JP2002091187A - 転写前ガイド及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

転写前ガイド及びこれを備えた画像形成装置

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JP2002091187A
JP2002091187A JP2000279450A JP2000279450A JP2002091187A JP 2002091187 A JP2002091187 A JP 2002091187A JP 2000279450 A JP2000279450 A JP 2000279450A JP 2000279450 A JP2000279450 A JP 2000279450A JP 2002091187 A JP2002091187 A JP 2002091187A
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JP2000279450A
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Takashi Furuya
隆志 古谷
Takakazu Morita
孝和 森田
Yasuhiro Kami
靖寛 上
Akira Matayoshi
晃 又吉
Mitsutoshi Takemoto
光利 竹本
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写材の後端部が転写前ガイドを抜けるときに
発生するスプリングバックに起因する、トナー像の乱れ
を防止する。 【解決手段】転写部N1の上流側に第1の転写前ガイド
61の裏面ガイド面63を配置し、裏面ガイド面63の
上流側に、第2の転写前ガイド62の湾曲ガイド面64
と境界65を介してこれに連続する緩和ガイド面66を
配置する。裏面ガイド面63は、接線Aよりも感光体ド
ラム30側に配置し、湾曲ガイド面64は、共通接線B
よりも転写ローラ34側に配置する。さらに、共通接線
Bに対する湾曲ガイド面64、及び緩和ガイド面66の
傾斜角度θ1、θ2を、θ1<θ2に設定する。転写材
Pの後端部は、後端(後端縁)P1が境界65を通過し
た後は、緩和ガイド面66によって湾曲が順次に解消さ
れていくので、後端P1が緩和ガイド面66を離れると
きにスプリングバックが発生することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転写前ガイド、
及びこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、複写機、プリンタ、ファクシミ
リ等の画像形成装置における、転写部近傍を示す図であ
る。同図において、転写材Pは、その先端側(同図では
上端側)が定着器(図示せず)によって矢印a方向に引
っ張られるようにして挟持搬送されており、その後端部
が上流側の転写前ガイド1のガイド面1aと下流側の転
写前ガイド2のガイド面2aとによってガイドされてい
るようすを示すものである。
【0003】感光体ドラム3は矢印b方向に回転駆動さ
れ、また、転写ローラ4は矢印c方向に回転駆動され、
両者の間には、転写部N1が形成されている。下方のレ
ジストローラ対(図示せず)によって挟持搬送されてき
た転写材Pは、ガイド面1a,2aにガイドされなが
ら、転写部N1を通過する。このとき、転写ローラ4に
は、帯電・露光・現像等により感光体ドラム3上に形成
されたトナー像と逆極性の転写バイアスが印加され、こ
れにより、感光体ドラム3上のトナー像が転写材P表面
に転写される。
【0004】転写が終了する少し前には、転写材Pの後
端部は、図4に示すように湾曲されている。すなわち、
感光体ドラム3とガイド面2aとの共通接線をBとする
と、転写材Pの後端部は、ガイド面2aを中心として共
通接線の下方に、つまり感光体ドラム3から離れるよう
に湾曲されている。この状態からさらに先端側が矢印a
方向に引っ張られると、転写材Pの後端は、ガイド面1
aに倣って移動し、ガイド面1aの先端近傍でガイド面
1aから離れる。その後、後端部は、裏面がガイド面2
aにガイドされ、さらにガイド面2aから離れて転写部
N1を通過する。これにより、転写材表面に対するトナ
ー像の転写が終了する。
【0005】なお、図4に示すような湾曲は、転写材P
の後端部に限らず、転写材Pの先端が転写部N1に到達
した後は、転写材Pのほぼ全体にわたって形成される。
すなわち、転写材Pの各部分は、転写部N1を通過する
直前にガイド面1aとガイド面2aとの間で上述のよう
に湾曲されるので、安定した姿勢で、転写部N1を通過
することができ、したがって、転写時のトナー像は、乱
れのない良好なものとなる。
【0006】このように、転写前に転写材Pを湾曲させ
ることは、転写材Pを下方から上方に搬送しながら転写
を行う構成、また、転写部N1に、転写材Pの厚み以上
の間隙を設ける構成などにおいては、特に有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、転写後のトナ
ー像は、弱い静電気力によって転写材Pの表面に付着し
ている状態、いわゆる未定着状態であるため、わずかな
力で乱されやすい。また、例えば、解像度が400dp
i程度のデジタル方式の複写機においては、露光光の直
径が数十μmと極めて微細であるため、感光体ドラム3
のわずかな振動によって静電潜像が乱されてしまうこと
が知られている。
【0008】そして、上述の従来例によると、転写材P
の後端P1がガイド面1aを離れるときにスプリングバ
ックが発生し、その振動が転写材P及び転写材Pを介し
て感光体ドラム3に伝達される。
【0009】このため、転写時のトナー像や露光時の静
電潜像が乱されてしまうことになる。
【0010】このようなスプリングバックは、以下の理
由で発生する。ガイド面1aやガイド面2aは、転写材
Pを適宜に湾曲させて転写部N1に安定した姿勢で供給
することを主に構成されているため、転写材Pの後端が
ガイド面1aを離れる直前まで、転写材Pの後端部を湾
曲させておくようになっている。ところで、転写材Pの
搬送速度は、例えば、感光体ドラム3の周速度と同じ1
10mm/sec程度に設定されていて、図4に示す転
写材Pの後端部が湾曲されている状態から、転写材Pの
後端P1がガイド面1aから離れるまでの時間は、極め
て短いものとなる。湾曲されていた後端部は、ガイド面
1aから離れるときにその剛性によって湾曲を解消する
ように運動し、この結果、スプリングバックが発生す
る。
【0011】そして、スプリングバックが発生した場合
には、上述のように、転写時のトナー像や露光時の静電
潜像を乱すおそれがある。
【0012】そこで、本発明は、転写部に対して転写材
を安定した姿勢で供給することができ、かつスプリング
バックの発生を抑制して転写不良や露光不良を防止する
ようにした転写前ガイド、及びこれを備えた画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明(転写前
ガイド)は、円筒状の静電潜像担持体とこの静電潜像担
持体に対向配置した転写部材との間に設けられた転写部
の上流側に配設され、搬送されてきた転写材を転写部に
導く転写前ガイドにおいて、転写部の上流側に配設され
て転写材の裏面側をガイドする第1の転写前ガイドと、
この第1の転写前ガイドのさらに上流側に配置されて転
写材の表面側をガイドする第2の転写前ガイドと、を備
え、第1の転写前ガイドは、転写部における静電潜像担
持体の接線よりも静電潜像担持体側に配置されて転写材
の裏面をガイドする裏面ガイド面を有し、一方、第2の
転写前ガイドは、転写部近傍における静電潜像担持体の
表面と裏面ガイド面との共通接線よりも転写部材側に配
置されて裏面ガイド面との間に転写材を湾曲させる湾曲
ガイド面と、この湾曲ガイド面の最下流側の境界に連続
するとともに転写材の湾曲を緩和させる緩和ガイド面と
を有することを特徴としている。
【0014】このような構成の本発明によれば、転写材
の後端部は、第2の転写前ガイドを抜ける際、湾曲ガイ
ド面によって湾曲されているが、後端(後端縁)が湾曲
ガイド面の最下流側の境界を通過した後は、緩和ガイド
面によって湾曲が順次に解消されていくので、後端が緩
和ガイド面を離れるときにスプリングバックが発生する
ことはない。
【0015】請求項2の発明(転写前ガイド)は、共通
接線に対する湾曲ガイド面の傾斜角度よりも、共通接線
に対する緩和ガイド面の傾斜角度の方を大きく設定する
ことを特徴としている。
【0016】このような構成の本発明によれば、共通接
線に対する傾斜角度が、湾曲ガイド面よりも緩和ガイド
面の方が大きいので、転写材は、その後端が湾曲ガイド
面に倣って移動し、境界を通過した後は、緩和ガイド面
に沿って移動することで、徐々に湾曲が緩和されてい
く。
【0017】請求項3の発明(転写前ガイド)は、緩和
ガイド面における下流側の部分を、静電潜像担持体の中
心と境界とを結ぶ直線よりも前記転写部側に配置するこ
とを特徴としている。
【0018】このような構成の本発明によれば、転写材
の先端が緩和ガイド面に倣って移動して静電潜像担持体
表面に当接したときに、静電潜像担持体表面における当
接位置が、静電潜像担持体と境界とを結ぶ直線よりも下
流側(静電潜像担持体表面の回転方向についての下流
側)になるので、転写材先端が転写部に円滑に導かれ
る。
【0019】請求項4の発明(転写前ガイド)は、共通
接線に対する前記緩和ガイド面の傾斜角度が、45〜5
0度に設定されていることを特徴としている。
【0020】このような構成の本発明によれば、静電潜
像担持体の周速度(転写材の搬送速度とほぼ等しい)が
一般的な画像形成装置(例えば、周速度が110mm/
sec程度)において、緩和ガイド面によって転写材の
ガイド、特に転写材先端のガイドを適宜に行うことがで
きる上、有効にスプリングバックを防止することができ
る。つまり、転写材の円滑なガイドと、スプリングバッ
クの防止とを両立させることができる。
【0021】請求項5の発明は(画像形成装置)は、表
面にトナー像が形成される円筒状の静電潜像担持体と、
この静電潜像担持体に対向配置されて静電潜像担持体と
の間に転写部を形成する転写部材と、転写部に転写材を
導く転写前ガイドと、を備える画像形成装置において、
転写前ガイドが、請求項1,2,3,又は4に記載の転
写前ガイドであり、転写前ガイドにガイドされて転写部
に挿通された転写材に対して、転写部材に静電潜像担持
体上のトナー像と逆極性の転写バイアスを印加すること
で、トナー像を前記転写材に転写することを特徴として
いる。
【0022】このような構成の本発明によれば、トナー
像の転写中の転写材の後端が転写前ガイドを抜けるとき
に発生しがちなスプリングバックを防止することができ
るので、転写材に対する結合力が小さい未定着トナー像
が乱されることがない。なお、例えば、静電潜像担持体
が電子写真方式の転写ドラムであって、転写材の後端が
転写前ガイドを抜けるときに、感光体ドラム表面に対す
る露光が行われている場合には、スプリングバックに起
因する感光体ドラムの極めて微小な振動によっても静電
潜像が乱されることがある。しかし、本発明によれば、
スプリングバックの発生を防止して、静電潜像の乱れを
なくすことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0024】(画像形成装置)図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、
リーダ部(画像読取り装置)とプリント部(印字部)と
を備えた複写機であり、同図はその概略構成を示す縦断
面図である。
【0025】まず、図1に基づいて、複写機10の全体
構成を説明する。
【0026】同図に示す複写機10は、全体の枠組みを
構成する複写機本体11を備えており、複写機本体11
の上部には原稿D1,D2の画像面(画像情報)Gを読
み取るリーダ部12が配設され、また下部にはリーダ部
12で読み取った画像情報に応じて紙等の転写材P上に
トナー像を形成するプリント部13が配設されている。
【0027】このうち前者のリーダ部12は、原稿D1
がその画像面Gを下向きにして載置される透明な原稿台
14と、原稿D1の画像面Gを原稿台14の上面に密着
させる開閉自在な原稿押圧板15と、原稿台14上の原
稿D1の画像面Gに下方から光を照射する光源16及び
第1の反射ミラー17を有する走査ユニット(読取り
部)18と、第1の反射ミラー17からの反射光をさら
に反射させる第2、第3の反射ミラー20,21と、第
3の反射ミラー21からの光を結像するレンズアレイ2
2と、レンズアレイ22からの光が入射されるCCD2
3と、を備えている。上述の走査ユニット18は、図1
に示すホームポジションHPから右方に移動しながら、
光源16によって原稿D1の画像面Gを走査し、走査終
了後にはホームポジションHPに復帰するように構成さ
れている。以上は、原稿D1を固定し、かつ走査ユニッ
ト18を移動させて画像面Gを読み取る、いわゆる固定
読みを行うための構成である。
【0028】リーダ部12は、その外に、原稿D2を移
動させ、走査ユニット18を固定して原稿面Gを読み取
る、いわゆる流し読みを行うための原稿送り機構24も
備えている。原稿送り機構24は、原稿D2の先端側を
下方から支持する給紙台25と、給紙台25上の原稿D
2をホームポジションHPに配置されている走査ユニッ
ト18に向けて左方に搬送する給紙ローラ対26と、走
査ユニット18で読み取った原稿D2を走査ユニット1
8から左方に搬出する排紙ローラ対27とを備えてい
る。原稿送り機構24は、原稿D2の読取り時には、上
述の給紙ローラ対26、及び排紙ローラ対27が回転し
て原稿D2を左方に向けて搬送するように構成されてい
る。
【0029】ここで、上述の固定読みと流し読みとの使
いわけは、例えば、製本されている書籍等の原稿D1は
原稿台14上に載置して固定読みを行う一方、カットシ
ート状の原稿D2は、給紙台25上に載せて流し読みを
行うようにする。
【0030】プリント部13は、図1中の左側の上下方
向ほぼ中央に配置された、静電潜像担持体としての円筒
状の電子写真感光体(以下「感光体ドラム」という。)
30を備えている。感光体ドラム30は、複写機本体1
1によって矢印方向(同図中の時計回り)に回転可能に
支持されており、その周囲には回転方向に沿ってほぼ順
に、一次帯電器(帯電手段)31、露光器(露光手段)
32、現像器(現像手段)33、転写帯電器(転写手
段)34、クリーニング器35が配設されている。ま
た、画像形成対象となる紙等の転写材Pの搬送経路36
(図1中では2点鎖線で図示)に沿って、その上流側か
ら下流側にかけて(図1ではほぼ下方から上方にかけ
て)、給紙カセット37、給紙ローラ38、搬送ローラ
対40、レジストローラ対41、搬送ガイド42、定着
器(定着手段)43、排紙ローラ対44、排紙トレイ4
5が配設されている。
【0031】このうち感光体ドラム30は、例えば、ア
ルミニウム等の導電性のドラム基体の外周面に、OPC
(有機光半導体)やアモルファスシリコン等の感光層を
設けて構成される。感光体ドラム30は、駆動手段(図
示せず)によって矢印方向に所定のプロセススピード
(周速度)、例えば、110mm/secで回転駆動さ
れる。
【0032】一次帯電器31としては、本実施の形態に
おいては、スコロトロン方式のコロナ帯電器が使用され
ている。一次帯電器31は、帯電バイアス印加電源(図
示せず)によって帯電バイアスが印加されることによ
り、感光体ドラム30表面を所定の極性・電位に均一に
帯電するようになっている。
【0033】露光器32は、レーザ発振器、ポリゴンミ
ラー等(いずれも図示せず)を有しており、感光体ドラ
ム30表面に静電潜像を形成するものである。前述のリ
ーダ部12によって読み込まれた原稿D1(又はD2)
の画像情報は、プリント部13に設けられた画像処理部
(図示せず)によってA/D変換、濃度補正、シェーデ
ィング補正等の適宜な処理が施された後、画像信号とし
てレーザ発振器に入力される。レーザ発振器は、この画
像信号に基づいてON/OFF制御されるレーザ光によ
り、ポリゴンミラー等を介して帯電後の感光体ドラム3
0表面を露光し、露光部分の電荷を除去して静電潜像を
形成するようになっている。
【0034】現像器33は、現像剤を収納する現像容器
46と、表面に担持した現像剤を矢印方向(反時計回
り)に回転することで、感光体ドラム30表面に対向す
る現像位置に搬送する現像ローラ47とを有している。
現像ローラ47には、現像バイアス印加電源(図示せ
ず)によって現像バイアスが印加され、これにより現像
剤中のトナーが感光体ドラム30表面の静電潜像に付着
され、この静電潜像をトナー像として現像するようにな
っている。
【0035】転写帯電器34は、感光体ドラム30表面
に対向するように配設されたローラ状の部材によって形
成されている。転写帯電器34は、転写バイアス印加電
源(図示せず)によって、感光体ドラム30上のトナー
像と逆極性の転写バイアスが印加され、これにより、転
写材P表面に感光体ドラム30上のトナー像を転写する
ものである。ここで、トナー像が転写される転写材P
は、給紙カセット37に収納されていたものが、給紙ロ
ーラ38によって給紙され、搬送ローラ対40によって
搬送されて、レジストローラ対41により一旦停止さ
れ、その後、感光体ドラム30上のトナー像とタイミン
グを合わせるようにしてレジストローラ対41から送り
出されるようになっている。
【0036】クリーニング器35は、上述の転写時に、
転写材Pに転写されないで感光体ドラム30表面に残っ
た残留トナーを除去すべく感光体ドラム30表面に当接
されたクリーニングブレード48を有している。
【0037】上述の転写帯電器34の下流側には、トナ
ー像転写後の転写材Pを定着器43に導く搬送ガイド4
2が配設されている。
【0038】定着器43は、内側に配設されたヒータ5
0によって加熱される定着ローラ51と、この定着ロー
ラ51に転写材Pを押し付ける加圧ローラ52とを有し
ており、表面に未定着トナー像を担持して搬送されてき
た転写材Pを加熱・加圧して転写材P表面にトナー像を
定着するようになっている。
【0039】排紙ローラ対44は、トナー像定着後の転
写材Pを、完成品として、排紙トレイ45上に排出する
ものである。
【0040】以上説明したような構成の複写機10にお
いて、画像形成に際し、まず、感光体ドラム30は、駆
動手段によって矢印方向に回転駆動され、その表面が、
一次帯電器31によって、所定の極性・電位に均一に帯
電される。帯電後の感光体ドラム30表面は、リーダ部
12が読み取った原稿D1(又はD2)の画像情報に応
じて動作する露光器32からのレーザ光の照射により画
像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像器33によってトナーが付着され、トナー像と
して現像される。こうして感光体ドラム30表面に形成
されたトナー像は、レジストローラ対41等により所定
のタイミングで搬送されてきた転写材Pに対し、転写帯
電器34に転写バイアスを印加することで、転写材P表
面に転写される。トナー像転写後の感光体ドラム30
は、表面に残った残留トナーがクリーニング器35によ
って除去され、次の画像形成に供される。一方、トナー
像転写後の転写材Pは、搬送ガイド42に沿って定着器
43に搬送され、ここで加熱・加圧を受けて表面にトナ
ー像が定着される。トナー像定着後の転写材Pは、排紙
ローラ対44によって、画像面(トナー像が定着された
面)を下方に向けた姿勢、いわゆるフェースダウンで排
紙トレイ45上に排出される。以上で、複写機10によ
る画像形成(プリント)が終了する。
【0041】(転写前ガイド)上述の複写機10におい
ては、図2に示すように、矢印b方向に回転する感光体
ドラム30と、矢印c方向に回転するローラ状の転写帯
電器34(以下では、「転写ローラ34」と言い換え
る。)との間には、転写部N1が形成されている。下方
のレジストローラ対41によって上方に向けて搬送され
てきた転写材Pは、この転写部N1を通過するときに、
転写ローラ34に感光体ドラム30上のトナー像と逆極
性の転写バイアスが印加されることにより、感光体ドラ
ム上のトナー像が表面に転写される。
【0042】このように複写機10では、トナー像の転
写を受ける転写材Pは、下方から上方に搬送されるよう
に構成されているため、また、後に詳述するように、転
写部N1において、感光体ドラム30表面と転写ローラ
34表面とに間に、転写材Pの厚さよりも大きい間隙が
設けてあるため、転写材Pがレジストローラ対41と定
着器43とのうちのいずれか一方によってのみ挟持搬送
されているとき、特に、下方のレジストローラ対41に
よってのみ挟持搬送されているときには、転写部N1に
供給される転写材Pの姿勢を適宜に保持することがむず
かしい。
【0043】以下で説明する、本発明に係る転写前ガイ
ド60は、転写部N1に供給される転写材Pの姿勢を良
好に保持し、かつ従来、発生していた転写材Pの後端部
のスプリングバックを防止するように構成されている。
【0044】図3に、転写部N1、及び転写前ガイド6
0近傍の拡大図を示す。
【0045】上述したように、転写部N1において、感
光体ドラム30表面と転写ローラ34表面との間には、
例えば、0.2〜0.3mmの間隙Dが設けてある。こ
れに対して、通常使用される転写材Pの厚さは、0.1
mm程度である。したがって、転写ローラ34は、矢印
b方向に積極回転させることで、転写材Pの先端が定着
器43によって挟持されるまでの間、転写材P裏面との
摩擦によって転写材Pに搬送力を付与することは可能で
あっても、転写材Pの姿勢を保持することはできない。
このため、転写前ガイド60の形状の微妙な相違によっ
て、転写時の転写材Pの姿勢や、挙動が大きく左右され
ることになる。
【0046】本実施の形態において、転写前ガイド60
は、転写部N1の上流側に配設されて転写材Pの裏面側
をガイドする第1の転写前ガイド61と、この第1の転
写前ガイド62の上流側に配設されて転写材Pの表面側
をガイドする第2の転写前ガイド62とを備えている。
そして、前者の第1の転写前ガイド61は、その先端
(上端)に、緩やかな曲面によって形成された裏面ガイ
ド面63を有しており、また、後者の第2の転写前ガイ
ド62は、その左側上端に、傾斜した平面状の湾曲ガイ
ド面64と、この湾曲ガイド面64の最下流側に位置す
る境界65に連続する緩和ガイド面66とを有してい
る。上述の第2の転写前ガイド62は、独立で設ける外
に、例えば、感光体ドラム30の回転方向に沿っての転
写前ガイド62のすぐ上流側に配設されている現像器3
3の現像容器46の一部として構成するようにしてもよ
い。この場合には、独立に設ける場合に比して、構成の
簡略化、及び組み立ての簡略化を図ることができる。な
お、上述の湾曲ガイド面64や緩和ガイド面65は、厳
密な平面に限らず、わずかに湾曲する曲面であってもよ
い。
【0047】ここで、いくつかの直線を定義する。
【0048】転写部N1における感光体ドラム30表面
の接線を接線A、さらに、転写部N1近傍における感光
体ドラム30表面と裏面ガイド面63との共通接線を共
通接線B、そして、感光体ドラム30の中心30aと境
界65とを結ぶ直線を直線Cと決める。
【0049】このように決めた直線に対し、まず、裏面
ガイド面63は、直線Aよりも感光体ドラム30側に配
置され、また、湾曲ガイド面64は、共通接線Bよりも
転写ローラ34側に配設されている。この裏面ガイド面
63と湾曲ガイド面64との位置関係により、両者の間
において、転写材Pは、図3に示すように湾曲される。
これにより、転写材Pは、転写部N1に安定した姿勢で
供給されることになる。
【0050】また、共通接線Bに対する湾曲ガイド面6
4の傾斜角度θ1よりも、共通接線Bに対する緩和ガイ
ド面66の傾斜角度θ2を大きく設定する。このような
設定により、転写材Pは、その後端部が転写前ガイド6
0を抜ける際に、後端(後端縁)P1が湾曲ガイド面6
4に倣って移動し、この後端P1は、境界65を通過し
た後は、緩和ガイド面66に沿って移動するので、上述
の裏面ガイド面63と湾曲ガイド面64との間で形成さ
れた湾曲が徐々に緩和されていくことになる。
【0051】さらに、緩和ガイド面66における下流側
の部分を、直線Cよりも転写部側に配置する。このよう
に配置することで、転写前ガイド60によって転写材P
の先端側をガイドする際、転写材Pの先端が緩和ガイド
面66に倣って移動して感光体ドラム30表面に当接し
たときに、感光体ドラム30表面における当接位置が、
感光体ドラム30の回転方向(矢印b方向)に沿って上
述の直線Cよりも下流側になるので、転写材Pの先端が
感光体ドラム30表面と裏面ガイド面63との間を円滑
に通過して転写部に導かれることになる。
【0052】ここで、上述の共通接線Bに対する緩和ガ
イド面66の傾斜角度θ2は、一般的な複写機などの画
像形成装置においては、45〜50度に設定するとよ
い。この範囲は、感光体ドラム30の周速度、つまり転
写材Pの搬送速度が一般的な画像形成装置(例えば、周
速度が110mm/sec程度)において、緩和ガイド
面66によって転写材Pのガイド、特に転写材Pの先端
のガイドを良好に行うことができる上、有効にスプリン
グバックを防止することができる範囲、つまり、転写材
Pの円滑なガイドと、スプリングバックの防止とを両立
させることができる範囲である。なお、上述の傾斜角度
θ2の範囲、45〜50度は実験によって求めた一例を
示すものであり、したがって、感光体ドラム30の周速
度や使用する転写材Pが異なる場合には、適宜に変化す
るものである。
【0053】上述のような構成の転写前ガイド60によ
れば、転写材Pの後端部を除く部分に対しては、適宜に
湾曲させて安定した姿勢で転写部N1に供給することが
でき、かつ転写材Pの後端部に対しては、緩和ガイド面
66によって湾曲を徐々に解消することでスプリングバ
ックの発生を防止することができる。なお、湾曲を徐々
に解消するということは、言い換えると、従来のよう
に、裏面ガイド面63から転写材Pの後端P1までの距
離が短くなってから後端P1側が自由端になると強力な
スプリングバックが発生するので、これを防止するため
に、裏面ガイド面63から転写材Pの後端P1までの距
離が比較的長くてスプリングバックが弱いうちに湾曲ガ
イド64によるガイドをやめて、緩和ガイド面66によ
って積極的にスプリングバックを解消させるということ
もできる。
【0054】なお、上述の実施の形態では、感光体ドラ
ム30表面と転写ローラ34表面との間に距離D(ギャ
ップ)が設けられている構成について説明したが、本発
明は、原理的には、転写ローラ34表面が感光体ドラム
30に当接されている構成や、さらには、転写帯電器と
して、転写ローラ34に代えてコロナ放電器を使用する
構成についても適用することができる。
【0055】また、上述では、画像形成装置が電子写真
方式の複写機である場合について説明したが、複写機に
限らずプリンタやファクシミリについても、さらには、
電子写真方式に限らず静電記録方式の画像形成装置にも
適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明に係る転写前ガイド
によれば、転写材の後端部は、第2の転写前ガイドを抜
ける際、湾曲ガイド面によって湾曲されているが、後端
(後端縁)が湾曲ガイド面の最下流側の境界を通過した
後は、緩和ガイド面によって湾曲が順次に解消されてい
くので、後端が緩和ガイド面を離れるときにスプリング
バックが発生することはない。
【0057】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、スプリングバックの発生を防止して、転写不良や露
光不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図。
【図2】レジストローラ対から転写部を介して定着器ま
でいたる概略構成図。
【図3】転写部、及び転写前ガイド近傍の概略構成図。
【図4】従来の、転写部、及び転写前ガイド近傍の概略
構成図。
【符号の説明】 10……複写機(画像形成装置)、30……感光体ドラ
ム(静電潜像担持体)、31……一次帯電器(帯電手
段)、32……露光器(露光手段)、33……現像器
(現像手段)、34……転写ローラ(転写部材)、43
……定着器(定着手段)、60……転写前ガイド、61
……第1の転写前ガイド、62……第2の転写前ガイ
ド、63……裏面ガイド面、64……湾曲ガイド面、6
5……境界、66……緩和ガイド面、A……転写部にお
ける感光体ドラム(静電潜像担持体)の接線、B……転
写部近傍における感光体ドラム(静電潜像担持体)の表
面と裏面ガイド面との共通接線、C……静電潜像担持体
の中心と境界とを結ぶ直線、P……転写材、N1……転
写部、θ1……共通接線に対する湾曲ガイド面の傾斜角
度、θ2……共通接線に対する緩和ガイド面の傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 靖寛 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 (72)発明者 又吉 晃 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 (72)発明者 竹本 光利 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 BA19 BA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の静電潜像担持体と前記静電潜像
    担持体に対向配置した転写部材との間に設けられた転写
    部の上流側に配設され、搬送されてきた転写材を前記転
    写部に導く転写前ガイドにおいて、 前記転写部の上流側に配設されて転写材の裏面側をガイ
    ドする第1の転写前ガイドと、 前記第1の転写前ガイドのさらに上流側に配置されて転
    写材の表面側をガイドする第2の転写前ガイドと、を備
    え、 前記第1の転写前ガイドは、 前記転写部における前記静電潜像担持体の接線よりも前
    記静電潜像担持体側に配置されて転写材の裏面をガイド
    する裏面ガイド面を有し、 前記第2の転写前ガイドは、 前記転写部近傍における前記静電潜像担持体の表面と前
    記裏面ガイド面との共通接線よりも前記転写部材側に配
    置されて前記裏面ガイド面との間に転写材を湾曲させる
    湾曲ガイド面と、 前記湾曲ガイド面の最下流側の境界に連続するとともに
    転写材の湾曲を緩和させる緩和ガイド面とを有すること
    を特徴とする転写前ガイド。
  2. 【請求項2】 前記共通接線に対する前記湾曲ガイド面
    の傾斜角度よりも、前記共通接線に対する前記緩和ガイ
    ド面の傾斜角度の方を大きく設定することを特徴とする
    請求項1に記載の転写前ガイド。
  3. 【請求項3】 前記緩和ガイド面における下流側の部分
    を、前記静電潜像担持体の中心と前記境界とを結ぶ直線
    よりも前記転写部側に配置することを特徴とする請求項
    2に記載の転写前ガイド。
  4. 【請求項4】 前記共通接線に対する前記緩和ガイド面
    の傾斜角度が、45〜50度に設定されていることを特
    徴とする請求項3に記載の転写前ガイド。
  5. 【請求項5】 表面にトナー像が形成される円筒状の静
    電潜像担持体と、前記静電潜像担持体に対向配置されて
    前記静電潜像担持体との間に転写部を形成する転写部材
    と、前記転写部に転写材を導く転写前ガイドと、を備え
    る画像形成装置において、 前記転写前ガイドが、請求項1,2,3,又は4に記載
    の転写前ガイドであり、前記転写前ガイドにガイドされ
    て前記転写部に挿通された転写材に対して、前記転写部
    材に前記静電潜像担持体上のトナー像と逆極性の転写バ
    イアスを印加することで、前記トナー像を前記転写材に
    転写することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011133760A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Brother Industries Ltd プロセスカートリッジ、現像カートリッジおよび画像形成装置
US8515309B2 (en) 2009-12-25 2013-08-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process cartridge, developing cartridge and image forming apparatus
JP2013182139A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2014095835A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Toshiba Corp 画像形成装置
US20140219693A1 (en) * 2013-02-01 2014-08-07 Satoru Uchida Image forming apparatus

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