JP2008157525A - 植物系廃油混合燃料の燃焼装置および燃焼方法 - Google Patents
植物系廃油混合燃料の燃焼装置および燃焼方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008157525A JP2008157525A JP2006345769A JP2006345769A JP2008157525A JP 2008157525 A JP2008157525 A JP 2008157525A JP 2006345769 A JP2006345769 A JP 2006345769A JP 2006345769 A JP2006345769 A JP 2006345769A JP 2008157525 A JP2008157525 A JP 2008157525A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- mixed fuel
- oil
- temperature
- heater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
Abstract
【解決手段】重油に対する植物系廃油の混合割合を、重油1に対し植物系廃油を2/3以上、3/2未満の割合として混合した植物系廃油混合燃料を用いる。燃焼室3の入口に取り付けられるバーナー10は、ポンプ19により燃料噴射ノズル15から燃焼室3内に混合燃料を霧状に噴射して、点火トランス16からの高圧電流により燃料噴射ノズル近傍の点火棒17に放電火花を発生させ、着火させる構成であり、ポンプ19に接続される燃料供給配管18の途中に、混合燃料の油温を予め昇温させるヒーター25を組み付け、ヒーター25による混合燃料の昇温範囲を50℃乃至90℃に管理してポンプに供給し、当該油温に管理された混合燃料をポンプから燃料噴射ノズルに送出する。
【選択図】図3
Description
重油に対する植物系廃油の混合割合を、重油1に対し植物系廃油を2/3以上、3/2未満の割合として混合してなる植物系廃油混合燃料が用いられる燃焼装置であって、
燃焼室の入口に、燃料噴射ノズルを内蔵するバーナーが取り付けられ、
前記バーナーは、ポンプによって前記燃料噴射ノズルから前記燃焼室内に前記混合燃料を霧状に噴射するとともに、霧状に噴射された混合燃料に対し、点火トランスからの高圧電流により前記燃料噴射ノズル近傍の点火棒に放電火花を発生させ、着火させる構成であり、
前記ポンプに接続される燃料供給配管の途中に、前記ポンプに供給する混合燃料を予め昇温させるヒーターが組み付けられており、当該ヒーターによる前記混合燃料の昇温範囲を50℃乃至90℃の油温に管理して前記ポンプに供給し、当該範囲の油温に管理された混合燃料を前記ポンプから前記燃料噴射ノズルに送出するように構成されていることを特徴とする。
混合燃料の昇温に用いるヒーターとしては、貯油部内に設置されるニクロム線等の電熱線、燃料供給配管の周囲に配設される温水管、蒸気管などがある。燃料供給配管の途中を、燃焼室を構成する炉体の壁面近傍に沿わせて、炉体の蓄熱をヒーター熱源として用いるようにしてもよい。
重油、例えばA重油の比重は0.85〜0.87程度であり、植物系廃油、例えば菜種油の比重は0.92〜0.93程度であり、両者の比重差は0.1以内である。発明者により、このA重油と廃菜種油を混合すると、分離しにくく安定した混合性状が得られることが確かめられた。
重油に対する植物系廃油の混合割合を、重油1に対し植物系廃油を2/3以上、3/2未満の割合として混合して、同混合燃料を燃料供給配管に供給し、
燃料供給配管に供給された混合燃料を予めヒーターによって昇温させて、ヒーターによる混合燃料の昇温範囲を50℃乃至90℃の油温に管理して、ポンプに供給し、
同ポンプから当該範囲の油温に管理された混合燃料をバーナーに内蔵された燃料噴射ノズルに送出して、同燃料噴射ノズルから燃焼室内に霧状に噴出し、
霧状に噴射された混合燃料に対し、点火トランスからの高圧電流により点火棒に放電火花を発生させて着火させ、燃焼させることを特徴とする。
試験用油は、A重油(比重0.859)に廃テンプラ油(比重0.921)(注1)を混合したものを用い、それぞれの混合比率を変えて試験を行った。また、油温度は、貯留部における油温設定温度を50℃から90℃まで段階的に10℃ずつ上げて、それぞれの油温で試験を行った。(注1)原材料には、菜種油、パームオレイン、シリコーンが含まれる。
試験に用いる暖房機は、バーナーの形式がGB-600E、燃油量が19リットル/時間であり、油圧を10.5kg/cm2に設定した。また、バーナー用の送風機の吸気ダンパの開度を3/10に設定した。
安定燃焼性(火炎形状)は、バーナーと反対側の炉体の覗き窓より肉眼によって計2回測定を行い、判定した。火炎形状として中実炎が形成され、火炎軸を中心として指向性のある安定形状となった状態を安定燃焼(正常燃焼)と判定し、火炎形状が炉体内面周囲に乱流状態に形成され、飛散油も生じる状態を不安定燃焼と判定した。◎と○は正常燃焼で、◎はA重油単独の燃料による燃焼と同程度の安定燃焼、○はA重油単独の燃料による燃焼より若干劣るが遜色のない程度の安定燃焼、△は不安定燃焼、×は不燃焼(不着火)をそれぞれ示す。安定燃焼性の評価を表1の各評価欄の下段に示す。
2 ケーシング
3 燃焼室
4 炉体
5 接続筒部
6 第1チャンバー室
7 煙管
8 第2チャンバー室
9 煙突
10 ガンタイプバーナー(バーナー)
11 ブロア筒部
12 送風機
12a 取付け部
13 吐出口
14 火炎
15 燃料噴出ノズル
16 点火トランス
17 点火棒
18 燃料供給配管
19 ギアポンプ
20 電磁弁
21 送風ファン
22 送風機ケース
23 モーター
24 ディフューザー
25 ヒーター
26 貯油部(ラインヒーター)
27 制御部
28 温度センサー
29 燃料戻り配管
30 第1ストレーナー(濾過器)
31 第2ストレーナー(濾過器)
32 ノズルヒーター
33 貯留タンク
Claims (5)
- 重油に対する植物系廃油の混合割合を、重油1に対し植物系廃油を2/3以上、3/2未満の割合として混合してなる植物系廃油混合燃料が用いられる燃焼装置であって、
燃焼室の入口に、燃料噴射ノズルを内蔵するバーナーが取り付けられ、
前記バーナーは、ポンプによって前記燃料噴射ノズルから前記燃焼室内に前記混合燃料を霧状に噴射するとともに、霧状に噴射された混合燃料に対し、点火トランスからの高圧電流により前記燃料噴射ノズル近傍の点火棒に放電火花を発生させ、着火させる構成であり、
前記ポンプに接続される燃料供給配管の途中に、前記ポンプに供給する混合燃料を予め昇温させるヒーターが組み付けられており、当該ヒーターによる前記混合燃料の昇温範囲を50℃乃至90℃の油温に管理して前記ポンプに供給し、当該範囲の油温に管理された混合燃料を前記ポンプから前記燃料噴射ノズルに送出するように構成されていることを特徴とする、植物系廃油混合燃料の燃焼装置。 - 前記ヒーターの上流側の燃料供給配管の途中に昇温前の混合燃料を濾過する第1濾過器が設けられ、前記ヒーターの下流側で前記ポンプとの間の燃料供給配管の途中に、昇温後の混合燃料を濾過する第2濾過器が設けられていることを特徴とする請求項1記載の植物系廃油混合燃料の燃焼装置。
- 前記重油と前記植物系廃油との比重差が、0.1以内であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の植物系廃油混合燃料の燃焼装置。
- 重油に対し植物系廃油を混合してなる植物系廃油混合燃料を用いた燃焼方法であって、
重油に対する植物系廃油の混合割合を、重油1に対し植物系廃油を2/3以上、3/2未満の割合として混合して、同混合燃料を燃料供給配管に供給し、
燃料供給配管に供給された混合燃料を予めヒーターによって昇温させて、ヒーターによる混合燃料の昇温範囲を50℃乃至90℃の油温に管理して、ポンプに供給し、
同ポンプから当該範囲の油温に管理された混合燃料をバーナーに内蔵された燃料噴射ノズルに送出して、同燃料噴出ノズルから燃焼室内に霧状に噴出し、
霧状に噴射された混合燃料に対し、点火トランスからの高圧電流により点火棒に放電火花を発生させて着火させ、燃焼させることを特徴とする、植物系廃油混合燃料の燃焼方法。 - 燃料供給配管に供給された混合燃料を第1の濾過器により濾過した後に、ヒーターによって昇温管理された混合燃料を第2の濾過器により濾過してからポンプに送出することを特徴とする請求項4記載の植物系廃油混合燃料の燃焼方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006345769A JP2008157525A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 植物系廃油混合燃料の燃焼装置および燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006345769A JP2008157525A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 植物系廃油混合燃料の燃焼装置および燃焼方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008157525A true JP2008157525A (ja) | 2008-07-10 |
Family
ID=39658625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006345769A Pending JP2008157525A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 植物系廃油混合燃料の燃焼装置および燃焼方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008157525A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014085031A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Osaka Gas Co Ltd | 管状火炎バーナ及び燃焼装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60152814A (ja) * | 1984-01-20 | 1985-08-12 | Iseki & Co Ltd | バ−ナの燃焼装置 |
JPH05255672A (ja) * | 1992-03-13 | 1993-10-05 | Honma Kosan Kk | 燃料油の改質装置及び燃焼装置 |
JPH07208727A (ja) * | 1994-01-14 | 1995-08-11 | Ebara Boiler Kk | 燃焼装置の燃料供給装置 |
JPH08334220A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Ebara Boiler Kk | 燃焼装置 |
JP2000007820A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-11 | Shozo Yamaguchi | 合成樹脂製品の処理方法 |
JP2006132900A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Sanyo Electric Co Ltd | ガンタイプオイルバーナ装置 |
-
2006
- 2006-12-22 JP JP2006345769A patent/JP2008157525A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60152814A (ja) * | 1984-01-20 | 1985-08-12 | Iseki & Co Ltd | バ−ナの燃焼装置 |
JPH05255672A (ja) * | 1992-03-13 | 1993-10-05 | Honma Kosan Kk | 燃料油の改質装置及び燃焼装置 |
JPH07208727A (ja) * | 1994-01-14 | 1995-08-11 | Ebara Boiler Kk | 燃焼装置の燃料供給装置 |
JPH08334220A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Ebara Boiler Kk | 燃焼装置 |
JP2000007820A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-11 | Shozo Yamaguchi | 合成樹脂製品の処理方法 |
JP2006132900A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Sanyo Electric Co Ltd | ガンタイプオイルバーナ装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014085031A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Osaka Gas Co Ltd | 管状火炎バーナ及び燃焼装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2012072003A1 (zh) | 气化油燃烧器和包括气化油燃烧器的内燃式燃烧器 | |
JP2008157525A (ja) | 植物系廃油混合燃料の燃焼装置および燃焼方法 | |
CN101270915B (zh) | 具有下旋式燃烧室的组合式燃浆锅炉 | |
CN207162525U (zh) | 一种复合式燃烧器 | |
CN104302976B (zh) | 粉状固体燃料小型燃烧的系统及方法 | |
CN215391410U (zh) | 一种甲醇热风炉炉膛未燃甲醇清扫结构 | |
KR100928183B1 (ko) | 액체연료 복합노즐 및 이를 사용한 버너 | |
CN204648230U (zh) | 适用于燃用低热值燃油和多种燃料油的燃烧器 | |
CN200979156Y (zh) | 通用煤粉微油点火燃烧器 | |
CN102374526A (zh) | 一种低挥发份的水煤浆燃烧装置 | |
JP5440897B2 (ja) | 燃焼装置 | |
CN201521955U (zh) | 一种燃气烧嘴的结构 | |
KR100840537B1 (ko) | 액체연료 버너용 싸이클론 발생기 및 이를 이용한 버너 | |
CN207674436U (zh) | 醇基液化气窑、炉用汽化燃烧机 | |
JP4669972B2 (ja) | 廃食用油の燃焼方法および燃焼装置 | |
CN219756358U (zh) | 一种多效燃烧机 | |
CN204962750U (zh) | 醇基油雾化燃烧器 | |
CN201819204U (zh) | 一种低挥发份的水煤浆燃烧装置 | |
CN220321946U (zh) | 一种新型热风炉 | |
CN220169505U (zh) | 一种植物油炉灶装置 | |
CN105042645A (zh) | 适用于多种燃料的炉具 | |
JP4669973B2 (ja) | 廃食用油の燃焼方法および燃焼装置 | |
JP4913172B2 (ja) | 焼玉不要加水燃料燃焼装置 | |
CN110081484A (zh) | 超声波雾化去除油烟机油烟的方法 | |
CN107062212A (zh) | 一种低沸点燃料分级燃烧装置及其系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20091208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120315 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120702 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |