JPH08327043A - プラズマ式灰溶融炉の運転方法 - Google Patents

プラズマ式灰溶融炉の運転方法

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JPH08327043A
JPH08327043A JP13089895A JP13089895A JPH08327043A JP H08327043 A JPH08327043 A JP H08327043A JP 13089895 A JP13089895 A JP 13089895A JP 13089895 A JP13089895 A JP 13089895A JP H08327043 A JPH08327043 A JP H08327043A
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JP
Japan
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plasma
working gas
ash
steam
melting
Prior art date
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Pending
Application number
JP13089895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitoshi Sekiguchi
善利 関口
Kunio Sasaki
邦夫 佐々木
Shiro Sakata
詞郎 坂田
Hiroshi Kosaka
浩史 小坂
Michio Ishida
美智男 石田
Tsutomu Kuwabara
努 桑原
Hideo Sato
英夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 起動時のプラズマアークを安定させ、ランニ
ングコストを低減する。 【構成】 溶融室2に配置された陰電極3Aと陽電極3Bと
に、プラズマ作動ガスを供給して溶融室2のベースメタ
ル8と前記電極3A,3B との間でプラズマアークを発生さ
せ、この熱エネルギーにより灰を溶融するプラズマ式灰
溶融炉を運転するに際し、起動時にプラズマ作動ガスと
して窒素ガスを供給し、平常運転に入ると、プラズマ作
動ガスを窒素ガスから蒸気に切り換え、平常運転時のプ
ラズマ作動ガスを蒸気とするものである。 【効果】 低温の溶融室内で窒素ガスによりプラズマア
ークを安定させ、平常運転時に蒸気を使用することによ
りランニングコストを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみや産業廃棄物
などの焼却灰を加熱溶融して、減容化、無害化を図るプ
ラズマ式灰溶融炉の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマ式灰溶融炉は、溶融室に
配置された電極と導電体との間でプラズマ作動ガスによ
って生じるアーク放電を、プラズマ化させつつ弱プラズ
マ状態をつくり、その時に発生する高温プラズマエネル
ギーにより灰を加熱溶融するものである。その時の作動
ガスとして、(カーボン製)電極の燃焼反応を抑制し、
酸化物の生成を防止する目的で、溶融室内を還元雰囲気
保つために、窒素ガスやアルゴンガスなどの不活性ガス
が使用されている。
【0003】また本出願人は、窒素ガスやアルゴンガス
などの不活性ガスは高価で、ランニングコストが高くつ
くため、特開平7−12324号公報でプラズマ作動ガ
スとして、蒸気を使用することを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラズ
マ作動ガスとして蒸気を使用すると、特に立ち上げ時
(起動時)にプラズマアークが途切れて安定した加熱が
できないという問題が生じた。これは、溶融室が低温で
あることによる蒸気の凝縮と、蒸気から発生するO 2
よびH2 による異常燃焼、導電体であるベースメタルの
酸化反応による炉内雰囲気の変化などが原因と考えられ
る。
【0005】本発明は、上記問題点を解決して、起動時
に安定したプラズマアークが得られるとともに、ランニ
ングコストを抑制できるプラズマ式灰溶融炉の運転方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のプラズマ式灰溶融炉の運転方法は、溶融室
に電圧が印加される少なくとも2本の電極を備え、これ
ら電極にプラズマ作動ガスを供給して、溶融室に収容し
た導電体と前記電極との間でプラズマアークを発生さ
せ、この熱エネルギーにより灰を溶融するプラズマ式灰
溶融炉を運転するに際し、起動時にプラズマ作動ガスと
して不活性ガスを供給し、平常運転に入ると、プラズマ
作動ガスを不活性ガスから蒸気に切り換え、平常運転時
のプラズマ作動ガスを蒸気とするものである。
【0007】また、上記方法のプラズマ作動ガスの切り
換えは、溶融室の雰囲気温度が900℃に達した時に行
うものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、平常運転時には、プラズマ
作動ガスとして安価な蒸気を使用することにより、ラン
ニングコストを大幅に抑制することができ、また蒸気に
よるプラズマアークが不安定な起動時には、蒸気に代え
て不活性ガスを使用することで、起動時のプラズマアー
クを安定させることができる。
【0009】また、プラズマ作動ガスの切り換えを90
0℃とすることで、蒸気により安定したプラズマアーク
を得ることができ、灰を溶融室に投入してもプラズマア
ークが変動することなく、灰の溶融を開始して平常運転
に移行することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るプラズマ灰溶融炉の一実
施例を図面に基づいて説明する。灰溶融炉の炉本体1に
設けられた溶融室2には、天壁から一対の電極、陽電極
3Aと陰電極3Bが昇降自在に垂下されている。これら
電極3A,3Bには溶融電源4から電圧が印加されると
ともに、電極3A,3Bの軸心部に形成された作動ガス
供給孔5A,5Bからプラズマ作動ガスが供給される。
そして、溶融室2の底部のベースメタル(導電体)8と
の間でアーク放電されてプラズマ作動ガスをイオン化
し、プラズマアークを発生させて、この高温プラズマエ
ネルギーにより、灰供給ホッパ6から灰プッシャ7を介
して溶融室2に投入された灰Aが加熱溶融され、溶融ス
ラグSが生成される。この溶融スラグSが一定レベルを
越えると、スラグ抜出口9からスラグ冷却室10に排出
され、スラグ冷却室10の底部の水砕ピットに11に投
入されて水砕スラグが生成される。12はスラグ抜出口
9に対向して配置された補助バーナで、溶融スラグSの
固化を防止するとともに、二次燃焼室13内で排ガスの
未燃分を燃焼させ、排ガスダクト14から排出する。
【0011】作動ガス供給孔5A,5Bへのプラズマ作
動ガス供給部には、ごみ焼却炉21のボイラ部22から
蒸気を供給する第1作動ガス管23と、不活性ガスボン
ベ、たとえば窒素ガスボンベ24から窒素ガスを供給す
る第2作動ガス管25が接続されており、作動ガス制御
部26により、第1作動ガス管23に介装された第1制
御弁23aと、第2作動ガス管25に介装された第2制
御弁25aが操作されて切り換えられる。27は溶融室
2内で安定した上層部の雰囲気温度を検出するために、
たとえば熱電対式の温度計で、温度計27の出力値に基
づいて作動外制御部26で第1制御弁23aと第2制御
弁25aが操作される。
【0012】上記構成におけるプラズマ式灰溶融炉の運
転方法を説明する。 (1)陽電極3Aと陰電極3Bとを下降してベースメタ
ル8に接触させ溶融電源4から電圧を印加するととも
に、窒素ガスボンベ24から窒素ガスをプラズマ作動ガ
スとして作動ガス供給孔5A,5Bに供給し、陰電極3
Bを上昇させることにより、プラズマアークを発生させ
る。これにより、陰電極3B側でプラズマアークが発生
してベースメタル8が溶融される。また陽電極3A側は
ベースメタル8の電位差が0に近づくように、陽電極3
Aを下降させる。
【0013】(2)そして、ベースメタル8の溶融池が
充分に広がった後、陽電極3Aを上昇させてベースメタ
ル8と陽電極3Aとの間にも、プラズマアークを発生さ
せる。
【0014】(3)溶融室2内の雰囲気温度が900℃
になり、温度計27により検出されると、作動ガス制御
部26により、第2制御弁25aが閉止されるととも
に、第2制御弁23が開放されて、プラズマ作動ガスが
窒素ガスから蒸気に切り換えられる。そして、灰供給ホ
ッパ6から灰プッシャ7を介して灰Aが溶融室2に投入
されて溶融が開始される。なお、溶融室2内の雰囲気温
度が900℃以下でも炉内雰囲気が良好な時にはプラズ
マ作動ガスを切り換えることが可能である。しかし少な
くとも900℃以上であれば、プラズマアークが途切れ
ることはない。
【0015】上記運転方法によれば、溶融室1の雰囲気
温度が900℃に達した後、プラズマ作動ガスを窒素ガ
スから蒸気に切り換えても、安定したプラズマアークが
得られ、その後ベースメタル8上に灰Aが投入されて
も、プラズマアークか途切れることなく、安定して灰の
溶融を続行することができた。また、蒸気をプラズマ作
動ガスとした平常運転時にも、窒素ガスをプラズマ作動
ガスとした場合と同様に灰の溶融を行うことができ、電
力消費量や電極3A,3Bの消耗量も窒素ガスと同様で
あり、異常は認められなかった。
【0016】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、平
常運転時には、プラズマ作動ガスとして安価な蒸気を使
用することにより、ランニングコストを大幅に抑制する
ことができ、また蒸気によるプラズマアークが不安定な
起動時には、蒸気に代えて不活性ガスを使用すること
で、起動時のプラズマアークを安定させることができ
る。
【0017】また、プラズマ作動ガスの切り換えを90
0℃とすることで、蒸気により安定したプラズマアーク
を得ることができ、灰を溶融室に投入してもプラズマア
ークが変動することなく、灰の溶融を開始して平常運転
に移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る灰溶融炉の一実施例を示す構成図
である。
【符号の説明】
2 溶融室 3A 陰電極 3B 陽電極 4 溶融電源 5A,5B 作動ガス供給孔 8 ベースメタル 22 ボイラ部 23 第1作動ガス管 23a 第1制御弁 24 窒素ガスボンベ 25 第2作動ガス管 25a 第2制御弁 26 作動ガス制御部 27 温度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 浩史 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 石田 美智男 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 桑原 努 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 佐藤 英夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融室に電圧が印加される少なくとも2
    本の電極を備え、これら電極にプラズマ作動ガスを供給
    して、溶融室に収容した導電体と前記電極との間でプラ
    ズマアークを発生させ、この熱エネルギーにより灰を溶
    融するプラズマ式灰溶融炉を運転するに際し、起動時に
    プラズマ作動ガスとして不活性ガスを供給し、平常運転
    に入ると、プラズマ作動ガスを不活性ガスから蒸気に切
    り換え、平常運転時のプラズマ作動ガスを蒸気とするこ
    とを特徴とするプラズマ式灰溶融炉の運転方法。
  2. 【請求項2】 プラズマ作動ガスの切り換えは、溶融室
    の雰囲気温度が900℃に達した時に行うことをことを
    特徴とする請求項1記載のプラズマ式灰溶融炉の運転方
    法。
JP13089895A 1995-05-30 1995-05-30 プラズマ式灰溶融炉の運転方法 Pending JPH08327043A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112393257A (zh) * 2020-11-16 2021-02-23 浙江蓝太能源工程有限公司 一种基于plc的热等离子体炬高温熔融炉控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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