JPH09127452A - ポリゴンミラー駆動用スキャナモータ - Google Patents

ポリゴンミラー駆動用スキャナモータ

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JPH09127452A
JPH09127452A JP28200195A JP28200195A JPH09127452A JP H09127452 A JPH09127452 A JP H09127452A JP 28200195 A JP28200195 A JP 28200195A JP 28200195 A JP28200195 A JP 28200195A JP H09127452 A JPH09127452 A JP H09127452A
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JP
Japan
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polygon mirror
disk
scanner motor
driving
rotor
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JP28200195A
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Kunio Hayashi
邦夫 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリゴンミラーが回転することによって生ず
る風損を極力低減する。 【解決手段】 ポリゴンミラー39の軸方向の両端面部
に、それぞれポリゴンミラー39の回転中心を中心と
し、且つポリゴンミラー39の外接円の直径以上の直径
を有する第1及び第2の円盤41,44をポリゴンミラ
ー39と一体回転するように設ける。第1及び第2の円
盤41,44の回転に伴い、その遠心力により周辺の空
気が外周方向へ飛ばされ、その結果、ポリゴンミラー3
9周囲の空気圧が低下し、ポリゴンミラー39の外周部
が周囲の空気と衝突して引き起こす乱流による空気抵抗
が低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリゴンミラーを
駆動するためのポリゴンミラー駆動用スキャナモータに
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】光ビームとしてレーザ
ー光を用いたレーザービームプリンターのレーザースキ
ャニングに使用されるポリゴンミラー駆動用スキャナモ
ータの従来構成について、図22及び図23を参照して
説明する。
【0003】ハウジング1は、上面側に複数段の凹部を
有すると共に、中央部の底部に筒部2を有していて、そ
の筒部2に円筒状をなすセラミック製の軸受筒3が挿入
されて接着固定され、また、筒部2の底部に底蓋4がね
じ止めされている。このハウジング1の上面には軸受筒
3を覆う状態でカバー5がねじ止めされており、これら
ハウジング1とカバー5とにより、密閉状態のモータケ
ース6を構成している。このモータケース6内におい
て、ハウジング1の上部には配線基板7がねじ止めされ
ていて、この配線基板7の上面に複数個のステータコイ
ル8が接着固定されている。
【0004】そして、モータケース6の内部には、ステ
ンレス製の回転軸9を備えたロータ10が配設されてい
る。回転軸9は、外周面に動圧空気軸受手段の一部を構
成するヘリングボーン状の溝部11を上下に2組形成し
ていて、上記軸受筒3内に回転自在に挿通支持されてい
る。これら回転軸9と軸受筒3とにより、気体として空
気を用いた動圧空気軸受手段を構成している。
【0005】回転軸9の上部にはミラー取付部材12が
取付固定されており、このミラー取付部材12の下面に
ロータヨーク13が接着固定されている。このロータヨ
ーク13の下面には環状をなすロータマグネット14が
接着固定されていて、このロータマグネット14が、上
記ステータコイル8に対して軸方向に所定の空隙を存す
る状態で上方から対向配置されている。
【0006】また、ミラー取付部材12には円筒状の嵌
合突部12aが形成されており、この嵌合突部12aの
外周部に六角形状のポリゴンミラー15(図23参照)
が装着されている。このポリゴンミラー15は、嵌合孔
15aを嵌合突部12aの外周部に嵌合させると共に、
ミラー押え16を嵌合突部12aの上面に複数本のねじ
16aにより取り付けることにより、ミラー押え16と
ミラー取付部材12のミラー受け部12bとの間に挟み
込んで固定されている。カバー5において、ポリゴンミ
ラー15の外周部と対応する1箇所には、レーザー光が
出入りするための開口部5aが形成されていて、この開
口部5aに、レーザー光が出入り可能なガラス製の平板
状の透光部材5bが装着されている。
【0007】ミラー取付部材12の下部には、取付部材
17が回転軸9と一体回転するように取付固定されてい
る。この取付部材17は軸受筒3を上方から包囲する状
態で配線基板7を貫通していて、下部に回転ヨーク17
aが配線基板7の下方に位置して取り付けられていると
共に、環状をなすロータ側磁気浮上用マグネット18a
が取り付けられている。
【0008】回転ヨーク17aは磁気収束用のヨークで
あり、ロータマグネット14の磁気吸引力は常にこの回
転ヨーク17aに作用して引き付けようとするが、ロー
タマグネット14及び回転ヨーク17aは、共に回転軸
9にミラー取付部材12或いは取付部材17を介して固
定されているので、これらの距離は変ることなく常に一
定に維持される。従って、ロータマグネット14の磁気
吸引力をロータ10内で相殺することができ、結果とし
てスラスト荷重をロータ10の自重のみに低減すること
ができる。
【0009】また、ハウジング1側には、ロータ側磁気
浮上用マグネット18aを包囲するように、環状のステ
ータ側磁気浮上用マグネット18bが固定されていて、
ロータ10のスラスト荷重を、これらロータ側磁気浮上
用マグネット18aとステータ側磁気浮上用マグネット
18bの磁気反発力を利用して受ける構成となってい
る。
【0010】しかして、上記構成において、ロータ10
が回転駆動されると、ヘリングボーン状の溝部11の作
用で、軸受筒3の内周面と回転軸9の外周面との間の数
μmの軸受隙間19に空気が引き込まれて高圧の動圧を
発生し、この動圧空気軸受作用により、回転軸9は軸受
筒3に対して非接触状態で回転され、回転軸9と一体に
ポリゴンミラー15も回転される。このような動圧空気
軸受を用いたモータは、高速回転に適している。
【0011】ところで、上記したような従来構成のポリ
ゴンミラー駆動用スキャナモータでは、次のような問題
点が発生してくる。ポリゴンミラー15を高速で回転さ
せると、多角形(この場合六角形)をなすこのポリゴン
ミラー15の外周部が周囲の空気(気体)と衝突し、空
気の乱流を引き起こす。このことに消費するエネルギー
損失を一般に「風損」と称していて、ポリゴンミラー駆
動用スキャナモータにおける消費電力のほとんどが、こ
の風損によるものである。しかも、この風損は、モータ
が高速化すればするほどその割合以上に増大するもので
あり、その結果、モータの消費電力を増大させ、モータ
の温度上昇、振動、騒音など、モータ特性を著しく悪化
させることになる。このことがモータの高速化・高精度
化の障害となっている。
【0012】そこで、本発明の目的は、ポリゴンミラー
が回転することによって生ずる風損を極力低減すること
ができ、これに伴い、消費電力を低減できると共に特性
を向上できるポリゴンミラー駆動用スキャナモータを提
供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、ポリゴンミラーの軸方向の両
端面部に、それぞれポリゴンミラーの回転中心を中心と
し、且つポリゴンミラーの外接円の直径以上の直径を有
する第1及び第2の円盤をポリゴンミラーと一体回転す
るように設けたことを特徴とするものである。
【0014】この構成において、ポリゴンミラーと共に
第1及び第2の円盤が回転されると、これら第1及び第
2の円盤周辺の気体は、その遠心力により第1及び第2
の円盤の外周方向へ飛ばされる。その結果、ポリゴンミ
ラー周囲の気体圧力が低下し、ポリゴンミラーの外周部
が周囲の気体と衝突して引き起こす乱流による気体抵抗
が低下する。すなわち、そのことに消費するエネルギー
損失、風損を低下させることができる。このときの風損
は、従来のポリゴンミラーの外周部が周囲の気体(空
気)と衝突して引き起こす気体抵抗に比べれば、はるか
に小さい。
【0015】この場合、第1の円盤を、ポリゴンミラー
をロータに装着する際に該ポリゴンミラーを押えるミラ
ー押えに一体化したり、第2の円盤をロータヨークに一
体化したりすることが好ましい。
【0016】また、第1及び第2の円盤を囲繞し、それ
ら第1及び第2の円盤の外周面との間に微小な隙間を形
成する環状の包囲部材を固定状態に設けたり、第1の円
盤のポリゴンミラー側とは反対側の面と対向し、その第
1の円盤との間に微小な隙間を形成する固定円盤を固定
状態に設けたり、さらに、ロータ及びポリゴンミラー、
並びに前記包囲部材及び固定円盤を覆い、内部に気体溜
め部及びこの気体溜め部と連通する気体流通路を有する
カバーを設けたりすることが好ましい。
【0017】一方、請求項1の発明と同様な目的を達成
するために、請求項15の発明は、ポリゴンミラーの軸
方向の両端面部のうちの少なくともどちらか一方に、ポ
リゴンミラーの回転中心を中心とし、且つポリゴンミラ
ーの外接円と内接円の中間の円の直径とほぼ同じ寸法の
直径を有する円盤をポリゴンミラーと一体回転するよう
に設けたことを特徴とするものである。
【0018】この手段は、平面的に見て、ポリゴンミラ
ーの各反射面の周方向の中央部に対応する部分に円盤の
一部を突出させ、疑似的に反射面(ミラー面)の面数を
多くした状態を作り出し、円に近付けることにより、風
損を低減させるようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、光ビームとして
レーザー光を用いたレーザービームプリンターのレーザ
ースキャニングに使用されるポリゴンミラー駆動用スキ
ャナモータに適用した第1実施例について、図1及び図
2を参照して説明する。
【0020】まず全体構成を示す図1において、ハウジ
ング21は、例えばアルミニウムにより形成されてい
て、上面側に3段の凹部21a〜21cを有すると共
に、中央部の底部に筒部22を有している。その筒部2
2の内側には、円筒状をなすセラミック製の軸受筒23
が立設状態となるように接着固定されている。また、筒
部22の底部には底蓋24がねじ25により取り付けら
れている。
【0021】ハウジング21の上段の凹部21aには基
板たる配線基板26がねじ27により取付固定されてい
て、この配線基板26の上面に複数個のステータコイル
28が環状配置にて接着固定されている。また、ハウジ
ング21の下段の凹部21cには、環状をなすステータ
側磁気浮上用マグネット29が固定されていて、これの
上面に環状をなすヨーク30が固定されている。
【0022】そして、上記軸受筒23には、ロータ31
の回転軸32が回転可能に挿入されている。回転軸32
は例えばステンレスにより形成されていて、外周面に
は、動圧空気軸受手段の一部を構成するヘリングボーン
状の溝部33、34が上下に2組形成されている。軸受
筒23の内周面と回転軸32の外周面との間には数μm
の軸受隙間が形成されており、これら軸受筒23と回転
軸32により、空気を気体とする動圧空気軸受手段35
を構成している。
【0023】回転軸32の上部にはミラー取付部材36
が取付固定されており、このミラー取付部材36の下面
にはロータヨーク37が接着固定されている。このロー
タヨーク37の下面には環状をなすロータマグネット3
8が接着固定されていて、このロータマグネット38
が、上記ステータコイル28に対して軸方向に所定の空
隙を存する状態で上方から対向している。
【0024】ミラー取付部材36には、円筒状の嵌合突
部36a及びこれの外周部下部にミラー受け部36bが
形成されており、嵌合突部36aの外周部に平面形状が
六角形状をなすポリゴンミラー39(図2参照)が装着
されている。このポリゴンミラー39は、嵌合孔40を
嵌合突部36aに嵌合させると共に、図1中上面側に第
1の円盤41を介してミラー押え42を嵌合突部36a
に複数本のねじ43により取り付けることにより、ミラ
ー受け部36bとミラー押え42との間に挟み込んで固
定されている。
【0025】また、ポリゴンミラー39とロータヨーク
37との間には、ミラー受け部36bの周囲部に位置さ
せて第2の円盤44が設けられている。この第2の円盤
44は、ロータヨーク37に固定されている。しかし
て、ポリゴンミラー39の軸方向(図1中上下方向)の
両端面部に、第1の円盤41及び第2の円盤44が、ポ
リゴンミラー39の回転中心を中心として該ポリゴンミ
ラー39と一体回転するように設けられている。
【0026】なお、ポリゴンミラー39の上面及び下面
には内周部側と外周部側との間で段差が形成されてい
て、このポリゴンミラー39を固定するのに必要な部分
を除いて、ポリゴンミラー39の上面と第1の円盤41
との間、及びポリゴンミラー39の下面と第2の円盤4
4との間には、約0.3mm程度の隙間が形成されてい
る。これは、ポリゴンミラー39の変形を防止するため
である。
【0027】ここで、上記第1及び第2の円盤41及び
44の直径R1は、同一であり、図2に示すように、共
にポリゴンミラー39の外接円45の直径Aよりも大き
くなるように設定されており、詳細には、ポリゴンミラ
ー39の外接円45の直径Aに、ポリゴンミラー39の
外接円45の直径Aとポリゴンミラー39の内接円46
の直径Bとの差を加えた寸法よりは小さく、且つ、ポリ
ゴンミラー39の外接円45の直径Aに、ポリゴンミラ
ー39の外接円45の直径Aとポリゴンミラー39の内
接円46の直径Bとの差の1/2を加えた寸法よりは大
きくなるように設定されている(次の(1)式参照)。 A+(A−B)>R1>A+(A−B)/2 ……(1)
【0028】ロータヨーク37の下部には、取付部材4
7が回転軸32と一体回転するように取付固定されてい
る。この取付部材47は、軸受筒23を上方から覆う状
態で配線基板26の孔を貫通していて、その下部に回転
ヨーク48が配線基板26の下方に位置して該配線基板
26と平行となるように取り付けられていると共に、環
状をなすロータ側磁気浮上用マグネット49が取り付け
られている。
【0029】回転ヨーク48は磁気収束用のヨークであ
り、ロータマグネット38の磁気吸引力は常にこの回転
ヨーク48に作用して引き付けようとするが、ロータマ
グネット38及び回転ヨーク48は、共に回転軸32に
ミラー取付部材36或いは取付部材47を介して固定さ
れているので、これらの距離は変ることなく常に一定に
維持される。従って、ロータマグネット38の磁気吸引
力をロータ31内で相殺することができ、結果としてス
ラスト荷重をロータ31の自重のみに低減することがで
きる。
【0030】取付部材47の内面と軸受筒23の外面と
の間には所定の隙間が形成されている。また、ロータ側
磁気浮上用マグネット49は、上記ステータ側磁気浮上
用マグネット29内に挿入された状態となっており、こ
れらロータ側磁気浮上用マグネット49の外周面とステ
ータ側磁気浮上用マグネット29の内周面との間にも所
定の隙間が形成されている。
【0031】ロータ側磁気浮上用マグネット49とステ
ータ側磁気浮上用マグネット29は、それぞれ上部がN
極で、下部がS極となるように着磁されており、ロータ
31のスラスト荷重を、これらロータ側磁気浮上用マグ
ネット49とステータ側磁気浮上用マグネット29の磁
気反発力を利用して受ける構成となっている。なお、ロ
ータ側磁気浮上用マグネット49とステータ側磁気浮上
用マグネット29のそれぞれを、上部をS極、下部をN
極となるように着磁することも可能である。
【0032】ハウジング21の下方には、駆動回路(図
示せず)を備えた回路基板50が配置されている。この
回路基板50は、ハウジング21にスペーサ51を介し
てねじ52により取付固定されている。この回路基板5
0の回路と配線基板26の回路とはコネクタ53を介し
て電気的に接続されている。
【0033】さて、上記構成において、ロータ31が回
転駆動されると、ヘリングボーン状の溝部33,34の
作用で、軸受筒23と回転軸32との間の軸受隙間に空
気が引き込まれて高圧の動圧を発生し、この動圧空気軸
受作用により、回転軸32は軸受筒23に対して非接触
状態で回転される。この回転軸32と一体にポリゴンミ
ラー39並びに第1及び第2の円盤41,44も回転さ
れる。
【0034】ここで、第1及び第2の円盤41,44の
回転に伴い、これら第1及び第2の円盤41,44周辺
の空気(気体)は、その遠心力により第1及び第2の円
盤41,44の外周方向へ飛ばされる。その結果、ポリ
ゴンミラー39周囲の空気圧が低下し、ポリゴンミラー
39の外周部が周囲の空気と衝突して引き起こす乱流に
よる空気抵抗が低下する。すなわち、そのことに消費す
るエネルギー損失、風損を低減することができ、これに
伴い、消費電力を低減できると共に、振動や騒音なども
低減でき、モータ特性を向上させることができる。
【0035】そして、第1及び第2の円盤41,44の
直径R1を、上記(1)式を満たすように設定すること
により、上記効果を一層有効に得ることができる。
【0036】なお、上記した実施例では、ロータ31及
びポリゴンミラー39などを上方から覆うカバーは設け
られていないが、ハウジング21の上面側に、従来構成
と同様なカバーを設けるようにしても良い。
【0037】図3は本発明の第2実施例を示したもので
あり、この第2実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ポリゴンミラー39を上方
から押えるミラー押え54に、ポリゴンミラー39の上
面側の第1の円盤55を一体に設けており、ミラー押え
54と第1の円盤55とを一体化している。
【0038】このような第2実施例によれば、ミラー押
え54と第1の円盤55とを一体化していることによ
り、それらが別部材の場合に比べて、部品点数を少なく
できると共に、部品の加工及び組付け工数を低減できる
利点がある。
【0039】図4は本発明の第3実施例を示したもので
あり、この第3実施例は上記した第2実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ポリゴンミラー39の下方
に存するロータヨーク56に第2の円盤57を一体に設
けており、ロータヨーク56と第2の円盤57とを一体
化している。この場合、第2の円盤57の外周部の下面
と、ロータマグネット38の下面とを面一に設定してい
る。
【0040】このような第3実施例によれば、ロータヨ
ーク56と第2の円盤57とを一体化していることによ
り、第2実施例の場合よりもさらに部品点数を少なくで
きると共に、部品の加工及び組付け工数を低減できる利
点がある。
【0041】図5及び図6は本発明の第4実施例を示し
たものであり、この第4実施例は上記した第3実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、第1の円盤58
は、第2及び第3実施例の場合よりも厚く設定されてい
る。そして、ポリゴンミラー39の上下両側に存する第
1及び第2の円盤58,57の互いに対向する面のうち
の外周部部分に、外周部に向かうに従ってポリゴンミラ
ー39から遠ざかる側へ広がる曲面59,60を形成し
ている。曲面59,60を形成している領域は、第1及
び第2の円盤58,57の内接円46から外周縁部にか
けてであり、図6において便宜上、斜線で示している。
【0042】ここで、第1及び第2の円盤58,57
と、ポリゴンミラー39とにより形成される断面形状
が、ポリゴンミラー39の外周面を底部とするような、
ほぼV字形の溝形状となっている。
【0043】このような第4実施例において、第1及び
第2の円盤58,57の回転に伴い、第1及び第2の円
盤58,57周辺の空気がこれの外周方向へ飛ばされ
る。このとき、上記曲面59,60部分を流れる空気の
流れ速さが、反対側面58a,57a側のそれより速く
なる。この結果、曲面59,60側の部分、すなわちポ
リゴンミラー39の周囲部分の空気圧が一層低くなり、
ポリゴンミラー39の外周部が周囲の空気と衝突して引
き起こす乱流による空気抵抗が低下する。従って、風損
を一層低減することができるようになる。
【0044】なお、上記した第4実施例では、第1及び
第2の円盤58,57の互いに対向する面のうちの外周
部部分に曲面59,60を形成したが、この曲面59,
60に代えて、外周部に向かうに従ってポリゴンミラー
39から遠ざかる側へ傾斜するように広がる斜面を形成
するようにしても良い。また、曲面59,60或いは斜
面は、第1及び第2の円盤58,57のどちらか一方の
みに設ける構成としても良く、このようにしても従来の
技術と比べて風損を低減することができる。
【0045】図7は本発明の第5実施例を示したもので
あり、この第5実施例は上記した第4実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、第1及び第2の円盤58,
57の互いに対向する面のうちの外周部部分に、ポリゴ
ンミラー39に対して光ビームであるレーザー光が出入
りするのに必要な上下方向の幅の領域61を残して、ポ
リゴンミラー39の外周部を覆う覆い用凸部62,63
を設けている。
【0046】この場合、ポリゴンミラー39の厚さを4
mm、レーザー光が出入りするのに必要な領域61の上
下方向の幅を2mmとしたとき、覆い用凸部62,63
によりポリゴンミラー39の外周部を1mmずつ上下か
ら覆っている。
【0047】このように、ポリゴンミラー39の外周部
を覆い用凸部62,63により覆うことにより、モータ
全体の風損のうちの大半を占める、ポリゴンミラー39
の外周部が周囲の空気と衝突して引き起こす空気の乱流
による空気抵抗が、ほぼ1/2に低減できることにな
る。すなわち、モータ全体の風損のうちの大半を占める
部分の風損をほぼ1/2低減できることは、モータ全体
の風損を大幅に低減できることになる。
【0048】ちなみに、ポリゴンミラー39の厚さを薄
くすれば、同様の効果を期待することができるのである
が、ポリゴンミラーの強度(反りや曲げ)及び精度(面
平坦度や周囲のたれ)などを考慮すると、薄くすること
ができないという事情がある。この点、本実施例は、ポ
リゴンミラー39の厚さを薄くすることなく、ポリゴン
ミラー39の外周部のうち、レーザー光が出入りするの
に必要な領域61以外の部分を覆い用凸部62,63に
より覆うことにより、風損を大幅に低減するようにして
いる。
【0049】なお、この場合も、覆い用凸部62,63
は、第1及び第2の円盤58,57のどちらか一方のみ
に設ける構成としても良い。
【0050】図8ないし図10は本発明の第6実施例を
示したものであり、この第6実施例は上記した第5実施
例とは次の点が異なっている。すなわち、ハウジング2
1の上面側には、ロータ31、ポリゴンミラー39、第
1及び第2の円盤58,57などを上方から覆うカバー
64をねじ64aにより取り付けていて、ハウジング2
1とカバー64により密閉状態のモータケース65を構
成している。カバー64には、ポリゴンミラー39の外
周部と対応する1箇所には、レーザー光が出入りするた
めの開口部64bが形成されていると共に、この開口部
64bにレーザー光が出入り可能なガラス製の平板状の
透光部材66が装着されており、これらにより窓部67
が構成されている。
【0051】そして、第1及び第2の円盤58,57に
おける両覆い用凸部62,63の互いに対向する面は、
両覆い用凸部62,63間の幅が、ポリゴンミラー39
において2つの反射面39aが隣り合う各境界部39b
に対応する部分で最大(この場合、4mm)となり、か
つポリゴンミラー39の各反射面39aの周方向の中央
部に対応する部分で最小(この場合、2mm)となるよ
うな、ほぼサインカーブからなる波形に形成している。
この面を波形面68,69としている。波形面68,6
9としている部分を、図10において便宜上、斜線で示
している。
【0052】上記構成において、ポリゴンミラー39と
一体に第1及び第2の円盤58,57が回転すると(回
転方向を図10に矢印Sにて示す)、これら第1及び第
2の円盤58,57並びにポリゴンミラー39の周辺の
空気は、その遠心力で外周方向へ飛ばされ、カバー64
の内面に押し付けられる。
【0053】一方、上記したようなカバー64を備えた
ものにおいては、カバー64の内面の一部に窓部67が
あり、この窓部67部分が円形から外れた異形部となっ
ている。この窓部67部分をポリゴンミラー39の反射
面39aの周方向中央部が通過するときには、この反射
面39aと透光部材67との間に広い空間領域があり、
次にポリゴンミラー39の境界部39bが通過するとき
には、広い空間領域にあった空気を窓部67部分から押
し出しながら通過することになる。このようにして、窓
部67部分の空気流は波状的となり、大きな空気抵抗と
なる。
【0054】そこで、本実施例においては、第1及び第
2の円盤58,57における両覆い用凸部62,63の
互いに対向する面を波形面68,69とし、両覆い用凸
部62,63間の幅を、ポリゴンミラー39の各反射面
39aの周方向の中央部に対応する部分(上記広い空間
領域となる部分)では狭くし、ポリゴンミラー39の各
境界部39bに対応する部分では広くなるようにしたこ
とにより、窓部67部分を通過するときの空気流量が平
均化されるようになる。これにより、波状的な空気流を
緩和でき、空気抵抗を小さくして風損を低減できるよう
になる。
【0055】なお、この場合も、波形面68,69は、
第1及び第2の円盤58,57のどちらか一方のみに設
ける構成としても良い。
【0056】図11及び図12は本発明の第7実施例を
示したものであり、この第7実施例は上記した第5実施
例(図7)とは次の点が異なっている。すなわち、ミラ
ー押え54に一体化された第1の円盤70の直径R2
は、第2の円盤57の直径R1より小さく、かつ、ポリ
ゴンミラー39の外接円45の直径Aに、ポリゴンミラ
ー39の外接円45の直径Aとポリゴンミラー39の内
接円46の直径Bとの差の1/2を加えた寸法よりは大
きくなるように設定されている(次の(2)式参照)。 R1>R2>A+(A−B)/2 ……(2)
【0057】この第7実施例においては、上側の第1の
円盤70の直径R2を、下側の第2の円盤57の直径R
1より小さく設定しているので、第1の円盤70の周辺
の空気は、これより大きな遠心力が作用する第2の円盤
57側へ吸引され、これに伴い上下方向の空気流が発生
するようになる。これにより、放熱効果が期待できるよ
うになる。
【0058】図13は本発明の第8実施例を示したもの
であり、この第8実施例は上記した第7実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、ハウジング21に、第1
及び第2の円盤70,57を囲繞するようにして、環状
の包囲部材71を枠部材72を介して固定状態に設けて
いる。この包囲部材71は、第1の円盤70の上面から
第2の円盤57の下面にわたる厚さを有していて、これ
の内周面とそれら第1及び第2の円盤70,57の外周
面との間に、例えば0.1mm〜0.3mm程度の微小
な隙間73を形成している。
【0059】この構成において、ポリゴンミラー39と
共に第1及び第2の円盤70,57が回転すると、これ
らの周辺の空気が包囲部材71の内周面側に飛ばされて
押し付けられる。このため、包囲部材71の内周面に押
し付けられた空気は、上記隙間73から外側(上方及び
下方)へ飛び出そうとする。
【0060】また、包囲部材71の上下両端面部部分に
おいて、第1及び第2の円盤70,57の遠心力により
外周方向へ飛ばされる空気が包囲部材71の上下両端面
部に沿って高速で流れる(図13の矢印T参照)ことに
より、上記隙間73の外側の開口部分の空気圧が低下
し、包囲部材71の内周面と、第1及び第2の円盤7
0,57と、ポリゴンミラー39の外周部とで形成され
る空間部74内の空気が隙間73を介して外側へ吸引さ
れる、いわゆる霧吹き現象が発生し、ポリゴンミラー3
9周辺の空気圧が一層低下するようになり、ポリゴンミ
ラー39の外周部が周囲の空気と衝突して引き起こす空
気の乱流による空気抵抗が一層小さくなる。これによっ
て、風損を一層低減できるようになる。
【0061】なお、この場合、ポリゴンミラー39の周
囲に包囲部材71及び枠部材72を設けた構成としてい
るが、これらには、図示はされていないが、もちろん、
レーザー光が出入りする部分が設けられている。具体的
には、それら包囲部材71及び枠部材72に径方向に貫
通する孔部が形成され、この孔部に透光部材が設けられ
ている。これ以外にも、包囲部材71及び枠部材72
を、ポリゴンミラー39に対してレーザー光が出入りす
るのに必要な領域について設けないようにし、この部分
に透光部材を設けるようにすることもできる。
【0062】図14は本発明の第9実施例を示したもの
であり、この第9実施例は上記した第8実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、包囲部材71を保持した
枠部材75に、第1の円盤70の上面(ポリゴンミラー
39側とは反対側の面)と対向するように固定円盤76
を固定状態に設けている。この固定円盤76の下面と第
1の円盤70の上面との間に、例えば0.1mm〜0.
3mm程度の微小な隙間77を形成している。
【0063】この構成の場合、第1の円盤70の上面を
流れる空気流(乱流)を層流にすることにより、風損を
低減できると共に、上記第8実施例の霧吹き現象をさら
に効果的にできて、一層風損を低減できるようになる。
【0064】なお、この場合も、図示はされていない
が、包囲部材71及び枠部材75に、レーザー光が出入
りするための径方向に貫通する孔部が形成され、この孔
部に透光部材が設けられている。これ以外にも、包囲部
材71及び枠部材75を、ポリゴンミラー39に対して
レーザー光が出入りするのに必要な領域について設けな
いようにし、この部分に透光部材を設けるようにするこ
ともできる。
【0065】図15及び図16は本発明の第10実施例
を示したものであり、この第10実施例は上記した第9
実施例とは次の点が異なっている。すなわち、ロータマ
グネット38の下方に存する複数個のステータコイル2
8の上面に、非磁性材料からなる固定円盤78を接着固
定している。固定円盤78は、ステータコイル28の配
置直径とほぼ等しい直径を有している。ここで、この固
定円盤78と配線基板26と隣り合う2つのステータコ
イル28とにより、径方向の内方側と外方側とが開放し
た循環路79が放射状に複数本形成されている。これら
循環路79は、ロータ31の回転による空気流の影響を
直接受けない部位となっている。
【0066】ところで、ロータマグネット38とステー
タコイル28とが軸方向に所定の空隙を有するアキシャ
ルギャップ形のモータにおいては、ロータ31が回転す
ると、ロータマグネット38のステータコイル28と対
向する面の遠心力により、このこれの周辺の空気が外周
方向へ飛ばされ、ロータマグネット38とステータコイ
ル28との間のエアーギャップ部において周囲の空気圧
を低下(真空状態に近付けようとする領域を形成)させ
ようとする作用が発生し、これに費やすエネルギー損失
が風損となり、消費電力のロスとなる。
【0067】本来、本発明が目的とするものは、ロータ
31の回転に伴いポリゴンミラー39と共に第1及び第
2の円盤70,57が回転し、この第1及び第2の円盤
70,57の回転に伴い、これの周辺の空気はその遠心
力により外周方向へ飛ばされ、ポリゴンミラー39周囲
の空気圧が低下(真空状態に近付けようとする領域を形
成)し、ポリゴンミラー39の外周部が周囲の空気と衝
突して引き起こす空気の乱流による空気抵抗が低下す
る。すなわち、この風損に消費するエネルギー(消費電
力)損失を低下させようとするもので、周囲の空気圧を
低下(真空状態に近付けようとする領域を形成)させる
ために費やすエネルギー損失より、ポリゴンミラー39
の外周部周囲の空気圧低下の結果得られる風損の低下に
よる「費やすエネルギー(消費電力)損失低減」の方が
はるかに大きいので、その目的を果たすことができる
が、上記エアーギャップ部における風損はもともと極め
て小さく(面摩擦・層流状態)、ロータ31の回転に伴
い発生した空気圧を低下(真空状態に近付けようとする
領域を形成)させようとする作用に費やされるエネルギ
ー(消費電力)損失を補う程度の風損低減は到底期待す
ることができない。
【0068】そこで、この実施例では、ロータ31の回
転に伴い発生する、空気圧を低下(真空状態に近付けよ
うとする領域を形成)させようとする作用に費やされる
エネルギー(消費電力)損失をなくするためになされた
もので、上記循環路79を設けることにより、このエア
ーギャップ部に自然な空気の循環流(図15の矢印U参
照)を形成し、一層空気抵抗(風損)の少ない回転を得
ることができる。このことにより、消費電力損失も低減
できる。
【0069】この実施例では、ステータコイル28の上
面に固定円盤78を接着固定するだけで循環路79を形
成することができるから、低コストで簡単に設けること
ができる利点もある。
【0070】図17は本発明の第11実施例を示したも
のであり、この第11実施例は上記した第10実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、配線基板26上に
配置される複数個のステータコイル28を、モールド樹
脂からなるモールド部80によりモールドしていて、こ
のモールド部80に、複数本の循環路81を放射状に形
成している。
【0071】この場合、循環路81は次のように形成し
ている。すなわち、ステータコイル28をモールド部8
0によりモールドする際に、循環路81を形成する部分
に予め「中子」(図示せず)を配置しておき、モールド
成形後、その「中子」を除去することにより循環路81
を形成する。このような方法によれば、循環路81を低
コストで簡単に形成することができる。
【0072】図18は本発明の第12実施例を示したも
のであり、この第12実施例は上記した第10実施例
(図15及び図16)とは次の点が異なっている。すな
わち、ハウジング21に、ロータ31及びポリゴンミラ
ー39などを覆うカバー82を設けていて、このカバー
82の内部に、第8実施例の包囲部材71と、第9実施
例の固定円盤76を取り付けている。また、このカバー
82の内部には、外周部側の上下方向3箇所に気体溜め
部としての空気溜め部83を形成していると共に、これ
ら各空気溜め部83間を連通する気体流通路としての空
気流通路84を形成している。
【0073】上記構成において、ロータ31の回転時に
第1及び第2の円盤70,57などの回転に伴い外周方
向へ飛ばされた高圧の空気が外周側の空気溜め部83に
溜められるようになる。また、各空気溜め部83間は空
気流通路84を介して連通しているので、カバー82内
の上下の圧力差は極力緩和されるようになる。
【0074】このような構成とした場合には、ポリゴン
ミラー39の回転時の風損を一層低減できるようにな
る。なお、この場合も、図示はしないが、包囲部材7
1、枠部材75、及びカバー82に、レーザー光が出入
りする部分が設けられている。具体的には、それら包囲
部材71、枠部材75、及びカバー82に径方向に貫通
する孔部が形成され、この孔部に透光部材が設けられて
いる。これ以外にも、包囲部材71、枠部材75、及び
カバー82を、ポリゴンミラー39に対してレーザー光
が出入りするのに必要な領域について設けないように
し、この部分に透光部材を設けるようにすることもでき
る。
【0075】一方、図19及び図20は本発明の第13
実施例を示したものであり、この第13実施例は第1実
施例とは次の点が異なっている。すなわち、ポリゴンミ
ラー39の上下両端面部のうちの下側の端面部に、ポリ
ゴンミラー39の回転中心を中心とする円盤85を設け
ている。この円盤85の直径R3は、図20に示すよう
に、ポリゴンミラー39の外接円45と内接円46の中
間の円の直径、この場合、外接円45の直径Aと内接円
46の直径Bとの和の1/2を直径とするように設定し
ている(次の(3)式参照)。 R3=(A+B)/2 ……(3)
【0076】このような構成とした場合、ポリゴンミラ
ー39の各反射面39aに対応する部分において、円盤
85の一部85aが突出した形態となっている。
【0077】本実施例では、ポリゴンミラー39の回転
に伴う風損は、ミラー面数(反射面39aの数)をNと
したとき、1/N1.6に比例することに着目し、上記
構成により疑似的にミラー面数を多くした状態を作り出
し、風損を低減させようとしたものである。
【0078】ちなみに、この実施例のポリゴンミラー3
9のミラー面数は6面であり、上記1/N1.6のNを
6として計算すると、約1/18であり、これに対し
て、円盤85を設けた場合の疑似的なミラー面数は12
面であり、上記1/N1.6のNを12として計算する
と、約1/54となり、ミラー面による風損は約1/3
になるはずである。
【0079】実施の結果は、モータ全体の風損で約1/
2になったことを勘案すると、ほぼ予想通りであったと
言える。
【0080】また、上記円盤85の直径R3を、ポリゴ
ンミラー39の内接円46の直径Bより小さくした場
合、本来この円筒部分の風損が減少するのにもかかわら
ず、モータ全体の風損が大きくなった事実から推測して
も、本実施例の疑似的なミラー面数を増大させることに
よる効果は予想通りであったと言える。
【0081】なお、本実施例では、円盤85をポリゴン
ミラー39の下面側のみに設けたが、円盤85をポリゴ
ンミラー39の上面側のみ、或いは上下両面に設けるよ
うにしても良い。
【0082】図21は本発明の第14実施例を示したも
のであり、この第14実施例は第13実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ポリゴンミラー39の下面
側に設けられた円盤86は第13実施例の円盤85と同
じ直径のものであるが、この円盤86を、ポリゴンミラ
ー39に対してレーザー光が出入りするための領域を確
保した状態で、ポリゴンミラー39に対して軸方向(上
下方向)に一部ラップさせている。ラップ寸法Cは、こ
の場合1mmである。
【0083】この構成によれば、ポリゴンミラー39と
円盤86との軸方向長さDが、第13実施例におけるポ
リゴンミラー39と円盤86との軸方向長さE(図19
参照)よりも短くなり、この短くなった分風損を低減す
ることができる。
【0084】本発明は、上記しかつ図面に示した各実施
例にのみ限定されるものではなく、実施例で説明した各
部を適宜組み合わせても良いなど、要旨を逸脱しない範
囲で適宜変形して実施することができる。
【0085】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、第1及
び第2の円盤の回転に伴い、ポリゴンミラー周囲の気体
圧力が低下し、ポリゴンミラーの外周部が周囲の気体と
衝突して引き起こす乱流による気体抵抗が低下するよう
になり、これにより風損を極力低減することができる。
これに伴い、消費電力を低減できると共にモータ特性を
向上でき、モータの高速化・高精度化に対応できるよう
になる。
【0086】請求項3及び4の発明によれば、部品点数
を少なくできると共に、部品の加工及び組付け工数を低
減できる利点がある。請求項5の発明によれば、ポリゴ
ンミラーの周囲部分の気体圧力が一層低くなり、風損を
一層低減できるようになる。請求項6の発明によれば、
ポリゴンミラーの外周部を覆い用凸部により覆うことに
より、ポリゴンミラーが周囲の空気と衝突して引き起こ
す風損を大幅に低減できる。
【0087】請求項7の発明によれば、カバーを備えた
ものにおいて、ポリゴンミラーが回転する際にこれの周
囲の気体流量が平均化され、気体抵抗を小さくして風損
を低減できるようになる。
【0088】請求項8の発明によれば、第1の円盤側と
第2の円盤側との間に気体流が発生するようになり、放
熱効果が期待できるようになる。請求項9の発明によれ
ば、包囲部材の内周面と第1及び第2の円盤の外周面と
の間の微小な隙間を介して霧吹き現象が発生し、ポリゴ
ンミラー周辺の気体圧力が一層低下するようになり、風
損を一層低減できるようになる。請求項10の発明によ
れば、固定円盤と第1の円盤の外面との間を流れる気体
流を層流にすることにより、風損を低減できるようにな
る。
【0089】請求項11の発明によれば、アキシャルギ
ャップ形のモータにおいて、ステータコイルの近傍部分
に設けられた循環路を通して気体の循環流を形成するこ
とにより、気体抵抗を低減でき、消費電力を低減できる
ようになる。請求項12及び13の発明によれば、循環
路を低コストで簡単に形成することができる。
【0090】請求項14の発明によれば、風損を一層低
減できるようになる。請求項15の発明によれば、疑似
的にミラー面数を多くした状態を作り出し、これにより
風損を低減させることができる。請求項16の発明によ
れば、風損を一層低減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断正面図
【図2】要部の平面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図6】要部の平面図
【図7】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図9】要部の斜視図
【図10】要部の横断平面図
【図11】本発明の第7実施例を示す図1相当図
【図12】要部の平面図
【図13】本発明の第8実施例を示す図1相当図
【図14】本発明の第9実施例を示す図1相当図
【図15】本発明の第10実施例を示す図1相当図
【図16】ステータコイル部分の斜視図
【図17】本発明の第11実施例を示す図16相当図
【図18】本発明の第12実施例を示す図1相当図
【図19】本発明の第13実施例を示す要部の斜視図
【図20】要部の平面図
【図21】本発明の第14実施例を示す図19相当図
【図22】従来構成を示す図1相当図
【図23】横断平面図
【符号の説明】
28はステータコイル、31はロータ、32は回転軸、
38はロータマグネット、39はポリゴンミラー、39
aは反射面、39bは境界部、41は第1の円盤、44
は第2の円盤、45は外接円、46は内接円、54はミ
ラー押え、55は第1の円盤、56はロータヨーク、5
7は第2の円盤、58は第1の円盤、59,60は曲
面、62,63は覆い用凸部、64はカバー、67は窓
部、68,69は波形面、70は第1の円盤、71は包
囲部材、73は隙間、76は固定円盤、77は隙間、7
8は固定円盤、79は循環路、80はモールド部、81
は循環路、82はカバー、83は空気溜め部(気体溜め
部)、84は空気流通路(気体流通路)、85,86は
円盤である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータにこれと一体回転するように装着
    されたポリゴンミラーを備えたポリゴンミラー駆動用ス
    キャナモータにおいて、 前記ポリゴンミラーの軸方向の両端面部に、それぞれポ
    リゴンミラーの回転中心を中心とし、且つポリゴンミラ
    ーの外接円の直径以上の直径を有する第1及び第2の円
    盤をポリゴンミラーと一体回転するように設けたことを
    特徴とするポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の円盤の直径は、 ポリゴンミラーの外接円の直径に、ポリゴンミラーの外
    接円の直径とポリゴンミラーの内接円の直径との差を加
    えた寸法よりは小さく、且つ、ポリゴンミラーの外接円
    の直径に、ポリゴンミラーの外接円の直径とポリゴンミ
    ラーの内接円の直径との差の1/2を加えた寸法よりは
    大きくなるように設定したことを特徴とする請求項1記
    載のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  3. 【請求項3】 ポリゴンミラーをロータに装着する際に
    該ポリゴンミラーを押えるミラー押えを備え、このミラ
    ー押えに第1の円盤を一体化したことを特徴とする請求
    項1または2記載のポリゴンミラー駆動用スキャナモー
    タ。
  4. 【請求項4】 ポリゴンミラーと一体回転するロータヨ
    ークを備え、このロータヨークに第2の円盤を一体化し
    たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の円盤の互いに対向する面
    のうちの少なくともどちらか一方の外周部部分に、外周
    部に向かうに従ってポリゴンミラーから遠ざかる側へ広
    がる曲面もしくは斜面を形成したことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載のポリゴンミラー駆動用
    スキャナモータ。
  6. 【請求項6】 第1及び第2の円盤の互いに対向する面
    のうちの少なくともどちらか一方の外周部部分に、ポリ
    ゴンミラーに対して光ビームが出入りするのに必要な領
    域を残して、ポリゴンミラーの外周部を覆う覆い用凸部
    を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  7. 【請求項7】 ロータ及びポリゴンミラーを覆うカバー
    を備え、 第1及び第2の円盤における両覆い用凸部の互いに対向
    する面のうちの少なくともどちらか一方を、 両覆い用凸部間の幅が、ポリゴンミラーにおいて2つの
    反射面が隣り合う各境界部に対応する部分で最大とな
    り、且つポリゴンミラーの各反射面の周方向の中央部に
    対応する部分で最小となるような、ほぼサインカーブか
    らなる波形に形成したことを特徴とする請求項6に記載
    のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  8. 【請求項8】 第1の円盤の直径と第2の円盤の直径と
    を異ならせたことを特徴とする請求項1ないし7のいず
    れかに記載のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  9. 【請求項9】 第1及び第2の円盤を囲繞し、それら第
    1及び第2の円盤の外周面との間に微小な隙間を形成す
    る環状の包囲部材を固定状態に設けたことを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれかに記載のポリゴンミラー駆
    動用スキャナモータ。
  10. 【請求項10】 第1の円盤のポリゴンミラー側とは反
    対側の面と対向し、その第1の円盤との間に微小な隙間
    を形成する固定円盤を固定状態に設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれかに記載のポリゴンミラー
    駆動用スキャナモータ。
  11. 【請求項11】 第2の円盤の近傍にこれと一体回転す
    るロータマグネットを備えると共に、このロータマグネ
    ットと軸方向に所定の空隙を存する状態で基板上に設け
    られたステータコイルを備え、このステータコイルの近
    傍部分に、径方向の内方側と外方側とが開放した循環路
    をロータの回転による気体流の影響を直接受けないよう
    に設けたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれ
    かに記載のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  12. 【請求項12】 ステータコイルのロータマグネットと
    対向する側の面に設けられた非磁性材料からなる固定円
    盤を備え、循環路は、ステータコイルの基板と前記固定
    円盤との間に形成されていることを特徴とする請求項1
    1記載のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  13. 【請求項13】 ステータコイルをモールドするモール
    ド部を備え、循環路は、このモールド部に形成されてい
    ることを特徴とする請求項11記載のポリゴンミラー駆
    動用スキャナモータ。
  14. 【請求項14】 第1及び第2の円盤を囲繞し、それら
    第1及び第2の円盤の外周面との間に微小な隙間を形成
    するように固定状態に設けられた環状の包囲部材と、第
    1の円盤のポリゴンミラー側とは反対側の面と対向し、
    その第1の円盤との間に微小な隙間を形成するように固
    定状態に設けられた固定円盤と、ロータ及びポリゴンミ
    ラー、並びに前記包囲部材及び固定円盤を覆うように設
    けられ内部に気体溜め部及びこの気体溜め部と連通する
    気体流通路を有するカバーとを具備したことを特徴とす
    る請求項1ないし8及び11ないし13のうちのいずれ
    かに記載のポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  15. 【請求項15】 ロータにこれと一体回転するように装
    着されたポリゴンミラーを備えたポリゴンミラー駆動用
    スキャナモータにおいて、 前記ポリゴンミラーの軸方向の両端面部のうちの少なく
    ともどちらか一方に、ポリゴンミラーの回転中心を中心
    とし、且つポリゴンミラーの外接円と内接円の中間の円
    の直径とほぼ同じ寸法の直径を有する円盤をポリゴンミ
    ラーと一体回転するように設けたことを特徴とするポリ
    ゴンミラー駆動用スキャナモータ。
  16. 【請求項16】 円盤をポリゴンミラーに対して軸方向
    に一部ラップさせたことを特徴とする請求項15記載の
    ポリゴンミラー駆動用スキャナモータ。
JP28200195A 1995-10-30 1995-10-30 ポリゴンミラー駆動用スキャナモータ Pending JPH09127452A (ja)

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