JPH08334111A - 部品取付用クリップ - Google Patents
部品取付用クリップInfo
- Publication number
- JPH08334111A JPH08334111A JP7140269A JP14026995A JPH08334111A JP H08334111 A JPH08334111 A JP H08334111A JP 7140269 A JP7140269 A JP 7140269A JP 14026995 A JP14026995 A JP 14026995A JP H08334111 A JPH08334111 A JP H08334111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bush
- pin
- flange
- clip
- hollow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 保持力が十分で、取り外しも容易であり、取
り外し後の再使用でき、重量も軽く、部品点数の少ない
部品取付用クリップを提供すること。 【構成】 部品取付用クリップをパネル９の孔１０に挿
入するための中空ブッシュ１と該中空ブッシュに挿入す
るピン６とにより形成する。そして、中空ブッシュ１と
ピン６のいずれか一方に部品取付部４を一体に形成す
る。中空ブッシュは一端にフランジ２を備え、他端部は
半径方向に拡張可能なようにスリット５が形成され、該
他端部の内面はピンを挿入することにより半径方向に拡
張されるように内径を小さく形成した縮径部１ｂを設け
る。中空ブッシュ１の内面には、該他端部の内径縮径部
１ｂよりフランジ寄りの位置に係止爪１ｃが形成され
る。ピンは、一端にフランジ８を備え、外面には、該ピ
ンの他端が中空ブッシュの内径縮径部に到達しない位置
で該ブッシュの内径縮径部１ｂに到達してブッシュの該
他端部を半径方向に拡張する位置で該ブッシュの係止部
に係合する本止め用係合周溝７ｂとが形成される。
り外し後の再使用でき、重量も軽く、部品点数の少ない
部品取付用クリップを提供すること。 【構成】 部品取付用クリップをパネル９の孔１０に挿
入するための中空ブッシュ１と該中空ブッシュに挿入す
るピン６とにより形成する。そして、中空ブッシュ１と
ピン６のいずれか一方に部品取付部４を一体に形成す
る。中空ブッシュは一端にフランジ２を備え、他端部は
半径方向に拡張可能なようにスリット５が形成され、該
他端部の内面はピンを挿入することにより半径方向に拡
張されるように内径を小さく形成した縮径部１ｂを設け
る。中空ブッシュ１の内面には、該他端部の内径縮径部
１ｂよりフランジ寄りの位置に係止爪１ｃが形成され
る。ピンは、一端にフランジ８を備え、外面には、該ピ
ンの他端が中空ブッシュの内径縮径部に到達しない位置
で該ブッシュの内径縮径部１ｂに到達してブッシュの該
他端部を半径方向に拡張する位置で該ブッシュの係止部
に係合する本止め用係合周溝７ｂとが形成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は、部品をパネルに取り
付けるための部品取付用クリップに関する。もっと詳細
に述べると、本発明は、パネルに形成した孔に挿入され
た該パネルに部品を取り付けるクリップに関する。
付けるための部品取付用クリップに関する。もっと詳細
に述べると、本発明は、パネルに形成した孔に挿入され
た該パネルに部品を取り付けるクリップに関する。
【０００２】
【従来技術】 自動車の配管や電線等の長尺部品、或い
は他の形態の部品を自動車車体等のパネルに取り付ける
ためにプラスチック材料の成形品からなるクリップが使
用される。従来のこの種のクリップとしては、パネルの
孔に挿入される錨型の脚部を持った取付用クリップが知
られている。錨型脚部は、中央の脚の先端の両側からな
なめ上方に延びる一対の係止脚を有する構造で、パネル
に形成した孔に挿入するときは、脚が弾性により半径方
向に縮小して孔の通過を可能にし、脚部が孔を通過した
とき半径方向に拡径して脚の先端がパネルの孔の縁に係
合することにより抜け止めの機能が得られる。この種の
取付用クリップは、錨型脚部による保持力が弱いという
欠点がある。また、部品の取り外しが必要なときには、
脚部を破壊しないと取り外しができないので、再使用が
不可能である。他の公知の構造としては、パネルの裏面
に溶接等により固定したナットにボルトをねじ込んで部
品取付用クリップを取り付けるものがある。この構造
は、強い保持力を得る点では有利であるが、取り付けが
面倒で、作業性が悪いという欠点がある。また、ボルト
及びナットを使用するために重量が嵩むという問題を有
する。
は他の形態の部品を自動車車体等のパネルに取り付ける
ためにプラスチック材料の成形品からなるクリップが使
用される。従来のこの種のクリップとしては、パネルの
孔に挿入される錨型の脚部を持った取付用クリップが知
られている。錨型脚部は、中央の脚の先端の両側からな
なめ上方に延びる一対の係止脚を有する構造で、パネル
に形成した孔に挿入するときは、脚が弾性により半径方
向に縮小して孔の通過を可能にし、脚部が孔を通過した
とき半径方向に拡径して脚の先端がパネルの孔の縁に係
合することにより抜け止めの機能が得られる。この種の
取付用クリップは、錨型脚部による保持力が弱いという
欠点がある。また、部品の取り外しが必要なときには、
脚部を破壊しないと取り外しができないので、再使用が
不可能である。他の公知の構造としては、パネルの裏面
に溶接等により固定したナットにボルトをねじ込んで部
品取付用クリップを取り付けるものがある。この構造
は、強い保持力を得る点では有利であるが、取り付けが
面倒で、作業性が悪いという欠点がある。また、ボルト
及びナットを使用するために重量が嵩むという問題を有
する。
【０００３】実公平5-15606号公報には、さらに別のク
リップ構造が開示されている。この公報に記載された構
造は、パネルの裏面に溶接により固定したナットを使用
するもので、このナットに部品取付部の中空脚部を挿入
する。脚部は２つ割りに形成されており、該脚部にピン
を挿入して脚部を半径方向外方に拡径し、ナットの内面
のネジ溝に喰い込ませる。この構造も、クリップの他に
ナットを使用するために部品点数が多くなり、ナットに
より重量が増加する、という問題がある。
リップ構造が開示されている。この公報に記載された構
造は、パネルの裏面に溶接により固定したナットを使用
するもので、このナットに部品取付部の中空脚部を挿入
する。脚部は２つ割りに形成されており、該脚部にピン
を挿入して脚部を半径方向外方に拡径し、ナットの内面
のネジ溝に喰い込ませる。この構造も、クリップの他に
ナットを使用するために部品点数が多くなり、ナットに
より重量が増加する、という問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、従来の部
品取付用クリップにおける上述した問題を解決し、保持
力が十分で、取り外しも容易であり、取り外し後の再使
用でき、重量も軽く、部品点数も少ない部品取付用クリ
ップを提供することを解決すべき課題とする。
品取付用クリップにおける上述した問題を解決し、保持
力が十分で、取り外しも容易であり、取り外し後の再使
用でき、重量も軽く、部品点数も少ない部品取付用クリ
ップを提供することを解決すべき課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明においては、部品取付用クリップをパネルの
孔に挿入するための中空ブッシュと該中空ブッシュに挿
入するピンとにより形成する。そして、中空ブッシュと
ピンのいずれか一方に部品取付部を一体に形成する。中
空ブッシュは一端にフランジを備え、他端部は半径方向
に拡張可能なようにスリットが形成され、該他端部の内
面はピンを挿入することにより半径方法に拡張されるよ
うに内径を小さく形成した縮径部が設けてある。中空ブ
ッシュの内面には、該他端部の内径縮径部よりフランジ
寄りの位置に係止部が形成される。ピンは、一端にフラ
ンジを備え、外面には、該ピンの他端が中空ブッシュの
内径縮径部に到達しない位置で該ブッシュの係止部に係
合する仮止め用係合部と、ピンの該他端が中空ブッシュ
の内径縮径部に到達してブッシュの該他端部を半径方向
に拡張する位置で該ブッシュの係止部に係合する本止め
よう係合部とが形成される。中空ブッシュの係止部は、
該ブッシュの内面に突出する係止爪とすることが好まし
く、この場合、ピンの仮止め用及び本止め用係合部は、
各々、該係止爪に係合する溝とすることが好ましい。さ
らに、ピンの本止め用係合部の溝は、ピンをブッシュと
の係合から外すときに外れ易いように該ピンの先端側の
面をテーパ状とすることが好ましい。さらに、本発明の
好ましい態様では、中空ブッシュのフランジとピンのフ
ランジとの間に、取り付け状態で工具挿入用の間隙を形
成し、この間隙にドライバ等の工具を挿入してピンを抜
くことができるようにする。
め、本発明においては、部品取付用クリップをパネルの
孔に挿入するための中空ブッシュと該中空ブッシュに挿
入するピンとにより形成する。そして、中空ブッシュと
ピンのいずれか一方に部品取付部を一体に形成する。中
空ブッシュは一端にフランジを備え、他端部は半径方向
に拡張可能なようにスリットが形成され、該他端部の内
面はピンを挿入することにより半径方法に拡張されるよ
うに内径を小さく形成した縮径部が設けてある。中空ブ
ッシュの内面には、該他端部の内径縮径部よりフランジ
寄りの位置に係止部が形成される。ピンは、一端にフラ
ンジを備え、外面には、該ピンの他端が中空ブッシュの
内径縮径部に到達しない位置で該ブッシュの係止部に係
合する仮止め用係合部と、ピンの該他端が中空ブッシュ
の内径縮径部に到達してブッシュの該他端部を半径方向
に拡張する位置で該ブッシュの係止部に係合する本止め
よう係合部とが形成される。中空ブッシュの係止部は、
該ブッシュの内面に突出する係止爪とすることが好まし
く、この場合、ピンの仮止め用及び本止め用係合部は、
各々、該係止爪に係合する溝とすることが好ましい。さ
らに、ピンの本止め用係合部の溝は、ピンをブッシュと
の係合から外すときに外れ易いように該ピンの先端側の
面をテーパ状とすることが好ましい。さらに、本発明の
好ましい態様では、中空ブッシュのフランジとピンのフ
ランジとの間に、取り付け状態で工具挿入用の間隙を形
成し、この間隙にドライバ等の工具を挿入してピンを抜
くことができるようにする。
【０００６】本発明のさらに別の態様では、部品取付用
クリップは、パネルの孔に挿入するための中空ブッシュ
と、該中空ブッシュに挿入するためのピンと、から構成
し、中空ブッシュには、一端にフランジを形成し、該フ
ランジの片側に部品取付ブッシュを一体に形成する。ブ
ッシュの他端部は半径方向に拡張可能なようにスリット
を形成し、該他端部の内面には、ピンを挿入することに
より半径方向に拡張されるように内径を小さく形成した
縮径部を設ける。中空ブッシュの内面には、該他端部の
内径縮径部よりフランジ寄りの位置に、半径方向内方で
該他端側に向けて斜めに突出する係止爪を形成する。ピ
ンは、一端にフランジを形成し、外面には、該ピンの他
端が中空ブッシュの内径縮径部に到達しない位置で該ブ
ッシュの係止爪に係合する仮止め用係合溝と、該ピンの
他端が中空ブッシュの内径縮径部に到達して該ブッシュ
の他端部を半径方向に拡張する位置で該ブッシュの係止
爪に係合する本止め用係合溝とを形成する。
クリップは、パネルの孔に挿入するための中空ブッシュ
と、該中空ブッシュに挿入するためのピンと、から構成
し、中空ブッシュには、一端にフランジを形成し、該フ
ランジの片側に部品取付ブッシュを一体に形成する。ブ
ッシュの他端部は半径方向に拡張可能なようにスリット
を形成し、該他端部の内面には、ピンを挿入することに
より半径方向に拡張されるように内径を小さく形成した
縮径部を設ける。中空ブッシュの内面には、該他端部の
内径縮径部よりフランジ寄りの位置に、半径方向内方で
該他端側に向けて斜めに突出する係止爪を形成する。ピ
ンは、一端にフランジを形成し、外面には、該ピンの他
端が中空ブッシュの内径縮径部に到達しない位置で該ブ
ッシュの係止爪に係合する仮止め用係合溝と、該ピンの
他端が中空ブッシュの内径縮径部に到達して該ブッシュ
の他端部を半径方向に拡張する位置で該ブッシュの係止
爪に係合する本止め用係合溝とを形成する。
【０００７】
【作用】 本発明のクリップの構造によれば、パネルに
形成した孔にブッシュを挿入し、該ブッシュにピンを挿
入することによりクリップがパネルに固定される。すな
わち、ピンをブッシュに挿入すると、ピンの先端がブッ
シュの内径縮径部に係合してブッシュの先端を半径方向
外方に押し拡げるため、ブッシュがパネルの裏面にしっ
かりと係合する。ブッシュとピンは、ピンの仮止め用係
合部をブッシュの係止部に係合させることにより仮止め
状態となるので、２つの部品を別々に取り扱う不便が解
消できる。
形成した孔にブッシュを挿入し、該ブッシュにピンを挿
入することによりクリップがパネルに固定される。すな
わち、ピンをブッシュに挿入すると、ピンの先端がブッ
シュの内径縮径部に係合してブッシュの先端を半径方向
外方に押し拡げるため、ブッシュがパネルの裏面にしっ
かりと係合する。ブッシュとピンは、ピンの仮止め用係
合部をブッシュの係止部に係合させることにより仮止め
状態となるので、２つの部品を別々に取り扱う不便が解
消できる。
【０００８】
【実施例】 先ず図１を参照すると、(a)及び(b)は本発
明の実施例である中空ブッシュ１を示すもので、該中空
ブッシュ１の上端にはフランジ２が形成されている。該
フランジ２の片側に、パイプ３を保持するためのパイプ
保持部からなる部品取付部４が一体に形成されている。
該部品取付部４は、パイプ３を受ける半円形の凹溝４ａ
と該凹溝４ａ内にあるパイプ３を上から弾性的に保持す
る弾性片４ｂからなる公知の構造である。中空ブッシュ
１と部品取付部４は、プラスチック材料により一体成形
することが好ましい。ブッシュ１には、フランジ２とは
反対側の先端部から軸方向の複数のスリット５が形成さ
れており、このスリット５によってブッシュ１の先端部
は複数の脚１ａに分割されている。ブッシュ１の先端の
内面には、半径方向内方の縮径する縮径部１ｂが形成さ
れる。また、この縮径部１ｂより上方に、複数の係止爪
１ｃが形成されている。この係止爪１ｃは、ブッシュ１
の内面から半径方向内方で先端方向に斜めに突出する形
状である。図１(c)に示すピン６は、軸部７と該軸部７
の一端に形成されたフランジ８とを有する。軸部７に
は、先端寄りの位置に仮止め用周溝７ａが、またフラン
ジ寄りの位置に本止め用周溝７ｂが形成されている。仮
止め用周溝７ａは、ピン６をブッシュ１に挿入したと
き、該ピン６の先端がブッシュ１の縮径部１ｂに達しな
い状態で該ブッシュの係止爪１ｃに係合できる位置に形
成する。また、本止め用周溝７ｂは、ピン６の先端がブ
ッシュ１の先端の縮径部１ｂに達して該ブッシュ１の先
端を半径方向に押し開いた状態で該ブッシュ１の係止爪
１ｃに係合する位置に形成する。ピン６もプラスチック
材料の成形により製造することが好ましいが、他の材料
を使用してもよい。
明の実施例である中空ブッシュ１を示すもので、該中空
ブッシュ１の上端にはフランジ２が形成されている。該
フランジ２の片側に、パイプ３を保持するためのパイプ
保持部からなる部品取付部４が一体に形成されている。
該部品取付部４は、パイプ３を受ける半円形の凹溝４ａ
と該凹溝４ａ内にあるパイプ３を上から弾性的に保持す
る弾性片４ｂからなる公知の構造である。中空ブッシュ
１と部品取付部４は、プラスチック材料により一体成形
することが好ましい。ブッシュ１には、フランジ２とは
反対側の先端部から軸方向の複数のスリット５が形成さ
れており、このスリット５によってブッシュ１の先端部
は複数の脚１ａに分割されている。ブッシュ１の先端の
内面には、半径方向内方の縮径する縮径部１ｂが形成さ
れる。また、この縮径部１ｂより上方に、複数の係止爪
１ｃが形成されている。この係止爪１ｃは、ブッシュ１
の内面から半径方向内方で先端方向に斜めに突出する形
状である。図１(c)に示すピン６は、軸部７と該軸部７
の一端に形成されたフランジ８とを有する。軸部７に
は、先端寄りの位置に仮止め用周溝７ａが、またフラン
ジ寄りの位置に本止め用周溝７ｂが形成されている。仮
止め用周溝７ａは、ピン６をブッシュ１に挿入したと
き、該ピン６の先端がブッシュ１の縮径部１ｂに達しな
い状態で該ブッシュの係止爪１ｃに係合できる位置に形
成する。また、本止め用周溝７ｂは、ピン６の先端がブ
ッシュ１の先端の縮径部１ｂに達して該ブッシュ１の先
端を半径方向に押し開いた状態で該ブッシュ１の係止爪
１ｃに係合する位置に形成する。ピン６もプラスチック
材料の成形により製造することが好ましいが、他の材料
を使用してもよい。
【０００９】ピン６の本止め用周溝７ｂは、先端側の面
７ｃがテーパ状に形成されている。このテーパ形状によ
り、ピン６をブッシュ１に挿入した本止め状態から抜く
場合に、係止爪１ｃと本止め用周溝７ｂとが外れ易くな
る。図２に本発明の実施例のクリップの使用状態を示
す。図２(a)はピン６がブッシュ１に対し仮止め状態に
ある場合を示している。この状態では、ピン６の仮止め
用周溝７ａがブッシュ１の係止爪１ｃに係合している。
この位置では、ピン６の先端はブッシュ１の縮径部１ｂ
に達していず、ブッシュ１の先端はピン６によって半径
方向に押し拡げられていない。クリップはこの状態でパ
ネル９の孔１０に挿入される。この状態からピン６を軸
方向に押してブッシュ１に深く挿入すると、ピン６の先
端がブッシュ１の縮径部１ｂに係合する。したがって、
ブッシュ１の脚１ａの先端が半径方向に押し拡げられ
て、パネル９の孔１０の裏側に係合する。この状態を図
２(b)に示す。図２(b)に示すように、この本止め状態で
は、ピン６の本止め用周溝７ｂがブッシュ１の係止爪１
ｃに係合する。この周溝７ｂと係止爪１ｃの係合は、ク
リップに通常作用する外力では係合が外れない程度とす
る。ピン６のフランジ８はブッシュ１のフランジ２に接
触した状態に維持される。
７ｃがテーパ状に形成されている。このテーパ形状によ
り、ピン６をブッシュ１に挿入した本止め状態から抜く
場合に、係止爪１ｃと本止め用周溝７ｂとが外れ易くな
る。図２に本発明の実施例のクリップの使用状態を示
す。図２(a)はピン６がブッシュ１に対し仮止め状態に
ある場合を示している。この状態では、ピン６の仮止め
用周溝７ａがブッシュ１の係止爪１ｃに係合している。
この位置では、ピン６の先端はブッシュ１の縮径部１ｂ
に達していず、ブッシュ１の先端はピン６によって半径
方向に押し拡げられていない。クリップはこの状態でパ
ネル９の孔１０に挿入される。この状態からピン６を軸
方向に押してブッシュ１に深く挿入すると、ピン６の先
端がブッシュ１の縮径部１ｂに係合する。したがって、
ブッシュ１の脚１ａの先端が半径方向に押し拡げられ
て、パネル９の孔１０の裏側に係合する。この状態を図
２(b)に示す。図２(b)に示すように、この本止め状態で
は、ピン６の本止め用周溝７ｂがブッシュ１の係止爪１
ｃに係合する。この周溝７ｂと係止爪１ｃの係合は、ク
リップに通常作用する外力では係合が外れない程度とす
る。ピン６のフランジ８はブッシュ１のフランジ２に接
触した状態に維持される。
【００１０】図２(b)に示す本止め状態では、ブッシュ
１のフランジ２の一部とピン６のフランジ８との間に間
隙１１が形成される。この間隙１１にドライバ１２の先
端を挿入してこじることにより、ピン６をブッシュ１か
ら抜くことができる。この場合に、ピン６の周溝７ｂの
面７ｃがテーパ状であるため、該周溝７ｂとブッシュ１
の係止爪１ｃとの係合が比較的容易に外される。ピン及
びブッシュは破壊せずに外すことができるため、再使用
が可能である。
１のフランジ２の一部とピン６のフランジ８との間に間
隙１１が形成される。この間隙１１にドライバ１２の先
端を挿入してこじることにより、ピン６をブッシュ１か
ら抜くことができる。この場合に、ピン６の周溝７ｂの
面７ｃがテーパ状であるため、該周溝７ｂとブッシュ１
の係止爪１ｃとの係合が比較的容易に外される。ピン及
びブッシュは破壊せずに外すことができるため、再使用
が可能である。
【００１１】
【効果】 本発明によれば、ピンとブッシュの係合によ
りブッシュの先端を押し拡げてパネルに係合させるの
で、保持状態が確実である。また、ピンとブッシュは仮
止め状態で永久変形等の恐れなしに長時間保持できるの
で、取り扱いが便利である。さらに、本発明のクリップ
は、部品点数が少なく、軽量に構成できる。
りブッシュの先端を押し拡げてパネルに係合させるの
で、保持状態が確実である。また、ピンとブッシュは仮
止め状態で永久変形等の恐れなしに長時間保持できるの
で、取り扱いが便利である。さらに、本発明のクリップ
は、部品点数が少なく、軽量に構成できる。
【図１】 本発明の実施例による部品取付用クリップを
示すもので、(a)はブッシュの断面図、(b)はブッシュの
底面図、(c)はピンの側面図である。
示すもので、(a)はブッシュの断面図、(b)はブッシュの
底面図、(c)はピンの側面図である。
【図２】 本発明の実施例のクリップの使用状態を示す
もので、(a)は仮止め状態を示す断面図、(b)は本止め状
態を示す断面図である。
もので、(a)は仮止め状態を示す断面図、(b)は本止め状
態を示す断面図である。
１‥‥ブッシュ、 １ａ‥‥脚、 １ｂ‥‥縮径部、 １ｃ‥‥係止爪、 ２‥‥フランジ、 ４‥‥部品取付部、 ５‥‥スリット、 ６‥‥ピン、 ７‥‥軸部、 ７ａ‥‥仮止め用周溝、 ７ｂ‥‥本止め用周溝、 ８‥‥フランジ。
Claims (5)
- 【請求項１】 パネルに形成した孔に挿入して部品を該
パネルに取り付ける部品取付用クリップであって、 前記パネルの孔に挿入するための中空ブッシュと、 前記中空ブッシュに挿入するためのピンと、 前記ブッシュと前記ピンのいずれか一方に一体に形成さ
れた部品取付部と、からなり、 前記中空ブッシュは、一端にフランジを備え、他端部は
半径方向に拡張可能なようにスリットが形成され、前記
他端部の内面は前記ピンを挿入することにより半径方向
に拡張されるように内径を小さく形成した縮径部が設け
てあり、 前記中空ブッシュの内面には、前記他端部の内径縮径部
より前記フランジ寄りの位置に係止部が形成され、 前記ピンは、一端にフランジを備え、外面には、該ピン
の他端が前記中空ブッシュの前記内径縮径部に到達しな
い位置で該ブッシュの係止部に係合する仮止め用係合部
と、前記ピンの前記他端が前記中空ブッシュの前記内径
縮径部に到達して前記ブッシュの前記他端部を半径方向
に拡張する位置で該ブッシュの前記係止部に係合する本
止め用係合部とが形成された、ことを特徴とする部品取
付用クリップ。 - 【請求項２】 請求項１に記載したクリップであって、
前記中空ブッシュの前記係止部は、該ブッシュの内面に
突出する係止爪であり、前記ピンの仮止め用及び本止め
用係合部は、各々前記係止爪に係合する溝であることを
特徴とするクリップ。 - 【請求項３】 請求項２に記載したクリップであって、
前記ピンの前記本止め用係合部の溝は、前記ピンを前記
ブッシュとの係合から外すときに外れ易いように該ピン
の前記他端側の面がテーパ状であることを特徴とするク
リップ。 - 【請求項４】 請求項１ないし請求項３のいずれか１項
に記載したクリップであって、前記中空ブッシュのフラ
ンジと前記ピンのフランジとの間には、取り付け状態で
工具挿入用の間隙が形成されたことを特徴とするクリッ
プ。 - 【請求項５】 パネルに形成した孔に挿入して部品を該
パネルに取り付ける部品取付用クリップであって、 前記パネルの孔に挿入するための中空ブッシュと、 前記中空ブッシュに挿入するためのピンと、からなり、 前記中空ブッシュは、一端にフランジを備え、前記フラ
ンジの片側に部品取付ブッシュが一体に形成され、他端
部は半径方向に拡張可能なようにスリットが形成され、
前記他端部の内面は前記ピンを挿入することにより半径
方向に拡張されるように内径を小さく形成した縮径部が
設けてあり、 前記中空ブッシュの内面には、前記他端部の内径縮径部
よりフランジ寄りの位置に、半径方向内方で前記他端部
に向けて斜めに突出する係止爪が形成され、 前記ピンは、一端にフランジを備え、外面には、該ピン
の他端が前記中空ブッシュの前記内径縮径部に到達しな
い位置で該ブッシュの前記係止爪に係合する仮止め用係
合溝と、前記ピンの前記他端が前記中空ブッシュの前記
内径縮径部に到達して前記ブッシュの前記他端部を半径
方向に拡張する位置で該ブッシュの前記係止爪に係合す
る本止め用係合溝とが形成された、ことを特徴とする部
品取付用クリップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7140269A JPH08334111A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 部品取付用クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7140269A JPH08334111A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 部品取付用クリップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08334111A true JPH08334111A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15264852
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7140269A Pending JPH08334111A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 部品取付用クリップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08334111A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002137674A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-14 | Inoac Corp | アシストグリップの取付構造 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5318467U (ja) * | 1976-07-22 | 1978-02-16 | ||
| JPS6040812U (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-22 | 加藤発条株式会社 | 連結具 |
| JPS62176509U (ja) * | 1986-04-28 | 1987-11-10 |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP7140269A patent/JPH08334111A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5318467U (ja) * | 1976-07-22 | 1978-02-16 | ||
| JPS6040812U (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-22 | 加藤発条株式会社 | 連結具 |
| JPS62176509U (ja) * | 1986-04-28 | 1987-11-10 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002137674A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-14 | Inoac Corp | アシストグリップの取付構造 |
| JP4638585B2 (ja) * | 2000-11-01 | 2011-02-23 | 株式会社イノアックコーポレーション | アシストグリップの取付構造 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4215496B2 (ja) | シート状部材の保持具 | |
| JP2002081423A (ja) | クリップ | |
| JPH0511368Y2 (ja) | ||
| JP2003222113A (ja) | クリップ | |
| US7244085B2 (en) | Fastener assembly | |
| US20110219588A1 (en) | Attachment structure of clip and mounting-subject member | |
| JPH0639522U (ja) | サンバイザ軸受台 | |
| EP1084908A2 (en) | Component mounting structure and component mounting method | |
| JP2004028244A (ja) | クリップ及び部材連結装置 | |
| JP2003074530A (ja) | ダッシュサイレンサー取付用スペーサ | |
| US3393599A (en) | Fastening device | |
| JPH05346108A (ja) | ブラインドピン固定具 | |
| US20040041373A1 (en) | Gas bag module and method for assembly of a gas bag module | |
| JPH08334111A (ja) | 部品取付用クリップ | |
| JPH0354972Y2 (ja) | ||
| JPH0453454Y2 (ja) | ||
| JPH025126Y2 (ja) | ||
| JP2599734Y2 (ja) | クリップ | |
| JP2512362Y2 (ja) | 留め具 | |
| JPS6234016Y2 (ja) | ||
| JPH0842534A (ja) | プラスチック製ブラインドリベット | |
| JPH0354971Y2 (ja) | ||
| JP3895826B2 (ja) | 部材の取付け構造 | |
| JPH1082409A (ja) | 締結具 | |
| JP3222093B2 (ja) | 自動車用クリップ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030127 |