JPH0833360A - 静電ステッピングモータ及びこれを使用した磁気記憶装置 - Google Patents

静電ステッピングモータ及びこれを使用した磁気記憶装置

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JPH0833360A
JPH0833360A JP16973394A JP16973394A JPH0833360A JP H0833360 A JPH0833360 A JP H0833360A JP 16973394 A JP16973394 A JP 16973394A JP 16973394 A JP16973394 A JP 16973394A JP H0833360 A JPH0833360 A JP H0833360A
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electrode
stator
electrodes
dielectric
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善徳 大塚
Takahiro Imamura
孝浩 今村
Yoshio Koshikawa
誉生 越川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は静電ステッピングモータに関し、ロ
ータの停止位置の間隔を細かくすることを目的とする。 【構成】 ロータは、誘電体歯110-1〜110-6が放
射状に並んだ誘電体歯パターン55を有する。ステータ
51は径方向上分割された同心円状の領域65,66,
67を有する。各領域65,66,67内に、夫々電極
パターン部62,63,64が設けてある。電極パター
ン部62は、角ピッチp1 で並んだ電極68-1〜68-6
よりなる。電極パターン部63,64は、夫々電極70
-1〜70-6,72-1〜72-6よりなる。電極70-1〜7
-6は、電極68-1〜68-6に対して、p/3ずれてい
る。電極72-1〜72-6は、電極70-1〜70-6に対し
て、p1 /3ずれているよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電ステッピングモー
タに係り、特に、マイクロメカニクス技術を利用した超
小型の磁気記憶装置において、磁気記憶媒体をステップ
的に回動させる静電ステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−84269号には、本出願人
が先に出願した磁気記憶装置が示されている。
【0003】磁気記憶装置組立体10は、図17に示す
ように、一般のパッケージLSIと似た外観形状を有
し、リード11を半田付けされて、プリント板上に実装
される。
【0004】磁気記憶装置組立体10は、ハウジング1
2内に、磁気記憶装置13及びICチップ14が組込ま
れた構成を有する。
【0005】磁気記憶装置13は、図18に示すよう
に、磁気円板15と、この磁気円板15をステップ的に
回動させる静電ステッピングモータ16と、アーム17
と、アーム17の先端側の、記録に使用する磁気ヘッド
18及び再生に使用するMR(磁気抵抗)素子19と、
アーム17を単振動させるピエゾ素子20-1,20-2
よりなる構成である。
【0006】磁気円板15への情報の記録(再生)は、
静電ステッピングモータ16によって、磁気円板15を
矢印Sで示すようにステップ的に回動させ、磁気円板1
5が停止しているときに、ピエゾ素子20-1,20-2
よってアーム17を矢印X1,X2 で示すように単振動
させることにより行う。
【0007】これにより、情報が、磁気ヘッド18によ
って、磁気円板15の半径方向に延在するトラック21
に記録される。また、トラック21に記録されている情
報がMR素子19によって再生される。
【0008】従来の静電ステッピングモータ16は、図
19に示すように、ステータ30と、ロータ31とより
なる。
【0009】ロータ31は、磁気円板15と一体であ
り、下面に、複数の誘電体製の複数の誘電体歯32-1
32-6よりなる誘電体歯パターン33を有する。
【0010】ステータ30は、下面に等角度ピッチp1
で配された複数の電極34-1〜34 -6よりなる電極パタ
ーン35を有する。
【0011】電極34-1と34-4とが、第1の電極対3
-1を形成する。
【0012】電極34-2と34-5とが、第2の電極対3
-2を形成する。
【0013】電極34-3と34-6とが、第3の電極対3
-3を形成する。
【0014】駆動回路37は、駆動電圧#1,#2,#
3を出力する。駆動電圧#1,#2,#3は、3相であ
る。
【0015】駆動電圧#1が、端子38-1を通して第1
の電極対36-1に印加され、駆動電圧#2が、端子38
-2を通して第2の電極対36-2に印加され、駆動電圧#
3が、端子38-3を通して第3の電極対36-3に印加さ
れる。
【0016】これによって、以下に詳述するように、各
電極対38-1〜38-3と誘電体歯パターン33との間
に、静電反撥力及び回動させる方向の静電吸引力が作用
し、ロータ31は、一ステップずつ回動する。
【0017】図20(A)乃至(F)は、ロータ31が
1ステップ回動するときの動作を示す。
【0018】図20は、静電ステッピングモータ16の
一部を展開して概略的に示す。
【0019】図20(A)乃至(F)は、図19にA〜
Fで示す区間における状態を示し、図20の分図を表わ
す(A)〜(F)と、図19中の区間を表わすA〜Fと
は対応する。
【0020】 図20(A),区間Aの動作 誘電体歯32-1,32-2,32-3,32-4が夫々電極3
-1,34-2,34-3,34-4と接触している。
【0021】駆動電圧#1,#2,#3によって、電極
34-1,34-4が正に帯電し、電極34-2が負に帯電す
る。
【0022】これにより、誘電体歯32-1,32-2,3
-4上に誘電分極が生ずる。
【0023】 図20(B),区間Bの動作 電極34-1,34-2,34-4の帯電が反転し、電極34
-1,34-4が負に帯電し、電極34-2が正に帯電する。
【0024】これにより、誘電体歯32-1と電極34-1
との間、誘電体歯32-2と電極34 -2との間、誘電体歯
32-4と電極34-4との間に、静電反撥力F1 が発生
し、ロータ31がステータ30に対して浮上する。
【0025】 図20(C),区間Cの動作 電極34-2が正に帯電し、電極34-3が負に帯電する。
【0026】電極34-1,34-4の帯電は無くなる。
【0027】これにより、誘電体歯32-2と電極34-2
との間に、静電反撥力F1 が発生する。また、誘電体歯
32-1と電極34-2との間に、誘電体歯32-1を電極3
-2へ吸引する静電吸引力F2 が発生する。また、誘電
体歯32-2と電極34-3の間に、誘電体歯32-2を電極
34-3へ吸引する静電吸引力F2 が発生する。
【0028】 図20(D),区間Dの動作 ロータ30は、静電反撥力F1 によって浮上した状態に
保たれつつ、静電吸引力F2 によって、推力を付与され
てS方向に回動する。
【0029】 図20(E),区間Eの動作 誘電体歯32-1が電極34-2に吸着され、誘電体歯32
-2が電極34-3に吸着される。
【0030】これにより、ロータ30は、図19中、ピ
ッチp1 に相当する角度回動し、その後一時的に停止す
る。
【0031】 図20(F),区間Fの動作 電極34-1,34-2,34-4が負に帯電し、電極34-3
が正に帯電する。
【0032】これにより、誘電体歯32-1,32-2の誘
電分極状態が反転される。また、誘電体歯32-3,32
-6に誘電分極が生ずる。
【0033】上記の動作が繰り返して行われ、ロータ3
1は、一ステップで角度p1 ずつ回動しつつ、回動され
る。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上記の静電ステッピン
グモータ16においては、ロータ31が一時的に停止す
る隣り合う位置の間の角度は、図18中の角度ピッチp
1 に等しい角度となる。
【0035】一方、電極の角度ピッチp1 を狭くするに
は限度がある。
【0036】このため、ロータ31の隣り合う停止位置
の間の角度を小さくすることは困難である。
【0037】また、これが原因で、磁気記憶装置13に
おいて記録の高密度を図ることが困難であった。
【0038】そこで、本発明は、上記課題に解決した静
電ステッピングモータ及びこれを使用した磁気記憶装置
を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、分割
されたN(2以上の整数)の領域の夫々に、複数の電極
がピッチpで並んだ電極パターン部を有し、且つ各領域
の電極パターン部が、各電極をp/Nずつずらして配置
された構成である電極パターンを有する固定体と、該固
定体に対して移動可能に設けてあり、上記電極パターン
に対向する複数の誘電体製の歯よりなる誘電体歯パター
ンを有する移動体とよりなり、上記複数の電極パターン
部のうち、選択された一の電極パターン部に、駆動電圧
が印加される構成としたものである。
【0040】請求項2の発明は、径方向上分割されたN
(2以上の整数)の同心円状の領域の夫々に、複数の電
極がピッチpで並んだ電極パターン部を有し、且つ各領
域の電極パターン部が、各電極をp/Nずつずらして配
置された構成である電極パターンを有するステータと、
該ステータに対して回転可能に設けてあり、上記電極パ
ターンに対向する放射状に配された複数の誘電体製の歯
よりなる誘電体歯パターンを有するロータとよりなり、
上記複数の電極パターン部のうち、選択された一の電極
パターン部に、駆動電圧が印加される構成としたもので
ある。
【0041】請求項3の発明は、周方向上分割されたN
(2以上の整数)の扇形状の領域の夫々に、複数の電極
がピッチpで並んだ電極パターン部を有し、且つ各領域
の電極パターン部が、各電極をp/Nずつずらして配置
された構成である電極パターンを有するステータと、該
ステータに対して回転可能に設けてあり、上記電極パタ
ーンに対向する放射状に配された複数の誘電体製の歯よ
りなる誘電体歯パターンを有するロータとよりなり、上
記複数の電極パターン部のうち、選択された一の電極パ
ターン部に、駆動電圧が印加される構成としたものであ
る。
【0042】請求項4の発明は、径方向上及び周方向上
分割されたN(2以上の整数)の同心円状且つ扇形状の
領域の夫々に、複数の電極がピッチpで並んだ電極パタ
ーン部を有し、且つ各領域の電極パターン部が、各電極
をp/Nずつずらして配置された構成である電極パター
ンを有するステータと、該ステータに対して回転可能に
設けてあり、上記電極パターンに対向する放射状に配さ
れた複数の誘電体製の歯よりなる誘電体歯パターンを有
するロータとよりなり、上記複数の電極パターン部のう
ち、選択された一の電極パターン部に、駆動電圧が印加
される構成としたものである。
【0043】請求項5の発明は、上記電極パターンは、
上記ステータのNの領域のうち、ステータの中心に近い
領域の電極パターン部は、半径方向上の長さが長い電極
を有し、ステータの外周寄りの領域の電極パターン部
は、半径方向の長さが短い電極を有する構成としたもの
である。
【0044】請求項6の発明は、上記電極パターンは、
上記ステータのNの領域のうち、ステータの中心に近い
領域の電極パターン部は、周方向上の長さが長い電極を
有し、ステータの外周寄りの領域の電極パターン部は、
周方向の長さが短い電極を有する構成としたものであ
る。
【0045】請求項7の発明は、円板状の磁気記憶媒体
と、該磁気記憶媒体に添接したヘッドと、該ヘッドを該
磁気記憶媒体の径方向に往復移動させ、実質上停止して
いる状態の磁気記憶媒体に実質上径方向に延在するトラ
ックを形成するヘッド往復移動手段と、上記径方向に延
在して形成された個々のトラックが上記磁気記憶媒体の
周方向に並んで形成されるように、上記磁気記憶媒体を
ステップ的に回動させる、請求項2乃至6のうちいずれ
か一項記載の静電ステッピングモータとよりなる構成と
したものである。
【0046】
【作用】請求項1において、固定体の電極パターンを、
複数の電極パターン部よりなる構成とし、各電極パター
ン部を、電極をp/Nずつずらして配置した構成は、移
動体が一時的に停止する隣り合う位置の間隔を狭くする
ように作用する。
【0047】請求項2及び3において、ステータの電極
を、複数の電極パターン部よりなる構成とし、各電極パ
ターン部を、電極をp/Nずつずらして配置した構成
は、ロータが一時的に停止する隣り合う位置の間隔を狭
くするように作用する。
【0048】請求項4において、領域を径方向上及び周
方向上に分割した構成は、分割された領域の数を多くす
るように作用する。
【0049】請求項5及び6において、ステータの中心
寄り側では、電極の半径方向の長さ又は周方向の長さを
長くし、ステータの外周寄り側では、電極の半径方向の
長さ又は周方向の長さを短くした構成は、常に同じレベ
ルの駆動電圧を印加しても、各電極パターン部によって
発生するトルクが一様となるように作用し、各電極パタ
ーン部に印加する駆動電圧のレベルを電極パターン毎に
変えることを不要とするように作用する。
【0050】請求項7において、請求項2乃至6のうち
いずれか一項記載の静電ステッピングモータを設けた構
成は、磁気記憶媒体の停止位置を細かくするように作用
し、従来、記録密度を上げるために、ヘッド往復移動手
段自体をステップ変位させる手段を不要とするように作
用する。
【0051】
【実施例】
〔実施例〕図1乃至図3は、本発明の第1実施例になる
静電ステッピングモータ50を示す。
【0052】図1及び図3に示すように、モータ50
は、板状のステータ51と、軸52に支持されて、ステ
ータ51上に回転可能に設けられた円板状のロータ53
と、駆動制御部54とを有する。
【0053】図1に示すように、ロータ53は、下面
に、誘電体歯パターン55を有する。
【0054】誘電体歯パターン55については、説明の
便宜上、後述する。
【0055】図1及び図2に示すように、ステータ51
は、ステータ本体60と、この上面の電極パターン61
とを有する。
【0056】電極パターン61は、三つの電極パターン
部62,63,64よりなる。
【0057】ステータ本体60はの上面は、図1及び図
2中、破線で示すように、径方向上三つに分割された領
域、即ち、外周側の円環状の領域65と、中心側の円状
の領域66と、領域65と領域66との間の中間の円環
状の領域67とを有する。
【0058】領域65,67,66は、同心円状をなし
ている。
【0059】領域65内には、電極パターン部62が設
けられる。
【0060】電極パターン部62は、等角度ピッチp1
で配された複数の電極68-1〜68 -6よりなる。
【0061】電極68-1〜68-4とが、第1の電極対6
-1を形成する。
【0062】電極68-2〜68-5とが、第2の電極対6
-2を形成する。
【0063】電極68-3〜68-6とが、第3の電極対6
-3を形成する。
【0064】領域67内には、電極パターン部63が設
けてある。
【0065】電極パターン部63は、複数の電極70-1
〜70-6よりなる。
【0066】電極70-1〜70-6は、上記の角度ピッチ
1 と等しい角度ピッチp1 で、且つ、上記の電極68
-1〜68-6に対して、時計方向に、p1 /3だけずれた
配置で設けてある。ここで、数値「3」は上記の領域6
5,66,67の数と等しい数値である。
【0067】電極70-1〜70-4とが、第1の電極対7
-1を形成する。
【0068】電極70-2〜70-5とが、第2の電極対7
-2を形成する。
【0069】電極70-3〜70-6とが、第3の電極対7
-3を形成する。
【0070】領域66内には、電極パターン部64が設
けてある。
【0071】電極パターン部64は、複数の電極72-1
〜72-6よりなる。
【0072】電極72-1〜72-6は、上記の角度ピッチ
1 と等しい角度ピッチp1 で、且つ、上記の電極70
-1〜70-6に対して、時計方向に、p/3だけずれた配
置で設けてある。ここで、数値「3」は上記の領域6
5,66,67の数と等しい数値である。
【0073】電極72-1〜70-4とが、第1の電極対7
-1を形成する。
【0074】電極72-2〜70-5とが、第2の電極対7
-2を形成する。
【0075】電極72-3〜70-6とが、第3の電極対7
-3を形成する。
【0076】即ち、電極70-1〜70-6,72-1〜72
-6は、隣り合う電極68-1〜68-6の間に、等角度間隔
で配置してある。
【0077】図1中、各電極68-1〜68-6,70-1
70-6,72-1〜72-6より引き出される端子80〜9
7と、縦に並んだ端子80〜97とは、接続してある。
【0078】従って、各電極対を構成する電極は、電気
的に接続されている。実際には、各電極対を構成する電
極は、櫛歯状パターンを有する。
【0079】また、電極対毎に、端子100-1〜102
-3が設けてある。
【0080】即ち、電極パターン部62の第1,第2,
第3の電極パターン対69-1,69 -2,69-3から夫
々、端子100-1,100-2,100-3が引き出されて
いる。
【0081】電極パターン部63の第1,第2,第3の
電極対70-1,70-2,70-3から、夫々、端子101
-1,101-2,101-3が引き出されている。
【0082】電極パターン部64の第1,第2,第3の
電極対73-1,73-2,73-3から、夫々、端子102
-1,102-2,102-3が引き出されている。
【0083】また、ロータ53の誘電体歯パターン54
は、6つの歯110-1〜110-6を有する。ここで、数
値「6」は、上記の各電極パターン部62,63,64
の電極の数と等しい数である。
【0084】また、歯110-1〜110-6は、放射状に
配してあり、角ピッチp1 は、上記の電極の角ピッチp
1 と等しい。
【0085】図1中、駆動制御部54は、駆動回路37
と、スイッチ回路120と、制御回路121とを有す
る。
【0086】駆動回路37は、三相の駆動電圧#1,#
2,#3を出力する。
【0087】スイッチ回路120は、駆動回路35の出
力側に設けてあり、制御回路121によつて、端子群1
00-1〜100-3と、101-1〜101-3と、102-1
〜102-3とに切り換えて接続される。
【0088】次に、上記構成になる静電ステッピングモ
ータ50の動作について説明する。
【0089】 スイッチ回路120が端子群100-1
〜100-3に接続されている場合 駆動電圧#1が端子100-1を介して、電極パターン部
62の電極対69-1に印加される。
【0090】駆動電圧#2は、端子100-2を介して、
電極パターン部62の電極対69-2に印加される。
【0091】駆動電圧#3は、端子100-3を介して、
電極パターン部62の電極対69-3に印加される。
【0092】これによって、電極68-1〜68-6と誘電
体歯110-1〜110-6との間に、図20に示すと同様
に、静電反撥力及び静電吸引力が働く。
【0093】これにより、ロータ53は、特定の点12
2が、図4(A)中、位置130,131,132,1
33で一時的に停止しつつ、角度p1 ずつ回動する、ス
テッピング動作をする。
【0094】 スイッチ回路120が端子群101-1
〜101-3に切換え接続された場合 駆動電圧#1が端子101-1を介して、電極パターン部
63の電極対71-1に印加される。
【0095】駆動電圧#2は、端子101-2を介して、
電極パターン部63の電極対71-2に印加される。
【0096】駆動電圧#3は、端子101-3を介して、
電極パターン部63の電極対71-3に印加される。
【0097】これによって、電極70-1〜70-6と誘電
体歯110-1〜110-6との間に、図20に示すと同様
に、静電反撥力及び静電吸引力が働く。
【0098】これにより、ロータ53は、上記の特定の
点122が、図4(B)中、位置140,141,14
2,143で一時的に停止しつつ、角度p1 ずつ回動す
る、ステッピング動作をする。
【0099】位置140〜143は、夫々前記の位置1
30〜133に対して、角度p/3ずれている。
【0100】 スイッチ回路120が端子群102-1
〜102-3に切換え接続された場合 駆動電圧#1が端子102-1を介して、電極パターン部
64の電極対73-1に印加される。
【0101】駆動電圧#2は、端子102-2を介して、
電極パターン部64の電極対73-2に印加される。
【0102】駆動電圧#3は、端子102-3を介して、
電極パターン部64の電極対73-3に印加される。
【0103】これによって、電極72-1〜72-6と誘電
体歯110-1〜110-6との間に、図20に示すと同様
に、静電反撥力及び静電吸引力が働く。
【0104】これにより、ロータ53は、上記の特定の
点122が、図4(C)中、位置150,151,15
2,153で一時的に停止しつつ、角度p1 ずつ回動す
る、ステッピング動作をする。
【0105】位置150〜153は、夫々前記の位置1
40〜143に対して、角度p1 /3ずれている。
【0106】上記より分かるように、本実施例の静電ス
テッピングモータ50によれば、スイッチ回路120を
適宜切り換えることによって、ロータ53が一時的に停
止する位置が、p1 /3の細かさで、即ち、従来の1/
3の細かさで定まる。
【0107】〔第2実施例〕図5は、本発明の第2実施
例になる静電ステッピングモータ160を示す。
【0108】モータ160は、ステータ上の領域を周方
向上に分割した構成である。
【0109】図示の便宜上、領域は周方向上、二つに分
割してあり、且つ、電極パターン部は二つの電極よりな
る構成としてある。
【0110】モータ160は、ロータ161と、ステー
タ162と、駆動制御部54とを有する。
【0111】ロータ161は、下面に、誘電体歯パター
ン163を有する。
【0112】ステータ162は、上面に、電極パターン
164有する。
【0113】ステータ本体165の上面は、周方向上、
二つに分割された扇形の領域166,167を有する。
【0114】領域166内には、電極パターン部170
が設けてある領域167内には、電極パターン部171
が設けてある。
【0115】電極パターン部170は、複数の電極17
-1,172-2を有する。
【0116】電極パターン部171は、複数の電極17
-1,173-2を有する。
【0117】電極172-1,172-2の角ピッチ及び電
極173-1,173-2の角ピッチは等しく、p2 であ
る。
【0118】電極パターン部171は、電極パターン部
170が周方向に連続して存在していると仮定した場合
に、電極パターン部170が存在する予定の位置174
に対して、p2 /2だけずれて位置している。ここで、
数値「2」は分割されている領域の数に等しい値であ
る。
【0119】即ち、電極173-1,173-2は、電極1
72-1,172-2が時計方向に更に延びて存在している
と仮定した場合のその電極に対して、時計方向にp2
2ずつずれて配置してある。
【0120】電極パターン部170については、電極1
72-1と172-1とが第1の電極対175-1を構成し、
電極172-2と172-2とが第2の電極対175-2を構
成する。
【0121】電極パターン部171については、電極1
73-1と173-1とが第1の電極対176-1を構成し、
電極173-2と173-2とが第2の電極対176-2を構
成する。
【0122】また、誘電体歯パターン163は、上記の
角ピッチp2 と等しい角ピッチp2で配された複数の誘
電体歯177-1〜177-8を有する。
【0123】上記構成の静電ステッピングモータ160
は、駆動制御部54によって、前記と同様に、駆動され
る。
【0124】 駆動電圧が電極パターン部170に印
加されている場合 電極172-1,172-2と誘電体歯177-1〜177-8
との間に静電反撥力及び静電吸引力が働く。
【0125】これにより、ロータ161は、特定の点1
22が、図6(A)中、位置180,181,182,
183で一時的に停止しつつ、角度p2 ずつ回動する、
ステッピング動作をする。
【0126】 図1中のスイッチ回路120が切り換
えられて、駆動電圧が電極パターン部171に印加され
るようになった場合 電極173-1,173-2と誘電体歯177-1〜177-8
との間に静電反撥力及び静電吸引力が働く。
【0127】これにより、ロータ161は、上記の特定
の点122が、図6(B)中、位置190,191,1
92,193で一時的に停止しつつ、角度p2 ずつ回動
する、ステッピング動作をする。
【0128】ここで、位置190,191,192は、
夫々前記の位置180,181,182に対して、角度
2 /2ずれている。
【0129】上記より分かるように、本実施例の静電ス
テッピングモータ160によれば、図1中のスイッチ回
路120を適宜切り換えることによって、ロータ160
が一時的に停止する位置が、p2 /2の細かさで、即
ち、従来の1/2の細かさで定まる。
【0130】〔第3実施例〕図7は、本発明の第3実施
例になる静電ステッピングモータ200を示す。
【0131】ステータ201の上面の領域は、径方向上
と周方向上の両方について分割してある。
【0132】径方向上の分割の数は2,周方向上の分割
の数は2である。
【0133】従って、ステータ201の上面は2×2に
分割されており、4つの領域202 -1〜202-4を有す
る。
【0134】各領域202-1〜202-4は、扇形状を有
する。
【0135】領域202-1,202-3と、領域20
-2,202-4とは、同心円状をなしている。
【0136】ステータ201は上面に、電極パターン2
03を有する。
【0137】電極パターン203は、領域202-1内の
電極パターン部204-1と、領域202-2内の電極パタ
ーン部204-2と、領域202-3内の電極パターン部2
04 -4と、領域202-4内の電極パターン部204-4
よりなる。
【0138】各電極パターン部204-1〜204-4は、
複数の電極205がピッチp3 で並んだ構成である。
【0139】電極パターン部204-1と204-2とは、
2 /2ずれている。ここで、数値「2」は径方向上分
割された領域の数と等しい数である。
【0140】電極パターン部204-3は、電極パターン
部204-1に対して、p3 /4ずれている。同じく、電
極パターン部204-4は、電極パターン部204-2に対
して、p3 /4ずれている。
【0141】ロータの誘電体歯パターン210は、複数
の誘電体歯211(図示の便宜上、三つだけ示してあ
る)が、角ピッチp3 で並んだ構成を有する。
【0142】静電ステッピングモータ200は、駆動制
御部54より駆動電圧を電極パターン部204-1〜20
-4へ選択的に印加されて、静電反撥力及び静電吸引力
によって、ステッピング動作する。
【0143】 駆動電圧が電極パターン部204-1
印加されている場合 ロータは、特定の点が、図8(A)に示すように、位置
220,221,222,223で一時的に停止しつ
つ、角度p3 ずつ回動する。
【0144】 駆動電圧が電極パターン部204-2
印加されている場合 ロータは、上記の特定の点が、図8(B)に示すよう
に、位置230,231,232,233で一時的に停
止しつつ、角度p3 ずつ回動する。
【0145】 駆動電圧が電極パターン部204-3
印加されている場合 ロータは、上記の特定の点が、図8(C)に示すよう
に、位置240,241,242,243で一時的に停
止しつつ、角度p3 ずつ回動する。
【0146】 駆動電圧が電極パターン部204-4
印加されている場合 ロータは、上記の特定の点が、図8(D)に示すよう
に、位置250,251,252,253で一時的に停
止しつつ、角度p3 ずつ回動する。
【0147】ここで、位置240〜243は、位置22
0〜223に対して、角度p3 /4ずれている。
【0148】同じく、位置250〜253は、位置23
0〜233に対して角度p3 /4ずれている。
【0149】上記より分かるように、本実施例の静電ス
テッピングモータ200によれば、図1中のスイッチ回
路120を適宜切り換えることによって、ロータが一時
的に停止する位置が、p3 /4の細かさで、即ち、従来
の1/4の細かさで定まる。
【0150】〔第4実施例〕図9は本発明の第4実施例
になる静電ステッピングモータ260を示す。
【0151】本実施例は、第1実施例の変形例的な性質
を有する。
【0152】図9中、図1に示す部分と同一部分には同
一符号を付し、図1に示す部分と対応する部分には添字
aを付した同一符号を付す。
【0153】領域65a内の扇形の電極68a,領域6
7a内の扇形の電極70a,及び領域66a内の扇形の
電極72aは、共に等しい開き角αを有する。
【0154】電極68aは、半径方向長さ(r4
3 )を有する。
【0155】電極70aは、半径方向長さ(r3
2 )を有する。
【0156】電極72aは、半径方向長さ(r2
1 )を有する。
【0157】ここで、半径r1 〜r4 は、次式 r4 3 −r3 3 =r3 3 −r2 3 =r2 3 −r1 3 を満足するように定めてある。
【0158】即ち、(r4 −r3 )<(r3 −r2 )<
(r2 −r1 )である。
【0159】ここで、半径r1 〜r4 が上記のように定
めてあることによって、後述するように、各電極68
a,70a,72aによって発生するトルクT1
2 ,T3が等しくなる。
【0160】一般に、トルクTは、次式で求められる。
【0161】
【数1】
【0162】ここで、f(r)は電極の単位長さ部分が
発生する推力(図20中の力F2 )である。推力f
(r)は、各電極68a,70a,72aについて、一
定であると考えられる。
【0163】垂直f(r)が一定であるとした条件の下
で、
【0164】
【数2】
【0165】を解くと、 r4 3 −r3 3 =r3 3 −r2 3 =r2 3 −r1 3 となる。
【0166】従って、上記の静電ステッピングモータ2
60によれば、どの領域65a,67a,66aの電極
68a,70a,72aに対しても同一レベルの駆動電
圧を印加することによって、ロータ50は、領域65a
の電極68aによって駆動されるときにも、領域67a
の電極70aによって駆動されるときにも、領域66a
の電極72aによって駆動されるときにも、全て同じト
ルクでもって回動される。
【0167】即ち、印加する駆動電圧のレベルを領域毎
に変える必要はなく、領域毎に印加する駆動電圧のレベ
ルを変更する構成に比べて、駆動制御部54は簡単な構
成となる。
【0168】〔第5実施例〕図10は、本発明の第5実
施例になる静電ステッピングモータ270を示す。
【0169】本実施例は、第4実施例の変形例的なもの
である。
【0170】図10中、図1に示す部分と同一部分には
同一符号を付し、図1に示す部分と対応する部分には、
添字bを付した同一符号を付す。
【0171】領域65内の扇形の電極68bは、開き角
α1 ,周方向の長さl1 を有する。
【0172】領域67内の扇形の電極70bは、開き角
α2 ,周方向長さl2 を有する。
【0173】領域66内の扇形の電極72bは、開き角
α3 ,周方向長さl3 を有する。
【0174】ここで、開き角α1 ,α2 ,α3 は、 α1 <α2 <α3 である。
【0175】周方向長さl1 ,l2 ,l3 は、 l1 <l2 <l3 である。
【0176】開き角α1 ,α2 ,α3 及び周方向長さl
1 ,l2 ,l3 の関係は、各領域65,67,66内の
電極68b,70b,72bに同一レベルの駆動電圧を
印加した場合に、ロータ50に等しいトルクが付与され
るように定めてある。
【0177】本実施例によれば、駆動制御部54を簡単
とし得るという、上記の第4実施例による効果と同様の
効果を有する。
【0178】なお、上記各実施例は回転型の静電ステッ
ピングモータについて説明したけれども、本発明は、こ
れに限らず、移動体が固定体に対して直線状に移動する
リニア型の静電ステッピングモータにも適用しうる。
【0179】〔磁気記憶装置〕次に、図1の静電ステッ
ピングモータ50を適用してなる磁気記憶装置300に
ついて説明する。
【0180】図11及び図12中、311はシリコン製
またはセラミック製基板である。
【0181】312は円板状の磁気円板であり、径Dが
例えば10mm程度であり、中心を、軸部313により支
持されて、基板311上に配設してある。
【0182】316はヘッド支持アームであり、基部側
を固定部317によって基板311上に固定してあり、
Y軸線315と平行に延在しており、先端はX軸線31
4上に位置している。
【0183】アーム316の先端に、記録に使用する記
録ヘッド318及び再生に使用する磁気抵抗効果素子
(以下、MR素子という)319が設けてある。この記
録ヘッド318及びMR素子319とより磁気ヘッドが
構成され、かつこの磁気ヘッドは極低荷重で磁気円板3
12に添接している。
【0184】またアーム316は、中央にスリットを有
し、一対のアーム部よりなる。このアーム部にヘッド往
復移動手段としてのZnO製のピエゾ素子320-1,3
20 -2が設けてある。
【0185】また、磁気円板312と基板311との間
には、図12に示すように、図1に示す磁気円板回動手
段としての静電ステッピングモータ50が設けてある。
【0186】この装置300は、図16に示すように、
合成樹脂製のハウジング312内に、LSIチップ23
2と共に組込まれ、磁気記憶装置組立体330が構成さ
れる。
【0187】LSIチップ32には、図11に示す、信
号処理回路333,ピエゾ素子駆動回路334,駆動回
路337,スイッチ回路120等が組込まれている。
【0188】上記のモータ50は、以下の第1,第2,
第3のステッピング動作を行う。
【0189】第1のステッピング動作:駆動電圧#1〜
#3を電極パターン部62へ印加したときのロータ53
のステップ動作。
【0190】第2のステッピング動作:駆動電圧#1〜
#3を電極パターン部63へ印加したときのロータ53
のステップ動作。
【0191】第3のステッピング動作:駆動電圧#1〜
#3を電極パターン部63へ印加したときのロータ53
のステップ動作。
【0192】磁気円板312の外周側には、トラックが
形成される予定の位置を示す位置情報340が予め記録
してある。
【0193】また、図13に示すように、磁気円板31
2には、短いトラックが形成される予定の位置には、記
録の終了位置を示す位置情報Q1 ,Q2 が予め記録して
ある。
【0194】次に、上記磁気円板312全体に、情報を
最初に記録するときの動作について説明する。まず、モ
ータ50が第1のステッピング動作を行う。
【0195】ロータ53が一時的に停止している間に、
ピエゾ素子320-1,320-2に位相が逆の交番電圧で
ある駆動信号が加えられ、アーム316が単振動する。
【0196】これにより、図13(A)に示すように、
一時的に停止している磁気円板312上には、径方向に
延在する長いトラック341が形成され、ここに、情報
が記録される。
【0197】ロータ53が最初の一回転する間、上記の
モータ50の第1のステッピング動作と、アーム316
の単振動とを交互に繰り返して行う。
【0198】これにより、磁気円板312上には、図1
3(A)に示すように、長いトラック341が角ピッチ
3 で周方向に全周に亘って並んだトラックパターンが
形成される。
【0199】次いで、モータ50が第2のステッピング
動作を行う。
【0200】ロータ53が一時的に停止している間に、
アーム316が単振動する。
【0201】これにより、図13(B)に示すように、
磁気円板312の外周寄り側の部分について、周方向上
隣り合う長いトラック341の間の隙間の位置に、磁気
円板312の中心側の終端をQ1 とする中程度の長さの
トラック342が形成され、ここに情報が記録される。
【0202】上記の動作を、ロータ53が次の一回転す
る間、行う。
【0203】次に、モータ50は第3のステッピング動
作に移る。
【0204】アーム316は、ロータ53が一時的に停
止している間に単振動する。
【0205】これにより、図13(C)に示すように、
磁気円板312の外周寄り側の部分について、中程度の
長さのトラック342と、長いトラック341との間の
隙間の位置に、終端をQ2 とする短い長さのトラック3
43が形成され、ここに情報が記録される。
【0206】以上によって、磁気円板312の周方向
上、隣り合う長いトラック341の間に、中程度の長さ
のトラック342と、短いトラック342とが等ピッチ
で入り込んだトラックパターンが形成される。各トラッ
ク間のピッチは、p1 /3である。
【0207】これにより、磁気円板312には、長いト
ラック342を形成した場合に磁気円板312の外周側
寄りの部分にできる空きの部分にもトラックが形成され
て、情報が従来に比べて高密度に記録される。
【0208】また、各トラック341,342,343
のデータフォーマットは、図14に示す如くである。
【0209】磁気円板312の外周部側に位置情報34
0を有し、その他の部分は記録内容343である。
【0210】次に上記装置300の実際の動作につい
て、図15及び図16を併せ参照して説明する。
【0211】図15中、まず現在のトラックの情報を読
み取る(ステップ1)。
【0212】このときには、図11中のモータ駆動回路
37よりの駆動電圧に変化はなく(図16(B)中符号
51-1),モータ50は停止してあり、磁気円板312
は停止している。
【0213】またピエゾ駆動回路334からは、図16
(A)中符号350-1で示す交番電圧であるピエゾ素子
駆動信号が出力され、ピエゾ素子320-1,320-2
駆動されてアーム316が単振動し、MR素子319が
現在のトラックのデータを読み取る。
【0214】次に、位置情報を解析する(ステップ
2)。
【0215】ここでは、図11中の信号処理回路333
が、読み取られたデータから、位置情報を解析する。
【0216】次に、現在のトラックと目標のトラックと
のずれ量に対応して磁気円板を所定角度回動して現在ト
ラックを移動させる(ステップ3)。
【0217】信号処理回路333が現在のトラックと目
標のトラックとのずれ量を算出し、モータ駆動回路37
を動作させ、回路37より図7(B)中符号51-2で示
す三相の駆動電圧が出力される。
【0218】また、信号処理回路333よりの信号によ
って、スイッチ回路120が切り換えられる。
【0219】これにより、三相の駆動電圧がスイッチ回
路120を介して、静電ステッピングモータ50のうち
所定の領域の電極に印加される。
【0220】これによって、モータ50(ロータ53)
が所定量(図16においては一ステップ)ステッピング
動作する。
【0221】この後、駆動電圧は変化しなくなり(35
-3),ロータ53はこのときの回動位置に保持されて
停止する。
【0222】これによって、磁気円板312が所定角度
回動され、目標のトラックがMR素子19の位置に到来
する。
【0223】次に、データの読み取り又は書き込みを行
う(ステップ4)。
【0224】ピエゾ駆動回路334から図16(A)中
符号350-1で示す駆動信号が出力され、磁気円板31
2が停止している状態で、アーム316が再び単振動
し、MR素子319が目標トラックから情報を読み取
り、又は記録ヘッド318が目標トラックに情報を書き
込む。
【0225】なお、読み取られた情報は、例えば図11
中信号処理回路333を経て、組立体11の外部に設け
たRAM337に書き込まれ、外部からのアクセスが可
能とされる。
【0226】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、移動体が一時的に停止する位置を、従来に比べ
て数倍細かく定めることが出来る。
【0227】請求項2及び3の発明によれば、ロータが
一時的に停止する位置を、従来に比べて数倍細かく定め
ることが出来る。
【0228】請求項4の発明によれば、請求項2及び3
の発明に比べて、ロータが一時的に停止する位置を更に
細かく定めることが出来る。
【0229】請求項5及び6の発明によれば、どの電極
パターン部に対しても常に一定のレベルの駆動電圧を印
加するようにすることが出来、駆動制御系の構成を簡単
とし得る。
【0230】請求項7の発明によれば、ヘッド往復移動
手段を固定した簡単な構成でもって、磁気記憶媒体に対
する記録を高密度とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の静電ステッピングモータ
を示す図である。
【図2】図1中、ステータの電極パターンを示す図であ
る。
【図3】図1の静電ステッピングモータの断面図であ
る。
【図4】ロータのステッピング動作を説明するための図
である。
【図5】本発明の第2実施例の静電ステッピングモータ
を示す図である。
【図6】ロータのステッピング動作を説明するための図
である。
【図7】本発明の第3実施例の静電ステッピングモータ
のステータを示す図である。
【図8】ロータのステッピング動作を説明するための図
である。
【図9】本発明の第4実施例になるの静電ステッピング
モータを示す図である。
【図10】本発明の第5実施例になるの静電ステッピン
グモータを示す図である。
【図11】本発明の一実施例になる磁気記憶装置を拡大
して制御系と併せて示す図である。
【図12】図11の磁気記憶装置の縦断面図である。
【図13】図11中のトラックパターンの形成を説明す
るための図である。
【図14】トラックのフォーマットを示す図である。
【図15】図11の装置の動作のフローチャートであ
る。
【図16】図11中、各部の信号の波形図である。
【図17】本出願人の先に出願した磁気記憶装置が組込
まれた磁気記憶装置組立体の斜視図である。
【図18】本出願人が先に出願した磁気記憶装置を示す
図である。
【図19】図18中の静電ステッピングモータを示す図
である。
【図20】図19の静電ステッピングモータの動作を説
明するための図である。
【符号の説明】
50 静電ステッピングモータ 51 ステータ 52 軸 53 ロータ 54 駆動制御部 55 誘電体歯パターン 60 ステータ本体 61 電極パターン 62,63,64 電極パターン部 65 外周側の領域 66 中心側の領域 67 中間の領域 68-1〜68-6 電極 69-1,69-2,69-3 電極対 70-1〜70-6 電極 71-1,71-2,71-3 電極対 72-1〜72-6 電極 73-1,73-2,73-3 電極対 80〜97 端子 100-1〜100-3 端子 110-1〜110-6 誘電体歯 120 スイッチ回路 121 制御回路 122 ロータ上の特定の点 130〜133,140〜143,150〜153 ロ
ータが一時的に停止する位置 160 モータ 161 ロータ 162 ステータ 163 誘電体歯パターン 164 電極パターン 165 ステータ本体 166,167 領域 170 電極パターン部 171 電極パターン部 172-1,172-2,173-1,173-2 電極 174 位置 175-1,175-2,176-1,176-2 電極対 177-1〜177-6 誘電体歯 180〜183,190〜193 ロータが一時的に停
止する位置 200 静電ステッピングモータ 201 ステータ 202-1〜202-4 領域 203 電極パターン 204-1〜204-4 電極パターン部 205 電極 210 誘電体歯パターン 211 誘電体歯 220〜223,230〜233,240〜243,2
50〜253 ロータが一時的に停止する位置 260,270 静電ステッピングモータ 300 磁気記憶装置 311 基板 312 磁気円板 313 軸部 316 ヘッド支持アーム 317 固定部 318 記録ヘッド 319 MR素子 320-1,320-2 ピエゾ素子 330 磁気記憶装置組立体 332 LSIチップ 333 信号処理回路 334 ピエゾ素子駆動回路 340 位置情報 341 長いトラック 342 中程度の長さのトラック 343 短いトラック 344 記録内容 350 ピエゾ素子駆動信号 351(#1,#2,#3)駆動電圧

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割されたN(2以上の整数)の領域の
    夫々に、複数の電極がピッチpで並んだ電極パターン部
    を有し、且つ各領域の電極パターン部が、各電極をp/
    Nずつずらして配置された構成である電極パターンを有
    する固定体と、 該固定体に対して移動可能に設けてあり、上記電極パタ
    ーンに対向する複数の誘電体製の歯よりなる誘電体歯パ
    ターンを有する移動体とよりなり、 上記複数の電極パターン部のうち、選択された一の電極
    パターン部に、駆動電圧が印加される構成としたことを
    特徴とする静電ステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 径方向上分割されたN(2以上の整数)
    の同心円状の領域の夫々に、複数の電極がピッチpで並
    んだ電極パターン部を有し、且つ各領域の電極パターン
    部が、各電極をp/Nずつずらして配置された構成であ
    る電極パターンを有するステータと、 該ステータに対して回転可能に設けてあり、上記電極パ
    ターンに対向する放射状に配された複数の誘電体製の歯
    よりなる誘電体歯パターンを有するロータとよりなり、 上記複数の電極パターン部のうち、選択された一の電極
    パターン部に、駆動電圧が印加される構成としたことを
    特徴とする静電ステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 周方向上分割されたN(2以上の整数)
    の扇形状の領域の夫々に、複数の電極がピッチpで並ん
    だ電極パターン部を有し、且つ各領域の電極パターン部
    が、各電極をp/Nずつずらして配置された構成である
    電極パターンを有するステータと、 該ステータに対して回転可能に設けてあり、上記電極パ
    ターンに対向する放射状に配された複数の誘電体製の歯
    よりなる誘電体歯パターンを有するロータとよりなり、 上記複数の電極パターン部のうち、選択された一の電極
    パターン部に、駆動電圧が印加される構成としたことを
    特徴とする静電ステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 径方向上及び周方向上分割されたN(2
    以上の整数)の同心円状且つ扇形状の領域の夫々に、複
    数の電極がピッチpで並んだ電極パターン部を有し、且
    つ各領域の電極パターン部が、各電極をp/Nずつずら
    して配置された構成である電極パターンを有するステー
    タと、 該ステータに対して回転可能に設けてあり、上記電極パ
    ターンに対向する放射状に配された複数の誘電体製の歯
    よりなる誘電体歯パターンを有するロータとよりなり、 上記複数の電極パターン部のうち、選択された一の電極
    パターン部に、駆動電圧が印加される構成としたことを
    特徴とする静電ステッピングモータ。
  5. 【請求項5】 上記電極パターンは、上記ステータのN
    の領域のうち、ステータの中心に近い領域の電極パター
    ン部は、半径方向上の長さが長い電極を有し、ステータ
    の外周寄りの領域の電極パターン部には、半径方向の長
    さが短い電極を有する構成としたことを特徴とする請求
    項2乃至4のうちいずれか一項記載の静電ステッピング
    モータ。
  6. 【請求項6】 上記電極パターンは、上記ステータのN
    の領域のうち、ステータの中心に近い領域の電極パター
    ン部は、周方向上の長さが長い電極を有し、ステータの
    外周寄りの領域の電極パターン部は、周方向の長さが短
    い電極を有する構成としたことを特徴とする請求項2乃
    至4のうちいずれか一項記載の静電ステッピングモー
    タ。
  7. 【請求項7】 円板状の磁気記憶媒体と、 該磁気記憶媒体に添接したヘッドと、 該ヘッドを該磁気記憶媒体の径方向に往復移動させ、実
    質上停止している状態の磁気記憶媒体に実質上径方向に
    延在するトラックを形成するヘッド往復移動手段と、 上記径方向に延在して形成された個々のトラックが上記
    磁気記憶媒体の周方向に並んで形成されるように、上記
    磁気記憶媒体をステップ的に回動させる、請求項2乃至
    6のうちいずれか一項記載の静電ステッピングモータと
    よりなる構成としたことを特徴とする磁気記憶装置。
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