JPH08324742A - 中空の弾性ローラ式搬送機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 簡単な構造を持ち、中空の軟らかい弾性ロ
ーラの上で被搬送物を衝撃を吸収しながら搬送し、目的
の場所に来たときに、中空の弾性ローラを回転させ、被
搬送物を軟らかく包み込むようにして目的の場所に排出
することを特徴とした中空の弾性ローラ式搬送機。 【構 成】 軟らかい弾性力のある材質で作った中空の
弾性ローラ１の上に被搬送物７を乗せ、ベース５が搬送
方向に移動しつつ、被搬送物が目的の場所に到達した時
に駆動ローラ２を外部の駆動装置により回転方向Ｂに回
転させ、被搬送物７を中空の弾性ローラ１で柔らかく包
み込むように下方向に排出することを特徴とする中空の
弾性ローラ式搬送機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はゴム等の柔軟な弾性力の
ある材質で作った中空のローラの上に被搬送物を乗せ、
指定の場所に来た時に中空の弾性力のあるローラを回転
させて、被搬送物を傷つけないように排出することので
きる中空の弾性ローラ式搬送機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】まず、従来の搬送機の概要を説明する。
従来、搬送機は被搬送物を指定の場所に運ぶことを目的
とし、イチゴやビワなどの傷つきやすい物を搬送した
り、選果したりする時には人の手により丁寧に取り扱わ
なければならなかった。

【０００３】特に、そのような被搬送物を搬送機の上に
乗せたり、指定の場所に降ろしたりする時に、落下時に
おける衝撃や被搬送物のぶつかり等による破損が顕著に
起こり、キズがあれば日持ちのしないような青果等の選
果機への適用には、困難な課題が多数あった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の課題に
鑑みてなされたものであり、簡単な構造を持ち、被搬送
物の積み降ろしにおける衝撃を吸収し、指定の場所に正
確にかつキズがかないように被搬送物を排出する事の出
来る搬送機を提供する事を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するため、搬送方向Ａに対してゴムのような軟らかい
材質の中空の弾性ローラ１を向かい合うようにし、それ
を搬送方向に複数組並べ、その上に被搬送物７を乗せ被
搬送物７の受ける衝撃を吸収させ、また排出時にはゴム
等の軟らかい材質の特性を利用し中空の弾性ローラ１を
回転させることにより、搬送物を傷つけないよう包み込
むように指定場所に排出するように構成したものであ
る。

【０００６】

【作用】以上のように構成した事により、本発明の搬送
機は被搬送物を衝撃を加えないように搬送し、指定した
場所に被搬送物を包み込むように丁寧に排出する事が出
来る。

【０００７】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。実施例１として、図１は本発明の中空の弾
性ローラ式搬送機ユニットを示す。図１において、搬送
方向Ａに対して、搬送機は左右同型になっている。５
は、ベースでこの上に中空の弾性ローラ１が左右２個づ
つ３組で搬送機ユニットを構成している。左右１組の駆
動ローラ２がＢの方向に回転することにより、中空の弾
性ローラ１はＣの方向に回転しその結果被搬送物７はゴ
ムローラ１に軟らかく包み込まれるようにして下方に排
出される。ここで中空の弾性ローラ１の個数または幅
は、被搬送物の大きさや排出口の広さ等のその時の状況
により適当に設定出来る。また図１の中空の弾性ローラ
搬送機は連結器６によって図５のように複数台連結する
事が出来る。従って生産ライン等で使用する時はリング
状に連結して用いる。

【０００８】図２は図１の中空の弾性ローラ搬送機を進
行方向から見た概略図であり、被搬送物が中空の弾性ロ
ーラ１の上で搬送されている状態を示している。搬送機
は通常左右対称にして作成するが被搬送物の形状や特性
等を考慮して左右非対称にして使用することもある。ま
た中空の弾性ローラ１の左右の間隔及び進行方向におけ
る間隔等は被搬送物の状況に合わせて任意に作成する。

【０００９】図３は図２における被搬送物７が、中空の
弾性ローラ１の軟らかい弾力性を利用して包み込まれる
ようにしてトレイ８に排出されている状態を示してい
る。この時コンピュータ等の外部からの排出指示のタイ
ミングによって、トレイ８の中に被搬送物７を精度よく
整列して収納することが可能となる。

【００１０】図４は図１における中空の弾性ローラ式搬
送機が、連結器６を用いて複数個連結した状態を示して
いる。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本発明は、所望の位置に被
搬送物を傷つけないように正確に搬送することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の中空の弾性ローラ式搬送機の斜視図

【図２】本発明の中空の弾性ローラ式搬送機で被搬送物
を搬送している状態図

【図３】本発明の中空の弾性ローラ式搬送機で被搬送物
を排出している状態図

【図４】本発明の中空の弾性ローラ式搬送機を複数個連
結した斜視図

【符号の説明】

１ 中空の弾性ローラ ２ 駆動ローラ ３ 内部ローラ ４ 補助ローラ ５ ベース ６ 連結器 ７ 被搬送物 ８ トレイ Ａ 搬送方向 Ｂ 駆動ローラ回転方向 Ｃ 中空の弾性ローラ回転方向 Ｄ 内部ローラ回転方向 Ｅ 補助ローラ回転方向 Ｆ 排出方向

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 軟らかい弾性力のある材質で作った中空
   の弾性ローラ１の上に被搬送物７を乗せ、ベース５が搬
   送方向に移動しつつ、被搬送物７が目的の場所に到達し
   た時に駆動ローラ２を外部の駆動装置により回転方向Ｂ
   に回転させ、被搬送物７を中空の弾性ローラ１で柔らか
   く包み込むように下方向に排出することを特徴とする中
   空の弾性ローラ式搬送機。
2. 【請求項２】 請求項１の搬送機を１単位として連結器
   ６により、複数台連結させた搬送機。