JPH08332460A - テープへの電子部品の供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小型化が可能であり、コストを低減で
きるテープへの電子部品の供給装置を提供する。 【構成】 タイミング制御部２１によって、ローター３
Ａの駆動タイミングと、テープ４の搬送タイミングとを
同期させ、これによって得られた撮像タイミング信号に
基づいて、ビデオカメラ６，７によって電子部品を撮像
し、さらに、画像処理演算部２２によって、ビデオカメ
ラ６，７によって撮像されたそれぞれの電子部品を認識
できるように、これらの画像を合成して一つの画像と
し、この合成された画像に基づいて、ビデオカメラ６，
７によって撮像した電子部品のそれぞれの有無或いは良
否を判定する。 【効果】 従来に比べて処理速度の向上が図れると共に
装置のハードウェアを削減でき、装置の小型化及びコス
トの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テープへの部品供給時
にビデオカメラによって撮像した画像に基づいて電子部
品の有無或いは良否の判定を行えるテープへの電子部品
の供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、チップ状電子部品を検査した後テ
ーピングするテープへの電子部品の供給装置において
は、ビデオカメラを用いて電子部品を撮像し、撮像した
画像に基づいて電子部品の外観検査を行い、電子部品の
有無や良否を判定している。

【０００３】図２は、前述した供給装置を示す概略構成
図である。図において、１はパーツフィーダ、２はライ
ンフィーダ、３はローター部、４はテープ、５はテープ
巻き取り部、６，７はビデオカメラ、８，９は画像処理
演算部、１０，１１は駆動制御部、１２は部品除去部、
１３，１４はモニタである。

【０００４】パーツフィーダ１は、多数のチップ状電子
部品を収容し、これらのチップ状電子部品を一個ずつ送
出する。パーツフィーダ１から送出された電子部品は、
ラインフィーダ２によってローター部３に搬送される。

【０００５】ローター部３は、縁周上に複数の部品収容
溝を有する円盤状のローター３Ａと、該ローター３Ａを
回転する回転駆動部３Ｂから構成され、ラインフィーダ
２によって搬送された電子部品がローター３Ａの部品収
容溝に一個ずつ収容されながらローター３Ａが回転され
る。

【０００６】ローター３Ａによって搬送された電子部品
は、図示せぬ装着装置によってテープ４に所定間隔をあ
けて整列して装着される。電子部品が装着されたテープ
４はテープ巻き取り部５によって巻き取られる。テープ
巻き取り部５は、テープ４を巻き取るリール５Ａとリー
ル５Ａを回転させる回転駆動部５Ｂから構成されてい
る。

【０００７】また、ローター３Ａの上部所定位置にはビ
デオカメラ６が設けられており、テープ４に装着される
前の電子部品の静止画像を一個ずつ順次撮像できるよう
になっている。ビデオカメラ６によって撮像された電子
部品の画像は、画像処理演算部８に送られ、電子部品の
外観の良否及び電子部品の有無が判定される。

【０００８】即ち、画像処理演算部８では、電子部品の
外観形状及び電子部品の表面に印刷されている文字など
が検出され、この検出データと予め設定されている基準
データとが照合されて、電子部品の外観の良否が判定さ
れる。この判定結果はモニタ１３に表示されると共に駆
動制御部１０に送られ、電子部品が不良であったとき
は、駆動制御部１０によって部品除去部１２が駆動され
て、ローター３Ａ上の不良電子部品が除去される。

【０００９】さらに、電子部品が装着されたテーブ４の
上部所定位置にはビデオカメラ７が設けられており、テ
ープ４に装着された電子部品の静止画像を一個ずつ順次
撮像できるようになっている。ビデオカメラ７によって
撮像された電子部品の画像は、画像処理演算部９に送ら
れ、電子部品の外観の良否及び電子部品の有無が判定さ
れる。

【００１０】この画像処理演算部９では、画像処理演算
部８と同様に、電子部品の外観形状及び電子部品の表面
に印刷されている文字などが検出され、この検出データ
と予め設定されている基準データとが照合されて、電子
部品の外観の良否が判定される。この判定結果は、前述
と同様にモニタ１４に表示されると共に駆動制御部１１
に送られ、電子部品が不良であったとき、及び電子部品
が装着されていないときは、駆動制御部１０によってテ
ープ巻き取り部５の駆動が停止される。

【００１１】これにより、電子部品の欠落が防止される
と共に、不良電子部品が製品として出荷されるのが防止
される。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の供給装置においては、各ビデオカメラ６，７毎
に画像処理演算部８，９及び駆動制御部１０，１１を設
けているので、装置が大型化すると共に、コスト高にな
っていた。

【００１３】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、装置
の小型化が可能であり、コストを低減できるテープへの
電子部品の供給装置を提供することにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、チップ状電子部品をテープに供給するす
る供給部の所定位置において前記電子部品の静止画像を
撮像する第一のビデオカメラと、前記テープに固定され
た電子部品の静止画像を所定位置にて撮像する第二のビ
デオカメラと、前記第一及び第二のビデオカメラによっ
て撮像された画像に基づいて、前記電子部品の良否を判
定し、不良の電子部品が存在したときに該不良電子部品
を自動的に除去し、又は前記テープの搬送を停止するテ
ープへの電子部品の供給装置において、前記供給部の駆
動タイミングと、前記テープの搬送タイミングとを同期
させるタイミング同期手段と、該タイミング同期手段に
よって同期されたタイミングに基づいて、前記第一及び
第二のビデオカメラによって前記電子部品を撮像する撮
像制御手段と、前記第一及び第二のビデオカメラによっ
て撮像されたそれぞれの電子部品を認識できるように、
これらの画像を合成して一つの画像とする画像合成手段
と、該画像合成手段によって合成された画像に基づい
て、前記第一のビデオカメラによって撮像された電子部
品及び第２のビデオカメラによって撮像された電子部品
のそれぞれの有無或いは良否を判定する判定手段とを備
えたテープへの電子部品の供給装置を提案する。

【００１５】

【作用】本発明によれば、タイミング同期手段によっ
て、供給部の駆動タイミングと、テープの搬送タイミン
グとが同期されて、チップ状電子部品をテープに供給す
るする供給部の所定位置において前記電子部品の静止画
像を撮像する第一のビデオカメラの撮像タイミングと、
テープに固定された電子部品の静止画像を所定位置にて
撮像する第二のビデオカメラの撮像タイミングとの同期
がとられ、該タイミング同期手段により同期されたタイ
ミングに基づいて、撮像制御手段によって前記第一及び
第二のビデオカメラを用いて前記電子部品が撮像され
る。さらに、画像合成手段によって、前記第一及び第二
のビデオカメラにより撮像されたそれぞれの電子部品を
認識できるように、これらの画像が合成されて一つの画
像とされ、該画像合成手段によって合成された画像に基
づいて、判定手段によって、前記第一のビデオカメラに
より撮像された電子部品及び第２のビデオカメラにより
撮像された電子部品のそれぞれの有無或いは良否が判定
され、不良の電子部品が存在したときに該不良電子部品
が自動的に除去され、又は前記テープの搬送が停止され
る。

【００１６】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図１は本発明の一実施例における電子部品の供
給装置を示す概略構成図である。図において前述した従
来例と同一構成部分は同一符号を持って表しその説明を
省略する。また、従来例と本実施例との相違点は、ロー
ター３Ａを回転させる回転駆動部３Ｂとリール５Ａを回
転させる回転駆動部５Ｂの同期をとるタイミング制御部
２１を設けると共に、画像処理演算部８，９及び駆動制
御部１０，１１、モニタ１３，１４に代えて画像処理演
算部２２、駆動制御部２３及びモニタ２４を設けたこと
にある。

【００１７】タイミング制御部２１は、ローター部３及
びテープ巻き取り部５の回転制御部３Ｂ，５Ｂに接続さ
れ、図３に示すようにローター３Ａの回転のタイミング
とリール５Ａの回転のタイミングにおいて、それぞれの
周期を一致させると共に、各周期においてローター３Ａ
が停止するタイミングとリール５Ａが停止するタイミン
グを一致させると共に、ローター３Ａとリール５Ａが同
時に停止するタイミングにおいて撮像タイミング信号を
出力する。

【００１８】画像処理演算部２２は、タイミング制御部
２１から入力する撮像タイミング信号に基づいて、ロー
ター３Ａ及びリール５Ａが同時に停止するタイミング
（図３に示す撮像タイミング）で、ビデオカメラ６，７
によって、テープ４に装着される前の電子部品の静止画
像、及びテープ４に装着された電子部品の静止画像のそ
れぞれを撮像し、これらの画像を合成して一つの画像と
する。

【００１９】ここで、図４に示すようにビデオカメラ６
によって撮像された画像においてローター３Ａ上の電子
部品が画像の左半分に納められるように、また図５に示
すようにビデオカメラ７によって撮像された画像におい
てテープ４上の電子部品が画像の右半分に納められるよ
うに、ビデオカメラ６，７のそれぞれの配置が設定され
ている。

【００２０】これにより、画像処理演算部２２によって
合成された画像は図６に示すように、左半分にローター
３Ａ上の電子部品が、また右半分にテープ４上の電子部
品がそれぞれ納められる。

【００２１】さらに、画像処理演算部２２は、前述した
処理によって得られた画像に基づいて、電子部品の外観
形状及び電子部品の表面に印刷されている文字などを検
出し、この検出データと予め設定されている基準データ
とを照合して、電子部品の外観の良否を判定している。
この判定結果は駆動制御部２３に送られ、ローター３Ａ
上の電子部品が不良であったときは、駆動制御部２３に
よって部品除去部１２が駆動されて、ローター３Ａ上の
不良電子部品が除去される。また、テープ４上の電子部
品が不良であったときは、駆動制御部２３によってテー
プ巻き取り部５の駆動が停止される。さらに、テープ４
上に電子部品が装着されていないときにも駆動制御部２
３によってテープ巻き取り部５の駆動が停止される。こ
れにより、電子部品の欠落が防止されると共に、不良電
子部品が製品として出荷されるのが防止される。

【００２２】次に、前述した画像処理演算部２２の動作
の詳細を図７に示すフローチャートに基づいて説明す
る。ここでは、電子部品として図８に示すように中央に
容量値が印刷されたチップ状電子部品３０を例として説
明する。

【００２３】画像処理演算部２２は、タイミング制御部
２１から撮像タイミング信号が入力されるのを監視し
（ＳＡ１）、撮像タイミング信号を入力するとビデオカ
メラ６，７のそれぞれによってローター３Ａ上の電子部
品とテープ４上の電子部品の静止画像を撮像する（ＳＡ
２）。

【００２４】次に、ビデオカメラ６，７のそれぞれによ
って得られた画像を前述のように合成し（ＳＡ３）、こ
の画像より、図９に示すように電子部品３０の長手方向
両端部の電極３１のＸ方向の端部座標を検出し（ＳＡ
４）、次いで、図１０に示すように電極３１のＹ方向の
端部座標を検出する（ＳＡ５）。

【００２５】この後、前述したＳＡ４及びＳＡ５の処理
によって求めたＸ方向及びＹ方向端部座標からそれぞれ
の方向の電極幅を算出する（ＳＡ６，ＳＡ７）と共に、
各電極３１の面積を算出する（ＳＡ８）。さらに、図１
１に示すように部品中央部に形成されているガラスコー
ト部３２のＸ方向及びＹ方向の長さを算出する（ＳＡ
９，ＳＡ１０）。

【００２６】次いで、Ｘ方向及びＹ方向の部品外形寸法
を算出する（ＳＡ１１）と共に、ガラスコート部３２に
印刷されている文字の検査を行う。

【００２７】文字の検査においては、図１２に示すよう
に文字検査範囲を検出した後（ＳＡ１２）、図１３に示
すように各文字の切り出しを行う（ＳＡ１３）。次い
で、図１４に示すように切り出した各文字をＸＹ方向所
定数のマトリクス状に分割し（ＳＡ１４）、各文字を基
本パターンと比較する（ＳＡ１５）。

【００２８】この後、前述の処理のよって求めた電極
幅、電極面積、ガラスコート部３２の寸法、印刷文字の
それぞれと予め設定されている基準値とを比較してその
良否を判定する（ＳＡ１６）。これらの処理は、取得画
像の右半分に含まれる電子部品と、左半分に含まれる電
子部品のそれぞれに対して行われる。

【００２９】次に、判定結果をモニタ２４に表示すると
共に、判定結果が駆動制御部２３に送られ、不良品除去
に関する処理が行われる（ＳＡ１７）。

【００３０】即ち、ローター３Ａ上の電子部品が不良で
あると判定されたときは、駆動制御部２３によって部品
除去部１２が駆動されて、ローター３Ａ上の不良電子部
品が除去される。また、テープ４上に電子部品が装着さ
れていないとき及びテープ４上の電子部品が不良である
と判定されたときは、駆動制御部２３によってテープ巻
き取り部５の駆動が停止される。

【００３１】これにより、ローター３Ａにおいて不良電
子部品が自動的に除去され、ここで除去できなかったと
してもテープ４上において再度検査されて、不良電子部
品が存在したときはテープ４の搬送が自動的に停止さ
れ、人為的に不良電子部品を除去できるので、製品の品
質向上を図ることができる。

【００３２】前述したように本実施例によれば、タイミ
ング制御部２１によって、ローター３Ａの駆動タイミン
グと、テープ４の搬送タイミングとが同期され、撮像タ
イミング信号に基づいて、ビデオカメラ６，７によって
電子部品が撮像され、さらに、画像処理演算部２２によ
って、ビデオカメラ６，７によって撮像されたそれぞれ
の電子部品を認識できるように、これらの画像が合成さ
れて一つの画像とされ、この合成された画像に基づい
て、ビデオカメラ６，７によって撮像された電子部品の
それぞれの良否が判定されるので、従来に比べて処理速
度の向上が図れると共に、装置のハードウェアを削減で
き、装置を小型化することができると共にコストを低減
することができる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
イミング同期手段によって、供給部の駆動タイミング
と、テープの搬送タイミングとが同期されて、該タイミ
ング同期手段によって同期されたタイミングに基づい
て、前記第一及び第二のビデオカメラによって前記電子
部品が撮像され、さらに、画像合成手段によって、前記
第一及び第二のビデオカメラによって撮像されたそれぞ
れの電子部品を認識できるように、これらの画像が合成
されて一つの画像とされ、該合成された画像に基づい
て、判定手段によって、前記第一のビデオカメラによっ
て撮像された電子部品及び第２のビデオカメラによって
撮像された電子部品のそれぞれの有無或いは良否が判定
されるので、従来に比べて処理速度の向上が図れると共
に、装置のハードウェアを削減でき、小型化することが
できると共に、コストを低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるテープへの電子部品
の供給装置を示す概略構成図

【図２】従来例におけるテープへの電子部品の供給装置
を示す概略構成図

【図３】本発明の一実施例における駆動タイミングを示
す図

【図４】本発明の一実施例におけるローター上電子部品
の撮像画像を示す図

【図５】本発明の一実施例におけるテープ上電子部品の
撮像画像を示す図

【図６】本発明の一実施例における合成画像を示す図

【図７】本発明の一実施例における画像処理演算部の動
作を示すフローチャート

【図８】本発明の一実施例において検査対象となる電子
部品を示す図

【図９】本発明の一実施例における検査内容を示す図

【図１０】本発明の一実施例における検査内容を示す図

【図１１】本発明の一実施例における検査内容を示す図

【図１２】本発明の一実施例における検査内容を示す図

【図１３】本発明の一実施例における検査内容を示す図

【図１４】本発明の一実施例における検査内容を示す図

【符号の説明】

１…パーツフィーダ、２…ラインフィーダ、３…ロータ
ー部、３Ａ…ローター、３Ｂ…回転駆動部、４…テー
プ、５…テープ巻き取り部、５Ａ…リール、５Ｂ…回転
駆動部、６，７…ビデオカメラ、１２…部品除去部、２
１…タイミング制御部、２２…画像処理演算部、２３…
駆動制御部、２４…モニタ、３０…チップ状電子部品、
３１…電極、３２…ガラスコート部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チップ状電子部品をテープに供給する供
   給部の所定位置において前記電子部品の静止画像を撮像
   する第一のビデオカメラと、前記テープに固定された電
   子部品の静止画像を所定位置にて撮像する第二のビデオ
   カメラと、前記第一及び第二のビデオカメラによって撮
   像された画像に基づいて、前記電子部品の良否を判定
   し、不良の電子部品が存在したときに該不良電子部品を
   自動的に除去し、又は前記テープの搬送を停止するテー
   プへの電子部品の供給装置において、 前記供給部の駆動タイミングと、前記テープの搬送タイ
   ミングとを同期させるタイミング同期手段と、 該タイミング同期手段によって同期されたタイミングに
   基づいて、前記第一及び第二のビデオカメラによって前
   記電子部品を撮像する撮像制御手段と、 前記第一及び第二のビデオカメラによって撮像されたそ
   れぞれの電子部品を認識できるように、これらの画像を
   合成して一つの画像とする画像合成手段と、 該画像合成手段によって合成された画像に基づいて、前
   記第一のビデオカメラによって撮像された電子部品及び
   第２のビデオカメラによって撮像された電子部品のそれ
   ぞれの有無或いは良否を判定する判定手段とを備えたこ
   とを特徴とするテープへの電子部品の供給装置。