JPH09137477A - パワーショベル等のバケットの地均し板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】パワーショベル等の土木建設機械に取付けて使
用する各種のバケットに対して着脱交換自在に備えた地
均し板を提供し、バケット等で掘削した水平地面、法面
等の地均しを簡易かつ美麗、高能率に行えるようにし
た。 【解決手段】バケット１の掘削縁部２に等間隔に固定し
たアダプタ４にポイント３を嵌着するようにしたバケッ
ト１において、各ポイント３にボルト９の径に見合った
幅で横長な横長ボルト孔１０を穿設する一方、掘削縁部
２の幅に見合った狭長な鋼板に各ポイント３の間隔に合
わせてボルト孔１１を穿孔した地均し板１２を設け、該
地均し板１２をバケット１のポイント３に、両者の横長
ボルト孔１０とボルト孔１１にボルト９を挿通しナット
９ａ締めして固着するように備えた、パワーショベル等
のバケットの地均し板。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】パワーショベル等の土木建設機械
に取付けて使用する各種のバケットに対して着脱交換自
在に備えた地均し板を提供するものであり、これによっ
てバケット等で掘削した水平地面、法面等の地均しを簡
易かつ美麗、高能率に行えるようにしたものである。

【０００２】

【従来の課題】パワーショベル、ショベルローダ等の土
木建設機械に取付けて使用する各種のバケットにおい
て、該バケット１の地盤を掘削する掘削縁部２に等間隔
に備えた爪状のポイント３は、バケット１の掘削縁部２
に予じめ溶接固定したアダプタ４（金具）にポイント３
の後部を嵌合し、アダプタ４とポイント３に貫設した縦
孔５または横孔６に縦ピン７または横ピン８を強嵌合し
て着脱交換自在に固着しているものである。

【０００３】然して、上記ポイントを付けたバケットに
よって掘削を行った跡はポイントの爪跡や凹凸等が残っ
て体裁が悪いため、通常は仕上げとして水平地面、法面
の表面をきれいに地均ししている。

【０００４】地均し専用のアタッチメントも提供されて
いるが、それらを一々取揃え用意するのも大変なため、
従来はバケットのポイントに狭長な鋼板を直接溶接固着
し、該鋼板を地均し板として使用していたものである。

【０００５】ところが、上記従来の地均し板の場合、狭
長な鋼板にポイントを溶接したものであるため、当然溶
接設備と溶接技術者を必要として経費、手数を要する上
に現場作業に不適当であり、

【０００６】特に、バケットのメーカーの相違やバケッ
トの種類の相違等によって、バケットの掘削縁部に固定
されたアダプタの間隔、即ち該アダプタに嵌着したポイ
ントの間隔が僅かづつ相違しているため、ポイントを直
接に狭長鋼板に溶接した上記従来の地均し板では、ポイ
ントの間隔が同一な同一種のバケットにしか使用でき
ず、種々のバケットに適用し得る互換性に欠ける大きな
課題があった。

【０００７】

【本発明の特徴】本発明はアダプタとポイント、ポイン
トと地均し板を夫々着脱自在に備えると共に、ポイント
と地均し板の固着位置をスライド調節できるようにし
て、ポイント間隔の相違するバケットに対しても取り付
け使用できる互換性を付与することによって、上記従来
の課題を有効に解決したものである。

【０００８】

【課題を解決する手段】即ち、本発明は、バケットの掘
削縁部に等間隔に固定したアダプタにポイントを嵌着す
るようにしたバケットにおいて、

【０００９】各ポイントにボルトの径に見合った幅で横
長な横長ボルト孔を穿設する一方、掘削縁部の幅に見合
った狭長な鋼板に各ポイントの間隔に合わせてボルト孔
を穿孔した地均し板を設け、

【００１０】該地均し板をバケットのポイントに、両者
の横長ボルト孔とボルト孔にボルトを挿通しナット締め
して固着するように備えた、パワーショベル等のバケッ
トの地均し板によって課題を解決したものである。

【００１１】また、本発明は、ボルトの径に見合った幅
で横長な横長ボルト孔を穿設したポイントを設ける一
方、バケットの掘削縁部の幅に見合った狭長な鋼板にバ
ケットのアダプタの間隔に合わせてボルト孔を穿孔した
地均し板を設け、

【００１２】該地均し板に上記ポイントを、両者の横長
ボルト孔とボルト孔にボルトを挿通しナット締め固着し
てポイント付地均し板を設けたのち、該ポイント付地均
し板の各ポイントをバケットの各アダプタに嵌着するよ
うに備えた、パワーショベル等のバケットの地均し板に
よって課題を解決したものである。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を図面につき説明すると、バ
ケット１の掘削縁部２に等間隔に固定したアダプタ４に
ポイント３を嵌着するようにしたバケット１において、
各ポイント３にボルト９の径に見合った幅で横長な横長
ボルト孔１０を穿設する一方、掘削縁部２の幅に見合っ
た狭長な鋼板に各ポイント３の間隔に合わせてボルト孔
１１を穿孔した地均し板１２を設け、

【００１４】該地均し板１２をバケット１のポイント３
に、両者の横長ボルト孔１０とボルト孔１１にボルト９
を挿通しナット９ａ締めして固着するように備えた、パ
ワーショベル等のバケットの地均し板である。（図１乃
至図４参照）

【００１５】また、本発明は、ボルト９の径に見合った
幅で横長な横長ボルト孔１０を穿設したポイント３を設
ける一方、バケット１の掘削縁部２の幅に見合った狭長
な鋼板にバケット１のアダプタ４の間隔に合わせてボル
ト孔１１を穿孔した地均し板１２を設け、

【００１６】該地均し板１２に上記ポイント３を、両者
の横長ボルト孔１０とボルト孔１１にボルト９を挿通し
ナット９ａ締め固着してポイント付地均し板を設けたの
ち、該ポイント付地均し板の各ポイント３をバケット１
の各アダプタ４に嵌着するように備えた、即ち、地均し
板に予じめポイント３を取付けたものである、パワーシ
ョベル等のバケットの地均し板である。（図５、図６参
照）

【００１７】上記のように本発明は、バケット１のアダ
プタ４に対してポイント３を、また、ポイント３に対し
て地均し板１２を、夫々着脱交換自在に固着するように
設けたものであり、

【００１８】特に、バケット１のアダプタ４の間隔に合
わせて、即ち、メーカーの相違等によって僅かづつ間隔
が相違しているアダプタ４の間隔に合わせてポイント３
と地均し板１２の固着位置を、ボルト９を挿通した横長
ボルト孔１０に沿ってポイント３をスライドすることに
より調節するように備えたものである。

【００１９】なお、ポイントの位置をスライド調節する
ための横長ボルト孔１０はポイント３だけでなく、ポイ
ント３及び地均し板１２の何れか一方若しくは両方のボ
ルト孔を、ボルトの径に見合った幅で横長な横長ボルト
孔に形成してもよい。

【００２０】ポイント３は、本発明専用として横長ボル
ト孔１０またはボルト孔１１付のポイントを新規に設け
たもの、

【００２１】若しくは、従来から一般的に使用されてい
る既存のポイントに横長ボルト孔１０またはボルト孔１
１を穿孔加工して設けたものである。

【００２２】バケットのアダプタとポイントの嵌着手段
は、両者に貫設した縦孔に縦ピンを強嵌合して（図１、
図２、図３、及び、図７参照）、または、両者に貫設し
た横孔に横ピンを強嵌合して（図５、図６参照）行うも
のである。然して、上記２種類の嵌着手段は従来から行
われているものである。

【００２３】

【作用】上記のように本発明においては、バケットのア
ダプタ４とポイント３、該ポイント３と地均し板１２が
夫々着脱交換自在であるので、例えば、まず、各ポイン
ト３の横長ボルト孔１０と地均し板１２の各ボルト孔１
１にボルト９を挿通しナット９ａを緩く締めて、予じめ
地均し板１２にポイント３を仮取付けしたポイント付地
均し板を用意しておき、該ポイント付地均し板の各ポイ
ント３をバケット１の各アダプタ４に縦ピンまたは横ピ
ンの強嵌合によって嵌着したのち、各ボルト、ナット
９、９ａを緊締し両者を固着して、バケットに地均し板
を取付ける。

【００２４】上記と順序が異なるだけであるが、先に、
バケット１の各アダプタ４にポイント３を嵌着し、該ポ
イント３に対して地均し板１２を当接して各横長ボルト
孔１０、ボルト孔１１にボルト９を挿通しナット９ａを
緊締して、バケットに地均し板を取付ける。

【００２５】上記、００２３、００２４において、メー
カーの相違等によってバケットのアダプタの間隔が相違
している場合でも、ポイント（若しくは地均し板、若し
くはその両方）のボルト孔を横長に形成してあるため、
アダプタの間隔に合わせてポイントと地均し板の固着位
置を自在にスライド調節して取付けできる。

【００２６】バケットのアダプタに予じめ本発明のポイ
ントを嵌着して本来のポイントとして使用している場合
には、該ポイントに地均し板をボルト、ナットで取付け
るだけである。

【００２７】

【効果】バケットのアダプタとポイント、該ポイントと
地均し板を夫々着脱交換自在に備えたので、ポイント及
び地均し板の磨耗、損傷等による交換、修理、バケット
への取付け及び他のバケットへの付け換え等を迅速かつ
極めて簡単に行い得て、作業効率を格段に向上し得る。

【００２８】特に、ポイントまたは地均し板に形成した
横長ボルト孔を利用して、ポイントと地均し板の固着位
置を極めて簡単自在にスライド調節し得るように設けた
ため、メーカーやバケットの種類等の相違によってアダ
プタの間隔が相違している場合でも、即座に位置調節し
て取付け得て、もって、極めて互換性、汎用性に優れた
地均し板を提供し得る。

【００２９】ボルト、ナットで簡単に着脱自在に備えた
ので、従来と異なり溶接設備、溶接技術者が不要とな
り、その分経費節減となり、特に現場作業に最適な特長
がある。

【００３０】地均し板は単なる狭長な平板であるため、
かえって水平地面、法面等を均一な平面に仕上げ得る利
点がある。

【００３１】必要に応じ、本発明専用のポイントを通常
のポイントと同様に使用し得ると共に、従来既存のポイ
ントを加工して簡単に本発明のポイントを設け得る便益
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例（縦孔、縦ピン嵌着型）の平面
図、側面図、及びバケットの一部平面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線矢視拡大断面図。

【図３】ポイント（縦孔型）の平面図、背面図、及び、
側面図。

【図４】地均し板の正面図、及び平面図。

【図５】本発明の実施例（横孔、横ピン嵌着型）の平面
図、側面図、及びバケットの一部平面図、縦断側面図。

【図６】図５のＢ−Ｂ線矢視拡大断面図。

【図７】バケットに本発明実施例地均し板（縦孔、縦ピ
ン嵌着型）を取付けた状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１ バケット ２ 掘削縁部 ３ ポイント ４ アダプタ ５ 縦孔 ６ 横孔 ７ 縦ピン ８ 横ピン ９ ボルト ９ａ ナット １０ 横長ボルト孔 １１ ボルト孔 １２ 地均し板

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バケットの掘削縁部に等間隔に固定したア
   ダプタにポイントを嵌着するようにしたバケットにおい
   て、 各ポイントにボルトの径に見合った幅で横長な横長ボル
   ト孔を穿設する一方、掘削縁部の幅に見合った狭長な鋼
   板に各ポイントの間隔に合わせてボルト孔を穿孔した地
   均し板を設け、 該地均し板をバケットのポイントに、両者の横長ボルト
   孔とボルト孔にボルトを挿通しナット締めして固着する
   ように備えた、 パワーショベル等のバケットの地均し板。
2. 【請求項２】ボルトの径に見合った幅で横長な横長ボル
   ト孔を穿設したポイントを設ける一方、バケットの掘削
   縁部の幅に見合った狭長な鋼板にバケットのアダプタの
   間隔に合わせてボルト孔を穿孔した地均し板を設け、 該地均し板に上記ポイントを、両者の横長ボルト孔とボ
   ルト孔にボルトを挿通しナット締め固着してポイント付
   地均し板を設けたのち、該ポイント付地均し板の各ポイ
   ントをバケットの各アダプタに嵌着するように備えた、 パワーショベル等のバケットの地均し板。
3. 【請求項３】バケットのアダプタに対してポイントを、
   また、ポイントに対して地均し板を、夫々着脱交換自在
   に固着するように設けた、 請求項１のパワーショベル等のバケットの地均し板。
4. 【請求項４】バケットのアダプタの間隔に合わせて、ポ
   イントと地均し板の固着位置を、ボルトを挿通した横長
   ボルト孔に沿ってポイントをスライドすることにより調
   節するように備えた、 請求項１のパワーショベル等のバケットの地均し板。
5. 【請求項５】ポイント及び地均し板の何れか一方若しく
   は両方のボルト孔を、ボルトの径に見合った幅で横長な
   横長ボルト孔に形成するようにした、 請求項１のパワーショベル等のバケットの地均し板。
6. 【請求項６】バケットのアダプタとポイントの嵌着手段
   は、両者に貫設した縦孔に縦ピンを強嵌合して、また
   は、両者に貫設した横孔に横ピンを強嵌合して行うもの
   である、 請求項１のパワーショベル等のバケットの地均し板。
7. 【請求項７】ポイントは、本発明用として新規に設けた
   もの、若しくは既存のポイントに横長ボルト孔またはボ
   ルト孔を穿孔加工して設けたものである、 請求項１のパワーショベル等のバケットの地均し板。