JPH08325877A - インクリボン用原糸およびインクリボン - Google Patents

インクリボン用原糸およびインクリボン

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JPH08325877A
JPH08325877A JP8169309A JP16930996A JPH08325877A JP H08325877 A JPH08325877 A JP H08325877A JP 8169309 A JP8169309 A JP 8169309A JP 16930996 A JP16930996 A JP 16930996A JP H08325877 A JPH08325877 A JP H08325877A
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敏明 門田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、インク寿命が長く、印字鮮明性、溶
着部耐久性に優れたインクリボン用原糸及びインクリボ
ンを提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のインクリボン用原糸は、総繊度が
20デニール以上、40デニール以下、フィラメント数
が10本以上、30本以下、酸化チタン量含有量が0.
1wt%以下のポリアミドマルチフィラメントからなる
ことを特徴とするものであり、また、本発明のインクリ
ボンは、ポリアミドマルチフィラメントからなる織物か
らなり、該織物を構成する織糸の総繊度が20デニール
以上、40デニール以下、フィラメント数が10本以
上、34本以下、酸化チタン量含有量が0.1wt%以
下、厚さが135μm 以下であり、織物を構成する単糸
繊度が、緯糸に比べて経糸が太いことを特徴とするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インパクトタイプ
のプリンターに使用されるインクリボンのインクリボン
特性に優れたインクリボン用原糸およびインクリボンに
関する。
【0002】
【従来の技術】インクリボンはタイプライターやレジス
ターさらにはコンピュータリボンとして使用されている
ことは周知の通りである。かかるインクリボンは、打字
によりリボンの中のインクをプリント用紙に転写するも
のであるため、その素材としては衝撃に対して機械的抵
抗力の大きいポリアミドやポリエステルなどの合成繊維
が主として用いられるようになってきた。
【0003】しかし、これらの合成繊維からなるインク
リボンは、従来の綿、絹に比べると耐久性に勝るもの
の、インクの保持性が劣っている。そのため、最近の急
激な高速化や高インパクト化されたプリンターに十分に
対応できるものではなく、良好なインク保持性、印字の
鮮明性を有し、かつインク寿命の長いものが切望されて
いる。
【0004】一方、最近、インパクトタイプのプリンタ
ーに使用されるインクリボンは、従来のスプールタイプ
が減少し、カセットに長いテープ状のインクリボンを折
り曲げて収納し、インクリボンの両端を超音波ウェルダ
ーによって溶着(接着)し、エンドレス状にした溶着部
を有するカセットタイプのものが増加してきている。通
常、インクリボンは印字する際にプリンターのヘッドピ
ンによって衝撃を受け、徐々に破壊されるが、上述の溶
着部は通常の基布部分に比べ、耐久性が弱く、溶着部の
寿命がインクリボンの寿命を左右するため、特にインク
リボンの溶着部の耐久性向上に対する要求には強いもの
があった。
【0005】インク保持性を高め、インク寿命を長くす
る手段として、繊維形成性ポリアミドとN−置換ピペラ
ジン環含有ポリアミドとを溶融混合紡糸して得た繊維か
ら、N−置換ピペラジン環含有ポリアミドを液体処理に
よって除去し、繊維中に中空部分を有する技術が特公昭
49−6564号公報によって提案されている。また、
繊維断面において、主として外周の少なくとも一部が開
口している複数の溝状或いは蹄状の中空部分を有する技
術が特開昭64−44772号公報によって提案されて
いる。
【0006】しかしながら、上記中空部分を有する技術
はインク保持性を高め、インク寿命を長くする手段とし
ては有効であるが、インクリボンが嵩高なものになり、
特にカセットタイプのインクリボンでは収納性に劣り、
収納長が短くなるばかりか、溶着部の耐久性向上に対し
ては何ら効果のないものであった。
【0007】一方、溶着部の耐久性を向上する手段とし
て、溶着する2枚のインクリボンの間に基布より融点の
低い熱可塑性合成樹脂を挿入して溶着する技術が、特公
昭57−13431号公報によって提案されている。
【0008】しかしながら、溶着する2枚のインクリボ
ンの間に基布より融点の低い熱可塑性合成樹脂を挿入し
て溶着する技術は、溶着するインクリボンにはインクが
含浸されているため、融点の異なるポリマー間の溶着が
不十分であり、溶着部の耐久性の向上幅が充分でなく、
溶着時の作業性も悪いものであり、インク寿命を長くす
る効果に対しては何ら効果のないものであった。
【0009】また、印字鮮明性を向上する手段として、
単糸繊度1.0デニール以下、総繊度25デニール以
下、糸強力が180g/y以上の糸を用いた技術が特公
昭3−78269号公報によって提案されている。
【0010】しかしながら、該技術は印字鮮明性を向上
する手段としては有効であるが、単糸繊度および総繊度
が小さいものであるため、インク寿命および溶着部の耐
久性に劣るものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる技術
的背景に鑑み、生産性が良く、かつ、インク寿命が長
く、印字鮮明性、溶着部耐久性に優れたインクリボンを
提供するための原糸およびそれからなるインクリボンを
提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明のインクリボン用原糸は、総繊度が20デニ
ール以上、40デニール以下、フィラメント数が10本
以上、30本以下、酸化チタン量含有量が0.1wt%
以下のポリアミドマルチフィラメントからなることを特
徴とするものであり、本発明のインクリボンは、ポリア
ミドマルチフィラメントからなる織物からなり、該織物
を構成する織糸の総繊度が20デニール以上、40デニ
ール以下、フィラメント数が10本以上、34本以下、
酸化チタン量含有量が0.1wt%以下、厚さが135
μm 以下であり、織物を構成する単糸繊度が、緯糸に比
べて経糸が太いことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、生産性が良く、かつ、
インク寿命が長く、印字鮮明性、溶着部耐久性に優れた
インクリボンを提供せんとして、鋭意検討したところ、
特定な原糸を採用することで、かかる課題を一挙に解決
することを究明したものである。
【0014】すなわち、ポリアミドマルチフィラメント
からなる総繊度が20デニール以上、40デニール以
下、フィラメント数が10本以上、30本以下、酸化チ
タン量含有量が0.1wt%以下であるものが、インク
リボンとして極めて優れた特徴を発揮することを究明し
たものである。
【0015】かかる原糸は、さらに織物条件によって、
さらにその効果を向上することを究明したものである。
すなわち、上述の特定な原糸使いで、かつ、総繊度が2
0デニール以上、40デニール以下、フィラメント数が
10本以上、34本以下、酸化チタン量含有量が0.1
wt%以下、厚さが135μm 以下であり、織物を構成
する単糸繊度が、緯糸に比べて経糸が太く構成したイン
クリボンは、意外にも、インク寿命、印字鮮明性および
溶着部耐久性の総合的な特性を著しく改善することを究
明したものである。
【0016】本発明でいうポリアミドマルチフィラメン
トとしては、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン
6、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12等で
ある。マルチフィラメントを構成するポリマー中の酸化
チタン含有量は0.1wt%以下であることが好まし
く、0.05wt%以下であることがさらに好ましい。
0.1wt%を越えると溶着部耐久性が悪くなる傾向を
示す。また、マルチフィラメントを構成するポリマーの
硫酸相対粘度は、一般に使用されている2.5〜3.5
のものでよい。本発明のインクリボン用原糸の総繊度は
20デニール以上、40デニール以下であることが好ま
しい。40デニールを越えたものはインク寿命、溶着部
耐久性の面では好ましいが、印字鮮明性が低下する傾向
を示し、20デニール未満のものは逆に、印字鮮明性の
面では好ましいがインク寿命、溶着部耐久性が低下する
傾向を示す。一方、フィラメント数は10本以上、30
本以下であることが好ましく、単糸繊度は1.5デニー
ル以上、4デニール以下であることが好ましい。フィラ
メント数が10本未満のものはインク吸収能が減少し、
インク寿命が低下の傾向を示し、30本以上のものは溶
着部耐久性が低下の傾向を示す。また、単糸繊度もフィ
ラメント数の場合と同様、4デニールを越えるものはイ
ンク吸収能が減少し、インク寿命が低下の傾向を示し、
1.5デニール未満のものは溶着部耐久性が低下の傾向
を示す。また、インクリボン用原糸は、好ましくは無撚
糸として用いるが、150〜700T/mの撚糸を施し
て用いることもできる。また、製織性向上を目的とした
原糸製造段階での圧縮空気による5〜100ケ/mの交
絡処理を施こすこともできる。上記インクリボン用原糸
からなるインクリボンは、織糸の総繊度が20デニール
以上、40デニール以下であることが好ましい。40デ
ニールを越えたものはインク寿命、溶着部耐久性の面で
は好ましいが、印字鮮明性が低下する傾向を示し、20
デニール未満のものは逆に、印字鮮明性の面では好まし
いが、インク寿命、溶着部耐久性が低下する傾向を示
す。一方、フィラメント数は10本以上、34本以下で
あることが好ましく、単糸繊度は1デニール以上である
ことが好ましい。フィラメント数が10本未満のものは
インク吸収能が減少し、インク寿命が低下の傾向を示
し、34本以上のものは溶着部耐久性が低下の傾向を示
す。また、単糸繊度が1デニール未満のものは溶着部耐
久性が低下の傾向を示す。また、総繊度は経糸に比べて
緯糸が若干太い方が溶着部耐久性の面で好ましい。織物
を構成する織糸の単糸繊度は緯糸に比べて経糸が太いも
のが、インク寿命、溶着部耐久性の面で好ましく、経糸
の単糸繊度が緯糸の単糸繊度の2〜4倍太いものがさら
に好ましい。経糸の単糸繊度が緯糸の単糸繊度の4倍を
越えるものは、緯糸の剛性に対して経糸の剛性が極めて
大きいものになるため、カセットへの収納性の面で好ま
しくない。また、経糸の単糸繊度が緯糸の単糸繊度の2
倍未満のものは、経糸と緯糸の単糸繊度差が少ないた
め、インク寿命、溶着部耐久性の面で効果が減少の方向
にある。インクリボンを構成する織物は、通常、緯糸に
比べて、経糸の曲りが大きく、織物表面に経糸が多く露
出した構造を有している。このため、経糸に太い単糸繊
度を用いることによって、経糸のインク保持量が少な
く、緯糸のインク保持量が多いものとなり、打字による
インクの吐き出しが緩やかになり、インク寿命が向上す
るものと考えられる。溶着部耐久性は溶着部が繊維層と
溶着層とが混在した状態が好ましいことが知られている
が、経糸の単糸繊度と緯糸の単糸繊度に差をつけること
により、繊維層と溶着層とが混在した状態を形成しやす
くなるものと考えられる。また、インクリボンの厚さは
135μm 以下であることが好ましい。135μm を越
える場合は、インク寿命、溶着部耐久性の面では好まし
いが、印字鮮明性が低下の傾向を示す。かかるインクリ
ボンの織物組織としては、一般に平織、誘導平織、綾
織、および朱子織等が使用されるが、特にこれに限定さ
れるものではない。かかる織物の織物密度は、経糸が、
好ましくは100〜500本/in、さらに好ましくは
140〜400本/inでよく、緯糸は、好ましくは1
00〜400本/in、さらに好ましくは110〜35
0本/in程度でよい。製織された織物は、通常の精
練、好ましくは液流精練で精練し、ピンテンターで16
0℃〜200℃の範囲で仕上げセットすればよい。その
後、使用するプリンターの種類により、適当な幅にスリ
ットした後、通常の油性インク等のインク材料を該スリ
ットした織物に適宜量付着(含浸)せしめた後、溶着し
てエンドレス状インクリボンを形成する。かかる溶着
は、該インクリボンの両端を超音波ウェルダーを用いて
実施される。本発明のインクリボンは、高圧流体処理、
プラズマ処理、界面活性剤処理、および樹脂加工等の適
宜の後加工が施されたものであってもよい。かくして得
られた本発明のインクリボンは、インク寿命が長く、印
字鮮明性、溶着部耐久性に優れていおり、コスト的にも
優位であるという特徴を有するものである。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例によって詳しく説明す
る。
【0018】本発明で使用する評価方法は次の通りであ
る。
【0019】[溶着部耐久性]精練、セットされた織物
を13mm幅に溶断し、一度ハサミで全長13m に切断
し、その後これらの織物に織物重量に対し、油性インク
を22重量%塗布して、次に超音波ウェルダー(ブラン
ソン社製M−8400)によって溶着したが、該溶着部
はインクリボンの中にほぼ等間隔に7個設けて、エンド
レス状インクリボンを作製した。このインクリボンを2
4ピンドットプリンター(エプソン製UP−130K)
用カセットに収納し、このカセットを上記プリンターに
セットし、英字、および数字を印字し、溶着部にピンホ
ールが発生した時の印字数を読取り、その平均値を基布
の溶着部耐久性とした。
【0020】 ◎ : 151万字以上 ○〜◎: 121〜150万字 ○ : 101〜120万字 △〜○: 91〜100万字 △ : 71〜90万字 × : 70万字以下 [インク寿命]精練、セットされた織物を13mm幅に溶
断し、一度ハサミで全長13m に切断し、その後これら
の織物に織物重量に対し、油性インクを22重量%塗布
して、次に超音波ウェルダー(ブランソン社製M−84
00)によって溶着し、エンドレス状インクリボンを作
成した。このインクリボンを24ピンドットプリンター
(エプソン製UP−130K)用カセットに収納し、こ
のカセットを上記プリンターにセットし、#を印字し、
プリントコンストラストメーター(マクベス社製PCM
−II)測定による印字濃度が0.4PCSになった時
までの印字数を求め、インク寿命とした。
【0021】[インク残留率]インク寿命測定と同様、
精練、セットされた織物を13mm幅に溶断し、一度ハサ
ミで全長13m に切断し、その後これらの織物に織物重
量に対し、油性インクを22重量%塗布して、次に超音
波ウェルダー(ブランソン社製M−8400)によって
溶着し、エンドレス状インクリボンを作製した。このイ
ンクリボンを24ピンドットプリンター(エプソン製U
P−130K)用カセットに収納し、このカセットを上
記プリンターにセットし、#を印字し、プリントコンス
トラストメーター(マクベス社製PCM−II)測定に
よる印字濃度が0.4PCSになるまで印字した後、該
インクリボンの重量を測定し、次式によりインク残留率
を求めた。
【0022】インク残留率(%)=(A/B)×100 A:インクリボンに残留したインク重量 B:インクリボンに初期に付着したインク重量 [印字鮮明性]インク寿命測定と同様、精練、セットさ
れた織物を13mm幅に溶断し、一度ハサミで全長13m
に切断し、その後これらの織物に織物重量に対し、油性
インクを22重量%塗布して、次に超音波ウェルダー
(ブランソン社製M−8400)によって溶着し、エン
ドレス状インクリボンを作製した。このインクリボンを
24ピンドットプリンター(エプソン製UP−130
K)用カセットに収納し、このカセットを上記プリンタ
ーにセットし、英字、数字、および漢字等を印字し、肉
眼で文字の鮮明性を評価した。
【0023】(鮮明性の評価基準) ◎:鮮明性が非常に良い ○:鮮明性が良い △:鮮明性が悪い ×:鮮明性が極めて悪い 実施例1〜5 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタン含有量が0.04
wt%であるナイロン66ポリマーからなる22デニー
ル17フィラメント、27デニール26フィラメント、
30デニール8フィラメント、40デニール13フィラ
メント、40デニール34フィラメント、40デニール
10フィラメントのマルチフィラメント糸を、それぞれ
作製した。これとは別に硫酸相対粘度が3.15、酸化
チタン含有量が0.04wt%であるナイロン66ポリ
マーからなる40デニール13フィラメント、40デニ
ール34フィラメントマルチフィラメント糸を、それぞ
れ作製し実施例2とした。該マルチフィラメントを表1
に示す組み合わせ、および表2に織密度からなる平織組
織の織物を作製した。これらの織物を通常の方法による
精練、仕上げセットした。該織物について、前記の溶着
部耐久性、インク寿命、インク残留率および印字鮮明性
の評価方法に基づいてインクリボンを作製し、それぞれ
のインクリボンの溶着部耐久性、インク寿命、インク残
留率および印字鮮明性をそれぞれ測定しその結果を表2
に示した。
【0024】比較例1〜10 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタン含有量が0.04
wt%であるナイロン66ポリマーからなる17デニー
ル17フィラメント、20デニール17フィラメント、
30デニール26フィラメント、40デニール8フィラ
メント、40デニール13フィラメント、40デニール
34フィラメント、40デニール48フィラメント、7
0デニール34フィラメントのマルチフィラメント糸
を、それぞれ作製した。これとは別に硫酸相対粘度が
2.85、酸化チタン含有量が0.38wt%であるナ
イロン66ポリマーからなる40デニール13フィラメ
ント、40デニール34フィラメントのマルチフィラメ
ント糸を、それぞれ作製し比較例2とした。該マルチフ
ィラメントを表1に示す組み合わせ、および表2に織密
度からなる平織組織の織物を作製した。これらの織物を
通常の方法による精練、仕上げセットした。該織物につ
いて、前記の溶着部耐久性、インク寿命、インク残留率
および印字鮮明性の評価方法に基づいてインクリボンを
作成し、それぞれのインクリボンの溶着部耐久性、イン
ク寿命、インク残留率および印字鮮明性をそれぞれ測定
しその結果を表1、2に示した。
【0025】
【表1】
【表2】 表1、2から明らかなように、実施例1〜5のインクリ
ボンは、インク寿命が長く、印字鮮明性、溶着部耐久性
に優れたものであった。これらに対して、比較例1〜1
0のインクリボンは、インク寿命、印字鮮明性、溶着部
耐久性のいずれかのリボン特性が劣るものであり、実用
に耐えるものではなかった。また、比較例9のインクリ
ボンは、インク寿命、印字鮮明性、溶着部耐久性はほぼ
問題ないレベルにあるが、経糸の剛性が極めて大きいも
のであり、カセットへの収納性に劣るものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、生産コスト的に極めて
優位であり、インクリボンとしての必要特性であるグラ
フィック斑、および打字によるインクリボンの損傷にも
優れ、高速型のプリンターに好適なインクリボンを提供
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/60 351 D01F 6/60 351B 6/90 301 6/90 301 D02G 3/02 D02G 3/02 D03D 1/00 D03D 1/00 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 総繊度が20デニール以上、40デニー
    ル以下、フィラメント数が10本以上、30本以下、酸
    化チタン量含有量が0.1wt%以下のポリアミドマル
    チフィラメントからなることを特徴とするインクリボン
    用原糸。
  2. 【請求項2】 該酸化チタン量含有量が、0.05wt
    %以下であることを特徴とする請求項1記載のインクリ
    ボン用原糸。
  3. 【請求項3】 該単糸繊度が、1.5デニール以上、4
    デニール以下であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクリボン用原糸。
  4. 【請求項4】 該フィラメント数が、10本以上、20
    本以下であることを特徴とする請求項1記載のインクリ
    ボン用原糸。
  5. 【請求項5】 ポリアミドマルチフィラメントからなる
    織物であって、該織物を構成する織糸の総繊度が20デ
    ニール以上、40デニール以下であり、フィラメント数
    が10本以上、34本以下であり、酸化チタン量含有量
    が0.1wt%以下、厚さが135μm 以下であり、か
    つ、該織物を構成する単糸繊度が、緯糸に比べて経糸が
    太いことを特徴とするインクリボン。
  6. 【請求項6】 該経糸の単糸繊度が緯糸の単糸繊度に比
    べて2〜4倍太いことを特徴とする請求項5記載のイン
    クリボン。
  7. 【請求項7】 該経糸および緯糸の単糸繊度が1デニー
    ル以上であることを特徴とする請求項5記載のインクリ
    ボン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010189806A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Toray Ind Inc 熱接着用ポリアミドマルチフィラメント

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