JPH08326460A - 掘削装置およびアースオーガドリル並びに掘削爪 - Google Patents
掘削装置およびアースオーガドリル並びに掘削爪Info
- Publication number
- JPH08326460A JPH08326460A JP15111095A JP15111095A JPH08326460A JP H08326460 A JPH08326460 A JP H08326460A JP 15111095 A JP15111095 A JP 15111095A JP 15111095 A JP15111095 A JP 15111095A JP H08326460 A JPH08326460 A JP H08326460A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- claw
- excavating
- mounting body
- contact
- bolting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Earth Drilling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 掘削爪を掘削装置本体に締めつけている
ボルトが緩むことを防止することができる掘削装置およ
びアースオーガドリル並びに掘削爪を提供する。 【構 成】 アースオーガドリルの回転シャフト(1
1)の外周面には排土用のスクリュー板(12)が固定
され、このスクリュー板の下部に爪取付体(16)が溶
接されている。この爪取付体に掘削爪(13)をボルト
(26)締めし、このボルト締めにより掘削爪の面(2
3a)と爪取付体の面(17)とは互いに当接してい
る。また、ボルト締めにより掘削爪の面に当接する爪取
付体の面には、その中央部に凹部(19)が形成されて
いる。
ボルトが緩むことを防止することができる掘削装置およ
びアースオーガドリル並びに掘削爪を提供する。 【構 成】 アースオーガドリルの回転シャフト(1
1)の外周面には排土用のスクリュー板(12)が固定
され、このスクリュー板の下部に爪取付体(16)が溶
接されている。この爪取付体に掘削爪(13)をボルト
(26)締めし、このボルト締めにより掘削爪の面(2
3a)と爪取付体の面(17)とは互いに当接してい
る。また、ボルト締めにより掘削爪の面に当接する爪取
付体の面には、その中央部に凹部(19)が形成されて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掘削爪がボルトにより
着脱自在に取り付けられているアースオーガドリルなど
の掘削装置およびその掘削爪に関する。
着脱自在に取り付けられているアースオーガドリルなど
の掘削装置およびその掘削爪に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における掘削爪が掘削装置本体に取
り付けられている構造を、図6を用いて説明する。図6
は、掘削爪が掘削装置本体に取り付けられている構造を
説明するための模式図で、(a)が従来のものの理想状
態の図、(b)が従来のものの現実の状態の図、(c)
が本発明の一実施例の図、(d)が別の実施例の図であ
る。図6(a)において、アースオーガドリルなどの掘
削装置の本体1に爪取付体4を固定し、この爪取付体4
に掘削爪2をボルト3で締め付けて着脱自在に取り付け
ている。そして、ボルト締めにより互いに当接する掘削
爪の面2aと爪取付体の面4a(以下「当接面」と呼
ぶ。)は平坦に形成されており、当接面2a,4aの全
面が互いに密着するように形成されている。なお、5は
掘削爪の刃先である。
り付けられている構造を、図6を用いて説明する。図6
は、掘削爪が掘削装置本体に取り付けられている構造を
説明するための模式図で、(a)が従来のものの理想状
態の図、(b)が従来のものの現実の状態の図、(c)
が本発明の一実施例の図、(d)が別の実施例の図であ
る。図6(a)において、アースオーガドリルなどの掘
削装置の本体1に爪取付体4を固定し、この爪取付体4
に掘削爪2をボルト3で締め付けて着脱自在に取り付け
ている。そして、ボルト締めにより互いに当接する掘削
爪の面2aと爪取付体の面4a(以下「当接面」と呼
ぶ。)は平坦に形成されており、当接面2a,4aの全
面が互いに密着するように形成されている。なお、5は
掘削爪の刃先である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、爪取付体4
は、図6(b)に図示するように、掘削装置本体1に溶
接6により固定されている。そして、この溶接6の際
に、爪取付体4が溶接歪みを起こし、その当接面4aが
外側に凸の状態で湾曲することがある。このように爪取
付体4の当接面4aが湾曲すると、爪取付体4の当接面
4aと掘削爪2の当接面2aとはその全面が密着しない
で、その中央部の点Aの一点または点Aにおける図6
(b)の紙面に垂直な一線で当接する。この状態で掘削
爪2を爪取付体4にボルト3で締め付けると、一応固定
されるが、掘削爪が地盤を掘削する際に発生する振動な
どで掘削爪2が矢印で図示するように揺動し、その影響
でボルト3が緩むことがある。
は、図6(b)に図示するように、掘削装置本体1に溶
接6により固定されている。そして、この溶接6の際
に、爪取付体4が溶接歪みを起こし、その当接面4aが
外側に凸の状態で湾曲することがある。このように爪取
付体4の当接面4aが湾曲すると、爪取付体4の当接面
4aと掘削爪2の当接面2aとはその全面が密着しない
で、その中央部の点Aの一点または点Aにおける図6
(b)の紙面に垂直な一線で当接する。この状態で掘削
爪2を爪取付体4にボルト3で締め付けると、一応固定
されるが、掘削爪が地盤を掘削する際に発生する振動な
どで掘削爪2が矢印で図示するように揺動し、その影響
でボルト3が緩むことがある。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、掘削爪を掘削装置本体に締め付けているボ
ルトが緩むことを防止することができる掘削装置および
アースオーガドリル並びに掘削爪を提供することを目的
とする。
めのもので、掘削爪を掘削装置本体に締め付けているボ
ルトが緩むことを防止することができる掘削装置および
アースオーガドリル並びに掘削爪を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の掘削装置は、図
6(c)および図6(d)に示すように、掘削装置本体
(1)と、この掘削装置の先端部に溶接(6)された爪
取付体(4)と、この爪取付体にボルト(3)締めによ
り固定されている掘削爪(2)とを備えている。このボ
ルト締めにより掘削爪の面(2a)と爪取付体の面(4
a)とは互いに当接している。そして、前記目的を達成
するために、ボルト締めにより互いに当接している爪取
付体の面と掘削爪の面とは、その中央部において遊び
(7,8)ができ、両端部(B,C,D,E)において
当接するように形成されている。なお、この両端部は、
最先端を意味するものではなく、中央部よりも端側の部
分を意味する。
6(c)および図6(d)に示すように、掘削装置本体
(1)と、この掘削装置の先端部に溶接(6)された爪
取付体(4)と、この爪取付体にボルト(3)締めによ
り固定されている掘削爪(2)とを備えている。このボ
ルト締めにより掘削爪の面(2a)と爪取付体の面(4
a)とは互いに当接している。そして、前記目的を達成
するために、ボルト締めにより互いに当接している爪取
付体の面と掘削爪の面とは、その中央部において遊び
(7,8)ができ、両端部(B,C,D,E)において
当接するように形成されている。なお、この両端部は、
最先端を意味するものではなく、中央部よりも端側の部
分を意味する。
【0006】また、前記遊びは、凹部(7,8)で構成
されている。
されている。
【0007】そして、アースオーガドリルの回転シャフ
ト(11、図1ないし図5参照)の外周面には排土用の
スクリュー板(12)が固定され、このスクリュー板の
下部に爪取付体(16)が溶接されている。この爪取付
体に掘削爪(13)をボルト(26)締めし、このボル
ト締めにより掘削爪の面(23a)と爪取付体の面(1
7)とは互いに当接している。また、ボルト締めにより
掘削爪の面に当接する爪取付体の面には、その中央部に
凹部(19)が形成されている。
ト(11、図1ないし図5参照)の外周面には排土用の
スクリュー板(12)が固定され、このスクリュー板の
下部に爪取付体(16)が溶接されている。この爪取付
体に掘削爪(13)をボルト(26)締めし、このボル
ト締めにより掘削爪の面(23a)と爪取付体の面(1
7)とは互いに当接している。また、ボルト締めにより
掘削爪の面に当接する爪取付体の面には、その中央部に
凹部(19)が形成されている。
【0008】前記凹部が、ボルト締めにより爪取付体の
面に当接する掘削爪の面に形成されている場合がある。
面に当接する掘削爪の面に形成されている場合がある。
【0009】また、爪取付体(32)が回転シャフトの
下部に溶接されており、ボルト(46)締めにより爪取
付体の面(32a)に当接する掘削爪(14)の面(1
4b)には、その中央部に凹部(41)が形成されてい
る。そして、前記凹部が、ボルト締めにより掘削爪の面
に当接する爪取付体の面に形成されていることがある。
下部に溶接されており、ボルト(46)締めにより爪取
付体の面(32a)に当接する掘削爪(14)の面(1
4b)には、その中央部に凹部(41)が形成されてい
る。そして、前記凹部が、ボルト締めにより掘削爪の面
に当接する爪取付体の面に形成されていることがある。
【0010】掘削爪において、取り付けボルト用の孔が
形成されている面の少なくとも一面には、その中央部に
凹部が形成されている場合がある。
形成されている面の少なくとも一面には、その中央部に
凹部が形成されている場合がある。
【0011】
【作 用】図6(c)および図6(d)において、爪
取付体(4)は掘削装置本体(1)に溶接(6)されて
いるので、その溶接歪みなどに起因して爪取付体が外側
に凸に湾曲することがあるが、爪取付体または掘削爪
(2)の面の中央部には、凹部(7,8)などの遊びが
形成されている。したがって、その箇所では爪取付体と
掘削爪とは当接しないで、遊びが形成されていない部分
で当接する。この当接部分(B,C,D,E)は、遊び
の両側に存在するため、2か所で当接することになる。
その結果、爪取付体は掘削爪を安定して保持することが
できる。
取付体(4)は掘削装置本体(1)に溶接(6)されて
いるので、その溶接歪みなどに起因して爪取付体が外側
に凸に湾曲することがあるが、爪取付体または掘削爪
(2)の面の中央部には、凹部(7,8)などの遊びが
形成されている。したがって、その箇所では爪取付体と
掘削爪とは当接しないで、遊びが形成されていない部分
で当接する。この当接部分(B,C,D,E)は、遊び
の両側に存在するため、2か所で当接することになる。
その結果、爪取付体は掘削爪を安定して保持することが
できる。
【0012】
【実 施 例】次に、本発明における掘削装置およびア
ースオーガドリル並びに掘削爪の一実施例を図1ないし
図5を用いて説明する。図1は本発明にかかるアースオ
ーガドリルの下部の斜視図である。図2は掘削爪が取り
付けられているスクリュー板の平面図である。図3は図
2の組み立て分解斜視図である。図4は回転シャフト下
端部の正面図である。図5は図4に図示された掘削爪が
取り付けられている爪取付体の図で、要部が図4の V-V
断面で図示されている平面図である。
ースオーガドリル並びに掘削爪の一実施例を図1ないし
図5を用いて説明する。図1は本発明にかかるアースオ
ーガドリルの下部の斜視図である。図2は掘削爪が取り
付けられているスクリュー板の平面図である。図3は図
2の組み立て分解斜視図である。図4は回転シャフト下
端部の正面図である。図5は図4に図示された掘削爪が
取り付けられている爪取付体の図で、要部が図4の V-V
断面で図示されている平面図である。
【0013】まず初めに、掘削装置としてのアースオー
ガドリルの下部構造の概略について説明する。図1にお
いて、アースオーガドリルの中空の回転シャフト11
は、掘削時には図示しない駆動装置により回転駆動され
ながら、地中を降下していく。この回転シャフト11の
外周面には螺旋状のスクリュー板12が固定されてお
り、このスクリュー板12にはサイド掘削爪13が着脱
自在に取り付けられている。一方、回転シャフト11の
下端にはセンター掘削爪14が取り付けられている。そ
して、サイド掘削爪13およびセンター掘削爪14で掘
削し、掘削された土砂は、スクリュー板12により地表
に向かって搬出される。
ガドリルの下部構造の概略について説明する。図1にお
いて、アースオーガドリルの中空の回転シャフト11
は、掘削時には図示しない駆動装置により回転駆動され
ながら、地中を降下していく。この回転シャフト11の
外周面には螺旋状のスクリュー板12が固定されてお
り、このスクリュー板12にはサイド掘削爪13が着脱
自在に取り付けられている。一方、回転シャフト11の
下端にはセンター掘削爪14が取り付けられている。そ
して、サイド掘削爪13およびセンター掘削爪14で掘
削し、掘削された土砂は、スクリュー板12により地表
に向かって搬出される。
【0014】つぎに、サイド掘削爪13の取り付け構造
について、図1ないし図3を用いて説明する。スクリュ
ー板12の下端の外側は図3に示すように切り欠かれて
おり、その側面に沿って金属製の細長い爪取付体16が
溶接されている。そして、爪取付体16の溶接された側
とは反対側の面17(以下、「爪取付体16の当接面」
と呼ぶ。)には一対のネジ孔18が形成されている。ま
た、当接面17の長手方向の中央部には、たとえば深さ
略1mmの浅い凹部19が当接面17の長手方向と略直
角に両端部にわたって形成されている。一方、スクリュ
ー板12の切り欠きの上端には金属製の支持ブロック2
1が溶接されている。
について、図1ないし図3を用いて説明する。スクリュ
ー板12の下端の外側は図3に示すように切り欠かれて
おり、その側面に沿って金属製の細長い爪取付体16が
溶接されている。そして、爪取付体16の溶接された側
とは反対側の面17(以下、「爪取付体16の当接面」
と呼ぶ。)には一対のネジ孔18が形成されている。ま
た、当接面17の長手方向の中央部には、たとえば深さ
略1mmの浅い凹部19が当接面17の長手方向と略直
角に両端部にわたって形成されている。一方、スクリュ
ー板12の切り欠きの上端には金属製の支持ブロック2
1が溶接されている。
【0015】また、サイド掘削爪13は、その刃先の先
端の直線部分13aが回転シャフト11の径方向に配置
されるように、湾曲かつ捩じれた形状となっている。そ
して、サイド掘削爪13の内側の側面には、爪取付体1
6の側部が嵌まる溝23が形成されており、この溝23
の底の面23a(以下、「サイド掘削爪13の当接面」
と呼ぶ。)とサイド掘削爪13の外側の側面とを一対の
ボルト用の孔24が貫通している。そして、このサイド
掘削爪13の溝23を爪取付体16に嵌めて、ボルト2
6でサイド掘削爪13を爪取付体16に固定する。この
ボルト26による締め付けで、爪取付体16の当接面1
7と、サイド掘削爪13の当接面23aとは互いに当接
する。
端の直線部分13aが回転シャフト11の径方向に配置
されるように、湾曲かつ捩じれた形状となっている。そ
して、サイド掘削爪13の内側の側面には、爪取付体1
6の側部が嵌まる溝23が形成されており、この溝23
の底の面23a(以下、「サイド掘削爪13の当接面」
と呼ぶ。)とサイド掘削爪13の外側の側面とを一対の
ボルト用の孔24が貫通している。そして、このサイド
掘削爪13の溝23を爪取付体16に嵌めて、ボルト2
6でサイド掘削爪13を爪取付体16に固定する。この
ボルト26による締め付けで、爪取付体16の当接面1
7と、サイド掘削爪13の当接面23aとは互いに当接
する。
【0016】前述のように、爪取付体16は、その側面
が長手方向に沿ってスクリュー板12に溶接されてお
り、爪取付体16の溶接部とは反対側の面である当接面
17が外側に凸に湾曲することがある。ところで、この
当接面17には凹部19が形成されているので、当接面
17は、凹部19の両端部19a,19bの2か所で、
サイド掘削爪13の当接面23aと当接する。したがっ
て、図6(b)に図示した従来例の場合には当接する部
分が1か所であり掘削爪2が揺動可能であるが、この実
施例では当接部分が2か所となり、サイド掘削爪13は
揺動不可能であり、爪取付体16に安定して保持され
る。また、支持ブロック21は、サイド掘削爪13の後
面に当接しており、掘削時の反動を支持している。
が長手方向に沿ってスクリュー板12に溶接されてお
り、爪取付体16の溶接部とは反対側の面である当接面
17が外側に凸に湾曲することがある。ところで、この
当接面17には凹部19が形成されているので、当接面
17は、凹部19の両端部19a,19bの2か所で、
サイド掘削爪13の当接面23aと当接する。したがっ
て、図6(b)に図示した従来例の場合には当接する部
分が1か所であり掘削爪2が揺動可能であるが、この実
施例では当接部分が2か所となり、サイド掘削爪13は
揺動不可能であり、爪取付体16に安定して保持され
る。また、支持ブロック21は、サイド掘削爪13の後
面に当接しており、掘削時の反動を支持している。
【0017】つぎに、センター掘削爪14の取り付け構
造について、図1、図4および図5を用いて説明する。
回転シャフト11の下端には金属製の爪取付用ホルダー
31が溶接されている。この爪取付用ホルダー31は、
一対のT字状の爪取付体32を横倒しにした状態とし
て、その脚部の先端同士を直方体の連結部材33で溶接
で連結して構成されている。そして、この爪取付用ホル
ダー31は正面から見てH型状で、上から見てクランク
形状をしている。また、爪取付体32の垂直方向に延在
する細長い部分には、その一面32a(以下、「爪取付
体32の当接面」と呼ぶ。)にネジ孔が形成され、他面
には断面円弧状の細長い補強用リブ34が溶接されてい
る。
造について、図1、図4および図5を用いて説明する。
回転シャフト11の下端には金属製の爪取付用ホルダー
31が溶接されている。この爪取付用ホルダー31は、
一対のT字状の爪取付体32を横倒しにした状態とし
て、その脚部の先端同士を直方体の連結部材33で溶接
で連結して構成されている。そして、この爪取付用ホル
ダー31は正面から見てH型状で、上から見てクランク
形状をしている。また、爪取付体32の垂直方向に延在
する細長い部分には、その一面32a(以下、「爪取付
体32の当接面」と呼ぶ。)にネジ孔が形成され、他面
には断面円弧状の細長い補強用リブ34が溶接されてい
る。
【0018】また、爪取付体32に取り付けられるセン
ター掘削爪14は、その刃先の先端の直線部分14aが
回転シャフト11の径方向になるように形成されてい
る。また、センター掘削爪14は、爪取付体32の当接
面32aと対向する面14b(以下、「センター掘削爪
14の当接面」と呼ぶ。)と、爪取付体32の外側の面
32bの一部を覆うカバー部14cとを具備している。
そして、当接面14bの長手方向すなわち垂直方向の中
央部には、浅い矩形の凹部41が当接面14bの幅方向
すなわち水平方向の両端部にわたって形成されており、
この凹部41の一端はカバー部14cの内面付近に位置
している。さらに、当接面14bから反対側の面まで、
複数のボルト用の孔43が貫通している。そして、ボル
ト46をボルト用の孔43に挿入して爪取付体32の当
接面32aのネジ孔に螺子込むことで、センター掘削爪
14を爪取付体32に固定する。このボルト46による
締め付けにより、爪取付体32の当接面32aと、セン
ター掘削爪14の当接面14bとは互いに当接する。
ター掘削爪14は、その刃先の先端の直線部分14aが
回転シャフト11の径方向になるように形成されてい
る。また、センター掘削爪14は、爪取付体32の当接
面32aと対向する面14b(以下、「センター掘削爪
14の当接面」と呼ぶ。)と、爪取付体32の外側の面
32bの一部を覆うカバー部14cとを具備している。
そして、当接面14bの長手方向すなわち垂直方向の中
央部には、浅い矩形の凹部41が当接面14bの幅方向
すなわち水平方向の両端部にわたって形成されており、
この凹部41の一端はカバー部14cの内面付近に位置
している。さらに、当接面14bから反対側の面まで、
複数のボルト用の孔43が貫通している。そして、ボル
ト46をボルト用の孔43に挿入して爪取付体32の当
接面32aのネジ孔に螺子込むことで、センター掘削爪
14を爪取付体32に固定する。このボルト46による
締め付けにより、爪取付体32の当接面32aと、セン
ター掘削爪14の当接面14bとは互いに当接する。
【0019】この様に、爪取付体32は、当接面32a
の反対側の面にはその長手方向にリブ34が、また上端
には回転シャフト11が、さらに、横側の端部には連結
部材33が溶接されている。したがって、爪取付体32
も、爪取付体16と同様に、当接面32aが外側に凸に
湾曲することがある。ところで、この当接面32aに対
向するセンター掘削爪14の当接面14bには凹部41
が形成されているので、当接面32aは、凹部41の上
下の両端部の2か所で、センター掘削爪14の当接面1
4bと当接する。したがって、サイド掘削爪13と同様
にセンター掘削爪14は安定して爪取付体32に保持さ
れる。
の反対側の面にはその長手方向にリブ34が、また上端
には回転シャフト11が、さらに、横側の端部には連結
部材33が溶接されている。したがって、爪取付体32
も、爪取付体16と同様に、当接面32aが外側に凸に
湾曲することがある。ところで、この当接面32aに対
向するセンター掘削爪14の当接面14bには凹部41
が形成されているので、当接面32aは、凹部41の上
下の両端部の2か所で、センター掘削爪14の当接面1
4bと当接する。したがって、サイド掘削爪13と同様
にセンター掘削爪14は安定して爪取付体32に保持さ
れる。
【0020】この様に実施例においては、爪取付体の当
接面と掘削爪の当接面とはボルト締めにより互いに当接
している。そして、爪取付体の当接面とは反対側の面に
は、他部材が爪取付体の長手方向に溶接されている。ま
た、一方の当接面にはその長手方向の中央部に凹部が形
成されており、この凹部は当接面の幅方向の全域にわた
って形成されている。したがって、爪取付体が、溶接歪
みなどに起因して、外側に凸に湾曲しても、両当接面は
互いに凹部の両端部の2か所で当接するので、爪取付体
は掘削爪を安定して保持することができる。
接面と掘削爪の当接面とはボルト締めにより互いに当接
している。そして、爪取付体の当接面とは反対側の面に
は、他部材が爪取付体の長手方向に溶接されている。ま
た、一方の当接面にはその長手方向の中央部に凹部が形
成されており、この凹部は当接面の幅方向の全域にわた
って形成されている。したがって、爪取付体が、溶接歪
みなどに起因して、外側に凸に湾曲しても、両当接面は
互いに凹部の両端部の2か所で当接するので、爪取付体
は掘削爪を安定して保持することができる。
【0021】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変
更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記
に例示する。 (1)実施例においては、爪取付体は回転シャフトまた
はスクリュー板に取り付けられているが、特開平5−2
87974号公報に記載されたもののように、爪取付体
が回転シャフトおよびスクリュー板の両者に溶接されて
いることも可能である。 (2)実施例においては、掘削装置はアースオーガドリ
ルであるが、円筒状のケーシングの下端に掘削爪が取り
付けられているケーシング掘削装置などの他の掘削装置
にも、本発明は適応可能である。
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変
更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記
に例示する。 (1)実施例においては、爪取付体は回転シャフトまた
はスクリュー板に取り付けられているが、特開平5−2
87974号公報に記載されたもののように、爪取付体
が回転シャフトおよびスクリュー板の両者に溶接されて
いることも可能である。 (2)実施例においては、掘削装置はアースオーガドリ
ルであるが、円筒状のケーシングの下端に掘削爪が取り
付けられているケーシング掘削装置などの他の掘削装置
にも、本発明は適応可能である。
【0022】(3)実施例においては、凹部は矩形であ
るが、その形状や深さなどは適宜変更可能である。ま
た、凹部は当接面の幅方向の全域にわたって形成されて
いるが、必ずしも、幅方向の端から端まで形成する必要
はない。なお、爪取付体の歪みは幅方向よりも長手方向
に大きく現れるので、当接面の幅方向の端から端まで形
成しておく方がより確実に安定して爪取付体と掘削爪と
を当接面の長手方向の2点で当接することができる。 (4)締め付けボルトの数量や配置などは適宜変更可能
である。 (5)実施例においては、サイド掘削爪13の後方には
支持ブロック21が設けられているが、支持ブロック2
1を設けないことも可能である。
るが、その形状や深さなどは適宜変更可能である。ま
た、凹部は当接面の幅方向の全域にわたって形成されて
いるが、必ずしも、幅方向の端から端まで形成する必要
はない。なお、爪取付体の歪みは幅方向よりも長手方向
に大きく現れるので、当接面の幅方向の端から端まで形
成しておく方がより確実に安定して爪取付体と掘削爪と
を当接面の長手方向の2点で当接することができる。 (4)締め付けボルトの数量や配置などは適宜変更可能
である。 (5)実施例においては、サイド掘削爪13の後方には
支持ブロック21が設けられているが、支持ブロック2
1を設けないことも可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ボルト締めにより互い
に当接している爪取付体の面と掘削爪の面とは、その中
央部において遊びができ、両端部において当接するよう
に形成されているので、爪取付体が溶接歪みなどで外側
に凸に歪んでも、爪取付体は掘削爪と2か所で当接する
ことができ、爪取付体は掘削爪を安定して保持すること
ができる。したがって、掘削爪が掘削時に振動しても、
掘削爪は簡単には揺動することがない。そのため、ボル
トが緩むことを減少させることができる。
に当接している爪取付体の面と掘削爪の面とは、その中
央部において遊びができ、両端部において当接するよう
に形成されているので、爪取付体が溶接歪みなどで外側
に凸に歪んでも、爪取付体は掘削爪と2か所で当接する
ことができ、爪取付体は掘削爪を安定して保持すること
ができる。したがって、掘削爪が掘削時に振動しても、
掘削爪は簡単には揺動することがない。そのため、ボル
トが緩むことを減少させることができる。
【0024】また、前記遊びは当接している面における
凹部で構成されているので、この遊びを簡単に設けるこ
とができる。
凹部で構成されているので、この遊びを簡単に設けるこ
とができる。
【0025】そして、掘削爪は消耗するので、取り換え
る必要があり、凹部を掘削爪に形成すると、掘削爪の取
り換え毎に凹部を形成する加工が必要となる。しかしな
がら、凹部が爪取付体に設けられている場合には、アー
スオーガドリルの製作時に一度凹部を形成するだけで済
む。したがって、ランニングコストを軽減することがで
きる。
る必要があり、凹部を掘削爪に形成すると、掘削爪の取
り換え毎に凹部を形成する加工が必要となる。しかしな
がら、凹部が爪取付体に設けられている場合には、アー
スオーガドリルの製作時に一度凹部を形成するだけで済
む。したがって、ランニングコストを軽減することがで
きる。
【0026】さらに、掘削爪に凹部を形成した場合に
は、従来のアースオーガドリルに変更を加えずに、掘削
爪を交換するだけで、本発明を適応することができる。
は、従来のアースオーガドリルに変更を加えずに、掘削
爪を交換するだけで、本発明を適応することができる。
【図1】図1は本発明にかかるアースオーガドリルの下
部の斜視図である。
部の斜視図である。
【図2】図2は掘削爪が取り付けられているスクリュー
板の平面図である。
板の平面図である。
【図3】図3は図2の組み立て分解斜視図である。
【図4】図4は回転シャフト下端部の正面図である。
【図5】図5は図4に図示された掘削爪が取り付けられ
ている爪取付体の図で、要部が図4の V-V断面で図示さ
れている平面図である。
ている爪取付体の図で、要部が図4の V-V断面で図示さ
れている平面図である。
【図6】図6は、掘削爪が掘削装置本体に取り付けられ
ている構造を説明するための模式図で、(a)が従来の
ものの理想状態の図、(b)が従来のものの現実の状態
の図、(c)が本発明の一実施例の図、(d)が別の実
施例の図である。
ている構造を説明するための模式図で、(a)が従来の
ものの理想状態の図、(b)が従来のものの現実の状態
の図、(c)が本発明の一実施例の図、(d)が別の実
施例の図である。
1 掘削装置本体 2 掘削爪 2a 当接面 3 ボルト 4 爪取付体 4a 当接面 6 溶接 7 凹部(遊び) 8 凹部(遊び) 11 回転シャフト 12 スクリュー板 13 サイド掘削爪 14 センター掘削爪 14b 当接面 16 爪取付体 17 当接面 19 凹部 23a 当接面 26 ボルト 32 爪取付体 32a 当接面 41 凹部 46 ボルト
Claims (7)
- 【請求項1】 掘削装置本体と、この掘削装置本体の先
端部に溶接された爪取付体と、この爪取付体にボルト締
めにより固定されている掘削爪とを備えているととも
に、このボルト締めにより掘削爪の面と爪取付体の面と
が互いに当接している掘削装置において、 前記ボルト締めにより互いに当接している爪取付体の面
と掘削爪の面とは、その中央部において遊びができ、両
端部において当接するように形成されていることを特徴
とする掘削装置。 - 【請求項2】 掘削装置本体と、この掘削装置本体の先
端部に溶接された爪取付体と、この爪取付体にボルト締
めにより固定されている掘削爪とを備えているととも
に、このボルト締めにより掘削爪の面と爪取付体の面と
が互いに当接している掘削装置において、 前記ボルト締めにより互いに当接している掘削爪の面と
爪取付体の面との何れか一方の面には、その中央部に凹
部が形成されていることを特徴とする掘削装置。 - 【請求項3】 回転シャフトの外周面には排土用のスク
リュー板が固定され、このスクリュー板の下部に爪取付
体が溶接されており、この爪取付体に掘削爪をボルト締
めし、このボルト締めにより掘削爪の面と爪取付体の面
とが互いに当接しているアースオーガドリルにおいて、 前記ボルト締めにより掘削爪の面に当接する爪取付体の
面には、その中央部に凹部が形成されていることを特徴
とするアースオーガドリル。 - 【請求項4】 回転シャフトの外周面には排土用のスク
リュー板が固定され、このスクリュー板の下部に爪取付
体が溶接されており、この爪取付体に掘削爪をボルト締
めし、このボルト締めにより掘削爪の面と爪取付体の面
とが互いに当接しているアースオーガドリルにおいて、 前記ボルト締めにより爪取付体の面に当接する掘削爪の
面には、その中央部に凹部が形成されていることを特徴
とするアースオーガドリル。 - 【請求項5】 回転シャフトの外周面には排土用のスク
リュー板が固定され、この回転シャフトの下部に爪取付
体が溶接されており、この爪取付体に掘削爪をボルト締
めし、このボルト締めにより掘削爪の面と爪取付体の面
とが互いに当接しているアースオーガドリルにおいて、 前記ボルト締めにより爪取付体の面に当接する掘削爪の
面には、その中央部に凹部が形成されていることを特徴
とするアースオーガドリル。 - 【請求項6】 回転シャフトの外周面には排土用のスク
リュー板が固定され、この回転シャフトの下部に爪取付
体が溶接されており、この爪取付体に掘削爪をボルト締
めし、このボルト締めにより掘削爪の面と爪取付体の面
とが互いに当接しているアースオーガドリルにおいて、 前記ボルト締めにより掘削爪の面に当接する爪取付体の
面には、その中央部に凹部が形成されていることを特徴
とするアースオーガドリル。 - 【請求項7】 取り付けボルト用の孔が形成されている
掘削爪において、 前記取り付けボルト用の孔が形成されている面の少なく
とも一面には、その中央部に凹部が形成されていること
を特徴とする掘削爪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15111095A JPH08326460A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 掘削装置およびアースオーガドリル並びに掘削爪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15111095A JPH08326460A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 掘削装置およびアースオーガドリル並びに掘削爪 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08326460A true JPH08326460A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15511580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15111095A Pending JPH08326460A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 掘削装置およびアースオーガドリル並びに掘削爪 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08326460A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016003554A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社 尾鍋組 | 掘削翼表面に鋳物製の掘削翼被覆耐摩耗部材が着脱自在に装着される地盤改良装置 |
WO2020235407A1 (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 金属工具株式会社 | オーガービット |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP15111095A patent/JPH08326460A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016003554A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社 尾鍋組 | 掘削翼表面に鋳物製の掘削翼被覆耐摩耗部材が着脱自在に装着される地盤改良装置 |
WO2020235407A1 (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 金属工具株式会社 | オーガービット |
JP2020190100A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 金属工具株式会社 | オーガービット |
CN113994067A (zh) * | 2019-05-21 | 2022-01-28 | 金属工具株式会社 | 一种螺旋钻头 |
US11795765B2 (en) | 2019-05-21 | 2023-10-24 | Metal Tool Inc | Auger bit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070114835A1 (en) | Flighting and tool holder | |
US6070345A (en) | Bucket tool for a power shovel | |
JP2922340B2 (ja) | 道路表面平坦化装置 | |
US5775013A (en) | Excavation bucket grading attachment | |
US20080172912A1 (en) | Adapter for cutting tooth | |
JPH08326460A (ja) | 掘削装置およびアースオーガドリル並びに掘削爪 | |
US7192095B2 (en) | Support base for toolholder of a milling drum | |
JPH0714440Y2 (ja) | ショベル系掘削機のバケット構造 | |
JP3991879B2 (ja) | 掘削工具の取付サドルおよび取付機構 | |
JPH09137477A (ja) | パワーショベル等のバケットの地均し板 | |
JP2002257110A (ja) | 建設機械における仕切り板の取付け構造 | |
JPS6231505Y2 (ja) | ||
JP2557509Y2 (ja) | ケーシングヘッド用切削装置 | |
JPH0738292U (ja) | オーガドリルの掘削刃取付構造 | |
JPH05287974A (ja) | 掘削ヘッド | |
JPH0720336U (ja) | 掘削バケット | |
JPH0230551Y2 (ja) | ||
JPH07207700A (ja) | バケットにおけるスパイク取付構造 | |
JPH11229742A (ja) | 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ | |
US5433033A (en) | Excavating tooth and shank plate assembly | |
JPH09287375A (ja) | 掘削用ビット及び掘削装置 | |
KR100327514B1 (ko) | 셔블기계용버켓구조 | |
JP2005188262A (ja) | チェーンカッター、連続溝掘削装置及び掘削用ビット | |
JP2001090113A (ja) | 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造 | |
JP2006124977A (ja) | 作業機械用地均し板 |