JPH08328397A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08328397A
JPH08328397A JP7189889A JP18988995A JPH08328397A JP H08328397 A JPH08328397 A JP H08328397A JP 7189889 A JP7189889 A JP 7189889A JP 18988995 A JP18988995 A JP 18988995A JP H08328397 A JPH08328397 A JP H08328397A
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Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被転写材が像担持体に進入する角度を60度以
下とし、被転写材先端が像担持体に衝突して生じる、被
転写材のコバ面汚れ、異常画像、被転写材後端が跳ね返
って搬送ガイド部をたたく衝突音等をどのような材質の
被転写材に対しても低減する。 【構成】 転写紙10が通過するレジストローラ8のニ
ップ部8aと転写紙の先端が初めて感光体1表面に接触
する接触点Aとを結ぶ線分mと、感光体1の該接触点A
における接線lの感光体回転方向上流側に位置する部分
とによって形成される角度を、例えば60度にする。こ
れにより、前記角度が60度より大きい場合に比して、
転写紙先端が感光体1に接触する瞬間の転写紙先端が感
光体に与える衝撃や転写紙後端が跳ね返って搬送ガイド
部をたたく衝撃等の大きさが小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは像担
持体上へ被転写材を給送して該被転写材への画像の転写
を行う場合の、該像担持体の軸線に対して垂直な面上に
形成される、該像担持体上の被転写材の接触点における
接線と、被転写材と該垂直な面との交線とによって形成
される角度(以下、進入角度という)を最適にして、形
成トナー像の不具合を防止できる画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、ガ
イド部材にガイドされた被転写材としての転写紙を像担
持体としての感光体表面のトナー像に対してタイミング
をとって給送し、該転写紙を感光体に接触させた状態で
転写電界が作用する領域(以下、転写領域という)を通
過させて転写紙へのトナー像の転写を行なうものが知ら
れている。
【0003】この種の画像形成装置においては、良好な
転写画像を得るために、紙詰まりやシワの発生等を起こ
さず良好な状態で転写領域に転写紙を搬送する必要があ
る。ここで、画像形成装置に使用する転写紙には厚み、
こしなどの紙質において様々な種類のものがあるため、
どのような紙質の転写紙でも良好に搬送できるようにす
るためには、高精度に給送を行なうことが望まれてい
た。
【0004】どのような紙質の転写紙でも良好に感光体
表面のトナー像に給送するために、特開昭60ー386
1号公報及び特開昭63ー271380号公報におい
て、転写紙の給送方向を決定する給送ガイド板にマイラ
ー等の弾性部材で転写紙を押しつけて転写紙を感光体表
面に給送し、転写紙の感光体への進入角度を規制する方
法が提案されている。ここで、マイラー等の弾性部材
は、高精度の加工が可能であることに加えて、紙質に対
応して変形及び復帰が可能であるために用いられてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記弾性部
材によって転写紙の感光体への進入角度を規制する場合
においても、該弾性部材が転写紙の紙質の違いによって
変形の度合いが変わるため、転写紙の感光体への進入角
度を一定に保つのには不十分であり、転写紙の給送経路
に紙質の違いによる差が生じてしまう。具体的には、給
送ガイド板30と転写領域との両方に転写紙が達してい
る場合に、図2(a)に示すように、コシの弱い転写紙
は弾性部材31を変形させる量が少なく、転写紙10が
折れ曲がる姿勢で給送ガイド板30と弾性部材31との
間を通り、感光体1に給送される。一方、図2(b)に
示すように、コシの強い転写紙10は弾性部材31を変
形させる量が大きく、給送ガイド板30と弾性部材31
との間から、転写領域へ転写紙10が比較的直線的に感
光体1に給送される。従って、感光体への転写紙の進入
角度が、コシの弱い転写紙では大きく、コシの強い転写
紙では小さくなっていた。
【0006】このため、コシの弱い転写紙とコシの強い
転写紙とでは、転写紙先端が接する感光体上の位置がず
れてしまう。この結果、転写紙が感光体上のトナー像先
端に対する位置がずれ、コシの強い転写紙の場合には転
写紙先端部から画像形成開始位置までの距離(以下、レ
ジスト量Rという)が大きくなってしまい、逆にコシの
弱い転写紙の場合にはレジスト量Rが小さくなってしま
うという不具合が生じることがわかった。
【0007】また、転写領域に進入する際に、転写紙が
感光体に密着して搬送されていれば転写チリ及び転写不
良等の異常画像が生じにくいのだが、実際には転写紙と
感光体との間に隙間が生じてしまいこれらの異常画像が
発生していた。これらの異常画像の発生を防止するため
には、転写領域に進入する以前から転写紙と感光体とが
密着していることが望ましい。そのためには、転写紙が
転写領域に進入する充分上流側で感光体に接触させるこ
とが有利であるが、そのために給送ガイド板の向きを上
方に向けるなどして不用意に転写紙の感光体への進入位
置を該上流側にすると、転写紙先端の感光体表面への進
入角度が大きくなってしまう。
【0008】転写紙先端の感光体表面への進入角度が大
きくなると、該進入角度が小さい場合に比して、転写紙
先端のコバ面K(図3参照)の感光体に当接する部分が
大きくなったり、転写紙が感光体に接触する時の衝突の
衝撃が大きくなったり、転写紙の感光体への進入角度を
ガイド板等によって形成される搬送ガイド部で規制して
いる場合には、転写紙後端が搬送ガイド部を抜けたとき
に転写紙が跳ね返ってガイド部に衝突する衝撃が大きく
なったりする。転写紙先端のコバ面Kの感光体に当接す
る部分が大きくなると、該コバ面Kに汚れが生じてしま
う。また、転写紙先端が感光体に接触する時の衝突の衝
撃が大きくなると、感光体を帯電して露光を行ない感光
体上にトナー像を形成する場合には帯電ムラや露光ブレ
が生じてしまう。更に、転写紙後端が跳ね返って上記搬
送ガイド部に衝突する衝撃が大きくなると、転写紙後端
が上記搬送ガイド部をたたく衝突音が増加したり、転写
紙後端がガイド部を抜けた時に転写ぶれが発生してしま
うという不具合が生じることがわかった。
【0009】更に、転写紙先端が感光体に接触する位置
と、該先端部以降の転写紙の部分が初めて転写紙に接触
する位置とは多少変化する。転写紙先端が感光体に接触
する瞬間は、転写紙は直線的に感光体に向かって給送さ
れ、感光体に突き当たるようにして該先端が感光体への
接触を開始する。しかし、転写紙先端が感光体に接触し
た後は、感光体に未だ接触していない転写紙の部分は感
光体に向かって直線的に搬送されようとしているのだ
が、感光体に接触した転写紙の部分は感光体表面に吸着
されて移動するため、転写紙は、感光体に未だ接触して
いない部分と接触している部分との境界近傍で曲がった
状態となる。ところが、転写紙にはコシがあるため、こ
の境界近傍において、転写紙は曲率をもって曲がった状
態で感光体に給送される。このため、転写紙の先端部以
降の部分が初めて転写紙に接触する位置は、該先端が感
光体に接触した位置より感光体の回転方向に対して下流
側にずれてしまう。
【0010】ここで、通常、転写紙の給送速度は感光体
の線速よりも若干速く設定されている。このため、転写
紙先端が感光体に接触する以前は、上記速度差は転写紙
の姿勢に無関係であるが、転写紙先端が感光体に接触し
た後は、この差により、転写紙が該転写紙の前方が感光
体に沿って搬送されるよりも速い速度で後方から押さ
れ、転写紙の感光体に初めて接触する部分と転写紙が給
送駆動を受ける部分との間で転写紙が撓む。この撓み
は、感光体と転写紙との接触位置の上記ズレを減少させ
るのに寄与しているのだが、上記不具合を解消できるも
のではなかった。また、転写紙のコシに負けて変形する
ガイド部材は、上記ズレを許容してしまうものであっ
た。
【0011】その結果、転写紙の先端部が感光体に接触
する瞬間の転写紙進入角度よりも、その後の給送中の転
写紙進入角度が小さくなる。そして、転写紙先端部が感
光体に接触するときの初期の転写紙進入角度が大きけれ
ば大きいほどこの転写紙進入角度の変化量は大きくなっ
てしまう。
【0012】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、該被転写材先端が像担持体
に接触する瞬間に生じる被転写材のコバ面汚れ、露光ブ
レ、帯電ムラ、被転写材後端が給送手段を抜けたときに
該後端が跳ね返って搬送ガイド部をたたく衝突音、給送
手段を抜けたショックによる転写ぶれ等を、コシ、厚み
など、どのような材質の被転写材に対しても低減できる
画像形成装置を提供することである。
【0013】更に、第2の目的は、被転写材先端が感光
体に接触した後の被転写材の残りの部分が感光体に接触
していく被転写材の給送中に、被転写材と像担持体との
間に隙間が生じることにより発生する転写チリ及び転写
不良等の異常画像の発生を、コシ、厚みなど、どのよう
な材質の被転写材に対しても防止できる画像形成装置を
提供することである。
【0014】更に、第3の目的は、コシの弱い被転写材
に対して、より確実に転写チリ及び転写不良等の異常画
像の発生を防止できる画像形成装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の画像形成装置は、転写電界を用い
て被転写材に転写するトナー像を円筒状の表面に担持す
る像担持体と、該像担持体上の画像をシート状の被転写
材に転写するため、先端から接触を開始するように該像
担持体上に該被転写材を給送する給送手段とを有する画
像形成装置において、該被転写材先端が該像担持体上に
接触する際、該像担持体の軸線に垂直な面内において、
被転写材の接触点での該像担持体上に対する接線と、被
転写材とによって形成する角度が60度以下になるよう
に、該給送手段を構成したことを特徴とするものであ
る。
【0016】上記第1及び第2の目的を達成するため
に、請求項2の画像形成装置は、請求項1の画像形成装
置において上記角度を規制するための上記給送手段に被
転写材のコシに負けて変形することのない材質の上下ガ
イド部材を設け、かつ、被転写材を該上下ガイド部材そ
れぞれに接触させた後に像担持体表面に給送し、該被転
写材先端が感光体に接触する瞬間とその後とで上記角度
がほぼ同一になるように、該給送手段を構成したことを
特徴とするものである。
【0017】上記第1乃至第3の目的を達成するため
に、請求項3の画像形成装置は、請求項1及び2の画像
形成装置において、上記角度を規制するための上記給送
手段に被転写材のコシに負けて変形することのない材質
の上下ガイド部材を設け、かつ、被転写材を該上下ガイ
ド部材それぞれに接触させた後に像担持体表面に給送
し、該上下ガイド部材と被転写材との接触点間の距離d
が15mm以下になるように、該給送手段を構成したこ
とを特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明者らの研究によると、該被転写材先端が
該像担持体上に接触する際に、該像担持体上への転写紙
進入角度が60度を超えると、被転写材の先端にコバ面
汚れを起こしたり、露光ブレ、帯電ムラ等を与える衝撃
が発生してしまうことが判った。また被転写材の給送手
段にガイド板等を設け、このガイド板で被転写材の像担
持体表面への進入角度を規制している場合には、被転写
材後端が該給送手段を抜けたときに該後端が跳ね返って
発生する搬送ガイド部をたたく衝突音や給送手段を抜け
たショックによって発生する転写ぶれ等が起きやすいこ
とが判った。
【0019】そこで、請求項1乃至3の画像形成装置に
おいては、該被転写材先端が該像担持体上に接触する瞬
間において、該像担持体上への被転写材進入角度が60
度以下となるように該進入角度を設定した。被転写材先
端が一定の力Fで像担持体表面に衝突したときに被転写
材先端が像担持体に与える衝撃の大きさは、該力Fを、
被転写材先端と像担持体との接触点から像担持体の軸線
に向かう方向の分力と該接触点における像担持体の接線
方向の分力とに分けたときの、前者の分力に左右され
る。この像担持体の軸線方向の分力は、力Fが一定であ
る時、被転写材の像保持体への進入角度θ゜の関数とし
て次のように表すことができる。 被転写材先端が像担持体に与える衝撃の大きさ=F・c
os(90−θ)゜ 0<θ<90において、θの値が小さいほどcos(9
0−θ)゜の値は小さくなる。このことから、被転写材
の進入角度θ゜が小さいほど、被転写材先端が像担持体
に与える衝撃即ち像担持体が受ける衝撃が小さくなる。
【0020】特に、請求項2及び3の画像形成装置にお
いては、被転写材の像担持体への進入角度を被転写材の
コシに負けて弾性変形することのない材質の上下ガイド
部材によって規制する。そのため、コシの強い被転写材
が感光体に密着して先端側が転写領域にあり、後端側が
上下ガイド部材でガイドされ続けている状態において
も、上下ガイド部材は変形しない。よって、このような
変形で被転写材における先端より後ろの各部が感光体と
接触し始める位置が感光体下流側にずれるような転写紙
姿勢を許容するようなことがない。従って、転写紙の先
端部以降の部分が初めて転写紙に接触する位置が、該先
端が感光体に接触した位置より感光体の回転方向に対し
て下流側へずれることを軽減できる。ここで、被転写材
の感光体への進入角度を60゜以下とした上で、硬質の
ガイド部材を用いているので、被転写材がガイド部材か
ら受ける外力は進入角度が60゜より大きい場合に比し
て小さく、被転写材に歪みやしわが生じる程ではない。
【0021】更に、本発明者らの研究によると、被転写
材を上下ガイド部材に順次接触させて被転写材の像保持
体への進入角度を規制しつつ給送する場合に、該上下ガ
イド部材と被転写材との接触点間の距離dが15mmよ
り大きい時、コシの弱い被転写材はこの2点間で直線的
に搬送されず、その結果、該2点間を通りぬけた後の被
転写材は、像保持体に対して所望の進入角度を得ること
ができないことが判った。
【0022】そこで、特に請求項3の画像形成装置にお
いては、上下ガイド部材と被転写材との接触点間の距離
dを15mmより小さくする。このことにより、コシの
弱い被転写材でも上下ガイド部材と被転写材とが接触す
る2点間で直線的に搬送され、該2点間を通り抜けた被
転写材がそのまま直線的に給送される範囲内で像担持体
と接触させることにより、被転写材の像担持体への進入
角度を所望の角度に規制できる。 (以下、余白)
【0023】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例につ
いて説明する。図1は、この実施例が適用される複写機
の作像部分を示す概略構成図である。また、図4はこの
実施例の転写領域及び像保持体への被転写材の給送部を
示す断面図であり、図5は像保持体への被転写材の進入
部の拡大断面図である。
【0024】図1において、静電潜像が形成される潜像
担持体としてのドラム状の感光体1が回転可能に取り付
けられており、その周囲には帯電装置(帯電ローラ)
2、現像装置3、転写装置4、クリーニング装置5、除
電装置(除電ランプ)6等が配設されている。そして、
現像装置3には、現像装置3にトナーを補給するための
トナー補給装置7が取付けられている。また、感光体1
が現像装置4に対向する位置に対して感光体1回転方向
の上流側に、被転写材としての転写紙10を給送するた
めのレジストローラ対8と上下ガイド部材9が設けられ
ている。
【0025】以上のように構成された複写機全体の動作
について、概略を説明する。感光体1は帯電ローラ2に
より一様に帯電され、図示しない露光装置により画像露
光されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
装置3により現像されてトナー像などの顕像が形成され
る。そして、図示しない給紙装置により給紙される転写
紙10は、後述する給送機構で感光体1表面に給送さ
れ、感光体1が現像装置4に対向する転写領域に送ら
れ、ここで転写電界による作用が加えられて感光体1上
の顕像が転写される。その後、転写紙10は図示しない
定着器に送られて定着された後、機外に排出される。一
方、転写後の感光体1表面はクリーニング装置5でクリ
ーニングされ、除電ランプ6で除電された後、次の画像
形成に備えられる。
【0026】図4において、転写装置4は、転写紙10
を静電的に吸着して搬送する転写ベルト13と転写ベル
ト13を張架する駆動ローラ14と従動ローラ15とを
有している。この転写ベルト13は、例えば中抵抗の材
料で構成され、例えば上記従動ローラ15に転写バイア
スが印加されている。これにより所定電位にされた転写
ベルトの一部が、感光体1に下方から対向することによ
り、転写領域20を形成している。
【0027】次に本実施例の給送機構について説明す
る。この給送機構は、転写紙10を挾持する一対のレジ
ストローラ8と、転写紙10を感光体1へ所望の進入角
度を持って進入させるように案内する上ガイド板11及
び下ガイド板12からなるガイド部材とから構成されて
いる。上記レジストローラ対8は、そのニップ部8aか
ら各ローラが感光体1側へ回転することにより、該ニッ
プ部に挾持した転写紙10を感光体1に給送する。上記
ガイド部材は、現像領域に対して感光体1回転方向の上
流側に設けられ、上ガイド板11は、先端部が感光体1
に最も近づくように水平に設けられ、下ガイド板12
は、くの字型に湾曲し、その曲部の突出した側が上ガイ
ド板11の下部と対向するように上ガイド板11の下に
設けられている。
【0028】以上のように構成された給送機構により、
転写紙10は、図示しない給紙装置により給紙されて一
対のレジストローラ8のニップ部8aに当接し、スキュ
ウ補正されて正しい姿勢で停止する。そして、レジスト
ローラ8の回転開始により感光体1上の顕像に対してタ
イミングをとって転写紙10が給送され、上ガイド板1
1と下ガイド板12の間を通過して搬送されることによ
ってガイドされて感光体1に送られる。
【0029】そして、本実施例の給紙機構では、図4に
示すように、転写紙10が通過するレジストローラ8の
ニップ部8aと転写紙10の先端が初めて感光体1表面
に接触する接触点Aとを結ぶ線分mと、感光体1の該接
触点Aにおける接線lの感光体1回転方向上流側に位置
する部分とによって形成される角度を、60゜以下、例
えば60度になるように上記感光体1、レジストローラ
8のニップ部8a及び、上下ガイド板11,12を配置
している。これによって、転写紙10先端が感光体1に
接触する瞬間における、感光体1への転写紙10進入角
度が60゜となる。
【0030】このような進入角度の設定によれば、転写
紙10先端が感光体1に接触する瞬間において、感光体
1への転写紙10進入角度が60゜以下となるので、転
写紙10進入角度が60゜より大きい場合に比して転写
紙10先端が感光体1に与える衝撃の大きさは小さくな
り、像担持体が受ける衝撃も小さくなる。そして、60
゜以下の衝撃に押えれば、コバ面汚れ、衝突音、異常画
像の発生等を防止できる。例えば、図示の画像形成装置
を用い、本発明者らが、様々な厚み及びサイズの転写紙
を、様々な温度及び湿度の環境条件下で行った、転写紙
進入角度の違いによる不具合の発生状態確認の実験によ
れば、転写紙進入角度が60゜以下であれば、転写紙の
コバ面の汚れ等が許容範囲内に抑えられ、また、異常画
像としてのハーフトーンむらの発生状態も正常範囲内に
抑えられることが確認された。
【0031】また、本実施例の画像形成装置では、転写
紙10の感光体1への給送中は、感光体1への転写紙1
0の進入角度を所望の角度に維持しつづけることができ
できるようにしている。即ち、図5において、上下ガイ
ド部材11,12を転写紙10のコシに対して変形しな
い樹脂等を用いて構成している。そして、レジストロー
ラ8のニップ部8aを通過して上下ガイド部材11,1
2の間に搬送されてきた転写紙10が、下ガイド板12
の湾曲して突出した部分の一部12aに接触し、次に上
ガイド板11の先端部11aに接触した後、感光体1に
給送されるようにしている。そして、断面図5におい
て、転写紙10と上下ガイド板11,12とが接触する
2点11a,12aを通る直線mと、この直線が延長上
で感光体1に交わる点Aにおける接線lの感光体1回転
方向上流側に位置する部分とによって形成される角度
を、60゜以下例えば60度になるようにレジストロー
ラ8及び上下ガイド部材11,12を配置している。
【0032】以上のように、給紙機構を構成したときの
上下ガイド部材11,12を抜けたの後の転写紙10の
挙動について説明する。まず、先端部が感光体1に接触
する瞬間は、上下ガイド部材11,12によって規制さ
れた転写紙10進入方向をもって転写紙10に進入す
る。従って、上記構成によれば、転写進入角度は、60
゜となる。その後、転写紙10は感光体1に沿って転写
部に搬送され、転写紙は曲率を持って給送されるので、
転写紙10の先端より下流の部分が感光体に初めて接触
する位置は、転写紙先端が初めて接触した感光体の点A
よりも感光体の回転方向の下流側の点A1に移動する。
【0033】従来、ガイド部材、が転写紙10のコシに
負けて変形しやすい材質で構成されていたため、コシの
強い転写紙10がガイド部材を変形させて、初めて接触
する感光体1上の点が上記転写紙10先端が接触した点
よりも下方に移動することによって、下流側の転写領域
20においても転写紙10が感光体1に十分密着できな
いために様々な異常画像が発生していた。しかしなが
ら、本実施例のガイド部材は、転写紙10のコシに負け
て変形することがない材質なので、コシの強い転写紙1
0が上述のように曲率を持って感光体に接触し、ガイド
部材に外力を及ぼしても、ガイド部材が変形しない。こ
のため、転写領域20内で転写紙10が感光体1に密着
できるよう、転写領域20の十分上流側で転写紙10を
感光体1に沿わせて給送し続けることができる。
【0034】以上の構成によれば、どのような材質の転
写紙10においても、給送中は感光体1への進入角度を
所望の角度に維持しつづけることができ、転写領域20
において、転写紙10と感光体1との間に隙間が生じる
ことにより発生する異常画像の発生を防止できる。
【0035】更に、上記ガイド部材11,12と転写紙
10との接触点11a,12aの点間距離dを15mm
以下とする1実施例として、本実施例の場合は、例えば
点間距離dを10mmに設定している。
【0036】以上の構成により、上下ガイド部材11,
12と転写紙10とが接触する2点11a,12a間で
コシの弱い転写紙10でさえも直線的に搬送できるの
で、この2点11a,12aによって決定される転写紙
10進入角度がコシの弱い転写紙10に対しても実際に
得ることができ、コシの弱い転写紙10における異常画
像の発生をより確実に防止できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1乃至3の画像形成装置において
は、該被転写材先端が該像担持体上に接触する瞬間にお
いて、該像担持体上への被転写材進入角度が60度以下
となるように該進入角度を設定し、被転写材先端が像担
持体に接触するときに像担持体が受ける衝撃を小さくす
るので、該被転写材先端が像担持体に接触する瞬間に生
じる被転写材のコバ面汚れ、露光ブレ、帯電ムラや、被
転写材後端が給送手段を抜けたときに該後端が跳ね返っ
て発生する搬送ガイド部をたたく衝突音や給送手段を抜
けたショックによって発生する転写ぶれ等を、コシ、厚
みなどが互いに異なる種々の材質の被転写材に対して低
減できるという優れた効果がある。
【0038】特に、請求項2及び3の画像形成装置にお
いては、たとえコシが強い被転写材を挾持しても変形し
ない上下ガイド部材を用いて該被転写材を給送するた
め、どのような材質の被転写材においても、このような
ガイド部材の変形で、被転写材における先端より後の各
部が像担持体と接触し始める位置が下流にずれるような
被転写材の姿勢を許容するようなことがない。従って、
被転写材の給送中に被転写材と像担持体との間に隙間が
生じることにより発生する転写チリ及び転写不良等の異
常画像の発生を、コシ、厚みなどが互いに異なる種々の
材質の被転写材に対して防止できるという優れた効果が
ある。
【0039】特に請求項3の画像形成装置においては、
コシの弱い被転写材でも上下ガイド部材と被転写材とが
接触する2点間で直線的に搬送できるので、この2点間
で直線的に搬送されず、その結果、該2点間を通りぬけ
た後の被転写材が、像保持体に対して所望の進入角度を
得ることができないという不具合を回避することができ
る。このため、被転写材の像担持体への進入角度を所望
の角度に規制することができ、コシの弱い被転写材に対
して、より確実に転写チリ及び転写不良等の異常画像の
発生を防止できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る電子写真複写機の概略構成を示す
正面図。
【図2】(a)、(b)は感光体への転写紙の給送機構
における従来技術の不具合を示す説明図。
【図3】転写紙のコバ面及びレジスト量を説明した斜視
図。
【図4】本実施例に係る転写領域及び像保持体への被転
写材の給送部を示す断面図。
【図5】同、像保持体への被転写材の進入部の拡大断面
図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 現像装置 4 転写装置 5 クリーニング装置 6 除電装置 8 レジストローラ 8a ニップ部 10 転写紙 11 上ガイド板 12 下ガイド板 20 転写領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写電界を用いて被転写材に転写するトナ
    ー像を円筒状の表面に担持する像担持体と、該像担持体
    上の画像をシート状の被転写材に転写するため、先端か
    ら接触を開始するように該像担持体上に該被転写材を給
    送する給送手段とを有する画像形成装置において、 該被転写材先端が該像担持体上に接触する際、該像担持
    体の軸線に垂直な面内において、被転写材の接触点での
    該像担持体上に対する接線と、被転写材とによって形成
    する角度が60度以下になるように、該給送手段を構成
    したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記角度を規制するための上記給送手段に
    被転写材のコシに負けて変形することのない材質の上下
    ガイド部材を設け、かつ、被転写材を該上下ガイド部材
    それぞれに接触させた後に像担持体表面に給送し、該被
    転写材先端が感光体に接触する瞬間とその後とで上記角
    度がほぼ同一になるように、該給送手段を構成したこと
    を特徴とした請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記角度を規制するための上記給送手段に
    被転写材のコシに負けて変形することのない材質の上下
    ガイド部材を設け、かつ、被転写材を該上下ガイド部材
    それぞれに接触させた後に像担持体表面に給送し、該上
    下ガイド部材と被転写材との接触点間の距離dが15m
    m以下になるように、該給送手段を構成したことを特徴
    とした請求項1及び2の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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