JPH08328673A - マルチ出力電源装置 - Google Patents

マルチ出力電源装置

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Publication number
JPH08328673A
JPH08328673A JP7330519A JP33051995A JPH08328673A JP H08328673 A JPH08328673 A JP H08328673A JP 7330519 A JP7330519 A JP 7330519A JP 33051995 A JP33051995 A JP 33051995A JP H08328673 A JPH08328673 A JP H08328673A
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JP
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output
signal
regulator
voltage
output voltage
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JP7330519A
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English (en)
Inventor
Osamu Kasuya
修 粕谷
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電圧を監視して、安定的に且つ素早い最
適な立ち上げあるいは立ち下げを行うことができ、また
装置の保護制御を行うことができるマルチ出力電源装置
を提供することにある。 【解決手段】 基準電圧発生部1、三角波発生部2、レ
ギュレータA及びレギュレータBと、出力電圧VA1
VA2,VB1,VB2を時分割し一つを選択するマルチ
プレクサ8と、制御回路であるマイクロコンピュータ9
と、所望のモードを選択するモード選択スイッチ10と
からなる。マイクロコンピュータ9はマルチプレクサ8
に出力選択信号S6 を出す。これによりマルチプレクサ
8は、監視すべき選択出力信号S5 を選択し、マイコン
9に送る。マイコン9は、レギュレータ部5a,5bを
制御するレギュレ−タ制御部3a,3bとスイッチ部7
a,7bに制御信号S1,S2,S3,S4を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の出力電圧を
有するマルチ出力電源装置に関し、特に装置の立ち上
げ、立ち下げ及び保護の最適制御を行うマルチ出力電源
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ一体型VTRをはじめとする電子
機器においては、その電源装置はいくつもの電圧を必要
に応じて制御している。図6は、従来のカメラ一体型V
TRのマルチ出力電源装置の一例を示すブロック図であ
る。この電源装置は、基準電圧発生部1、三角波発生部
2、レギュレータA及びレギュレータBから構成され
る。レギュレータAは、エラーアンプやコンパレータ等
で構成されるレギュレータ制御部3a、ドライブ部4
a、該ドライブ部4aにより駆動されるスイッチング素
子を中心としたレギュレータ部5a、フィードバック部
6aからなる。レギュレータBもレギュレータAと同様
の構成であり、レギュレータ制御部3b、ドライブ部4
b、レギュレータ部5b、フィードバック部6bからな
る。レギュレータAは出力電圧VA1,VA2を、レギュ
レータBは出力電圧VB1,VB2を発生し、レギュレー
タA,Bは、それぞれ出力電圧VA2,VB2をオン/オ
フするスイッチ部7a,7bを有する。
【0003】次に、この従来のマルチ出力電源装置の動
作説明をする。カメラ一体型VTRの入力電圧Vinは、
レギュレータ部5a,5bに入力される。レギュレータ
部5a,5bは、その出力をフィードバック部6a,6
bによってレギュレータ制御部3a,3bにフィードバ
ックし、予め設定されている電圧に安定化させる。レギ
ュレータ制御部3a,3bは、エラーアンプとコンパレ
ータを基本に構成される。該エラーアンプは、フィード
バック部6a,6bからのフィードバック電圧と基準電
圧発生部1の基準電圧との差を増幅する。コンパレータ
は、エラーアンプ出力と三角波出力とを比較した結果を
パルス幅として出力する。レギュレータ制御部3a,3
bから出力されたパルスは、ドライブ部4a,4bによ
って電流増幅され、そのパルス幅に応じてレギュレータ
部5a,5bのスイッチング素子をオン/オフし、出力
電圧を制御する。
【0004】ここで、制御信号S11はレギュレータ制御
部3a,3bを動作させたり、停止させるための信号で
ある。特に、電源オン時に制御を開始させ、電源オフ時
に制御を停止させるために用いる。また、出力電圧VA
1,VB1は電源オン期間中出力されるが、出力電圧VA
2,VB2は電源オン期間中スイッチ部7a,7bがオン
しているときのみ出力される。制御信号S12は、スイッ
チ部7a,7bのオン/オフを制御するための信号であ
る。例えば、出力電圧VA1,VB1をVTR回路の電
源、出力電圧VA2,VB2をカメラ回路の電源として用
いる場合、カメラモードの時は両回路共に動作させる必
要があり、出力電圧VA1,VA2,VB1,VB2をすべ
て出力させる。一方、VTRモードの時は、VTR回路
のみ動作させればよいので、出力電圧VA2,VB2をス
イッチ部7a,7bによりオフさせることによって不要
な電力を削減し、バッテリー動作時間を長くする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、全ての出力を同時に立ち上げてしまうか、又は同
時立ち上げによるラッシュ電流の弊害を軽減するため
に、レギュレータ制御部3a,3bやスイッチ部7a,
7bのオンするタイミングを一定時間遅延させるなどの
手段(例えば、制御信号S11を立ち上げた100mse
c後に制御信号S12を立ち上げる)を用いていた。従来
のカメラ一体型VTRでは電源回路が扱う出力数が4〜
6チャンネル程度であり、このような手段で対応でき
た。しかし、液晶付カメラ一体型VTRなどでは電源回
路が扱う出力数は8〜12チャンネルにもなり、これを
前記の従来の電源装置でやろうとした場合、遅延時間を
長くとりすぎると電源全てが立ち上がるまでに時間が掛
かり過ぎ、逆に短すぎるとラッシュ電流の弊害が心配さ
れる。また、電源の立ち上がり方は周囲温度等の環境条
件によっても変化することから、固定の遅延時間ではあ
らゆる条件下での最適立ち上げは困難である。このよう
な状況下、液晶付カメラ一体型VTR等のように制御チ
ャンネル数が多くなり、バッテリーで動作する機器で
は、よりきめ細かな制御による電源の安定した最適立ち
上げを可能にする方法が求められていた。
【0006】本発明の目的は、上記課題を考慮し、出力
電圧を監視して、安定且つ素早い最適な立ち上げあるい
は立ち下げを行うことができ、また装置の保護制御を行
うことができるマルチ出力電源装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の出力電圧を発生するマルチ出力電源装置において、入
力電圧を変換して出力電圧を発生する複数のレギュレー
タと、前記レギュレータをそれぞれ制御するレギュレー
タ制御回路と、前記レギュレータの出力電圧を選択する
選択回路と、複数の出力電圧のうちから所望の出力を前
記選択回路により選択させ、その出力電圧が所定の設定
条件を満たすか否かを判定し、その結果に応じて前記レ
ギュレータ制御回路により前記レギュレータの立ち上げ
・立ち下げを行わせる全体制御回路と、を備えたことを
特徴とするマルチ出力電源装置である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載のマルチ
出力電源装置であって、前記全体制御回路は、前記レギ
ュレータ制御回路に出力電圧を立ち上げ・立ち下げさせ
る信号を発生する第1信号発生手段と、前記選択回路に
出力電圧を選択させる信号を発生する第2信号発生手段
と、前記選択回路が選択した出力電圧が所定の設定条件
を満たすか否かを判定する手段と、前記判定手段の判定
結果に応じて前記第1信号発生手段に立ち上げ・立ち下
げさせる信号を発生させる処理手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載のマルチ
出力電源装置であって、前記全体制御回路は、前記レギ
ュレータ制御回路に出力電圧を立ち上げ・立ち下げさせ
る信号を発生する第1信号発生手段と、前記選択回路に
出力電圧を選択させる信号を発生する第2信号発生手段
と、前記選択回路が選択した出力電圧が所定の設定条件
を満たすか否かを判定する手段と、前記判定手段の判定
結果に応じてオン状態の出力電圧をオフさせるととも
に、他のオンしている全ての出力電圧を順次オフさせる
ように第1信号発生手段に信号を発生させる処理手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、複数の出力電圧を発生
するマルチ出力電源装置において、入力電圧を変換して
出力電圧を発生する複数のレギュレータと、前記レギュ
レータをそれぞれ制御するレギュレータ制御回路と、前
記レギュレータの出力電圧を選択する選択回路と、複数
の出力電圧のうちから所望の出力を前記選択回路により
選択させ、且つその出力電圧が所定の設定条件を満たす
か否かを判定し、その結果に応じて前記レギュレータ制
御回路により前記レギュレータの立ち上げ・立ち下げを
行わせる機能を有するシリアル信号を発生する全体制御
回路と、前記全体制御回路のシリアル信号を受けてを前
記選択回路と前記レギュレータ選択回路に制御信号を送
るシリアル制御インターフェースと、を備え、前記レギ
ュレータ制御回路と選択回路とシリアル制御インターフ
ェースとを集積回路化したことを特徴とする。
【0011】これら発明は次のような作用を有する。請
求項1及び2の発明においては、マイクロコンピュータ
等の制御回路により、次のような制御を行う。装置を立
ち上げる場合、出力電圧をレギュレータ制御回路により
立ち上げさせ、判定結果に応じて次の選択出力電圧を立
ち上げさせ、順次所望の出力電圧を立ち上げさせる。装
置を立ち下げる場合、出力電圧をレギュレータ制御回路
により立ち下げさせ、判定の結果に応じて次の選択出力
電圧を立ち下げさせ、順次出力電圧を立ち下げさせる。
こうして、出力電圧を監視しながら順次立ち上げあるい
は立ち下げていくので、ラッシュ電流等が軽減され、安
定化する。更に各出力電圧の立ち上がり方あるいは立ち
下がり方は、設定条件についての判定を行うことで制御
され、環境条件等の変化に対応でき、最適の立ち上げあ
るいは立ち下げが可能となる。
【0012】特に、請求項2の発明において、全体制御
回路の処理手段により、第2信号発生手段で選択回路に
選択させた出力電圧を判定手段で判定し、その結果に応
じて次の出力電圧を立ち上げ・立ち下げさせる信号を第
1信号発生手段に発生させて、順次出力電圧を立ち上げ
・立ち下げさせる。こうして、上述のように、最適の立
ち上げあるいは立ち下げが可能となる。
【0013】また、請求項1及び3の発明において、装
置の立ち上げや動作中に、判定結果により出力電圧をオ
フしなければならない事態、すなわち、装置の故障や異
常事態が生じた場合を想定している。複数の出力電圧の
中で判定結果により出力電圧をオフしなければならない
ものがある場合、全体制御回路により、オンしている全
ての出力電圧を順次立ち下げさせることにより、装置を
破損等から保護することができる。
【0014】特に、請求項3の発明において、全体制御
回路の処理手段により、第2信号発生手段で選択回路に
選択させたオン状態の出力電圧を判定手段で判定し、そ
の結果に応じて選択した出力電圧を立ち下げさせるとと
もに、他のオンしている全ての出力電圧を順次立ち下げ
させるように第1信号発生手段に信号を発生させる。こ
うして、上述のように、オンしている全ての出力電圧を
順次立ち下げさせることにより、装置を破損等から保護
することができる。
【0015】さらに、請求項4において、レギュレータ
制御回路と選択回路とシリアル制御インターフェースと
を集積回路化電源制御ICを用いることにより、全体制
御回路との間を結ぶ数本の制御ラインのみでマルチ出力
の制御を実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。
【0017】<第1実施形態>図1は、本発明に係るマ
ルチ出力電源装置の第1実施形態を示すブロック図であ
る。同図に示すマルチ出力電源装置は、図6と基本構成
はほぼ同じであるので、対応する部分に同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0018】このマルチ出力電源装置は、図6のマルチ
出力電源装置に対して、出力電圧VA1,VA2,V
1,VB2を時分割し一つを選択するマルチプレクサ8
と、制御回路であるマイクロコンピュータ9と、カメラ
モード、VTRモード及び電源OFFの中から所望のモ
ードを選択するモード選択スイッチ10とを追加した構
成である。図1において、各出力電圧VA1,VA2,V
1,VB2はマルチプレサ8に入力されている。モード
選択スイッチ10による選択モードに基づき、マイクロ
コンピュータ(以下マイコンと称する)9はマルチプレ
クサ8に出力選択信号S6 を出す。これによりマルチプ
レクサ8は、監視すべき選択出力信号S5 を選択し、マ
イコン9に送る。マイコン9は、出力電圧をオン/オフ
するレギュレ−タ制御部3a,3bとスイッチ部7a,
7bに制御信号S1,S2,S3,S4を出力する。図示し
てはいないが、基準電圧発生部1と、三角波発生部2
と、レギュレータ部3a,3bと、ドライブ部4a,4
bが、集積回路化され、電源制御ICとなっている。
【0019】図2は、この電源装置に用いるマイコンの
ブロック図である。マイコン9は、マルチプレクサ8か
らの出力信号の電圧を読み込む電圧読込手段11と、出
力信号の電圧を設定条件により判定する電圧判定手段1
2と、処理手段13と、前記電圧設定条件を記憶する記
憶手段14と、タイマー/カウンタ15と、制御信号S
1,S2,S3,S4を発生する第1信号発生手段16と、
マルチプレクサ8に出力電圧を選択させる第2信号発生
手段17とからなる。
【0020】このマイコン9による電源装置の立ち上げ
動作を、図3に示すフローチャートに基づき説明する。
図3は、モード選択スイッチ10において、カメラモー
ドを選択した場合の動作を示している。
【0021】カメラモードで電源がオンすると、マイコ
ン9の処理手段13により第1信号発生手段16が出力
電圧VA1をオンすべく制御信号S1をオンする(ステッ
プ21)。レギュレータ制御部3aが制御信号S1によ
り、出力電圧VA1が出力され、それが出力信号S7
なってマルチプレクサ8に入力される。マイコン9の第
2信号発生手段17からの出力選択信号S6により、マ
ルチプレクサ8は出力信号S7 を選択出力信号S5 とし
てマイコン9の電圧読込手段11に出力する(ステップ
22)。マイコン9において、電圧読込手段11で読み
取った電圧が、電圧判定手段12で記憶手段14で記憶
されている設定電圧の90%という電圧設定条件を満た
すか否かを判定する。ここで、設定電圧は、各出力電圧
に対して設定されており、レギュレータにより安定化し
て出力されるべき電圧が設定される。電圧設定条件は処
理手段13により選択される(ステップ23)。満たし
ていなければ、ステップ24に進み、タイマー/カウン
タ15で時間T1 が100msec以下であるか否かを
判定する。100msec以下であればステップ22に
戻り、100msecを越えていれば、処理手段13に
より第1信号発生手段16で制御信号S1 をオフし出力
電圧VA1をオフする(ステップ25)。
【0022】ステップ23で電圧設定条件を満たしてい
れば、ステップ26に進み、制御信号S2 をオンする。
以下、上述の動作とほぼ同じであるので簡略的に記載す
る。出力電圧VB1が出力され、それを出力信号S8
してマルチプレクサ8に入力し、選択出力信号S5 とし
てマイコン9に出力する(ステップ27)。選択出力信
号S5 が設定電圧の90%という電圧設定条件を満たす
か否かを判定する(ステップ28)。満たしていなけれ
ば、ステップ29に進み、時間T2 が100msec以
下であればステップ27に戻る。100msecを越え
ていれば、マイコン9が制御信号S2 をオフし、出力電
圧VB1をオフする(ステップ30)。さらにステップ
25に進み、出力電圧VA1をオフする。
【0023】ステップ28で電圧設定条件を満たしてい
れば、ステップ31に進み、制御信号S3 をオンする。
出力電圧VA2が出力され、それが出力信号S9 となっ
てマルチプレクサ8に入力され、選択出力信号S5 とし
てマイコン9に出力する(ステップ32)。選択出力信
号S5 が設定電圧の90%という電圧設定条件を満たす
か否かを判定する(ステップ33)。満たしていなけれ
ば、ステップ34に進み、時間T3 が100msec以
下であればステップ32に戻る。100msecを越え
ていれば、マイコン9が制御信号S3 をオフし、出力電
圧VA2をオフする(ステップ35)。さらにステップ
30とステップ25に順に進み、出力電圧VB1,VA1
をオフする。
【0024】ステップ33で電圧設定条件を満たしてい
れば、ステップ36に進み、制御信号S4をオンする。
出力電圧VB2が出力され、それが出力信号S10となっ
てマルチプレクサ8に入力され、選択出力信号S5 とし
てマイコン9に出力する(ステップ37)。選択出力信
号S5が設定電圧の90%という電圧設定条件を満たす
か否かを判定する(ステップ38)。満たしていなけれ
ば、ステップ39に進み、時間T4 が100msec以
下であればステップ37に戻る。100msecを越え
ていれば、マイコン9が制御信号S4をオフし、出力電
圧VB2をオフする(ステップ40)。さらにステップ
35、ステップ30、ステップ25と順に進み、出力電
圧VA2,VB1,VA1をオフする。
【0025】こうして、図4のタイミングチャートに示
すように、レギュレータの出力電圧が一定電圧に達して
から次の出力電圧を順次立ち上げる。そのため、ラッシ
ュ電流の弊害を軽減して、安定的に且つでき得る限り素
早く立ち上げることが可能となる。また、一定時間(1
00msec)経過後、設定電圧に達しないような電圧
異常が生じたときには、回路ショートなどの可能性があ
るため、順次制御信号を立ち下げて、全ての出力電圧を
シャットオフし、電源装置を保護することができる。
【0026】次に、電源装置の立ち上げが済み、動作状
態にあるとき、周期的に各出力電圧を監視させることが
できる。まず、図3に示すように、ステップ41におい
て、マイコン9の第2信号発生手段17からの出力選択
信号S6により、マルチプレクサ8は出力信号S7 (出
力電圧VA1)を選択出力信号S5としてマイコン9の電
圧読込手段11に出力する。マイコン9において、電圧
読込手段11で読み取った電圧が、電圧判定手段12で
記憶手段14で記憶されている設定電圧の90%という
電圧設定条件を満たすか否かを判定する(ステップ4
2)。満たしていなければ、ステップ43に進み、再読
み込み回数N1 が3回以上であるかを確認する。3回未
満であればステップ41に戻る。3回以上であれば、ス
テップ40、ステップ35、ステップ30、ステップ2
5と順に進み、出力電圧VB2,VA2,VB1,VA1
オフする。
【0027】ステップ42で、電圧設定条件を満たすと
きは、ステップ44に進む。以下、上述の動作とほぼ同
じであるので簡略的に記載する。ステップ44におい
て、出力電圧VB1である出力信号S8をマルチプレクサ
8に入力し、選択出力信号S5としてマイコン9に出力
する。選択出力信号S5が、設定電圧の90%という電
圧設定条件を満たすか否かを判定する(ステップ4
5)。満たしていなければ、ステップ46に進み、再読
み込み回数N2 が3回以上であるかを確認する。3回未
満であればステップ44に戻る。3回以上であれば、出
力電圧VB2,VA2,VB1,VA1を順次オフする。
【0028】ステップ45で、電圧設定条件を満たすと
きは、ステップ47に進む。ステップ47において、出
力電圧VA2である出力信号S9 をマルチプレクサ8で
選択し、選択出力信号S5としてマイコン9に出力す
る。マイコン9では、選択出力信号S5 が、設定電圧の
90%という電圧設定条件を満たすか否かを判定する
(ステップ48)。満たしていなければ、ステップ49
に進み、再読み込み回数N3 が3回以上であるかを確認
する。3回未満であればステップ47に戻る。3回以上
であれば、ステップ40、ステップ35、ステップ3
0、ステップ25と順に進み、出力電圧VB2,VA2
VB1,VA1と順次オフする。
【0029】ステップ48で、設定電圧の90%という
電圧設定条件を満たすときは、ステップ50に進む。ス
テップ50において、出力電圧VB2である出力信号S
10をマルチプレクサ8で選択し、選択出力信号S5とし
てマイコン9に出力する。マイコン9で選択出力信号S
5が、設定電圧の90%という電圧設定条件を満たすか
否かを判定する(ステップ51)。満たしていなけれ
ば、ステップ52に進み、再読み込み回数N4 が3回以
上であるかを確認する。3回未満であればステップ50
に戻る。3回以上であれば、出力電圧VB2,VA2,V
1,VA1と順次オフする。ステップ51で、設定電圧
の90%という電圧設定条件を満たすときは、ステップ
41にもどる。これを周期的に繰り返す。
【0030】こうして、電源装置により機器が動作中
は、周期的に各出力電圧を監視させ、回路ショートなど
の電圧異常時には全ての制御信号を立ち下げることによ
り、全ての出力電圧をシャットオフして、保護回路とし
ての効果を持たせることも可能である。
【0031】ここでの説明では、電圧設定条件を安定化
電圧の90%に達した電圧値としたが、もちろん様々な
条件の設定が可能である。単に電圧値を設定するのみな
らず、規定電圧値になってから一定時間経過したのち次
の制御信号を立ち上げる等も可能であり、各レギュレー
タについてそれぞれ異なった条件を設定することも可能
である。また、電源オフ時に前記説明の逆の動作をさせ
ることによって順次立ち下げも可能である。またVTR
モードのように出力電圧VA1,VB1のみオンする場合
は、スイッチ部7a,7bをオフ状態にしておくだけ
で、同様の動作を得られる。
【0032】<第2実施形態>図5は、本発明に係る第
2実施形態を示すマルチ出力電源装置である。このマル
チ出力電源装置は、基本的に第1実施形態とほぼ同じ構
成であり、基準電圧発生部1、三角波発生部2、エラー
アンプ21a〜21h、コンパレータ22a〜22h及
び出力ライン制御器23a〜23hで構成されるレギュ
レータ制御部3a〜3h、ドライブ部4a〜4h、該ド
ライブ部4a〜4hにより駆動されるスイッチング素子
を中心としたレギュレータ部5a〜5h、フィードバッ
ク部6a〜6h、マルチプレクサ8、マイコン9、シリ
アル制御インターフェース24からなる。この電源装置
は、VA〜VHまでの8個の出力電圧を有する。フィー
ドバック部3a〜3hの出力をマルチプレクサ8に入力
し、その出力をマイコン9に入力する。マイコン9から
の出力をシリアル制御インターフェース24に入力し、
その制御インターフェース24により、出力ライン制御
器23a〜23hとマルチプレクサ8を制御する。
【0033】ここで、基準電圧発生部1と、三角波発生
部2と、レギュレータ部3a〜3hと、ドライブ部4a
〜4hと、マルチプレクサ8と、シリアル制御インター
フェース24は、集積回路化されて電源制御IC25と
なっている。また、各出力チャンネルの制御を1チャン
ネル単位でスタート/ストップさせることができるよう
に、シリアルデータ上にデータビットが与えられてい
る。また、各チャンネルのフィードバック電圧をマイコ
ン9からの指示により選択できるマルチプレクサ8を有
し、シリアルデータ上にそのチャンネル選択用のデータ
ビットが与えられている。
【0034】次に、このシステムの動作説明を行う、電
源立ち上げ時、まずマイコン9はシリアルデータ(クロ
ックS38、データS39)を電源制御IC25内のシ
リアル制御インターフェース24に送り、シリアル制御
インターフェース24はマルチプレクサ8に制御信号S
15,S16,S17を送る。マルチプレクサ8は、出
力S37に出力VAのフィードバック電圧S29を出力
させる。同時にシリアル制御インターフェース24は制
御信号S21をレギュレータ制御部3aの出力ライン制
御器23aに送り、チャンネルAの制御をスタートさせ
る。
【0035】マイコン9は出力信号S37を監視し、予
め設定されている規定電圧に達したら、シリアルデータ
S38・S39によって、シリアル制御インターフェー
ス24から制御信号S15,S16,S17をマルチプ
レクサ8に送り、出力信号S37に出力VBのフィード
バック電圧であるS30を出力させる。同時にシリアル
制御インターフェース24から制御信号S22を出力ラ
イン制御器23bに送り、チャンネルBの制御をスター
トさせる。マイコン9はS37を監視し予め設定されて
いる規定電圧に達したら、シリアルデータによりチャン
ネルCの制御に移行する。この動作を繰り返すことによ
ってチャンネルHまでの一連の動作を完了させる。
【0036】また立ち上げ後は、マルチプレクサ出力S
37を切り換えながら、各出力の電圧を周期的に監視し
続け、何らかの異状があればシリアルデータにより、S
21〜S28を落とすことにより、出力VA〜VHを直
ちにオフさせる。
【0037】こうして、電源装置の立ち上げ・立ち下げ
及び保護制御を第1実施形態と同様に行うことができ
る。電源制御IC25を用いることにより、マイコン9
との間を結ぶ数本の制御ラインのみでマルチ出力の制御
を実現できる。したがって、部品点数が減り、部品の小
型が図れるため、高密度実装による小型化軽量が可能と
なり、コストダウンも図ることができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、出力電
圧を設定条件に対する判定結果により、環境等の状態の
変化に対して特性に合わせたきめ細かな制御が実現で
き、安定的に且つ素早く最適な立ち上げあるいは立ち下
げが可能となる。
【0039】また、請求項1及び3の発明によれば、オ
ン状態の出力電圧をオフするような故障や異常事態が生
じた場合に、オンしている全ての出力電圧を順次オフす
るから、装置の保護が可能となる。
【0040】さらに、請求項4記載の発明によれば、レ
ギュレータ制御回路と選択回路とシリアル制御インター
フェースとを集積回路化することにより、全体制御回路
との間を結ぶ数本の制御ラインのみでマルチ出力の制御
を実現できる。したがって、部品点数が減り、部品の小
型が図れるため、高密度実装による小型化軽量が可能と
なり、コストダウンも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチ出力電源装置の第1実施形
態を示すブロック図である。
【図2】そのマルチ出力電源装置に用いるマイクロコン
ピュータを示すブロック図である。
【図3】そのマイクロコンピュータの制御によるマルチ
出力電源装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】制御信号と出力電圧を示すタイミングチャート
である。
【図5】本発明に係るマルチ出力電源装置の第2実施形
態を示すブロック図である。
【図6】従来のマルチ出力電源装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
3a,3b レギュレータ制御部 7a,7b スイッチ部 8 マルチプレクサ 9 マイクロコンピュータ VA1,VA2,VB1,VB2 出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H04N 5/225 H04N 5/225 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の出力電圧を発生するマルチ出力電
    源装置において、 入力電圧を変換して出力電圧を発生する複数のレギュレ
    ータと、 前記レギュレータをそれぞれ制御するレギュレータ制御
    回路と、 前記レギュレータの出力電圧を選択する選択回路と、 複数の出力電圧のうちから所望の出力を前記選択回路に
    より選択させ、その出力電圧が所定の設定条件を満たす
    か否かを判定し、その結果に応じて前記レギュレータ制
    御回路により前記レギュレータの立ち上げ・立ち下げを
    行わせる全体制御回路と、を備えたことを特徴とするマ
    ルチ出力電源装置。
  2. 【請求項2】 前記全体制御回路は、 前記レギュレータ制御回路に出力電圧を立ち上げ・立ち
    下げさせる信号を発生する第1信号発生手段と、 前記選択回路に出力電圧を選択させる信号を発生する第
    2信号発生手段と、 前記選択回路が選択した出力電圧が所定の設定条件を満
    たすか否かを判定する手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて前記第1信号発生手段
    に立ち上げ・立ち下げさせる信号を発生させる処理手段
    と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のマルチ出
    力電源装置。
  3. 【請求項3】 前記全体制御回路は、 前記レギュレータ制御回路に出力電圧を立ち上げ・立ち
    下げさせる信号を発生する第1信号発生手段と、 前記選択回路に出力電圧を選択させる信号を発生する第
    2信号発生手段と、 前記選択回路が選択した出力電圧が所定の設定条件を満
    たすか否かを判定する手段と、 前記判定手段の判定結果に応じてオン状態の出力電圧を
    立ち下げさせるとともに、他のオンしている全ての出力
    電圧を順次立ち下げさせるように第1信号発生手段に信
    号を発生させる処理手段と、を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のマルチ出力電源装置。
  4. 【請求項4】 複数の出力電圧を発生するマルチ出力電
    源装置において、 入力電圧を変換して出力電圧を発生する複数のレギュレ
    ータと、 前記レギュレータをそれぞれ制御するレギュレータ制御
    回路と、 前記レギュレータの出力電圧を選択する選択回路と、 複数の出力電圧のうちから所望の出力を前記選択回路に
    より選択させ、且つその出力電圧が所定の設定条件を満
    たすか否かを判定し、その結果に応じて前記レギュレー
    タ制御回路により前記レギュレータの立ち上げ・立ち下
    げを行わせるシリアル信号を発生する全体制御回路と、 前記全体制御回路のシリアル信号を受けて前記選択回路
    と前記レギュレータ選択回路に制御信号を送るシリアル
    制御インターフェースと、を備え、 前記レギュレータ制御回路と選択回路とシリアル制御イ
    ンターフェースとを集積回路化したことを特徴とするマ
    ルチ出力電源装置。
JP7330519A 1995-03-30 1995-12-19 マルチ出力電源装置 Pending JPH08328673A (ja)

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