JPH08325930A - 不織布及びその製造方法 - Google Patents

不織布及びその製造方法

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JPH08325930A
JPH08325930A JP9764496A JP9764496A JPH08325930A JP H08325930 A JPH08325930 A JP H08325930A JP 9764496 A JP9764496 A JP 9764496A JP 9764496 A JP9764496 A JP 9764496A JP H08325930 A JPH08325930 A JP H08325930A
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fiber
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雅章 川部
Toshio Aikawa
登志夫 相川
Yoshiko Shibano
佳子 柴野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平均繊維径3μm以下の極細繊維が均一に分
散した不織布、及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の不織布は極細繊維を主体として
おり、この極細繊維の平均繊維径が3μm以下であり、
この不織布の少なくとも片表面において、下記の条件を
満たす極細繊維同士の交差点が80%以上占めている。
この不織布の製造方法は、平均繊維径3μm以下の極細
繊維を発生可能な分割性繊維を主体とする繊維ウエブを
結合した後、この分割性繊維を分割して極細繊維を発生
させ、次いで、含液状態下で超音波を照射して、少なく
とも片表面に存在するこの極細繊維を分散させる方法で
ある。 記 極細繊維同士の交差点を中心とする、半径50r(r:
極細繊維の平均繊維径)で、角度15゜の任意の扇形の
領域に、極細繊維同士の他の交差点が存在すること

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不織布及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】極細繊維に分割可能な分割性繊維は、分
割することにより単位体積当りの繊維表面積を広くでき
るため、塵埃除去性の向上、液体保持性の向上、払拭性
の向上、隠蔽性の向上、或いは分割性繊維の細繊化によ
る柔軟性の向上などの、様々な効果を生じる。そのた
め、この分割性繊維を分割して発生させた極細繊維を含
む不織布が数多く開発されている。例えば、特公昭63
−19621号公報は、繊度0.5デニール(=55μ
g/m、繊維径8μm前後)以下の極細繊維からなる極
細繊維束が交絡した部分と、この極細繊維束から枝分れ
した極細繊維及び極細繊維束が主体に交絡した部分と
を、厚さ方向に有する交絡不織布を開示し、この極細繊
維束から極細繊維への枝分れ方法として、高速流体流を
作用させる方法を開示している。しかしながら、この方
法では極細繊維束から均一に極細繊維を枝分れさせるの
が困難であり、特に、繊維径3μm以下程度の、より細
い極細繊維を主体とする極細繊維束から、均一に極細繊
維を枝分れさせるのが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は繊維が分散し
た不織布を提供することを目的とし、特に、平均繊維径
3μm以下の極細繊維が均一に分散した不織布、及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の不織布は含液状
態下で超音波を照射したものであり、この超音波処理に
よって、繊維が分散したものである。特に、不織布が極
細繊維を主体としており、この極細繊維の平均繊維径が
3μm以下であると、より均一に分散した不織布であ
る。
【0005】また、本発明の不織布は、極細繊維を主体
とし、この極細繊維の平均繊維径が3μm以下の不織布
であり、この不織布の少なくとも片表面において、下記
の条件を満たす極細繊維同士の交差点が80%以上占め
ている。そのため、この不織布は極細繊維が均一に分散
したものである。 記 極細繊維同士の交差点を中心とする、半径50r(r:
極細繊維の平均繊維径)で、角度15゜の任意の扇形の
領域に、極細繊維同士の他の交差点が存在すること
【0006】本発明の不織布の製造方法は、平均繊維径
3μm以下の極細繊維を発生可能な分割性繊維を主体と
する繊維ウエブを結合した後、又は繊維ウエブの結合と
同時に、この分割性繊維を分割して極細繊維を発生さ
せ、次いで、含液状態下で超音波を照射して、少なくと
も片表面に存在するこの極細繊維を分散させる方法であ
るため、容易に、しかも確実に極細繊維を均一に分散さ
せることのできる方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の不織布は含液状態下で超
音波を照射したものであるため、繊維が分散している。
この含液状態とは、結合繊維ウエブを液体中に浸漬した
状態や、結合繊維ウエブに液体をスプレーや含浸した状
態などの、結合繊維ウエブに液体が付着した状態をい
う。この液体としては、超音波によって繊維が分散しや
すいように、結合繊維ウエブを構成する繊維とのぬれ性
が良好かつ繊維を侵食しない、水や有機溶媒を使用する
のが好ましい。例えば、繊維がポリプロピレンからなる
場合には、エタノール、プロパノールなどのアルコール
やパークレンなどを使用し、繊維がナイロンからなる場
合には、アルコールや水などを使用するのが好ましい。
【0008】本発明における超音波の照射方法は、結合
繊維ウエブに対して、10μm以上の振幅を有する超音
波を照射できる方法であれば良く、特に限定されない。
この超音波の照射方法について、超音波ホーンによる下
方照射の場合を例に説明すると、周波数は1〜100キ
ロヘルツ(kHz)であるのが好ましく、より好ましくは
10〜50kHzであり、振幅が10〜150μmの超音波
を照射する。この超音波の振幅が10μm未満である
と、繊維の分散に時間がかかり、150μmを越える
と、繊維及び超音波ホーンが損傷しやすくなるためで、
より好ましい振幅は15〜100μmである。
【0009】また、超音波による繊維の分散をより効率
的に行うために、例えば、厚さ5mm以上の金属板など
の、超音波を反射する反射板上に、結合繊維ウエブを載
置して、超音波を照射するのが好ましい。この反射板を
使用する場合、繊維が効率的に分散するように、反射板
と超音波ホーンとの距離を0.1〜20mmとするのが好
ましい。なお、繊維が損傷せず、効率的に分散できるよ
うに、超音波の照射時間を、0.1〜10秒とするのが
好ましい。更に、超音波の発振方法として、例えば、磁
歪形振動子、圧電形振動子、電歪形振動子、電磁形振動
子、サイレン形発振子、空洞共振形発振子、或いはクサ
ビ共振形発振子などを採用できる。
【0010】本発明においては、不織布を構成する繊維
として、平均繊維径3μm以下、好ましくは2μm以下、
より好ましくは1.5μm以下、更に好ましくは1μm以
下、最も好ましくは0.5μm以下の極細繊維を主体とし
ていると、含液状態下における超音波の照射によって、
極細繊維がより均一に分散し、塵埃除去性、液体保持
性、払拭性、隠蔽性、或いは柔軟性などに優れた不織布
を形成できる。なお、平均繊維径の下限は、特に限定す
るものではないが、0.01μm以上が適当である。な
お、極細繊維の断面形状が非円形である場合には、極細
繊維の断面積と同じ断面積を有する円の直径をこの極細
繊維の繊維径とし、平均繊維径は無作為に選んだ極細繊
維100本の繊維径の平均値をいう。
【0011】この平均繊維径3μm以下の極細繊維は、
例えば、メルトブロー法や、物理的処理及び/又は化学
的処理により分割できる分割性繊維から発生させること
ができる。これらの中でも、分割性繊維は延伸配向して
いるため、分割して得られる極細繊維も延伸配向してお
り、この極細繊維を主体とする不織布はより強度的に優
れているので、より好適に使用できる。例えば、分割性
繊維から発生した、ポリプロピレン極細繊維からなる不
織布が、4km以上の裂断長を有するのに対して、メルト
ブロー法によって形成した不織布(延伸配向していな
い)は、高々2kmの裂断長を有するに過ぎない。この裂
断長は、JIS P 8113に準じ、つかみ間隔2mm、
引張速度200mm/分で測定した引張強さをT(N)と
した時に、次の式により得られる値をいう。 列断長(km)= T×1,000/(9.8×B×W) B;不織布の幅(mm)、W;面密度(g/m2
【0012】なお、物理的処理としては、例えば、水
流、ニードルパンチ、カレンダー、平板プレス機などに
よる処理があり、化学的処理としては、溶媒による樹脂
の膨潤処理や樹脂の除去処理などがある。
【0013】この好適である分割性繊維としては、例え
ば、図1に模式的に繊維断面形状を示すように、一成分
A中に他成分Bを島状に配置及び/又は分散した断面を
有する海島型繊維、図2に模式的に繊維断面形状を示す
ように、一成分Aと他成分Bとを交互に層状に積層した
断面を有する多重バイメタル型繊維、或いは図3(a)
(b)に模式的に繊維断面形状を示すように、一成分A
を繊維の内部(好適には繊維軸)から繊維表面に伸びる
他成分Bで分割した断面を有する菊花型繊維、或いは、
海島型繊維の少なくとも1つの島成分が海島型、多重バ
イメタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或いはサイドバ
イサイド型となった繊維、多重バイメタル型繊維の少な
くとも一成分が海島型、多重バイメタル型、菊花型、芯
鞘型、偏芯型、或いはサイドバイサイド型となった繊
維、菊花型繊維の少なくとも一成分が海島型、多重バイ
メタル型、菊花型、、芯鞘型、偏芯型、或いはサイドバ
イサイド型となった繊維を使用できる。これらの中で
も、海島型繊維又は海島型となっている箇所を有する分
割性繊維は、平均繊維径3μm以下の極細繊維を容易に
発生させることができるので、好適に使用できる。
【0014】この分割性繊維を構成する樹脂成分として
は、繊維形成能のある、例えば、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン系共重合体などのポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート系共
重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート系共重合体などのポリエステル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリ
オレフィン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、ビ
ニル重合体、或いは、ポリグリコール酸、グリコール酸
共重合体、ポリ乳酸、乳酸共重合体などの脂肪族ポリエ
ステル系重合体、脂肪族ポリエステル系重合体にカプラ
ミド、テトラメチレンアジパミド、ウンデカナミド、ラ
ウロラクタミド、ヘキサメチレンアジパミドなどの脂肪
族アミドが共重合した脂肪族ポリエステルアミド系共重
合体などの樹脂を、2種類以上組み合わせれば良い。
【0015】この樹脂の組み合わせ方として、ある溶媒
に対して、抽出可能な樹脂と難抽出性の樹脂とを組み合
わせれば、この溶媒によって、抽出可能な樹脂を抽出除
去することにより、難抽出性の樹脂からなる極細繊維を
発生させることができる。なお、抽出可能とは、樹脂の
95mass%以上抽出除去できることをいい、難抽出性と
は、樹脂の5mass%以下しか抽出除去できないことをい
う。この樹脂の組み合わせとしては、例えば、抽出可能
な樹脂と難抽出性の樹脂とを1種類づつ含む場合、パー
クレン溶媒に対して、抽出可能なポリスチレンと難抽出
性のポリアミド、トルエン溶媒に対して、抽出可能なポ
リアミドと難抽出性のポリエチレン、アルカリ水溶液に
対して、抽出可能なポリエステルと難抽出性のポリオレ
フィンなどを組み合わせれば良い。これらの中でも、取
り扱いやすいアルカリ水溶液を使用できる、ポリエステ
ルとポリオレフィンとの組み合わせが好適である。
【0016】なお、この溶媒によって抽出除去可能な樹
脂が、脂肪族ポリエステルや脂肪族ポリエステルアミド
系共重合体であると、アルカリ水溶液によって容易に除
去できるので製造上好適であるばかりでなく、これらの
樹脂は生分解性で、これら樹脂を抽出した廃液を処理し
やすいので、好適である。
【0017】また、別の樹脂の組み合わせ方として、互
いに貧相溶性の樹脂を組み合わせれば、物理的作用によ
り分割して、極細繊維を発生させることができる。な
お、この貧相溶性とは、対象となる樹脂からサイドバイ
サイド型複合繊維を紡糸した後、このサイドバイサイド
型複合繊維を指で剪断力を加えることによって、2つの
樹脂に分割できる場合をいう。この樹脂の組み合わせと
しては、例えば、2種類の樹脂からなる場合、ポリアミ
ド系樹脂とポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂とポ
リオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂とポリオレフ
ィン系樹脂、ポリエステル系樹脂とポリアクリロニトリ
ル系樹脂などがある。
【0018】このような、本発明で使用できる分割性繊
維は、常法の複合紡糸法、混合紡糸法、或いはこれらを
組み合わせることによって、容易に紡糸できる。なお、
紡糸性や繊維強度を低下させない範囲内で、難燃剤、帯
電防止剤、吸湿剤、着色剤、染色剤、導電剤、親水化剤
などを混合しても良い。
【0019】本発明の不織布を主として構成する極細繊
維の平均繊維径は、分散性の点から3μm以下であるの
が好ましい。好ましい平均繊維径は2μm以下、より好
ましい平均繊維径は1.5μm以下、更に好ましい平均繊
維径は1μm以下、最も好ましい平均繊維径は0.5μm
以下である。なお、主体とは、不織布全体の50mass%
以上が極細繊維であるという意味で、極細繊維が多けれ
ば多いほど、より緻密で均一な不織布表面を形成できる
ので、好ましくは70mass%以上、より好ましくは80
mass%以上、更に好ましくは90mass%以上、最も好ま
しくは100mass%極細繊維からなるのが好ましい。
【0020】このような極細繊維を主体とし、含液状態
下で超音波を照射した不織布は、不織布の少なくとも片
表面において、下記の条件を満たす極細繊維同士の交差
点が80%以上占めた、極細繊維が均一に分散したもの
であるため、塵埃除去性、液体保持性、払拭性、隠蔽
性、或いは柔軟性などが優れたものである。なお、平均
繊維径が小さくなればなるほど、より均一に分散した不
織布であるので、平均繊維径2μm以下であるのが好ま
しく、平均繊維径1.5μm以下であるのが好ましく、平
均繊維径1μm以下であるのが更に好ましく、平均繊維
径0.5μm以下であるのが最も好ましい。また、下記の
条件を満たす極細繊維同士の交差点が90%以上占めて
いると、より均一性が高く、下記の条件を満たす極細繊
維同士の交差点が95%以上占めていると、更に均一性
が高く、好適な不織布の表面状態である。そのため、平
均繊維径と下記の条件を満たす極細繊維同士の交差点の
百分率の組み合わせが、3μm以下−80%以上、3μm
以下−90%以上、3μm以下−95%以上、2μm以下
−80%以上、2μm以下−90%以上、2μm以下−9
5%以上、1.5μm以下−80%以上、1.5μm以下−
90%以上、1.5μm以下−95%以上、1μm以下−
80%以上、1μm以下−90%以上、1μm以下−95
%以上、0.5μm以下−80%以上、0.5μm以下−9
0%以上、0.5μm以下−95%以上であるのが好まし
い。 記 極細繊維同士の交差点を中心とする、半径50r(r:
極細繊維の平均繊維径)で、角度15゜の任意の扇形の
領域に、極細繊維同士の他の交差点が存在すること
【0021】なお、この極細繊維同士の交差点は、40
0/r(r:極細繊維の平均繊維径(μm))の値に最
も近い、電子顕微鏡で測定可能な倍率で拡大した際に、
極細繊維と認識できるもの同士の交差点をいい、明度の
差から明らかに不織布内部に存在する極細繊維との交差
点は、不織布表面に存在していないので、極細繊維同士
の交差点とはみなさない。また、上記の条件を満たす交
差点の測定は、無作為に選んだ不織布表面50箇所にお
ける、電子顕微鏡写真により行う。更に、不織布が開孔
を有する場合には、非開孔部における電子顕微鏡写真に
より行う。
【0022】この極細繊維が均一に分散した表面は不織
布の片面だけであっても良いし、両面とも極細繊維が均
一に分散していても良い。仮に、結合繊維ウエブ表面に
極細繊維束が存在していたとしても、超音波を照射する
ことによって、極細繊維を均一に分散させることができ
る。なお、結合繊維ウエブ内部は自由度が低く、極細繊
維が分散しにくいため、不織布内部に極細繊維束が混在
している場合があるが、極細繊維には分割しているの
で、液体保持性などの特性は優れている。また、不織布
内部において、極細繊維束が結合状態(特に絡合状態)
を維持していると、優れた強度を有するので好適であ
る。
【0023】以下、好適である、分割性繊維から発生し
た極細繊維を主体とし、極細繊維の平均繊維径が3μm
以下の不織布の製造方法について、簡単に説明する。
【0024】まず、前述のような平均繊維径3μm以下
の極細繊維を発生可能な分割性繊維を主体とする繊維ウ
エブを形成する。後者の分割性繊維を主体とする繊維ウ
エブの形成方法としては、例えば、カード法、エアレイ
法などの乾式法や湿式法などがある。なお、繊維ウエブ
は積層しても良く、例えば、製造方法の異なる繊維ウエ
ブを積層したもの、繊維組成の異なる繊維からなる繊維
ウエブを積層したもの、繊維長の異なる繊維からなる繊
維ウエブを積層したもの、平均繊維径の異なる繊維から
なる繊維ウエブを積層したもの、異なる分割性繊維を主
体とする繊維ウエブを積層したもの、メルトブロー法に
より形成した繊維ウエブと分割性繊維を主体とする繊維
ウエブとを積層したもの、或いは、これらを適宜組み合
わせた繊維ウエブを積層したものであっても良い。な
お、分割性繊維以外の繊維を使用する場合、分割性繊維
以外の繊維が不織布表面に露出して、極細繊維による均
一な表面を損なわないように、分割性繊維以外の繊維を
含む繊維ウエブは、分割性繊維からなる繊維ウエブで挟
み込むように積層するのが好ましい。
【0025】この分割性繊維以外の繊維としては、例え
ば、絹、羊毛、綿、麻などの天然繊維、レーヨン繊維な
どの再生繊維、アセテート繊維などの半合成繊維、ポリ
アミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、アクリル繊
維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ
塩化ビニル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊
維、ポリプロピレン繊維、芳香族ポリアミド繊維などの
単一成分からなる合成繊維、2成分以上の樹脂成分から
なる芯鞘型、偏芯型、或いは貼り合わせ型などの複数成
分からなる合成繊維を使用できる。この芯鞘型合成繊維
の鞘成分を接着することにより不織布の強度を向上させ
たり、偏芯型又は貼り合わせ型合成繊維の巻縮を発現さ
せることにより伸縮性や嵩高性のある不織布を形成でき
る。
【0026】次いで、繊維ウエブを結合することによ
り、不織布の強度を向上させると共に、後工程である超
音波の照射による極細繊維の分散を効率的に行なうこと
ができるようにする。この繊維ウエブの結合方法として
は、ニードルや水流による絡合方法、接着剤による接着
方法、接着性繊維による接着方法、特殊な針によりステ
ッチする方法などがあるが、これらの中でも、超音波の
照射による極細繊維の分散を妨げない、ニードルや水流
による絡合方法が好適であり、これらの中でも、水流で
絡合する方法は繊維ウエブ全体をより緻密かつ均一に絡
合できるので、より好適な結合方法である。
【0027】この水流による繊維ウエブの絡合条件とし
ては、例えば、ノズル径0.05〜0.3mm、好適には
0.08〜0.2mm、ピッチ0.2〜3mm、好適には0.4
〜2mmで一列以上に配列したノズルプレートから、圧力
0.98〜29.4MPa、好適には4.9〜24.5MP
aの水流を噴出する。この水流による絡合処理は1回で
ある必要はなく、必要であれば、2回以上、繊維ウエブ
の片面又は両面から作用させる。なお、水流で絡合する
際に、繊維ウエブを搬送するネットや多孔板などの支持
体の非開孔部が太くなると、大きな孔を有する、表面が
不均一な不織布となりやすいので、線径0.25mm以下
の細いワイヤーからなり、0.295mmよりも小さい目
開きを有する平滑なネット、或いはこれに相当する多孔
板を使用するのが好ましい。
【0028】次いで、この結合した繊維ウエブを構成す
る分割性繊維を分割して極細繊維を発生させる。この分
割性繊維を分割する方法は、分割性繊維によって異な
り、溶媒で抽出除去可能な樹脂成分を含む場合には、抽
出除去可能な樹脂成分を抽出除去することにより極細繊
維を発生させ、溶媒で膨潤可能な樹脂成分を含む場合に
は、その樹脂成分を膨潤させることにより極細繊維を発
生させ、貧相溶性の樹脂の組み合わせからなる場合に
は、水などの液体、ニードル、カレンダー、或いは平板
プレスによって、極細繊維を発生させる。
【0029】なお、貧相溶性の樹脂の組み合わせからな
る分割性繊維の場合、繊維ウエブを絡合すると同時に分
割できるため、分割性繊維の分割工程を省略できるとい
う利点がある。他方、前述のように、溶媒で抽出除去可
能な樹脂が、脂肪族ポリエステルや脂肪族ポリエステル
アミド系共重合体からなると、アルカリ水溶液によって
容易に抽出除去できるため工程上好適であり、しかもこ
れら樹脂成分は生分解性であるため、これら樹脂成分を
抽出した廃液を処理しやすいという利点がある。なお、
溶媒で抽出除去可能な樹脂を含む海島型繊維の場合、極
細繊維の発生状態は、極細繊維に分割しているものの、
極細繊維が束状になった極細繊維束の状態であり、極細
繊維束がほぐれ、極細繊維が均一に分散した状態にはな
い。
【0030】次いで、この分割性繊維から極細繊維を発
生させた結合繊維ウエブに、含液状態下で超音波を照射
して、少なくとも片表面に存在する極細繊維を分散さ
せ、本発明の不織布を得る。なお、分割性繊維から極細
繊維を発生させた結合繊維ウエブを形成する前の段階、
つまり分割性繊維を分割して極細繊維とした後に、含液
状態下で超音波を照射すれば、極細繊維を均一に分散さ
せることができるが、この均一に分散した状態を維持し
たまま繊維ウエブ又は結合繊維ウエブを形成することが
できないため、結局、均一な表面を有する不織布を得る
ことができない。それに対して、本発明においては、既
に結合した、強度のある結合繊維ウエブに対して超音波
を照射しているため、極細繊維が均一に分散した表面を
有する不織布を形成することが可能になった。なお、分
割性繊維から極細繊維を発生させた結合繊維ウエブに水
流を作用させて、極細繊維を均一に分散させようとして
も、水流を均一に作用させることが困難であるため、極
細繊維の存在しない領域を有していたり、極細繊維束が
存在しており、極細繊維が均一に分散した表面を有する
不織布を形成することが困難である。また、超音波の照
射条件としては、上述の通りである。
【0031】本発明の不織布は繊維が分散した表面を有
する、特に、極細繊維の平均繊維径が3μm以下である
不織布は、極細繊維が均一に分散した表面を有するた
め、塵埃除去性、液体保持性、払拭性、隠蔽性、或いは
柔軟性など、様々な優れた性能を有するものである。そ
のため、本発明の不織布は気体又は液体用フィルタ、リ
チウム電池やニッケル水素電池などの電池用セパレー
タ、清掃布、医療用覆布、中入綿、芯地、衣料用表素
材、合成皮革用基布、などの用途に好適に使用できるも
のである。なお、本発明の不織布を染色処理、顔料によ
る着色処理、起毛処理、ラミネート処理、成形加工、エ
ンボス処理、或いは化学的又は物理的表面処理をするこ
とによって、各種機能を付加し、様々な用途に適合させ
ることができる。
【0032】以下に、本発明の実施例を記載するが、以
下の実施例に限定されるものではない。
【0033】
【実施例】
(実施例1)共重合ポリエステル(5−スルホイソフタ
ル酸及びポリエチレングリコールと共重合したポリエチ
レンテレフタレート)とポリプロピレンとを、重量比
6:4のペレット状態で混合紡糸し、延伸した後、50
mmに裁断し、ポリプロピレンからなる島成分を約700
個有する、繊度0.22mg/mの海島型分割性繊維を
得た。
【0034】この海島型分割性繊維を100%使用し、
カード法により形成した一方向性繊維ウエブを、クロス
レイヤーにより繊維ウエブの進行方向に対して交差さ
せ、面密度120g/m2の交差繊維ウエブを形成した。次
いで、この交差繊維ウエブを目開き0.147mm(10
0メッシュ)、線径0.15mmのネットに載置し、直径
0.13mm、ピッチ0.6mmで配置したノズルから、順
に、圧力7.8、7.8、11.8、11.8MPaの水流
を噴出し、この交差繊維ウエブを絡合して絡合繊維ウエ
ブを得た。
【0035】次いで、この絡合繊維ウエブを、温度80
℃、12mass%水酸化ナトリウム水溶液に20分間浸漬
して、海島型分割性繊維の海成分である共重合ポリエス
テルを分解抽出し、面密度50g/m2、厚さ0.4mmのポ
リプロピレン極細繊維からなる絡合繊維ウエブを形成し
た。
【0036】次いで、このポリプロピレン極細繊維から
なる絡合繊維ウエブを、パークレン中、厚さ1cmの鉄板
上に載置した状態で、表1に示す条件で、超音波ホーン
から超音波を照射して、ポリプロピレン極細繊維(平均
繊維径0.42μm)が均一に分散した片表面を有する、
裂断長7.7kmの不織布を形成した。なお、この不織布
表面を電子顕微鏡写真で1,000(400/0.42=
952)倍に拡大して観察した結果を表1に示す。な
お、不織布内部には絡合した極細繊維束が混在していた
が、少なくとも不織布片表面には極細繊維束は確認され
なかった。
【0037】
【表1】
【0038】(実施例2)共重合ポリエステル(5−ス
ルホイソフタル酸及びポリエチレングリコールと共重合
したポリエチレンテレフタレート)とポリプロピレンと
を、重量比57.5:42.5のペレット状態で混合紡糸
し、延伸した後、50mmに裁断し、ポリプロピレンから
なる島成分を約2,400個有する、繊度0.15mg/
mの海島型分割性繊維を使用したこと以外は、実施例1
と全く同様にして、ポリプロピレン極細繊維(平均繊維
径0.2μm)が均一に分散した片表面を有する、裂断長
6.9kmの不織布を形成した。なお、この不織布表面を
電子顕微鏡写真で2,000(=400/0.2)倍に拡
大して観察した結果も表1に示す。なお、不織布内部に
は絡合した極細繊維束が混在していたが、少なくとも不
織布片表面には極細繊維束は確認されなかった。
【0039】(実施例3)ポリ乳酸とポリプロピレンと
を、重量比57.5:42.5のペレット状態で混合紡糸
し、延伸した後、40mmに裁断し、ポリプロピレンから
なる島成分を約4,000個有する、繊度0.11mg/
mの海島型分割性繊維を使用したこと以外は、実施例1
と全く同様にして、ポリプロピレン極細繊維(平均繊維
径0.13μm)が均一に分散した片表面を有する、裂断
長6.9kmの不織布を形成した。なお、この不織布表面
を電子顕微鏡写真で3,000(400/0.13=3,
077)倍に拡大して観察した結果も表1に示す。な
お、不織布内部には絡合した極細繊維束が混在していた
が、少なくとも不織布片表面には極細繊維束は確認され
なかった。
【0040】(実施例4)エタノール中に浸漬して、ポ
リプロピレン極細繊維からなる絡合繊維ウエブに超音波
を照射したこと以外は、実施例1と全く同様にして、ポ
リプロピレン極細繊維(平均繊維径0.42μm)が均一
に分散した片表面を有する、裂断長7.7kmの不織布を
形成した。なお、この不織布表面を電子顕微鏡写真で
1,000倍に拡大して観察した結果も表1に示す。な
お、不織布内部には絡合した極細繊維束が混在していた
が、少なくとも不織布片表面には極細繊維束は確認され
なかった。
【0041】(実施例5)表1に示す超音波条件中、超
音波の振幅を70μmとしたこと、超音波の照射時間を
1秒間としたこと以外は、実施例1と全く同様にして、
ポリプロピレン極細繊維(平均繊維径0.42μm)が均
一に分散した片表面を有する、裂断長7.7の不織布を
形成した。なお、この不織布表面を電子顕微鏡写真で
1,000倍に拡大して観察した結果も表1に示す。な
お、不織布内部には絡合した極細繊維束が混在していた
が、少なくとも不織布片表面には極細繊維束は確認され
なかった。
【0042】(実施例6)パークレン中の鉄板を取り除
いた状態で超音波を照射したこと以外は、実施例1と全
く同様にして、ポリプロピレン極細繊維(平均繊維径
0.42μm)が均一に分散した片表面を有する、裂断長
7.7kmの不織布を形成した。なお、この不織布表面を
電子顕微鏡写真で1,000倍に拡大して観察した結果
も表1に示す。なお、不織布内部には絡合した極細繊維
束が混在していたが、少なくとも不織布片表面には極細
繊維束は確認されなかった。
【0043】(実施例7)超音波の照射時間を5秒間と
したこと以外は、実施例2と全く同様にして、ポリプロ
ピレン極細繊維(平均繊維径0.2μm)が均一に分散し
た片表面を有する、裂断長7.0kmの不織布を形成し
た。なお、この不織布表面を電子顕微鏡写真で2,00
0(400/0.2=2,000)倍に拡大して観察した
結果も表1に示す。なお、不織布内部には絡合した極細
繊維束が混在していたが、少なくとも不織布片表面には
極細繊維束は確認されなかった。
【0044】(比較例1)実施例1と全く同様にして得
た、面密度50g/m2、厚さ0.4mmのポリプロピレン極
細繊維からなる絡合繊維ウエブを、目開き0.147mm
(100メッシュ)、線径0.15mmのネットに載置
し、直径0.13mm、ピッチ0.6mmで配置したノズルか
ら、圧力4.9MPaの水流を噴出して処理した後、反
転し、同様のノズルから圧力4.9MPaの水流を噴出
して処理して、裂断長7.8kmの不織布を形成した。な
お、この不織布表面を電子顕微鏡写真で1,000倍に
拡大して観察した結果も表1に示す。また、この不織布
表面には、ポリプロピレン極細繊維(平均繊維径0.4
2μm)の繊維束が確認され、不均一なものであった。
【0045】(実施例8)常法の海島型繊維の複合紡糸
装置において、島成分を形成する樹脂を押し出すノズル
からポリプロピレン(MI:65)を、他方、海成分を
形成する樹脂を押し出すノズルからポリ乳酸を、ギヤポ
ンプ比7.8:7.3で押し出し、245℃で複合紡糸
し、延伸した後、50mmに裁断し、ポリプロピレンから
なる島成分を25個有する、繊度0.15mg/mの海
島型分割性繊維を形成した。
【0046】次いで、この海島型分割性繊維を100%
使用し、実施例1と全く同様にして、交差繊維ウエブを
形成し、水流によって絡合して絡合繊維ウエブを形成し
た後、海島型分割性繊維の海成分であるポリ乳酸を分解
抽出し、面密度42g/m2、厚さ0.43mmのポリプロピ
レン極細繊維からなる絡合繊維ウエブを形成した。
【0047】そして、このポリプロピレン極細繊維から
なる絡合繊維ウエブをパークレン中、表1に示す条件
下、超音波ホーンから超音波を照射して、ポリプロピレ
ン極細繊維(平均繊維径1.9μm)が均一に分散した片
表面を有する、裂断長7.2kmの不織布を形成した。な
お、この不織布表面を電子顕微鏡写真で200(400
/1.9=210)倍に拡大して観察した結果も表1に
示す。なお、不織布内部には絡合した極細繊維束が混在
していたが、少なくとも不織布片表面には極細繊維束は
確認されなかった。
【0048】(比較例2)実施例8と全く同様にして形
成した、面密度42g/m2、厚さ0.43mmのポリプロピ
レン極細繊維からなる絡合繊維ウエブを、比較例1と全
く同様にして、水流を噴出することにより処理して、裂
断長7.3kmの不織布を形成した。なお、この不織布表
面を電子顕微鏡写真で200倍に拡大して観察した結果
も表1に示す。また、この不織布表面には、ポリプロピ
レン極細繊維(平均繊維径0.42μm)の繊維束が確認
され、不均一なものであった。
【0049】
【発明の効果】本発明の不織布は含液状態下で超音波を
照射したものであり、この超音波処理によって、繊維が
分散したものである。特に、不織布が極細繊維を主体と
しており、この極細繊維の平均繊維径が3μm以下であ
ると、より均一に分散した不織布である。
【0050】また、本発明の不織布は、極細繊維を主体
とし、この極細繊維の平均繊維径が3μm以下の不織布
であり、この不織布の少なくとも片表面において、下記
の条件を満たす極細繊維同士の交差点が80%以上占め
ている。そのため、この不織布は極細繊維が均一に分散
したものである。 記 極細繊維同士の交差点を中心とする、半径50r(r:
極細繊維の平均繊維径)で、角度15゜の任意の扇形の
領域に、極細繊維同士の他の交差点が存在すること
【0051】本発明の不織布の製造方法は、平均繊維径
3μm以下の極細繊維を発生可能な分割性繊維を主体と
する繊維ウエブを結合した後、又は繊維ウエブの結合と
同時に、この分割性繊維を分割して極細繊維を発生さ
せ、次いで、含液状態下で超音波を照射して、少なくと
も片表面に存在するこの極細繊維を分散させる方法であ
るため、容易に、しかも確実に極細繊維を均一に分散さ
せることのできる方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分割性繊維の断面形状の一例
【図2】 本発明の分割性繊維の断面形状の他の例
【図3】(a) 本発明の分割性繊維の断面形状の他の
例 (b) 本発明の分割性繊維の断面形状の他の例
【符号の説明】
A 一成分 B 他成分

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含液状態下で超音波を照射したことを特
    徴とする不織布。
  2. 【請求項2】 極細繊維を主体とした不織布であり、該
    極細繊維の平均繊維径が3μm以下であることを特徴と
    する、請求項1記載の不織布。
  3. 【請求項3】 極細繊維を主体とした不織布であり、該
    極細繊維の平均繊維径が2μm以下であることを特徴と
    する、請求項1記載の不織布。
  4. 【請求項4】 極細繊維を主体とした不織布であり、該
    極細繊維の平均繊維径が1.5μm以下であることを特徴
    とする、請求項1記載の不織布。
  5. 【請求項5】 極細繊維を主体とし、該極細繊維の平均
    繊維径が3μm以下の不織布であり、該不織布の少なく
    とも片表面において、下記の条件を満たす極細繊維同士
    の交差点が80%以上占めていることを特徴とする不織
    布。 記 極細繊維同士の交差点を中心とする、半径50r(r:
    極細繊維の平均繊維径)で、角度15゜の任意の扇形の
    領域に、極細繊維同士の他の交差点が存在すること
  6. 【請求項6】 条件を満たす極細繊維同士の交差点が9
    0%以上占めていることを特徴とする、請求項5記載の
    不織布。
  7. 【請求項7】 条件を満たす極細繊維同士の交差点が9
    5%以上占めていることを特徴とする、請求項5記載の
    不織布。
  8. 【請求項8】 極細繊維を主体とし、該極細繊維の平均
    繊維径が2μm以下の不織布であり、該不織布の少なく
    とも片表面において、下記の条件を満たす極細繊維同士
    の交差点が80%以上占めていることを特徴とする不織
    布。 記 極細繊維同士の交差点を中心とする、半径50r(r:
    極細繊維の平均繊維径)で、角度15゜の任意の扇形の
    領域に、極細繊維同士の他の交差点が存在すること
  9. 【請求項9】 条件を満たす極細繊維同士の交差点が9
    0%以上占めていることを特徴とする、請求項8記載の
    不織布。
  10. 【請求項10】 条件を満たす極細繊維同士の交差点が
    95%以上占めていることを特徴とする、請求項8記載
    の不織布。
  11. 【請求項11】 極細繊維を主体とし、該極細繊維の平
    均繊維径が1.5μm以下の不織布であり、該不織布の少
    なくとも片表面において、下記の条件を満たす極細繊維
    同士の交差点が80%以上占めていることを特徴とする
    不織布。 記 極細繊維同士の交差点を中心とする、半径50r(r:
    極細繊維の平均繊維径)で、角度15゜の任意の扇形の
    領域に、極細繊維同士の他の交差点が存在すること
  12. 【請求項12】 条件を満たす極細繊維同士の交差点が
    90%以上占めていることを特徴とする、請求項11記
    載の不織布。
  13. 【請求項13】 条件を満たす極細繊維同士の交差点が
    95%以上占めていることを特徴とする、請求項11記
    載の不織布。
  14. 【請求項14】 不織布構成繊維が延伸配向しているこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれかに記
    載の不織布。
  15. 【請求項15】 不織布内部に極細繊維束が混在してい
    ることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに
    記載の不織布。
  16. 【請求項16】 極細繊維束が絡合していることを特徴
    とする請求項15記載の不織布。
  17. 【請求項17】 平均繊維径3μm以下の極細繊維を発
    生可能な分割性繊維を主体とする繊維ウエブを結合した
    後、又は繊維ウエブの結合と同時に、該分割性繊維を分
    割して極細繊維を発生させ、次いで、含液状態下で超音
    波を照射して、少なくとも片表面に存在する該極細繊維
    を分散させることを特徴とする不織布の製造方法。
  18. 【請求項18】 分割性繊維が海島型繊維であることを
    特徴とする請求項17記載の不織布の製造方法。
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