JPH07262524A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JPH07262524A
JPH07262524A JP4870994A JP4870994A JPH07262524A JP H07262524 A JPH07262524 A JP H07262524A JP 4870994 A JP4870994 A JP 4870994A JP 4870994 A JP4870994 A JP 4870994A JP H07262524 A JPH07262524 A JP H07262524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage medium
magnetic storage
magnetic
electrode
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4870994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Koshikawa
誉生 越川
Hiroshi Maeta
宏志 前多
Takahiro Imamura
孝浩 今村
Maki Katayama
眞樹 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP4870994A priority Critical patent/JPH07262524A/ja
Publication of JPH07262524A publication Critical patent/JPH07262524A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は磁気記録再生装置に関し、小型軽量
化、大容量化が可能で信頼性の高い磁気記録再生装置の
提供を目的とする。 【構成】 磁気ヘッド16と、磁気ヘッド16を概略X
方向に移動させて停止状態の磁気記憶媒体6にトラック
を形成する手段と、個々のトラックが磁気記憶媒体6の
周方向に並んで形成されるように磁気記憶媒体6をステ
ップ的に回動させると共にその回動中心を維持する手段
とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータの外部記
憶手段として使用可能な磁気記録再生装置に関し、さら
に詳しくは、定常回転駆動される磁気ディスクを有しな
い磁気記録再生装置に関する。
【0002】近年、コンピュータの小型化、必要記録容
量の増大等のために、コンピュータの外部記憶手段とし
て使用される磁気記録再生装置に対しても小型軽量化、
高速データ転送等の要求が大きい。
【0003】
【従来の技術】従来、磁気ディスクを定常回転駆動しな
がら、磁気ヘッドをディスク半径方向に移動させて記録
・再生を行う磁気記録再生装置が公知である。
【0004】この種の定常回転駆動される磁気ディスク
を有する磁気記録再生装置にあっては、磁気ディスクを
回転させるためのモータ、スピンドル等の回転駆動機
構、高速で回転する磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上
させる浮上ヘッド機構、磁気ヘッドを磁気ディスク上の
任意のトラックに位置決めするアクチュエータ等の複雑
且つ高精度な機構が必要とされる。
【0005】そのため、このような磁気記録再生装置に
あっては、小型軽量化に限界があり、大容量化が容易で
ないという問題があった。このような点に鑑み、小型軽
量化、大容量化を可能にする磁気記録再生装置として、
定常回転駆動される磁気ディスクを有しない磁気記録再
生装置が提案されている(特開平5−73850号)。
【0006】この装置は、マイクロメカニクス技術を適
用可能な新規な構成を有している。この装置では、磁気
ヘッドが取り付けられたビームを磁気記憶媒体上で振動
させることによって記録・再生が行われる。そして、磁
気記憶媒体を移動させることで、任意位置に対する記録
・再生が可能になる。
【0007】さらに記録密度を高めるために、我々は上
述の磁気記録再生装置についての改良を行った(平成4
年6月4日特許出願の「磁気記憶装置」)。この改良さ
れた磁気記録再生装置は、その一面に記録層を有する円
盤状の磁気記憶媒体と、記録層に摺接して記録層に対す
るデータの記録・再生を行う磁気ヘッドと、磁気ヘッド
を磁気記憶媒体の径方向に移動させ実質上停止している
状態の磁気記憶媒体に実質上径方向に延在するトラック
を形成する手段と、径方向に延在して形成された個々の
トラックが磁気記憶媒体の周方向に並んで形成されるよ
うに磁気記憶媒体をステップ的に回動させる手段とを備
えている。
【0008】この改良によると、磁気記憶媒体をステッ
プ的に回動させるようにしているので、装置全体に対す
る記録層の面積比率を大きくすることができ、大容量を
得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の改良された磁気
記録再生装置にあっては、磁気記憶媒体をステップ的に
回動させるために、磁気記憶媒体を機械的に回動可能に
支持するための軸受機構が必要となり、軸受機構の磨耗
が問題となる。
【0010】よって、本発明の目的は、小型軽量化に適
し、大容量化が可能でしかも信頼性の高い磁気記録再生
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によると、円盤状
の磁気記憶媒体の記録層に摺接して該記録層に対するデ
ータの記録・再生を行う磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを
上記磁気記憶媒体の径方向に移動させ実質上停止してい
る状態の上記磁気記憶媒体に実質上径方向に延在するト
ラックを形成するヘッド往復移動手段と、上記径方向に
延在して形成された個々のトラックが上記磁気記憶媒体
の周方向に並んで形成されるように、上記磁気記憶媒体
をステップ的に回動させると共にその回動中心を維持す
る駆動手段とを備えた磁気記録再生装置が提供される。
【0012】
【作用】本発明の磁気記録再生装置では、駆動手段が磁
気記憶媒体をステップ的に回動させると共にその回動中
心を維持するように作用するので、磁気記憶媒体につい
ての軸受機構が不要になる。その結果、信頼性の高い磁
気記録再生装置の提供が可能になる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に沿って詳細
に説明する。図1は本発明の実施例における磁気記録再
生装置2をその制御系と合わせて示す図である。4はシ
リコン、セラミック等の絶縁体からなる基板であり、こ
の基板4上には、磁気記憶媒体6が回動中心RAを中心
に回動するように載置されている。
【0014】8は回動中心RAを通るX軸線、10は回
動中心RAを通りX軸線8と直交するY軸線である。1
2はヘッド支持アームであり、その基部側は固定部14
によって基板4に固定されている。
【0015】ヘッド支持アーム12はY軸線10と平行
に延在しており、その先端はX軸線8上に位置してい
る。ヘッド支持アーム12の先端には、磁気記憶媒体6
に対するデータの記録・再生を行うための磁気ヘッド1
6が取り付けられている。磁気ヘッド16は極低荷重で
磁気記憶媒体6に摺接する。
【0016】ヘッド支持アーム12は、互いにほぼ平行
な一対のアーム部からなり、これらの間にはスリットが
形成されている。そして、アーム部にヘッド往復移動手
段としてのピエゾ素子18−1,18−2が設けられい
てる。ピエゾ素子18−1,18−2は例えばZnO、
或いはPZT製である。
【0017】磁気記憶媒体6と基板4の間には、駆動手
段としての静電モータ20が設けられてある。この静電
モータ20の構成及び動作は本発明において特徴となる
ので、その詳細について図2及び図3により説明する。
【0018】図2は図1に示される静電モータの断面
図、図3はこの静電モータの構成要素となるステータの
部分平面図である。静電モータ20は、磁気記憶媒体6
の下面に固定されるロータ22と、ロータ22に対向す
るように基板4上に固定されるステータ24とからな
る。
【0019】ステータ24は基板4上に固定される絶縁
体からなるステータ基板26と、磁気記憶媒体6の回動
中心RAを中心としてステータ基板26に放射状に形成
される電極28と、回動中心RAを中心としてステータ
基板26に同心円状に形成される電極30とからなる。
この例では、電極28が電極30の外側に位置している
が、これらの位置関係は逆でも良い。
【0020】ロータ22は、その下面即ちステータ24
に対向する面に電極28及び30に対応して誘電体パタ
ーン32を有している。誘電体パターン32の形態は、
図3に示される電極28及び30の配置形態と同じであ
る。
【0021】磁気記憶媒体6は、ロータ22の上面に固
定されるディスク基板34と、ディスク基板34上に形
成される強磁性体からなる記録層36とからなる。この
実施例では、誘電体パターン32が形成されるロータ2
2を磁気記憶媒体6とは別個に設けているが、磁気記憶
媒体6のディスク基板34を誘電体から形成し、その下
面に直接誘電体パターンを形成しても良い。
【0022】磁気記憶媒体6の回動力は、放射状の電極
28と誘電体パターン32との間に生じる静電力によっ
て誘起され、磁気記憶媒体6の向心力は、同心円状の電
極30と誘電体パターン32との間に生じる静電力によ
って誘起される。
【0023】また、電極28及び/又は30に適当な定
常電圧を印加しておくことによって、ロータ22とステ
ータ24との間に吸着力を生じさせることができる。従
って、本実施例によると、従来のような軸受機構を用い
ることなしに、磁気記憶媒体6をステップ的に回動させ
ると共にその回動中心RAを維持することができる。
【0024】図4は図1の装置が組み込まれた組立体の
斜視図である。磁気記録再生装置2の各構成部分は、薄
膜プロセスを使用したマイクロマシーニング技術により
作製することができるので、装置2のサイズは超小型で
ある。この装置2は、図4に示されるように、合成樹脂
製のハウジング38内にLSIチップ40と共に組み込
まれ、磁気記録再生装置組立体42が構成される。
【0025】LSIチップ40には、図1に示される信
号処理回路42、ピエゾ素子駆動回路44及びモータ駆
動回路46等が組み込まれている。ハウジング38の上
面は図示しない蓋により覆われており、ハウジング38
の側面からはリード48が突き出している。この組立体
42は、一般のパッケージLSIと同様に取り扱うこと
ができ、例えば組立体42はリード48を半田付けされ
て図示しないプリント配線板に実装される。
【0026】次に、磁気記録再生装置2の動作について
説明する。磁気記憶媒体6の外周側には、図1に示され
るように、位置を示す位置情報50が周方向に予め記録
されている。まず、磁気記憶媒体6上のトラック等につ
いて説明する。
【0027】記録、再生は、磁気記憶媒体6が停止して
いる状態で、ピエゾ素子18−1,18−2に位相が逆
の交番電圧である駆動信号を加え、アーム12を図5の
(A)中二点鎖線で示すように矢印X1 ,X2 方向に数
KHzで単振動させることにより行う。
【0028】記録ヘッド16は磁気記憶媒体6の径方向
に往復移動し、これにより内周から外周に延びる直線に
近い円弧状のトラック52−1が形成され、ここに信号
が記録される。また、図5の(B)に示すように、静電
モータ20が一時的にステップ的に駆動され、磁気記憶
媒体6が所定角度だけ回動されて記録済みトラックを移
動して再び停止される。
【0029】この状態でアーム12が単振動され、磁気
記憶媒体6の周方向の上記とは別の部位に同じく直線に
近い円弧状のトラック52−2が形成される。このよう
にアーム12の単振動と静電モータ20のステッピング
動作とが交互に繰り返され、図1に示すように、磁気記
憶媒体6の径方向に延在するトラック52が磁気記憶媒
体6の周方向に並んだトラックパターン54が形成され
る。
【0030】このように、トラックパターン54が磁気
記憶媒体6の全周に渡って形成されるため、記録密度を
高めることができる。ピエゾ素子18−1,18−2へ
印加する電圧の周波数は、アーム12系の機械的強振周
波数と一致させてある。これにより、アーム12は小電
力で且つ安定に振動し、トラック52は精度良く形成さ
れる。
【0031】図6は各トラック52のデータフォーマッ
トを示す図である。トラック52は、磁気記憶媒体6の
外周部側に位置情報56を有しており、その他の部分は
記録内容58に対応している。
【0032】図7は図1の装置の動作のフローチャート
であり、図8は図1中の各部の信号の波形図である。図
8において、(A)はピエゾ素子駆動回路44からピエ
ゾ素子18−1,18−2に供給されるピエゾ素子駆動
信号を表し、(B)はモータ駆動回路46から静電モー
タ20に供給されるモータ駆動信号であって、例えば3
相駆動の例を表す。
【0033】図7及び図8を合わせて参照して、磁気記
録再生装置10の実際の動作について説明する。まず、
ステップS1では、現在のトラックの情報が読み取られ
る。このとき、モータ駆動信号は、図8の(B)に符号
60−1で示されるように零であり、静電モータ20及
び磁気記憶媒体6は停止している。
【0034】また、ピエゾ素子駆動回路44からは、図
8の(A)に符号62−1で示される交番電圧がピエゾ
素子駆動信号として出力され、ピエゾ素子18−1,1
8−2が駆動されてアーム12が単振動し、磁気ヘッド
16が現在のトラックのデータを読み取る。
【0035】次に、ステップS2では、位置情報が解析
される。ここでは、図1の信号処理回路42が、読み取
られたデータから位置情報を解析する。その後、現在の
トラックと目標のトラックとのずれ量に対応して磁気記
憶媒体6を所定角度回動する(ステップS3)。信号処
理回路42が現在のトラックと目標のトラックとのずれ
量を算出し、モータ駆動回路46を動作させ、図8の
(B)に符号60−4で示される正、0、負の電圧を交
互に印加する3相の電圧波形よりなるモータ駆動信号が
静電モータ20に供給される。これにより、静電モータ
20が所定量ステッピング動作する。
【0036】この後、図8の(B)に符号60−3で示
されるようにモータ駆動信号は無くなり、静電モータ2
0は再び停止する。これによって、磁気記憶媒体6が所
定角度回動され、目標のトラックが磁気ヘッド16の位
置に到来する。
【0037】しかる後、ステップS4では、データの読
み取り又は書き込みが行われる。ピエゾ素子駆動回路4
4から図8の(A)に符号62−2で示される駆動信号
が出力され、磁気記憶媒体6が停止している状態でアー
ム12が再び単振動し、磁気ヘッド16が目標トラック
から情報を読み取り、又は磁気ヘッド16が目標トラッ
クに情報を書き込む。尚、(A)のピエゾ素子駆動信号
は常時出力されていてもかまわない。
【0038】尚、読み取られた情報は、例えば図1の信
号処理回路42を経て組立体42の外部に設けられたラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)64に書き込まれ、外
部からのアクセスが可能とされる。
【0039】図8の(B)に符号60−1,60−2,
60−3で示されるモータ駆動信号は、モータ駆動回路
46から静電モータ20の放射状の電極28に供給され
るものである。モータ駆動回路46はまた静電モータ2
0の同心円状の電極30にも符号60−4で示されるよ
うな連続パルスからなる駆動信号を供給する。
【0040】このように電極30に連続的なモータ駆動
信号60−4を供給しているのは、静電モータ20の回
動動作にかかわらず常に磁気記憶媒体6に向心力を作用
させてその回動中心RAを維持するためである。
【0041】磁気記憶媒体6の直径Dは例えば10mmで
ある。静電モータ20を適用するのに適した磁気記憶媒
体6の直径は20mm以下である。この実施例では、磁気
記憶媒体6の電極30に対応する部分が回動中心RAに
向けて力を受けることにより磁気記憶媒体6に向心力が
生じているが、モータ駆動信号を変更することで、磁気
記憶媒体6の電極30に対応する部分が外向きに力を受
けることで磁気記憶媒体6に向心力を作用させても良
い。
【0042】図9は静電モータのステータの第1の変形
例を示す図である。この例では、図3の放射状の電極2
8を外周側に位置する電極28Aと内周側に位置する電
極28Bとに分割し、電極28Aの数を電極28Bの数
よりも多くしている。
【0043】図1の装置では、一つの磁気ヘッド16が
用いられているので、磁気記憶媒体6上に形成されるト
ラック52の密度は内周部から外周部に向かうに従って
低下する。図9のようなステータの電極配置を採用した
場合、電極28Aに対応するゾーンと電極28Bに対応
するゾーンのそれぞれに対応して複数の磁気ヘッドを用
いることによって、磁気記憶媒体全面での平均的な記録
密度を高くすることができる。
【0044】図10は静電モータのステータの第2の変
形例を示す図である。この例では、電極28A及び28
Bに加えてこれらと同じく放射状に電極28Cを設けて
いる。電極28Cのピッチは電極28Bのピッチよりも
十分に大きい(例えば10倍以上)。
【0045】一般に、ステップ回転の駆動周波数を一定
とした場合、電極ピッチを小さくするほどアクセスタイ
ムが増大するという不都合が生じる。この変形例では、
電極28A及び28Bによりトラックの位置決めを行
い、電極28Cにより高速アクセスを行うことができ
る。これにより、互いにトレードオフの関係にあるアク
セス速度と位置決め精度の両立を図ることができる。
【0046】尚、図9及び図10のようにステータにお
ける電極の配置形態を変更した場合には、ロータ側の誘
電体パターンも同じように変更する。図11は静電モー
タのステータの第3の変形例を示す図である。この例で
は、ステータ基板26上の円周方向に多数の電極66が
等間隔で設けられている。電極66は、ステータ24の
回動中心を中心として放射状に形成される第1部分66
Aと、第1部分66Aの端部から第1部分66Aに対し
て斜めに延在する第2部分66Bとからなる。
【0047】この場合、ロータの誘電体パターンは電極
66の形状及び配置形態に対応して形成される。この例
では、電極66と誘電体パターンの間に生じる静電力に
よって磁気記憶媒体6の回動力及び向心力が発生する。
【0048】具体的には、電極の第1部分66Aと誘電
体パターンの対応部分の間に生じる静電力によって磁気
記憶媒体6の回動力が生じ、電極の第2部分66Bと誘
電体パターンの対応部分の間に生じる静電力の分力によ
って、第2部分66Bの傾斜角に応じた比率の回動力及
び向心力が発生する。
【0049】図12は静電モータのステータの第4の変
形例を示す図である。この例では、ステータ基板26上
には多数の電極68が円周方向に等間隔に配列してい
る。電極68は概略円弧状をなしており、電極68の接
線と磁気記憶媒体の径方向とがなす角は内側から外側に
向かうに従って連続的に増大している。
【0050】ロータ側に形成される誘電体パターンは電
極68に対応する。この構成によっても、電極68と誘
電体パターンの間に生じる静電力によって磁気記憶媒体
6の回動力及び向心力を発生させることができる。
【0051】図13は本発明の他の実施例の磁気記録再
生装置の分解斜視図、図14は図13の装置の平面図で
ある。この実施例では、基板4上に放射状の電極28と
同心円状の電極30とを直接に形成している。また、磁
気記憶媒体6の回動時には磁気記憶媒体6に接触しない
固定軸70を基板4に固定している。
【0052】固定軸70は、磁気記憶媒体6の中心に設
けられた円形の開口6Aに遊嵌する小径部72と、小径
部72の頂部に設けられる大径部74とを一体にしたも
のである。大径部74の直径は開口6Aの直径よりも大
きく設定される。
【0053】このような固定軸70を設けているのは、
磁気記憶媒体6の回動時には回動中心を維持する機能の
ために中心軸は不要であるが、装置電源切断時等に外力
が加わったり装置が傾斜させられた場合に磁気記憶媒体
6が大きく位置ずれする恐れがあり、これを防止するた
めである。
【0054】ヘッド往復移動手段は、磁気ヘッド16が
その端部に固着されるビーム76と、このビーム76を
揺動させるための静電アクチュエータ78とを含む。静
電アクチュエータ78は、ビーム76の端部に取り付け
られる矩形状の導電板80と、導電板80の下面四隅に
対応して設けられる電極82と、電極82を支持する絶
縁性シート84と、導電板80の上面四隅に対応する位
置に設けられる電極86と、電極86を支持する絶縁性
シート88とからなる。
【0055】絶縁性シート84及び88は適当な間隔で
平行に設けられ、これらは基板4上に取り付けられる。
このような静電アクチュエータ78を用いて各電極8
2,86に交番電圧を印加することによって、ビーム7
6及び磁気ヘッド16を振動させることができる。尚、
ビーム76は一点にて基板4に固定されていても良い。
【0056】この実施例によると、磁気ヘッド16の励
振にピエゾ素子を用いる場合と比較して、磁気ヘッド1
6の振動の振幅を容易に大きくすることができる。図1
5は、磁気記憶媒体6の装置電源切断時等における位置
ずれを防止するための固定軸の例を示す図である。
(A)は図13に示される固定軸70を示している。
【0057】(B)に示される例では、円柱形状の固定
軸90を用い、その下端は基板4に固定し、その上端は
装置のカバー92の下面に密着させている。固定軸90
の直径は磁気記憶媒体6の開口6Aの直径よりもわずか
に小さくされている。
【0058】(C)に示される例では、磁気記憶媒体6
の中央部に円形の窪み94を形成し、この窪み94に対
応して基板4及びカバー92にそれぞれ凸部96及び9
8を形成している。
【0059】いずれの構成によっても、静電モータのロ
ータとステータの間の吸引・反発力が無くなったとき
に、磁気記憶媒体6が不所望に位置ずれすることが防止
される。
【0060】図16は固定軸に代えて採用可能なロック
機構の説明図である。このロック機構は、アーム100
とアーム100の先端に設けられた摩擦係数の大きい押
さえ部材102とを有している。
【0061】アーム100及び押さえ部材102は磁気
記憶媒体6の回動中心を通る線上にそれぞれ一対設けら
れる。装置電源が切断すると、押さえ部材102が磁気
記憶媒体6の外周に接触して、押さえ部材102によっ
て磁気記憶媒体6が把持され、電源が投入されると、押
さえ部材102が磁気記憶媒体6から離れるようにされ
ている。そのためのアーム100の駆動機構としては、
静電力や電磁力を適用することができ、こうすることで
電源投入・切断に容易に対応可能である。
【0062】この実施例によると、磁気記憶媒体6に開
口や窪みを形成する必要がないので、データ記憶領域を
大きくとることができる。図17はロック機構の他の例
を示す図である。この例では、磁気記憶媒体6の外周に
鋸歯状の凹凸6Bを形成しておき、この凹凸6Bに噛み
合う形状の押さえ部材102′をアーム100の先端に
取り付けている。
【0063】このロック機構によると、図16の摩擦力
のみによるロックがなされる場合と比較して、磁気記憶
媒体6の固定をより確実に行うことができる。尚、以上
の実施例では静電モータのロータは記憶媒体の下面に一
体的に固定されたものとして説明したが、これに限らず
別体にして記憶媒体を基板側に配置したロータに対し着
脱自在に構成することも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
小型軽量化に適し、大容量化が可能でしかも信頼性の高
い磁気記録再生装置の提供が可能になるという効果が生
じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の磁気記録再生装置を制御系と
合わせて示す図である。
【図2】静電モータの断面図である。
【図3】ステータの部分平面図である。
【図4】図1の装置が組み込まれた組立体の斜視図であ
る。
【図5】トラックの形成を説明するための図である。
【図6】トラックのフォーマットを示す図である。
【図7】図1の装置の動作のフローチャートである。
【図8】図1中の各部の信号の波形図である。
【図9】ステータの第1の変形例を示す図である。
【図10】ステータの第2の変形例を示す図である。
【図11】ステータの第3の変形例を示す図である。
【図12】ステータの第4の変形例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施例の磁気記録再生装置の分
解斜視図である。
【図14】図13の装置の平面図である。
【図15】固定軸の例を示す図である。
【図16】ロック機構の説明図である。
【図17】ロック機構の他の例を示す図である。
【符号の説明】
2 磁気記録再生装置 4 基板 6 磁気記憶媒体 16 磁気ヘッド 20 静電モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 眞樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の磁気記憶媒体(6) の記録層(36)
    に摺接して該記録層(36)に対するデータの記録・再生を
    行う磁気ヘッド(16)と、 該磁気ヘッド(16)を上記磁気記憶媒体(6) の径方向に移
    動させ実質上停止している状態の上記磁気記憶媒体(6)
    に実質上径方向に延在するトラックを形成するヘッド往
    復移動手段と、 上記径方向に延在して形成された個々のトラックが上記
    磁気記憶媒体(6) の周方向に並んで形成されるように、
    上記磁気記憶媒体(6) をステップ的に回動させると共に
    その回動中心を維持する駆動手段とを備えた磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動手段は、 絶縁体からなる基板(24)と、 上記回動中心を中心として上記基板(24)に放射状に形成
    される第1の電極(28)と、 上記回動中心を中心として上記基板(24)に同心円状に形
    成される第2の電極(30)と、 上記磁気記憶媒体(6) の上記記録層(36)と反対側の面に
    上記第1及び第2の電極(28,30) に対応して形成される
    誘電体パターン(32)とを含み、 上記第1の電極(28)と上記誘電体パターン(32)の間に生
    じる静電力によって上記磁気記憶媒体(6) の回動力が発
    生し、 上記第2の電極(30)と上記誘電体パターン(32)の間に生
    じる静電力によって上記磁気記憶媒体(6) の向心力が発
    生する請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段は、 絶縁体からなる基板(24)と、 該基板(24)上に形成される電極(66)と、 上記磁気記憶媒体(6) の上記記録層(36)と反対側の面に
    上記電極に対応して形成される誘電体パターンとを含
    み、 上記電極(66)は、上記回動中心を中心として放射状に形
    成される第1部分(66A) と、該第1部分の端部から該第
    1部分に対して斜めに延在する第2部分(66B)とからな
    り、 上記電極と上記誘電体パターンとの間に生じる静電力に
    よって上記磁気記憶媒体(6) の回動力及び向心力が発生
    する請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動手段は、 絶縁体からなる基板(24)と、 該基板(24)上に形成される電極(68)と、 上記磁気記憶媒体(6) の上記記録層(36)と反対側の面に
    上記電極に対応して形成される誘電体パターンとを含
    み、 上記電極は、それぞれが概略円弧状をなすように上記磁
    気記憶媒体(6) の周方向に複数配列され、 該電極の接線と上記磁気記憶媒体(6) の径方向とがなす
    角は内側から外側に向かうに従って連続的に増大し、 上記電極と上記誘電体パターンの間に生じる静電力によ
    って上記磁気記憶媒体(6) の回動力及び向心力が発生す
    る請求項1に記載の磁気記録再生装置。
JP4870994A 1994-03-18 1994-03-18 磁気記録再生装置 Withdrawn JPH07262524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4870994A JPH07262524A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4870994A JPH07262524A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07262524A true JPH07262524A (ja) 1995-10-13

Family

ID=12810848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4870994A Withdrawn JPH07262524A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07262524A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6032352A (en) Method of manufacturing rigid disk drive with dynamic head loading apparatus
US6160685A (en) Hard disk drive with lightly contacting head
US5218496A (en) Magnetic disk drive with reduced disk-to-disk spacing and improved actuator design
EP0533095B1 (en) Storage device having reciprocating head
US5251082A (en) Miniaturized disk file pluggable into a card terminal
US6765759B2 (en) Resonance four piece suspension
US5257151A (en) Disc-drive with a rim-motor
US5905608A (en) Dynamically tuned outer arms for improved rotary actuator performance
JPH06251517A (ja) 磁気ディスク装置
US6208485B1 (en) Microfile
US5790344A (en) Base casting/cover for separating pack bounce and spindle tilt modes in a magnetic storage system
US7057858B2 (en) Slide microactuator using C-shaped piezoelectric element
JPH07262524A (ja) 磁気記録再生装置
US20080106822A1 (en) Method for reducing off-track gain for a disk drive actuator
US7262939B2 (en) System, method, and apparatus for attaching top pole piece of a voice coil motor to a hard disk drive enclosure
US6885118B2 (en) Balance clip for reducing friction during clip adjustment in spindle motor and hard disk drive balance process
JP2582508B2 (ja) 磁気記憶装置
JP3192671B2 (ja) ディスクファイル装置
JP2763988B2 (ja) 磁気記憶装置
JPH08287631A (ja) 磁気記録再生装置
JP2549775B2 (ja) 磁気記憶装置
JPH07235021A (ja) 磁気記録再生装置
JP2001216748A (ja) ディスク装置のヘッド支持機構および薄膜圧電体アクチュエータ
JP2809171B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH03176877A (ja) 磁気ディスク記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605