JPH08332819A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JPH08332819A
JPH08332819A JP14302895A JP14302895A JPH08332819A JP H08332819 A JPH08332819 A JP H08332819A JP 14302895 A JP14302895 A JP 14302895A JP 14302895 A JP14302895 A JP 14302895A JP H08332819 A JPH08332819 A JP H08332819A
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JP
Japan
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link
wheel
vehicle
vehicle body
side connecting
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JP14302895A
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Inventor
Takao Kuno
高夫 久野
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】走行中に車輪が縁石等の凸部を乗り越える場合
又は制動時に、車輪支持部材の傾き変化を抑制する車両
のサスペンション装置を提供する。 【構成】ロアリンク23の車体の前後方向に延在してい
る2つの車体側連結部23b、23cの間に延在する軸
1 の中央位置を、このロアリンクの車輪側連結部12
aより車体前後方向の前側とする。そして、アッパリン
ク22を、ロアリンク23より車体前後方向の後ろ側に
配置し、且つこのアッパリンクの軸線P2を車幅方向に
延在させる。そして、ワインドアップリンク25のロア
側連結部25bを、アッパ側連結部25aより車幅方向
の外側に配置し、このワインドアップリンクの軸線P3
を、ロア側連結部からアッパ側連結部に向かうに従い車
体の前後方向に対して車幅方向の内側寄りに延在させ
る。そして、当該ワインドアップリンクを車体前後方向
の前側に向けて下り傾斜を付けて配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のサスペンショ
ン装置に関し、詳しくは、車輪が路面より車体後方側を
向く力を受ける場合に、車輪を回転自在に支持する車輪
支持部材を適正な傾きに設定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサスペンション装置として、例え
ば、特開平6−72116号公報(以下、公知例1と称
する。)、特開平5−254319号公報(以下、公知
例2と称する。)及び特開平2−220904号公報
(以下、公知例3と称する。)が知られている。
【0003】公知例1は、図7及び図8に示すように、
車輪1を回転自在に支持する車輪支持部材2と、車輪側
連結点3aにおいて車輪支持部材2の上部に揺動自在に
連結され、車体側連結点3bにおいて車体側部材(図示
せず)に弾性体ブッシュを介して連結されて車幅方向に
延在するアッパリンク3と、車輪側連結点4aにおいて
車輪支持部材2の下部に揺動自在に連結され、2つの車
体側連結点4b、4cにおいて車体側部材2に弾性体ブ
ッシュを介して連結されたロアリンク4と、上端5aが
前記アッパアーム3、下端5bが前記ロアアーム4に揺
動自在に連結されたワインドアップリンク5を有したサ
スペンション装置としている。そして、この装置は、ロ
アリンク4が、車輪支持部材2の回転軸Cより車体前後
方向の後方側に配設されているとともに、アッパリンク
3が車幅方向に延在して配設されている。
【0004】また、公知例2は、図9に示すように、車
輪支持部材6の下部にロアリンク7のトレーリング部8
の車輪側連結点8aが連結され、その車体側連結点8b
が車輪支持部材6の回転軸Cより車体前側において車体
側部材に連結されている。また、車幅方向に延在してト
レーリンク部8より車体後方側に位置するラテラルリン
ク9は、その車輪側連結点が車輪支持部材6に連結され
ている。また、ラテラルリンク9と略平行に車幅方向に
延在するフロントラテラルリンク部10は、その一端部
10aがトレーリング部8に連結され、他端部10bが
車体側部材に連結されている。また、トレーリング部8
の車体側連結点8b、フロントラテラルリンク部10の
他端部10bは軸X回りに回動自在となるように弾性体
ブッシュを介して車体側部材に連結されている。また、
車幅方向に延在するアッパラテラルリンク11は、その
車輪側連結点11aが車輪支持部材10の上部に連結さ
れている。さらに、アッパトレール12は、下端部12
aがトレーリング部8に連結され、上端部12bがアッ
パラテラルリンク11に連結されて車体前方に向けて下
り傾斜がつけられているとともに、下端部12aから上
端部12bに向かって車幅方向の外側寄りに延在してい
る。
【0005】さらに、公知例3は、図10に示すよう
に、車輪支持部材14の上部にアッパリンク15の車輪
側連結部15aが揺動自在に連結され、車輪支持部材1
4の下部にロアリンク16の車輪側連結部16aが揺動
自在に連結されているとともに、それらアッパリンク1
5及びロアリンク16は互いに略平行に車幅方向の内側
に延在して車体側連結部15b、16bにおいて連結さ
れている。そして、これらアッパリンク15及びロアリ
ンク16には、ショックアブソーバ17が回動自在に連
結されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公知例は、車輪が路面より車体後方側を向く力を受け
ると、車輪支持部材が車幅方向の内側、若しくは外側に
向けて大きく傾くことにより、対車体キャンバー変化が
大きくなる。すなわち、公知例1のサスペンション装置
にあっては、走行中に車輪1が縁石等の凸部を乗り越え
るとき、ロアリンク4の車輪側連結点4aに車体後方側
を向く力が作用すると、図8に示すように、ロアリンク
4は、2つの車体側連結点4b、4cを結ぶ軸線Pの中
央位置P0 を中心として車体後方側へ回動する。これに
より、車輪側連結点4aは、符号4a´で示すように車
体後方側への移動とともに、車幅方向の外側へ押し出さ
れていく。また、車幅方向に延在しているアッパリンク
3は、ロアリンク4の車体後側への移動がワインドアッ
プリンク5を介して伝達され、アッパリンク3を車体側
連結点3bを中心とした時計回り方向へ回転する。これ
により、アッパリンク3の車輪側連結点3aは、符号3
a´に示すように車体後方側への移動とともに、車幅方
向の内側に引き込まれていく。
【0007】このように、走行中に車輪1が縁石等の凸
部を乗り越えるときには、ロアリンク4の車体側連結点
4aが車体方向の外側に押し出され、アッパリンク3の
車輪側連結点3aが車幅方向の内側に引き込まれていく
ので、車輪支持部材2は車幅方向の内側に大きく傾いて
いくおそれがある。また、公知例2のサスペンション装
置にあっては、図9に示すように、制動時に車輪9の接
地点に車体後方側を向く制動力FB が作用すると、ロア
リンク7が、軸線Vの中央位置X0 を中心として車体後
方側へ移動する。これにより、ロアリンク7の車輪側連
結点8aは、符号8a´に示すように車体後方側への移
動とともに、車幅方向の内側へ引き込まれていく。
【0008】また、制動力FB の作用によってアッパラ
テラルリンク11の車輪側連結点11aには車体前方側
を向く力が加わるが、アッパトレール12が下端部12
aから上端部12bに向かって車幅方向の外側寄りに延
在しているので、ロアリンク7の移動がアッパトレール
12を介してアッパラテラルリンク11に車幅方向の外
側を向く力として伝達するので、アッパラテラルリンク
11の車輪側連結点11aは、符号11a´に示すよう
に車幅方向の外側に押し出されていく。
【0009】このように、制動時には、ロアリンク7の
車輪側連結点8a´が車幅方向の内側へ引き込まれ、ア
ッパラテラルリンク11の車輪側連結点11a´が車幅
方向の外側に押し出されていくので、車輪支持部材6が
車幅方向の外側に大きく傾いていく。さらに、公知例3
にあっては、アッパリンク15の車輪側連結点15aと
ロアリンク16の車輪側連結点16aとを結ぶ軸線Kと
ショックアブソーバ17の軸線Psとが略平行とされて
いるので、車体前後方向の入力に対する車輪支持部材1
4の剛性を確保することが難しい。これにより、車輪支
持部材14が車幅方向の内側若しくは外側に大きく傾き
やすい。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、走行中に車輪が縁石等の凸部を乗り越える場合
又は制動時に、対車体キャンバー変化を小さくすること
により車両の直進安定性を良好とすることが可能な車両
のサスペンション装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の車両のサスペンション装置は、
車輪を回転自在に支持する車輪支持部材の上下位置に、
アッパリンク及びロアリンクの車輪側連結部を揺動自在
に連結し、前記アッパリンクを、車幅方向の内側に延在
させてその車体側連結部を車体側部材に揺動自在に連結
し、前記ロアリンクを、前記アッパリンクと略平行に離
間して車幅方向の内側に延在させ、その車体前後方向に
離間する2以上の車体側連結部を車体前後方向に延在す
る軸回りに回転自在に、且つ車幅方向に移動自在となる
ように前記車体側部材に連結するとともに、前記アッパ
リンクにアッパ側連結部を揺動自在に連結し、且つ前記
ロアリンクにロア側連結部を揺動自在に連結したワイン
ドアップリンクを車体の上下方向に配設してなる車両の
サスペンション装置において、前記ロアリンクの車体側
連結部に延在する軸の中央位置を、当該ロアリンクの車
輪側連結部より車体前後方向の前側とし、前記アッパリ
ンクを、前記ロアリンクより車体前後方向の後ろ側に配
置し、且つ当該アッパリンクの軸線を車幅方向に延在さ
せ、前記ワインドアップリンクの前記ロア側連結部を前
記アッパ側連結部より車幅方向の外側に配置し、且つ当
該ワインドアップリンクを車体前後方向の前側に向けて
下り傾斜を付けて配設した。
【0012】また、請求項2記載の車両のサスペンショ
ン装置は、車輪を回転自在に支持する車輪支持部材の上
下位置に、アッパリンク及びロアリンクの車輪側連結部
を揺動自在に連結し、前記アッパリンクを、車幅方向の
内側に延在させてその車体側連結部を車体側部材に揺動
自在に連結し、前記ロアリンクを、前記アッパリンクと
略平行に離間して車幅方向の内側に延在させ、その車体
前後方向に離間する2以上の車体側連結部を車体前後方
向に延在する軸回りに回転自在に、且つ車幅方向に移動
自在となるように前記車体側部材に連結するとともに、
前記アッパリンクにアッパ側連結部を揺動自在に連結
し、且つ前記ロアリンクにロア側連結部を揺動自在に連
結したワインドアップリンクを車体の上下方向に配設し
てなる車両のサスペンション装置において、前記ロアリ
ンクの車体側連結部に延在する軸の中央位置を、当該ロ
アリンクの車輪側連結部より車体前後方向の後ろ側と
し、前記アッパリンクを、前記ロアリンクの車輪側連結
部より車体前後方向の後ろ側に配置し、且つ当該アッパ
リンクの車輪側連結部を車体側連結部より車体前後方向
の前側に配置し、前記ワインドアップリンクの前記ロア
側連結部を前記アッパ側連結部より車幅方向の外側に配
置し、且つ当該ワインドアップリンクを車体前後方向の
後ろ側に向けて下り傾斜を付けて配設した。
【0013】
【作用】上記構成の請求項1記載の発明によれば、走行
中に車輪が縁石等の凸部を乗り越えるときには、ロアリ
ンクの車輪側連結部に車体前後方向の後側(以下、車体
後方側と称する。)を向く力が作用する。この際、ロア
リンクの2以上の車体側連結部の間に延在する軸の中央
位置を、このロアリンクの車輪側連結部より車体前後方
向の前側(以下、車体前方側と称する。)としているの
で、ロアリンクは、前記中央位置を中心として回転しな
がら車体後方側へ移動する。これにより、ロアリンクの
車輪側連結部は、車体後方側へ移動するとともに、車幅
方向の内側へ引き込まれていく。
【0014】そして、ロアリンクの車体後方側への移動
により、ワインドアップリンクはアッパ側連結部を介し
てアッパリンクを車体後方側に向けて移動させる。アッ
パリンクの軸線は車幅方向に延在しており、アッパリン
クは自身の車体側連結部を中心として回転しながら移動
するので、このアッパリンクの車輪側連結部は、車体後
方側へ移動するとともに、車幅方向の内側に引き込まれ
ていく。
【0015】これにより、走行中に車輪が縁石等の凸部
を乗り越えるときには、ロアリンクの車輪側連結部及び
アッパリンクの車輪側連結部が、共に車幅方向の内側に
引き込まれていくので、車輪支持部材は車幅方向の内
側、若しくは外側に向けて僅かの角度しか傾かない。ま
た、車輪の制動時には、車輪の接地点に車体後方を向く
制動力が働くので、ロアリンクの車輪側連結部には、車
体後方側を向く制動分力が作用し、アッパリンクの車輪
側連結部には、車体前方を向く制動分力が作用する。そ
して、ロアリンクの車輪側連結部は、前記制動分力の作
用によって前述したように車体後方側へ移動するととも
に、車幅方向の内側へ引き込まれていく。
【0016】そして、ロアリンクの車輪側連結部及びア
ッパリンクの車輪側連結部に互いに逆向きの制動分力が
作用すると、車体前方側向けて下り傾斜を付けて配設さ
れたワインドアップリンクは圧縮される。この圧縮され
たワインドアップリンクは、反力としてアッパ側連結部
を介してアッパリンクを押し出す。ここで、ワインドア
ップリンクの軸線は、ロア側連結点からアッパ側連結点
に向かうに従い車幅方向の内側寄りに延在しているの
で、ワインドアップリンクの軸線に沿って作用する反力
により、アッパリンクが車幅方向の内側へ向けて移動す
る。これにより、アッパリンクの車輪側連結部は車幅方
向の内側に引き込まれる。
【0017】このように、制動時には、ロアリンクの車
輪側連結部及びアッパリンクの車輪側連結点部が、共に
車幅方向の内側に引き込まれていくので、車輪支持部材
は車幅方向の内側、又は外側に向けて僅かの角度しか傾
かない。一方、請求項2記載の発明によれば、走行中に
車輪が縁石等の凸部を乗り越えるときに、ロアリンクの
車輪側連結部に車体後方側を向く力が作用する際には、
ロアリンクの2以上の車体側連結部の間に延在する軸の
中央位置を、このロアリンクの車輪側連結部より車体後
方側としているので、ロアリンクは、前記中央位置を中
心として回転しながら車体後方側へ移動する。これによ
り、ロアリンクの車輪側連結部は、車体後方側へ移動す
るとともに、車幅方向の外側へ押し出されていく。
【0018】そして、ロアリンクの車体後方側への移動
により、ワインドアップリンクはアッパ側連結部を介し
てアッパリンクを車体後方側に向けて移動させる。ここ
で、アッパリンクの軸線は、このアッパリンクの車体側
連結部から車輪側連結部に向かうに従い車幅方向に対し
て車体前後方向の前側寄りに延在しているので、アッパ
リンクが自身の車体側連結部を中心として回転しながら
移動すると、このアッパリンクの車輪側連結部は、車体
後方側へ移動するとともに、車幅方向の外側に押し出さ
れていく。
【0019】これにより、走行中に車輪が縁石等の凸部
を乗り越えるときには、ロアリンクの車輪側連結部及び
アッパリンクの車輪側連結部が、共に車幅方向の外側に
押し出されていくので、車輪支持部材は車幅方向の内
側、若しくは外側に向けて僅かの角度しか傾かない。ま
た、車輪の制動時には、ロアリンクの車輪側連結部に作
用する車体後方側を向く制動分力により、このロアリン
クの車輪側連結部は、前述したように車体後方側へ移動
するとともに、車幅方向の外側へ押し出されていく。
【0020】そして、ロアリンクの車輪側連結部及びア
ッパリンクの車輪側連結部に互いに逆向きの制動分力が
作用すると、車体後方側に向けて下り傾斜を付けて配設
されたワインドアップリンクには張力が付与される。こ
の張力が付与されたワインドアップリンクは、反力とし
てアッパ側連結部を介してアッパリンクを引き込む。こ
こで、ワインドアップリンクの軸線は、ロア側連結点か
らアッパ側連結点に向かうに従い車幅方向の内側寄りに
延在しているので、ワインドアップリンクの軸線に沿っ
て作用する反力により、アッパリンクは車幅方向の外側
に向けて移動する。これにより、アッパリンクの車輪側
連結部は車幅方向の外側に押し出される。
【0021】このように、制動時には、ロアリンクの車
輪側連結部及びアッパリンクの車輪側連結点部が、共に
車幅方向の外側に押し出されるので、車輪支持部材は車
幅方向の内側、又は外側に向けて僅かの角度しか傾かな
い。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る車両のサスペンション装
置の実施例について説明する。図1から図3は、前輪右
側に配設された本発明の第1実施例を示す図である。本
実施例は、車輪20を回転自在に支持する車輪支持部材
21と車体側部材との間に、互いに平行に離間してアッ
パリンク22及びロアリンク23が連結され、これらア
ッパリンク22及びロアリンク23の上下間にワインド
アップリンク25が連結されているとともに、車輪支持
部材21に、タイロッド24が略車幅方向に延在して連
結されている。
【0023】すなわち、ロアリンク23は、1つの車輪
側連結点23aと、2つのフロント側車体連結点23b
及びリア側車体連結点23cとが形成された平面視略A
型状のリンク部材であり、車輪側連結点23aに車輪支
持部材11の下部がボールジョイントを介して揺動自在
に連結されているとともに、フロント側及びリア側車体
連結点23b、23cに車体側部材が弾性体ブッシュを
介して軸回り自在及び車幅方向に回動自在に連結されて
いる。また、これらフロント側及びリア側車体連結点2
3b、23cの回転中心は、車体前後方向に略水平に延
在する軸線P1に一致している。
【0024】そして、図2に示すように、車輪側連結点
23aとリア側車体連結点23bとを結ぶ直線が車輪支
持部材21の回転軸Cより車体前後方向の前側(以下、
車体前方側と略称する。)に位置しているので、このロ
アリンク23は、回転軸Cより車体前方側に配置されて
いる。また、アッパリンク22は、一端部に車輪側連結
点22aが形成され、他端部に車体側連結点22bが形
成されたI型形状のリンク部材であり、車輪側連結点2
2aにおいて車輪支持部材21の上部がボールジョイン
トを介して揺動自在に連結され、車体側連結点22bに
おいて車体側部材が弾性体ブッシュを介して揺動自在に
連結されている。そして、このアッパリンク22は、図
2に示すように、ロアリンク23の車輪側連結点23a
より車体前後方向の後ろ側(以下、車体後方側と略称す
る。)に配置されているとともに、車輪側連結点22a
及び車体側連結点22bを通過する軸線P2 は、車幅方
向に延在している。
【0025】また、ワインドアップリンク25は、一端
部にアッパ側連結点25aが形成され、他端側にロア側
連結部15bが形成されたI型形状のリンク部材であ
る。そして、アッパリンク22とロアリンク23との間
に車体前方側に向けて下り傾斜を付けて配設されるよう
に、アッパ側連結点25aにおいてアッパリンク22の
軸線P2 上にボールジョイントを介して揺動自在に連結
され、ロア側連結点25bにおいてロアリンクク23の
車体前方側にボールジョイントを介して揺動自在に連結
されている。
【0026】そして、図2に示すように、ロア側連結点
25bは、アッパ側連結点25aに対して車幅方向の外
側に位置している。これにより、ワインドアップリンク
25のアッパ側連結点25a及びロア側連結点25bを
通過する軸線P3 は、ロア側連結点25b側からアッパ
側連結点25aに向かうに従い車体の前後方向に対して
車幅方向の内側寄りに延在している。
【0027】また、タイロッド24は、その一端部24
aが車輪支持部材11の車体後方側の下部にボールジョ
イントを介して揺動自在に連結されており、このタイロ
ッド24を介してステアリング系からの車幅方向の操舵
入力が車輪支持部材21に伝達されるようになってい
る。次に、車輪20が路面より車体後方側を向く力を受
けるときの第1実施例の装置の挙動について、図2及び
図3を参照して説明する。
【0028】走行中に車輪20が縁石等の凸部を乗り越
えるときには、図2に示すように、ロアリンク23の車
輪側連結点23aに車体後方への力F1 が作用する。こ
の車輪側連結点23aに作用する力F1 は、リア側車体
連結点23bに装着されている弾性体ブッシュを車幅方
向内側へ弾性変形させ、フロント側車体連結点23cに
装着されている弾性体ブッシュを車幅方向外側へ弾性変
形させて吸収されていく。この際、フロント側及びリア
側車体連結点23b、23cの弾性体ブッシュが互いに
逆方向に弾性変形するで、それら車体連結点23b、2
3cを通過する軸線P1 は破線で示す軸線P1 ´とな
り、ロアリンク23の車輪側連結点23aは車体後方側
へ移動していく。
【0029】ここで、ロアリンク23は、フロント側及
びリア側車体連結点23b、23c間の軸線P1 の略中
央位置を中心として回転し、前述した軸線P1 ´と軸線
1の交点(中央位置)をP0 とし、この交点P0 と車
体側連結点23aとを結ぶ線を基準線23dとすると、
力F1 の作用によってロアリンク23は交点P0 を中心
として基準線23dが時計回転方向へ回転するように移
動する。これにより、車輪側連結点23aは、符号23
1 に示すように車体後方側へ移動するとともに、車幅
方向の内側へ引き込まれていく。
【0030】また、ロア側連結点25bにおいてロアリ
ンク23と連結するワインドアップリンク25は、ロア
リンク23の車体後方側への移動によりアッパ側連結点
25aを介してアッパリンク22を車体後方側に向けて
押圧して移動させる。このアッパリンク22の移動は、
車体側連結点22bを中心として時計回転方向へ回転す
るように移動するので、車輪側連結点22aは、符号2
2a1 に示すように車体後方側へ移動するとともに、車
幅方向の内側に引き込まれていく。
【0031】このように、走行中に車輪20が縁石等の
凸部を乗り越えるときには、ロアリンク23の車輪側連
結点23a1 が車体方向の内側に引き込まれ、アッパリ
ンク22の車輪側連結点22a1 が車幅方向の内側に引
き込まれていくので、車輪支持部材21は車幅方向の内
側、若しくは外側に向けて僅かの角度しか傾かない。こ
れにより、対車体キャンバー変化が小さくなるので、車
輪20の接地面積が大きく変化せず、本装置は、車輪2
0が縁石等の凸部を乗り越えるときの直進安定性が良好
となる。
【0032】また、車輪20の制動時には、図3に示す
ように、車輪20の接地点に車体後方を向く制動力が働
くので、ロアリンク23の車輪側連結点23aには、車
体後方を向く制動分力FB1が作用し、アッパリンク22
の車輪側連結点22aには、車体前方を向く制動分力F
B2が作用する。車輪側連結点23aに作用する力F
B1は、ロアリンク23のフロント側及びリア側車体連結
点23b、23cにそれぞれ装着されている弾性体ブッ
シュを互いに逆方向の車幅方向に弾性変形させて吸収さ
れるが、これら弾性体ブッシュの弾性変形によって軸線
1 は破線で示す軸線P1 ´となるので、ロアリンク2
3は交点(中央位置)P0 を中心として基準線23dが
時計回転方向へ回転するように移動する。これにより、
ロアリンク23の車輪側連結点23aは、符号23a 2
に示すように車体後方側へ移動するとともに、車幅方向
の内側へ引き込まれていく。
【0033】また、ロアリンク23の車輪側連結点23
a及びアッパリンク22の車輪側連結点22aに、互い
に逆向きとされた車体の前後方向の制動分力FB1、FB2
が作用するので、アッパリンク22及びロアリンク23
の間に連結されているワインドアップリンク25は圧縮
される。この圧縮されたワインドアップリンク25は、
アッパ側連結点25aを介してアッパリンク22に対し
て矢印方向の反力FR1(圧縮力と逆向きの力)を作用す
る。
【0034】ここで、ワインドアップリンク25の軸線
3 は、ロア側連結点25bからアッパ側連結点25a
に向かうに従い車幅方向の内側寄りに延在しているの
で、この軸線P3 に沿って作用する反力FR1により、ア
ッパリンク22の車体側連結点22bに装着されている
弾性体ブッシュが車幅方向内側に向けて弾性変形し、こ
れにより、アッパリンク22は車幅方向の内側へ向けて
移動する。これにより、アッパリンク22の車体側連結
点22bは符号22b2 で示す位置まで移動し、アッパ
リンク22の車輪側連結点22aは、符号22a2 に示
す車幅方向の内側まで引き込まれる。
【0035】このように、車輪20の制動時には、ロア
リンク23の車輪側連結点23a2が車体方向の内側に
引き込まれ、アッパリンク22の車輪側連結点22a2
も車幅方向の内側に引き込まれるので、車輪支持部材2
1は車幅方向の内側、又は外側に向けて僅かの角度しか
傾かない。これにより、対車体キャンバー変化が小さく
なるので、車輪20の接地面積が大きく変化せず、本装
置は、制動時の直進安定性が良好となる。
【0036】次に、図4から図6は、前輪右側に配設さ
れた本発明の第2実施例を示す図である。なお、図1か
ら図2に示した第1実施例と同一構成部分には、同一符
号を付してその説明を省略する。本実施例が第1実施例
と異なる構成は、ロアリンク23が車輪支持部材21の
回転軸Cより車体後方側に配設されているとともに、こ
のロアリンク23の車輪側連結点23aより車体後方側
にアッパリンク22が配設され、且つ、このアッパリン
ク22の車体側連結点22bが車輪側連結点22aより
車体後方側に位置している。また、ロアリンク23及び
アッパリンク22間に配設されたワインドアップリンク
25が、車体後方側に向けて下り傾斜を付けて配設さ
れ、且つそのロア側連結点25bがアッパ側連結点25
aより車幅方向の外側に位置している。
【0037】すなわち、ロアリンク23は、車輪側連結
点23aにおいて車輪支持部材11の下部がボールジョ
イントを介して揺動自在に連結されているとともに、フ
ロント側車体連結点23c及びリア側車体連結点23b
が、車体前後方向に略水平に延在する軸線P1 と一致
し、弾性体ブッシュを介して軸回り自在及び車幅方向に
回動自在に連結されている。そして、図5に示すよう
に、車輪側連結点23aとフロント側車体連結点23b
とを結ぶ直線が車輪支持部材21の回転軸Cより車体後
方側に位置しているので、このロアリンク23は、回転
軸Cより車体後方側に配置されている。
【0038】また、アッパリンク22は、図5に示すよ
うに、ロアリンク23の車輪側連結点23aより車体後
方側に配設されているとともに、車体側連結点22b
が、車輪側連結点22aより車体後方側に位置してい
る。これにより、車体側連結点22b及び車輪側連結点
22aを通過する軸線P2 は、車体側連結点22bから
車輪側連結点22aに向かうに従い車幅方向に対して車
体前方側に延在している。
【0039】また、ワインドアップリンク25は、ロア
側連結部15bがロアリンク23の車体後方側にボール
ジョイントを介して揺動自在に連結されているととも
に、アッパ側連結点25aがアッパリンク22の軸線P
2 上にボールジョイントを介して揺動自在に連結されて
いる。これにより、ワインドアップリンク25は、車体
後方側へ向かうに従い下り傾斜を付けてアッパリンク2
2とロアリンク23との間に配設されている。
【0040】ここで、図5に示すように、ロア側連結点
25bは、アッパ側連結点25aに対して車幅方向の外
側に位置している。これにより、ワインドアップリンク
25のアッパ側連結点25a及びロア側連結点25bを
通過する軸線P3 は、ロア側連結点25b側からアッパ
側連結点25aに向かうに従い車幅方向の内側寄りに延
在している。
【0041】次に、車輪20が路面より車体後方側への
力を受けるときの第2実施例の装置の挙動について、図
5及び図6を参照して説明する。走行中に車輪20が縁
石等の凸部を乗り越えるときには、図5に示すように、
ロアリンク23の車輪側連結点23aに車体後方への力
1 が作用する。この力F1 によりフロント側及びリア
側車体連結点23b、23cの弾性体ブッシュが互いに
逆方向に弾性変形するので、それら車体連結点23b、
23cを通過する軸線P1 は破線で示す軸線P1 ´とな
り、ロアリンク23の車輪側連結点23aは車体後方側
へ移動していく。ここで、ロアリンク23は、交点P0
を中心として基準線23dが時計回転方向へ回転するよ
うに移動するので、車輪側連結点23aは、符号23a
3 に示すように車体後方側へ移動するとともに、車幅方
向の外側へ押し出されていく。
【0042】また、ロア側連結点25bにおいてロアリ
ンク23と連結するワインドアップリンク25は、ロア
リンク23とともに車体後方側へ移動していく。このワ
インドアップリンク25の移動により、アッパ側連結点
25aを介してアッパリンク22を車体後方側へ引き込
む。ここで、アッパリンク22の軸線P2 は、車体側連
結点22bから車輪側連結点22aに向かうに従い車体
前側寄りに延在しているので、車体側連結点22bを中
心として時計回転方向へ回転移動すると、車輪側連結点
22aは、符号22a3 に示すように車体後方側へ移動
するとともに、車幅方向の外側に押し出されていく。
【0043】このように、走行中に車輪20が縁石等の
凸部を乗り越えるときには、ロアリンク23の車輪側連
結点23a3 が車体方向の外側に押し出され、アッパリ
ンク22の車輪側連結点22a3 も車幅方向の外側に押
し出されるので、車輪支持部材21は車幅方向の内側、
若しくは外側に向けて僅かの角度しか傾かない。これに
より、対車体キャンバー変化が小さくなるので、車輪2
0の接地面積が大きく変化せず、本装置は、車輪20が
縁石等の凸部を乗り越えるときの直進安定性が良好とな
る。
【0044】また、車輪20の制動時には、図6に示す
ように、車輪20の接地点に働く車体後方を向く制動力
により、ロアリンク23の車輪側連結点23aに車体後
方を向く制動分力FB1が作用し、アッパリンク22の車
輪側連結点22aに車体前方を向く制動分力FB2が作用
する。車輪側連結点23aに作用する力FB1は、ロアリ
ンク23のフロント側及びリア側車体連結点23b、2
3cにそれぞれ装着されている弾性体ブッシュを互いに
逆方向の車幅方向に弾性変形させて吸収されるが、これ
ら弾性体ブッシュの弾性変形によって軸線P1 は破線で
示す軸線P1 ´となり、ロアリンク23は交点P0 を中
心として基準線23dが時計回転方向へ回転するように
移動するので、車輪側連結点23aは、符号23a4
示すように車体後方側へ移動するとともに、車幅方向の
外側へ押し出されていく。
【0045】また、ロアリンク23の車輪側連結点23
a及びアッパリンク22の車輪側連結点22aに、互い
に逆向きとされた車体の前後方向の制動分力FB1、FB2
が作用するので、アッパリンク22及びロアリンク23
の間に連結されているワインドアップリンク25は張力
が付与された状態となる。この張力が付与されたワイン
ドアップリンク25は、アッパ側連結点25aを介して
アッパリンク22に対して矢印方向の反力FR2(張力と
逆向きの力)を作用する。
【0046】ここで、ワインドアップリンク25の軸線
3 は、ロア側連結点25bからアッパ側連結点25a
に向かうに従い車幅方向の内側寄りに延在しているの
で、この軸線P3 に沿って作用する反力FR2により、ア
ッパリンク22の車体側連結点22bに装着されている
弾性体ブッシュが車幅方向外側に弾性変形する。これに
より、アッパリンク22は車幅方向の外側へ向けて移動
するので、アッパリンク22の車体側連結点22bは符
号22b4 で示す位置まで移動するとともに、アッパリ
ンク22の車輪側連結点22aは、符号22a4 に示す
車幅方向の外側まで押し出される。
【0047】このように、車輪20の制動時には、ロア
リンク23の車輪側連結点23aが車体方向の外側に押
し出され、アッパリンク22の車輪側連結点22aも車
幅方向の外側に押し出されるので、車輪支持部材21は
車幅方向の内側、若しくは外側に向けて僅かの角度しか
傾かない。これにより、対車体キャンバー変化が小さく
なるので、車輪20の接地面積が大きく変化せず、本装
置は、制動時の直進安定性が良好となる。
【0048】なお、上記各実施例で示したサスペンショ
ン装置は、車輪支持部材21の回転軸Cに対してタイロ
ッド24を車体後方側に配設しているが、これに限るも
のではなく、車体前方側に配設しても同様の作用効果を
得ることができる。また、上記各実施例は、前輪のサス
ペンション装置について説明したが、後輪のサスペンシ
ョン装置であっても、同様の作用効果を得ることができ
る。
【0049】さらに、上記各実施例ではショックアブソ
ーバを配設していないが、このショックアブソーバを適
正な位置に配設しても同様の作用効果を得ることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の車両のサスペンション装置によると、ロアリンク
の車輪側連結部は、車体走行中に車輪が縁石等の凸部を
乗り越える場合、又は制動時には、車体前後方向の後ろ
側への移動とともに車幅方向の内側に引き込まれてい
く。一方、アッパリンクの車輪側連結部は、車輪が縁石
等の凸部を乗り越える場合には、車体側連結部を中心と
して回転してその車輪側連結部が、車体前後方向の後ろ
側への移動とともに車幅方向の内側に引き込まれてい
く。また、制動時には、ワインドアップリンクが作用す
る反力によりアッパリンクが車幅方向の内側に移動する
ので、アッパリンクの車輪側連結部は車幅方向の内側に
引き込まれていく。このように、走行中に車輪が縁石等
の凸部を乗り越える場合や制動時には、ロアリンク及び
アッパリンクの車輪側連結部が共に車幅方向の内側に引
き込まれていくので、車輪支持部材は車幅方向の内側、
若しくは外側に向けて僅かの角度しか傾かない。したが
って、車輪が路面より車体後方側を向く力を受ける場合
には、対車体キャンバー変化が小さくなり車輪の接地面
積が大きく変化しないので、直進安定性を良好とするサ
スペンション装置を提供することができる。
【0051】また、請求項記載2の車両のサスペンショ
ン装置によると、ロアリンクの車輪側連結部は、車体走
行中に車輪が縁石等の凸部を乗り越える場合、又は制動
時には、車体前後方向の後ろ側への移動とともに車幅方
向の外側に押し出されていく。一方、アッパリンクの車
輪側連結部は、車輪が縁石等の凸部を乗り越える場合に
は、車体側連結部を中心として回転してその車輪側連結
部が、車体前後方向の後ろ側への移動とともに車幅方向
の外側に押し出されていく。また、制動時には、ワイン
ドアップリンクが作用する反力によりアッパリンクが車
幅方向の外側に移動するので、アッパリンクの車輪側連
結部は車幅方向の外側に押し出されていく。このよう
に、走行中に車輪が縁石等の凸部を乗り越える場合や制
動時には、ロアリンクの車輪側連結部及びアッパリンク
の車輪側連結部が、共に車幅方向の外側に押し出されて
いくので、車輪支持部材は車幅方向の内側、若しくは外
側に向けて僅かの角度しか傾かない。したがって、車輪
が路面より車体後方側を向く力を受ける場合には、対車
体キャンバー変化が小さくなり車輪の接地面積が大きく
変化しないので、直進安定性を良好とするサスペンショ
ン装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】第1実施例における走行中に車輪が縁石等の凸
部を乗り越えた場合の装置の挙動を示す平面図である。
【図3】第1実施例の車輪への制動時における装置の挙
動を示す平面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図5】第2実施例における走行中に車輪が縁石等の凸
部を乗り越えた場合の装置の挙動を示す平面図である。
【図6】第2実施例の車輪への制動時における装置の挙
動を示す平面図である。
【図7】従来のサスペンション装置とした公知例1を示
す斜視図である。
【図8】公知例1のサスペンション装置の挙動を示す平
面図である。
【図9】従来のサスペンション装置とした公知例2を示
す斜視図である。
【図10】従来のサスペンション装置とした公知例3を
示す斜視図である。
【符号の説明】
20 車輪 21 車輪支持部材 22 アッパリンク 22a アッパリンクの車輪側連結部 22b アッパリンクの車体側連結部 23 ロアリンク 23a ロアリンクの車輪側連結部 23b ロアリンクのリア側車体連結点(ロアリンクの
車体側連結点) 23c ロアリンクのフロント側車体連結点(ロアリン
クの車体側連結点) 25 ワインドアップリンク 25a ワインドアップリンクのアッパ側連結部 25b ワインドアップリンクのロア側連結部 P0 ロアリンクの車体側連結点に延在する軸の中央位
置 P1 ロアリンクの車体側連結点が通過する軸 P2 アッパリンクの軸線 P3 ワインドアップリンクの軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    の上下位置に、アッパリンク及びロアリンクの車輪側連
    結部を揺動自在に連結し、前記アッパリンクを、車幅方
    向の内側に延在させてその車体側連結部を車体側部材に
    揺動自在に連結し、前記ロアリンクを、前記アッパリン
    クと略平行に離間して車幅方向の内側に延在させ、その
    車体前後方向に離間する2以上の車体側連結部を車体前
    後方向に延在する軸回りに回転自在に、且つ車幅方向に
    移動自在となるように前記車体側部材に連結するととも
    に、前記アッパリンクにアッパ側連結部を揺動自在に連
    結し、且つ前記ロアリンクにロア側連結部を揺動自在に
    連結したワインドアップリンクを車体の上下方向に配設
    してなる車両のサスペンション装置において、 前記ロアリンクの車体側連結部に延在する軸の中央位置
    を、当該ロアリンクの車輪側連結部より車体前後方向の
    前側とし、 前記アッパリンクを、前記ロアリンクより車体前後方向
    の後ろ側に配置し、且つ当該アッパリンクの軸線を車幅
    方向に延在させ、 前記ワインドアップリンクの前記ロア側連結部を前記ア
    ッパ側連結部より車幅方向の外側に配置し、且つ当該ワ
    インドアップリンクを車体前後方向の前側に向けて下り
    傾斜を付けて配設したことを特徴とする車両のサスペン
    ション装置。
  2. 【請求項2】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    の上下位置に、アッパリンク及びロアリンクの車輪側連
    結部を揺動自在に連結し、前記アッパリンクを、車幅方
    向の内側に延在させてその車体側連結部を車体側部材に
    揺動自在に連結し、前記ロアリンクを、前記アッパリン
    クと略平行に離間して車幅方向の内側に延在させ、その
    車体前後方向に離間する2以上の車体側連結部を車体前
    後方向に延在する軸回りに回転自在に、且つ車幅方向に
    移動自在となるように前記車体側部材に連結するととも
    に、前記アッパリンクにアッパ側連結部を揺動自在に連
    結し、且つ前記ロアリンクにロア側連結部を揺動自在に
    連結したワインドアップリンクを車体の上下方向に配設
    してなる車両のサスペンション装置において、 前記ロアリンクの車体側連結部に延在する軸の中央位置
    を、当該ロアリンクの車輪側連結部より車体前後方向の
    後ろ側とし、 前記アッパリンクを、前記ロアリンクの車輪側連結部よ
    り車体前後方向の後ろ側に配置し、且つ当該アッパリン
    クの車輪側連結部を車体側連結部より車体前後方向の前
    側に配置し、 前記ワインドアップリンクの前記ロア側連結部を前記ア
    ッパ側連結部より車幅方向の外側に配置し、且つ当該ワ
    インドアップリンクを車体前後方向の後ろ側に向けて下
    り傾斜を付けて配設したことを特徴とする車両のサスペ
    ンション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109421456A (zh) * 2017-09-04 2019-03-05 马自达汽车株式会社 车辆用悬架装置

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US10661624B2 (en) * 2017-09-04 2020-05-26 Mazda Motor Corporation Suspension device for vehicle
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