JPH08328794A - ヘルプ情報表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘルプ情報表示装置に関し、ヘルプ情報の作
成，変更を容易とすることを目的とする。 【構成】 表示データの画面上における属性を定義した
画面定義体(1) に基づき画面(2) を表示する処理装置に
おけるヘルプ情報表示装置であって、該表示データのヘ
ルプ情報がキーワードで読み出し可能に格納されたキー
ワード型ファイル(5) と、該表示データのヘルプ情報が
ファイル名で読み出し可能に格納されたテキスト型ファ
イル(6) と、表示データ情報として対応するヘルプ情報
の格納先ファイル名または前記キーワードを指定した画
面定義体を格納したメモリ(3) と、ヘルプ情報表示が指
示された表示データに基づき該画面定義体内を検索し、
対応するヘルプ情報の格納先ファイル名、またはキーワ
ードを抽出して所望のヘルプ情報を読み出し表示させる
ヘルプ情報検索部(4) とを有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は処理装置におけるヘルプ
情報表示装置の改良に関する。近年、グラフィカル・ユ
ーザ・インタフェース（ＧＵＩ）などを使用した画面処
理において画面操作などの多機能化が進み、マニュアル
による機能の習得は大変困難なものとなっている。この
ような状況の下で画面にヘルプ情報を表示し、利用者に
機能説明や操作方法などの情報を提供することが装置と
して重要となっている。

【０００２】しかし、利用者にヘルプ情報を提供するこ
とは、提供する側にとっても大変手間がかかる作業であ
り、ヘルプ情報を格納したファイル（以下、ヘルプファ
イルと称する）の管理や、ヘルプファイル内容の作成、
更新、ヘルプ情報の定義を簡単に行うことが必要とされ
る。

【０００３】

【従来の技術】以下、ヘルプ情報表示の従来例をデータ
入力装置を例として説明する。図４は従来例の構成図
で、表示画面と対話しつつデータを入力するデータ入力
装置の構成例を示したものである。

【０００４】いま、ある帳票データを入力する場合、オ
ペレータがその帳票の種別を指定すると、データ入力処
理部12により入力画面15が表示されるので、オペレータ
は画面上カーソル16を移動しつつ、またはカーソル移動
に伴って項目Ａ〜Ｎにデータを入力する。

【０００５】ある項目で入力すべきデータの形式, 内容
等が判らない場合、オペレータはキーボード17に設けら
れているヘルプキー18を押下する。これにより、カーソ
ル16が位置する項目、例えば図４の場合は項目Ａのヘル
プ情報（Ａ）がキーワード型ヘルプファイル19より読み
出されて入力画面15の所定領域に表示（またはウィンド
ウ表示) されるので、これを参照してその項目に対する
データを入力する。

【０００６】画面定義体21は、入力画面15の項目名（固
定リテラル情報）の表示属性、データ入力領域の位置，
大きさ（入力フィールド情報）等を定義したもので、入
力画面15を表示する際、データ入力処理部12に参照され
る。そして、画面上入力されたデータは、項目に対応付
けられてデータメモリ22に格納される。なお、項目Ａ〜
Ｎの中には、通常は、データ入力領域とデータ出力領域
とがあり、そのうちのデータ出力領域には、例えば、デ
ータ入力による演算結果等が表示される。

【０００７】入力フィールド情報中には、キーワードが
項目情報として定義されており、ヘルプキー18が押下さ
れたとき、マイクロプロセッサユニットＭＰＵ 10 は、
図示省略したが、ヘルプ情報検索ルーチンを起動する。
これにより、ヘルプ情報検索ルーチンは、その時点のカ
ーソル位置と一致する画面上の座標領域を持つ入力フィ
ールドを検索し、対応する項目のキーワードを抽出して
ファイル管理部13にヘルプ情報の検索を依頼する。そし
て、ファイル制御部14から読み出されたヘルプ情報を入
力画面15の一部に表示する。

【０００８】キーワード型ヘルプファイル19は、１つの
ファイルにすべてのヘルプ情報（Ａ），（Ｂ）・・・
（Ｎ）が格納されたもので、キーワードａ，ｂ，・・・
ｎとヘルプ情報（Ａ），（Ｂ）・・・（Ｎ）とは１対１
で対応しており、このキーワードにより各ヘルプ情報が
識別、抽出される。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】以上説明したヘルプ情
報を格納するキーワード型ファイルは、キーワードを識
別情報として、複数のヘルプ情報を格納することができ
るため、ヘルプファイルとしては、通常、１個あればよ
く、ファイルの格納場所の移動や、バックアップなどの
管理が容易に行える利点がある。しかし、反面、システ
ムに応じた書式でソースファイルを作成した後コンパイ
ルし、ロードモジュールとしてディスク装置にロードす
る必要がある。このため、ヘルプ情報の内容の更新を行
う場合は、その都度ソースファイルを変更しコンパイル
する必要があるため、ヘルプ情報を提供する側にとって
不便である。

【００１０】この課題を解決するファイル方式として、
文字列としてのヘルプ情報をそれぞれ個別のファイルに
格納し、各項目のヘルプ情報とそのファイル名とを１対
１に対応させるテキスト型ファイルがある。

【００１１】この場合は、図５のテキスト型ファイルの
検索説明図に示すように、各項目のヘルプ情報をそれぞ
れヘルプファイルに格納し、画面定義体21の項目情報の
一部としてキーワードの代わりにヘルプファイル名を定
義しておく。これにより、ヘルプ要求された場合、画面
定義体を検索することによりヘルプ情報の格納先ヘルプ
ファイル名が識別でき、そのヘルプファイルからヘルプ
情報を読み出して表示する。

【００１２】このテキスト型ファイルを使用する方法
は、テキストエディタにより、他のヘルプファイルに影
響を与えることなくヘルプ情報を変更することができ、
キーワード型ファイルのように、その都度コンパイルす
る必要はないという利点がある。しかし、１つのヘルプ
情報に対して１個のヘルプファイルが必要となるため、
多くのヘルプ情報が必要な場合にはそれに応じた数のヘ
ルプファイルが必要となり、ヘルプファイルの管理が容
易に行えないという課題が生じる。

【００１３】本発明は、上記の２つのファイル方式を同
時に使用することにより、ヘルプファイル個数を最小限
に抑え、且つ、ヘルプ情報を容易に変更（編集、追加、
削除など）できるヘルプ情報表示装置を提供することを
目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、図１の本発明の原理図に示すように、 (1) 表示データの画面上における属性を定義した画面定
義体１に基づき画面２を表示する処理装置におけるヘル
プ情報表示装置であって、該表示データのヘルプ情報が
キーワードで読み出し可能に格納されたキーワード型フ
ァイル５と、該表示データのヘルプ情報がファイル名で
読み出し可能に格納されたテキスト型ファイル６と、表
示データ情報として対応するヘルプ情報の格納先ファイ
ル名または前記キーワードを指定した前記画面定義体を
格納したメモリ３と、ヘルプ情報表示が画面上指示され
た表示データに基づき該画面定義体内を検索し、対応す
るヘルプ情報の格納先ファイル名、またはキーワードを
抽出して所望のヘルプ情報を読み出し表示させるヘルプ
情報検索部４とを有するように構成する。 (2) 上記(1) において、画面定義体１は画面上の表示項
目名およびその項目に対応したデータ入力領域を定義し
たものであり、ヘルプ情報はデータ入力領域に対するヘ
ルプ情報であり、データ入力領域指定により対応するヘ
ルプ情報の格納先を画面定義体１より検索して表示する
ように構成する。

【００１５】

【作用】キーワード型ファイル５とテキスト型ファイル
６を併用する。このため、それぞれのファイルに所定の
ヘルプ情報を格納し、画面定義体１の表示データ（項
目）情報として、キーワード型ファイル５に格納してい
る場合はキーワード（キーワード型のファイル名を含
む）を、テキスト型ファイル６に格納している場合は、
対応するテキスト型のファイル名を指定する。

【００１６】ヘルプ情報検索部４は、ヘルプ情報表示が
指示された表示データ〔図１の〕に基づき画面定義体
１を検索し、例えばヘルプキー押下時点におけるカーソ
ル位置情報に基づき画面定義体内を検索し、ヘルプ情報
の格納先ファイル名、またはキーワード型ファイル５の
キーワードを抽出して、所望のヘルプ情報の格納先を
検索し、ヘルプ情報を読み出して、表示させる。

【００１７】このように、本発明では、ファイル方式を
キーワード型とテキスト型の２種類同時に使用するが、
基本的には各項目に対するヘルプ情報はキーワード型ヘ
ルプファイル５に格納し、内容の変更が多々あると思わ
れるヘルプ情報、または利用者自身の作成するヘルプ情
報はテキスト型ヘルプファイル６に格納する。

【００１８】このようにしておけば内容の変更が多々あ
るヘルプ情報は、コンパイル等を行うことなく、テキス
トエディタなどでその内容を容易に変更でき、また、多
くのヘルプ情報はキーワード型ヘルプファイル５に格納
するので、ヘルプ情報ファイル数を最小限にすることが
できる。

【００１９】以上のごとく、キーワード型ファイルとテ
キスト型ファイルとを併用することにより、ヘルプ情報
の変更処理の簡易化とともにヘルプファイル管理が容易
に行えるという効果を奏する。

【００２０】

【実施例】図２は一実施例の構成図、図３は検索動作フ
ローチャート図であり、全図を通じて同一符号は同一対
象物を表す。

【００２１】本実施例では、本発明をデータ入力装置に
適用した例を示す。なお、入力装置に限らず、表示画面
を指定することによる操作案内、表示項目の説明等のヘ
ルプ情報表示に適用できることは勿論である。

【００２２】図２において、19はキーワード型ヘルプフ
ァイルで、キーワード対応でヘルプ情報（Ａ），
（Ｃ），・・・（Ｎ）が格納されており、それぞれキー
ワードａ，ｃ，・・・ｎで読み出される。35はテキスト
型ヘルプファイルで、36のファイルｂにはヘルプ情報
（Ｂ）が、37のファイルｍにはヘルプ情報（ｍ）がそれ
ぞれ格納されており、ファイル名ｂ，ｍでそれぞれ読み
出しされる。

【００２３】38は画面定義体で、“項目Ａ”，“項目
Ｂ”，・・・，表示座標等を定義した固定リテラル情報
の他に、入力フィールド情報が設定されており、項目情
報として、入力フィールドの画面上の座標，ヘルプ情報
の格納先情報（キーワード／ファイル）等が定義されて
いる。

【００２４】30はデータ入力処理部で、画面定義体38に
基づき入力画面15を編集して入出力制御部11を介し、図
示省略した表示制御部に入力画面15を表示させ、カーソ
ル位置カウンタ31を制御, 参照しつつ、入力されたデー
タをカーソル位置カウンタ31の値に相当する項目に対応
させてデータメモリ22に格納する。

【００２５】31はカーソル位置カウンタで、カーソル16
の表示位置座標を表す。32はヘルプ情報検索部で、ヘル
プキー18が押下されたとき、ＭＰＵ 10 により起動さ
れ、カーソル16の位置座標をカーソル位置カウンタ31を
参照して認識し、この位置座標と一致する項目を画面定
義体38の座標情報より見つけ出す。そして、一致した項
目情報として設定されているヘルプ情報格納先（キーワ
ード／ファイル名）を抽出し、この格納先情報を指定し
てファイル管理部33にヘルプ情報の読み出しを依頼す
る。

【００２６】33はファイル管理部で、キーワード型ヘル
プファイル19とテキスト型ヘルプファイル35の両方を管
理する機能を持つ。そして、キーワードが指定されたと
きは、キーワード型ヘルプファイル19をそのキーワード
を下に検索してその内容を読み出し、ファイル名が指定
されたときは、テキスト型ファイル35のうちのファイル
名で指定されたヘルプファイルからヘルプ情報を読み出
す。

【００２７】19はキーワード型ヘルプファイルで、ここ
では、ファイル名ｍのヘルプ情報とともに、従来例で示
したキーワードｂを持つヘルプ情報をテキスト型ヘルプ
ファイル35のファイルｂに格納している。35はテキスト
型ヘルプファイルで、36のファイルｂにはヘルプ情報
（Ｂ）が、37のファイルｍにはヘルプ情報ｍが格納され
ている。100 はバスで、上記各部を接続する。

【００２８】以上の構成により、以下に示す検索動作が
行なわれる。図４参照 (1) ヘルプキー18が押下されると、ヘルプ情報検索部32
が起動される。ヘルプ情報検索部32は、先ず、現在のカ
ーソル位置をカーソル位置カウンタ31により調べる。 (2) 次に、画面定義体中、カーソル位置に対応する座標
範囲を持つ項目の入力フィールドを検索する。 (3) 座標が対応する項目のヘルプ情報格納先を調べ、ヘ
ルプ情報の格納先がキーワード指定ならば、そのキーワ
ードを指定してヘルプ情報の読み出しをファイル管理部
33に依頼する。 (4) ヘルプ情報の格納先がファイル名ならば、ファイル
名を指定してヘルプ情報の読み出しをファイル管理部33
に依頼する。 (5) ファイル管理部33は、管理下のファイルから、指定
されたキーワード、またはファイル名により、ヘルプ情
報を読み出す。読み出されたヘルプ情報は、入力画面15
の所定領域に表示される。

【００２９】以上のように、ヘルプ情報をキーワード型
ヘルプファイル19およびテキスト型ヘルプファイル35の
いずれか一方に格納し、画面定義体38にヘルプ情報の格
納先を指定することにより、画面上で指定された項目の
ヘルプ情報を表示させることが可能となった。

【００３０】なお、テキスト型ヘルプファイル35のヘル
プ情報を変更する場合は、ＭＰＵ10でテキストエディタ
を走行させ、テキスト型ヘルプファイル35よりヘルプ情
報を表示させ、文字データの挿入, 削除等により更新さ
せることができる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、画面定
義体を使用して２種類のヘルプファイル方式を使い分け
ることによって、キーワード型ファイルおよびテキスト
型ファイルの２種類のヘルプファイルの利点を生かすこ
とができ、ヘルプ情報の変更（テキスト型ファイル）,
ファイル管理（キーワード型ファイル）が容易となって
ヘルプ情報提供者の負担を軽くすることができる効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の原理図

【図２】 一実施例の構成図

【図３】 検索動作フローチャート図

【図４】 従来例の構成図

【図５】 テキスト型ファイルの検索説明図

【符号の説明】

１ 画面定義体 ２ 画面 ３ メモリ ４ ヘルプ情
報検索部 ５ キーワード型ファイル ６ テキスト
型ファイル 10 マイクロプロセッサユニットＭＰＵ 11 入出力制
御部 12 データ入力処理部 13 ファイル
管理部 14 ファイル制御部 15 入力画面 16 カーソル 17 キーボー
ド 18 ヘルプキー 19 キーワー
ド型ヘルプファイル 20 メモリ 21 画面定義
体 22 データメモリ 30 データ入
力処理部 31 カーソル位置カウンタ 32 ヘルプ情
報検索部 33 ファイル管理部 34 ファイル
制御部 35 テキスト型ヘルプファイル 36 ファイル
ｂ 37 ファイルｍ 38 画面定義
体 100 バス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示データの画面上における属性を定
   義した画面定義体に基づき画面を表示する処理装置にお
   けるヘルプ情報表示装置であって、 該表示データのヘルプ情報がキーワードで読み出し可能
   に格納されたキーワード型ファイルと、 該表示データのヘルプ情報がファイル名で読み出し可能
   に格納されたテキスト型ファイルと、 表示データ情報として対応するヘルプ情報の格納先ファ
   イル名または前記キーワードを指定した前記画面定義体
   を格納したメモリと、 ヘルプ情報表示が画面上指示された表示データに基づき
   該画面定義体内を検索し、対応するヘルプ情報の格納先
   ファイル名、またはキーワードを抽出して所望のヘルプ
   情報を読み出し表示させるヘルプ情報検索部とを有する
   ことを特徴とするヘルプ情報表示装置。
2. 【請求項２】 該画面定義体は画面上の表示項目名お
   よび該項目に対応したデータ入力領域を定義したもので
   あり、該ヘルプ情報は該データ入力領域に対するヘルプ
   情報であり、該データ入力領域指定により対応するヘル
   プ情報の格納先を該画面定義体より検索して表示するこ
   とを特徴とする請求項１記載のヘルプ情報表示装置。