JPH08333466A - 二軸延伸白色フイルム - Google Patents
二軸延伸白色フイルムInfo
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- JPH08333466A JPH08333466A JP7164633A JP16463395A JPH08333466A JP H08333466 A JPH08333466 A JP H08333466A JP 7164633 A JP7164633 A JP 7164633A JP 16463395 A JP16463395 A JP 16463395A JP H08333466 A JPH08333466 A JP H08333466A
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Abstract
非晶質ポリオレフィン5〜30重量%と、融解温度が1
40℃以下のポリオレフィン樹脂2〜15重量%とから
なるフイルム(A層)の少なくとも片面に、光沢度が6
0%以上で、濡れ張力が35dyne/cm以上のカル
ボキシル基を有するポリオレフィン樹脂(B層)を積層
したことを特徴とする二軸延伸白色フイルム。 【効果】 本発明のフイルムを感熱転写用受像紙に用い
た場合、白くて光学濃度が高く、光沢度も高いので画像
のコントラストが高くなって鮮明になり、またクッショ
ン率が高いのでプリント時の加熱ヘッドの食い込み(密
着性)が良くて、熱転写された印字や画像の欠けがな
く、さらに易接着性に優れたカルボキシル基を有し、表
面張力が高いためにインク受容層との接着性が高くな
り、印字や画像がより鮮明となり、プリント適性に優れ
た受像紙が得られる。
Description
に関する。更に詳しくは、白くて光学濃度が高く隠蔽性
に優れ、クッション率が高く、さらに表面の光沢度と濡
れ張力が高くて特に感熱転写用受像紙に適した二軸延伸
白色フイルムに関する。
シウム等の無機フィラーを添加して、あるいはポリエス
テル等の結晶性で非相溶性樹脂をポリオレフィンにブレ
ンドして延伸し、形成されたボイドの光散乱により、白
色化するものが知られている(特公昭60ー37793
号、特開昭61ー157547号、特開昭61ー157
548号公報等)。
として、ポリオレフィンに無機フィラーを添加したフイ
ルムを紙基材に貼り合わせたもの、例えば、特公平6−
55549号公報や特公平6−96350号公報に記載
されたものが知られている。
レフィンに炭酸カルシウム等の無機フィラーあるいはポ
リエステル樹脂等の結晶性で非相溶性樹脂と分散剤また
は流動開始剤を添加し、白色化フイルムとした場合、ボ
イドの体積が大きくなり、またボイド形成物の吸湿性が
高いために生産上の制約を必要とする。また、この白色
化フイルムは光学濃度、クッション性、光沢度が低い。
さらに表面層に官能基を有さず、濡れ張力が低いため
に、易接着性に劣り、プリンタ印字基材や画像形成用材
料として該白色化フイルムを用いた場合は、インク受容
層の接着性が悪く、プリント時にインク受容層の剥離が
生じたりしてプリント時の印字適性が悪く、印字が不鮮
明となる。
の問題点を解決すべく、白くて光学濃度が高く隠蔽性に
優れ、クッション率、光沢度が高く、さらに表層に接着
性に優れた官能基を持ち、濡れ張力も高くて、各種印刷
用紙、各種ラベル、各種粘着テープ、および感熱転写用
受像紙に適した二軸延伸白色フイルムを提供することを
目的とする。
二軸延伸白色フイルムは、結晶性ポリプロピレン55〜
93重量%と、非晶質ポリオレフィン5〜30重量%
と、融解温度が140℃以下のポリオレフィン樹脂2〜
15重量%とからなるフイルム(A層)の少なくとも片
面に、光沢度が60%以上で、濡れ張力が35dyne
/cm以上のカルボキシル基を有するポリオレフィン樹
脂(B層)を積層したことを特徴とするものからなる。
記非晶質ポリオレフィン、例えば、ジシクロペンタジエ
ンの開環重合体の水素化物を核とするボイドを有する構
造である。このような二軸延伸白色フイルムにおいて
は、その光学濃度が0.4以上、クッション率が10%
以上であることが好ましい。
下PPと略称することもある。)にあっては、極限粘度
[η]が1.5〜3.5dl/g、好ましくは1.8〜
2.5dl/g、アイソタクチックインデックス(I
I)が93%以上、メルトフローインデックス(MF
I)が1.0〜20g/10分の範囲にあることが望ま
しい。このような結晶性PPを用いることにより、二軸
延伸する際の延伸性が良好で、フイルムの機械特性、お
よび光学濃度の均一性が良好となる。この結晶性PPに
は、プロピレン以外の第2成分、例えばエチレン、ブテ
ン、ヘキセンなどを少量共重合させてもよい。また、各
種添加剤、例えば結晶核剤、酸化防止剤、熱安定剤、す
べり剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、充填剤、粘
度調整剤、着色防止剤などを含有させてもよい。
は熱特性の測定で結晶融解点が観測され難いものであ
り、本発明でいう非晶質ポリオレフィンの代表的なもの
としては、ジシクロペンタジエンの水素化物、ジシクロ
ペンタジエンとエチレンとの共重合体の水素化物、ジシ
クロペンタジエンの反応生成物とエチレンとの共重合体
の水素化物およびノルボルネン系共重合体から選ばれた
1種以上のものを用いることが好ましい。例えば特開昭
63−218727号、特開昭63−234201号、
特開昭63−314220号、特開昭63−31422
0号、特公昭46−14910号、特開平1−1497
38号公報、米国特許第2883372号明細書などに
示されているポリマである。この中で本発明の目的と合
った非晶質ポリオレフィンとして、特にノルボルネン系
樹脂が好ましい。
えばノルボルネン、およびそのアルキルおよび/または
アルキリデン置換体、例えば5−メチル−2−ノルボル
ネン、5,6−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチ
ル−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン等のジシクロペ
ンタジエン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジエン、
これらのメチル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキ
ル置換体およびハロゲン等の極性基置換体のジメタノオ
クタヒドロナフタレン、そのアルキルおよび/またはア
ルキリデン置換体、およびハロゲン等の極性基置換体、
例えば、6−メチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,
4,4a5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレ
ン、6−エチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,4,
4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレ
ン、6−エチリデン−1,4:5,8−ジメタノ−1,
4,4a5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレ
ン、6−クロロ−1,4,4a,5,6,7,8,8a
−オクタヒドロナフタレン、6−シアノ−1,4,4
a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、
6−ピリジル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−
オクタヒドロナフタレン、6−メチキシカルボニル−
1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナ
フタレン等のシクロペンタジエンの3〜4量体、例え
ば、4,9:5,8−ジメタノ−3a,4,4a5,
8,8a,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾイン
デン、4,11:5,10:6,9−トリメタノ−3
a,4,4a5,8,8a,9,9a,10,10a,
11,11a−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタアン
トラセン等を1種または2種以上使用し、開環重合法に
より重合して得られる開環重合体を、通常の水素添加方
法により水素添加して製造されるポリマである。
1種以上と、エチレンまたはプロピレンを付加共重合し
て得られるポリマおよび/またはその水素添加物であっ
て、かつ、飽和ポリマとしたものを用いることができ
る。
工程で、分子量調整剤として1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセンなどのa−オレフィンを存在させた
り、あるいはシクロプロペン、シクロブテン、シクロペ
ンテン、シクロオクテン、5,6−ジヒドロシペンタジ
エン等のシクロオレフィンなどの他のモノマ成分を少量
成分として添加して共重合したポリマであってもよい。
全部を飽和させ、耐熱劣化や耐候劣化などを改良したも
のである。水素添加率は二重結合が水素添加により飽和
された率であり、その値は90%以上、好ましくは99
%以上であるのがよい。
g)は好ましくは80℃以上、より好ましくは100℃
以上である。Tgが80℃未満であると、ボイド生成核
としての効果が低下し、延伸によるボイド形成が不十分
で、光学濃度が低く隠蔽性の発現が困難となるので好ま
しくない。
晶POと略称する)をPPに添加混合すると、PP中に
微分散し、溶融押出してシート状に冷却固化する際にP
Pと非晶POの界面剥離が生じて微少ボイドが形成され
る。次に該シートを二軸延伸すると該非晶POの形状が
楕円形状に変形し、該非晶POをボイド核としてフイル
ム中に細かくそして扁平なボイドが形成され、そのボイ
ドによって光散乱が大きくなって光学濃度が高くなり、
またフイルム表面も平滑になる。
00〜5万、好ましくは1万〜3万の範囲のものがよ
い。Mwが3000未満では、溶融押出をする際にフイ
ルム表面にブリードしてベタツキを生じて滑り性が悪化
し、また製膜工程を汚すので好ましくない。Mwが5万
を越えると該PPへの分散性が悪化して、ボイド生成の
むらができて隠蔽性が不十分となるばかりでなく、製膜
性も悪化するので好ましくない。また、溶融特性とし
て、メルトフローインデックスが1〜50g/10分で
あることが、該PPへの分散性が良くて光学濃度が高く
なり、隠蔽性がよくなるので好ましい。
含有量は、5〜30重量%であることが必要であり、特
に10〜20重量%であることが望ましい。非晶POの
含有量が本発明の範囲未満では、ボイド生成が不十分で
白色化および隠蔽性が不十分となるので好ましくない。
また、この範囲を越えると押出成形性が悪化し、延伸性
も悪化する。
融解温度が140℃以下のポリオレフィン樹脂(以下L
−POと略称する。)は、エチレン−α−オレフィン共
重合体、エチレン−α,β−不飽和カルボン酸エステル
共重合体から選ばれた一種又は二種以上の樹脂からなる
ものである。この中でエチレン−α−オレフィン共重合
体としてはエチレン−プロピレンランダム共重合体(以
下EPCと略称する。)、エチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体(以下b−EPCと略称する。)、エチレン
−α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体としては
エチレン−アクリル酸エステル共重合体、特にエチレン
−アクリル酸メチル共重合体(以下EMMAと略称す
る。)が好ましい。
メルトフロ−インデックス(MFI)が、1.0〜20
g/10分の範囲が機械強度が高く、クッション率も高
くなり、また光学濃度の均一性が良好となるので好まし
い。
L−POの融解温度は、140℃以下であることが必要
である。140℃を越えると製膜安定性に劣り、フイル
ムのクッション率が低下する。またフイルム表面の粗さ
が大きくなって光沢度が低下し、印字適性に優れた印字
基材が得られない。
含有量は、2〜15重量%であることが必要であり、特
に5〜12重量%であることが望ましい。該L−POの
含有量が2重量%未満では、製膜安定性に劣り、フイル
ム内のボイドが大きくなって機械強度が悪化し、表面特
性も悪化する。また、この15重量%を越えるとボイド
生成が不十分となり、フイルムの光学濃度が不十分とな
る。
なくとも片面に積層されるカルボキシル基を有するポリ
オレフィン樹脂(B層)としては、PPおよび/または
プロピレン以外の第2成分、例えばエチレン、ブテン、
ヘキセンなどを少量ランダムに共重合させた樹脂にカル
ボキシル基を化学的に結合した形で有するものが適当で
あり、その導入方法には特に制約はない。即ち、PPお
よび/またはプロピレン以外の第2成分、例えばエチレ
ン、ブテン、ヘキセンなどを少量ランダムに共重合させ
た樹脂に、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸およびシトラコン酸等の重合
性不飽和カルボン酸あるいはそれらの無水物を共重合あ
るいはグラフト重合させる方法等を任意に選択すること
によりカルボキシル基が導入される。この中でもPPに
マレイン酸をグラフト重合させたものが、フイルム表面
が平滑になり、光沢度が高く、特に感熱転写用受像紙用
途に用いる場合は、インク受容層との接着力が高くなっ
て印字適性に優れた印字基材となるので好ましい。
レフィン樹脂に他のポリオレフィン樹脂を添加混合し
て、カルボキシル基の調整をすることもできる。
成は、B層/A層、B層/A層/B層である。B層の積
層厚みは、2〜10μmが好ましい。
面に接着性を良くするためにコロナ放電処理を行なうこ
とが好ましい。コロナ放電処理には各種方法を用いるこ
とができるが、処理を施す時の雰囲気ガスとして、空
気、炭酸ガス、窒素ガス、炭酸ガス/窒素ガスが好まし
く、特に感熱転写用受像紙用途に用いる場合は、B層に
炭酸ガス/窒素ガス中でコロナ放電処理して、表面濡れ
張力を、本発明で必要とする表面濡れ張力35dyne
/cm以上に高くするのが好ましい。B層の濡れ張力が
35dyne/cm未満では、インク受容層との接着性
が悪化し、プリント時の印字適性が悪化する。
有するポリオレフィン樹脂(B層)の光沢度は、60%
以上であることが必要であり、好ましくは70〜95%
の範囲である。B層の光沢度が60%未満では、感熱転
写用受像紙用途に用いた場合は、プリント時の感度が低
下するので好ましくない。
のではないが、好ましくは20〜90μm、より好まし
くは30〜60μmである。
0.40以上であることが好ましく、特に0.50以上
が好ましい。0.40未満では、例えば包装用フイルム
として用いた場合、包装する内容物を隠蔽するのに不十
分であり、また感熱転写用受像紙用途に用いたときに
は、隠蔽性に欠けるために画像のコントラストが弱くな
り解読しにくく、隠蔽性を上げるために塗工剤を塗布す
る必要があり、経済的に不利になる。
好ましくは10%以上、より好ましくは12〜20%で
ある。フイルムが硬くてクッション率が10%未満で
は、例えば感熱転写用受像紙用途に用いた場合は、プリ
ント時の加熱ヘッドの印字基材への食い込み(密着性)
が悪くなり、熱転写された画像や印字の欠けを生じる問
題がある。
方法について一例を挙げて説明するが、本発明がこの例
に限定されるものでないことはもちろんである。PPと
非晶POとL−POのそれぞれ特定範囲の混合物からな
るA層樹脂を押出機に供給し、250℃以上、好ましく
は270℃〜300℃の温度で溶融してT型口金でシー
ト状に押出成形し、ドラフト比(口金リップ間隙/フイ
ルム厚み)が1.1以上、好ましくは1.5〜2.5で
該シートを30〜90℃、好ましくは40〜80℃の温
度のドラムに巻き付けて冷却固化し、次いで、該シート
を100℃〜150℃の温度に保ち周速差を設けたロー
ル間に通し、長手方向に3〜7倍に延伸し、ただちに室
温に冷却する。このときの延伸温度は次の横延伸性が悪
化しない下限の温度、110〜140℃の範囲がフイル
ムの光学濃度が高くなるので好ましい。引き続き該延伸
フイルムをテンターに導いて、160℃以上の温度で予
熱して、170℃以下の温度、好ましくは150〜16
5℃の温度で幅方向に5〜10倍に延伸し、次いで幅方
向に2〜20%の弛緩を与えつつ、160〜170℃の
温度で熱固定して巻き取る。またB層の積層は、B層の
樹脂をもう一台の押出機に供給して230〜260℃の
温度で溶融した後、多層成形口金にてB層/A層または
B層/A層/B層の構成となるように口金内で合流させ
た後、積層シート状に成形する。また、別の積層方法と
しては、口金の上流の短管内でA層樹脂とB層樹脂とを
合流せしめた後、T型口金でシート状に成形するか、ま
たは上記製膜工程で長手方向に延伸された延伸フイルム
にB層の樹脂を押出ラミネートし、該積層フイルムをテ
ンターに導き、幅方向に延伸される方法が用いられる。
具体的には、B層の樹脂を押出機に供給し、240〜2
80℃の温度で溶融した後、カラス口型の口金にてシー
ト状に溶融押出をし、その溶融シートを20〜50℃の
温度の冷却ロールとゴムロールの間で該長手方向に延伸
したフイルムと張り合わせ圧着する。
伸白色フイルムのA層およびB層に、空気雰囲気中、不
活性ガス雰囲気中等でコロナ放電処理をして、濡れ張力
を上げる。
止剤、耐候剤、防曇剤、滑り剤などの添加剤を添加、ま
たはコーティングしてもよい。
ンボス加工、印刷、押出ラミネーション加工、他の樹脂
フイルム、紙、布などと張り合わせ加工を行なって用い
ることもできる。
本発明の特性値の測定方法、並びに効果の評価方法は次
のとおりである。 (1)極限粘度([η]) 試料0.1gを135℃のテトラリン100mlに完全
溶解させ、この溶液を粘度計を用いて135℃の恒温槽
中で測定して、比粘度Sにより次式に従って極限粘度を
求める。単位はdl/gとする。 [η]=S/0.1×(1+0.22×S)
I) 試料を130℃で2時間真空乾燥する。これから重量W
(mg)の試料をとり、ソックスレー抽出器に入れ沸騰
n−ヘプタンで12時間抽出する。次に、この試料を取
り出しアセトンで十分洗浄した後、130℃で6時間真
空乾燥しその後、重量W′(mg)を測定し、次式で求
める。 II(%)=W′/W×100
子5mmφ平型)を用いて測定した。
射光量をI0 、透過光量をIとすると、 OD=−log(I/I0) で定義される。
度(Tm)及び溶融結晶化温度(Tmc) 示差走査熱量計(DSC−2型、パーキンエルマー社
製)を用い、サンプル5mgを室温より、20℃/分の
昇温速度で昇温していった際に、二次転移形に伴う比熱
の変化をガラス転移点温度(Tg)とし、結晶の融解に
伴う融解吸熱ピークを融解温度(Tm)とする。
た。 装 置 : 東ソー(株)製HLC−A−802型 カラム : 東ソー(株)製GMH6×2,G2000
H8 溶 媒 : テトラヒドロフラン 温 度 : 23℃ 流 速 : 1.5ml/min
I) ASTM−D−1238に準じて、PPおよびEPCの
樹脂は230℃,2.16kg、エチレン−アクリル酸
エステル共重合体の樹脂は190℃,2.16kg、H
−DCPは260℃,2.16kgの条件で測定した。
後、幅18mmのセロハンテープ(ニチバン(株)製、
NO405)を長さ50mm貼りつけて、手剥離(速
度:約200mm/sec)し、インク受容層の剥離の
無いものを○とし、剥離したものを×として判定した。
イルム断面構造観察を行なった。
法2 60°鏡面光沢) 光沢度計(日本電色工業製、VG107型)を用いて、
60°反射の時の光沢度を測定して求めた。
分光法(XPS)にてフイルム表面のカルボキシル基の
測定をした。
%雰囲気下にて測定した。
の台座を取付け、スピンドルを持ち上げて測定台にセッ
トしたサンプルの上に下ろす。次に台座の上に50gの
分銅を載せ5秒後の値を読み取り、この時の値をAμm
とする。台座の分銅を500gのものと取り替え、5秒
後の厚みを読取り、この時の値をBμmとし、次式によ
りクッション率を算出した。 クッション率=100×(A−B)/A(%) 注)ダイヤルゲージのタイプ:NO.2109−10、
測定子;3mmφ硬球
後、シャープ製ビデオプリンタGZ−P108/Wにて
プリントし、プリント状態を目視観察して判定した。 ○ : 印字、画像が良好 × : 印字、画像が不鮮明で、一部欠落している。
明する。 実施例1〜3、比較例1〜4 A層の樹脂組成として、PP(極限粘度:2.00dl
/g、MI:1.7g/10分、II:97%)樹脂
に、非晶質ポリオレフィン(非晶PO)として、三井石
油化学工業(株)製“アペル”APL6015(ガラス
転移点温度:140℃)と、L−POとして融解温度が
100℃のエチレンーアクリル酸メチル共重合体(EM
MA)を表1に示した割合に混合して押出機に供給し、
290℃の温度で溶融し、次に実施例1〜3と比較例
1、2ではB層樹脂として、無水マレイン酸を3重量%
グラフト重合したPP樹脂を別の押出機に供給して26
0℃の温度で溶融した後、多層成形口金にてB層/A層
/B層となるように口金内で合流させて、比較例3、4
ではA層のみの単膜としてシート状に押出成形し、ドラ
フト比2.0で60℃の温度のドラムに巻き付けてシー
ト状に冷却固化した。
通して予熱した後、130℃の温度で周速差の異なるロ
ール間で長手方向に5.0倍延伸し、ただちに40℃に
冷却した。次に該延伸シートをテンターに導き、170
℃の温度に予熱し、引き続き155℃の温度で幅方向に
10倍延伸し、次いで幅方向に5%の弛緩を与えつつ1
65℃の温度で熱処理をした後、該フイルムを窒素と炭
酸ガスの混合気体(炭酸ガス濃度比12%)の中に導
き、フイルム温度を60℃に保ちつつ、40W・分/m
2 でコロナ放電処理を施して巻取った(CE処理)。
あった。本発明の範囲のフイルムは、フイルム中のボイ
ドが扁平で、ボイド率が高くてクッション率が高く、光
学濃度が高くて隠蔽性に優れ、フイルム表面にカルボキ
シル基を有し、濡れ張力の高いフイルムが得られた。
評価するためフイルム上にインク受容層として、下記組
成物を3μm(固形分)の厚みにバーコートし、プリン
タ用印字のフイルムを得た。 ・ポリエステル樹脂(東洋紡バイロン200) 10.0重量部 ・アミノ変性シリコン(信越化学工業製KF−393) 0.5重量部 ・エポキシ変性シリコン(信越化学工業製X−22−343)0.5重量部 ・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 89.0重量部
フイルムは、プリント時の印字適性が良好であった。し
かし本発明の範囲を外れたフイルムは、光学濃度、クッ
ション率、光沢度および二軸延伸性のいずれかに劣り、
またプリント時の印字適性に劣ったものであり、本発明
で目的とするフイルムは得られなかった。
℃のエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)とし、実
施例5では、実施例1のB層をアクリル酸を2%グラフ
トしたエチレン含有量3.0重量%のEPCとし、比較
例5では、実施例1の非晶POの代わりに、平均粒径4
μmの炭酸カルシウム(CaCO3 )を添加し、比較例
6では、実施例1の非晶POの代わりに、ポリエチレン
テレフタレート樹脂として、B層をエチレン含有量3.
0重量%のEPCとし、比較例7では、実施例1のL−
POの替わりに、融解温度が164℃のPPとし、比較
例8では実施例1のB層へのコロナ放電処理を行なわな
かった以外は実施例1と全く同様にしてフイルムを製造
した。
あった。本発明の範囲のフイルムは、フイルム中のボイ
ドが扁平で、ボイド率が高くてクッション率が高く、光
学濃度が高くて隠蔽性に優れ、フイルム表面にカルボキ
シル基を有して濡れ張力が高くて、インク受容層との接
着性に優れて、プリント時の印字適性が良好であった。
しかし本発明の範囲をはずれたフイルムは、光学濃度、
クッション率、光沢度のいずれかに劣り、またプリント
適性に劣ったものであり、本発明の目的とするフイルム
は得られなかった。
色フイルムは、結晶性ポリプロピレン55〜93重量%
と、非晶質ポリオレフィン5〜30重量%と、融解温度
が140℃以下のポリオレフィン樹脂2〜15重量%と
からなるフイルム(A層)の少なくとも片面に、光沢度
が60%以上で、濡れ張力が35dyne/cm以上の
カルボキシル基を有するポリオレフィン樹脂(B層)を
積層した二軸延伸白色フイルムであって、次のような優
れた効果を生じるものである。 (1)白くて光学濃度が高くて隠蔽性に優れ、クッショ
ン率が高く、光沢度、濡れ張力も高く、さらに表層にカ
ルボキシル基を有しているために易接着性に優れる。
紙に用いた場合、白くて光学濃度が高くて光沢度高いの
で画像のコントラストが高くて鮮明になり、またクッシ
ョン率が高いのでプリント時の加熱ヘッドの食い込み
(密着性)が良くて、熱転写された印字や画像の欠けが
なく、さらに易接着性に優れたカルボキシル基を有し、
表面張力が高いためにインク受容層との接着性が高くな
り、印字や画像がより鮮明となり、プリント適正に優れ
た受像紙が得られる。
子の添加がないので、粒子の凝集による製膜性の悪化
や、加工時に粒子の欠落によるトラブルがない。
Claims (3)
- 【請求項1】 結晶性ポリプロピレン55〜93重量%
と、非晶質ポリオレフィン5〜30重量%と、融解温度
が140℃以下のポリオレフィン樹脂2〜15重量%と
からなるフイルム(A層)の少なくとも片面に、光沢度
が60%以上で、濡れ張力が35dyne/cm以上の
カルボキシル基を有するポリオレフィン樹脂(B層)を
積層したことを特徴とする二軸延伸白色フイルム。 - 【請求項2】 前記A層が前記非晶質ポリオレフィンを
核とするボイドを有し、光学濃度が0.4以上、クッシ
ョン率が10%以上である、請求項1に記載の二軸延伸
白色フイルム。 - 【請求項3】 前記非晶質ポリオレフィンがノルボルネ
ン系樹脂である、請求項1または2に記載の二軸延伸白
色フイルム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1219412A4 (en) * | 1999-08-04 | 2002-10-31 | Yupo Corp | MULTI-LAYERED RESIN FILM |
WO2013096078A1 (en) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | Avery Dennison Corporation | Flexible barrier films containing cyclic olefins |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP16463395A patent/JP3312533B2/ja not_active Expired - Fee Related
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