JPH0833266A - 動圧軸受形モータ及びポリゴンミラー駆動用スキャナモータ - Google Patents

動圧軸受形モータ及びポリゴンミラー駆動用スキャナモータ

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JPH0833266A
JPH0833266A JP6163797A JP16379794A JPH0833266A JP H0833266 A JPH0833266 A JP H0833266A JP 6163797 A JP6163797 A JP 6163797A JP 16379794 A JP16379794 A JP 16379794A JP H0833266 A JPH0833266 A JP H0833266A
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bearing
air
motor
dynamic pressure
air flow
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JP6163797A
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Kunio Hayashi
邦夫 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/106Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
    • F16C33/107Grooves for generating pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/04Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for axial load only
    • F16C17/045Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for axial load only with grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure, e.g. spiral groove thrust bearings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
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    • H02K5/167Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings
    • H02K5/1675Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings radially supporting the rotary shaft at only one end of the rotor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/08Structural association with bearings
    • H02K7/09Structural association with bearings with magnetic bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動圧軸受形モータにおいて、軸受筒と回転軸
との間の軸受隙間の空気を流動させ、そこに結露が生じ
たり、塵埃が付着堆積したりすることを防止する。 【構成】 回転軸36の外周面に形成したヘリングボー
ン状の溝部38,39のうち、最も下側の溝部39bの
軸方向の長さ寸法を、他の溝部の長さ寸法よりも大きく
設定し、ロータ組立37の回転時に軸受隙間40に上向
きの空気の流れを発生させるようにする。また、ハウジ
ング22の筒部26に空気通路52を形成する。ロータ
組立37が回転駆動されると、矢印a〜dに示すよう
に、軸受隙間40及び空気通路52を通してモータケー
ス21内の空気を循環させる空気循環路59が形成され
るから、軸受隙間40の空気は流動するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動圧空気軸受を有する
動圧軸受形モータ、及びこの動圧軸受形モータをポリゴ
ンミラー駆動用のスキャナモータに適用したポリゴンミ
ラー駆動用スキャナモータに関する。
【0002】
【従来の技術】動圧空気軸受を有する動圧軸受形モータ
を、レーザービームプリンターのレーザースキャニング
に使用されるポリゴンミラー駆動用スキャナモータに適
用した従来構成について、図8を参照して説明する。
【0003】ハウジング1は、上面側に複数段の凹部を
有すると共に、中央部の底部に筒部2を有していて、そ
の筒部2に円筒状をなす軸受筒3が挿入されて接着固定
され、また、筒部2の底部に底蓋4がねじ止めされてい
る。このハウジング1の上面には軸受筒3を覆う状態で
カバー5がねじ止めされており、これらハウジング1と
カバー5とにより、密閉状態のモータケース6を構成し
ている。このモータケース6内において、ハウジング1
の上部には配線基板7がねじ止めされていて、この配線
基板7の上面に複数個のステータコイル8が接着固定さ
れている。
【0004】そして、モータケース6の内部には、回転
軸9を備えたロータ組立10が配設されている。回転軸
9は、外周面に動圧空気軸受手段の一部を構成するヘリ
ングボーン状の溝部11を上下に2組形成していて、上
記軸受筒3内に回転自在に挿通支持されている。これら
回転軸9と軸受筒3とにより動圧軸受手段を構成してい
る。
【0005】回転軸9の上部にはフランジ12が取付固
定されており、このフランジ12にロータヨーク13が
接着固定されている。このロータヨーク13の下面には
環状をなすロータマグネット14が接着固定されてい
て、このロータマグネット14が、上記ステータコイル
8に対して軸方向に所定の空隙を存する状態で上方から
対向配置されている。また、フランジ12の上部には、
ポリゴンミラー15が装着されている。
【0006】フランジ12の下部には、取付部材16が
回転軸9と一体回転するように取付固定されている。こ
の取付部材16は軸受筒3を上方から包囲する状態で配
線基板7を貫通していて、下部に回転ヨーク16aが配
線基板7の下方に位置して取り付けられていると共に、
環状をなすロータ側磁気浮上用マグネット17が取り付
けられている。
【0007】回転ヨーク16aは磁気収束用のヨークで
あり、ロータマグネット14の磁気吸引力は常にこの回
転ヨーク16aに作用して引き付けようとするが、ロー
タマグネット14及び回転ヨーク16aは、共に回転軸
9にフランジ12或いは取付部材16を介して固定され
ているので、これらの距離は変ることなく常に一定に維
持される。従って、ロータマグネット14の磁気吸引力
をロータ組立10内で相殺することができ、結果として
スラスト荷重をロータ組立10の自重のみに低減するこ
とができる。
【0008】ハウジング1側には、ロータ側磁気浮上用
マグネット17を包囲するように環状のステータ側磁気
浮上用マグネット18が固定されていて、ロータ組立1
0のスラスト荷重を、これらロータ側磁気浮上用マグネ
ット17とステータ側磁気浮上用マグネット18の磁気
反発力を利用して受ける構成となっている。
【0009】しかして、上記構成において、ロータ組立
10が回転駆動されると、ヘリングボーン状の溝部11
の作用で、軸受筒3の内周面と回転軸9の外周面との間
の数μmの軸受隙間19に空気が引き込まれて高圧の動
圧を発生し、この動圧空気軸受作用により、回転軸9は
軸受筒3に対して非接触状態で回転される。このような
動圧空気軸受を用いたモータは、高速回転に適してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな動圧軸受形モータにおいては、次のような問題点が
ある。この種のモータは高速回転(例えば10000r.
p.m 以上)で使用されることが多く、その高速回転時に
おいて、動圧を発生する空気は、軸受筒3と回転軸9と
の間の軸受隙間19に高圧で閉じ込められる状態にな
り、その空気に含まれていた水分が高圧化されることに
より凝縮して軸受隙間19に結露が生じ、この結露によ
り、動圧空気軸受による正常な回転駆動を阻害するとい
う問題があると共に、回転軸9に錆を発生させる結果に
もなる。
【0011】また、モータケース6内に発生する微量の
塵埃が空気と共に狭い軸受隙間19に一旦持ち込まれる
と、そこに止まり、軸受筒3の内周面や回転軸9の外周
面に付着して堆積し、これによっても動圧空気軸受によ
る正常な回転駆動を阻害することになる。
【0012】さらに、軸受隙間19で高圧になった空気
は発熱し、軸受部に温度上昇をもたらす。このことは、
回転軸9と軸受筒3の材質の違い(例えば回転軸9はス
テンレス鋼、軸受筒3はセラミック)による熱膨脹係数
の差で、温度上昇に伴い軸受隙間19が変化し、これに
よっても動圧空気軸受による正常な回転駆動を阻害する
ことになる。
【0013】また、特にポリゴンミラー駆動用モータに
おいては、モータケース6内での微量の塵埃の発生も、
時間の経過と共にその量を増やし、これが回転中のポリ
ゴンミラー15のミラー面に衝突してそのミラー面を傷
付け、ミラーの反射率を低下させるおそれもある。
【0014】そこで、本発明の目的は、軸受筒と回転軸
との間の軸受隙間に結露が生じたり、塵埃が付着堆積し
たりすることを防止できて、動圧空気軸受による正常な
回転駆動を確保することができる動圧軸受形モータを提
供することと、ポリゴンミラーの反射率の低下を防止で
きると共に、高精度で高性能なスキャンニングを長期間
にわたって行うことが可能なポリゴンミラー駆動用スキ
ャナモータを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の動圧軸受形モ
ータは、軸受筒を備えたハウジングとこのハウジングに
前記軸受筒を覆う状態で装着されたカバーを有して構成
されたモータケースと、このモータケースの内部に配設
され、前記軸受筒内に回転自在に挿通支持された回転軸
を備えたロータ組立と、前記回転軸と前記軸受筒との間
に設けられた動圧空気軸受手段と、前記ロータ組立の回
転時に前記回転軸と軸受筒との間の軸受隙間に軸方向の
一方側から他方側への空気の流れを発生させる空気流発
生手段と、前記ハウジングに設けられた空気通路とを具
備し、前記ロータ組立の回転に基づき、モータケース内
に、前記軸受隙間及び空気通路を通してモータケース内
の空気を循環させる空気循環路を形成することを特徴と
するものである。
【0016】この場合、空気循環路中に、塵埃除去用の
エアーフィルタを設けることが好ましい(請求項3)。
【0017】請求項2の動圧軸受形モータは、軸受筒を
備えたハウジングとこのハウジングに前記軸受筒を覆う
状態で装着されたカバーを有して構成されたモータケー
スと、このモータケースの内部に配設され、前記軸受筒
内に回転自在に挿通支持された回転軸を備えたロータ組
立と、前記回転軸と前記軸受筒との間に設けられた動圧
空気軸受手段と、前記ロータ組立の回転時に前記回転軸
と軸受筒との間の軸受隙間に軸方向の一方側から他方側
への空気の流れを発生させる空気流発生手段と、前記ハ
ウジングに前記軸受隙間の一方側と外部とを連通するよ
うに設けられた空気流入口と、前記ハウジングの外周部
にモータケースの内部と外部とを連通するように設けら
れた空気流出口とを具備し、前記ロータ組立の回転に基
づき、モータケース内に、前記空気流入口から外部の空
気を軸受隙間に流入させると共に、その空気をモータケ
ースの内部を通して前記空気流出口から外部へ流出させ
る空気流通路を形成することを特徴とするものである。
【0018】この場合、空気流入口及び空気流出口に、
塵埃除去用のエアーフィルタを設けることが好ましい
(請求項4)。また、空気流通路中に、磁性体性の粉塵
を除去するための磁石を設けると良い(請求項5)。さ
らに、塵埃除去用のエアーフィルタ及び磁性体性の粉塵
を除去するための磁石を有するカセットケースを備え、
このカセットケースを、空気流出口にモータケースの外
部から着脱可能に装着する構成とすることが好ましい
(請求項6)。
【0019】また、動圧空気軸受手段として回転軸の外
周面にヘリングボーン状の溝部を形成した動圧軸受形モ
ータにおいて、軸受隙間に空気流を発生させる空気流発
生手段としては、上記溝部の軸方向の長さ寸法を軸方向
の一方側のものが他方側のものより長くなるように設定
することによって構成したり(請求項7)、溝部の流入
角度を軸方向の一方側のものと他方側のものとで異なら
せることによって構成したり(請求項8)、溝部の深さ
を軸方向の一方側のものと他方側のものとで異ならせる
ことによって構成したり(請求項9)、或いは、回転軸
と軸受筒との間の軸受隙間の寸法を軸方向の一方側が他
方側より小さくなるように設定することによって構成し
たりすることができる(請求項10)。
【0020】請求項1の動圧軸受形モータの回転軸の一
端部に該回転軸と一体に回転するポリゴンミラーを備え
たポリゴンミラー駆動用スキャナモータにおいて、空気
循環路は、ポリゴンミラーの外周部部分を避ける形態で
設けることが好ましい(請求項11)。
【0021】また、請求項2の動圧軸受形モータの回転
軸の一端部に該回転軸と一体に回転するポリゴンミラー
を備えたポリゴンミラー駆動用スキャナモータにおい
て、空気流通路は、ポリゴンミラーの外周部部分を避け
る形態で設けることが好ましい(請求項12)。
【0022】そして、上記した動圧軸受形モータを、ポ
リゴンミラー駆動用スキャナモータに適用することが好
ましい(請求項13)。
【0023】
【作用】請求項1の動圧軸受形モータによれば、ロータ
組立の回転に基づき軸受隙間において高圧になった空気
は、軸受隙間に止まらず、空気循環路を通して常に流動
することになる。このため、軸受隙間において結露が生
ずることを防止できると共に、モータケース内に発生す
る塵埃が軸受筒の内周面や回転軸の外周面に付着堆積す
ることを極力防止することができる。さらに、軸受隙間
の空気は流動しているので、軸受部における温度上昇も
抑えることができる。
【0024】請求項3の動圧軸受形モータによれば、空
気循環路中に塵埃除去用のエアーフィルタを設けている
ので、モータケース内で発生した塵埃をエアーフィルタ
により除去することができ、これにより塵埃が軸受筒や
回転軸に付着堆積することを一層確実に防止することが
できる。
【0025】請求項2の動圧軸受形モータによれば、請
求項1の場合と同様に、ロータ組立の回転に基づき軸受
隙間において高圧になった空気は、軸受隙間に止まら
ず、空気流通路を通して常に流動することになる。この
ため、軸受隙間において結露が生ずることを防止できる
と共に、モータケース内に発生する塵埃が軸受筒や回転
軸に付着堆積することを極力防止することができる。
【0026】さらに、空気流通路はモータケースの外部
に連通していて、空気流通路を流れる空気は外部の空気
と入れ替えられることになるため、空気流通路を流れる
空気によって軸受部分及びモータケース内部が冷却され
るようになり、よって軸受部分やモータ全体の温度上昇
を一層抑えることができる。
【0027】請求項4の動圧軸受形モータによれば、空
気流通路の空気流入口及び空気流出口に塵埃除去用のエ
アーフィルタを設けているので、モータケース内で発生
する塵埃が軸受筒や回転軸に付着堆積することを極力防
止することができると共に、塵埃がモータケースの内部
から外部へ流出すること、及び外部から内部へ流入する
ことも防止できる。
【0028】請求項5の動圧軸受形モータによれば、空
気流通路中に磁性体性の粉塵を除去するための磁石を設
けているので、塵埃のうちの磁性体性の粉塵を一層確実
に除去することができる。
【0029】請求項6の動圧軸受形モータによれば、塵
埃除去用のエアーフィルタ及び磁性体性の粉塵除去用の
磁石を有するカセットケースをモータケースの外部から
着脱可能に装着しているので、それらエアーフィルタ及
び磁石の着脱を簡単に行うことができる。
【0030】請求項7〜10の動圧軸受形モータによれ
ば、軸受隙間に空気の流れを良好に発生させることがで
きる。
【0031】請求項11のポリゴンミラー駆動用スキャ
ナモータによれば、空気循環路はポリゴンミラーを避け
て設けられているので、その空気循環路を流通する空気
中に塵埃が含まれていても、その塵埃がポリゴンミラー
に衝突することを防止することができる。
【0032】請求項12のポリゴンミラー駆動用スキャ
ナモータによれば、請求項11の場合と同様に、空気流
通路はポリゴンミラーを避けて設けられているので、そ
の空気流通路を流通する空気中に塵埃が含まれていて
も、その塵埃がポリゴンミラーに衝突することを防止す
ることができる。
【0033】請求項13のポリゴンミラー駆動用スキャ
ナモータによれば、高精度でクリーンな動圧軸受形モー
タを用いたことにより、高精度で高性能なスキャンニン
グを長期間にわたって行うことが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の動圧軸受形モータをレーザー
ビームプリンターのレーザースキャニングに使用される
ポリゴンミラー駆動用スキャナモータに適用した第1実
施例について図1ないし図3を参照して説明する。
【0035】まず全体構成を示す図2において、モータ
ケース21は、ハウジング22と、これの上部にねじ2
3により装着されたカバー24とから密閉状態となるよ
うに構成されている。
【0036】このうち、ハウジング22は、上面側に3
段の凹部25a〜25cを有すると共に、中央部の底部
に筒部26を有していて、その筒部26に円筒状をなす
軸受筒27が挿入されて接着固定され、また、筒部26
の底部に底蓋28がねじ29により取り付けられてい
る。筒部26の下面はこの底蓋28により閉塞されてい
る。軸受筒27の下面と底蓋28の上面との間には、図
1にも示すように隙間30が形成されている。
【0037】ハウジング22の上段の凹部25aには、
配線基板31がねじ32により取付固定されていて、こ
の配線基板31の上面に複数個のステータコイル33が
接着固定されている。また、ハウジング22の下段の凹
部25cには、環状をなすステータ側磁気浮上用マグネ
ット34が固定されていて、これの上面に環状をなすヨ
ーク35が固定されている。
【0038】そして、モータケース21の内部には、回
転軸36を備えたロータ組立37が回転可能に配設され
ている。回転軸36の外周面には、動圧空気軸受手段の
一部を構成するヘリングボーン状の溝部38,39を上
下に2組形成していて、上記軸受筒27内に回転自在に
挿通支持されている。これら回転軸36と軸受筒27と
により動圧空気軸受手段40aを構成している。軸受筒
27の内周面と回転軸36の外周面との間には、数μm
の軸受隙間40(図1参照)が形成されている。各溝部
38,39は、上側の第1の溝部38a,39aと下側
の第2の溝部38b,39bとを有していて、これら第
1の溝部38a,39aと第2の溝部38b,39bと
は傾斜方向が逆向きとなっている。
【0039】回転軸36の上部にはフランジ41が取付
固定されており、このフランジ41にロータヨーク42
が接着固定されている。このロータヨーク42の下面に
は環状をなすロータマグネット43が接着固定されてい
て、このロータマグネット43が、上記ステータコイル
33に対して軸方向に所定の空隙を存する状態で上方か
ら対向配置されている。また、フランジ41の上部に
は、ポリゴンミラー44がミラー押え45及びねじ46
によって装着されており、このポリゴンミラー44はロ
ータ組立37と一体回転する構成となっている。
【0040】フランジ41の下部には、取付部材47が
回転軸36と一体回転するように取付固定されている。
この取付部材47は、図1に示すように軸受筒27を上
方から覆う状態で配線基板31の孔31aを貫通してい
て、その下部に回転ヨーク48が配線基板31の下方に
位置して該配線基板31と平行となるように取り付けら
れていると共に、環状をなすロータ側磁気浮上用マグネ
ット49が取り付けられている。
【0041】回転ヨーク48は磁気収束用のヨークであ
り、ロータマグネット43の磁気吸引力は常にこの回転
ヨーク48に作用して引き付けようとするが、ロータマ
グネット43及び回転ヨーク48は、共に回転軸36に
フランジ41或いは取付部材47を介して固定されてい
るので、これらの距離は変ることなく常に一定に維持さ
れる。従って、ロータマグネット43の磁気吸引力をロ
ータ組立37内で相殺することができ、結果としてスラ
スト荷重をロータ組立37の自重のみに低減することが
できる。
【0042】取付部材47の内面と軸受筒27の外面と
の間には隙間50が形成されている。また、ロータ側磁
気浮上用マグネット49は、上記ステータ側磁気浮上用
マグネット34内に挿入された状態となっており、これ
らロータ側磁気浮上用マグネット49の外周面とステー
タ側磁気浮上用マグネット34の内周面との間にも隙間
51が形成されている。
【0043】ロータ側磁気浮上用マグネット49とステ
ータ側磁気浮上用マグネット34は、それぞれ上部がN
極で、下部がS極となるように着磁されており、ロータ
組立37のスラスト荷重を、これらロータ側磁気浮上用
マグネット49とステータ側磁気浮上用マグネット34
の磁気反発力を利用して受ける構成となっている。
【0044】ハウジング22における筒部26部分に
は、上下方向に延びる孔からなる空気通路52が例えば
左右の2箇所に形成されている。この空気通路52は、
上端が下側の凹部25cにおいて開口し、下端が軸受筒
27の下端部において開口して隙間30と連通してい
る。空気通路52の上端開口部分には、塵埃除去用のエ
アーフィルタ53が設けられている。
【0045】ここで、図3に示すように、回転軸36の
外周面に形成された2組の溝部38,39のうち、上側
の溝部38における第1及び第2の溝部38a,38
b、並びに下側の溝部39における上側の第1の溝部3
9aの軸方向の長さ寸法A1は同一に設定していて、下
側の溝部39における下側の第2の溝部39bの軸方向
の長さ寸法A2を、上記長さ寸法A1よりも大きくなる
ように設定している(A2>A1)。
【0046】このように、下側の溝部39における下側
の第2の溝部39bの軸方向の長さ寸法A2を、他の溝
部38a,38b,39aの長さ寸法A1よりも大きく
設定することによって、ロータ組立37の回転時に回転
軸36の外周面と軸受筒27の内周面との間の軸受隙間
40に下側から上側への空気の流れを発生させる空気流
発生手段を構成している。
【0047】なお、ハウジング22の下方には、駆動回
路(図示せず)を備えた基板54が配置されている。こ
の基板54は、ハウジング22にスペーサ55を介して
ねじ56により取付固定されている。この基板54の回
路とモータケース21内の配線基板31の回路とはコネ
クタ57を介して電気的に接続されている。また、カバ
ー24において、ポリゴンミラー44の外周部と対応す
る部位の1箇所には窓部58が設けられていて、この窓
部58を通してレーザー光が出入りするようになってい
る。
【0048】さて、上記構成において、ロータ組立37
が回転駆動されると、ヘリングボーン状の溝部38,3
9の作用で、軸受筒27と回転軸36との間の軸受隙間
40に空気が引き込まれて高圧の動圧を発生し、この動
圧空気軸受作用により、回転軸36は軸受筒27に対し
て非接触状態で回転される。
【0049】ここで、溝部38,39のうち、下側の溝
部39における下側の第2の溝部39bの軸方向の長さ
寸法A2を、他の溝部38a,38b,39aの長さ寸
法A1よりも大きく設定しているので、ロータ組立37
の回転に基づき軸受隙間40に発生する動圧の圧力は下
側が上側よりも大きくなる。このため、軸受隙間40に
は、下側の空気を上方へ押し上げる流れが発生し、図1
に矢印aで示すように、下から上へ向く空気の流れが発
生する。
【0050】軸受隙間40を上向きに流れた空気は、軸
受筒27の上端に出た後、隙間50を通り軸受筒27の
外面に沿って下降する(矢印b参照)。そして、その空
気は、エアフィルタ53を通過して空気通路52を下向
きに流れ(矢印c参照)、軸受筒27下端の隙間30を
通って(矢印d参照)、再び軸受隙間40に戻されると
いうように循環する。
【0051】従って、この場合、ロータ組立37の回転
に基づき、モータケース21内に、軸受隙間40と、隙
間50と、空気通路52と、隙間30とによって、モー
タケース21内の空気を循環させる空気循環路59を形
成している。
【0052】このような第1実施例によれば、ロータ組
立37の回転に基づき軸受隙間40において高圧になっ
た空気は、軸受隙間40に止まらず、空気循環路59を
通して常に流動することになる。このため、軸受隙間4
0において結露が生ずることを防止でき、また、モータ
ケース21内に塵埃が発生したとしても、その塵埃が軸
受筒27の内周面や回転軸36の外周面に付着堆積する
ことを極力防止することができる。さらに、軸受隙間4
0の空気は流動しているので、軸受部における温度上昇
も抑えることができ、総じて動圧空気軸受による正常な
回転駆動を確保することができる。
【0053】また、空気循環路59中に塵埃除去用のエ
アーフィルタ53を設けているので、モータケース21
内で発生した塵埃をそのエアーフィルタ53により除去
することができ、これにより塵埃が軸受筒27や回転軸
36に付着堆積することを一層確実に防止することがで
きる。
【0054】さらに、空気循環路59はポリゴンミラー
44の外周部を避けて設けられているので、その空気循
環路59を流通する空気中に塵埃が含まれていたとして
も、その塵埃がポリゴンミラー44に衝突することを防
止することができる。よって、ポリゴンミラー44のミ
ラー面を傷付けることを防止できるので、ミラーの反射
率を低下させることを防止できる。
【0055】この第1実施例において、空気流発生手段
を構成する溝部38,39は、軸方向の長さ寸法が、最
も下側の溝部39bから上側の溝部38aへ向かうに従
って、徐々に短くなるように構成してもよい。
【0056】次に本発明の第2実施例について、図4及
び図5を参照して説明する。ただし、第1実施例と同一
の部分には同一の符号を付して説明は省略し、異なる部
分について説明する。
【0057】ハウジング22における筒部26には、第
1実施例における空気通路52は形成されていない。こ
れに代わり、ハウジング22の底蓋28に、軸受隙間4
0とモータケース21の外部とを連通する空気流入口6
0を設けると共に、ハウジング22の外周部に、モータ
ケース21の内部と外部とを連通する空気流出口61を
設け、これら空気流入口60及び空気流出口61に塵埃
除去用のエアーフィルタ62,63を設けている。
【0058】しかして、この第2実施例において、ロー
タ組立37が回転駆動されると、ヘリングボーン状の溝
部38,39の作用で、軸受筒27と回転軸36との間
の軸受隙間40に空気が引き込まれて高圧の動圧を発生
することになる。このとき軸受隙間40に引き込まれる
空気は、空気流入口60からエアーフィルタ62を介し
て引き込まれることになる(図4の矢印e参照)。従っ
て、軸受隙間40には、モータケース21の外部の空気
が流入することになる。
【0059】軸受隙間40に引き込まれた空気は、この
軸受隙間40内を上方へと押し上げられ(矢印f参
照)、軸受筒27の上端に出た後、隙間50を通り、軸
受筒27の外面に沿って下降する(矢印g参照)。そし
て、その空気は、ロータ側磁気浮上用マグネット49の
下方を通り、ロータ側磁気浮上用マグネット49とステ
ータ側磁気浮上用マグネット34との間の隙間51を上
に向かって流れ(矢印h参照)、さらに、回転ヨーク4
8の下面とハウジング22の第2の凹部25bの上面と
の間(矢印i参照)、回転ヨーク48の上面と配線基板
31の下面との間(矢印j参照)を通った後、配線基板
31の孔31aと取付部材47の外面との間(矢印k参
照)、ロータマグネット43の下面とステータコイル3
3の上面との間を通って(矢印l参照)、空気流出口6
1へ至り(矢印m参照)、エアーフィルタ63を通過し
てモータケース21の外部へ排出されることになる(矢
印n参照)。
【0060】従って、この場合、ロータ組立37の回転
に基づき、モータケース21内に、空気流入口60から
外部の空気を軸受隙間40に流入させると共に、その空
気をモータケース21内部のステータコイル33部分を
通して空気流出口61から外部へ流出させる空気流通路
64を形成している。
【0061】このような第2実施例によれば、第1実施
例の場合と同様に、ロータ組立37の回転に基づき軸受
隙間40において高圧になった空気は、軸受隙間40に
止まらず、空気流通路64を通して常に流動することに
なる。このため、軸受隙間40において結露が生ずるこ
とを防止でき、また、モータケース21内に塵埃が発生
したとしても、その塵埃が軸受筒27の内周面や回転軸
36の外周面に付着堆積することを極力防止することが
できる。
【0062】さらに、空気流通路64はモータケース2
1の外部に連通していて、空気流通路64を流れる空気
は外部の空気と入れ替えられることになるため、空気流
通路64を流れる空気によって軸受部分、及びモータケ
ース21内のステータコイル33部分が冷却されるよう
になり、よって軸受部分及びモータ全体の温度上昇を一
層抑えることができ、総じて動圧空気軸受による正常な
回転駆動を確保することができる。
【0063】また、空気流通路64の空気流入口60及
び空気流出口61に塵埃除去用のエアーフィルタ62,
63を設けているので、微量の塵埃もそれらエアーフィ
ルタ62,63で除去することができる。よって、塵埃
が軸受筒27や回転軸36に付着堆積することを極力防
止することができると共に、塵埃がモータケース21の
内部から外部へ流出すること、及び外部から内部へ流入
することも防止でき、いわゆるセルフクリーニング効果
がある。
【0064】さらに、空気流通路64はポリゴンミラー
44の外周部を避けて設けられているので、その空気流
通路64を流通する空気中に塵埃が含まれていたとして
も、その塵埃がポリゴンミラー44に衝突することを防
止することができる。よって、ポリゴンミラー44のミ
ラー面を傷付けることを防止できるので、ミラーの反射
率を低下させることを防止できる。
【0065】次に本発明の第3実施例について、図6を
参照して説明する。この第3実施例は、上記した第2実
施例とは次の点が異なっている。すなわち、エアーフィ
ルタ63とこのエアーフイルタ63の上部に設けられた
環状をなす磁石65とをカセットケース66に収納して
ユニット化し、このカセットケース66を、ハウジング
22における空気流出口61にモータケース21の外部
から着脱可能に装着している。
【0066】このような第3実施例によれば、第2実施
例で得られる効果に加えて、次のような利点がある。す
なわち、空気流出口61に磁石65を設けているので、
その磁石65により鉄や磁気材料等の磁性体性の粉塵を
除去することができ、粉塵を一層確実に除去することが
できる。また、エアーフィルタ63と磁石65とを収納
したカセットケース66を、モータケース21の外部か
ら着脱可能に装着した構成としているので、それらエア
ーフィルタ63及び磁石65の着脱作業を容易に行うこ
とができる。
【0067】図7は本発明の第4実施例を示したもので
ある。この第4実施例は、上記した第1〜第3実施例と
は、軸受隙間40に空気の流れを発生させるための空気
流発生手段の構成が異なっている。
【0068】すなわち、回転軸36の外周面に形成され
た2組のヘリングボーン状の溝部67,68は、上側の
第1の溝部67a,68aと下側の第2の溝部67b,
68bとを有している。このうち、下側の溝部68にお
ける下側の第2の溝部68bの流入角度θ1を例えば2
5度に設定し、他の溝部67a,67b,68aの流入
角度θ2をそのθ1よりも大きくなるように設定してい
る(θ1<θ2)。
【0069】このように、下側の溝部68における下側
の第2の溝部68bの流入角度θ1を、他の溝部67
a,67b,68aの流入角度θ2よりも小さく設定す
ることによって、回転軸36と軸受筒27との間の軸受
隙間40に下側から上側への空気の流れを発生させる空
気流発生手段を構成している。
【0070】このような構成とした場合でも、ロータ組
立37の回転に基づき軸受隙間40に発生する動圧の圧
力は下側が上側よりも大きくなり、軸受隙間40に下側
から上側への空気の流れを発生させることができる。
【0071】本発明、上記した各実施例にのみ限定され
るものではなく、次のように変形または拡張することが
できる。空気流発生手段としては、例えば第1実施例に
おけるヘリングボーン状の溝部38,39の溝の深さ
を、流入側と流出側で変えることによっても達成でき
る。具体的には、溝部の深さを、軸受隙間40と同等と
したときに最も大きな圧力が得られるので、軸受隙間4
0において上向きの空気の流れを発生させるためには、
下側の溝部39における下側の第2の溝部39bの深さ
を軸受隙間40と同等となるように設定し、他の溝部3
8a,38b,39aの深さはそれよりも浅く設定して
もよいし、深く設定しても良い。
【0072】また、空気流発生手段としては、上記した
手段に代えて、軸受隙間40の寸法を流入側と流出側で
変えることによっても達成できる。具体的には、軸受隙
間40の寸法が小さい程大きな圧力が得られるので、軸
受隙間40において上向きの空気の流れを発生させるた
めには、軸受隙間40の寸法を下側が上側よりも小さく
なるように設定する。
【0073】さらに、空気流発生手段は、上記した手段
を2つ、或いはそれ以上組み合わせることもできる。ま
た、溝部38,39は、2組に限られず、1組でも良
い。
【0074】
【発明の効果】請求項1の動圧軸受形モータによれば、
ロータ組立の回転に基づき軸受隙間において高圧になっ
た空気は、軸受隙間に止まらず、空気循環路を通して常
に流動することになる。このため、軸受隙間において結
露が生ずることを防止できると共に、モータケース内に
発生する塵埃が軸受筒の内周面や回転軸の外周面に付着
堆積することを極力防止することができる。さらに、軸
受隙間の空気は流動しているので、軸受部における温度
上昇も抑えることができ、総じて動圧空気軸受による正
常な回転駆動を確保することができる。
【0075】請求項3の動圧軸受形モータによれば、空
気循環路中に塵埃除去用のエアーフィルタを設けている
ので、モータケース内で発生した塵埃をエアーフィルタ
により除去することができ、これにより塵埃が軸受筒や
回転軸に付着堆積することを一層確実に防止することが
できる。
【0076】請求項2の動圧軸受形モータによれば、請
求項1の場合と同様に、ロータ組立の回転に基づき軸受
隙間において高圧になった空気は、軸受隙間に止まら
ず、空気流通路を通して常に流動することになる。この
ため、軸受隙間において結露が生ずることを防止できる
と共に、モータケース内に発生する塵埃が軸受筒や回転
軸に付着堆積することを極力防止することができる。
【0077】さらに、空気流通路はモータケースの外部
に連通していて、空気流通路を流れる空気は外部の空気
と入れ替えられることになるため、空気流通路を流れる
空気によって軸受部分及びモータケース内部が冷却され
るようになり、よって軸受部分やモータ全体の温度上昇
を一層抑えることができ、総じて動圧空気軸受による正
常な回転駆動を確保することができる。
【0078】請求項4の動圧軸受形モータによれば、空
気流通路の空気流入口及び空気流出口に塵埃除去用のエ
アーフィルタを設けているので、モータケース内で発生
する塵埃が軸受筒や回転軸に付着堆積することを極力防
止することができると共に、塵埃がモータケースの内部
から外部へ流出すること、及び外部から内部へ流入する
ことも防止できる。
【0079】請求項5の動圧軸受形モータによれば、空
気流通路中に磁性体性の粉塵を除去するための磁石を設
けているので、塵埃のうちの磁性体性の粉塵を一層確実
に除去することができる。
【0080】請求項6の動圧軸受形モータによれば、塵
埃除去用のエアーフィルタ及び磁性体性の粉塵除去用の
磁石を有するカセットケースをモータケースの外部から
着脱可能に装着しているので、それらエアーフィルタ及
び磁石の着脱を簡単に行うことができる。
【0081】請求項7〜10の動圧軸受形モータによれ
ば、軸受隙間に空気の流れを良好に発生させることがで
きる。
【0082】請求項11のポリゴンミラー駆動用スキャ
ナモータによれば、空気循環路はポリゴンミラーを避け
て設けられているので、その空気循環路を流通する空気
中に塵埃が含まれていても、その塵埃がポリゴンミラー
に衝突することを防止でき、ひいてはミラーの反射率の
低下を防止することができる。
【0083】請求項12のポリゴンミラー駆動用スキャ
ナモータによれば、請求項11の場合と同様に、空気流
通路はポリゴンミラーを避けて設けられているので、そ
の空気流通路を流通する空気中に塵埃が含まれていて
も、その塵埃がポリゴンミラーに衝突することを防止で
き、ひいてはミラーの反射率の低下を防止することがで
きる。
【0084】請求項13のポリゴンミラー駆動用スキャ
ナモータによれば、高精度でクリーンな動圧軸受形モー
タを用いたことにより、高精度で高性能なスキャンニン
グを長期間にわたって行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の拡大縦断面図
【図2】全体の縦断面図
【図3】回転軸の部分拡大正面図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図7】本発明の第4実施例を示す図3相当図
【図8】従来構成を示す図2相当図
【符号の説明】
21はモータケース、22はハウジング、24はカバ
ー、27は軸受筒、33はステータコイル、36は回転
軸、37はロータ組立、38,39は溝部(空気流発生
手段)、40は軸受隙間、40aは動圧空気軸受手段、
44はポリゴンミラー、52は空気通路、53はエアー
フィルタ、59は空気循環路、60は空気流入口、61
は空気流出口、62,63はエアーフィルタ、64は空
気流通路、65は磁石、66はカセットケース、67,
68は溝部(空気流発生手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02K 17/02 A 21/24 M

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受筒を備えたハウジングとこのハウジ
    ングに前記軸受筒を覆う状態で装着されたカバーを有し
    て構成されたモータケースと、 このモータケースの内部に配設され、前記軸受筒内に回
    転自在に挿通支持された回転軸を備えたロータ組立と、 前記回転軸と前記軸受筒との間に設けられた動圧空気軸
    受手段と、 前記ロータ組立の回転時に前記回転軸と軸受筒との間の
    軸受隙間に軸方向の一方側から他方側への空気の流れを
    発生させる空気流発生手段と、 前記ハウジングに設けられた空気通路とを具備し、 前記ロータ組立の回転に基づき、モータケース内に、前
    記軸受隙間及び空気通路を通してモータケース内の空気
    を循環させる空気循環路を形成することを特徴とする動
    圧軸受形モータ。
  2. 【請求項2】 軸受筒を備えたハウジングとこのハウジ
    ングに前記軸受筒を覆う状態で装着されたカバーを有し
    て構成されたモータケースと、 このモータケースの内部に配設され、前記軸受筒内に回
    転自在に挿通支持された回転軸を備えたロータ組立と、 前記回転軸と前記軸受筒との間に設けられた動圧空気軸
    受手段と、 前記ロータ組立の回転時に前記回転軸と軸受筒との間の
    軸受隙間に軸方向の一方側から他方側への空気の流れを
    発生させる空気流発生手段と、 前記ハウジングに前記軸受隙間の一方側と外部とを連通
    するように設けられた空気流入口と、 前記ハウジングの外周部にモータケースの内部と外部と
    を連通するように設けられた空気流出口とを具備し、 前記ロータ組立の回転に基づき、モータケース内に、前
    記空気流入口から外部の空気を軸受隙間に流入させると
    共に、その空気をモータケースの内部を通して前記空気
    流出口から外部へ流出させる空気流通路を形成すること
    を特徴とする動圧軸受形モータ。
  3. 【請求項3】 空気循環路中に、塵埃除去用のエアーフ
    ィルタを設けたことを特徴とする請求項1記載の動圧軸
    受形モータ。
  4. 【請求項4】 空気流入口及び空気流出口に、塵埃除去
    用のエアーフィルタを設けたことを特徴とする請求項2
    記載の動圧軸受形モータ。
  5. 【請求項5】 空気流通路中に、磁性体性の粉塵を除去
    するための磁石を設けたことを特徴とする請求項2また
    は4記載の動圧軸受形モータ。
  6. 【請求項6】 塵埃除去用のエアーフィルタ及び磁性体
    性の粉塵を除去するための磁石を有するカセットケース
    を備え、このカセットケースを、空気流出口にモータケ
    ースの外部から着脱可能に装着したことを特徴とする請
    求項2記載の動圧軸受形モータ。
  7. 【請求項7】 動圧空気軸受手段は回転軸の外周面に形
    成されたヘリングボーン状の溝部を有し、空気流発生手
    段は、その溝部の軸方向の長さ寸法を軸方向の一方側の
    ものが他方側のものより長くなるように設定することに
    よって構成されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の動圧軸受形モータ。
  8. 【請求項8】 動圧空気軸受手段は回転軸の外周面に形
    成されたヘリングボーン状の溝部を有し、空気流発生手
    段は、その溝部の流入角度を軸方向の一方側のものと他
    方側のものとで異ならせることによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動圧軸受形モ
    ータ。
  9. 【請求項9】 動圧空気軸受手段は回転軸の外周面に形
    成されたヘリングボーン状の溝部を有し、空気流発生手
    段は、その溝部の深さを軸方向の一方側のものと他方側
    のものとで異ならせることによって構成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の動圧軸受形モー
    タ。
  10. 【請求項10】 空気流発生手段は、回転軸と軸受筒と
    の間の軸受隙間の寸法を軸方向の一方側が他方側より小
    さくなるように設定することによって構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の動圧軸受形モー
    タ。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の動圧軸受形モータにお
    いて、回転軸の一端部に該回転軸と一体に回転するポリ
    ゴンミラーを備え、空気循環路は、前記ポリゴンミラー
    の外周部部分を避ける形態で設けられていることを特徴
    とするポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の動圧軸受形モータにお
    いて、回転軸の一端部に該回転軸と一体に回転するポリ
    ゴンミラーを備え、空気流通路は、前記ポリゴンミラー
    の外周部部分を避ける形態で設けられていることを特徴
    とするポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の動圧軸受形モータにおいて、回転軸の一端部に該回転
    軸と一体に回転するポリゴンミラーを備えたことを特徴
    とするポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
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