JPH08325415A - 核剤組成物及びポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

核剤組成物及びポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH08325415A
JPH08325415A JP16008595A JP16008595A JPH08325415A JP H08325415 A JPH08325415 A JP H08325415A JP 16008595 A JP16008595 A JP 16008595A JP 16008595 A JP16008595 A JP 16008595A JP H08325415 A JPH08325415 A JP H08325415A
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JP
Japan
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nucleating agent
composition
component
polyolefin resin
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Toshiaki Kobayashi
稔明 小林
Kiyoshi Sadamitsu
清 定光
Shizumi Sakai
鎭美 酒井
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New Japan Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオレフィン系樹脂に対し、実用的な樹脂
改質効果を付与し得る新規有用なジベンジリデンソルビ
トール系核剤組成物を提案する。 【構成】 1,3:2,4−ビス(O−p−メチルベンジリデ
ン)ソルビトール(A成分)と1,3:2,4−ビス(O−p−
クロロベンジリデン)ソルビトール(B成分)とを含有
する。又、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、
上記核剤組成物を0.05〜3重量部配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核剤組成物及び当該核
剤組成物を含有してなるポリオレフィン系樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族アルデヒドとソルビトールとを酸
触媒の存在下、アセタール縮合させて調製されるジベン
ジリデンソルビトール系化合物(以下「DBS系化合
物」と略称する。)は、ポリオレフィン系樹脂組成物用
の核剤として賞用されているものであって、本発明者ら
は、これまでにもより優れた特性を有する核剤を提供す
べく鋭意検討の下、種々のDBS化合物を提案してきた
ところである。
【0003】しかしながら、核剤に対する要望は多岐に
亘っているため、広範囲の用途に適用するためには、
尚、改善の余地が認められる。
【0004】具体的には、ベンズアルデヒドとソルビト
ールから得られる1,3:2,4−ビス(O−ベンジリデン)
ソルビトール(以下「DBS」と略称する。)を核剤と
して用いると、ポリオレフィン系樹脂成形物の光学的特
性、特にその透明性が大幅に改善される(特開昭51-227
40号)。しかしながら、より高い透明性を必要とする分
野に対しては充分その要望を満足するものではない。
【0005】かかる問題点を解消するものとして、ベン
ズアルデヒドの代りにメチル置換ベンズアルデヒドを出
発物質として調製される1,3:2,4−ビス(O−メチルベ
ンジリデン)ソルビトール(以下「Me−DBS」と略
称する。)が提案された(特開昭53-117044号、特開昭5
4-28348号)。
【0006】このものを核剤として適用することによ
り、格段に優れた透明性を有する樹脂組成物を得ること
ができる。
【0007】更に、1,3:2,4−ビス(O−ポリアルキル
ベンジリデン)ソルビトール(特開昭56-45934号)や、
各芳香環に夫々異なる種類や数の置換基を有する、いわ
ゆる非対称型のDBS化合物(特開昭59-12951号)が提
案された。とりわけ、我々の提案による1,3:2,4−ビス
(O−3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトールは、
優れた透明核剤としての特性を示す。しかし、原料であ
る3,4−ジメチルベンズアルデヒドは高価である。
【0008】一方、1,3:2,4−ビス(O−p−クロロベ
ンジリデン)ソルビトールも核剤として提案されている
(特開昭56−161444号)。このものは、比較的安価に製
造され、経済性に優れる。しかし、そのポリオレフィン
系樹脂に対する改質効果は、Me−DBSと比較してか
なり劣る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリオレフ
ィン系樹脂に対し、実用的な樹脂改質効果を付与し得る
新規有用なDBS系核剤組成物を提案することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく、複数のDBS系化合物の相乗的効果に着
目し、多種多様な置換基を有する多数のDBS系化合物
の中から特異的な併用効果を有する組み合わせについて
鋭意検討を重ねた結果、下記の事実を認めた。
【0011】(1)1,3:2,4−ビス(O−p−メチルベン
ジリデン)ソルビトール(以下「A成分」という。)と
1,3:2,4−ビス(O−p−クロロベンジリデン)ソルビ
トール(以下「B成分」という。)との併用系におい
て、A成分の比率が極めて少量であっても、ポリオレフ
ィン系樹脂に対する透明性の改善効果は、B成分単独と
比較して飛躍的に増大する。
【0012】(2)A成分とB成分との併用系におい
て、特定の配合組成を選択することにより、ポリオレフ
ィン系樹脂に対し、これまで極めて優れた透明性を付与
し得る核剤として評価されていたA成分単独よりも更に
優れた透明性の改善効果或いは同等の効果を得ることが
できる。
【0013】ジアセタール類の複合効果は、加成的であ
ると考えられる。事実、本発明者らは、DBSとMe−
DBSとの混合系においては、かかる特性の傾向を認め
た。又、これまでジアセタール類の併用について詳細に
検討された事例は認められない。従って、上記A成分と
B成分とを複合することに起因する両成分の正の相乗効
果は、これまでの知見からは極めて驚くべき事実であ
り、本発明者らは、かかる知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0014】即ち、本発明に係る核剤組成物は、A成分
である1,3:2,4−ビス(O−p−メチルベンジリデン)ソ
ルビトールとB成分である1,3:2,4−ビス(O−p−クロ
ロベンジリデン)ソルビトールとを含有することを特徴
とする。
【0015】本発明によれば、次の如き優れた利点が達
成される。 (1)結晶化温度の向上により成形サイクル時間が短縮
される。 (2)上記本発明の核剤組成物の融点が低いため、低温
での成形が可能であり、しかも、核剤の不完全な融解に
基づくフィッシュアイの成形が防止される。 (3)本発明樹脂組成物は、ひけを生成することなく、
且つ顔料を分散させた場合にも体積収縮を伴うことな
く、成形できる。 (4)延伸フィルムが、向上した寸法安定性をもって製
造できる。 (5)本発明樹脂組成物から得られる成形物は、透明性
が大幅に向上している。 (6)該成形物は、更に光沢も向上している。 (7)該成形物は、弾性率、耐衝撃性、熱変形温度等の
力学的及び熱的性質においても優れている。 (8)成形時の金型汚れが殆ど認められないため、連続
成形が容易となる。 (9)特定の第三級脂肪族アミン、例えば、ジステアリ
ルメチルアミンやステアリルジエタノールアミンを当該
核剤に事前に均一配合しておくと、樹脂組成物の透明性
がより一層向上する。
【0016】本発明に係る特定の組成を有する核剤組成
物が、何故、かかる特段に優れた相乗的な核剤効果を示
すかについては、まだ充分に明かではない。
【0017】本発明に係る核剤組成物において、A成分
とB成分に対するA成分の比率(以下「Z値」とい
う。)が如何なる値であっても、B成分の透明性改善効
果を向上せしめることができる。
【0018】一方、Z値が30重量%以上乃至100重
量%未満の範囲にある核剤組成物では、B成分単独のみ
ならずA成分単独での透明性改善効果をも凌駕すること
ができる。かかる効果は、Z値が30〜90重量%にお
いて顕著である。一方、Z値が30重量%未満ではA成
分単独以上の透明性を得ることが困難である。又、この
範囲における核剤組成物は、より安価なB成分を併用す
ることからA成分単独と比較して経済性も向上する。
【0019】A成分及びB成分は、前記の如く、いずれ
も公知の化合物であり、公知方法に従い容易に製造でき
る。よって、本発明に係る核剤組成物は、A成分とB成
分とを夫々、所定の比率で混合することにより調製でき
る。
【0020】本発明に係る核剤組成物は、以下で詳しく
述べるポリオレフィン系樹脂用の核剤としてのみなら
ず、液状物質の流動性消失効果をもたらすゲル化剤、粘
度調整剤、揺変剤、塗料・インキ・接着剤等のタレ防止
剤、水上や水中の油分を吸着する効果をもたらす油水分
離剤、凝集剤等として機能し、接着剤、塗料、樹脂の改
質、固形芳香剤、水処理剤、流出油の固化・回収、香
料、化粧料、土木・建材、潤滑油、防錆剤、農薬、医
薬、医療外製品、固形燃料、インキ、糊等、本発明に係
るジアセタールが従来用いられてきた分野において同様
に適用される。
【0021】本発明は、前記核剤組成物を含有してなる
新規有用なポリオレフィン系樹脂組成物をも提供するも
のでもある。
【0022】本発明に係る核剤組成物のポリオレフィン
系樹脂に対する配合量は、所定の効果が得られる限り特
に限定されるものではなく、適宜選択することができる
が、通常、樹脂100重量部当り0.05〜3重量部、
好ましくは0.07〜1重量部配合される。これらの範
囲内の配合により、充分に本発明所定の効果を得ること
ができる。
【0023】核剤組成物の添加法としては一段添加法が
好ましいが、例えば、2〜15重量%程度のマスターバ
ッチの形態での添加による二段法を採用しても何ら差し
支えない。
【0024】本発明に係る核剤が適用されるポリオレフ
ィン系樹脂としては、ポリエチレン系樹脂及びポリプロ
ピレン系樹脂が例示され、より具体的には、高密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン、
エチレン含量50重量%以上のエチレンコポリマー、プ
ロピレンホモポリマー、プロピレン含量50重量%以上
のプロピレンコポリマー、ブテンホモポリマー、ブテン
含量50重量%以上のブテンコポリマー、メチルペンテ
ンホモポリマー、メチルペンテン含量50重量%以上の
メチルペンテンコポリマー、ポリブタジエン等が例示さ
れる。
【0025】上記コポリマーは、ランダムコポリマーで
あってもよく、ブロックコポリマーであってもよい。こ
れらの樹脂の立体規則性は、アイソタクチックでもシン
ジオタクチックでもよい。
【0026】上記コポリマーを構成し得るコモノマーと
して、具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン、ペン
テン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセ
ン、ウンデセン、ドデセン等のα−オレフィン、1,4−
エンドメチレンシクロヘキセン等のビシクロ型モノマ
ー、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル等の(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル等が
例示できる。
【0027】ポリオレフィン系樹脂の透明性を更に向上
せしめるために、樹脂100重量部に対し、例えば、公
知のジアセタール類を0.001〜0.3重量部、テト
ラヒドロフタール酸やヘキサヒドロフタール酸等のアル
キルエステル類を0.1〜15重量部、フタール酸やト
リメリット酸のアルキルエステル類を0.1〜15重量
部、アジピン酸やアゼライン酸のアルキルエステル類を
0.1〜15重量部、トリカルバリル酸トリシクロペン
チルアミド、トリカルバリル酸トリシクロヘキシルアミ
ド、トリカルバリル酸トリス(2−メチルシクロヘキシ
ルアミド)等のトリカルバリル酸系アミド化合物を0.
001〜0.3重量部及び/又は石油樹脂やクマロン樹
脂等の樹脂を1〜20重量部配合することができる。
【0028】更に、本発明に係るポリオレフィン系樹脂
組成物には、使用目的やその用途に応じて適宜、従来公
知のポリオレフィン用改質剤を本発明の効果を損なわな
い範囲で添加することができる。
【0029】かかるポリオレフィン用改質剤としては、
例えば、ポリオレフィン等衛生協議会編「ポジティブリ
ストの添加剤要覧」(1990年10月)に記載されて
いる各種添加剤が挙げられ、より具体的には、安定剤
(金属化合物、エポキシ化合物、窒素化合物、燐化合
物、硫黄化合物等)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系
化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等)、酸化防止剤
(フェノール系化合物、亜リン酸エステル系化合物、イ
オウ系化合物等)、界面活性剤、滑剤(パラフィン、ワ
ックス等の脂肪族炭化水素、炭素数8〜22の高級脂肪
酸、炭素数8〜22の高級脂肪酸金属(Al、Ca、M
g、Zn)塩、炭素数8〜18の脂肪酸、炭素数8〜2
2の脂肪族アルコール、ポリグリコール、炭素数4〜2
2の高級脂肪酸と炭素数4〜18の脂肪族1価アルコー
ルとのエステル、炭素数8〜22の高級脂肪酸アマイ
ド、シリコーン油、ロジン誘導体等)、充填剤(タル
ク、ハイドロタルサイト、マイカ、ゼオライト、パーラ
イト、珪藻土、炭酸カルシウム、ガラス繊維等)、発泡
剤、発泡助剤、ポリマー添加剤の他、可塑剤、架橋剤、
架橋促進剤、帯電防止剤、防曇剤、ポリマーアロイ成分
(ブロックSBR或いはランダムSBR及びそれらの水
素化物等のゴム類やポリスチレン等)、難燃剤、分散
剤、有機・無機の顔料、染料、加工助剤等の各種添加剤
が例示される。
【0030】当該樹脂組成物を製造するに際しては、従
来公知のいずれの方法をも適用することができ、例え
ば、ポリオレフィン系樹脂に本発明に係る核剤組成物を
直接ブレンドして最終成形加工してもよく、予め当該樹
脂に上記核剤組成物を配合して、これをペレット化し、
しかる後に最終成形加工してもよい。予め当該核剤と有
機アミンとをブレンドした後に、上記の方法で成形加工
しても良い。
【0031】又、本発明に係る樹脂組成物を成形するに
際しては、射出成形、押し出し成形、ブロー成形、圧空
成形、回転成形、フィルム成形等、従来公知の成形方法
のいずれをも採用できる。
【0032】本発明に係るポリオレフィン系樹脂組成物
は、従来DBS類を核剤組成物として配合してなるポリ
オレフィン系樹脂組成物が用いられてきたと同様の各種
分野において適用され、より具体的には、熱や放射線等
により滅菌されるディスポーザブル注射器、輸液・輸血
セット、採血器具等の医療用器具類;放射線等により滅
菌される食品・植物等の包装物;衣料ケースや衣料保存
用コンテナ等の各種ケース類;食品を熱充填するための
カップ、レトルト食品の包装容器;電子レンジ用容器;
ジュース、茶等の飲料用、化粧品用、医薬品用、シャン
プー用等の缶、ビン等の容器;味噌、醤油等の調味料用
容器及びキャップ;水、米、パン、漬物等の食品用ケー
ス及び容器;冷蔵庫用ケース等の雑貨;文具;電気・機
械部品;自動車用部品等の素材として好適である。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げ、本発明を詳
しく説明する。尚、ポリオレフィン系樹脂組成物の透明
性は、以下の方法に従って評価した。
【0034】透明性:ヘーズメーターを用いて曇度
(%)及び光沢を測定した(JIS K6714、JI
S K 6717)。曇度は小さい程その光学的特性は
優れている。(尚、測定の結果、実施例及び比較例にお
いて、DBS系化合物を配合した樹脂組成物は、何れも
良好な光沢を示した。)
【0035】実施例 エチレン含有量1.8重量%のアイソタクチックランダ
ムポリプロピレン樹脂100重量部、1,3:2,4−ビス
(O−p−メチルベンジリデン)ソルビトール(A成
分)と1,3:2,4−ビス(O−p−クロロベンジリデン)ソ
ルビトール(B成分)との混合物(本核剤組成物)0.
2重量部、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン(商品名「イルガノックス1010」、チバ・ガ
イギー社製)0.05重量部及びステアリン酸カルシウ
ム0.03重量部を5分間ヘンシェルミキサーにより混
合し、次いで、240℃でラボプラストミル押出機によ
り混練して押し出し、水冷法によりペレットを得た。こ
のペレットを230℃で射出成形して、金型冷却温度2
5℃により、厚み1.0mmのシートを得て試料に供し、
その透明性をヘーズ値を測定して評価した。本核剤組成
物におけるZ値を種々変更し、Z値とヘーズ値との相関
を求めた。得られた結果を第1表に示す。
【0036】比較例1 本核剤組成物に代えて1,3:2,4−ビス(O−p−メチルベ
ンジリデン)ソルビトールを配合してなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物を実施例1に準じて調製し、このものの
ヘーズ値を測定した。得られた結果を第1表に示す。
【0037】比較例2 本核剤組成物に代えて1,3:2,4−ビス(O−p−クロロベ
ンジリデン)ソルビトールを配合してなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物を実施例1に準じて調製し、このものの
ヘーズ値を測定した。得られた結果を第1表に示す。
【0038】比較例3 DBS系化合物を核剤として配合しない他は実施例と同
様にして得たシートのヘーズ値を測定した。得られた結
果を第1表に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明に係る核剤組成物は、従来公知の
核剤組成物と比較して極めて少量で優れた透明性改善効
果を示し、実用性の高い安価な核剤組成物である。
【0041】本発明に係るポリオレフィン系樹脂組成物
は、最高度の透明性を有するばかりでなく、当該核剤組
成物の融点は250℃以下と、従来の優秀な性能を有す
るDBS類の融点と比較して著しく低いため、成形温度
を低減することができる。
【0042】更に、ポリエチレン等の比較的低温で成形
する樹脂に適用する場合においても、核剤としてのDB
S類が完全に融解しないことに起因するフィッシュアイ
の生成を抑制することが容易である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,3:2,4−ビス(O−p−メチルベンジリ
    デン)ソルビトール(A成分)と1,3:2,4−ビス(O−p
    −クロロベンジリデン)ソルビトール(B成分)とを含
    有することを特徴とする核剤組成物。
  2. 【請求項2】 A成分とB成分の合計量に対するA成分
    の比率が、30重量%以上乃至100重量%未満である
    請求項1に記載の核剤組成物。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    し、請求項1又は請求項2に記載の核剤組成物0.05
    〜3重量部を含有してなるポリオレフィン系樹脂組成
    物。
JP16008595A 1995-06-01 1995-06-01 核剤組成物及びポリオレフィン系樹脂組成物 Pending JPH08325415A (ja)

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