JPH08326566A - 排気ブレーキバルブ - Google Patents
排気ブレーキバルブInfo
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- JPH08326566A JPH08326566A JP8040858A JP4085896A JPH08326566A JP H08326566 A JPH08326566 A JP H08326566A JP 8040858 A JP8040858 A JP 8040858A JP 4085896 A JP4085896 A JP 4085896A JP H08326566 A JPH08326566 A JP H08326566A
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- Japan
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- valve body
- rotary shaft
- diameter portion
- exhaust brake
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転軸の戻り特性の悪化を防止するととも
に、上記軸受部材を通して排気ガスが外部へ漏洩するこ
とを防止する。 【解決手段】 弁体4の回転軸15を回動自在に支持す
る一方の軸受部材17の一端を、回転軸15に添って取
付板20を貫通させてレバー9の近くまで延設した構成
とすることにより、弁体4の回転軸15とその軸受部材
の一端内周縁とが接触する部分を、図示しないアクチュ
エータからの回転駆動力が加えられるレバーの力点の近
くまで移動させ、もって、上記回転軸と上記軸受部材と
の摺動部分の摩耗を低減させるようにしている。
に、上記軸受部材を通して排気ガスが外部へ漏洩するこ
とを防止する。 【解決手段】 弁体4の回転軸15を回動自在に支持す
る一方の軸受部材17の一端を、回転軸15に添って取
付板20を貫通させてレバー9の近くまで延設した構成
とすることにより、弁体4の回転軸15とその軸受部材
の一端内周縁とが接触する部分を、図示しないアクチュ
エータからの回転駆動力が加えられるレバーの力点の近
くまで移動させ、もって、上記回転軸と上記軸受部材と
の摺動部分の摩耗を低減させるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などに装備
される排気ブレーキ装置における排気ブレーキバルブの
改良に関する。
される排気ブレーキ装置における排気ブレーキバルブの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ブレーキ装置は、主としてトラック
やバスなどに装備されるもので、エンジンの排気管の途
中に配設された排気ブレーキバルブを閉じて排気ガス圧
を上昇させ、長い降坂路などにおいて、車両に効果的な
制動を行うようにしたものである。
やバスなどに装備されるもので、エンジンの排気管の途
中に配設された排気ブレーキバルブを閉じて排気ガス圧
を上昇させ、長い降坂路などにおいて、車両に効果的な
制動を行うようにしたものである。
【0003】従来、この種の排気ブレーキバルブとして
は、例えば図3に示すものがある。同図において、排気
ブレーキバルブ1は、エンジンの排気ガス通路2の一部
を形成するバルブ本体3と、このバルブ本体3の内部に
配設される円板状の弁体4とを備えている。弁体4を支
持する回転軸5は、筒状の軸受部材(ブッシュ)6,7
およびパッキング(シールリング)8をそれぞれ介し
て、バルブ本体3に回動自在に取り付けられている。
は、例えば図3に示すものがある。同図において、排気
ブレーキバルブ1は、エンジンの排気ガス通路2の一部
を形成するバルブ本体3と、このバルブ本体3の内部に
配設される円板状の弁体4とを備えている。弁体4を支
持する回転軸5は、筒状の軸受部材(ブッシュ)6,7
およびパッキング(シールリング)8をそれぞれ介し
て、バルブ本体3に回動自在に取り付けられている。
【0004】そして、図示しないアクチュエータの駆動
軸の軸心Aの位置で、回転軸5の一端にレバー9が固着
されている。回転軸5には、レバー9を介して上記アク
チュエータから回転駆動力が伝達される。アクチュエー
タからの回転駆動力によって回転軸5が回動されると、
排気ガス通路2が弁体4により開閉される。なお、図3
は開弁状態を示す。
軸の軸心Aの位置で、回転軸5の一端にレバー9が固着
されている。回転軸5には、レバー9を介して上記アク
チュエータから回転駆動力が伝達される。アクチュエー
タからの回転駆動力によって回転軸5が回動されると、
排気ガス通路2が弁体4により開閉される。なお、図3
は開弁状態を示す。
【0005】排気ブレーキバルブ1は、排気ブレーキ作
動時、すなわち弁体4の閉弁時、該弁体4にて排気ガス
通路2を完全に閉塞してしまうと、排気ガス圧が過大な
負荷としてエンジンに作用し、そのため、エンジンスト
ップを招来する。従って、排気ブレーキバルブ1では、
排気ガス通路2を完全に閉塞状態にすることなく、弁体
4と排気ガス通路2の周面との間に僅かな隙間を設けた
り、または弁体4に穴をあけたりしている。
動時、すなわち弁体4の閉弁時、該弁体4にて排気ガス
通路2を完全に閉塞してしまうと、排気ガス圧が過大な
負荷としてエンジンに作用し、そのため、エンジンスト
ップを招来する。従って、排気ブレーキバルブ1では、
排気ガス通路2を完全に閉塞状態にすることなく、弁体
4と排気ガス通路2の周面との間に僅かな隙間を設けた
り、または弁体4に穴をあけたりしている。
【0006】他方、排気ブレーキバルブ1は、その構造
上、上記排気ガスの軸受部分7からの漏洩を防止する構
造を採用する必要があった。すなわち、排気ブレーキバ
ルブ1では、排気ガスによるエンジン周辺の汚れを防止
するため、軸受部材7からの排気ガスの漏洩を防止し、
該排気ガスは下流側のマフラを通過させた後、大気へ放
出する必要があった。そこで、排気ブレーキバルブ1で
は、パッキング8を用いること等により、排気ガスの軸
受部分からの漏洩を防止するようにしていた。
上、上記排気ガスの軸受部分7からの漏洩を防止する構
造を採用する必要があった。すなわち、排気ブレーキバ
ルブ1では、排気ガスによるエンジン周辺の汚れを防止
するため、軸受部材7からの排気ガスの漏洩を防止し、
該排気ガスは下流側のマフラを通過させた後、大気へ放
出する必要があった。そこで、排気ブレーキバルブ1で
は、パッキング8を用いること等により、排気ガスの軸
受部分からの漏洩を防止するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
気ブレーキバルブ1にあっては、次に説明する理由によ
り、該排気ブレーキバルブから直接大気へ排気ガスが漏
洩するという問題点があった。すなわち、排気ブレーキ
バルブ1では、上記アクチュエータからの回転駆動力が
レバー9を介して回転軸5に加えられるようになってい
る。そして、その回転軸5を支持する軸受部材7は、図
示しないアクチュエータから回転軸5に回転駆動力を伝
えるレバー9の力点Bから遠く離れた位置に配設されて
いる(図3参照)。
気ブレーキバルブ1にあっては、次に説明する理由によ
り、該排気ブレーキバルブから直接大気へ排気ガスが漏
洩するという問題点があった。すなわち、排気ブレーキ
バルブ1では、上記アクチュエータからの回転駆動力が
レバー9を介して回転軸5に加えられるようになってい
る。そして、その回転軸5を支持する軸受部材7は、図
示しないアクチュエータから回転軸5に回転駆動力を伝
えるレバー9の力点Bから遠く離れた位置に配設されて
いる(図3参照)。
【0008】このため、上記アクチュエータからの回転
駆動力が回転軸5に加わえられて、該回転軸に曲げモー
メントが働いた場合、この曲げモーメントの作用によ
り、軸受部材7の一端内周縁Cと回転軸5とが接触して
互いにコジレる。これにより、軸受部材7およびパッキ
ング8が磨耗し、この摩耗の進行によってその部分から
排気ガスが大気へ漏洩するという問題点があった。同時
に、回転軸5と軸受部材7との間の摩耗により、これら
の間の摺動摩擦抵抗が大きくなるとともに、回動摩擦ト
ルクが増加し、回転軸5の戻り特性が悪化する虞があっ
た。
駆動力が回転軸5に加わえられて、該回転軸に曲げモー
メントが働いた場合、この曲げモーメントの作用によ
り、軸受部材7の一端内周縁Cと回転軸5とが接触して
互いにコジレる。これにより、軸受部材7およびパッキ
ング8が磨耗し、この摩耗の進行によってその部分から
排気ガスが大気へ漏洩するという問題点があった。同時
に、回転軸5と軸受部材7との間の摩耗により、これら
の間の摺動摩擦抵抗が大きくなるとともに、回動摩擦ト
ルクが増加し、回転軸5の戻り特性が悪化する虞があっ
た。
【0009】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
回転軸の戻り特性の悪化を防止するとともに、上記軸受
部材を通して排気ガスが外部へ漏洩することを防止する
ことができる排気ブレーキバルブを提供することを目的
とする。
回転軸の戻り特性の悪化を防止するとともに、上記軸受
部材を通して排気ガスが外部へ漏洩することを防止する
ことができる排気ブレーキバルブを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明では、(a) エンジンの排気管中に設けら
れ、その排気ガス通路の一部を形成するバルブ本体と、
(b) 該バルブ本体の内部に配設される弁体と、
(c) 該弁体に固着される大径部と、該大径部から同
心軸状に延出されるとともに、回転駆動力が伝達される
小径部とを有する回転軸と、(d) 上記排気ガス通路
に連通するように上記バルブ本体に形成された貫通穴内
に嵌合され、上記回転軸の小径部を回動自在に支持する
筒状の軸受部材と、(e) 上記貫通穴を塞ぐように上
記バルブ本体の外側に固着されるとともに、上記回転軸
の小径部が貫通される取付板と、(f) 該取付板の外
方に突出された上記回転軸の小径部の先端に固着され、
回転駆動力を伝達するレバーとを備えた排気ブレーキバ
ルブにおいて、上記軸受部材の一端が、上記回転軸の小
径部に添って上記取付板を貫通し、上記レバーの近くま
で延設された構成としている。
く、本発明では、(a) エンジンの排気管中に設けら
れ、その排気ガス通路の一部を形成するバルブ本体と、
(b) 該バルブ本体の内部に配設される弁体と、
(c) 該弁体に固着される大径部と、該大径部から同
心軸状に延出されるとともに、回転駆動力が伝達される
小径部とを有する回転軸と、(d) 上記排気ガス通路
に連通するように上記バルブ本体に形成された貫通穴内
に嵌合され、上記回転軸の小径部を回動自在に支持する
筒状の軸受部材と、(e) 上記貫通穴を塞ぐように上
記バルブ本体の外側に固着されるとともに、上記回転軸
の小径部が貫通される取付板と、(f) 該取付板の外
方に突出された上記回転軸の小径部の先端に固着され、
回転駆動力を伝達するレバーとを備えた排気ブレーキバ
ルブにおいて、上記軸受部材の一端が、上記回転軸の小
径部に添って上記取付板を貫通し、上記レバーの近くま
で延設された構成としている。
【0011】
【作用】本発明は、上記構成によって、弁体の回転軸と
その軸受部材の一端内周縁とが接触する部分を、図示し
ないアクチュエータからの回転駆動力が加えられるレバ
ーの力点の近くまで移動させ、上記回転軸と上記軸受部
材との摺動部分の摩耗を低減させるようにしている。
その軸受部材の一端内周縁とが接触する部分を、図示し
ないアクチュエータからの回転駆動力が加えられるレバ
ーの力点の近くまで移動させ、上記回転軸と上記軸受部
材との摺動部分の摩耗を低減させるようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明
の排気ブレーキバルブの一実施例を示す一部断面図で、
図3と同一部材には同一符号を付してその説明を省略す
る。本実施例の排気ブレーキバルブは、エンジンの排気
管中であって消音器よりも上記エンジン側に配設され、
上記排気管内の排気ガス通路を開閉し、排気ガスの流れ
を閉塞または開放するように構成されている。
適な実施例を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明
の排気ブレーキバルブの一実施例を示す一部断面図で、
図3と同一部材には同一符号を付してその説明を省略す
る。本実施例の排気ブレーキバルブは、エンジンの排気
管中であって消音器よりも上記エンジン側に配設され、
上記排気管内の排気ガス通路を開閉し、排気ガスの流れ
を閉塞または開放するように構成されている。
【0013】図1において、排気ブレーキバルブ11
は、排気ガス通路2の一部を形成するほぼ円筒形状のバ
ルブ本体3と、このバルブ本体3の円形状の内部通路1
2に開閉自在に配設される円板状の弁体4とを備えてい
る。バルブ本体3には、その内部通路12に連通し、か
つ内部通路12を横断するように両側に同心軸状に形成
された一対の貫通穴13a,13bが穿設されている。
これら貫通穴13a,13bの内部には、その外周面に
複数(本実施例では2つまたは3つ)の段部を有する筒
状の軸受部材(ブッシュ)16,17が、締まりばめに
よる圧入嵌合によって配設されている。
は、排気ガス通路2の一部を形成するほぼ円筒形状のバ
ルブ本体3と、このバルブ本体3の円形状の内部通路1
2に開閉自在に配設される円板状の弁体4とを備えてい
る。バルブ本体3には、その内部通路12に連通し、か
つ内部通路12を横断するように両側に同心軸状に形成
された一対の貫通穴13a,13bが穿設されている。
これら貫通穴13a,13bの内部には、その外周面に
複数(本実施例では2つまたは3つ)の段部を有する筒
状の軸受部材(ブッシュ)16,17が、締まりばめに
よる圧入嵌合によって配設されている。
【0014】回転軸15の大径部15aには、弁体4が
ボルト4aにより固定されている。回転軸15には、そ
の大径部15aから両端に同心軸状に延出される小径部
15b,15cが形成されている。その一方の小径部1
5bは軸受部材16に回転自在に支持されている。ま
た、他方の小径部15cは、軸受部材17によって回転
自在に支持されている。さらに、他方の小径部15c
は、レバー9を介して図示しないアクチュエータからの
回転駆動力が回転軸15に伝達されるように長く形成さ
れ、軸受部材17を貫通している。これにより、弁体4
は、バルブ本体3の内部通路12内に開閉および回動自
在に支持されている。
ボルト4aにより固定されている。回転軸15には、そ
の大径部15aから両端に同心軸状に延出される小径部
15b,15cが形成されている。その一方の小径部1
5bは軸受部材16に回転自在に支持されている。ま
た、他方の小径部15cは、軸受部材17によって回転
自在に支持されている。さらに、他方の小径部15c
は、レバー9を介して図示しないアクチュエータからの
回転駆動力が回転軸15に伝達されるように長く形成さ
れ、軸受部材17を貫通している。これにより、弁体4
は、バルブ本体3の内部通路12内に開閉および回動自
在に支持されている。
【0015】20は、排気ブレーキバルブ11を取り付
けるための取付板である。取付板20は、軸受部材17
の外端部を塞ぐように、バルブ本体3の外側に固着され
ている。また、密閉板21は、軸受部材16の外端部を
塞ぐように、バルブ本体3の外側に固着されている。取
付板20からは、その貫通穴20aを介して、回転軸1
5の小径部15cが外方に突出されている。回転軸15
の端部15dには、図示しないアクチュエータの駆動軸
の軸心Aの位置で、レバー9が固着されている。
けるための取付板である。取付板20は、軸受部材17
の外端部を塞ぐように、バルブ本体3の外側に固着され
ている。また、密閉板21は、軸受部材16の外端部を
塞ぐように、バルブ本体3の外側に固着されている。取
付板20からは、その貫通穴20aを介して、回転軸1
5の小径部15cが外方に突出されている。回転軸15
の端部15dには、図示しないアクチュエータの駆動軸
の軸心Aの位置で、レバー9が固着されている。
【0016】レバー9には、上記アクチュエータの駆動
軸が連結されており、これによって、該アクチュエータ
からの回動力が回転軸15に伝達される。上記アクチュ
エータからの回動力が回転軸15に伝達されると、弁体
4が回動されて排気ガス通路2が開閉され、その閉塞動
作時に排気ブレーキが作用する。
軸が連結されており、これによって、該アクチュエータ
からの回動力が回転軸15に伝達される。上記アクチュ
エータからの回動力が回転軸15に伝達されると、弁体
4が回動されて排気ガス通路2が開閉され、その閉塞動
作時に排気ブレーキが作用する。
【0017】ところで、軸受部材16,17は、約81
0℃の排気ガスに接触するため、耐熱、耐食鋼材(例え
ば、材質がSUH3)からなる。回転軸15の小径部1
5cが回動自在に支持される駆動側(レバー9側)の軸
受部材17は、その一端が、回転軸15の小径部15c
に添って、上記図示しないアクチュエータからの駆動軸
の軸心Aの位置、すなわちレバー9の近くまで延設され
ている。そして、軸受部材17の弁体4寄りの内周部分
には、例えば、黒鉛またはバーミキュライト(ヒル石)
からなるパッキンシール18が嵌着されている。
0℃の排気ガスに接触するため、耐熱、耐食鋼材(例え
ば、材質がSUH3)からなる。回転軸15の小径部1
5cが回動自在に支持される駆動側(レバー9側)の軸
受部材17は、その一端が、回転軸15の小径部15c
に添って、上記図示しないアクチュエータからの駆動軸
の軸心Aの位置、すなわちレバー9の近くまで延設され
ている。そして、軸受部材17の弁体4寄りの内周部分
には、例えば、黒鉛またはバーミキュライト(ヒル石)
からなるパッキンシール18が嵌着されている。
【0018】このような排気ブレーキバルブ11では、
図1に示すように、図示しないアクチュエータからの回
転駆動力が、回転軸15の端部15dに固着されたレバ
ー9に加えられると、回転軸15と軸受部材17の一端
内周縁Cとが接する。回転軸15と軸受部材17の一端
内周縁Bとが接触する部分は、その回転駆動力のレバー
9の力点Bの近くに位置し、従来のものに比べて、力点
Bに極めて近くなる。このため、回転軸15の回動によ
り、回転軸15と駆動側の軸受部材17の一端内周縁C
とが接触する部分にかかる力が、従来のものに比べて小
さくなり、該接触部分における摩耗が低減される。
図1に示すように、図示しないアクチュエータからの回
転駆動力が、回転軸15の端部15dに固着されたレバ
ー9に加えられると、回転軸15と軸受部材17の一端
内周縁Cとが接する。回転軸15と軸受部材17の一端
内周縁Bとが接触する部分は、その回転駆動力のレバー
9の力点Bの近くに位置し、従来のものに比べて、力点
Bに極めて近くなる。このため、回転軸15の回動によ
り、回転軸15と駆動側の軸受部材17の一端内周縁C
とが接触する部分にかかる力が、従来のものに比べて小
さくなり、該接触部分における摩耗が低減される。
【0019】図2は、本発明の排気ブレーキバルブの他
の実施例を示す一部断面図で、該排気ブレーキバルブ3
1は、図1中の軸受部材17に代えて、外周面に複数
(本実施例では2)の段部を有する筒状の軸受部材(ブ
ッシュ)27が、締まりばめにより、バルブ本体3の貫
通穴13cに圧入嵌合させたものである。ここで、図1
と同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
の実施例を示す一部断面図で、該排気ブレーキバルブ3
1は、図1中の軸受部材17に代えて、外周面に複数
(本実施例では2)の段部を有する筒状の軸受部材(ブ
ッシュ)27が、締まりばめにより、バルブ本体3の貫
通穴13cに圧入嵌合させたものである。ここで、図1
と同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】この場合、軸受部材27は、約810℃の
排気ガスに接触するため、耐熱、耐摩耗性のある鉄・ク
ロム・モリブデン系の焼結材からなり、その一端が、回
転軸15の小径部15cに添って、上記図示しないアク
チュエータからの駆動軸の軸心位置、すなわちレバー9
の近くまで延設されている。そして、軸受部材17の弁
体4寄りには、例えば、耐熱性のあるステンレス鋼(例
えば、SUS304)からなるシールリング(ラビリン
スシール)28が挿設されている。このシールリング2
8のラビリンス効果によって、回転軸15の小径部15
cに沿う排気ガスの漏れは低減される。
排気ガスに接触するため、耐熱、耐摩耗性のある鉄・ク
ロム・モリブデン系の焼結材からなり、その一端が、回
転軸15の小径部15cに添って、上記図示しないアク
チュエータからの駆動軸の軸心位置、すなわちレバー9
の近くまで延設されている。そして、軸受部材17の弁
体4寄りには、例えば、耐熱性のあるステンレス鋼(例
えば、SUS304)からなるシールリング(ラビリン
スシール)28が挿設されている。このシールリング2
8のラビリンス効果によって、回転軸15の小径部15
cに沿う排気ガスの漏れは低減される。
【0021】さらに、本実施例では、軸受部材27の取
付板20から突出する部分が防水カバー29によって覆
われている。回転軸15の小径部15cの先端部は、防
水カバー29の軸挿通孔29aを介して外部へ突出さ
れ、ここにレバー9が取付けられている。防水カバー2
9を取付けたことにより、軸受部材27と回転軸15の
小径部15cとの間を通じて、泥水がバルブ本体3内へ
浸入するのが防止される。また、回転軸15の小径部1
5cに沿う排気ガスの漏れがあったとしても、その漏れ
の量はシールリング28のラビリンス効果によってわず
かであり、その排気ガスによって生じるわずかなススは
防水カバー29の内側面またはレバー9の内側面に付着
する。したがって、ススが外部へ飛び散って外部の他の
機器を汚したりすることを低減することができる。
付板20から突出する部分が防水カバー29によって覆
われている。回転軸15の小径部15cの先端部は、防
水カバー29の軸挿通孔29aを介して外部へ突出さ
れ、ここにレバー9が取付けられている。防水カバー2
9を取付けたことにより、軸受部材27と回転軸15の
小径部15cとの間を通じて、泥水がバルブ本体3内へ
浸入するのが防止される。また、回転軸15の小径部1
5cに沿う排気ガスの漏れがあったとしても、その漏れ
の量はシールリング28のラビリンス効果によってわず
かであり、その排気ガスによって生じるわずかなススは
防水カバー29の内側面またはレバー9の内側面に付着
する。したがって、ススが外部へ飛び散って外部の他の
機器を汚したりすることを低減することができる。
【0022】このような排気ブレーキバルブ31は、図
1に示した実施例の場合と同様に、回転軸15と軸受部
材27の一端内周縁Cとが接触する部分は、従来のもの
に比べて、力点Bに極めて近くなる。このため、回転軸
15の回動により、回転軸15と駆動側の軸受部材27
との接触部分にかかる力が、従来のものに比べて小さく
なり、該接触部分の摩耗が低減される。
1に示した実施例の場合と同様に、回転軸15と軸受部
材27の一端内周縁Cとが接触する部分は、従来のもの
に比べて、力点Bに極めて近くなる。このため、回転軸
15の回動により、回転軸15と駆動側の軸受部材27
との接触部分にかかる力が、従来のものに比べて小さく
なり、該接触部分の摩耗が低減される。
【0023】なお、本発明の技術は上記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は上記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は上記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
排気ブレーキバルブによれば、回転軸の駆動側(レバー
側)の軸受部材の一端が、上記回転軸の小径部に添って
取付板を貫通し、該レバーの近くまで延設されたので、
構造上、弁体を回動する上記回転軸とその軸受け部材の
一端内周縁とが接触する部分を、図示しないアクチュエ
ータからの回転駆動力が伝えられる上記レバーの力点の
近くまで移動させることができる。
排気ブレーキバルブによれば、回転軸の駆動側(レバー
側)の軸受部材の一端が、上記回転軸の小径部に添って
取付板を貫通し、該レバーの近くまで延設されたので、
構造上、弁体を回動する上記回転軸とその軸受け部材の
一端内周縁とが接触する部分を、図示しないアクチュエ
ータからの回転駆動力が伝えられる上記レバーの力点の
近くまで移動させることができる。
【0025】これにより、上記回転軸と上記軸受部材の
一端内周縁とが接触する部分は、従来のものに比べて、
上記力点に極めて近くなるので、上記回転軸と駆動側の
上記軸受部材との接触部分における摩耗を低減させるこ
とができるとともに、上記接触部分における回動摩擦ト
ルクを低減させることができる。このため、上記回転軸
の戻り特性が悪化することなく、当該バルブの機能が正
常に保つことができる。
一端内周縁とが接触する部分は、従来のものに比べて、
上記力点に極めて近くなるので、上記回転軸と駆動側の
上記軸受部材との接触部分における摩耗を低減させるこ
とができるとともに、上記接触部分における回動摩擦ト
ルクを低減させることができる。このため、上記回転軸
の戻り特性が悪化することなく、当該バルブの機能が正
常に保つことができる。
【0026】しかも、上記軸受部材が上記レバーの力点
の近くまで長くなったことにより、上記軸受部材内にお
けるシール長も十分に長くなった。このため、上記回転
軸の小径部と上記軸受部材との間を通じて排気ガスが大
気中に漏洩するのを効果的に防止することができる。同
時に、上記軸受部材の一部が取付板の外方に突出され
て、大気に触れて冷却されることにより、排気ブレーキ
バルブとしての耐久性が増し、長寿命化を図ることがで
きる。
の近くまで長くなったことにより、上記軸受部材内にお
けるシール長も十分に長くなった。このため、上記回転
軸の小径部と上記軸受部材との間を通じて排気ガスが大
気中に漏洩するのを効果的に防止することができる。同
時に、上記軸受部材の一部が取付板の外方に突出され
て、大気に触れて冷却されることにより、排気ブレーキ
バルブとしての耐久性が増し、長寿命化を図ることがで
きる。
【0027】また、上記軸受部材の外周面に複数個の段
部を形成したことにより、上記軸受部材を上記バルブ本
体に圧入して固定することができるので、その組付けが
容易である。
部を形成したことにより、上記軸受部材を上記バルブ本
体に圧入して固定することができるので、その組付けが
容易である。
【0028】さらに、上記軸受部材の内周面にパッキン
シールが固着し、または、上記軸受部材の上記弁体寄り
にシーリングを配置した構成としたことにより、上記回
転軸と駆動側の上記軸受部材との接触部分における摩耗
防止に悪影響を与えることなく、上記軸受部材と上記回
転軸との間におけるシール性をさらに向上させることが
できるとともに、これらのシール材によるラビリンス効
果を十分に発揮させることができる。
シールが固着し、または、上記軸受部材の上記弁体寄り
にシーリングを配置した構成としたことにより、上記回
転軸と駆動側の上記軸受部材との接触部分における摩耗
防止に悪影響を与えることなく、上記軸受部材と上記回
転軸との間におけるシール性をさらに向上させることが
できるとともに、これらのシール材によるラビリンス効
果を十分に発揮させることができる。
【0029】さらにまた、上記軸受部材の外周面に防水
カバーを圧入固定したことにより、上記軸受部材と上記
回転軸の小径部との間を通じて、泥水が上記バルブ本体
内へ浸入したりするのを防止することができる。同時
に、わすかに漏れた排気ガスのススは、上記防止カバー
の内側や上記レバーの内側に付着し、ススが外部へ飛び
散って外部の他の機器を汚したりすることを効果的に防
止することができる。
カバーを圧入固定したことにより、上記軸受部材と上記
回転軸の小径部との間を通じて、泥水が上記バルブ本体
内へ浸入したりするのを防止することができる。同時
に、わすかに漏れた排気ガスのススは、上記防止カバー
の内側や上記レバーの内側に付着し、ススが外部へ飛び
散って外部の他の機器を汚したりすることを効果的に防
止することができる。
【図1】本発明の排気ブレーキバルブの一実施例を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図2】本発明の排気ブレーキバルブの他の実施例を示
す一部断面図である。
す一部断面図である。
【図3】従来の排気ブレーキバルブを示す一部断面図で
ある。
ある。
1,11,31 排気ブレーキバルブ 2 排気ガス通路 3 バルブ本体 4 バルブ本体 9 レバー 13a,13b 貫通穴 15 回転軸 15a 大径部 15b,15c 小径部 15d 端部 16,17,27 軸受部材 18 パッキンシール 20 取付板 28 シールリング A アクチュエータの駆動軸の軸心 B 力点 C 一端内周縁
Claims (5)
- 【請求項1】(a) エンジンの排気管中に設けられ、
その排気ガス通路の一部を形成するバルブ本体と、 (b) 該バルブ本体の内部に配設される弁体と、 (c) 該弁体に固着される大径部と、該大径部から同
心軸状に延出されるとともに、回転駆動力が伝達される
小径部とを有する回転軸と、 (d) 上記排気ガス通路に連通するように上記バルブ
本体に形成された貫通穴内に嵌合され、上記回転軸の小
径部を回動自在に支持する筒状の軸受部材と、 (e) 上記貫通穴を塞ぐように上記バルブ本体の外側
に固着されるとともに、上記回転軸の小径部が貫通され
る取付板と、 (f) 該取付板の外方に突出された上記回転軸の小径
部の先端に固着され、回転駆動力を伝達するレバーとを
備えた排気ブレーキバルブにおいて、 (g) 上記軸受部材の一端が、上記回転軸の小径部に
添って上記取付板を貫通し、上記レバーの近くまで延設
されたことを特徴とする排気ブレーキバルブ。 - 【請求項2】 上記軸受部材の外周面に複数個の段部が
形成されたことを特徴とする請求項1に記載の排気ブレ
ーキバルブ。 - 【請求項3】 上記軸受部材の内周面の上記弁体寄りに
パッキンシールが固着されたことを特徴とする請求項1
に記載の排気ブレーキバルブ。 - 【請求項4】 上記軸受部材の上記弁体寄りにシーリン
グを配置したことを特徴とする請求項1に記載の排気ブ
レーキバルブ。 - 【請求項5】 上記軸受部材の外周面に防水カバーを圧
入固定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の排気ブレーキバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8040858A JPH08326566A (ja) | 1995-03-28 | 1996-02-28 | 排気ブレーキバルブ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6903495 | 1995-03-28 | ||
JP7-69034 | 1995-03-28 | ||
JP8040858A JPH08326566A (ja) | 1995-03-28 | 1996-02-28 | 排気ブレーキバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08326566A true JPH08326566A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=26380377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8040858A Pending JPH08326566A (ja) | 1995-03-28 | 1996-02-28 | 排気ブレーキバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08326566A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10662871B2 (en) | 2016-02-19 | 2020-05-26 | Ihi Corporation | Nozzle drive mechanism, turbocharger, variable capacity turbocharger |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP8040858A patent/JPH08326566A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10662871B2 (en) | 2016-02-19 | 2020-05-26 | Ihi Corporation | Nozzle drive mechanism, turbocharger, variable capacity turbocharger |
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