JPH08330303A - 薄膜形成方法および薄膜形成装置 - Google Patents
薄膜形成方法および薄膜形成装置Info
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- JPH08330303A JPH08330303A JP13173695A JP13173695A JPH08330303A JP H08330303 A JPH08330303 A JP H08330303A JP 13173695 A JP13173695 A JP 13173695A JP 13173695 A JP13173695 A JP 13173695A JP H08330303 A JPH08330303 A JP H08330303A
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- aerosol
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 均質な薄膜が得られ、例えば半導体集積回路
の微細回路形成時の歩留まりが向上し、装置の汚染も防
止される薄膜形成方法を得ることができる。 【構成】 水、テトラエトキシシランおよびエタノール
からなるゾルゲル溶液1のエアロゾル6を発生させて反
応容器8へ運び、バブラー15とためます16から得ら
れるエタノール蒸気を反応容器8に供給しながら基板1
0にエアロゾル6を付着させて薄膜層を形成する。
の微細回路形成時の歩留まりが向上し、装置の汚染も防
止される薄膜形成方法を得ることができる。 【構成】 水、テトラエトキシシランおよびエタノール
からなるゾルゲル溶液1のエアロゾル6を発生させて反
応容器8へ運び、バブラー15とためます16から得ら
れるエタノール蒸気を反応容器8に供給しながら基板1
0にエアロゾル6を付着させて薄膜層を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゾルゲル溶液を原料と
して用いた噴霧による例えば半導体集積回路形成に用い
られる薄膜形成方法および薄膜形成装置に関するもので
ある。
して用いた噴霧による例えば半導体集積回路形成に用い
られる薄膜形成方法および薄膜形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4は、特開平4―290578号公報
に示され、原料溶液噴霧による薄膜形成に用いる装置
を、以下に示す本発明の装置と対比させて示す薄膜形成
装置の構成図である。図において、1は水と膜原料とこ
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液、2はゾルゲル溶液1の噴霧を噴霧手段により行うス
プレー容器、3はスプレー容器2に上記ゾルゲル溶液1
を供給する原料容器、4はスプレー容器2の底部に設置
した圧電振動子、5は圧電振動子4に接続された超音波
発生器、6はゾルゲル溶液1の噴霧によって発生したエ
アロゾル、7はエアロゾル6を運ぶキャリアガスの導入
口、8は成膜を行う反応器、9は反応器8へのエアロゾ
ルの導入管、10は反応器8に収容され薄膜層が形成さ
れる基板、11は基板10を設置するための基板支持
体、12は排気口、13は反応器8への空気、窒素およ
び酸素等の希釈ガスの導入口であり、矢印はキャリアガ
スの流れ方向を示す。
に示され、原料溶液噴霧による薄膜形成に用いる装置
を、以下に示す本発明の装置と対比させて示す薄膜形成
装置の構成図である。図において、1は水と膜原料とこ
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液、2はゾルゲル溶液1の噴霧を噴霧手段により行うス
プレー容器、3はスプレー容器2に上記ゾルゲル溶液1
を供給する原料容器、4はスプレー容器2の底部に設置
した圧電振動子、5は圧電振動子4に接続された超音波
発生器、6はゾルゲル溶液1の噴霧によって発生したエ
アロゾル、7はエアロゾル6を運ぶキャリアガスの導入
口、8は成膜を行う反応器、9は反応器8へのエアロゾ
ルの導入管、10は反応器8に収容され薄膜層が形成さ
れる基板、11は基板10を設置するための基板支持
体、12は排気口、13は反応器8への空気、窒素およ
び酸素等の希釈ガスの導入口であり、矢印はキャリアガ
スの流れ方向を示す。
【0003】即ち、ゾルゲル溶液1を原料容器3から圧
電振動子4の焦点距離の高さまでスプレー容器2に供給
する。発生するエアロゾル6を導入口7からのキャリア
ガスにより、導入管9を経て反応器8に導く。反応器8
には導入口13より希釈ガスを導入する場合もある。こ
の場合、希釈ガスとしては窒素、アルゴンおよびヘリウ
ム等の不活性ガスが通常用いられる。次に、ゾルゲル溶
液1の溶媒の沸点以下に加熱されるか室温の基板支持体
11上に設置した基板10にエアロゾル6が付着して薄
膜層が得られる。
電振動子4の焦点距離の高さまでスプレー容器2に供給
する。発生するエアロゾル6を導入口7からのキャリア
ガスにより、導入管9を経て反応器8に導く。反応器8
には導入口13より希釈ガスを導入する場合もある。こ
の場合、希釈ガスとしては窒素、アルゴンおよびヘリウ
ム等の不活性ガスが通常用いられる。次に、ゾルゲル溶
液1の溶媒の沸点以下に加熱されるか室温の基板支持体
11上に設置した基板10にエアロゾル6が付着して薄
膜層が得られる。
【0004】通常、噴霧による薄膜形成は大気圧下で行
われるが、排気口12に真空ポンプを接続し、減圧下で
実施する場合もある。また、原料のゾルゲル溶液1の噴
霧手段としては上記のような超音波振動式の他に、圧力
式、気流式および減圧沸騰の噴霧法を用いる場合もあ
る。
われるが、排気口12に真空ポンプを接続し、減圧下で
実施する場合もある。また、原料のゾルゲル溶液1の噴
霧手段としては上記のような超音波振動式の他に、圧力
式、気流式および減圧沸騰の噴霧法を用いる場合もあ
る。
【0005】薄膜形成は上記エアロゾルの付着による薄
膜層の形成と、薄膜層の加熱(アニール)との2段階で
行われる。上記のようにして得た薄膜層のアニールによ
り、薄膜層からの有機物の脱離、さらに薄膜層の結晶化
が起こる。または薄膜層を結晶化せず、アモルファス
(非晶質)とすることもある。
膜層の形成と、薄膜層の加熱(アニール)との2段階で
行われる。上記のようにして得た薄膜層のアニールによ
り、薄膜層からの有機物の脱離、さらに薄膜層の結晶化
が起こる。または薄膜層を結晶化せず、アモルファス
(非晶質)とすることもある。
【0006】薄膜層をアニールする段階では、希釈ガス
の導入口13または別に設けられた専用の導入口(図示
せず)から酸素、空気等の酸化ガスを導入する。アニー
ルの結果薄膜が得られる。
の導入口13または別に設けられた専用の導入口(図示
せず)から酸素、空気等の酸化ガスを導入する。アニー
ルの結果薄膜が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の薄
膜形成法では、原料のゾルゲル溶液1より発生させたエ
アロゾル6が基板10へ到達するよりも前に、スプレー
容器2、導入管9、反応器8で有機溶媒の脱離によりゾ
ルゲル溶液のゲル化が進み固体の微粒子(粉)を生じ
る。この微粒子が基板10上に付着した部分は、例えば
半導体集積回路形成用の微細加工をしてもうまくパター
ンができず回路形成を困難にし、歩留まりを悪化させる
という課題があった。またこの微粒子はスプレー容器
2、導入管9、反応器8の内壁に付着し、装置内部を汚
すという課題もあった。
膜形成法では、原料のゾルゲル溶液1より発生させたエ
アロゾル6が基板10へ到達するよりも前に、スプレー
容器2、導入管9、反応器8で有機溶媒の脱離によりゾ
ルゲル溶液のゲル化が進み固体の微粒子(粉)を生じ
る。この微粒子が基板10上に付着した部分は、例えば
半導体集積回路形成用の微細加工をしてもうまくパター
ンができず回路形成を困難にし、歩留まりを悪化させる
という課題があった。またこの微粒子はスプレー容器
2、導入管9、反応器8の内壁に付着し、装置内部を汚
すという課題もあった。
【0008】また上記のような従来の薄膜形成法では、
基板10上に薄膜層を形成した後、アニールの段階で薄
膜層中の有機溶媒の蒸発により、膜中にピンホールが生
じるので例えば半導体集積回路形成に適する絶縁性およ
び誘電性等の薄膜特性が得られず、その部分から切り出
した製品の性能が悪くなり、歩留まりを悪化させるとい
う課題があった。
基板10上に薄膜層を形成した後、アニールの段階で薄
膜層中の有機溶媒の蒸発により、膜中にピンホールが生
じるので例えば半導体集積回路形成に適する絶縁性およ
び誘電性等の薄膜特性が得られず、その部分から切り出
した製品の性能が悪くなり、歩留まりを悪化させるとい
う課題があった。
【0009】さらに、上記のような従来の薄膜形成法で
は、噴霧により発生させたエアロゾルの粒径分布に幅が
あり、粒径の大きいエアロゾルが基板に付着するので得
られる薄膜の表面の平滑性を損ない、例えば半導体集積
回路形成に適する均一な絶縁性と誘電性が得られにくく
歩留まりを悪化させるという課題があった。
は、噴霧により発生させたエアロゾルの粒径分布に幅が
あり、粒径の大きいエアロゾルが基板に付着するので得
られる薄膜の表面の平滑性を損ない、例えば半導体集積
回路形成に適する均一な絶縁性と誘電性が得られにくく
歩留まりを悪化させるという課題があった。
【0010】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、均質な薄膜が得られ歩留まりの向上し
た薄膜形成方法および薄膜形成装置を得ることを目的と
する。また、装置の汚染も防止される薄膜形成方法およ
び薄膜形成装置を得ることを目的とする。さらに、優れ
た薄膜特性の薄膜を形成することができる薄膜形成方法
および薄膜形成装置を得ることを目的とする。
れたものであり、均質な薄膜が得られ歩留まりの向上し
た薄膜形成方法および薄膜形成装置を得ることを目的と
する。また、装置の汚染も防止される薄膜形成方法およ
び薄膜形成装置を得ることを目的とする。さらに、優れ
た薄膜特性の薄膜を形成することができる薄膜形成方法
および薄膜形成装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の薄膜形成方法
は、水と膜原料とこの膜原料を溶解する有機溶媒とを含
有するゾルゲル溶液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエア
ロゾルを生成し、このエアロゾルを、上記有機溶媒の蒸
気を供給しながら基板に付着させて薄膜層とする方法で
ある。
は、水と膜原料とこの膜原料を溶解する有機溶媒とを含
有するゾルゲル溶液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエア
ロゾルを生成し、このエアロゾルを、上記有機溶媒の蒸
気を供給しながら基板に付着させて薄膜層とする方法で
ある。
【0012】請求項2の薄膜形成方法は、上記有機溶媒
の蒸気圧が飽和蒸気圧の50〜100%の範囲とする方
法である。
の蒸気圧が飽和蒸気圧の50〜100%の範囲とする方
法である。
【0013】請求項3の薄膜形成方法は、水と膜原料と
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、
上記有機溶媒の沸点〜上記有機溶媒の沸点+100℃の
範囲の温度の基板に上記エアロゾルを付着させて薄膜層
とする方法である。
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、
上記有機溶媒の沸点〜上記有機溶媒の沸点+100℃の
範囲の温度の基板に上記エアロゾルを付着させて薄膜層
とする方法である。
【0014】請求項4の薄膜形成方法は、水と膜原料と
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、
15KHz〜2MHzに振動する基板に上記エアロゾル
を付着させて薄膜層とする方法である。
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、
15KHz〜2MHzに振動する基板に上記エアロゾル
を付着させて薄膜層とする方法である。
【0015】請求項5の薄膜形成装置は、水と膜原料と
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液のエアロゾルを生成する噴霧手段、基板を収容し上記
エアロゾルを基板に付着させる反応器並びに上記有機溶
媒の蒸気を上記反応器へ供給する蒸気供給手段を備えた
ものである。
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液のエアロゾルを生成する噴霧手段、基板を収容し上記
エアロゾルを基板に付着させる反応器並びに上記有機溶
媒の蒸気を上記反応器へ供給する蒸気供給手段を備えた
ものである。
【0016】請求項6の薄膜形成装置は、水と膜原料と
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液のエアロゾルを生成する噴霧手段、基板を収容し上記
エアロゾルを基板に付着させる反応器並びに上記基板を
15KHz〜2MHzに振動させる超音波振動手段とを
備えたものである。
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液のエアロゾルを生成する噴霧手段、基板を収容し上記
エアロゾルを基板に付着させる反応器並びに上記基板を
15KHz〜2MHzに振動させる超音波振動手段とを
備えたものである。
【0017】
【作用】請求項1および請求項5の発明において、ゾル
ゲル溶液の有機溶媒蒸気を供給しながらゾルゲル溶液の
エアロゾルを基板に付着させて薄膜層を形成するので、
エアロゾルの有機溶媒の脱離へ反応の平衡がずれるのを
防止し、有機溶媒の脱離による気相中でのエアロゾルの
重合反応の促進を防ぎ、固体微粒子(粉)の発生を抑制
する。そのため、基板上への固体微粒子の付着を防止で
きるので基板に形成された薄膜を均質化する。
ゲル溶液の有機溶媒蒸気を供給しながらゾルゲル溶液の
エアロゾルを基板に付着させて薄膜層を形成するので、
エアロゾルの有機溶媒の脱離へ反応の平衡がずれるのを
防止し、有機溶媒の脱離による気相中でのエアロゾルの
重合反応の促進を防ぎ、固体微粒子(粉)の発生を抑制
する。そのため、基板上への固体微粒子の付着を防止で
きるので基板に形成された薄膜を均質化する。
【0018】請求項2の発明において、上記ゾルゲル溶
液の有機溶媒の蒸気圧が50〜100%であると、固体
微粒子発生が容易に抑制できる。
液の有機溶媒の蒸気圧が50〜100%であると、固体
微粒子発生が容易に抑制できる。
【0019】請求項3の発明において、基板温度をゾル
ゲル溶液の有機溶媒の沸点〜沸点+100℃の温度範囲
内とすることで、エアロゾルが基板に付着する都度有機
溶媒が蒸発しやすくなるので、アニール時の有機溶媒の
蒸発によるピンホールの発生を防止でき、基板に形成さ
れた薄膜を均質化する。
ゲル溶液の有機溶媒の沸点〜沸点+100℃の温度範囲
内とすることで、エアロゾルが基板に付着する都度有機
溶媒が蒸発しやすくなるので、アニール時の有機溶媒の
蒸発によるピンホールの発生を防止でき、基板に形成さ
れた薄膜を均質化する。
【0020】請求項4および請求項6の発明において、
基板を15kHzから2MHzに振動させることによ
り、エアロゾルのうち粒径の大きなものを基板上から気
相中に再度放出させ、薄膜表面形状を平滑化する。
基板を15kHzから2MHzに振動させることによ
り、エアロゾルのうち粒径の大きなものを基板上から気
相中に再度放出させ、薄膜表面形状を平滑化する。
【0021】
実施例1.図1は本発明の一実施例の薄膜形成方法に用
いることのできる薄膜形成装置の構成図であり、図中、
前記図4で説明したものと同一または同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。図1におい
て、14はゾルゲル溶液1の有機溶媒と同一の有機溶
媒、15はこの有機溶媒を気化させるバブラー、16は
反応器8中で凝縮した上記有機溶媒14を回収し、再び
気化させるためのためます、19は酸素、空気等のアニ
ール時の酸化ガスの導入口であり、有機溶媒14をバブ
ラー15で気化させたり、ためます16に有機溶媒14
をためることにより反応器8へ有機溶媒14の蒸気を供
給する蒸気供給手段としている。
いることのできる薄膜形成装置の構成図であり、図中、
前記図4で説明したものと同一または同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。図1におい
て、14はゾルゲル溶液1の有機溶媒と同一の有機溶
媒、15はこの有機溶媒を気化させるバブラー、16は
反応器8中で凝縮した上記有機溶媒14を回収し、再び
気化させるためのためます、19は酸素、空気等のアニ
ール時の酸化ガスの導入口であり、有機溶媒14をバブ
ラー15で気化させたり、ためます16に有機溶媒14
をためることにより反応器8へ有機溶媒14の蒸気を供
給する蒸気供給手段としている。
【0022】まず、ゾルゲル溶液1の作製方法を説明す
る。ゾルゲル溶液1の膜原料としてテトラエトキシシラ
ンを使用する。テトラエトキシシランは下式に示した構
造を持つ金属アルコキシド化合物である。
る。ゾルゲル溶液1の膜原料としてテトラエトキシシラ
ンを使用する。テトラエトキシシランは下式に示した構
造を持つ金属アルコキシド化合物である。
【0023】
【化1】
【0024】操作はすべて室温でおこなう。テトラエト
キシシラン0.05モルを有機溶媒エタノール(沸点7
8.3℃)80ml中に溶かし十分攪拌する。これに、
水0.55モルと加水分解触媒としての塩酸0.1gを
溶かした20mlのエタノール溶液をゆっくりと滴下す
る。さらに1時間攪拌して得られた溶液をゾルゲル溶液
1とする。
キシシラン0.05モルを有機溶媒エタノール(沸点7
8.3℃)80ml中に溶かし十分攪拌する。これに、
水0.55モルと加水分解触媒としての塩酸0.1gを
溶かした20mlのエタノール溶液をゆっくりと滴下す
る。さらに1時間攪拌して得られた溶液をゾルゲル溶液
1とする。
【0025】図1に示す薄膜形成装置を用い、キャリア
ガスおよび希釈ガスの導入口7、13に設置したバブラ
ー15に有機溶媒のエタノールを100ml入れ、ため
ます16にはエタノールを20ml入れる。バブラー1
5は室温、ためます16は30℃に保持する。上記のよ
うにエタノールをバブラー15およびためます16に入
れると、反応容器8内の溶媒蒸気圧は約50Torr程
度となる。なお、エタノールの室温における飽和蒸気圧
が約59Torrであることから、本実施例におけるエ
タノールの蒸気圧は飽和蒸気圧の約85%である。即
ち、ゾルゲル溶液の有機溶媒の蒸気圧が50〜100%
であると、固体微粒子の発生が容易に抑制できる。基板
10として、直径6インチのシリコンウエハを使用し、
キャリアガスおよび希釈ガスとしてアルゴンを用い、共
に毎分20ml流す。酸化ガスの導入口19は閉じてお
く。スプレー容器2、導入管9、反応器8、基板10は
室温とする。
ガスおよび希釈ガスの導入口7、13に設置したバブラ
ー15に有機溶媒のエタノールを100ml入れ、ため
ます16にはエタノールを20ml入れる。バブラー1
5は室温、ためます16は30℃に保持する。上記のよ
うにエタノールをバブラー15およびためます16に入
れると、反応容器8内の溶媒蒸気圧は約50Torr程
度となる。なお、エタノールの室温における飽和蒸気圧
が約59Torrであることから、本実施例におけるエ
タノールの蒸気圧は飽和蒸気圧の約85%である。即
ち、ゾルゲル溶液の有機溶媒の蒸気圧が50〜100%
であると、固体微粒子の発生が容易に抑制できる。基板
10として、直径6インチのシリコンウエハを使用し、
キャリアガスおよび希釈ガスとしてアルゴンを用い、共
に毎分20ml流す。酸化ガスの導入口19は閉じてお
く。スプレー容器2、導入管9、反応器8、基板10は
室温とする。
【0026】上記ゾルゲル溶液1を圧電振動子4の焦点
距離の高さまでスプレー容器2に供給するとエアロゾル
6が発生する。膜厚はこのエアロゾル6の発生時間で調
節する。エアロゾル6を1時間発生させて薄膜層を形成
する。薄膜層形成後、エアロゾル6の発生を止め、キャ
リアガス、希釈ガスの導入口7、13を閉じる。 基板
10を反応器8より取り出して得られた薄膜層の表面を
光学顕微鏡で観察したところ、薄膜層表面に固体微粒子
(粉)は観察されなかった。
距離の高さまでスプレー容器2に供給するとエアロゾル
6が発生する。膜厚はこのエアロゾル6の発生時間で調
節する。エアロゾル6を1時間発生させて薄膜層を形成
する。薄膜層形成後、エアロゾル6の発生を止め、キャ
リアガス、希釈ガスの導入口7、13を閉じる。 基板
10を反応器8より取り出して得られた薄膜層の表面を
光学顕微鏡で観察したところ、薄膜層表面に固体微粒子
(粉)は観察されなかった。
【0027】薄膜層の形成された基板10を再び反応器
8内の基板支持体11に設置し、酸化ガスの空気を毎分
50ml導入し、基板10を500℃で1時間加熱する
と、基板10上に厚さ1μmの絶縁体である酸化シリコ
ン薄膜を得た。得られた酸化シリコン薄膜の表面を光学
顕微鏡で観察すると、薄膜表面には100個程度のピン
ホールが観察された。また薄膜表面のピンホールの無い
部分を触針式表面形状測定器で測定すると、表面の凹凸
は10nm程度であり、半導体集積回路形成に適した均
一な絶縁性および誘電性は得られない。
8内の基板支持体11に設置し、酸化ガスの空気を毎分
50ml導入し、基板10を500℃で1時間加熱する
と、基板10上に厚さ1μmの絶縁体である酸化シリコ
ン薄膜を得た。得られた酸化シリコン薄膜の表面を光学
顕微鏡で観察すると、薄膜表面には100個程度のピン
ホールが観察された。また薄膜表面のピンホールの無い
部分を触針式表面形状測定器で測定すると、表面の凹凸
は10nm程度であり、半導体集積回路形成に適した均
一な絶縁性および誘電性は得られない。
【0028】実施例2.上記従来の図4に示す薄膜形成
装置において、基板10をゾルゲル溶液の有機溶媒のエ
タノールの沸点78.3℃より高い80℃に保持する。
実施例1と同様にしてゾルゲル溶液1を得、基板に薄膜
層を形成し、アニールして酸化シリコン薄膜を得た。
装置において、基板10をゾルゲル溶液の有機溶媒のエ
タノールの沸点78.3℃より高い80℃に保持する。
実施例1と同様にしてゾルゲル溶液1を得、基板に薄膜
層を形成し、アニールして酸化シリコン薄膜を得た。
【0029】得られた酸化シリコン薄膜の表面を光学顕
微鏡で観察すると、薄膜表面には100個程度の固体微
粒子が観察されたが、ピンホールは観察されなかった。
また薄膜表面の微粒子の無い部分を触針式表面形状測定
器で測定すると、表面の凹凸は10nm程度であった。
即ち、基板の温度がゾルゲル溶液の有機溶媒の沸点未満
ではエアロゾルが基板に付着する都度有機溶媒が蒸発し
やすくならず、沸点+100℃を越えると基板の輻射熱
によりエアロゾルが基板に到達するまでにゾルゲル溶液
のゲル化が進み、気相中で固体微粒子となる。
微鏡で観察すると、薄膜表面には100個程度の固体微
粒子が観察されたが、ピンホールは観察されなかった。
また薄膜表面の微粒子の無い部分を触針式表面形状測定
器で測定すると、表面の凹凸は10nm程度であった。
即ち、基板の温度がゾルゲル溶液の有機溶媒の沸点未満
ではエアロゾルが基板に付着する都度有機溶媒が蒸発し
やすくならず、沸点+100℃を越えると基板の輻射熱
によりエアロゾルが基板に到達するまでにゾルゲル溶液
のゲル化が進み、気相中で固体微粒子となる。
【0030】実施例3.図2は本発明の一実施例の薄膜
形成方法に用いることのできる薄膜形成装置の構成図で
あり、図中、17は基板10を超音波振動させるための
圧電振動子、18は圧電振動子17に接続された超音波
発生器で超音波振動手段である。図2に示す薄膜形成装
置を用い、基板保持体11に設置した圧電振動子17に
より基板10を800kHzで振動させ、実施例1と同
様にしてゾルゲル溶液1を得、基板に薄膜層を形成し、
アニールして酸化シリコン薄膜を得た。
形成方法に用いることのできる薄膜形成装置の構成図で
あり、図中、17は基板10を超音波振動させるための
圧電振動子、18は圧電振動子17に接続された超音波
発生器で超音波振動手段である。図2に示す薄膜形成装
置を用い、基板保持体11に設置した圧電振動子17に
より基板10を800kHzで振動させ、実施例1と同
様にしてゾルゲル溶液1を得、基板に薄膜層を形成し、
アニールして酸化シリコン薄膜を得た。
【0031】得られた酸化シリコン薄膜の表面を光学顕
微鏡で観察すると、薄膜表面には100個程度の固体微
粒子と100個程度のピンホールは観察された。また薄
膜表面の微粒子とピンホールの無い部分を触針式表面形
状測定器で測定すると、表面の凹凸は5nm以下であ
り、表面形状が平滑になり、半導体集積回路形成に適す
る均一な絶縁性および誘電性が得られる。
微鏡で観察すると、薄膜表面には100個程度の固体微
粒子と100個程度のピンホールは観察された。また薄
膜表面の微粒子とピンホールの無い部分を触針式表面形
状測定器で測定すると、表面の凹凸は5nm以下であ
り、表面形状が平滑になり、半導体集積回路形成に適す
る均一な絶縁性および誘電性が得られる。
【0032】実施例4.図3は本発明の一実施例の薄膜
形成方法に用いることのできる薄膜形成装置の構成図で
ある。図3に示す薄膜形成装置を用いて800KHzで
振動させ、基板10の温度を80℃とし、実施例1と同
様にしてゾルゲル溶液1を得、基板に薄膜層を形成し、
アニールして酸化シリコン薄膜を得た。
形成方法に用いることのできる薄膜形成装置の構成図で
ある。図3に示す薄膜形成装置を用いて800KHzで
振動させ、基板10の温度を80℃とし、実施例1と同
様にしてゾルゲル溶液1を得、基板に薄膜層を形成し、
アニールして酸化シリコン薄膜を得た。
【0033】得られた酸化シリコン薄膜の表面を光学顕
微鏡で観察すると、薄膜表面にピンホール、固体微粒子
(粉)とも観察されなかった。また薄膜表面を触針式表
面形状測定器で測定すると、表面の凹凸は5nm以下で
あり表面形状が平滑になった。
微鏡で観察すると、薄膜表面にピンホール、固体微粒子
(粉)とも観察されなかった。また薄膜表面を触針式表
面形状測定器で測定すると、表面の凹凸は5nm以下で
あり表面形状が平滑になった。
【0034】実施例5.膜原料として金属アルコキシド
化合物であり、下式で示されるストロンチウム―2―プ
ロポキシド{Sr(Oi-C3H7)2}
化合物であり、下式で示されるストロンチウム―2―プ
ロポキシド{Sr(Oi-C3H7)2}
【0035】
【化2】
【0036】およびチタン―2―プロポキシド{Ti
(Oi-C3H7)4}
(Oi-C3H7)4}
【0037】
【化3】
【0038】より作製したものを使用する。
【0039】まず、ゾルゲル溶液1の作製方法を説明す
る。乾燥窒素雰囲気中で、ストロンチウム―2―プロポ
キシド0.02モルとチタン―2―プロポキシド0.0
2モルを有機溶媒2―プロパノール15mlに溶解し、
82.4℃で加熱還流しながら1時間攪拌した。これ
に、環流を続けながらアセチルアセトン0.025モル
を添加し、還流中2時間攪拌する。25℃まで冷却した
後、2―プロパノール5mlで希釈した水0.025モ
ルをゆっくりと滴下して、さらに5時間攪拌しゾルゲル
溶液1とする。
る。乾燥窒素雰囲気中で、ストロンチウム―2―プロポ
キシド0.02モルとチタン―2―プロポキシド0.0
2モルを有機溶媒2―プロパノール15mlに溶解し、
82.4℃で加熱還流しながら1時間攪拌した。これ
に、環流を続けながらアセチルアセトン0.025モル
を添加し、還流中2時間攪拌する。25℃まで冷却した
後、2―プロパノール5mlで希釈した水0.025モ
ルをゆっくりと滴下して、さらに5時間攪拌しゾルゲル
溶液1とする。
【0040】図3に示した薄膜形成装置を用い、基板1
0は有機溶媒の2―プロパノールの沸点82.4より高
い180℃に保持し、基板保持体11に設置した圧電振
動子17により基板10を2MHzで振動させる。基板
10には直径6インチのシリコンウエハを使用し、キャ
リアガスおよび希釈ガスの導入口7、13に設置したバ
ブラー15には有機溶媒の2―プロパノールを100m
l入れ、ためます16には2―プロパノールを20ml
入れる。キャリアガス、希釈ガスとしてアルゴンを用
い、共に毎分20ml流す。酸化ガスの導入口19は閉
じておく。バブラー15、スプレー容器2、導入管9、
反応器8は室温、ためます16は30℃にする。
0は有機溶媒の2―プロパノールの沸点82.4より高
い180℃に保持し、基板保持体11に設置した圧電振
動子17により基板10を2MHzで振動させる。基板
10には直径6インチのシリコンウエハを使用し、キャ
リアガスおよび希釈ガスの導入口7、13に設置したバ
ブラー15には有機溶媒の2―プロパノールを100m
l入れ、ためます16には2―プロパノールを20ml
入れる。キャリアガス、希釈ガスとしてアルゴンを用
い、共に毎分20ml流す。酸化ガスの導入口19は閉
じておく。バブラー15、スプレー容器2、導入管9、
反応器8は室温、ためます16は30℃にする。
【0041】実施例1と同様にエアロゾル6を1時間発
生させて、基板10上に薄膜層を形成する。薄膜層形成
後、エアロゾル6の発生を止め、キャリアガス、希釈ガ
スの導入口7、13を閉じる。酸化ガスの導入口19を
開けて、酸素を毎分50ml導入する。基板10を50
0℃で10分、さらに600℃で10分アニールする
と、厚さ1μmの高誘電体であるチタン酸ストロンチウ
ム(SrTiO3)薄膜が得られた。
生させて、基板10上に薄膜層を形成する。薄膜層形成
後、エアロゾル6の発生を止め、キャリアガス、希釈ガ
スの導入口7、13を閉じる。酸化ガスの導入口19を
開けて、酸素を毎分50ml導入する。基板10を50
0℃で10分、さらに600℃で10分アニールする
と、厚さ1μmの高誘電体であるチタン酸ストロンチウ
ム(SrTiO3)薄膜が得られた。
【0042】得られたチタン酸ストロンチウム薄膜表面
を光学顕微鏡で観察したところ、薄膜表面にピンホー
ル、固体微粒子(粉)とも観察されなかった。薄膜表面
を触針式表面形状測定器で測定すると、表面の凹凸は5
nm以下であり、表面形状は平滑であった。
を光学顕微鏡で観察したところ、薄膜表面にピンホー
ル、固体微粒子(粉)とも観察されなかった。薄膜表面
を触針式表面形状測定器で測定すると、表面の凹凸は5
nm以下であり、表面形状は平滑であった。
【0043】ところで上記説明では、特に半導体集積回
路に用いられる絶縁体と強誘電体の薄膜形成の場合につ
いて述べたが、これに限定されずその他の薄膜の形成に
利用できることはいうまでもない。
路に用いられる絶縁体と強誘電体の薄膜形成の場合につ
いて述べたが、これに限定されずその他の薄膜の形成に
利用できることはいうまでもない。
【0044】比較例1.従来の図4に示した薄膜形成装
置を用い、実施例1と同様のゾルゲル溶液1を使用し
て、基板10には直径6インチのシリコンウエハを、キ
ャリアガスおよび希釈ガスとしてアルゴンを用い、共に
毎分20ml流す。酸化ガスの導入口19は閉じてお
く。スプレー容器2、導入管9、反応器8、基板10は
室温とする。
置を用い、実施例1と同様のゾルゲル溶液1を使用し
て、基板10には直径6インチのシリコンウエハを、キ
ャリアガスおよび希釈ガスとしてアルゴンを用い、共に
毎分20ml流す。酸化ガスの導入口19は閉じてお
く。スプレー容器2、導入管9、反応器8、基板10は
室温とする。
【0045】実施例1と同様にして薄膜層を形成する。
薄膜層形成後、エアロゾル6の発生を止め、キャリアガ
ス、希釈ガスの導入口7、13を閉じる。 基板10を
反応器8より取り出して得られた薄膜層の表面を光学顕
微鏡で観察すると、薄膜層表面には100個程度の固体
微粒子(粉)が観察された。
薄膜層形成後、エアロゾル6の発生を止め、キャリアガ
ス、希釈ガスの導入口7、13を閉じる。 基板10を
反応器8より取り出して得られた薄膜層の表面を光学顕
微鏡で観察すると、薄膜層表面には100個程度の固体
微粒子(粉)が観察された。
【0046】薄膜層の形成された基板10を再び反応器
8内の基板支持体11に設置し、実施例1と同様にし
て、基板10上に厚さ1μmの絶縁体である酸化シリコ
ン(SiO2)薄膜酸化シリコン薄膜が得られた。得ら
れた酸化シリコン薄膜の表面を光学顕微鏡で観察しした
ところ、薄膜表面に固体微粒子(粉)とともに100個
程度のピンホールが観察された。また薄膜表面の微粒子
とピンホールの無い部分を触針式表面形状測定器で測定
すると表面の凹凸は10nm程度であった。
8内の基板支持体11に設置し、実施例1と同様にし
て、基板10上に厚さ1μmの絶縁体である酸化シリコ
ン(SiO2)薄膜酸化シリコン薄膜が得られた。得ら
れた酸化シリコン薄膜の表面を光学顕微鏡で観察しした
ところ、薄膜表面に固体微粒子(粉)とともに100個
程度のピンホールが観察された。また薄膜表面の微粒子
とピンホールの無い部分を触針式表面形状測定器で測定
すると表面の凹凸は10nm程度であった。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、水と膜原料と
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、
このエアロゾルを、上記有機溶媒の蒸気を供給しながら
基板に付着させて薄膜層とすることにより、薄膜が均質
となり歩留まりが向上するとともに装置の汚染が防止で
きる薄膜形成方法を得ることができる。
この膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶
液を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、
このエアロゾルを、上記有機溶媒の蒸気を供給しながら
基板に付着させて薄膜層とすることにより、薄膜が均質
となり歩留まりが向上するとともに装置の汚染が防止で
きる薄膜形成方法を得ることができる。
【0048】請求項2の発明によれば上記有機溶媒の蒸
気圧が飽和蒸気圧の50〜100%の範囲であることに
より、容易に微細回路形成時の歩留まりが向上し、装置
の汚染も防止される薄膜形成方法を得ることができる。
気圧が飽和蒸気圧の50〜100%の範囲であることに
より、容易に微細回路形成時の歩留まりが向上し、装置
の汚染も防止される薄膜形成方法を得ることができる。
【0049】請求項3の発明によれば、水と膜原料とこ
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、こ
のエアロゾルを、上記有機溶媒の沸点〜沸点+100度
の温度範囲の基板に付着させて薄膜層とすることによ
り、均質で優れた薄膜特性が得られ歩留まりが向上した
薄膜形成方法を得ることができる。
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、こ
のエアロゾルを、上記有機溶媒の沸点〜沸点+100度
の温度範囲の基板に付着させて薄膜層とすることによ
り、均質で優れた薄膜特性が得られ歩留まりが向上した
薄膜形成方法を得ることができる。
【0050】請求項4の発明によれば、水と膜原料とこ
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、こ
のエアロゾルを、15KHz〜2MHzに振動する基板
に付着させて薄膜層とすることにより、均質で優れた薄
膜特性の薄膜が得られ歩留まりの向上した薄膜形成方法
を得ることができる。
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
を噴霧して上記ゾルゲル溶液のエアロゾルを生成し、こ
のエアロゾルを、15KHz〜2MHzに振動する基板
に付着させて薄膜層とすることにより、均質で優れた薄
膜特性の薄膜が得られ歩留まりの向上した薄膜形成方法
を得ることができる。
【0051】請求項5の発明によれば、水と膜原料とこ
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
のエアロゾルを生成する噴霧手段と、収容する基板に上
記エアロゾルを付着させて薄膜層とする反応器と、上記
有機溶媒の蒸気を上記反応器へ供給する蒸気供給手段と
を備えたものを用いることにより、薄膜が均質となり歩
留まりが向上するとともに装置の汚染が防止できる薄膜
形成装置を得ることができる。
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
のエアロゾルを生成する噴霧手段と、収容する基板に上
記エアロゾルを付着させて薄膜層とする反応器と、上記
有機溶媒の蒸気を上記反応器へ供給する蒸気供給手段と
を備えたものを用いることにより、薄膜が均質となり歩
留まりが向上するとともに装置の汚染が防止できる薄膜
形成装置を得ることができる。
【0052】請求項6の発明によれば、水と膜原料とこ
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
のエアロゾルを生成する噴霧手段と、収容する基板に上
記エアロゾルを付着させて薄膜層とする反応器と、上記
基板を15KHz〜2MHzに振動させる超音波振動手
段とを備えたものを用いることにより、均質で優れた薄
膜特性の薄膜が得られ歩留まりの向上した薄膜形成装置
を得ることができる。
の膜原料を溶解する有機溶媒とを含有するゾルゲル溶液
のエアロゾルを生成する噴霧手段と、収容する基板に上
記エアロゾルを付着させて薄膜層とする反応器と、上記
基板を15KHz〜2MHzに振動させる超音波振動手
段とを備えたものを用いることにより、均質で優れた薄
膜特性の薄膜が得られ歩留まりの向上した薄膜形成装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる薄膜形成装置の構成
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例に係わる薄膜形成装置の構成
図である。
図である。
【図3】本発明の一実施例に係わる薄膜形成装置の構成
図である。
図である。
【図4】従来の薄膜形成装置の構成図である。
1 ゾルゲル溶液 6 エアロゾル 8 反応器 10
基板 14 有機溶媒 15 バブラー 16 ため
ます 17 圧電振動子 18 超音波発生器
基板 14 有機溶媒 15 バブラー 16 ため
ます 17 圧電振動子 18 超音波発生器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 301 B05D 7/24 301J C01B 33/12 C01B 33/12 C H01L 21/768 H01L 21/90 P (72)発明者 足達 廣士 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 水と膜原料とこの膜原料を溶解する有機
溶媒とを含有するゾルゲル溶液を噴霧して上記ゾルゲル
溶液のエアロゾルを生成し、このエアロゾルを、上記有
機溶媒の蒸気を供給しながら基板に付着させて薄膜層と
する薄膜形成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、有機溶媒
の蒸気圧が飽和蒸気圧の50〜100%の範囲で、エア
ロゾルを基板に付着させて薄膜層とすることを特徴とす
る薄膜形成方法。 - 【請求項3】 水と膜原料とこの膜原料を溶解する有機
溶媒とを含有するゾルゲル溶液を噴霧して上記ゾルゲル
溶液のエアロゾルを生成し、上記有機溶媒の沸点〜上記
有機溶媒の沸点+100℃の温度範囲の基板に、上記エ
アロゾルを付着させて薄膜層とする薄膜形成方法。 - 【請求項4】 水と膜原料とこの膜原料を溶解する有機
溶媒とを含有するゾルゲル溶液を噴霧して上記ゾルゲル
溶液のエアロゾルを生成し、15KHz〜2MHzに振
動する基板に、上記エアロゾルを付着させて薄膜層とす
る薄膜形成方法。 - 【請求項5】 水と膜原料とこの膜原料を溶解する有機
溶媒とを含有するゾルゲル溶液を噴霧して上記ゾルゲル
溶液のエアロゾルを生成する噴霧手段並びに基板を収容
し上記エアロゾルを基板に付着させて薄膜層とする反応
器を備えたものにおいて、上記有機溶媒の蒸気を上記反
応器へ供給する蒸気供給手段を設けたことを特徴とする
薄膜形成装置。 - 【請求項6】 水と膜原料とこの膜原料を溶解する有機
溶媒とを含有するゾルゲル溶液を噴霧して上記ゾルゲル
溶液のエアロゾル生成する噴霧手段並びに基板を収容し
上記エアロゾルを基板に付着させて薄膜層とする反応器
を備えたものにおいて、上記基板を15KHz〜2MH
zに振動させる超音波振動手段を設けたことを特徴とす
る薄膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173695A JPH08330303A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 薄膜形成方法および薄膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173695A JPH08330303A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 薄膜形成方法および薄膜形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08330303A true JPH08330303A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15065000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13173695A Pending JPH08330303A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 薄膜形成方法および薄膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08330303A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001335922A (ja) * | 2000-05-22 | 2001-12-07 | Sato Seigyo Kk | 気相成長結晶薄膜製造装置 |
JP2005508723A (ja) * | 2001-03-08 | 2005-04-07 | ザ・リージェンツ・オブ・ジ・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア | 厚膜及び/又は薄膜の製造方法 |
JP2005131497A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-26 | Seiko Epson Corp | 製膜方法、製膜装置、デバイス製造方法、デバイス製造装置及びデバイス並びに電子機器 |
JP2017512125A (ja) * | 2014-02-13 | 2017-05-18 | ユニベルシテ ピエール エ マリー キュリー (パリ6)Universite Pierre Et Marie Curie (Paris 6) | 表面をコーティングするための方法及びその方法を実行するための装置 |
US11369990B2 (en) | 2017-12-22 | 2022-06-28 | Fujifilm Corporation | Film forming method |
CN115210002A (zh) * | 2020-02-27 | 2022-10-18 | 信越化学工业株式会社 | 成膜用雾化装置及使用了该成膜用雾化装置的成膜装置以及半导体膜 |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP13173695A patent/JPH08330303A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001335922A (ja) * | 2000-05-22 | 2001-12-07 | Sato Seigyo Kk | 気相成長結晶薄膜製造装置 |
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CN115210002A (zh) * | 2020-02-27 | 2022-10-18 | 信越化学工业株式会社 | 成膜用雾化装置及使用了该成膜用雾化装置的成膜装置以及半导体膜 |
CN115210002B (zh) * | 2020-02-27 | 2024-05-14 | 信越化学工业株式会社 | 成膜用雾化装置及使用了该成膜用雾化装置的成膜装置以及半导体膜 |
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