JPH08331941A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH08331941A
JPH08331941A JP16797295A JP16797295A JPH08331941A JP H08331941 A JPH08331941 A JP H08331941A JP 16797295 A JP16797295 A JP 16797295A JP 16797295 A JP16797295 A JP 16797295A JP H08331941 A JPH08331941 A JP H08331941A
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amplitude
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Satoru Okada
田 悟 岡
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 圃場耕盤の凹凸大小変化に略比例して変化
する傾斜センサ(56)の出力振幅(B)の大きさによ
ってローリング部材(48)のローリング制御感度を自
動的に変更させ、ローリング制御機能の向上を図る。 [構成] 走行車(1)にローリング支点軸(23)
を介して植付部(15)をローリング自在に装設させる
と共に、走行車(1)の左右傾斜を検出する傾斜センサ
(56)と、走行車(1)に対して植付部(15)を左
右に傾斜させるローリング部材(48)を設け、植付部
(15)を自動的にローリング制御する田植機におい
て、前記傾斜センサ(56)の左右傾斜出力の振幅
(B)を演算して該振幅(B)の大きさに基づきローリ
ング部材(48)によるローリング制御の感度を変更さ
せるコントローラ(63)を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば苗載台及び植付爪
を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭61−177906号公報
に示す如く、走行車に植付部を昇降自在かつ左右傾斜自
在に取付ける技術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、傾斜
センサとローリング部材による植付部のローリング制御
が一定感度で行われるから、左右傾斜変化が大きいとき
または左右傾斜頻度が多いときはローリング制御が過敏
に行われ易く、また左右傾斜変化が小さいときまたは左
右傾斜頻度が少ないときはローリング制御が鈍感に行わ
れ易い不具合がある。また、作業者が手動スイッチを操
作してローリング制御の不感帯幅を変化させることによ
り、ローリング制御の感度を変更できるが、走行車が左
右に傾く原因である圃場耕盤の凹凸を作業者が目視確認
することができないから、適正なローリング制御感度を
容易に得られない不具合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、走行
車にローリング支点軸を介して植付部をローリング自在
に装設させると共に、走行車の左右傾斜を検出する傾斜
センサと、走行車に対して植付部を左右に傾斜させるロ
ーリング部材を設け、植付部を自動的にローリング制御
する田植機において、前記傾斜センサの左右傾斜出力の
振幅を演算して該振幅の大きさに基づきローリング部材
によるローリング制御の感度を変更させるコントローラ
を設けたもので、圃場耕盤の凹凸大小変化に略比例して
変化する傾斜センサの出力振幅の大きさによってローリ
ング部材のローリング制御感度を自動的に変更させるか
ら、大きな走行車左右傾斜変化によってローリング制御
が過敏に行われるのを容易に防止し得ると共に、小さな
走行車左右傾斜変化によってローリング制御が鈍感に行
われるのを容易に防止し得、不適正に行われ易い手動操
作でのローリング制御感度調節を不要にし、ローリング
制御機能の向上並びに取扱い操作性の向上などを容易に
図り得るものである。
【0005】また、走行車にローリング支点軸を介して
植付部をローリング自在に装設させると共に、走行車の
左右傾斜を検出する傾斜センサと、走行車の左右傾斜速
度を検出する角速度センサと、走行車に対して植付部を
左右に傾斜させるローリング部材を設け、植付部を自動
的にローリング制御する田植機において、前記角速度セ
ンサの左右傾斜速度出力の振幅を演算して該振幅の大き
さに基づきローリング部材によるローリング制御の感度
を変更させるコントローラを設けたもので、圃場耕盤の
凹凸大小変化に略比例して変化する角速度センサの出力
振幅の大きさによってローリング部材のローリング制御
感度を自動的に変更させるから、大きな走行車左右傾斜
変化によってローリング制御が過敏に行われるのを容易
に防止し得ると共に、小さな走行車左右傾斜変化によっ
てローリング制御が鈍感に行われるのを容易に防止し
得、不適正に行われ易い手動操作でのローリング制御感
度調節を不要にし、ローリング制御機能の向上並びに取
扱い操作性の向上などを容易に図り得るものである。
【0006】また、走行車にローリング支点軸を介して
植付部をローリング自在に装設させると共に、走行車の
左右傾斜を検出する傾斜センサと、走行車の左右傾斜速
度を検出する角速度センサと、走行車に対して植付部を
左右に傾斜させるローリング部材を設け、植付部を自動
的にローリング制御する田植機において、前記角速度セ
ンサの左右傾斜速度出力の周波数を演算して該周波数の
大きさに基づきローリング部材によるローリング制御の
感度を変更させるコントローラを設けたもので、圃場耕
盤の凹凸変化の頻度に略比例して変化する角速度センサ
の出力周波数の大きさによってローリング部材のローリ
ング制御感度を自動的に変更させるから、走行車左右傾
斜変化の頻度が多いときにローリング制御が過敏に行わ
れるのを容易に防止し得ると共に、走行車左右傾斜変化
の頻度が小さいときにローリング制御が鈍感に行われる
のを容易に防止し得、不適正に行われ易い手動操作での
ローリング制御感度調節を不要にし、ローリング制御機
能の向上並びに取扱い操作性の向上などを容易に図り得
るものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は植付部のローリング制御回路図、図2は乗
用田植機の側面図、図3は同平面図を示し、図中(1)
は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車
体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ギヤ変速ケース
(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水
田走行用前走行輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ
変速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を
連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後
走行輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)
等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を
取付けると共に、ステップ(11)を介して作業者が搭
乗する車体カバー(12)によって前記ギヤ変速ケース
(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席
(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボ
ンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0008】また、図中(15)は6条植え用の苗載台
(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植
付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(1
6)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を
介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持さ
せると共に、一方向に等速回転させるロータリケース
(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケー
ス(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケー
ス(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)
(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。ま
た前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸
(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップ
リンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク
機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム
(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して
植付部(15)を昇降させる油圧昇降シリンダ(28)
をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後走行輪
(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に
往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪
(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うよ
うに構成する。
【0009】また、図中(29)は主変速レバー、(3
0)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(3
1)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペ
ダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(3
4)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条
分均平用サイドフロート、(36)は6条用の側条施肥
機である。
【0010】さらに、図4、図5に示す如く、左右一対
の四角筒形の前記車体フレーム(3)(3)前部にエン
ジン(2)を搭載し、前車軸(37)(37)を介して
左右前走行輪(6)(6)を軸支させるフロントアクス
ルケース(5)をエンジン(2)後方の車体フレーム
(3)(3)下面に取付け、フロントアクスルケース
(5)後方の左右車体フレーム(3)(3)間に無段ベ
ルト変速ケース(38)を設け、無段変速ケース(3
8)後方の左右車体フレーム(3)(3)間にギヤ変速
ケース(4)を設けると共に、後車軸(39)(39)
を介して左右後走行輪(8)(8)を軸支させるリヤア
クスルケース(7)を左右車体フレーム(3)(3)後
端下面に固設させ、エンジン(2)出力を各変速ケース
(38)(4)を介して各アクスルケース(5)(7)
に走行駆動力として伝達させ、前後走行輪(6)(8)
を駆動するように構成している。
【0011】また、左右車体フレーム(3)(3)後端
部上面に左右支柱(40)(40)を立設させ、左右支
柱(40)(40)上端を水平フレーム(41)によっ
て連結させ、支柱(40)と水平フレーム(41)を一
体固定させて正面視門形に形成する。そして、車体フレ
ーム(3)中間のブレーキペダル受軸(42)と、前記
水平フレーム(41)中間の間に、前低後高に傾斜させ
るサブフレーム(43)(43)を架設させると共に、
サブフレーム(43)(43)間に昇降シリンダ(2
8)を取付け、またトップリンク(25)及びロワーリ
ンク(26)で形成するリンク機構(27)を各フレー
ム(3)(41)に支軸(44)(45)を介して取付
け、昇降シリンダ(28)によってリンク機構(27)
を揺動させて植付部(15)を昇降させるように構成し
ている。
【0012】さらに、図6、図7に示す如く、前記支持
フレーム(24)にステー(46)を一体固定させ、該
ステー(46)に支軸(47)を介して油圧ローリング
シリンダ(48)中間を回転自在に取付けると共に、左
右の植付ケース(20)(20)に下端を固定させる左
右苗台支柱(49)(49)を立設させ、ガイドレール
(19)に摺動自在に係入させる摺動子(50)(5
0)を前記支柱(49)(49)上端に取付け、また左
右支柱(49)(49)を連杆(51)によって連結さ
せ、ローリングシリンダ(48)のピストン(52)両
側を連杆(51)にブラケット(53)(53)を介し
て連結させ、図7のように、前記ローリングシリンダ
(48)制御によってローリング支点軸(23)を中心
に植付部(15)を左右に傾動させるように構成してい
る。
【0013】さらに、図1に示す如く、ローリングシリ
ンダ(48)を自動制御動作させるオンオフ型自動スイ
ッチ(54)と、ローリングシリンダ(48)を手動操
作によって動作させる可変抵抗型手動傾斜設定器(5
5)と、走行車(1)に設けて走行車(1)の左右傾斜
を検出する振子型傾斜センサ(56)と、走行車(1)
に設けて走行車(1)の左右傾斜速度(傾斜動作の速
度)を検出するジャイロ型角速度センサ(57)と、傾
斜センサ(56)の水平出力並びに角速度センサ(5
7)の零出力を手動調節する微調整ボリューム(58)
(59)と、油圧ローリングバルブ(60)を切換えて
ローリングシリンダ(48)を作動させる電磁型左傾及
び右傾ソレノイド(61)(62)を、マイクロコンピ
ュータで形成するローリング制御用のコントローラ(6
3)に接続させ、前記各センサ(56)(57)の検出
結果に基づき、コントローラ(63)からの左下げまた
は右下げパルスローリング駆動信号出力により各ソレノ
イド(61)(62)を作動させ、ローリングシリンダ
(48)をパルス駆動によって作動させて植付部(1
5)の左右傾斜を修正するように構成している。なお、
運転席(13)後方の車体カバー(12)上面部で、走
行車(1)の左右幅中央の後走行輪(8)上方に前記各
センサ(56)(57)を取付け、左右後走行輪(8)
(8)が転動する圃場耕盤の凹凸によって走行車(1)
が左右に傾動したとき、走行車(1)の左右傾斜角度を
傾斜センサ(56)によって検出させると共に、走行車
(1)の左右傾斜速度を角速度センサ(57)によって
検出させるように構成している。
【0014】そして、図8、図9、図10にも示す如
く、走行車(1)にローリング支点軸(23)を介して
植付部(15)をローリング自在に装設させると共に、
走行車(1)の左右傾斜を検出する傾斜センサ(56)
と、走行車(1)に対して植付部(15)を左右に傾斜
させるローリング部材であるローリングシリンダ(4
8)を設け、植付部(15)を自動的にローリング制御
する田植機において、前記傾斜センサ(56)の左右傾
斜出力の振幅(B)を演算して該振幅(B)の大きさに
基づきローリングシリンダ(48)によるローリング制
御の感度を変更させるコントローラ(63)を設け、圃
場耕盤の凹凸大小変化に略比例して変化する傾斜センサ
(56)の出力振幅(B)の大きさによってローリング
シリンダ(48)のローリング制御感度を自動的に変更
させ、大きな走行車(1)左右傾斜変化によってローリ
ング制御が過敏に行われるのを防ぐと共に、小さな走行
車(1)左右傾斜変化によってローリング制御が鈍感に
行われるのを防ぐように構成している。
【0015】図8のフローチャートに示す如く、自動ス
イッチ(54)がオフのとき、作業者の手動傾斜設定器
(55)操作により、ローリング手動調節によってロー
リングシリンダ(48)が作動し、植付部(15)を所
望角度に左右傾動させる。また前記自動スイッチ(5
4)がオンのとき、図9に示すような傾斜センサ(5
6)の走行車(1)傾斜角度出力を入力させ、初期設定
された単位時間(T)内の傾斜センサ(56)の最大出
力(A1)と最小出力(A2)の差(A1−A2)に基
づき振幅(A)を演算する。また、単位時間(T)内で
左傾から右傾または逆の動作により傾斜方向が変化した
ときの傾斜センサ(56)の出力変動回数(T1、T
2、T3、T4、T5、…Tn)を計数して周波数
(F)を演算する。そして、前記周波数(F)が初期設
定された基準値(F0)よりも小さいか等しいときで、
かつ前記振幅(A)が初期設定された基準値(A0)よ
りも小さいか等しいとき、即ち圃場耕盤の凹凸が小さい
とき、図10に示すローリング制御の不感帯幅を縮小さ
せ、ローリング制御の感度を敏感にする。一方、前記周
波数(F)が基準値(F0)よりも大きく、かつ前記振
幅(A)が基準値(A0)よりも大きいとき、即ち圃場
耕盤の凹凸が大きいとき、図10に示すローリング制御
の不感帯幅を拡大させ、ローリング制御の感度を鈍感に
する。また、前記周波数(F)または振幅(A)のいず
れか一方だけが基準値(F0)(A0)より小さかった
り、または大きいとき、ローリング制御の不感帯幅を前
回制御幅に維持し、ローリング制御の感度を前回制御感
度に保つ。さらに、図10のローリング制御の不感帯幅
は、初期設定された最大幅と最小幅の間で変更されるも
ので、1回の制御での不感帯幅の縮小または拡大は、最
大幅と最小幅の差を複数に分割した1回当りの制御幅
(D)だけ変化させ、一定時間毎に行われる複数回の制
御によって最大幅または最小幅に到達させ、不感帯幅が
急激に大きく変化するのを防いでいる。
【0016】また、前記振幅(A)と周波数(F)の両
方によって行う不感帯幅制御(感度調節)は、最も高精
度となるが、振幅(A)または周波数(F)の一方だけ
で不感帯幅制御が行える。例えば、振幅(A)が基準値
(A0)よりも小さいときに不感帯幅を縮小させ、振幅
(A)が基準値(A0)よりも大きいときに不感帯幅を
拡大させ、振幅(A)単独での感度調節を行える。ま
た、周波数(F)が基準値(F0)よりも小さいときに
不感帯幅を縮小させ、周波数(F)が基準値(F0)よ
りも大きいときに不感帯幅を拡大させ、周波数(F)単
独での感度調節を行える。
【0017】また、前記のように自動的に縮小または拡
大されるローリング制御の不感帯幅調節が行われ、走行
車(1)の左右傾斜角度を検出する傾斜センサ(56)
出力が入力されることにより、前記不感帯幅とセンサ
(56)入力に基づき走行車(1)の左右傾斜が左傾ま
たは右傾であるか否かを判断し、左傾または右傾のと
き、コントローラ(63)のローリング駆動信号出力に
よって左傾または右傾ソレノイド(61)(62)を作
動させ、ローリングバルブ(60)を切換えてローリン
グシリンダ(48)を左上げまたは右上げ動作させ、植
付部(15)の左右傾斜を自動的に修正するように構成
している。
【0018】さらに、図11、図12に示す如く、前記
角速度センサ(57)の左右傾斜速度出力の振幅(B)
を演算して該振幅B)の大きさに基づきローリング部材
(48)によるローリング制御の感度を変更させるコン
トローラ(63)を設け、圃場耕盤の凹凸大小変化に略
比例して変化する角速度センサ(57)の出力振幅
(B)の大きさによってローリング部材(48)のロー
リング制御感度を自動的に変更させると共に、前記角速
度センサ(57)の左右傾斜速度出力の周波数(G)を
演算して該周波数(G)の大きさに基づきローリング部
材(48)によるローリング制御の感度を変更させるコ
ントローラ(63)を設け、圃場耕盤の凹凸変化の頻度
に略比例して変化する角速度センサ(57)の出力周波
数(G)の大きさによってローリング部材(48)のロ
ーリング制御感度を自動的に変更させるように構成して
いる。
【0019】図11のフローチャートに示す如く、自動
スイッチ(54)がオフのとき、作業者の手動傾斜設定
器(55)操作により、ローリング手動調節によってロ
ーリングシリンダ(48)が作動し、植付部(15)を
所望角度に左右傾動させる。また前記自動スイッチ(5
4)がオンのとき、図12に示すような角速度センサ
(57)の走行車(1)傾斜速度出力を入力させ、初期
設定された単位時間(T)内の角速度センサ(57)の
最大左傾出力(B1)と最大右傾出力(B2)の和(B
1−B2)に基づき振幅(B)を演算する。また、単位
時間(T)内で左傾から右傾または逆の動作により傾斜
方向が変化したときの角速度センサ(57)の出力変動
回数(T1、T2、T3、T4、T5、…Tn)を計数
して周波数(G)を演算する。そして、前記周波数
(G)が初期設定された基準値(G0)よりも小さいか
等しいときで、かつ前記振幅(B)が初期設定された基
準値(B0)よりも小さいか等しいとき、即ち圃場耕盤
の凹凸が小さいとき、図10に示すローリング制御の不
感帯幅を縮小させ、ローリング制御の感度を敏感にす
る。一方、前記周波数(G)が基準値(G0)よりも大
きく、かつ前記振幅(B)が基準値(B0)よりも大き
いとき、即ち圃場耕盤の凹凸が大きいとき、図10に示
すローリング制御の不感帯幅を拡大させ、ローリング制
御の感度を鈍感にする。また、前記周波数(G)または
振幅(B)のいずれか一方だけが基準値(G0)(B
0)より小さかったり、または大きいとき、ローリング
制御の不感帯幅を前回制御幅に維持し、ローリング制御
の感度を前回制御感度に保つ。なお、上記実施例と同様
に、複数回の制御によって最大幅または最小幅に到達さ
せることによりローリング制御の不感帯幅が急激に大き
く変化するのを防いでいる。
【0020】また、前記振幅(B)と周波数(G)の両
方によって行う不感帯幅制御(感度調節)は、最も高精
度となるが、振幅(B)または周波数(G)の一方だけ
で不感帯幅制御が行える。例えば、振幅(B)が基準値
(B0)よりも小さいときに不感帯幅を縮小させ、振幅
(B)が基準値(B0)よりも大きいときに不感帯幅を
拡大させ、振幅(B)単独での感度調節を行える。ま
た、周波数(G)が基準値(G0)よりも小さいときに
不感帯幅を縮小させ、周波数(G)が基準値(G0)よ
りも大きいときに不感帯幅を拡大させ、周波数(G)単
独での感度調節を行える。なお、前記のように自動的に
縮小または拡大されるローリング制御の不感帯幅調節が
行われることにより、上記実施例と同様に、走行車
(1)の左右傾斜角度を検出する傾斜センサ(56)出
力を入力させ左傾または右傾ソレノイド(61)(6
2)によって、ローリングバルブ(60)を切換え、ロ
ーリングシリンダ(48)を左上げまたは右上げ動作さ
せ、植付部(15)の左右傾斜を自動的に修正するよう
に構成している。
【0021】さらに、図13、図14に示す如く、自動
スイッチ(54)がオフのとき、作業者の手動傾斜設定
器(55)操作により、ローリング手動調節によってロ
ーリングシリンダ(48)が作動し、植付部(15)を
所望角度に左右傾動させる。また前記自動スイッチ(5
4)がオンのとき、図14に示すような傾斜センサ(5
6)の走行車(1)傾斜角度出力に基づくローリング駆
動信号を入力させ、左上げ信号から右上げ信号または逆
の信号となるローリング駆動信号出力が反転するまでの
ローリング制御継続時間(TR)(TL)を計算し、初
期設定した所定回数(数回)のローリング制御継続時間
(TR)(TL)の平均値(TA)を演算する。そし
て、前記平均値(TA)が初期設定された基準下限値
(T1)よりも小さいとき、即ち圃場耕盤の凹凸が小さ
いとき、図10に示すローリング制御の不感帯幅を縮小
させ、ローリング制御の感度を敏感にする。一方、前記
平均値(TA)が基準上限値(T2)よりも大きいと
き、即ち圃場耕盤の凹凸が大きいとき、図10に示すロ
ーリング制御の不感帯幅を拡大させ、ローリング制御の
感度を鈍感にする。また、前記平均値(TA)が下限値
(TA)と上限値(T2)の間かいずれかと等しいと
き、ローリング制御の不感帯幅を前回制御幅に維持し、
ローリング制御の感度を前回制御感度に保つ。なお、上
記実施例と同様に、複数回の制御によって最大幅または
最小幅に到達させ、不感帯幅が急激に大きく変化するの
を防いでいる。
【0022】また、前記のように自動的に縮小または拡
大されるローリング制御の不感帯幅調節が行われたと
き、走行車(1)の左右傾斜角度を検出する傾斜センサ
(56)出力を入力させ、上記実施例と同様に、前記不
感帯幅とセンサ(56)入力に基づき走行車(1)の左
右傾斜が左傾または右傾であるか否かを判断し、左傾ま
たは右傾ソレノイド(61)(62)を作動させ、ロー
リングバルブ(60)を切換え、ローリングシリンダ
(48)を左上げまたは右上げ動作させ、植付部(1
5)の左右傾斜を自動的に修正するもので、方向反転ま
でのローリングシリンダ(48)の駆動信号時間(T
R)(TL)に応じて自動的にローリング制御の感度
(不感帯幅)を変更させ、ローリング制御精度の向上を
図るものである。
【0023】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、走行車(1)にローリング支点軸(23)を介して
植付部(15)をローリング自在に装設させると共に、
走行車(1)の左右傾斜を検出する傾斜センサ(56)
と、走行車(1)に対して植付部(15)を左右に傾斜
させるローリング部材(48)を設け、植付部(15)
を自動的にローリング制御する田植機において、前記傾
斜センサ(56)の左右傾斜出力の振幅(B)を演算し
て該振幅(B)の大きさに基づきローリング部材(4
8)によるローリング制御の感度を変更させるコントロ
ーラ(63)を設けたもので、圃場耕盤の凹凸大小変化
に略比例して変化する傾斜センサ(56)の出力振幅
(B)の大きさによってローリング部材(48)のロー
リング制御感度を自動的に変更させるから、大きな走行
車(1)左右傾斜変化によってローリング制御が過敏に
行われるのを容易に防止できると共に、小さな走行車
(1)左右傾斜変化によってローリング制御が鈍感に行
われるのを容易に防止でき、不適正に行われ易い手動操
作でのローリング制御感度調節を不要にし、ローリング
制御機能の向上並びに取扱い操作性の向上などを容易に
図ることができるものである。
【0024】また、走行車(1)にローリング支点軸
(23)を介して植付部(15)をローリング自在に装
設させると共に、走行車(1)の左右傾斜を検出する傾
斜センサ(56)と、走行車(1)の左右傾斜速度を検
出する角速度センサ(57)と、走行車(1)に対して
植付部(15)を左右に傾斜させるローリング部材(4
8)を設け、植付部(15)を自動的にローリング制御
する田植機において、前記角速度センサ(57)の左右
傾斜速度出力の振幅(B)を演算して該振幅(B)の大
きさに基づきローリング部材(48)によるローリング
制御の感度を変更させるコントローラ(63)を設けた
もので、圃場耕盤の凹凸大小変化に略比例して変化する
角速度センサ(57)の出力振幅(B)の大きさによっ
てローリング部材(48)のローリング制御感度を自動
的に変更させるから、大きな走行車(1)左右傾斜変化
によってローリング制御が過敏に行われるのを容易に防
止できると共に、小さな走行車(1)左右傾斜変化によ
ってローリング制御が鈍感に行われるのを容易に防止で
き、不適正に行われ易い手動操作でのローリング制御感
度調節を不要にし、ローリング制御機能の向上並びに取
扱い操作性の向上などを容易に図ることができるもので
ある。
【0025】また、走行車(1)にローリング支点軸
(23)を介して植付部(15)をローリング自在に装
設させると共に、走行車(1)の左右傾斜を検出する傾
斜センサ(56)と、走行車(1)の左右傾斜速度を検
出する角速度センサ(57)と、走行車(1)に対して
植付部(15)を左右に傾斜させるローリング部材(4
8)を設け、植付部(15)を自動的にローリング制御
する田植機において、前記角速度センサ(57)の左右
傾斜速度出力の周波数(G)を演算して該周波数(G)
の大きさに基づきローリング部材(48)によるローリ
ング制御の感度を変更させるコントローラ(63)を設
けたもので、圃場耕盤の凹凸変化の頻度に略比例して変
化する角速度センサ(57)の出力周波数(G)の大き
さによってローリング部材(48)のローリング制御感
度を自動的に変更させるから、走行車(1)左右傾斜変
化の頻度が多いときにローリング制御が過敏に行われる
のを容易に防止できると共に、走行車(1)左右傾斜変
化の頻度が小さいときにローリング制御が鈍感に行われ
るのを容易に防止でき、不適正に行われ易い手動操作で
のローリング制御感度調節を不要にし、ローリング制御
機能の向上並びに取扱い操作性の向上などを容易に図る
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】植付部のローリング制御回路図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】走行車の側面図。
【図5】同平面図。
【図6】植付部の側面図。
【図7】同正面図。
【符号の説明】
(1) 走行車 (15) 植付部 (23) ローリング支点軸 (48) ローリングシリンダ(ローリング部材) (56) 傾斜センサ (57) 角速度センサ (63) コントローラ
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】植付部のローリング制御回路図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】走行車の側面図。
【図5】同平面図。
【図6】植付部の側面図。
【図7】同正面図。
【図8】図1のフローチャート。
【図9】傾斜センサ出力線図。
【図10】ローリング制御不感帯幅出力線図。
【図11】図1のフローチャート。
【図12】角速度センサ出力線図。
【図13】図1のフローチャート。
【図14】コントローラのローリング駆動信号出力線
図。
【符号の説明】 (1) 走行車 (15) 植付部 (23) ローリング支点軸 (48) ローリングシリンダ(ローリング部材) (56) 傾斜センサ (57) 角速度センサ (63) コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車にローリング支点軸を介して植付
    部をローリング自在に装設させると共に、走行車の左右
    傾斜を検出する傾斜センサと、走行車に対して植付部を
    左右に傾斜させるローリング部材を設け、植付部を自動
    的にローリング制御する田植機において、前記傾斜セン
    サの左右傾斜出力の振幅を演算して該振幅の大きさに基
    づきローリング部材によるローリング制御の感度を変更
    させるコントローラを設けたことを特徴とする田植機。
  2. 【請求項2】 走行車にローリング支点軸を介して植付
    部をローリング自在に装設させると共に、走行車の左右
    傾斜を検出する傾斜センサと、走行車の左右傾斜速度を
    検出する角速度センサと、走行車に対して植付部を左右
    に傾斜させるローリング部材を設け、植付部を自動的に
    ローリング制御する田植機において、前記角速度センサ
    の左右傾斜速度出力の振幅を演算して該振幅の大きさに
    基づきローリング部材によるローリング制御の感度を変
    更させるコントローラを設けたことを特徴とする田植
    機。
  3. 【請求項3】 走行車にローリング支点軸を介して植付
    部をローリング自在に装設させると共に、走行車の左右
    傾斜を検出する傾斜センサと、走行車の左右傾斜速度を
    検出する角速度センサと、走行車に対して植付部を左右
    に傾斜させるローリング部材を設け、植付部を自動的に
    ローリング制御する田植機において、前記角速度センサ
    の左右傾斜速度出力の周波数を演算して該周波数の大き
    さに基づきローリング部材によるローリング制御の感度
    を変更させるコントローラを設けたことを特徴とする田
    植機。
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JP2009207503A (ja) * 2009-06-26 2009-09-17 Yanmar Co Ltd 田植機

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