JPH08332025A - 水中油型油脂乳化組成物 - Google Patents
水中油型油脂乳化組成物Info
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- JPH08332025A JPH08332025A JP7139004A JP13900495A JPH08332025A JP H08332025 A JPH08332025 A JP H08332025A JP 7139004 A JP7139004 A JP 7139004A JP 13900495 A JP13900495 A JP 13900495A JP H08332025 A JPH08332025 A JP H08332025A
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Abstract
飾したカゼインタンパク質からなる群から選ばれる1種
又は2種以上のタンパク質を1〜15重量%含有し、か
つレシチン、グリセリン脂肪酸エステル、HLB7以下
の蔗糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種又は
2種以上の乳化剤を0.05〜1重量%含有することを
特徴とする水中油型油脂乳化組成物。 【効果】 ホワイトソース、カスタードクリーム類を調
理する際に使用することにより、価格、物性、風味の点
で牛乳と充分に代替し得るとともに、冷蔵及び冷凍保存
による風味、食感の劣化を抑制することができる。
Description
するのに適した水中油型油脂乳化組成物に関する。更に
詳しくは、澱粉と油脂と牛乳を主成分とするホワイトソ
ースや、そこに更に卵黄を添加するカスタードクリーム
を調理する際の素材として、価格、物性、風味の点で充
分に牛乳と代替し得え、かつ冷蔵(チルド)及び冷凍保
存しても本来の調理用ソースとしての風味、物性を損な
うことのない濃縮牛乳状の水中油型油脂乳化組成物に関
する。
により、半調理食品や調理済み食品が流通市場に多く出
回っている。特にこれら加工食品のうち、紙パックやプ
ラスチック製袋等に充填されて冷蔵若しくは一旦冷凍さ
れ氷温下で流通、保存されるチルド・冷凍食品は多岐に
わたっている。しかしながら上記のチルド、冷凍食品の
うち、澱粉と油脂と牛乳を主成分とし、澱粉の糊化によ
り発現した滑らかな食感、高い粘性によるとろりとした
舌ざわり、乳のコク味を特徴とするホワイトソースやカ
スタードクリームのような食品は、長期冷蔵或いは冷
蔵、解凍操作により澱粉ゲルの老化及び離水が起こりや
すいためその食品本来の風味が損なわれるという問題が
ある。
粉、各種ガム質、乳化剤、酵素などを利用した改質剤が
提案されている。例えば特公平4−34386号には、
ゼラチンと化工澱粉及び天然糊料の少なくとも一方を混
合する冷解凍用ホワイトソース様食品の製造方法が開示
されている。しかしながらこの場合、ゼラチン、化工澱
粉、天然糊料を通常の調理操作以外に徐々に添加せねば
ならない。また保存による離水防止効果は認められるも
のの、保存期間が長くなると、キメがあれ、ボソボソと
した食感となり、調理直後の滑らかな食感は損なわれて
しまう。さらに化工澱粉のような加熱により不可逆的に
ゲル化する素材は、本発明の水中油型油脂乳化組成物の
ようなUHT殺菌等の加熱処理を必要とする組成物にお
いては製造工程上使用することはできない。
剤、澱粉類、酵素を含有する澱粉質食品用の油脂組成物
が開示されている。このものは製菓、製パン、製麺用途
が主であり、酵素を含有しているこの組成物では、澱
粉、タンパク質が分解され、ホワイトソース、カスター
ドクリーム類に必須の高い粘性を有する独特の調理特性
を得ることはできない。
鑑み、澱粉と油脂と牛乳を主成分とするホワイトソー
ス、カスタードクリーム類の冷蔵、冷凍保存による老
化、離水現象等に見られる風味、食感の劣化を抑制し、
かつ牛乳と充分に代替し得る濃縮状の水中油型油脂乳化
組成物を提供するものである。
上記課題を解決するにあたり、まずホワイトソース、カ
スタードクリーム類の調理特性出現の過程について検討
を行った。そうしたところ、調理特性出現の第1ステッ
プとして澱粉の糊化が約60℃で開始することで澱粉が
水を吸収し、膨潤し、自由水が減少する。
ンパク質及び塩類の濃度が高くなり、タンパク質相互間
での作用が起こりやすくなり、ゲル化が促進され、ホワ
イトソース、カスタードクリーム類としての好ましい調
理特性が得られるという知見を得た。さらに本発明者ら
は、かかる知見を基にして種々の検討を加えた結果、澱
粉の糊化、自由水の減少、タンパク質のゲル化に関して
これらを促進する効果のあるものを組成物中に含有する
ことにより、しっかりとした組織が安定的に形成される
ため、冷蔵或いは冷凍保存しても風味、食感の劣化を抑
制することができることを見出し、本発明を完成させる
に至った。
性乳タンパク質、修飾したカゼインタンパク質からなる
群から選ばれる1種又は2種以上のタンパク質を1〜1
5重量%含有し、かつレシチン、グリセリン脂肪酸エス
テル、HLB7以下の蔗糖脂肪酸エステルからなる群か
ら選ばれる1種又は2種以上の乳化剤を0.05〜1重
量%含有し、さらに好ましくは増粘剤、脂肪酸を含有す
ることを特徴とする水中油型油脂乳化組成物を内容とす
るものである。
中油型油脂乳化組成物は、タンパク質、乳化剤の他に油
脂、乳固形分、及び水を必須の構成成分として含むもの
である。本発明に用いるタンパク質はホエータンパク
質、未変性乳タンパク質、修飾したカゼインタンパク質
である。
はカゼインを製造した時の上清に含まれるタンパク質で
あり、製造方法、条件により、ゲル化性、溶解性、乳化
性等の特性の異なるものが得られる。本発明に用いるホ
エータンパク質は、70〜140℃の温度で2秒〜30
分間加熱した際にゲル化しない、いわゆる低ゲル化タイ
プのホエータンパク質が好ましい。かかる条件でゲル化
するいわゆる高ゲル化タイプのホエータンパク質では、
このものを含有する水中油型油脂乳化組成物をUHT殺
菌等の殺菌処理を行った場合、ゲル化してしまい製造で
きない可能性があるためである。
脱脂乳、或いはこれらを低温(約70℃以下)で濃縮、
粉末化したいわゆるローヒートタイプの全脱粉乳、脱脂
粉乳、さらには脱脂乳を限外濾過(UF)処理し、乳糖
と乳性ミネラルを除去し、濃縮、粉末化したトータルミ
ルクプロテインなどが挙げられる。これらのホエータン
パク質や未変性乳タンパク質は分子内に多くの活性−S
H基を有しており、非常に反応性に富み、しっかりした
ゲルを形成することができ、組織の安定化に顕著な効果
が得られ、ホワイトソース、カスタードクリーム類にお
いて好ましい物性を与えるとともに、冷蔵、冷凍保存に
よる物性の劣化を抑制することができる。
カゼイン、カゼインアルカリ等の未変性のカゼインタン
パク質がもつミセル構造が壊れた状態にあるカゼインタ
ンパク質をタンパク質分解酵素により処理したもの、或
いは疎水性分子により変性させたものをいう。本発明の
タンパク質分解酵素により修飾したカゼインタンパク質
は、カゼインが分解されることにより内部にうずもれて
いた−SH基が表面に出現することで分子間同士で反応
性が高まり、ゲル化が促進されることで組織の安定性が
向上される。
は、トリプシン、パパイン等のプロテアーゼ等が挙げら
れ、単独又は2種以上組み合わせて用いられる。タンパ
ク質分解酵素により修飾したカゼインタンパク質は、カ
ゼインを水溶液状態で酵素が活性を有する適当な温度に
加温して酵素を添加し、適当な時間保持して酵素処理し
た後、阻害剤を適当量使用したり、或いは加熱処理して
酵素反応を停止することにより得られる。
このままの状態でも、さらには噴霧乾燥等により粉末化
した状態においても使用できる。酵素の分解度は全ペプ
チドの5〜35%の範囲が好ましい。分解度が5%未満
では、充分なゲル強度を得るための−SH基量は得られ
ず、また35%を越えると逆に−SH基量は低下し充分
な効果は得られない。なお分解度はホルモル滴定法(化
学大辞典8 807頁共立出版(株))等によるα−ア
ミノ基の測定により分解された量を調べ、タンパク質の
総アミノ酸量で割った値(%)とした。
ゼインタンパク質は、疎水性分子により両親媒性高分子
であるカゼインタンパク質の構造が崩壊(変性)するこ
とでカゼインタンパク質の表面親水性が増大し、分子間
での架橋高分子化が促進されることで組織の安定性が向
上する。本発明でいう疎水性分子としてはアミノ酸、乳
化剤等が挙げられる。アミノ酸では、疎水性の高いフェ
ニルアラニン、トリプトファン、ロイシン、チロシン等
の他、アミノ酸類を比較的多く含有する酵母エキス、魚
介類エキス、動物エキス、野菜エキス等のエキス類等が
用いられる。
化剤が好ましく、その中でも比較的分子量の小さいグリ
セリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステルが好ましい。疎水性
分子により修飾したカゼインタンパク質は、約50〜8
0℃のカゼインタンパク質水溶液に疎水性分子/カゼイ
ンタンパク質重量比が0.001〜0.20重量%とな
る範囲で添加し、その温度で約10〜30分、攪拌、混
合するのが好ましい。疎水性分子の添加量が、0.00
1重量%未満では充分な効果が得られず、また0.20
重量%を越えると疎水性分子の味が付与され好ましくな
い。
パク質、修飾したカゼインタンパク質は、組成物中に1
〜15重量%含有することが好ましい。1重量%未満で
は充分な効果が得られず、また15重量%を越えると効
果は頭打ちになる。本発明に用いる乳化剤は、澱粉に対
して糊化を抑制する効果の少ないレシチン、グリセリン
脂肪酸エステル、HLB7以下の蔗糖脂肪酸エステルか
らなる群から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて
用いられ、特にグリセリン脂肪酸エステル、HLB7以
下の蔗糖脂肪酸エステルに関しては、不飽和脂肪酸を有
するものが飽和脂肪酸を有するものに比べて、アミロー
スの複合体形成能が低いためより好ましい。これらの乳
化剤は組成物中に0.05〜1重量%配合することが好
ましい。添加量が0.05重量%未満では、充分な効果
は得られず、また1.0重量%を越えると、風味的に異
味が感じられ好ましくない。
る増粘剤であればいずれでもよいが、グアーガム、ロー
カストビンガム、キサンタンガムからなる群から選ばれ
る1種又は2種以上であることが好ましい。これらの増
粘剤は、いずれも澱粉のような強いゲルを形成するもの
ではなく、むしろ澱粉ゲルの水和を保持するとともに、
これらは直鎖状の水溶性高分子であるため、水素結合活
性が高く、澱粉との反応性も大きい。
ーム類の粘度及び組織の安定に顕著な効果が得られる。
これらの増粘剤は、組成物中に0.01〜0.50重量
%配合されることが好ましい。添加量が0.01重量%
未満では、充分な効果が得られず、また0.50重量%
を越えると、水中油型油脂乳化組成物自体の粘度が著し
く上昇し、製造上問題が生じたり、使用する際に不都合
が起こり好ましくない。
られるものであれば動物、植物いずれの起源のものでも
かまわないが、炭素数12以上の高級脂肪酸が好まし
く、例えば、ミリスチン酸(C14)、パルミチン酸(C
16)、ステアリン酸(C18)、オレイン酸(C18:1)、
リノール酸(C18:2)、アラキン酸(C20)等が挙げら
れる。これらの脂肪酸は澱粉の糊化開始温度を低下さ
せ、澱粉の糊化を促進する働きがある。そのためしっか
りとしたゲルが形成され、組成の安定に顕著な効果が得
られる。特に飽和の脂肪酸では、糊化促進効果の他に、
アミロースとの複合体形成能があるため、ホワイトソー
ス、カスタードクリーム類の保存による更なる劣化抑制
効果が得られる。これらの脂肪酸は、組成物中に0.0
1〜0.50重量%配合されることが好ましい。添加量
が0.01重量%未満では、充分な効果が得られず、ま
た0.50重量%を越えると、脂肪酸独特の異味が付与
され好ましくない。
いられるものであれば植物油脂、動物油脂、或いはこれ
らの硬化、分別、エステル交換したもののいずれでもよ
く、これらのうちの1種又は2種以上を調合して使用す
ることもできる。本発明に用いる乳固形分は、生乳、脱
脂乳、全脱脂乳、バターミルク、乳清、チーズ類、ヨー
グルト類、バター、又はこれらの酵素処理或いは乳酸発
酵物等や、これらを濃縮、粉末化したもの等が挙げられ
る。
は、この他に糖類、増粘剤等の安定剤、調味料、香味
料、及び着色料等の添加物を親水性のものは水相に、親
油性のものは油相にそれぞれ配合することもできる。本
発明の水中油型油脂乳化組成物は、それを一定量の水で
希釈した場合、牛乳の組成に近似していることが好まし
く、さらに全固形分量が多くなると組成物の粘度が著し
く高くなり、希釈して使用する際に不都合が起こり、逆
に少なくなると組成物の流通、保管の際の経済面から好
ましくないため、結局、油脂が5〜20重量%、無脂乳
固形分が15〜30重量%とすることが好ましい。
しては、まず油脂に親油性の乳化剤及び油溶性の配合体
を添加して約60〜70℃に加温し調整した油相部と、
一方で親水性の乳原料、乳化剤及び水溶性の配合体を添
加して約60℃に加温し調整した水相部を混合、攪拌し
て予備乳化を行う。次いでこの乳化液をバルブ式ホモゲ
ナイザー等の均質化機で均質化後、約60〜80℃に保
持したまま適当なUHT殺菌装置によって殺菌し、さら
に均質化機によって均質化した後、直ちに約5〜10℃
まで冷却して適当な無菌包装装置によって無菌的に包装
容器中に充填し、密封して製品とする。本発明で製造さ
れる水中油型油脂組成物は、使用する際に水で希釈する
ことによって容易に牛乳状にすることができ、これを牛
乳の代替物としてホワイトソース、カスタードクリーム
類に使用することで冷蔵、冷凍保存による食味、物性の
劣化を抑制することができる。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 実施例1 融点34℃の精製パーム油9.0重量%を約65℃に加
温溶解し、これにグリセリン脂肪酸エステル(理研ビタ
ミン(株)製、エマルジーMS)0.15重量%、バタ
ーフレーバー0.05重量%を均一に分散、溶解させ、
油相を調整した。一方ラクトアルブミン(三栄化学工業
(株)製、ミルプロL)2.0重量%、プロセスチーズ
5.0重量%、ラクトース16.0重量%、塩化ナトリ
ウム0.5重量%、酵素処理レシチン(太陽化学(株)
製、サンレシチンS)0.05重量%、フレッシュミル
クフレーバー0.5重量%を水66.75重量%に溶解
し、60℃に加温して水相を調整した。60℃にて油相
を水相に添加し、予備乳化後、60kg/cm2で均質化
後、145℃で3秒間UHT殺菌した後、再度120kg
/cm2で均質化し、5℃まで冷却して水中油型油脂乳化
組成物を得た。
いてホワイトソースを作成した。まずバター7重量%を
加熱し、60℃に到達した時点で、小麦粉7重量%を数
回に分け、徐々に投入し、クッカーの温度を徐々に上
げ、120℃に到達後加熱をやめ、そのまま15分間均
一に練り上げていき、品温80℃のルーを得た。このル
ーに先に作成した水中油型油脂乳化組成物を水で3倍に
希釈したもの86.0重量%を徐々に投入し、攪拌を4
0分間続け、食塩0.3重量%、コショウ0.03重量
%で味を整え、ホワイトソースの調理を終了した(品温
95〜97℃)。このものを直ちに袋詰めした後、冷蔵
庫(5℃)で冷却し、そのまま3日間チルドで保存し
た。 実施例2 実施例1において、グアーガム(三栄化学工業(株)
製、ビストップD−2022)0.05重量%をさらに
配合する以外は同様の方法にて、水中油型油脂乳化組成
物を作成し、さらにこの組成物を用い、実施例1と同様
の方法にてホワイトソースを作成し、袋詰めして3日間
チルド保存した。 比較例1 実施例1において、使用した水で3倍に希釈した水中油
型油脂乳化組成物のかわりに牛乳を用い、同様の方法に
てホワイトソースを作成し、袋詰めして3日間チルド保
存した。 比較例2 比較例1において、ゼラチン1重量%と化工澱粉
((株)光洋商会、コンシスタ)1重量%をさらに添加
し、同様の方法にてホワイトソースを作成し、袋詰めし
て3日間チルド保存した。
存したホワイトソースは、下記のような手法により評価
を行った。 (1)粘度 各ホワイトソースを袋詰めのまま、60℃の温水で1時
間加温後、そのものの粘度をB型粘度計((株)東京計
器)を用いて測定した。 (2)テクスチャー 各ホワイトソースを高さ2.0cm、直径5.0cmの
円柱型のステンレス製容器に入れ、ラップして20℃に
て3時間温調後、レオナー(山電(株)製,RE−33
05)を用い、テクスチャー解析曲線より食感としての
硬さ、付着性を測定した。
(mm/s)、クリアランス15.0(mm)で、測定
用プランジャーは直径3.0cmの円柱のものを用いて
行った。 (3)離水率 各ホワイトソースを高さ2.0cm、直径5.0cmの
円柱型ステンレス製容器に詰めたものを逆さにして濾紙
(東洋濾紙(株)No.2、直径9cm)を5枚重ね合
わせたものを上に置き、20℃で3時間保存後の濾紙に
吸水された水分のステンレス容器内のホワイトソース重
量に対する割合(%)により求めた。
比べ、保存による物性的な変化は少なく、かつ離水防止
の効果があることがわかる。さらに熟練された8人のパ
ネラーによって官能評価を実施したところ実施例1は保
存しても作成直後となんら変わらない風味と滑らかな食
感を有していた。また実施例1にグアーガムを添加した
実施例2は、実施例1に比べ、保存による物性的な変化
及び離水はより少なく、より好ましい食感を有してい
た。 実施例3 融点36℃の大豆硬化油3.0重量%、融点32℃のバ
ター脂肪6.0重量%を約70℃に加温し、グリセリン
脂肪酸エステル(理研ビタミン(株)製、エマルジーM
S)0.15重量%、バターフレーバー0.05重量%
を均一に分散、溶解させ、油相を調整した。一方水相成
分のうち、タンパク質に関してカゼインナトリウム(日
本新薬(株)製、ハプロ)8.0重量%を水67.95
重量%に溶解後、50℃に温調し、パパイン(天野製薬
(株)製、パパインW−40)0.002重量%を添加
し、40分間保持した。その後90℃まで昇温し、10
分間保持して酵素を失活させた。このもののタンパク質
分解度は23%であった。さらに60℃まで冷却後、ラ
クトアルブミン(三栄化学工業(株)製、ミルプロL)
2.0重量%、ラクトース12.0重量%、塩化ナトリ
ウム0.5重量%、グリセリン脂肪酸エステル(阪本薬
品工業(株)製,MO−750)0.05重量%、グア
ーガム(三栄化学工業(株)製、ビストップD−202
2)0.1重量%、生クリームフレーバー0.2重量%
を添加して水相を調整し、実施例1と同様の製造方法に
て水中油型油脂乳化組成物を得た。この組成物を水で3
倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の方法にてホ
ワイトソースを作成し、袋詰めして、5℃に5日間保存
した。 比較例3 実施例3の水中油型油脂乳化組成物の製造において、カ
ゼインナトリウムをパパインで処理しない以外は同様の
方法にて水中油型油脂乳化組成物を作成し、さらにこの
組成物を用い、実施例3と同様の方法にてホワイトソー
スを得、袋詰めして5日間チルド保存した。
は、保存による物性の変化及び離水率が少ないことがわ
かり、官能的にも保存しても滑らかな好ましい食感、風
味を有していた。一方カゼインナトリウムをパパインで
処理しなかった比較例3のホワイトソースは、作成直後
の粘度は低く、硬さもやわらかく、商品性のないもので
あり、離水も多く認められた。 実施例4 融点32℃の大豆硬化油10.0重量%を約60℃に加
温し、これにレシチン(味の素(株)製)0.10重量
%、グリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミン(株)
製、エマルジーMU)0.10重量%、バターフレーバ
ー0.05重量%を均一に分散、溶解させ、油相を調整
した。一方水相成分のうち、タンパク質に関して酸カゼ
イン(MG社製)4.0重量%と重曹0.25重量%を
60℃の温水40.0重量%に溶解後、酵母エキス
((株)興人製、酵母エキスYH)0.1重量%を添加
し、そのまま30分間攪拌保持した。さらにこのものに
ラクトアルブミン(三栄化学工業(株)製、ミルプロ
L)0.5重量%、ラクトース16.5重量%、塩化ナ
トリウム0.60重量%、グアーガム(三栄化学工業
(株)製、ビストップD−2022)0.1重量%、キ
サンタンガム(三栄化学工業(株)製、サンエース)
0.025重量%、フレッシュミルクフレーバー0.3
重量%と水27.375重量%を添加し、水相を調整し
た。60℃にて油相を水相に添加後、実施例1と同様の
製造方法にて水中油型油脂乳化組成物を得た。この組成
物を水で3倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の
方法にてホワイトソースを作成し、袋詰めして、冷凍庫
(−25℃)にて1ヶ月保存した。 比較例4 実施例4において酵母エキスを添加しない以外は、全て
同様の方法にて水中油型油脂乳化組成物を作成し、これ
を用いてホワイトソースを得、袋詰めして、冷凍庫(−
25℃)にて1ヶ月保存した。
凍保存したホワイトソースは冷蔵庫(5℃)にて1日保
存し、解凍後実施例1と同様の方法にて評価を行った。
評価結果を表3に示す。
いても物性的な変化がほとんどなく、かつ離水もほとん
ど認められないことがわかる。また官能評価においても
滑らかな舌ざわりと、高粘度のとろりとした食感を有
し、風味的にも好ましいものであった。一方酵母エキス
を添加しなかった比較例4では作成直後においてすでに
ホワイトソースとしての好ましい粘度は得られず、テク
スチャー的にもやわらかいものであった。 実施例5 融点32℃のバター脂肪9.0重量%を約60℃に加温
し、これにHLB2の蔗糖脂肪酸エステル(三菱化成食
品(株)製、S−270)0.30重量%を均一に分
散、溶解させ、油相を調整した。一方トータルミルクプ
ロテイン(日本プロテイン(株)製、ARAPRO 4
850)4.0重量%を60℃の水69.05重量%に
溶解後、さらにラクトース12.0重量%、塩化ナトリ
ウム0.5重量%、キサンタンガム(三栄化学工業
(株)製、サンエース)0.1重量%、ローカストビン
ガム(三栄化学工業(株)製、ビストップD−30)
0.05重量%、生クリーム酵素分解物5.0重量%を
添加し、水相を調整した。60℃にて油相を水相に添加
後、実施例1と同様の製造方法にて水中油型油脂乳化組
成物を得た。ついでこの組成物を用いてカスタードクリ
ームを作成した。
%、コンスターチ3.0重量%、食塩0.1重量%をよ
く混合したところに卵黄10.0重量%を少しずつダマ
ができないように混ぜ合わせた。これに水で3倍に希釈
した実施例5の水中油型油脂乳化組成物60.0重量%
を80℃まで加熱したものを少量ずつ徐々に加え、混ぜ
合わせた後、容器に移し、火に掛け、焦げつかないよう
に煮上げた。その後は容器を火からおろし、完全に冷却
し、バニラエッセッス0.2重量%を加えてカスタード
クリームを得た。 実施例6 実施例5において水相調整時、トータルミルクプロテイ
ンを60℃の水に溶解した後、ステアリン酸0.15重
量%をさらに添加した以外は実施例5と同様の方法にて
水中油型油脂乳化組成物を作成し、これを用いてカスタ
ードクリームを得た。 比較例5 実施例5において、HLB2の蔗糖脂肪酸エステル0.
30重量%を油相に添加するかわりにHLB16の蔗糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品(株)製、S−167
0)0.30重量%を水相に添加する以外は実施例5と
同様の方法にて水中油型油脂乳化組成物を作成し、これ
を用いてカスタードクリームを得た。
ードクリームは、冷凍庫(−20℃)で1ヶ月保存後、
15℃で24時間の条件で解凍し、下記に示すとおり評
価を行った。 (1)粘度 B型粘度計((株)東京計器)を用いて作成直後及び解
凍後の20℃の粘度を測定した。 (2)テクスチャー 各カスタードクリームを高さ2.0cm、直径5.0c
mの円柱型ステンレス製容器に入れ、ラップして保存し
たものを解凍後、ホワイトソース測定と同様の条件にて
測定した。 (3)離水率 濾紙(東洋濾紙(株)No.2、直径9cm)を5枚重
ね合わせた上に高さ5.0cm、直径5.0cmの円柱
型型抜きを置き、その中にカスタードクリームを80g
詰め、全体をポリ容器に入れ、冷凍保存したものの解凍
後の濾紙に移行した水分量のカスタードクリーム重量に
対する割合(%)により求めた。
示す。
な変化はなく、かつ離水もほとんど認められなかった。
さらに実施例5に脂肪酸を添加した実施例6は、より保
存による物性的な変化は少なかった。また実施例5及び
6は、官能評価においてもカスタードクリームとしての
好ましい食感と風味を有していた。一方比較例5では、
作成直後においてすでにカスタードクリームとしての充
分な物性(粘度、テクスチャー)は得られず、また冷凍
保存による物性の変化は大きかった。
組成物は、ホワイトソース、カスタードクリーム類を調
理する際に使用することにより、価格、物性、風味の点
で牛乳と充分に代替し得るとともに、冷蔵及び冷凍保存
による風味、食感の劣化を抑制することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】ホエータンパク質、未変性乳タンパク質、
修飾したカゼインタンパク質からなる群から選ばれる1
種又は2種以上のタンパク質を1〜15重量%含有し、
かつレシチン、グリセリン脂肪酸エステル、HLB7以
下の蔗糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種又
は2種以上の乳化剤を0.05〜1重量%含有すること
を特徴とする水中油型油脂乳化組成物。 - 【請求項2】修飾したカゼインタンパク質がタンパク質
分解酵素により処理されたカゼインタンパク質及び/又
は疎水性分子により変性したカゼインタンパク質である
請求項1記載の水中油型油脂乳化組成物。 - 【請求項3】グリセリン脂肪酸エステル、HLB7以下
の蔗糖脂肪酸エステルが不飽和脂肪酸残基を有する請求
項1記載の水中油型油脂乳化組成物。 - 【請求項4】増粘剤を更に含有する請求項1〜3記載の
水中油型油脂乳化組成物。 - 【請求項5】増粘剤がグアーガム、ローカストビンガ
ム、キサンタンガムからなる群から選ばれる1種又は2
種以上である請求項4記載の水中油型油脂乳化組成物。 - 【請求項6】脂肪酸を更に含有する請求項1〜5記載の
水中油型油脂乳化組成物。 - 【請求項7】脂肪酸が炭素数12以上の脂肪酸である請
求項6記載の水中油型油脂乳化組成物。
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