料に対応した供
給圧以下に設定しておくことができる(請求項2)。こ
のようにすることによって、オイルポンプの下流部に圧
力弁を設けた場合にも、バーナを円滑に最低燃焼量で燃
焼させることができる。
【0020】請求項3の制御方法は、燃焼停止の際にオ
イルポンプにおける燃料の供給圧を所定時間継続して第
二設定圧以下とする停止動作モードを実行させ、その後
にオイルポンプを完全停止させるもので、この制御方法
によれば、オイルポンプを停止動作させた場合におい
て、詳しくはオイルポンプに停止信号を送った後におい
てそのオイルポンプから若干量の燃料が供給管路側に押
し出されたとしても供給圧は低いものであるため、安全
弁とオイルポンプとの間に大きな残圧が発生してしまう
といったことを防止できる。従って本例の制御方法にお
いても、再着火時において噴霧ノズルに過大量の燃料が
供給されてしまい、大きな着火騒音を発生するといった
問題を解決することができる。
【0021】ここで上記第二設定圧は、オイルポンプに
おける最低燃焼量に対応した燃料の供給圧と同等ないし
それ以下に設定しておくことができる(請求項4)。
尚、この請求項3,請求項4の制御方法において、上記
安全弁は電磁弁となすことができる。
【0022】請求項5の制御方法は、上記安全弁を電磁
弁となすとともに、オイルポンプの停止後においてその
電磁弁を1回もしくは所定時間間隔をおいて複数回開動
作させるもので、この場合においても、オイルポンプ停
止後において若干量の燃料がオイルポンプから押し出さ
れたとしてもその後の電磁弁の開動作によって電磁弁と
オイルポンプとの間に大きな残圧が発生してしまうのを
防止することができる。
【0023】尚、このようにして電磁弁を1回開動作さ
せて残圧を逃がしたとしても、その後電磁弁を閉じた後
にオイルポンプと電磁弁との間に閉じ込められた油が熱
膨張して再び残圧を発生させる場合が生じ得る。このよ
うな場合には電磁弁を複数回時間間隔をおいて開動作さ
せることで、この問題も解決することができる。
【0024】請求項6の制御方法は、オイルポンプの特
性値のばらつき等によって実際の燃料の供給特性と設定
供給特性との間に差があった場合において、その差を調
整手段により補正操作し、それら実際の供給特性と設定
供給特性とを一致させるもので、このようにすれば、オ
イルポンプから確実に所望量の燃料を噴霧ノズルへと供
給でき、燃焼全範囲に亘って安定した燃焼を確保でき
る。
【0025】この請求6の制御方法において上記調整手
段は、これをバーナ全体の作動を制御する制御部の制御
基盤上に設けることができる(請求項7)。或いはまた
遠隔操作用のリモコン装置に設けておくことができる
(請求項8)。何れの場合においても調整手段による調
整を容易に行うことができる。
【0026】また上記制御手段は、その主体となる調整
操作部と補正による調整値を表示する表示部を備えてお
くことが望ましい(請求項9)。これによって調整操作
部における操作をその表示部による表示に基づいて適正
に行うことができる。尚調整手段を上記リモコン装置に
設ける場合において、リモコン装置にもともと他の目的
で備えられているスイッチをもって、調整手段の操作ス
イッチを兼用させるようになすことができる。上記説明
から明らかなように、本発明はオイルポンプが電磁ポン
プである場合に適用して効果が大きい(請求項10)。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は石油給湯機であって、ハ
ウジング12の内部にバーナ(ガンタイプバーナ)14
を有している。16は石油給湯機10における給水口で
あり、18は出湯口である。
【0028】給水口16に続く管路20上にはフローセ
ンサ22,給水サーミスタ24,水量制御弁26が設け
られており、また熱交換器28から出湯口18までの管
路30上にはミキシングタンク32,過圧逃し弁34が
設けられている。また、熱交換器28には熱交換器サー
ミスタ36が設けられている。尚38は排水栓である。
【0029】40は燃焼室で、この燃焼室40における
燃焼熱及び熱交換器28による熱交換作用によって、管
路20を通じて供給された水が加熱されてお湯とされ、
出湯口18から出湯される。尚42は排気口である。
【0030】バーナ14は、図2にも示しているように
空気を供給するための送風機44,燃料(石油燃料)を
送り出すためのオイルポンプ46,噴霧ノズル50,電
極52,イグナイタ54を備えており、オイルポンプ4
6にて送り出した燃料を噴霧ノズル50から噴霧してこ
れを燃焼させるようになっている。尚、56(図1参
照)はオイルストレーナで、58は炎検出器(CdS)
であり、また60はバーナの各種作動を制御する制御部
である。
【0031】ここでオイルポンプ46は吐出圧(供給
圧)可変式、即ち燃料の供給量を連続的に変化させ得る
ものとされている。即ちこの例のバーナ14は燃焼量可
変式バーナとされている。具体的には、オイルポンプ4
6は電磁ポンプとされていて、図3に示しているように
オイルポンプ46に供給されるパルス電圧により駆動さ
れ、且つそのパルス幅(通電幅)の大小に応じてプラン
ジャのストロークを変化させ、そのストロークの大小に
応じて燃料の供給圧(供給量)を変化させるものとされ
ている。
【0032】本例のバーナ14の場合、オイルポンプ4
6から供給管路48を通じて燃料が噴霧ノズル50へと
供給され、そしてその噴霧ノズル50から燃焼筒64内
に噴霧される。また併せて送風機44から燃焼用の空気
が燃焼筒64内に供給され、電極52からのアークによ
って燃焼筒64内で噴霧された燃料が着火され、燃焼す
る。ここで電磁ポンプからなるオイルポンプ46は、最
大20kgf/cm2の供給圧力で燃料を供給できるも
のとされている。
【0033】本例において、供給管路48上にはオイル
ポンプ46の直近下流部において安全弁としての圧力弁
62が設けられている。ここで圧力弁62は、バーナ1
4における最低燃焼量に対応したオイルポンプ46の供
給圧(約4kgf/cm2程度の圧力)以下の第一設定
圧(例えば3kgf/cm2)以上の供給圧でオイルポ
ンプ46から燃料が供給されたときに、供給管路48を
開いて燃料をオイルポンプ46側から噴霧ノズル50側
に通し、それより小さい圧力では供給管路48を遮断す
るものとされている。
【0034】本例のバーナ14の場合、燃焼停止させる
べくオイルポンプ46に停止信号を送った後において
も、即ちオイルポンプ46を働かせるための駆動パルス
の供給を停止した後においても、そのオイルポンプ46
から若干量の燃料が供給管路48内に送り出される。
【0035】従って供給管路48上に安全弁として電磁
弁を設けておき、その電磁弁をオイルポンプ46への停
止信号の供給と同時に閉弁動作させてしまうと、オイル
ポンプ46から押し出された燃料によって、オイルポン
プ46と安全弁としての電磁弁との間に大きな残圧が発
生してしまう。従ってその後において安全弁としての電
磁弁を開き、またオイルポンプ46を駆動して噴霧ノズ
ル50に燃料を供給し、再着火させるときに過剰の燃料
が噴霧ノズル50から噴霧されてしまい、大きな着火騒
音を発生するといった不都合を生じる。
【0036】しかるに本例においては、供給管路48上
の安全弁が圧力弁62とされているため、そのような不
都合を生じない。具体的には、オイルポンプ46に対し
て停止信号を送った後において、そのオイルポンプ46
から若干量の燃料が押し出されたとしても、その押出圧
が第一設定圧力以上であるときには圧力弁62がこれを
そのまま噴霧ノズル50側へと逃がし、オイルポンプ4
6と圧力弁62との間に過大な残圧が発生するのを防止
する。従って再着火の際に、噴霧ノズル50から過剰の
燃料が噴霧されて大きな着火騒音を発生するといった問
題を生じないのである。
【0037】尚、圧力弁62は最小燃焼に必要な供給圧
でオイルポンプ46から燃料が供給されたときには、こ
れをそのまま噴霧ノズル50側に通過させるため、通常
の燃焼時において何ら支障は生じない。
【0038】以上のように本例の制御方法によれば、オ
イルポンプ46停止後においてそのオイルポンプ46と
圧力弁62との間に残圧が生じたとしても、その残圧の
大きさを小さいものとなすことができ、従ってバーナ1
4の再着火時においてオイルポンプ46下流部の大きな
残圧に基づいて噴霧ノズル50に燃料が過大に供給され
てしまい、大きな着火騒音を発生するといった問題を解
決することができる。またオイルポンプ46の下流部に
圧力弁62を設けた場合にも、バーナ14を円滑に最低
燃焼量以上で燃焼させることができる。
【0039】図4及び図5は本発明の他の実施例を示し
ている。図4に示しているように、本例では上記安全弁
として電磁弁66を供給管路48上に設ける一方、燃焼
停止の際にオイルポンプ46に、所定時間継続して設定
圧(第二設定圧)と同等ないしそれ以下の供給圧P
T(図5)での運転(停止動作モードT)を実行させ、
その後にオイルポンプ46を完全停止させるようにして
いる。オイルポンプ46に対する制御部60の制御内容
がそのように定められている。
【0040】図5はその停止動作モードTの内容を表し
ている。図5に示しているようにオイルポンプ46は、
燃焼を停止する際に、燃焼の際の通常動作モードNに続
いて一定保持時間tだけ第二設定圧と同等ないしそれ以
下の供給圧PTで燃料吐出動作を行い(停止動作モード
T)、しかる後完全停止を行う。ここで第二設定圧は、
最低燃焼時に必要な供給圧(例えば4kgf/cm2
と同等圧とすることができる。但しこれよりも僅かに高
い圧力若しくは低い圧力に設定することもできる。
【0041】この場合、燃焼停止時に電磁弁66を閉弁
動作させると、その電磁弁66とオイルポンプ46との
間に圧力PTの残圧が発生することとなるが、第二設定
圧を十分小さくしておくことでその残圧を小さく抑える
ことができる。従って本例においても、その残圧に基づ
いて再着火時に噴霧ノズル50に対して過剰の燃料が供
給されてしまい、着火時に大きな着火騒音を発生すると
いった問題を解決することができる。
【0042】図6は本発明の更に他の実施例における電
磁弁66の制御内容をオイルポンプ46のそれと併せて
示したもので、図示のようにこの例では、オイルポンプ
46を止めて燃焼を停止させた後において、電磁弁66
を一回若しくは所定時間間隔をあけて複数回開動作させ
るようにしている。
【0043】この場合においても、オイルポンプ46停
止後において若干量の燃料がオイルポンプ46から押し
出されたとしても、その後の電磁弁66の開動作によっ
て、その安全弁としての電磁弁66とオイルポンプ46
との間に大きな残圧が発生してしまうのを防止すること
ができる。
【0044】尚、このようにして電磁弁66を1回開動
作させて残圧を逃がしたとしても、その後電磁弁66を
閉じた後にオイルポンプ46と電磁弁66との間に閉じ
込められた油が熱膨張して再び残圧を発生させる場合が
生じ得るが、電磁弁66を複数回時間間隔をおいて開動
作させることで、この問題も解決することができる。
【0045】尚、図10に示しているように従来にあっ
ては電磁ポンプからなるオイルポンプ46に対して交流
電源電圧を整流回路67,平滑化回路68を介して直流
電源電圧(DC140V)に変換し、これをオイルポン
プ46に加えるようにしているが、この場合交流電源電
圧が変動すると、そのままオイルポンプ46に加わる直
流電源電圧が変動してしまい、これにより噴霧ノズル5
0への燃料の供給量にばらつきを生じる問題があった。
【0046】そこで本例においては、図7(A)に示し
ているように交流電源電圧を整流回路67,平滑化回路
68を介して直流電源電圧(DC140V)に変換した
後、安定化電源回路70を通してDC120Vに変換
し、これをオイルポンプ46に加えるようにしている。
このようにすれば、オイルポンプ46に加わる電源電圧
が変動するといったことがなくなり、オイルポンプ46
から噴霧ノズル50への燃料供給量を安定化することが
できる。
【0047】但しこの場合、本来オイルポンプ46に対
してDC140Vを加えるべきところ、DC120Vが
加わることとなる問題が生ずる。そこで同図(B)の例
では、交流電源電圧を昇圧回路72にて一旦昇圧した
後、整流回路67,平滑化回路68,安定化電源回路7
0を通してオイルポンプ46に対し、DC140Vを加
えるようにしている。
【0048】このようにすることによって、オイルポン
プ46に対し本来のDC140Vを加えることができ、
且つ交流電源電圧が変動した場合であっても、一定した
大きさの直流電源電圧をオイルポンプ46に加えること
ができる。
【0049】次に図8(A)はオイルポンプ46に特性
上のばらつきがあって、オイルポンプ46に対し定めら
れた駆動パルスを供給しても燃焼全範囲に亘って設定し
た量で燃料が供給されない場合において、オイルポンプ
46からの燃料の供給量が設定量となるようにするため
の調整操作部を、制御部60における制御基盤74上に
設けた例を示している。
【0050】同図において76はダイヤル式の調整操作
部であり、78は通常動作モードとオイルポンプ46に
よる油量調整モードとを切り替えるための切替スイッチ
であり、80は調整操作部76により補正した調整値を
表示する表示部である。
【0051】切替スイッチ78を油量調整モードに切り
替えた状態において、調整操作部76を操作し、補正を
加えることで、具体的にはオイルポンプ46に供給され
る駆動パルス幅に補正を加えることで、オイルポンプ4
6からの燃料の供給量を燃焼全範囲に亘って適正な供給
量に調整することができる。またその際、表示部80に
表示された値に基づいてその調整を適性に行うことがで
きる。
【0052】図8(B)は、ダイヤル式の調整操作部7
6に代えて調整操作部としての一対の操作スイッチ82
A,82Bを設けた例である。この例の場合、スイッチ
82Aの操作によってパルス幅を増大側に調整操作し、
また操作スイッチ82Bを操作することによって逆方向
に調整操作することができる。その他の点については図
8(A)の例と同様である。
【0053】図9の例は、その調整手段を石油給湯機1
0における遠隔操作用のリモコン装置84に設けた例を
示している。この例では、給湯温度上昇のためのスイッ
チ86A及び下降のためのスイッチ86Bをもって、調
整操作部を兼用させるようにし、またリモコン装置84
における表示部88をもって、調整値を表示する表示部
となしている。
【0054】以上本発明の実施例を詳述したがこれらは
あくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない
範囲において種々変更を加えた態様で実施することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象であるバーナを含む石油給湯
機の概略構成図である。
【図2】図1のバーナの構成を示す図である。
【図3】図2のバーナの駆動方法の説明図である。
【図4】本発明の他の実施例方法の適用対象であるバー
ナの構成を示す図である。
【図5】図4のバーナの制御方法の実施例の要部の説明
図である。
【図6】本発明の他の実施例方法の説明図である。
【図7】図1,図2,図4におけるオイルポンプへの駆
動電圧の供給方法を示す図である。
【図8】オイルポンプの調整手段の例を示す図である。
【図9】同調整手段の図8とは異なる例を示す図であ
る。
【図10】図7の駆動方法の利点を説明するために示し
た比較例図である。
【符号の説明】
14 バーナ 46 オイルポンプ 48 供給管路 50 噴霧ノズル 52 電極 60 制御部 62 圧力弁 66 電磁弁 74 制御基盤 76 調整操作部 80,88 表示部 82A,82B 操作スイッチ 84 リモコン装置 86A,86B スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料オイルを噴霧する噴霧ノズルと、噴
    霧された該燃料を着火する電極と、該噴霧ノズルに対し
    て該燃料を供給し且つ供給圧が可変のオイルポンプとを
    備え、該オイルポンプからの該燃料の供給量に応じて燃
    焼量を変化させる燃焼量可変式バーナの制御方法であっ
    て前記オイルポンプから前記噴霧ノズルへの前記燃料の
    供給管路上に、該オイルポンプの下流部で該供給管路を
    閉じる安全弁を設け、且つ該安全弁は、第一設定圧以上
    の供給圧で該オイルポンプから該燃料が供給されたとき
    に該供給管路を開いて該燃料を該オイルポンプ側から該
    噴霧ノズル側に通し、該設定圧より小さい圧力では該供
    給管路を遮断する圧力弁となし、以て該圧力弁と該オイ
    ルポンプとの間に生じる残圧を一定以下とすることを特
    徴とする燃焼量可変式バーナの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第一設定圧が前
    記オイルポンプにおける最低燃焼量に対応した燃料の供
    給圧力以下に設定してあることを特徴とする燃焼量可変
    式バーナの制御方法。
  3. 【請求項3】 燃料オイルを噴霧する噴霧ノズルと、噴
    霧された該燃料を着火する電極と、該噴霧ノズルに対し
    て該燃料を供給し且つ供給圧が可変のオイルポンプとを
    備え、該オイルポンプからの該燃料の供給量に応じて燃
    焼量を変化させる燃焼量可変式バーナの制御方法であっ
    て前記オイルポンプから前記噴霧ノズルへの供給管路上
    に該オイルポンプの下流部で該供給管路を閉じる安全弁
    を設けるとともに、該オイルポンプを、燃焼停止の際に
    前記燃料の供給圧を所定時間継続して第二設定圧以下と
    する停止動作モードを実行し、その後に該オイルポンプ
    を完全停止させることを特徴とする燃焼量可変式バーナ
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第二設定圧が、
    前記オイルポンプにおける最低燃焼量に対応した燃料の
    供給圧と同等ないしそれ以下に設定してあることを特徴
    とする燃焼量可変式バーナの制御方法。
  5. 【請求項5】 燃料オイルを噴霧する噴霧ノズルと、噴
    霧された該燃料を着火する電極と、該噴霧ノズルに対し
    て該燃料を供給し且つ供給圧が可変のオイルポンプとを
    備え、該オイルポンプからの該燃料の供給量に応じて燃
    焼量を変化させる燃焼量可変式バーナの制御方法であっ
    て前記オイルポンプから前記噴霧ノズルへの供給管路上
    に、該オイルポンプの下流部で該供給管路を閉じる安全
    弁としての電磁弁を設けるとともに、該オイルポンプの
    停止後において該電磁弁を1回若しくは所定時間間隔を
    おいて複数回開動作させることを特徴とする燃焼量可変
    式バーナの制御方法。
  6. 【請求項6】 燃料オイルを噴霧する噴霧ノズルと、噴
    霧された該燃料を着火する電極と、該噴霧ノズルに対し
    て該燃料を供給し且つ供給圧が可変のオイルポンプとを
    備え、該オイルポンプからの該燃料の供給量に応じて燃
    焼量を変化させる燃焼量可変式バーナの制御方法であっ
    て前記オイルポンプにおける前記燃料の実際の供給特性
    と設定供給特性との差を調整手段により補正操作し、実
    際の供給特性と設定供給特性とを一致させることを特徴
    とする燃焼量可変式バーナの制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記調整手段を、バ
    ーナ全体の作動を制御する制御部の制御基盤上に設けた
    ことを特徴とする燃焼量可変式バーナの制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記制御手段を、遠
    隔操作用のリモコン装置に設けたことを特徴とする燃焼
    量可変式バーナの制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8の何れかにおいて、前記制
    御手段は、その主体となる調整操作部と補正による調整
    値を表示する表示部とを備えていることを特徴とする燃
    焼量可変式バーナの制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかににおいて、前
    記オイルポンプが電磁ポンプであることを特徴とする燃
    焼量可変式バーナの制御方法。
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