JPH0832473A - 車載用音響装置 - Google Patents

車載用音響装置

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JPH0832473A
JPH0832473A JP16547994A JP16547994A JPH0832473A JP H0832473 A JPH0832473 A JP H0832473A JP 16547994 A JP16547994 A JP 16547994A JP 16547994 A JP16547994 A JP 16547994A JP H0832473 A JPH0832473 A JP H0832473A
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Shizuka Ishimura
静 石村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フロントパネル部が本体に対して脱着可能な車
載用音響装置において、フロントパネル部と本体とを接
続する信号ライン数を増加させることなく、フロントパ
ネル部の脱着状態を検出する。 【構成】本体1のマイクロコンピュータ3と、フロント
パネル部2のキー入力処理回路6とをシリアル通信ライ
ン9により接続すると共に、シリアル通信ラインを介し
てマイクロコンピュータ3から定期的に所定のシリアル
データを送信し、キー入力処理回路6ではこの所定のシ
リアルデータに応答して本体に対して所定のシリアルデ
ータを返信し、マイクロコンピュータ3が、このシリア
ルデータの返信状況によりフロントパネル部の脱着状態
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロントパネル部が本
体に対して脱着可能なカーステレオ等の車載用音響装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カーステレオ等の車載用音響装
置においては、盗難を防止するために、操作部や表示装
置を備えたフロントパネル部を、機器本体に対して脱着
可能にすることが広く行われている。このようにすれ
ば、使用者が車を離れる際、フロントパネル部を取り外
してこれを車外に持ち出すことにより、万が一本体部が
盗まれても機器を使用できなくすることができる。
【0003】そして、この種の装置においては、フロン
トパネル部が本体から脱着されているか否かを検出する
必要があり、従来は、この検出のためにフロントパネル
部と本体とを専用の信号ラインで接続し、この信号ライ
ンが装着状態で第1レベルとなり、取り外し状態で第2
レベルとなるように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フロントパネル部と本
体を脱着可能とする装置においては、信号ラインの接続
及び切断を行うためにコネクタが必要になるが、このコ
ネクタは高価であるためにその数をできる限り少なくす
る方が装置全体を安価にできる。しかしながら、従来の
如く、脱着の検出に専用の信号ラインを用いる構成で
は、その分コネクタを増やさなくてはならず、コストの
上昇は避けられないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フロントパネ
ル部が本体に対して脱着可能な車載用音響装置におい
て、操作手段と、該操作手段からのキーデータを前記本
体に送信するキー入力処理手段とを前記フロントパネル
部に設け、前記送信されたデータに基づいて本体の各種
制御を行う制御手段を前記本体に設け、前記キー処理入
力手段と制御手段をシリアル通信ラインにより接続する
と共に、該シリアル通信ラインを介して本体から定期的
に所定のシリアルデータを送信し、前記キー入力処理手
段では該所定のシリアルデータに応答して本体に対して
シリアルデータを返信する構成とし、前記制御手段は、
前記シリアルデータの返信状況により前記フロントパネ
ル部の脱着状態を検出する検出手段を有することによ
り、上記課題を解決するものである。
【0006】また、本発明では、前記フロントパネル部
は、更に、表示装置と、該表示装置を駆動する表示駆動
回路を備え、表示データは前記シリアル通信ラインを介
して前記制御部から前記表示駆動回路に入力されること
を特徴とする。また、本発明では、前記操作部はキーマ
トリクス回路から成り、該キーマトリクス回路の特定の
キーに対してそのオンオフ制御を行うスイッチ手段を挿
入し、前記キー入力処理手段は、前記シリアル通信ライ
ンを介して本体から定期的に送信される前記所定のシリ
アルデータに応じて前記スイッチ手段をオンし、該スイ
ッチ手段のオン状態に応じて前記キー入力処理手段から
送信されるシリアルデータの状況により、前記検出手段
が前記フロントパネル部の脱着状態を検出することを特
徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、フロントパネル部と本体とが装着
状態にあれば、シリアル通信ラインを介して、本体側の
制御手段から定期的に送出されるシリアルデータがフロ
ントパネル側のキー入力処理手段に入力され、キー入力
処理手段はこれに応答してシリアルデータの返信を行
う。そして、返信されたシリアルデータが本体側の検出
手段に入力され、このシリアルデータによりフロントパ
ネル部の脱着状態が検出される。
【0008】また、上記シリアル通信ラインはキーデー
タの送信だけでなく、表示データの受信にも利用される
ものである。更に、本発明では、シリアル通信ラインを
介して定期的に送信されるシリアルデータにより、キー
マトリクス回路の特定のキーが強制的にオンされ、この
キーがオンされたことに応じてキー入力処理回路から出
力されるシリアルデータにより、フロントパネル部の脱
着状態が検出される
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例としてのカーステレ
オの構成を示すブロック図であり、1は本体、2はフロ
ントパネル部である。本体1は、本体内の音響機器の各
種制御を行うマイクロコンピュータ3を備え、フロント
パネル部2は、複数のキーより成るキーマトリクス回路
4と、表示装置としてのLCDパネル5と、キーマトリ
クス回路4及びLCDパネル5の制御を行う表示機能付
きキー入力処理回路6とを備える。
【0010】また、本体1及びフロントパネル部2は、
各々コネクタ7,8を有し、このコネクタ7,8を結合
することにより、4本のライン91,92,93,94
より成るシリアル通信ライン9が接続されることとな
る。フロントパネル部側の表示機能付きキー入力処理回
路6は、シリアル通信ライン9を介して双方向通信を行
うためのインターフェース回路10と、キーマトリクス
回路4のスキャンを行い押下されたキーに対応するキー
データをインターフェース回路10に送出するキースキ
ャン回路11と、シリアル通信ライン9を介して受信し
たシリアルデータをパラレルデータに変換するためのシ
フトレジスタ12と、シフトレジスタ12からのパラレ
ルデータを入力して、LCDパネル5へのセグメント信
号S1〜Snと制御信号Pを出力するセグメントドライ
バ&ラッチ13と、LCDパネル5へコモン信号C1,
C2を出力するコモンドライバ14とから成る。
【0011】更に、本実施例では、キーマトリクス回路
4の特定のキー、ここでは「4」キーに対して、そのキ
ースキャン用出力ラインKO3とキースキャン用入力ラ
インKI0との間にトランジスタ15を挿入して、セグ
メントドライバ&ラッチ13からの制御信号Pによりこ
のトランジスタ15のオンオフを制御するようにしてい
る。
【0012】以下、本発明の実施例の動作について、図
2のタイミングチャート及び図3のフローチャートを参
照しながら説明する。まず、キーマトリクス回路4の何
れか1つのキーが押下されると、キースキャン回路11
はキースキャンを開始し、押下されたキーに対応するキ
ーデータをインターフェース回路10に送出する。イン
ターフェース回路10は、キーデータを受け取ると通信
ライン94のDO信号をHレベルからLレベルに変化さ
せ、本体側のマイクロコンピュータ3にキー入力があっ
たことを知らせ、キーデータの読み取り要求を行う。
【0013】この読み取り要求をマイクロコンピュータ
3が受け取ると、通信ライン91のチップイネーブル信
号CEをHレベルとし、同期クロックCLKを通信ライ
ン92に送出する。そして、インターフェース回路10
はこの同期クロックCLKに合わせて、押下キーのキー
データを出力データDOとして通信ライン94に送出す
る。このようにして、本体へのキーデータの送信が行わ
れる。
【0014】また、マイクロコンピュータ3からキー入
力処理回路6にデータを送信するときは、通信ライン9
1のチップイネーブル信号CEをHレベルとし、同期ク
ロックCLKを通信ライン92に送出すると共に、送信
すべきデータを転送データDIとして通信ライン93か
ら送出する。すると、転送データDIは、キー入力処理
回路6内のインターフェース回路10によって受信され
た後、シフトレジスタ12に転送され、ここで、パラレ
ルデータに変換され、その後、セグメントドライバ&ラ
ッチ13に入力される。従って、LCDパネル5では、
マイクロコンピュータ3から送信されたデータに対応し
た表示が行われることとなる。
【0015】次に、フロントパネル部2の脱着の検出に
ついて説明する。先ず、本実施例では、マイクロコンピ
ュータ3から制御信号PをLレベルとする所定のシリア
ルデータを、定期的に送出する。具体的には、上述した
表示データの送出と同様に、通信ライン91のチップイ
ネーブル信号CEをHレベルとし(図2ア)、同期クロ
ックCLKを通信ライン92に送出する(図2イ)と共
に、送信すべきデータを転送データDIとして通信ライ
ン93から送出する(図2ウ)。ここでは、先頭ビット
に制御信号PをLレベルとするデータ「0」を入れてお
く。
【0016】このようにすれば、仮に、コネクタ7,8
が結合されて本体1とフロントパネル部2が装着状態に
あるときは、インターフェース回路10が、シフトレジ
スタ12を介してセグメントドライバ&ラッチ13に所
定のシリアルデータを転送するので、制御信号PがLレ
ベルとなり、トランジスタ15がオンする。このトラン
ジスタ15がオンすると、キースキャン用出力ラインK
O3とキースキャン用入力ラインKI0とが接続され、
キー「4」が押下されたときと全く同じ状態になる。
【0017】従って、キースキャン回路11はキースキ
ャンを開始し、キー「4」に対応するキーデータをイン
ターフェース回路10に送出し、これに応じてインター
フェース回路は、図2エに示すように、通信ライン94
のDO信号をHレベルからLレベルに変化させ、本体側
のマイクロコンピュータ3にキーデータの読み取り要求
を行う。
【0018】マイクロコンピュータ3は、図2のフロー
チャートに示すように、所定のデータを送出後、通信ラ
イン94のDO信号がLレベルになるか否かを判定し、
所定の時間が経過してもLレベルにならなければ、コネ
クタ7,8が結合されていないためキー入力処理回路6
から応答がないと判断する。即ち、本体1とフロントパ
ネル部2が取り外し状態にあると判断する。
【0019】一方、所定時間の経過前に通信ライン94
のDO信号がLレベルになると、マイクロコンピュータ
3は、通信ライン91のチップイネーブル信号CEをH
レベルとし、同期クロックCLKを通信ライン92に送
出して、インターフェース回路10から通信ライン94
を介して送信される出力データDOを読み取る。そし
て、読み取ったデータが特定キー「4」のキーデータか
否か判定する。
【0020】コネクタ7,8が結合されている場合は、
インターフェース回路10が、入力された同期クロック
CLKに合わせて、特定キー「4」のキーデータを出力
データDOとして通信ライン94に送出するため、マイ
クロコンピュータ3は、上記特定キーデータの判定にお
いてYESとなり、従って、この場合、本体1とフロン
トパネル部5が装着状態であると判断する。尚、ライン
94を介して入力されるキーデータが特定キーデータで
ないときは、エラーとして処理される。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、フロントパネル部と本
体との間に専用の信号ラインを設けることなく、確実
に、フロントパネル部と本体との脱着状態を検出できる
ようになる。特に、専用の信号ラインを設ける必要がな
くなるために、フロントパネル部と本体とを結合するた
めのコネクタを安価に構成できるようになる。
【0022】また、キーマトリクス回路の特定のキーに
対してそのオンオフ制御を行うスイッチ手段を挿入し、
シリアル通信ラインを介して本体から定期的に送信され
る所定のシリアルデータに応じてスイッチ手段をオンす
る場合は、従来構成に対してきわめて簡単な構成の追加
だけで、フロントパネル部と本体との脱着状態の検出が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】実施例における通信ライン上の信号を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】実施例におけるマイクロコンピュータの処理内
容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体 2 フロントパネル部 3 マイクロコンピュータ 4 キースキャン回路 5 LCDパネル 6 キー入力処理回路 7、8 コネクタ 9 シリアル通信ライン 10 インターフェース回路 11 キースキャン回路 12 シフトレジスタ 13 セグメントドライバ&ラッチ 14 コモンドライバ 15 トランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントパネル部が本体に対して脱着可能
    な車載用音響装置において、操作手段と、該操作手段か
    らのキーデータを前記本体に送信するキー入力処理手段
    とを前記フロントパネル部に設け、且つ、前記送信され
    たデータに基づいて本体の各種制御を行う制御手段を前
    記本体に設け、前記キー入力処理手段と制御手段をシリ
    アル通信ラインにより接続すると共に、該シリアル通信
    ラインを介して本体から定期的に所定のシリアルデータ
    を送信し、前記キー入力処理手段では該所定のシリアル
    データに応答して本体に対してシリアルデータを返信す
    る構成とし、前記制御手段は、前記シリアルデータの返
    信状況により前記フロントパネル部の脱着状態を検出す
    る検出手段を有することを特徴とする車載用音響装置。
  2. 【請求項2】前記フロントパネル部は、更に、表示装置
    と、該表示装置を駆動する表示駆動回路を備え、表示デ
    ータは前記シリアル通信ラインを介して前記制御部から
    前記表示駆動回路に入力されることを特徴とする請求項
    1記載の車載用音響装置。
  3. 【請求項3】前記操作部はキーマトリクス回路から成
    り、該キーマトリクス回路の特定のキーに対してそのオ
    ンオフ制御を行うスイッチ手段を挿入し、前記キー入力
    処理手段は、前記シリアル通信ラインを介して本体から
    定期的に送信される前記所定のシリアルデータに応じて
    前記スイッチ手段をオンし、該スイッチ手段のオン状態
    に応じて前記キー入力処理手段から送信されるシリアル
    データの状況により、前記検出手段が前記フロントパネ
    ル部の脱着状態を検出することを特徴とする請求項1記
    載の車載用音響装置。
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