JPH08324423A - 可動体使用の搬送設備 - Google Patents

可動体使用の搬送設備

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JPH08324423A
JPH08324423A JP7130901A JP13090195A JPH08324423A JP H08324423 A JPH08324423 A JP H08324423A JP 7130901 A JP7130901 A JP 7130901A JP 13090195 A JP13090195 A JP 13090195A JP H08324423 A JPH08324423 A JP H08324423A
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frame body
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動体群は、前後端間を当接させた密状の移
動と、前後端間に間隔を置いた展開状での移動とのいず
れも行え、上下や左右のカーブ経路部でも、密状での移
動を円滑に確実にかつ安定して行える可動体使用の搬送
設備を提供する。 【構成】 可動体10に摩擦式送り装置70により推進力を
与えて、前後端間を当接させた密状で移動させる。可動
体10に係脱式送り装置100 により推進力を与えて、前後
端間に間隔を置いた展開状で移動させる。密状の移動部
分で、上昇経路部分における登り終わった箇所や下降経
路部分における降り始め箇所では、被案内装置31,32の
本体どうしの当接力によって、フレーム体14に対して被
案内装置32が相対変位し、これにより被案内装置本体ど
うしは当接状態にあるが、実際の後押し力は、当接部5
6,57どうしの当接により確実にかつ良好に伝達し得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非駆動式の可動体群
を、床側や天井側の一定経路上において密状でまたは展
開状で移動させるのに利用される可動体使用の搬送設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非駆動式の可動体を一定経路上において
密状で移動させるものとして、たとえば特開平7−2544
1 号公報に見られる第1の従来構成が提供されている。
この第1の従来構成は、レールに支持案内されて一定経
路上を移動自在な可動体の本体が、連結装置を介して相
対回動自在に連結した三本のフレーム体により形成され
ている。そして、各フレーム体の側面が受動面に形成さ
れるとともに、本体の前後端が当接部に形成されてい
る。中間のフレーム体には、被搬送物支持部と、レール
に支持案内される一対の被案内装置とが設けられ、また
前後部のフレーム体には遊端側に被案内装置が設けられ
ている。そして一定経路中には、前記受動面に当接自在
な送りローラを有する送り装置が設けられている。
【0003】この第1の従来構成によると、可動体の受
動面に送り装置の送りローラを当接させることで、可動
体に推進力を与えて一定経路上で移動し得る。その際に
直線状経路部では、各可動体の本体、すなわち各フレー
ム体を平面視ならびに側面視で直線状姿勢として、かつ
先行可動体の当接部に対して後続可動体の当接部を真後
ろから当接させて、密状で移動し得る。また左右や上下
のカーブ経路部では、各フレーム体を連結装置の部分で
カーブに沿って屈折させた姿勢で、かつ先行可動体の後
部フレーム体と後続可動体の前部フレーム体とが成す相
対角度を鈍角として、先行可動体の当接部に対し後続可
動体の当接部を鈍角で当接させて、密状で移動し得る。
【0004】また、非駆動式の可動体を一定経路上にお
いて展開状で移動させるものとして、たとえば特開平4
−35384 号公報に見られる第2の従来構成が提供されて
いる。この第2の従来構成は、キャリヤガイドレールに
移動可能に支持されるキャリヤの前端部に係脱自在なド
ッグが設けられるとともに、後端部に後続キャリヤ停止
用操作片が設けられている。そしてキャリヤガイドレー
ルの下方にプッシャーガイドレールが設けられ、このプ
ッシャーガイドレールに支持案内される駆動チェーン
に、前記ドッグが係脱自在なプッシャーが設けられてい
る。
【0005】この第2の従来構成は、プッシャーにドッ
グを係合させることで、駆動チェーンと一体状としてキ
ャリヤを移動させ得、その際にキャリヤ群は、プッシャ
ーの取り付けピッチに応じて、その前後端間に間隔を置
いて、展開状で移動させ得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した第1の従来構
成によると、可動体群は前後端間を当接させて密状で移
動されるのであり、このような可動体群を、一定経路中
の別な箇所で、前後端間に間隔を置いた展開状で移動さ
せることはできない。また第2の従来構成によると、キ
ャリヤ群は展開状で移動されるのであり、このようなキ
ャリヤ群を、一定経路中の別な箇所で、前後端間を当接
させた密状で移動させることはできない。
【0007】本発明の目的とするところは、可動体群
は、前後端間を当接させた密状(列車状)での移動と、
前後端間に間隔を置いた展開状で移動とのいずれも行
え、しかも上下や左右のカーブ経路部を有する一定経路
でも、可動体群の密状での移動を円滑に確実にかつ安定
して行える可動体使用の搬送設備を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の可動体使用の搬送設備は、レールに支持案内
されて一定経路上を移動自在な可動体の本体を、連結装
置を介して相対回動自在に連結した複数のフレーム体に
より形成し、これらフレーム体の側面を受動面に形成す
るとともに、本体の前後端を当接部に形成し、各フレー
ム体のうち少なくとも一つのフレーム体に、被搬送物支
持部と、レールに支持案内される一対の被案内装置とを
設けるととも、残りのフレーム体は遊端側に被案内装置
を設け、移動方向の両端に位置した一対の被案内装置の
うち、一方には受動体を設けるとともに、他方には受動
部離脱用の操作体を設け、これら被案内装置のうち少な
くとも一方の被案内装置は、フレーム体に対して相対変
位自在に連結し、前記一定経路中に、前記受動面に当接
自在な送りローラを有する摩擦式送り装置と、前記受動
体と相対的に係脱自在な伝動体を有する係脱式送り装置
とを設けている。
【0009】そして本第2発明は、上記した第1発明に
記載の可動体使用の搬送設備において、移動方向の両端
に位置した一対の被案内装置のうち少なくとも一方の被
案内装置は、フレーム体に対して左右方向軸心の周りに
相対回動自在に連結している。
【0010】さらに本第3発明は、上記した第1発明に
記載の可動体使用の搬送設備において、移動方向の両端
に位置した一対の被案内装置のうち少なくとも一方の被
案内装置は、フレーム体に対して移動方向で相対移動自
在に連結している。
【0011】また本第4発明は、上記した第1発明に記
載の可動体使用の搬送設備において、移動方向の両端に
位置した一対の被案内装置のうち少なくとも一方の被案
内装置は、フレーム体に対して左右方向軸心の周りに相
対回動自在に、かつフレーム体に対して移動方向で相対
移動自在に連結している。
【0012】しかも本第5発明は、上記した第4発明に
記載の可動体使用の搬送設備において、移動方向の両端
に位置した一対の被案内装置のうち少なくとも一方の被
案内装置は、左右方向ピンと移動方向長孔とを介してフ
レーム体に連結し、この被案内装置を移動方向の端部側
に移動付勢させる付勢具を設けている。
【0013】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、可動体を
摩擦式送り装置に対向して位置させた状態で、強制回転
している送りローラを受動面に当接させることで、摩擦
式送り装置により可動体に推進力を与えることになり、
以て可動体を一定経路上で移動し得る。その際に一定経
路の直線状経路部では、各可動体の本体、すなわち各フ
レーム体を平面視ならびに側面視で直線状姿勢として移
動し得、また左右や上下のカーブ経路部では、各フレー
ム体を連結装置の部分でカーブに沿って屈折した姿勢で
移動し得る。
【0014】そして直線状経路部では、各フレーム体が
直線状姿勢になることから、先行可動体の幅方向中央部
に位置した当接部に対して後続可動体の当接部が真後ろ
から当接する状態になり、その後押し移動は円滑に確実
に行える。また左右や上下のカーブ経路部では、各フレ
ーム体がカーブに沿って屈折した姿勢で後押し移動され
ることから、先行可動体の後部フレーム体と後続可動体
の前部フレーム体とが成す相対角度を鈍角とし得、先行
可動体の幅方向中央部に位置した当接部に対して後続可
動体の当接部が鈍角で当接する状態になって、その後押
し移動は円滑に確実に行える。
【0015】このように、可動体の受動面に送りローラ
を当接させることで、可動体に摩擦式送り装置により推
進力を与えて、可動体群を、前後端間を当接させた密状
(列車状)で移動し得る。また可動体の受動体に伝動体
を係合させることで、可動体に係脱式送り装置により推
進力を与えて、可動体群を、前後端間に間隔を置いた展
開状で移動し得る。
【0016】そして密状の移動部分で、上昇経路部分に
おける登り終わった箇所や下降経路部分における降り始
め箇所においては、先行可動体の後部フレーム体におけ
る被案内装置本体に対して、後続可動体の前部フレーム
体における被案内装置本体が当接して、当接部間を離間
させようとするが、このときの被案内装置本体どうしの
当接力によって、フレーム体に対して被案内装置を相対
変位させる。これにより被案内装置本体どうしは当接状
態にあるが、実際の後押し力は、当接部どうしの当接に
より確実にかつ良好に伝達し得る。
【0017】そして上記した本第2発明の構成による
と、被案内装置本体どうしの当接力により、フレーム体
に対して被案内装置を左右方向軸心の周りに揺動させ
得、これにより被案内装置本体どうしは当接状態にある
が、実際の後押し力は、当接部どうしの当接により確実
にかつ良好に伝達し得る。
【0018】さらに上記した本第3発明の構成による
と、被案内装置本体どうしの当接力により、フレーム体
に対して被案内装置を移動方向に移動させ得、これによ
り被案内装置本体どうしは当接状態にあるが、実際の後
押し力は、当接部どうしの当接により確実にかつ良好に
伝達し得る。
【0019】また上記した本第4発明の構成によると、
被案内装置本体どうしの当接力により、フレーム体に対
して被案内装置を、左右方向軸心の周りに揺動させると
ともに移動方向に移動させ得、これにより被案内装置本
体どうしは当接状態にあるが、実際の後押し力は、当接
部どうしの当接により確実にかつ良好に伝達し得る。
【0020】しかも上記した本第5発明の構成による
と、被案内装置の相対回動は、前後方向長孔に左右方向
ピンを挿通させたことで、また被案内装置の相対移動
は、付勢具の弾性力に抗して、かつ前後方向長孔で左右
方向ピンを案内することで、円滑にかつ確実に行える。
【0021】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1、図2、図7、図13において、床1側からの
機枠2に、チャンネル状の可動体用レール3が、その開
放部を相対向して左右一対に配設されており、そして可
動体用レール3の開放部側の縁部には、その上面に四角
棒状のガイド部材4が固定されている。前記可動体用レ
ール3により一定経路5が形成されるのであり、ここで
一定経路5は平面視において、平行した一対の直線状経
路部5Aと、これら直線状経路部5Aの始終端間を接続
したカーブ経路部5Bとにより長円無端状に形成されて
いる。
【0022】そして長円無端状の一定経路5は、その平
行した一対の直線状経路部5Aの部分で二分割され、一
方側が密状移動ゾーン6に形成されるとともに、他方側
が展開状移動ゾーン7に形成されている。さらに密状移
動ゾーン6において、一方の直線状経路部5Aには上昇
経路部分5aが組み込まれ、また他方の直線状経路部5
Aには下降経路部分5bが組み込まれている。
【0023】両可動体用レール3に支持案内されて一定
経路5上を移動自在な可動体10が設けられる。この可動
体10は、その本体11が三本(複数)のフレーム体12,1
3,14により形成されている。ここで各フレーム体12,1
3,14は、四角筒状体(四角棒状体)により形成され、
それぞれの左右一対の両側面が受動面15に形成されてい
る。そして前部フレーム体12と中間部フレーム体13との
間、ならびに中間部フレーム体13と後部フレーム体14と
の間が、それぞれ連結装置20を介して上下、左右で相対
回動自在に連結されている。
【0024】すなわち連結装置20は図1〜図3に示すよ
うに、中間部フレーム体13の前後端に一体化された端部
材16と、前後のフレーム体12,14の相対向端との間に設
けられるもので、前記端部材16に左右方向の横ピン21を
介して連結体22が上下揺動自在に取り付けられるととも
に、この連結体22が、前後のフレーム体12,14の相対向
端に縦ピン23を介して左右揺動自在に連結されたところ
の、トラニオン形式が採用されている。
【0025】前記フレーム体12,13,14のうち少なくと
も一つのフレーム体、この実施例では中間部フレーム体
13に、被搬送物支持部25と、可動体用レール3に支持案
内される前後一対の被案内装置30とが設けられるとと
も、残りのフレーム体、この実施例における前後のフレ
ーム体12,14には、遊端側に被案内装置31,40が設けら
れている。
【0026】前記被搬送物支持部25は、前記端部材16の
上部に前後方向の継手ピン26を介して固定されたブラケ
ット27と、このブラケット27上に設けられた左右方向の
支持フレーム28などから構成され、これら支持フレーム
28の左右方向の両端部には、たとえば自動車ボデイなど
の被搬送物29の支持部28Aが配設されている。
【0027】前記中間部フレーム体13に設けられた前後
一対の被案内装置30は、前記端部材16に回動自在に取り
付けられた上下方向ピン32と、この上下方向ピン32の下
端に左右方向ピン33を介して回動自在に連結されたトロ
リ本体34と、このトロリ本体34の両側にそれぞれ前後一
対に取り付けられかつ前記可動体用レール3に嵌合して
支持案内される被支持ローラ35と、前記トロリ本体34の
上部に前後一対に取り付けられかつ前記ガイド部材4に
案内される被ガイドローラ36などにより、トロリ形式に
構成されている。
【0028】前部フレーム体12の遊端側に設けられた被
案内装置31も前記被案内装置30と同様な構成であって、
図1、図2、図4に示すように、端部材17に回動自在に
取り付けられた上下方向ピン32、左右方向ピン33、トロ
リ本体34、被支持ローラ35、被ガイドローラ36などによ
り、トロリ形式に構成されている。そしてトロリ本体34
の下部には、左右方向の支持ピン37を介して受動体38が
上下揺動自在に設けられている。この受動体38の後部に
は後方に無く係止面38Aが形成され、また前部の上面側
には被操作面(カム面)38Bが形成されている。
【0029】後部フレーム体14の遊端側に設けられた被
案内装置40は、この後部フレーム体14に対して相対変位
自在に連結されている。すなわち図1、図2、図4、図
5に示すように、後部フレーム体14の遊端側に設けられ
た端部材18の下面側に門形のブラケット41が取り付けら
れ、このブラケット41には左右方向ピン42が回動自在に
設けられている。そして左右方向ピン42に前後動体43が
外嵌され、その際に外嵌は、移動方向長孔44を介して行
われる。
【0030】前後動体43からは縦ピン45が一体に垂下さ
れ、この縦ピン45に、前述と同様に被案内装置40のトロ
リ本体46が回動自在に取り付けられ、このトロリ本体46
に被支持ローラ47や被ガイドローラ48が設けられてい
る。これにより被案内装置40は後部フレーム体14に対し
て、左右方向ピン42による左右方向軸心42Aの周りで相
対回動自在に連結され、さらに左右方向ピン42と移動方
向長孔44とを介して移動方向で相対移動自在に連結され
る。そしてトロリ本体46の下部には、前記受動体38の被
操作面38Bに作用してこの受動体38を離脱揺動させる受
動部離脱用の操作体49が、後方へと突出されている。な
お操作体49はカム形式に構成される。
【0031】前記被案内装置40を移動方向の端部側に移
動付勢させる付勢具50が設けられる。すなわち左右方向
ピン42の両端に固定された板体51が前方へと伸び、両板
体51間に平面視で門形状のブラケット52が連結されてい
る。そしてブラケット52に螺合調整具53を介して受け座
54が後向きに設けられるとともに、前後動体43には前向
きの受け座55が設けられ、これら受け座54,55間に圧縮
ばねからなる前記付勢具50が設けられている。
【0032】なお、本体11の前端と後端、すなわち前部
フレーム体12の端部材17の前端と、後部フレーム体14の
端部材18の後端は、当接部56,57に形成されている。ま
た前部フレーム体12の前端には、後部フレーム体14の後
端に対して係脱自在な牽引フック58が、横ピン59を介し
て上下揺動自在に設けられる。そして牽引フック58の下
方揺動による係合姿勢は、自重やばねなどにより維持さ
れる。
【0033】図6、図7、図13に示すように、前記密状
移動ゾーン6において、上昇経路部分5aの少し上手か
ら下降経路部分5bの少し下手に亘っては乾燥炉60が設
けられる。この乾燥炉60は、矩形筒状の囲壁体61や、こ
の囲壁体61の内面側に配設された乾燥手段62などから構
成され、そして囲壁体61内に、前記直線状経路部5Aや
カーブ経路部5Bが挿通されている。
【0034】前記密状移動ゾーン6において、乾燥炉60
の入口部分よりも少し上手には、前記受動面15に作用し
て可動体10に走行力を付与する摩擦式送り装置70が設け
られる。この摩擦式送り装置70は図8、図9に示すよう
に、前記可動体用レール3の側外方において前記機枠2
などから連設されたベース体71に、縦軸72が立設されて
いる。そして縦軸72には、軸受73を介して支持部材74が
縦軸心75の周りに揺動自在に取り付けられる。
【0035】前記支持部材74には、回転駆動装置(モー
タなど)76が配設され、この回転駆動装置76に連動する
減速機77から上方へ取り出した出力軸78に、たとえばウ
レタン製の送りローラ79が固定される。なお回転駆動装
置76により、前記送りローラ79に送り回転力Aが付与さ
れる。前記支持部材74には、前方に伸びるブラケット80
が一体に設けられ、このブラケット80とベース体71との
間には、支持部材74を揺動させるシリンダー装置81が設
けられている。
【0036】したがってシリンダ装置81を作動させるこ
とで、支持部材74を縦軸心75の周りに揺動させて、送り
ローラ79を一方の受動面15に対して当接離間動させ得
る。その際に、最大に接近した位置を規制するため、前
記支持部材74から被ストッパー体82が連設されるととも
に、この被ストッパー体82が当接自在なストッパー体83
がベース体71に位置調整自在に設けられている。そして
送りローラ79に対向して、他方の受動面15が当接自在な
定置ローラ84が、縦軸85を介して遊転のみ自在に設けら
れている。
【0037】図13に示すように、前記密状移動ゾーン6
において、乾燥炉60からの出口部分よりも少し下手に
は、前記受動面15に作用して可動体10に制動力を付与す
る摩擦式制動装置90が設けられる。さらに前記摩擦式送
り装置70の少し上手には送り込み装置95が設けられると
ともに、摩擦式制動装置90の少し下手には送り出し装置
96が設けられる。なお、各装置70,90,95,96の配置パ
ターンは種々変更されるものであり、また摩擦式制動装
置90と送り込み装置95と送り出し装置96とは、その一部
あるいは全部を省略してもよい。
【0038】前記摩擦式制動装置90は前記摩擦式送り装
置70と同様の構造であって、前記可動体10における一方
の受動面15に対して側方から当接離間自在で、かつたと
えばウレタン製の制動ローラ91と、この制動ローラ91に
連動し、かつ制動ローラ91に逆送り回転力Bを付与する
逆回転駆動装置(トルクモータ)92と、可動体10におけ
る他方の受動面15が当接自在な受けローラ93などから構
成される。なお逆回転駆動装置92による逆送り回転力B
は、前記回転駆動装置76の送り回転力Aよりも小さく設
定されている。また前記送り込み装置95や送り出し装置
96も、前記摩擦式送り装置70と同じ構造のものが採用さ
れる。
【0039】図10〜図13において、前記展開状移動ゾー
ン7の上手経路部分からカーブ経路部5Bを出た部分に
亘っては、前記可動体10の受動体38と相対的に係脱自在
な伝動体107 を有する係脱式送り装置100 が設けられ
る。すなわち前記可動体用レール3の下方には、チャン
ネル状の駆動体用レール101 が、その開放部を相対向し
て左右一対に配設され、これら駆動体用レール101 は前
記機枠2側に支持されている。
【0040】そして駆動体の一例である無端チェーン10
2 には、所定のリンク103 からブラケット105 が連設さ
れ、このブラケット105 に、前記駆動体用レール101 に
支持案内されるローラ106 が設けられれる。また別のリ
ンク104 からは、前記受動体38が係脱自在な伝動体107
が上方へと連設されている。前記無端チェーン102 は、
複数のガイド鎖輪108 などに案内され、そして回転駆動
装置109 に連動された駆動鎖輪110 に巻回されている。
【0041】前記展開状移動ゾーン7のカーブ経路部5
Bを出た部分から下手経路部分に亘っては、前記可動体
10群に係合して、この可動体10を高速で搬送させる高速
送り装置115 が配設される。ここで高速送り装置115
は、たとえば往復走行自在な自走車形式などが採用され
る。
【0042】そして密状移動ゾーン6における送り込み
装置95の部分には、前工程からの搬入装置116 が設けら
れ、この搬入装置116 と可動体10との間で被搬送物29の
移載を行う移載装置117 が設けられている。また、展開
状移動ゾーン7におけるカーブ経路部5Bの入口部に
は、次工程への搬出装置118 が設けられ、この搬出装置
118 と可動体10との間で被搬送物29の移載を行う移載装
置119 が設けられている。前記搬入装置116 や搬出装置
118 は、両ゾーン6,7の任意な箇所に配設し得、そし
て両ゾーン6,7の適所で塗装を行ってもよい。
【0043】次に上記の一実施例において可動体10の移
動作業を説明する。図13において、送り込み装置95の部
分に可動体10が停止され、この可動体10に対して、前工
程においてたとえば塗装処理されて搬入装置116 により
搬入された被搬送物29が、移載装置117 によって移載さ
れる。
【0044】この状態で送り込み装置95を、後述する摩
擦式送り装置70と同様に作動させることにより、この摩
擦式送り装置70側が受入れ態勢になった状態で可動体10
が送り出される。その際に一定経路5上に密な列車状で
位置している可動体10群の最後尾の可動体10における後
端部の当接部57に、この送り込まれた可動体10の前端部
の当接部56が当接し、以て送り込み装置95の送り込み力
で可動体10群を移動させる。
【0045】この送り込み装置95による送り込みは、該
当する可動体10の前端部が摩擦式送り装置70に入ること
で停止される。このとき摩擦式送り装置70におけるシリ
ンダー装置81は伸展され、支持部材74を縦軸心75の周り
で外方に揺動させ、以て送りローラ79は図8の仮想線で
示すように受動面15から離間している。したがって可動
体10の移動(搬入)は何んら支障なく行われる。
【0046】その後、上述とは逆作用によって送りロー
ラ79を接近動させて図8の実線で示すように一方の受動
面15に圧接させるとともに、他方の受動面15を定置ロー
ラ84に当接させ、以て両ローラ79,84により前部フレー
ム体12を挟持するのであるが、このとき送りローラ79は
回転駆動装置76によって回転駆動されている。したがっ
て強制回転されている送りローラ79を受動面15に圧接さ
せることで、その送り回転力Aにより可動体10に移動力
を与えることになり、以て可動体10は、密状移動ゾーン
6の一定経路5において所望の速度で移動され、この密
状移動ゾーン6に密な列車状で位置している可動体10群
を後押し移動させることになる。
【0047】このような移動の際に各被案内装置30,3
1,40は、各被支持ローラ35,47を介して可動体用レー
ル3に支持案内され、そして各被ガイドローラ36,48が
ガイド部材4に当接することで、ガタ付きのない案内と
可動体10の横倒れ阻止とが行われる。
【0048】前述した摩擦式送り装置70による可動体10
の送り量はエンコーダなどにより検出され、所定の或る
送り量を検出したときに送りローラ79が離間して移動作
業が停止される。一定経路5を移動している可動体10に
対して摩擦式制動装置90によって制動がかけられてい
る。すなわち摩擦式送り装置70による可動体10の移動作
業が停止しているとき、摩擦式制動装置90におけるシリ
ンダー装置は収縮され、以て制動ローラ91は離間してい
る。そして摩擦式送り装置70の送り動に連動して、上述
とは逆作用によって制動ローラ91を接近動させ、受動面
15に圧接させるのであるが、このとき制動ローラ91は、
送りローラ79とは反対側に回転駆動されている。
【0049】すなわち逆回転駆動装置92の駆動により制
動ローラ91を逆方向に強制回転させている。したがって
強制回転されている制動ローラ91を受動面15に圧接させ
たとき、その逆送り回転力Bによって可動体10に逆移動
方向の推進力が作用するが、ここで送り回転力Aが逆送
り回転力Bよりも大きいことから、その差に相応して制
動ローラ91が送り回転側に回転され、そのときの負荷は
トルクモータにより吸収される。
【0050】これにより下手の摩擦式制動装置90に対応
した可動体10は、制動作用を受けた状態で移動されるこ
とになり、したがって摩擦式送り装置70から摩擦式制動
装置90の間では、複数台の可動体10が、その前後端間に
隙間を生じめることなく密に後押し状態で整列されるこ
とになる。この摩擦式制動装置90による制動作用は、摩
擦式送り装置70による移動停止に相前後して停止され
る。そして前述したような後押しにより摩擦式制動装置
90から押し出された可動体10は、送り出し装置96に達す
る。
【0051】このようにして可動体10は、密状移動ゾー
ン6において所望の速度で間欠移動され、その間欠移動
している間に図6に示すように乾燥炉60内を通過して、
塗装された被搬送物29に対する乾燥作業が遂行される。
ここで乾燥炉60内での被搬送物29の搬送は、摩擦式送り
装置70による送りで行われることから、受動体38の移動
を許す高さ位置に可動体用レール3を配設すればよく、
可動体10を含む高さを低く(低床化)して乾燥手段62に
よる乾燥域を小さくし得、そして構造簡単かつ軽量化し
て安価に構成し得る。
【0052】上述した摩擦式送り装置70による可動体10
の移動は、その送りローラ79を、前部フレーム体12の受
動面15から中間部フレーム体13の受動面15、ならびに後
部フレーム体14の受動面15へと順次作用させることで行
われる。
【0053】その際に、送りローラ79が前部フレーム体
12に作用しているとき、中間部フレーム体13と後部フレ
ーム体14は連結装置20を介して引っ張り移動され、また
中間部フレーム体13に作用しているとき、前部フレーム
体12は連結装置20を介して押し移動されるとともに後部
フレーム体14は連結装置20を介して引っ張り移動され、
さらに後部フレーム体14に作用しているとき、中間部フ
レーム体13と前部フレーム体12は連結装置20を介して押
し移動されることになる。
【0054】上述した列車状の後押し移動において、直
線状経路部5Aでは、図2に示すように、各可動体10の
本体11、すなわち各フレーム体12,13,14が平面視なら
びに側面視で直線状姿勢になることから、当接部57に対
して当接部56が真後ろから当接する状態になり、その後
押し移動は円滑に確実に行える。
【0055】またカーブ経路部5Bでは、各フレーム体
12,13,14は、図14に示すように、平面視において連結
装置20の部分でカーブに沿って屈折した姿勢で後押し移
動されることになる。これにより、平面視において、先
行可動体10の後部フレーム体14と後続可動体10の前部フ
レーム体12とが成す相対角度Θ1 が鈍角となり、当接部
57に対して当接部56が鈍角で当接することになって、そ
の後押し移動は円滑に確実に行える。なお屈曲は、連結
装置20において、縦ピン23の周りで相対回動することで
行われる。さらに、被案内装置30,31は上下方向ピン32
の周りで回動されることで、被案内装置40は縦ピン45の
周りで回動されることで、可動体用レール3のカーブに
沿って自動的に向きが制御される。
【0056】そして、上昇経路部分5aや下降経路部分
5bの場合も図15に示すように、側面視において、先行
可動体10の後部フレーム体14と後続可動体10の前部フレ
ーム体12とが成す相対角度Θ2 が鈍角となり、当接部57
に対して当接部56が鈍角で当接することになって、その
後押し移動は円滑に確実に行える。なお屈曲は、連結装
置20において、横ピン21の周りで相対回動することで行
われる。さらに、被案内装置30,31は左右方向ピン33の
周りで回動されることで、被案内装置40は左右方向ピン
42による左右方向軸心42Aの周りで回動されることで、
可動体用レール3のカーブに沿って自動的に向きが制御
される。
【0057】そして上昇経路部分5aにおける登り終わ
った箇所や下降経路部分5bにおける降り始め箇所にお
いては、前述した相対角度Θ2 によって、先行可動体10
の後部フレーム体14における被案内装置40のトロリ本体
46に対して、後続可動体10の前部フレーム体12における
被案内装置31のトロリ本体34が当接されて、当接部57に
対する当接部56の当接が行われないようになる。
【0058】しかし、このときのトロリ本体46,34どう
しの当接力により、図16に示すように、ブラケット41に
対して前後動体43が左右方向軸心42Aの周りに揺動され
ると同時に、付勢具50に抗して前後動体43が前進動さ
れ、以て後部フレーム体14の被案内装置40が前方側へと
相対変位される。これによりトロリ本体46,34どうしは
当接状態にあるが、実際の後押し力は、当接部57,56ど
うしの当接により確実にかつ良好に伝達されることにな
る。
【0059】そして先行可動体10の後部フレーム体14と
後続可動体10の前部フレーム体12とが相対的に水平状に
なることで、付勢具50の弾性力によって前後動体43が復
帰動される。なお前後動体43の前後動は、前後方向長孔
44を介して左右方向ピン42に案内されて行われる。
【0060】前述したようにして送り出し装置96に達し
た可動体10は、この送り出し装置96によって展開状移動
ゾーン7に送り出される。この展開状移動ゾーン7にお
いては、図10〜図13に示すように、係脱式送り装置100
の無端チェーン102 が回転駆動装置109 により駆動され
ており、そして所定ピッチ置きに設けられた伝動体107
が可動体10の受動体38に係合される。これにより可動体
10は、係脱式送り装置100 により展開状移動ゾーン7に
おいて、所定ピッチ置きに展開されて移動される。
【0061】この展開状移動ゾーン7で、たとえばスト
ッパー装置により先行可動体10を停止させたとき、この
先行可動体10の操作体49に対して、後続可動体10の受動
体38の被操作面38Bが乗り上がることになり、以て受動
体38が揺動されて伝動体107から離脱される。これによ
り、ストッパー装置よりも上手において、所定台数の可
動体10をストレージし得る。
【0062】また可動体10を搬出装置118 の部分で停止
させることで、被搬送物29の可動体10を移載装置119 に
より搬出装置118 へ移載し得る。空になった可動体10は
再び移動され、係脱式送り装置100 による可動体10の移
動はカーブ経路部5Bを出たところで断たれ、そして可
動体10に対して高速送り装置115 が作用されて、この可
動体10は密状移動ゾーン6へと高速移動され、前述した
送り込み装置95の箇所に渡される。
【0063】なお、展開状移動ゾーン7においては、先
行可動体10における後部フレーム体14の後端に、後続可
動体10における前部フレーム体12の牽引フック58を係合
させることで、可動体10群を列車状に接続した状態にし
得、そして先行可動体10に係脱式送り装置100 や高速送
り装置115 を作用させることで、後続可動体10群を牽引
により移動し得る。
【0064】上記実施例では、後部フレーム体14の被案
内装置40を、この後部フレーム体14に対して相対変位自
在に連結しているが、これは前部フレーム体12の被案内
装置31を、この前部フレーム体12に対して相対変位自在
に連結してもよく、さらには両被案内装置31,40ともに
相対変位自在に連結してもよい。
【0065】上記実施例では、伝動体107 に対して受動
体38を係脱自在に構成しているが、これは受動体38に対
して伝動体107 を係脱自在に構成してもよい。上記実施
例では、可動体10の本体11として、三本のフレーム体1
2,13,14からなる形式を示したが、これは前部フレー
ム体12と中間部フレーム体13からなる二本形式、中間部
フレーム体13と後部フレーム体14からなる二本形式、前
部フレーム体12の前方や後部フレーム体14の後方に単数
または複数のフレーム体を連結した三本以上の形式など
であってもよい。
【0066】上記実施例では、連結装置20として、中間
部フレーム体13側に横ピン21を設けるとともに前後のフ
レーム体12,14側に縦ピン23を設けた形式を示したが、
これは中間部フレーム体13側に縦ピンを設けるとともに
前後のフレーム体12,14側に横ピンを設けた形式や、球
継手により自由回動自在に連結した形式などであっても
よい。
【0067】上記実施例では、摩擦式送り装置70、送り
込み装置95、送り出し装置96、摩擦式制動装置90におい
て、一方の送りローラ79や制動ローラ91を強制駆動形式
としかつ他方の定置ローラ84や受けローラ93を遊転形式
としたが、これは両方のローラの全てを強制駆動形式と
してもよい。さらに他方のローラも受動面15に対して当
接離間自在に構成してもよい。
【0068】上記実施例では、床面上の機枠2に可動体
用レール3や駆動体用レール101 を配設しているが、こ
れは床面下のピット内に可動体用レール3や駆動体用レ
ール101 をを配設した構成であってもよい。これによる
と、可動体10を含めた全体の高さを低く形成できる。
【0069】上記実施例では、床1側を移動自在な可動
体10を示したが、これは天井側に配設した可動体用レー
ル3に支持案内されて移動自在な可動体10であってもよ
い。
【0070】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、可動体
の受動面に、送りローラを当接させることで、可動体に
摩擦式送り装置により推進力を与えることができて、一
定経路上において密状で移動できる。また可動体の受動
体に伝動体を係合させることで、可動体に係脱式送り装
置により推進力を与えることができて、一定経路上にお
いて展開状で移動できる。このように可動体群を、前後
端間を当接させた密状(列車状)での移動と、前後端間
に間隔を置いた展開状で移動とのいずれも行うことがで
きる。
【0071】また密状の移動部分でかつ上昇経路部分に
おける登り終わった箇所や下降経路部分における降り始
め箇所においては、先行可動体の後部フレーム体におけ
る被案内装置本体に対して、後続可動体の前部フレーム
体における被案内装置本体が当接して、当接部間を離間
させようとするが、このときの被案内装置本体どうしの
当接力によって、フレーム体に対して被案内装置を相対
変位でき、これにより被案内装置本体どうしは当接状態
にあるが、実際の後押し力は、当接部どうしの当接によ
り確実にかつ良好に伝達できる。したがって、上昇経路
部分や下降経路部分を有する一定経路でも、可動体群の
密状での移動を円滑に確実にかつ安定して行うことがで
きる。
【0072】そして上記した本第2発明の構成による
と、被案内装置本体どうしの当接力により、フレーム体
に対して被案内装置を左右方向軸心の周りに揺動でき、
これにより実際の後押し力を、当接部どうしの当接によ
り確実にかつ良好に伝達できる。
【0073】さらに上記した本第3発明の構成による
と、被案内装置本体どうしの当接力により、フレーム体
に対して被案内装置を移動方向に移動でき、これにより
実際の後押し力を、当接部どうしの当接により確実にか
つ良好に伝達できる。
【0074】また上記した本第4発明の構成によると、
被案内装置本体どうしの当接力により、フレーム体に対
して被案内装置を、左右方向軸心の周りに揺動できると
ともに移動方向に移動でき、これにより実際の後押し力
を、当接部どうしの当接により確実にかつ良好に伝達で
きる。
【0075】しかも上記した本第5発明の構成による
と、前後方向長孔と左右方向ピンとによる連結や、付勢
具を設けたところの簡単な構造により、被案内装置の相
対回動や相対移動を、円滑にかつ確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示し、可動体使用の搬
送設備における摩擦式送り装置部分の側面図である。
【図2】同可動体使用の搬送設備における可動体部分の
平面図である。
【図3】同可動体使用の搬送設備における連結装置部分
の縦断側面図である。
【図4】同可動体使用の搬送設備における後押し当接部
分の側面図である。
【図5】同可動体使用の搬送設備における後押し当接部
分の一部切り欠き平面図である。
【図6】同可動体使用の搬送設備における乾燥炉部分の
正面図である。
【図7】同可動体使用の搬送設備における乾燥炉部分の
拡大正面図である。
【図8】同可動体使用の搬送設備における送り装置部分
の平面図である。
【図9】同可動体使用の搬送設備における送り装置部分
の側面図である。
【図10】同可動体使用の搬送設備における係脱式送り
装置部分の側面図である。
【図11】同可動体使用の搬送設備における係脱式送り
装置部分の要部の側面図である。
【図12】同可動体使用の搬送設備における係脱式送り
装置部分の正面図である。
【図13】同可動体使用の搬送設備における全体の配置
を示す概略平面図である。
【図14】同可動体使用の搬送設備におけるカーブ経路
移動状態を示す平面図である。
【図15】同可動体使用の搬送設備における昇降経路移
動状態を示す側面図である。
【図16】同可動体使用の搬送設備における昇降経路移
動状態を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
2 機枠 3 可動体用レール 5 一定経路 5A 直線状経路部 5B カーブ経路部 5a 上昇経路部分 5b 下降経路部分 6 密状移動ゾーン 7 展開状移動ゾーン 10 可動体 11 本体 12 前部フレーム体 13 中間部フレーム体 14 後部フレーム体 15 受動面 20 連結装置 25 被搬送物支持部 29 被搬送物 30 被案内装置 31 被案内装置 34 トロリ本体 38 受動体 40 被案内装置 42 左右方向ピン 42A 左右方向軸心 43 前後動体 44 前後方向長孔 45 縦ピン 46 トロリ本体 49 操作体 50 付勢具 56 当接部 57 当接部 58 牽引フック 60 乾燥炉 62 乾燥手段 70 摩擦式送り装置 76 回転駆動装置 79 送りローラ 84 定置ローラ 90 摩擦式制動装置 91 制動ローラ 92 逆回転駆動装置 93 受けローラ 95 送り込み装置 96 送り出し装置 100 係脱式送り装置 101 駆動体用レール 102 無端チェーン(駆動体) 107 伝動体 115 高速送り装置 116 搬入装置 117 移載装置 118 搬出装置 119 移載装置 A 送り回転力 B 逆送り回転力 Θ1 平面視での相対角度 Θ2 側面視での相対角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールに支持案内されて一定経路上を移
    動自在な可動体の本体を、連結装置を介して相対回動自
    在に連結した複数のフレーム体により形成し、これらフ
    レーム体の側面を受動面に形成するとともに、本体の前
    後端を当接部に形成し、各フレーム体のうち少なくとも
    一つのフレーム体に、被搬送物支持部と、レールに支持
    案内される一対の被案内装置とを設けるととも、残りの
    フレーム体は遊端側に被案内装置を設け、移動方向の両
    端に位置した一対の被案内装置のうち、一方には受動体
    を設けるとともに、他方には受動部離脱用の操作体を設
    け、これら被案内装置のうち少なくとも一方の被案内装
    置は、フレーム体に対して相対変位自在に連結し、前記
    一定経路中に、前記受動面に当接自在な送りローラを有
    する摩擦式送り装置と、前記受動体と相対的に係脱自在
    な伝動体を有する係脱式送り装置とを設けたことを特徴
    とする可動体使用の搬送設備。
  2. 【請求項2】 移動方向の両端に位置した一対の被案内
    装置のうち少なくとも一方の被案内装置は、フレーム体
    に対して左右方向軸心の周りに相対回動自在に連結した
    ことを特徴とする請求項1記載の可動体使用の搬送設
    備。
  3. 【請求項3】 移動方向の両端に位置した一対の被案内
    装置のうち少なくとも一方の被案内装置は、フレーム体
    に対して移動方向で相対移動自在に連結したことを特徴
    とする請求項1記載の可動体使用の搬送設備。
  4. 【請求項4】 移動方向の両端に位置した一対の被案内
    装置のうち少なくとも一方の被案内装置は、フレーム体
    に対して左右方向軸心の周りに相対回動自在に、かつフ
    レーム体に対して移動方向で相対移動自在に連結したこ
    とを特徴とする請求項1記載の可動体使用の搬送設備。
  5. 【請求項5】 移動方向の両端に位置した一対の被案内
    装置のうち少なくとも一方の被案内装置は、左右方向ピ
    ンと移動方向長孔とを介してフレーム体に連結し、この
    被案内装置を移動方向の端部側に移動付勢させる付勢具
    を設けたことを特徴とする請求項4記載の可動体使用の
    搬送設備。
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