JPH06243606A - 磁気記憶装置 - Google Patents
磁気記憶装置Info
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- JPH06243606A JPH06243606A JP3293793A JP3293793A JPH06243606A JP H06243606 A JPH06243606 A JP H06243606A JP 3293793 A JP3293793 A JP 3293793A JP 3293793 A JP3293793 A JP 3293793A JP H06243606 A JPH06243606 A JP H06243606A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は超小型で高密度記録が可能な磁気記
憶装置に関し、磁気記憶媒体に摺動する磁気ヘッドを支
持するヘッド支持アームの単振動による揺動範囲を大き
くすると共に、ヘッドアクセスの高速化を可能にするこ
とを目的とする。 【構成】 基板11上に配設された直線移動が可能な磁気
記憶媒体12と、該記憶媒体12上を摺動して記録、または
再生を行う磁気ヘッドをヘッド支持アームを介して支持
するヘッド支持体17と、該ヘッド支持アームを前記記憶
媒体12の移動方向と交叉する方向に一定振幅で振動、ま
たは揺動させる励振手段を備えた装置構成において、そ
れぞれ磁気ヘッド41, 42を支持する少なくとも２本のヘ
ッド支持アーム43, 44を平行に配列し、かつこれらヘッ
ド支持アーム43, 44の基部をピエゾ素子（励振手段）45
に連結すると共に、該ピエゾ素子45を介してヘッド支持
体17に連結した構成とする。
憶装置に関し、磁気記憶媒体に摺動する磁気ヘッドを支
持するヘッド支持アームの単振動による揺動範囲を大き
くすると共に、ヘッドアクセスの高速化を可能にするこ
とを目的とする。 【構成】 基板11上に配設された直線移動が可能な磁気
記憶媒体12と、該記憶媒体12上を摺動して記録、または
再生を行う磁気ヘッドをヘッド支持アームを介して支持
するヘッド支持体17と、該ヘッド支持アームを前記記憶
媒体12の移動方向と交叉する方向に一定振幅で振動、ま
たは揺動させる励振手段を備えた装置構成において、そ
れぞれ磁気ヘッド41, 42を支持する少なくとも２本のヘ
ッド支持アーム43, 44を平行に配列し、かつこれらヘッ
ド支持アーム43, 44の基部をピエゾ素子（励振手段）45
に連結すると共に、該ピエゾ素子45を介してヘッド支持
体17に連結した構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記憶装置に係り、特
に超小型で高密度記録とヘッドアクセスの高速化を可能
とする磁気記憶装置に関するものである。
に超小型で高密度記録とヘッドアクセスの高速化を可能
とする磁気記憶装置に関するものである。
【０００２】近年、電子計算機の小型化、可搬化等に伴
い、該電子計算機の外部記憶手段として用いられる磁気
記憶装置に付いても超小型化、高性能なものが要求され
ている。
い、該電子計算機の外部記憶手段として用いられる磁気
記憶装置に付いても超小型化、高性能なものが要求され
ている。
【０００３】
【従来の技術】従来の超小型な磁気記憶装置は、本出願
人が先に特願平３−２３８４３９号、特願平４−１４４
５３３号により提案している。
人が先に特願平３−２３８４３９号、特願平４−１４４
５３３号により提案している。
【０００４】前者の特願平３−２３８４３９号の磁気記
憶装置１は、図３(a) に示すように合成樹脂製のケース
２の上面に形成された２つの凹部2a, 2bに記憶ユニット
３と、該記憶ユニット３の駆動制御回路４及び記録・再
生用の、信号処理回路５等がリード線６で接続された状
態に埋設され、該ケース２上には磁気シールド用の蓋体
(図示せず) が装着されている。
憶装置１は、図３(a) に示すように合成樹脂製のケース
２の上面に形成された２つの凹部2a, 2bに記憶ユニット
３と、該記憶ユニット３の駆動制御回路４及び記録・再
生用の、信号処理回路５等がリード線６で接続された状
態に埋設され、該ケース２上には磁気シールド用の蓋体
(図示せず) が装着されている。
【０００５】該記憶ユニット３は、図３(b) に示すよう
に薄板状の基板11上の中央に設けた長方形状のガイド溝
11a 内に、複数のデータセル12a がマトリックス状に形
成された平板状の磁気記憶媒体12が薄膜状の静電アクチ
ュエータ13によりＹ方向に移動可能に配設され、かつそ
の近傍に薄膜状の静電アクチュエータ18によりＸ方向へ
の粗移動を可能とするヘッド支持体17が、該磁気記憶媒
体12に対して接触摺動して情報の書込み、或いは読取り
を行う磁気ヘッド14を薄膜状のピエゾ素子16a,16bを設
けたヘッド支持アーム15を介して支持した状態に配設さ
れている。
に薄板状の基板11上の中央に設けた長方形状のガイド溝
11a 内に、複数のデータセル12a がマトリックス状に形
成された平板状の磁気記憶媒体12が薄膜状の静電アクチ
ュエータ13によりＹ方向に移動可能に配設され、かつそ
の近傍に薄膜状の静電アクチュエータ18によりＸ方向へ
の粗移動を可能とするヘッド支持体17が、該磁気記憶媒
体12に対して接触摺動して情報の書込み、或いは読取り
を行う磁気ヘッド14を薄膜状のピエゾ素子16a,16bを設
けたヘッド支持アーム15を介して支持した状態に配設さ
れている。
【０００６】そして、前記磁気ヘッド14に対して磁気記
憶媒体12を静電アクチュエータ13によりＹ方向に移動し
てデータセル12a がＸ方向列に並んだ所定のトラック位
置に位置決めした後、該磁気ヘッド14が支持されたヘッ
ド支持アーム15をピエゾ素子16a, 16bにより矢印Ａで示
す方向、即ち、図４中に一点鎖線で示すように矢印
Ｘ 1 ，Ｘ2 方向に撓ませるように単振動させると共に、
ヘッド支持体17を静電アクチュエータ18によりＸ方向へ
移動させて前記トラックのデータセル12a に書込みデー
タを磁気記録し、或いは該データセル12a に記録された
データの読出を行い、このような動作を繰り返すことに
より、Ｘ，Ｙ方向に整列された複数のデータセル12a に
対して磁気記録・再生を行っている。
憶媒体12を静電アクチュエータ13によりＹ方向に移動し
てデータセル12a がＸ方向列に並んだ所定のトラック位
置に位置決めした後、該磁気ヘッド14が支持されたヘッ
ド支持アーム15をピエゾ素子16a, 16bにより矢印Ａで示
す方向、即ち、図４中に一点鎖線で示すように矢印
Ｘ 1 ，Ｘ2 方向に撓ませるように単振動させると共に、
ヘッド支持体17を静電アクチュエータ18によりＸ方向へ
移動させて前記トラックのデータセル12a に書込みデー
タを磁気記録し、或いは該データセル12a に記録された
データの読出を行い、このような動作を繰り返すことに
より、Ｘ，Ｙ方向に整列された複数のデータセル12a に
対して磁気記録・再生を行っている。
【０００７】また、後者の特願平４−１４４５３３号の
磁気記憶装置21も、図５(a) に示すように合成樹脂製の
ケース２の上面に形成した２つの凹部2a, 2bに記憶ユニ
ット22と、記録・再生用の信号処理回路、ピエゾ素子駆
動回路及びモータ駆動回路等が組込まれたＬＳＩチップ
23とがリード線６で接続された状態に埋設され、該ケー
ス２上には磁気シールド用の蓋体 (図示せず) が装着さ
れている。
磁気記憶装置21も、図５(a) に示すように合成樹脂製の
ケース２の上面に形成した２つの凹部2a, 2bに記憶ユニ
ット22と、記録・再生用の信号処理回路、ピエゾ素子駆
動回路及びモータ駆動回路等が組込まれたＬＳＩチップ
23とがリード線６で接続された状態に埋設され、該ケー
ス２上には磁気シールド用の蓋体 (図示せず) が装着さ
れている。
【０００８】該記憶ユニット22は、図５(b) に示すよう
に薄板状の基板11上に静電ステッピングモータ32により
回転する磁気記憶円板31と、その近傍に該磁気記憶円板
31に対して接触摺動して情報の書込み、或いは読取りを
行う磁気ヘッド33を支持し、かつ薄膜状のピエゾ素子35
a, 35bを設けたヘッド支持アーム34が固定部36によって
固定されている。
に薄板状の基板11上に静電ステッピングモータ32により
回転する磁気記憶円板31と、その近傍に該磁気記憶円板
31に対して接触摺動して情報の書込み、或いは読取りを
行う磁気ヘッド33を支持し、かつ薄膜状のピエゾ素子35
a, 35bを設けたヘッド支持アーム34が固定部36によって
固定されている。
【０００９】そして、前記磁気ヘッド33に対して磁気記
憶円板31を静電ステッピングモータ32により矢印で示す
ように周方向に所定角度だけ回動して半径方向の所定の
トラック位置に位置決めした後、前記ヘッド支持アーム
34をピエゾ素子35a, 35bの駆動により半径方向、即ち、
図６中に一点鎖線で示すように矢印Ｘ1 ，Ｘ2 方向に撓
ませる単振動により揺動させて書込みデータを磁気記録
し、或いは磁気記録されたデータの読出を行い、このよ
うな動作を繰り返すことにより前記磁気記憶円板31の周
方向に複数のデータトラック31a の形成と、その形成さ
れたデータトラック31a のデータの読出を可能にしてい
る。
憶円板31を静電ステッピングモータ32により矢印で示す
ように周方向に所定角度だけ回動して半径方向の所定の
トラック位置に位置決めした後、前記ヘッド支持アーム
34をピエゾ素子35a, 35bの駆動により半径方向、即ち、
図６中に一点鎖線で示すように矢印Ｘ1 ，Ｘ2 方向に撓
ませる単振動により揺動させて書込みデータを磁気記録
し、或いは磁気記録されたデータの読出を行い、このよ
うな動作を繰り返すことにより前記磁気記憶円板31の周
方向に複数のデータトラック31a の形成と、その形成さ
れたデータトラック31a のデータの読出を可能にしてい
る。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな構成の２つの磁気記憶装置１及び21においては、磁
気ヘッド14, 33を磁気記憶媒体12のＸ方向、或いは磁気
記憶円板31の半径方向に移動させて記録、再生を行うヘ
ッド支持アーム15、34の単振動による揺動範囲にも自ず
と限度があり、それによって磁気記憶媒体12、或いは磁
気記憶円板31の大きさも制限されるという問題があっ
た。
うな構成の２つの磁気記憶装置１及び21においては、磁
気ヘッド14, 33を磁気記憶媒体12のＸ方向、或いは磁気
記憶円板31の半径方向に移動させて記録、再生を行うヘ
ッド支持アーム15、34の単振動による揺動範囲にも自ず
と限度があり、それによって磁気記憶媒体12、或いは磁
気記憶円板31の大きさも制限されるという問題があっ
た。
【００１１】また、前記磁気ヘッド14, 33を支持したヘ
ッド支持アーム15、34の単振動による揺動範囲が大きく
なるとヘッドアクセスの時間が増加し、高速アクセスが
妨げられるといった問題があった。
ッド支持アーム15、34の単振動による揺動範囲が大きく
なるとヘッドアクセスの時間が増加し、高速アクセスが
妨げられるといった問題があった。
【００１２】本発明は上記した従来の問題点に鑑み、磁
気記憶媒体に対して接触摺動する磁気ヘッドを支持した
ヘッド支持アームの単振動による揺動範囲を大きくする
と共に、ヘッドアクセス時間の短縮により高速化を可能
とした新規な磁気記憶装置を提供することを目的とする
ものである。
気記憶媒体に対して接触摺動する磁気ヘッドを支持した
ヘッド支持アームの単振動による揺動範囲を大きくする
と共に、ヘッドアクセス時間の短縮により高速化を可能
とした新規な磁気記憶装置を提供することを目的とする
ものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、薄板状の基板上に配設された磁気記憶媒
体と、該磁気記憶媒体上を摺動して記録、または再生す
る磁気ヘッドをヘッド支持アームを介して支持するヘッ
ド支持体と、該ヘッド支持アームを一定の振幅で振動、
または揺動させる励振手段とを備えた記憶装置構成にお
いて、それぞれ磁気ヘッドを支持する少なくとも２本の
ヘッド支持アームを平行に配列し、かつこれらヘッド支
持アームの基部を前記励振手段に結合すると共に、該励
振手段を介してヘッド支持体に連結した構成とする。
達成するため、薄板状の基板上に配設された磁気記憶媒
体と、該磁気記憶媒体上を摺動して記録、または再生す
る磁気ヘッドをヘッド支持アームを介して支持するヘッ
ド支持体と、該ヘッド支持アームを一定の振幅で振動、
または揺動させる励振手段とを備えた記憶装置構成にお
いて、それぞれ磁気ヘッドを支持する少なくとも２本の
ヘッド支持アームを平行に配列し、かつこれらヘッド支
持アームの基部を前記励振手段に結合すると共に、該励
振手段を介してヘッド支持体に連結した構成とする。
【００１４】また、前記複数のヘッド支持アームは、同
一の固有共振周波数となるように形状を揃えると共に、
その各ヘッド支持アームの配置間隔はヘッド支持アーム
の単振動範囲よりも大きく設定した構成とする。
一の固有共振周波数となるように形状を揃えると共に、
その各ヘッド支持アームの配置間隔はヘッド支持アーム
の単振動範囲よりも大きく設定した構成とする。
【００１５】
【作用】本発明では、前記磁気記憶媒体の所定トラック
位置に接触した状態の磁気ヘッドをそれぞれ支持し、か
つ平行に基部をピエゾ素子等からなる励振手段に結合す
ると共に、その励振手段を介してヘッド支持体に連結し
た少なくとも２本のヘッド支持アームを、前記励振手段
により磁気記憶媒体のトラック方向に一定の周波数と振
幅で振動させると、各ヘッド支持アームは同一周波数、
同一振幅で振動し、それによって各磁気ヘッドを揺動さ
せて情報の記録、または再生を行うことにより、個々の
磁気ヘッドの揺動範囲は小さいが、これら複数の磁気ヘ
ッドによる揺動範囲は大きくなると共に、一定の振幅で
振動する各ヘッド支持アームが互いに共振されて振動の
減衰が低減され、しかも各磁気ヘッドの磁気記憶媒体面
に対する揺動範囲は従来の半分以下にまで小さくなるの
で、各磁気ヘッドを磁気記憶媒体面に対して小さい駆動
電力により効率良く高速アクセスすることが可能とな
る。
位置に接触した状態の磁気ヘッドをそれぞれ支持し、か
つ平行に基部をピエゾ素子等からなる励振手段に結合す
ると共に、その励振手段を介してヘッド支持体に連結し
た少なくとも２本のヘッド支持アームを、前記励振手段
により磁気記憶媒体のトラック方向に一定の周波数と振
幅で振動させると、各ヘッド支持アームは同一周波数、
同一振幅で振動し、それによって各磁気ヘッドを揺動さ
せて情報の記録、または再生を行うことにより、個々の
磁気ヘッドの揺動範囲は小さいが、これら複数の磁気ヘ
ッドによる揺動範囲は大きくなると共に、一定の振幅で
振動する各ヘッド支持アームが互いに共振されて振動の
減衰が低減され、しかも各磁気ヘッドの磁気記憶媒体面
に対する揺動範囲は従来の半分以下にまで小さくなるの
で、各磁気ヘッドを磁気記憶媒体面に対して小さい駆動
電力により効率良く高速アクセスすることが可能とな
る。
【００１６】また、磁気ヘッドを支持した各ヘッド支持
アームの固有共振周波数を一致させると共に、その固有
共振周波数に各ヘッド支持アームの振動周波数を合わせ
ることにより、磁気ヘッドの振幅が増加し、更に各ヘッ
ド支持アームの共振が互いに励振されて振動の減衰が著
しく低減され、各磁気ヘッドを磁気記憶媒体面に対して
小さい駆動電力によってより効率良く高速でアクセスす
ることが可能となる。
アームの固有共振周波数を一致させると共に、その固有
共振周波数に各ヘッド支持アームの振動周波数を合わせ
ることにより、磁気ヘッドの振幅が増加し、更に各ヘッ
ド支持アームの共振が互いに励振されて振動の減衰が著
しく低減され、各磁気ヘッドを磁気記憶媒体面に対して
小さい駆動電力によってより効率良く高速でアクセスす
ることが可能となる。
【００１７】更に、前記した各ヘッド支持アームの配置
間隔をヘッド支持アームの単振動範囲よりも大きく設定
することにより、各磁気ヘッドが互いに逆方向に揺動し
た際に、磁気ヘッド同士が衝突する恐れがなくなる。
間隔をヘッド支持アームの単振動範囲よりも大きく設定
することにより、各磁気ヘッドが互いに逆方向に揺動し
た際に、磁気ヘッド同士が衝突する恐れがなくなる。
【００１８】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例について詳
細に説明する。図１(a),(b) は本発明に係る磁気記憶装
置の記憶ユニットとそのヘッド支持アームの一実施例を
示す概略斜視図であり、図３(b) と同等部分には同一符
号を付している。
細に説明する。図１(a),(b) は本発明に係る磁気記憶装
置の記憶ユニットとそのヘッド支持アームの一実施例を
示す概略斜視図であり、図３(b) と同等部分には同一符
号を付している。
【００１９】これら両図において、11は中央に平板状の
磁気記憶媒体12が嵌合する長方形状のガイド溝11a が設
けられたセラミック製の薄板状の基板であり、そのガイ
ド溝11a 内に磁気記憶媒体12が、該ガイド溝11a により
ガイドされて該磁気記憶媒体12とガイド溝11a との間に
設けた平板型の静電アクチュエータ13によってＹ方向に
直線移動が可能に配設されている。
磁気記憶媒体12が嵌合する長方形状のガイド溝11a が設
けられたセラミック製の薄板状の基板であり、そのガイ
ド溝11a 内に磁気記憶媒体12が、該ガイド溝11a により
ガイドされて該磁気記憶媒体12とガイド溝11a との間に
設けた平板型の静電アクチュエータ13によってＹ方向に
直線移動が可能に配設されている。
【００２０】また、17は前記ガイド溝11a 内に配設され
た磁気記憶媒体12の近傍の基板11上に２つの固着端部17
a, 17bにより固定されたヘッド支持体であり、該ヘッド
支持体17は基板11との間に設けた平板型の静電アクチュ
エータ18の駆動によりＸ方向に移動可能に配設されてい
る。
た磁気記憶媒体12の近傍の基板11上に２つの固着端部17
a, 17bにより固定されたヘッド支持体であり、該ヘッド
支持体17は基板11との間に設けた平板型の静電アクチュ
エータ18の駆動によりＸ方向に移動可能に配設されてい
る。
【００２１】更に、該ヘッド支持体17の中央部にはＹ方
向に延在するように、記録・再生用の磁気ヘッド41, 42
をそれぞれ支持する２本のヘッド支持アーム43, 44が平
行にその各基部が、各ヘッド支持アーム43, 44を前記磁
気記憶媒体12の移動方向と交叉する方向に一定の振幅で
振動させる励振手段、例えばＰＺＴ(PbZrO3/PbTiO3)膜
をスパッタリング法等により多層に積層した構造からな
ピエゾ素子45に結合されると共に、そのピエゾ素子45を
介して音叉形状の状態に連結されている。
向に延在するように、記録・再生用の磁気ヘッド41, 42
をそれぞれ支持する２本のヘッド支持アーム43, 44が平
行にその各基部が、各ヘッド支持アーム43, 44を前記磁
気記憶媒体12の移動方向と交叉する方向に一定の振幅で
振動させる励振手段、例えばＰＺＴ(PbZrO3/PbTiO3)膜
をスパッタリング法等により多層に積層した構造からな
ピエゾ素子45に結合されると共に、そのピエゾ素子45を
介して音叉形状の状態に連結されている。
【００２２】従って、情報の記録・再生時に前記磁気記
憶媒体12を静電アクチュエータ13の駆動によりＹ方向に
直線移動させると共に、ヘッド支持体17を静電アクチュ
エータ18の駆動によりＸ方向に移動させた後、該磁気記
憶媒体12の所定トラック位置に接触した状態の各磁気ヘ
ッド41, 42を支持した音叉形状の各ヘッド支持アーム4
3, 44を、ピエゾ素子45の駆動により振動させることに
より、個々のヘッド支持アーム43, 44は該磁気記憶媒体
12の移動方向と交叉する方向、即ち、図２中に一点鎖線
で示すように矢印Ｘ1 ，Ｘ2 方向に撓ませるように同一
周波数、同一振幅で振動し、前記各磁気ヘッド41, 42を
揺動させて所定トラック位置に整列された複数のデータ
セル12a に対して情報の記録、または再生を行う。
憶媒体12を静電アクチュエータ13の駆動によりＹ方向に
直線移動させると共に、ヘッド支持体17を静電アクチュ
エータ18の駆動によりＸ方向に移動させた後、該磁気記
憶媒体12の所定トラック位置に接触した状態の各磁気ヘ
ッド41, 42を支持した音叉形状の各ヘッド支持アーム4
3, 44を、ピエゾ素子45の駆動により振動させることに
より、個々のヘッド支持アーム43, 44は該磁気記憶媒体
12の移動方向と交叉する方向、即ち、図２中に一点鎖線
で示すように矢印Ｘ1 ，Ｘ2 方向に撓ませるように同一
周波数、同一振幅で振動し、前記各磁気ヘッド41, 42を
揺動させて所定トラック位置に整列された複数のデータ
セル12a に対して情報の記録、または再生を行う。
【００２３】この記録、または再生時に揺動する個々の
磁気ヘッド41, 42の揺動範囲は小さいものであるが、こ
れら２つの磁気ヘッド41, 42の磁気的な動作を記録再生
制御回路等により適宜切り換えることにより揺動範囲は
大きくなると共に、一定の振幅で振動する各ヘッド支持
アーム43, 44が互いに共振されることにより振動の減衰
が低減され、しかも各磁気ヘッド41, 42の磁気記憶媒体
12面に対する揺動範囲は従来の半分以下にまで小さくな
るので、各磁気ヘッド41, 42を磁気記憶媒体12面に対し
て小さい駆動電力により効率良く、高速アクセスするこ
とが可能となる。
磁気ヘッド41, 42の揺動範囲は小さいものであるが、こ
れら２つの磁気ヘッド41, 42の磁気的な動作を記録再生
制御回路等により適宜切り換えることにより揺動範囲は
大きくなると共に、一定の振幅で振動する各ヘッド支持
アーム43, 44が互いに共振されることにより振動の減衰
が低減され、しかも各磁気ヘッド41, 42の磁気記憶媒体
12面に対する揺動範囲は従来の半分以下にまで小さくな
るので、各磁気ヘッド41, 42を磁気記憶媒体12面に対し
て小さい駆動電力により効率良く、高速アクセスするこ
とが可能となる。
【００２４】また、前記磁気ヘッド41, 42を支持した各
ヘッド支持アーム43, 44の固有共振周波数を一致させる
と共に、その固有共振周波数に各ヘッド支持アーム43,
44の振動周波数を合わせることにより、各磁気ヘッド4
3, 44の振幅が増加し、各ヘッド支持アーム43, 44の共
振が互いに励振されて振動の減衰が著しく低減されるの
で、更に各磁気ヘッド41, 42を磁気記憶媒体12面に対し
て小さい駆動電力により効率良く高速でアクセスするこ
とが可能となる。
ヘッド支持アーム43, 44の固有共振周波数を一致させる
と共に、その固有共振周波数に各ヘッド支持アーム43,
44の振動周波数を合わせることにより、各磁気ヘッド4
3, 44の振幅が増加し、各ヘッド支持アーム43, 44の共
振が互いに励振されて振動の減衰が著しく低減されるの
で、更に各磁気ヘッド41, 42を磁気記憶媒体12面に対し
て小さい駆動電力により効率良く高速でアクセスするこ
とが可能となる。
【００２５】なお、前記二つの磁気ヘッド43, 44の間隔
は、その各磁気ヘッド43, 44が互いに逆方向に振動した
際に、磁気ヘッド同士が衝突しないようにそれらを支持
するヘッド支持アーム43, 44の配置間隔をその単振動範
囲よりも大きく設定しておく必要がある。
は、その各磁気ヘッド43, 44が互いに逆方向に振動した
際に、磁気ヘッド同士が衝突しないようにそれらを支持
するヘッド支持アーム43, 44の配置間隔をその単振動範
囲よりも大きく設定しておく必要がある。
【００２６】更に、以上の実施例では基板上の中央に設
けたガイド溝内に静電アクチュエータによりＹ方向に直
線移動が可能に配設した平板状の磁気記憶媒体に対して
接触摺動して記録再生を行う磁気ヘッドを支持したヘッ
ド支持アームを対象とした場合の例に付いて説明した
が、本発明はこの例に限定されるものではなく、例えば
基板上に静電ステッピングモータにより回転可能に配設
された磁気記録媒体に接触摺動して記録・再生を行う磁
気ヘッドを支持するヘッド支持アームにも適用すること
が可能であり、その場合にも同様な効果が得られる。
けたガイド溝内に静電アクチュエータによりＹ方向に直
線移動が可能に配設した平板状の磁気記憶媒体に対して
接触摺動して記録再生を行う磁気ヘッドを支持したヘッ
ド支持アームを対象とした場合の例に付いて説明した
が、本発明はこの例に限定されるものではなく、例えば
基板上に静電ステッピングモータにより回転可能に配設
された磁気記録媒体に接触摺動して記録・再生を行う磁
気ヘッドを支持するヘッド支持アームにも適用すること
が可能であり、その場合にも同様な効果が得られる。
【００２７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る磁気記憶装置によれば、直線移動、または回転可
能な磁気記憶媒体に接触摺動して記録・再生を行う磁気
ヘッドを支持するヘッド支持アームを少なくとも２本用
い、その各ヘッド支持アームを平行な状態でその基部を
ピエゾ素子からなる励振手段に結合すると共に、その励
振手段を介してヘッド支持体に音叉形状の状態で連結し
た構成とし、その音叉形状に結合された各ヘッド支持ア
ームを励振手段により該磁気記憶媒体の移動方向と交叉
する方向に同一周波数、同一振幅で振動させ、前記各磁
気ヘッドを揺動させて情報の記録、再生を行うことによ
り、個々の磁気ヘッドの揺動範囲は小さいが、これら複
数の磁気ヘッドによる揺動範囲は大きくなると共に、一
定の振幅で振動する各ヘッド支持アームが互いに共振さ
れて振動の減衰が低減され、しかも各磁気ヘッドを磁気
記憶媒体面に対して小さい駆動電力により効率良く高速
アクセスすることが可能となる。
に係る磁気記憶装置によれば、直線移動、または回転可
能な磁気記憶媒体に接触摺動して記録・再生を行う磁気
ヘッドを支持するヘッド支持アームを少なくとも２本用
い、その各ヘッド支持アームを平行な状態でその基部を
ピエゾ素子からなる励振手段に結合すると共に、その励
振手段を介してヘッド支持体に音叉形状の状態で連結し
た構成とし、その音叉形状に結合された各ヘッド支持ア
ームを励振手段により該磁気記憶媒体の移動方向と交叉
する方向に同一周波数、同一振幅で振動させ、前記各磁
気ヘッドを揺動させて情報の記録、再生を行うことによ
り、個々の磁気ヘッドの揺動範囲は小さいが、これら複
数の磁気ヘッドによる揺動範囲は大きくなると共に、一
定の振幅で振動する各ヘッド支持アームが互いに共振さ
れて振動の減衰が低減され、しかも各磁気ヘッドを磁気
記憶媒体面に対して小さい駆動電力により効率良く高速
アクセスすることが可能となる。
【００２８】また、磁気ヘッドを支持した各ヘッド支持
アームの固有共振周波数を一致させ、その固有共振周波
数に各ヘッド支持アームの振動周波数を合わせることに
より、磁気ヘッドの振幅が増加し、更に各ヘッド支持ア
ームの共振が互いに励振されて振動の減衰が著しく低減
され、各磁気ヘッドを磁気記憶媒体面に対して小さい駆
動電力によってより効率良く高速でアクセスすることが
可能となる利点を有し、実用上優れた効果を奏する。
アームの固有共振周波数を一致させ、その固有共振周波
数に各ヘッド支持アームの振動周波数を合わせることに
より、磁気ヘッドの振幅が増加し、更に各ヘッド支持ア
ームの共振が互いに励振されて振動の減衰が著しく低減
され、各磁気ヘッドを磁気記憶媒体面に対して小さい駆
動電力によってより効率良く高速でアクセスすることが
可能となる利点を有し、実用上優れた効果を奏する。
【図１】 本発明の磁気記憶装置の記憶ユニットとその
ヘッド支持アームの一実施例を示す概略斜視図である。
ヘッド支持アームの一実施例を示す概略斜視図である。
【図２】 本発明の磁気記憶装置の記憶ユニットにおけ
るヘッド支持アームの動作を説明するための要部斜視図
である。
るヘッド支持アームの動作を説明するための要部斜視図
である。
【図３】 従来の磁気記憶装置とその記憶ユニットの一
例を示す概略斜視図である。
例を示す概略斜視図である。
【図４】 図３の記憶ユニットにおけるヘッド支持アー
ムの動作を説明するための要部斜視図である。
ムの動作を説明するための要部斜視図である。
【図５】 従来の磁気記憶装置とその記憶ユニットの他
の例を示す概略斜視図である。
の例を示す概略斜視図である。
【図６】 図５の記憶ユニットにおけるヘッド支持アー
ムの動作を説明するための要部斜視図である。
ムの動作を説明するための要部斜視図である。
１１ 基板 １１ａ ガイド溝 １２ 磁気記憶媒体 １２ａ データセル １３，１８ 静電アクチュエータ １７ ヘッド支持体 １７ａ，１７ｂ 固着端部 ４１，４２ 磁気ヘッド ４３，４４ ヘッド支持アーム ４５ ピエゾ素子
Claims (2)
- 【請求項１】 薄板状の基板(11)上に配設された磁気記
憶媒体(12)と、該磁気記憶媒体(12)上を摺動して記録、
または再生する磁気ヘッドをヘッド支持アームを介して
支持するヘッド支持体(17)と、該ヘッド支持アームを一
定の振幅で振動、または揺動させる励振手段とを備えた
記憶装置構成において、 それぞれ磁気ヘッド(41, 42)を支持する少なくとも２本
のヘッド支持アーム(43, 44)を平行に配列し、かつこれ
らヘッド支持アーム(43, 44)の基部を前記励振手段(45)
に結合すると共に、該励振手段(45)を介してヘッド支持
体(17)に連結してなることを特徴とする磁気記憶装置。 - 【請求項２】 前記複数のヘッド支持アーム(43, 44)
は、同一の固有共振周波数となるように形状を揃えると
共に、その各ヘッド支持アーム(43, 44)の配置間隔はヘ
ッド支持アーム(43, 44)の単振動範囲よりも大きく設定
したことを特徴とする請求項１の磁気記憶装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3293793A JPH06243606A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 磁気記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3293793A JPH06243606A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 磁気記憶装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06243606A true JPH06243606A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12372861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3293793A Withdrawn JPH06243606A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 磁気記憶装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06243606A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6078471A (en) * | 1997-05-01 | 2000-06-20 | Fiske; Orlo James | Data storage and/or retrieval method and apparatus employing a head array having plural heads |
| US6760195B2 (en) * | 2000-04-17 | 2004-07-06 | Seagate Technology Llc | Intrinsically excitable actuator assembly |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP3293793A patent/JPH06243606A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6078471A (en) * | 1997-05-01 | 2000-06-20 | Fiske; Orlo James | Data storage and/or retrieval method and apparatus employing a head array having plural heads |
| US6078468A (en) * | 1997-05-01 | 2000-06-20 | Fiske; Orlo James | Data storage and/or retrieval methods and apparatuses and components thereof |
| US6760195B2 (en) * | 2000-04-17 | 2004-07-06 | Seagate Technology Llc | Intrinsically excitable actuator assembly |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |