JPH08324676A - 電子部品包装用カバーテープ - Google Patents
電子部品包装用カバーテープInfo
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Abstract
化の小さくシール性の安定したカバーテープを得る。 【構成】 電子部品を収納する収納ポケットを連続的に
形成したプラスチック製キャリアテープに、熱シールし
うるカバーテープであって、カバーテープは、外層がポ
リエステル、ポリプロピレン、ナイロンのいずれかであ
る二軸延伸フィルムであり、シーラントがメルトフロー
レートが10〜50g/10分であるポリエチレン或い
はポリプロピレン100重量部に対して、メルトフロー
レートが6〜250g/10分である水素添加スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体が10〜10
00重量部である混合物からなる可視光線透過率が80
%以上である電子部品包装用カバーテープ。
Description
装着に際し、電子部品を汚染から保護し、電子回路基板
に実装するために整列させ、取り出せる機能を有する包
装体のうち、収納ポケットを形成したプラスチック製キ
ャリアテープに熱シールされ得るカバーテープに関する
ものである。
ー、ダイオード、コンデンサー、圧電素子レジスター、
などの表面実装用電子部品は、電子部品の形状に合わせ
て、収納しうるエンボス成形されたポケットを連続的に
形成したプラスチック製キャリアテープとキャリアテー
プに熱シールしうるカバーテープとからなる包装体に包
装されて供給されている。内容物の電子部品は包装体の
カバーテープを剥離した後、自動的に取り出され電子回
路基板に表面実装されている。カバーテープがキャリア
テープから剥離される際の強度をピールオフ強度と呼ぶ
が、この強度が低すぎると包装体移送時に、カバーテー
プが外れ、内容物である電子部品が脱落するという問題
があった。逆に、強すぎると、カバーテープを剥離する
際キャリアテープが振動し、電子部品が装着される直前
に収納ポケットから飛び出す現象、即ちジャンピングト
ラブルを起していた。また、カバーテープ或いはキャリ
アテープにカバーテープがシールされたサンプル(以
後、テーピングサンプルと呼ぶ)を高温下或いは高湿下
において長期間保管するとカバーテープの巻き出しが困
難になるいわゆるブロッキングが生じたりテーピングサ
ンプルを剥離する際、保管前よりピールオフ強度が強く
なったり或いは弱くなる場合があった。ピールオフ強度
がテーピングする際の温度条件に敏感なカバーテープが
多く、容易に必要なピールオフ強度を得ることができな
かった。
題を解決すべく、ピールオフ強度のシール温度依存性、
経時変化の小さくシール性の安定したカバーテープを得
んとして鋭意研究した結果、外層としてポリエステル、
ポリプロピレン、ナイロンのいずれかである二軸延伸フ
ィルム、アンカーコート剤層を介して、シーラントがポ
リエチレン或いはポリプロピレンに水素添加スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体との混合物から
なるカバーテープが良好な特性を持つとの知見を得て、
本発明を完成するに至ったものである。
納するポケットを連続的に形成したプラスチック製キャ
リアテープに、熱シールし得るカバーテープであって、
該カバーテープは、外層はポリエステル、ポリプロピレ
ン、ナイロンのいずれかである二軸延伸フィルムであ
り、シーラントは、ポリエチレン或いはポリプロピレン
に水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体との混合物から成ることを特徴とする電子部品包
装用カバーテープである。本発明の好ましい態様は外層
である二軸延伸フィルムの厚みが5〜30μであり、シ
ーラントの厚みが5〜30μであり、メルトフローレー
トが10〜50g/10分であるポリエチレン或いはポ
リプロピレン100重量部に対して、メルトフローレー
トが6〜250g/10分である水素添加スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体が10〜1000
重量部である混合物から成り、該カバーテープのシーラ
ントと該キャリアテープのシール面の接着力がシール幅
1mm当り10〜120grであり、該カバーテープの可
視光線透過率が80%以上であることを特徴とする電子
部品包装用カバーテープである。
明すると、外層2がポリエステル、ポリプロピレン、ナ
イロンのいずれかである二軸延伸フィルムであり、厚み
が5〜30μの透明で剛性の高いフィルムである。厚み
が5μ以下では剛性がなくなり、カバーテープが切れや
すくなる。30μを越えると硬すぎてシールが不安定と
なる。シーラント5はメルトフローレートが10〜50
g/10分であるポリエチレン或いはポリプロピレン1
00重量部に対して、メルトフローレートが6〜250
g/10分である水素添加スチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体が10〜1000重量部である混
合物から成る樹脂組成物を5〜30μに薄膜化したもの
である。以上の複層フィルムの形成方法については押出
ラミネート法が安価で衛生面から見て最も望ましい。
トフローレートが50g/10分以上或いは水素添加ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体のメル
トフローレートが250g/10分以上である場合、押
出ラミネートの際、ネッキングが激しく製膜できない。
また、ポリエチレン或いはポリプロピレンのメルトフロ
ーレートが10g/10分未満或いは水素添加スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体のメルトフロ
ーレートが6g/10分未満である場合、押出ラミネー
トの際、フィルムの巻き取り方向における厚みが一定で
なくなり安定した製品が得られない。シーラント厚みが
5μ未満であるとキャリアテープからの剥離時、キャリ
アテープの形状の影響を受け易くピールオフ強度が安定
して得られない。また、製膜後、冷却されやすく、外層
との密着性が悪くなる。20μを越えるとヒートシール
時、熱伝導性が悪化し適当なピールオフ強度を得るのに
高温を必要とする。
重量部に対して、水素添加スチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体が1000重量部以上であるとフ
ィルムにした時、ブロッキングが激しく巻き出しできな
い。また、10重量部以下であると適当なピールオフ強
度が得られない。尚、外層とシーラントとのラミネート
強度を向上させる目的でイソシアネート系、イミン系等
の熱硬化型のアンカーコート層に更に低密度ポリエチレ
ン層を介して両者をラミネートしてもよい。低密度ポリ
エチレン層としては密度が0.91〜0.92g/cm2
で、厚みが5〜50μであるものが適当である。厚みが
5μ以下ではキャリアテープとシールする時に、カバー
テープの弾力性が少ない為にキャリアテープの形状の影
響を受け、ピールオフ強度が不安定となる。また、製膜
後、冷却されやすく、シーラントとの密着性が悪くな
る。50μを越えるとシーラントまで熱が伝わりにくく
なり必要なピールオフ強度が得られなくなる。
延伸ポリエステルフィルムの表裏面に帯電防止処理層あ
るいは導電層を設けてもよい。この場合、該カバーテー
プ1と該キャリアテープ6との接着力はシール幅1mm当
り10〜120gr更に好ましくは10〜70grなる
ようシーラントの樹脂が形成される。ピールオフ強度が
10grより低いと包装体移送時に、カバーテープが外
れ、内容物である電子部品が脱落するという問題があ
る。逆に、120grよりも高いと、カバーテープを剥
離する際キャリアテープが振動し、電子部品装着される
直前に収納ポケットから飛び出す現象、即ちジャンピン
グトラブルを起こす。本発明によるとシール条件の依存
性が低く、且つ、保管環境によるピールオフ強度の経時
変化が少ない目的とする性能を得ることが出来る。
%以上好ましくは85%以上になる様に構成されている
ために、キャリアテープに封入された内部の電子部品が
目視あるいは機械によって確認できる。10%より低い
と内の電子部品の確認が難しい。水素添加スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体の代わりに特開平
2ー214656号公報で示されている水素添加スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を用いると
ピールオフ強度が落ちる上に透明性が著しく悪化する。
また、押出ラミネート時の加工性も悪化する。
例によって本発明は何ら限定されるものではない。 《実施例1〜6》《比較例1〜6》 膜厚25μの二軸延伸ポリエステルフィルムと膜厚15
μのポリエチレンのラミネート品のポリエチレン側に押
出ラミネートによりシーラントを膜厚15μに製膜した図
1に示した層構成のカバーテープを得た。得られたカバ
ーテープを5.3mm幅にスリット後、8mm幅のポリ
スチロール製キャリアテープとヒートシールを行い、ピ
ールオフ強度及び可視光線透過率を測定し、その特性評
価結果を表1及び表2に示した。*配合の数字の上段は
シーラントに含まれる樹脂の重量比を示し、下段はメル
トフローレートを示す。 ヒートシール条件:160℃/1kg/cm2/0.1sec.,シー
ル幅 0.4mm×2 ピール条件 :180゜ピール,ピールスピード 300m
m/min.n=3
m当り10〜120grの範囲で任意に設定しうる点、
従来の問題点であるピールオフ強度のシール条件に対す
る依存性が大きいという問題、保管環境により経時的に
変化する問題、透明性問題を解決することができ、安定
したピールオフ強度を得ることが出来る。
し、その使用状態を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 電子部品を収納する収納ポケットを連続
的に形成したプラスチック製キャリアテープに、熱シー
ルしうるカバーテープであって、該カバーテープは、外
層がポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンのいずれ
かである二軸延伸フィルムであり、シーラントがメルト
フローレートが10〜50g/10分であるポリエチレ
ン或いはポリプロピレン100重量部に対して、メルト
フローレートが6〜250g/10分である水素添加ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体が10
〜1000重量部である混合物からなる可視光線透過率
が80%以上であることを特徴とする電子部品包装用カ
バーテープ。 - 【請求項2】 外層の二軸延伸フィルムの厚みが5〜3
0μであり、シーラントの厚みが5〜20μであること
を特徴とする請求項1記載の電子部品包装用カバーテー
プ。 - 【請求項3】 外層とシーラントの間に低密度ポリエチ
レン層を設ける事を特徴とする請求項1記載の電子部品
包装用カバーテープ。 - 【請求項4】 外層の二軸延伸フィルムの厚みが5〜3
0μであり、中間層のポリエチレンフィルムの厚みが5
〜50μであり、シーラントの厚みが5〜30μである
ことを特徴とする請求項3記載の電子部品包装用カバー
テープ。 - 【請求項5】 請求項1記載の水素添加スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体の1分子中における
スチレン含有モル比率が10〜70%である事を特徴と
する請求項1,2,3又は4記載の電子部品包装用カバ
ーテープ
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---|---|---|---|
JP13204495A JP3201507B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 電子部品包装用カバーテープ |
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JP13204495A Expired - Fee Related JP3201507B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 電子部品包装用カバーテープ |
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- 1995-05-30 JP JP13204495A patent/JP3201507B2/ja not_active Expired - Fee Related
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