JP2551931Y2 - キャリアテープ用トップテープフィルム - Google Patents

キャリアテープ用トップテープフィルム

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JP2551931Y2
JP2551931Y2 JP5141392U JP5141392U JP2551931Y2 JP 2551931 Y2 JP2551931 Y2 JP 2551931Y2 JP 5141392 U JP5141392 U JP 5141392U JP 5141392 U JP5141392 U JP 5141392U JP 2551931 Y2 JP2551931 Y2 JP 2551931Y2
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top tape
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polyester film
carrier tape
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弘 北岡
勉 宮内
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、表面実装電子部品の収
納、搬送に使用されるプラスチック製キャリアテープを
熱シールするキャリアテープ用トップテープフィルム
(以下トップテープという)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトップテープは、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムにポリエチレン変性もしくはエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)変性フィルムをラミネー
トした基材の、二軸延伸ポリエステルフィルム側に接着
剤をコーティングしたものが使用されていた。しかしな
がらこのトップテープは、キャリアテープに接着する場
合、シール温度、シール圧力等の条件により剥離強度の
バラツキが大きい。剥離強度が大き過ぎると剥離時にト
ップテープが切れて、電子部品を実装する実装機が停止
するというトラブルを引き起こす場合があった。
【0003】上記トラブルを解決するために、ヒートシ
ールタイプの熱可塑性接着剤層をコーティングしたトッ
プテープが登場した。これでは、剥離時に基材の二軸延
伸ポリエステルフィルムと接着剤層間が層間剥離し、接
着剤層はキャリアテープ側に転写されるもので、剥離強
度のバラツキは小さくなった(実開平2-79038 )、実願
平1-98887 参照)。この場合、ICなどの電子部品を静
電破壊から守るためにトップテープにも制電性が必要で
あり、基材のエンボス部側の反対面(外面)に界面活性
剤をコーティングしたトップテープが多用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら基材に20
〜40μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを用い、熱可
塑性接着剤をコーティングしたトップテープは裂け易
い。さらに、トップテープをヒートシールする際のテー
ピング機のシールコテの平行度が不正確であると、シー
ル部分の圧力バランスが保たれず、キャリアテープとの
接着の不完全な部分が発生し易い。また、シール時にト
ップテープの表面にシールコテによる微細なクラックを
生じ易く、剥離時の切れ、裂けの原因となるという問題
があった。
【0005】二軸延伸ポリエステルフィルムの厚さを40
μm以上にするとヒートシール時の伝熱性の低下や、フ
ィルム自体の剛性の過大化のため、剥離時のトップテー
プの剥離角度が定まらず、剥離強度のバラツキが大きく
なるので、基材フィルムを厚くしても剥離時のトップテ
ープの切れ、裂けを防止することはできなかった。ま
た、界面活性剤をコーティングしたタイプのトップテー
プでは制電性が温度、湿度に影響され易く、時を経ると
低下するという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ヒートシール
タイプの熱可塑性接着剤をコーティングした層間剥離タ
イプのトップテープにおいて、剥離時のトップテープの
切れ、裂けを発生せず、電子部品を静電破壊から保護す
るため、制電効果が半永久的に優れた透光性のトップテ
ープに関するもので、これは電子部品を収納するエンボ
ス部を連続的に形成したプラスチック製キャリアテープ
に熱シールするトップテープであって、トップテープの
基材は二軸延伸ポリエステルフィルム/ポリエチレンフ
ィルム/二軸延伸ポリエステルフィルムの三層ラミネー
ト構造であり、基材のエンボス部側の面にはヒートシー
ルタイプの熱可塑性接着剤層、反対側の面にはウレタン
系樹脂バインダーを含む酸化錫塗料を用いた制電層が設
けられてなることを特徴とするトップテープを提供する
ことにある。
【0007】すなわち本考案のトップテープは、基材の
剛性を減少し、テーピング時の微細クラックの発生を防
ぐために、基材自体にしなやかさを与えてクッション性
をもたせるとともに、有機溶剤で希釈するヒートシール
タイプの熱可塑性接着剤をコーティングし易い構造にす
るため、基材に二軸延伸ポリエステルフィルム/高密度
ポリエチレンフィルム/二軸延伸ポリエステルフィルム
の三層ラミネートフィルムを使用し、基材の外面には、
ウレタン系樹脂バインダーを含む酸化錫塗料を用いた制
電層をもち、さらに基材のエンボス部側の面(内面)に
はヒートシールタイプの熱可塑性接着剤をコーティング
した厚さ8μm以下の接着剤層をもつことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】つぎに本考案のトップテープの一実施例を図1
で説明する。トップテープの基材1は、二軸延伸ポリエ
ステルフィルム(9〜15μm)1a/高密度ポリエチレ
ンフィルム(25〜50μm)1b/二軸延伸ポリエステル
フィルム(9〜15μm)1cをラミネートした三層構造
であり、特には透明なフィルムが好ましい。二軸延伸ポ
リエステルフィルムの厚さを9μm未満にすると、ラミ
ネート時にシワが入り易く、15μm以上にすると基材の
剛性が増大し、しなやかさが不足する。またポリエチレ
ンフィルムの厚さを25μm未満にすると、適性なクッシ
ョン性が得られず、50μm以上にすると剛性が強くな
り、剥離時のトップテープの剥離角度が定まらず、剥離
強度のバラツキが大きくなる。基材1の外面には、ウレ
タン系樹脂バインダーを含む酸化錫塗料を用いた制電層
2をもつ。制電層2の厚さは1〜2μmで、表面固有抵
抗を測定したところ1〜10×107 Ωを示した。制電層は
透明なものが好ましい。
【0009】基材1の内面に、飽和共重合ポリエステル
を主体とする接着剤を1〜2μmの厚さにコーティング
して第1の接着剤層3aとし、その上に飽和共重合ポリ
エステル 100重量部と、界面活性剤1〜10重量部および
二酸化ケイ素微粉末5〜30重量部から成る接着剤を1〜
2μmの厚さにコーティングして第2の接着剤層3bと
する。第1及び第2の接着剤層は透明なものが好まし
い。ここで接着剤層を2層にすることにより、接着剤中
の界面活性剤が基材と接着剤層の界面にブリードして、
この層間の剥離強度が低下するのを防いでいる。
【0010】第2の接着剤層3bは界面活性剤により、
表面固有抵抗が1〜10×107 Ωを示し制電効果をもつ。
このトップテープは、図2に示すように、シールコテ4
によりキャリアテープ5に接着する。このトップテープ
を剥離するときは、図3に示すように、第一の接着剤層
3aと基材1との間で層間剥離するから、剥離強度はこ
の層間剥離強度で決まり、シール幅1mmあたり10〜70g
になるように規定されている。本考案のトップテープ全
体の光線透過率は85%以上、ヘイズは20%以下が好まし
く、これによりキャリアテープのエンボス部内に収納さ
れた電子部品のマーキング等を、トップテープを通して
鮮明に読み取ることができる。
【0011】
【実施例】厚さ9μmの二軸延伸ポリエステルフィル
ム、(エンブレット、ユニチカ(株))を、押し出し成
形して製造された厚さ40μmの高密度ポリエチレン
(ショウレックス、昭和電工(株))の両側に熱ラミネ
ート加工して基材フィルムを成形した。基材のエンボス
部側の面に、飽和共重合ポリエステル(スタフィックス
P−LC、富士写真フィルム(株))を主体とする第1
の接着剤層を2μm、その上に飽和共重合ポリエステル
(エリーテルUE−3210、ユニチカ(株))100
重量部に界面活性剤(エリークSEI−52、吉村油化
学(株))5重量部、二酸化ケイ素微粉末(アエロジル
R972、日本アエロジル(株))10重量部からなる
第2の接着剤層を2μmになるようグラビアコーターを
使用して、同時にコーティングした。
【0012】さらに基材の反対側の面には、ウレタン系
樹脂バインダーを含む酸化錫塗料(エルコムP−357
8、触媒化学工業(株))をコーティングして制電膜を
形成し、本考案のトップテープを製造した。このトップ
テープは、表面固有抵抗2×107 Ω、光線透過率86
%、ヘイズ18%を示した。このトップテープを、電子
部品を収納した塩化ビニル樹脂からなるキャリアテープ
に接着し、トップテープを通して電子部品を見たとこ
ろ、電子部品のマーキング等を鮮明に読み取ることがで
きた。またトップテープのキャリアテープからの剥離強
度を測定したところ、30〜40gとなり安定してい
た。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
のトップテープでは、テーピング機の条件出しが容易に
なり、接着安定性が増し、剥離時のトップテープの切
れ、裂けの発生を防ぐことができる。また、電子部品を
静電破壊から保護するための制電効果が、保管環境に左
右されず、時を経ても低下することがなく、半永久的に
持続するようになった。さらに、透光性が良いものは、
テーピング後にエンボス部内に収納された電子部品のマ
ーキングのかすれやリードの曲がりが、トップテープを
通して容易に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトップテープの一実施例を示す断面
図。
【図2】テーピング機でのシール状況を示す説明図。
【図3】トップテープをキャリアテープから剥離した状
態を示す断面図。
【符号の説明】
1 :基材 1a:二軸延伸ポリエステルフィルム 1b:ポリエチレンフィルム 1c:二軸延伸ポリエステルフィルム 2 :制電層 3a:第一の接着剤層 3b:第二の接着剤層 4 :シールコテ 5 :キャリアテープ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−30295(JP,A) 特開 平4−279466(JP,A) 特開 平5−8339(JP,A) 特開 平4−367457(JP,A) 特開 平4−257444(JP,A) 実開 平1−88863(JP,U) 実開 平3−126870(JP,U) 実開 平4−32597(JP,U) 実開 平3−78768(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を収納するエンボス部を連続的
    に形成したプラスチック製キャリアテープに熱シールす
    るトップテープフィルムであって、トップテープフィル
    ムの基材は二軸延伸ポリエステルフィルム/ポリエチレ
    ンフィルム/二軸延伸ポリエステルフィルムの三層ラミ
    ネート構造であり、基材のエンボス部側の面にはヒート
    シールタイプの熱可塑性接着剤層、反対側の面にはウレ
    タン系樹脂バインダーを含む酸化錫塗料を用いた制電層
    が設けられてなることを特徴とするキャリアテープ用ト
    ップテープフィルム。
JP5141392U 1992-06-29 1992-06-29 キャリアテープ用トップテープフィルム Expired - Lifetime JP2551931Y2 (ja)

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JPH066256U JPH066256U (ja) 1994-01-25
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