JPH0832138A - 圧電振動子 - Google Patents
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Abstract
嵌し、外装ケースと圧電振動子の間に微小のギャップを
設けることにより、振動子がロスなく自由に振動をする
ことが出来てかつ振動・衝撃に強い圧電振動子が得られ
る。 【構成】外装ケース7と圧電振動子(圧電トランス1)
に間に微小なギャップを設けることにより、振動子(圧
電トランス)がロスなく自由に振動をすることが出来て
かつ振動・衝撃に強い構成とした。
Description
ター等に用いられる圧電振動子に関し、特に小型化、軽
量化、高信頼性に対応した圧電体の支持構造に関する。
8)には圧電振動部品の構造とその製造方法が開示され
ている。これによると圧電振動子21はリード端子22
で狭持されカバー23の内側に接触していない。よって
圧電振動21は空間内で自由に振動することが出来た。
ところが、圧電振動子をリード端子22のみで狭持して
いるため強い衝撃力には耐えられず高い信頼性が得られ
ない問題点がある。
共振子の構造が開示されている。この構造は、圧電磁器
振動番24にシリコンオイルなどの絶縁性の液体を塗布
し、緩衝用シリコンゴムのカバー23で覆い、外装樹脂
のマイクロクラック不良を防止している。しかし、この
圧電振動子21の支持では半田または導電接着剤25を
振動板上に強固に固定支持しているため緩衝用シリコン
ゴムのみでは自由に圧電体が振動できず、また強い衝撃
にも耐えられない問題がある。
は、圧電振動子の構造が開示されている。これによると
圧電振動子21は外装ケース26に設けられた小突起2
7及び接着剤で密着固定されている。従って圧電振動子
は自由に振動することが出来ないため支持により特性の
劣化が生じてしまう。
圧電振動子の支持構造にはいくつか問題がある。それは
固定により機械的品質係数Qmの低下であり、振動や衝
撃に対する信頼性の低さなどである。また、電極面を固
定した場合にはセラミック面の電極そのものが剥がされ
る欠点があり、問題がある。この問題を解決するために
は支持面積を増やすことが必要となり振動のロスが大幅
に生じる。
電振動子の支持構造を提供することを目的とし、詳細に
は電気的特性劣化の原因となる機械的に強固な支持に代
わる支持構造を提供することを目的とする。
層からなる圧電体とそれを収納する外装ケースからなる
圧電振動子において以下のような特徴点を有する。 (1)圧電体が圧電体よりも低密度で成形容易な絶縁材
料を用いた外装ケースに遊嵌され、外装ケースが圧電体
のノード点近傍の入出力部に対応した部分に遊貫孔を有
し、入出力電極部から取り出された入出力リードが遊貫
孔を遊挿している。
とも1つの面に微小突起を具備している。
近傍に配設されている。
小さい部材をコーティングしている。
つの面に凹部を有し、この凹部に微小ニードルあるいは
ボールを遊嵌している。
ボールが圧電体のノード点近傍に配設されている。
に摩擦係数の小さい部材をコーティングしている。
述した通りノード点近傍で機械的に強固な支持を行って
いるため効率の低下や発熱を生じるという欠点を有して
いる。また、強い衝撃に対しては電極自体が剥がれを生
じ信頼性を低下させる欠点も有している。この問題を避
けるため機械的に強固な支持ではなく、圧電体の輪郭部
にギャップを設けた外装ケース内に圧電体を遊嵌するこ
とにより支持する方法を見い出した。この外装ケースに
よる支持において、外装ケースと圧電体の間に摩擦が生
じるが、圧電体が高周波振動状態では静止時の1/10
以下の摩擦係数となり問題とならない。また振動、衝撃
に対してもケース内での圧電体の移動量が少なく信頼性
の高い圧電トランスを提供することが出来る。
る。なお、圧電磁器としてトーキン製ネペック8を37
×6×1mmの寸法の板状に加工して、入出力面にスク
リーン印刷により銀ペーストを塗布後焼付けにより電極
を形成し、その後分極して3次ローゼン型の圧電トラン
スを作成して圧電振動子のサンプルとした。
支持の縦断面図である。圧電振動子1は、入力電極2,
3、出力電極4,5を形成後にそれぞれこれらの電極を
用いて厚み方向と長さ方向に分極され、圧電トランスを
構成している。以下、圧電振動子の具体例として圧電ト
ランスの場合を述べる。フレキシブル性が十分ありトラ
ンスに加える電力に耐え得る直径0.1mmの錫メッキ
銅線を各電極のノード点に半田付けをして、引出し線6
を設けた。その圧電トランス1をポリカーボネイト樹脂
製の収納ケース7のと収納板8で挟み収納して接着し
た。ここで収納ケースの内側の寸法は圧電トランス1の
幅、厚さ、長さの3方向とも0.3mm増としてギャッ
プ9を0.3mm設けた。引き出し線は外部に取り出す
ための収納ケース7と収納板8に設けた直径3mmの遊
貫孔10より遊貫した。
イザーを用いて計測したところ小振動時のQm値および
電気機械結合係数は、支持前と同様の値を示した。ま
た、大振動時の比較としてトランスに周波数130kH
z前後の交流電圧(正弦波)を入力し、冷陰極管(ハリ
ソン(株)製:直径3.0mm,長さ220mm)を負
荷して点灯試験を行ったところ入出力の電圧、電流、電
力や冷陰極管の輝度および圧電トランスの発熱温度は支
持前と同様であった。さらに、振動試験、衝撃試験(1
00G)を100個行いその後、インピーダンスアナラ
イザーによる小振動試験および冷陰極管を負荷にした点
灯試験による大振動における特性を再測定したが、変化
はみられなかった。次に、図1において収納ケースの材
質にガラスエポキシ樹脂を用いて同様の検討を行った
が、支持前後でトランスの特性に変化はみられなかっ
た。ここでは、代表例として2種類の材料を示したが、
その他の材料としてフェノール樹脂、ポリエステル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などでも同様の結果が
得られる。また、今回はギャップを0.3mmとしたが
0.1〜0.5mmの範囲であれば同様の結果が得られ
る。遊貫孔についても半田付け部に収納ケースが当たら
ない直径2mm以上であれば問題ない。
の圧電トランス支持の縦断面図である。圧電トランス1
は、入力電極2,3、出力電極4,5を形成後にそれぞ
れこれらの電極を用いて厚み方向と長さ方向に分極し
た。フレキシブル性が十分でありトランスに加える電力
に耐え得る直径0.1mmの錫メッキ銅線を各電極のノ
ード点に半田付けをして、引出し線6を設けた。その圧
電トランス1をポリカーボネイト樹脂製の収納ケース7
と収納板8で挟み収納して接着した。ここで収納ケース
の内側トランスを支えるための直径1mm,高さ0.1
mmの微小突起11を設けた。収納ケースの微小突起を
含めた内側の寸法は圧電トランス1の幅、厚さ、長さの
3方向とも0.3mm増としてギャップ9を0.3mm
設けた。引き出し線は外部に取り出すための収納ケース
7と収納板8に設けた直径3mmの遊貫孔10より遊貫
した。
微小突起を設けることにより圧電トランスが振動したと
きに生じる収納ケースとの摩擦が減るため、自由に振動
することが出来る。
時の特性を測定したところ支持前後では変化はみられな
かった。
の圧電トランス支持の縦断面図である。圧電トランス1
は、入力電極2,3、出力電極4,5を形成後にそれぞ
れこれらの電極を用いて厚み方向と長さ方向に分極し
た。フレキシブル性が十分ありトランスに加える電力に
耐え得る直径0.1mmの錫メッキ銅線を各電極のノー
ド点に半田付けをして、引出し線6を設けた。その圧電
トランス1をポリカーボネイト樹脂製の収納ケース7と
収納板8で挟み収納して接着した。ここで収納ケースの
内側に圧電トランスを支えるための直径1mm,高さ
0.1mmの微小突起11を圧電トランスのノード点付
近に設けた。収納ケースの微小突起を含めた内側の寸法
は圧電トランス1の幅、厚さ、長さの3方向とも0.3
mm増としてギャップ9を0.3mm設けた。引き出し
線は外部に取り出すための収納ケース7と収納板8に設
けた直径3mmの遊貫孔10より遊貫した。
起の位置をノード点付近に設けることで、より自由に振
動することが出来る。
性を測定したところ支持前後では変化は見られなかっ
た。
の圧電トランス支持部の縦断面図である。圧電トランス
1は、入力電極と出力電極を形成し、分極を行った。各
電極のノード点に半田付けにより直径0.1mmの錫メ
ッキ銅線で、引出し線を設けた。収納ケース7は圧電ト
ランス1を支える直径1mm,高さ0.1mmの微小突
起である。材質はガラスエポキシ樹脂で、微小突起には
テフロンを微小突起部に吹き付け180℃で焼き付けを
行いコーティング部12を設けた。コーティングされた
微小突起同志の間隔は圧電トランス1の幅、厚さ、長さ
の3方向とも0.3mm増としてギャップ9を設けた。
収納ケース7と収納板8は圧電トランス1を収納後接着
した。引き出し線を外部に取り出すために収納ケース7
と収納板8に直径3mmの遊貫孔10を設けた。
リン等をコーティングして圧電トランスが自由に振動す
ることが出来る。
性を測定したところ支持前後では変化は見られなかっ
た。
の圧電トランス支持の縦断面図である。図5において1
は圧電トランス、2,3は入力電極、4,5は出力電極
であり、各電極のノード点に半田付けにより直径0.1
mmの錫メッキ銅線で、引出し線6を設けた。7は収納
ケース、8は収納板であり、材質はポリカーボネイト樹
脂である。13は圧電トランスを支える直径1mmのボ
ールで、14はボールを遊嵌する凹部である。ボール1
1の材質は摩擦係数の少ないテフロンで、ボールを遊嵌
した時にボール同志の間隔は圧電トランス1の幅、厚
さ、長さの3方向とも0.3mm増としてギャップ9を
設けた。収納ケース7と収納板8は圧電トランス1とボ
ール14を収納後接着した。引き出し線を外部に取り出
すために収納ケース7と収納板8に直径3mmの遊貫孔
10を設けた。
遊嵌したボールを設けることにより圧電トランスが振動
したときに生じる収納ケースとの摩擦が減るため、自由
に振動することが出来る。
時の特性を測定したところ支持前後では変化はみられな
かった。
の圧電トランス支持の横断面図である。図6において1
は圧電トランス、2,3は入力電極、4,5は出力電極
であり、各電極のノード点に半田付けにより直径0.1
mmの錫メッキ銅線で、引出し線6を設けた。7は収納
ケース,8は収納板であり、材質はポリカーボネイト樹
脂である。13は圧電トランスを支える直径1mmのボ
ールで、14はボールを遊嵌する凹部である。ボール1
3の材質は摩擦係数の少ないテフロンで、ボールを遊嵌
した時にボール同志の間隔は圧電トランス1の幅、厚
さ、長さの3方向とも0.3mm増としてギャップ9を
設けた。収納ケース7と収納板8は圧電トランス1とボ
ール14を収納後接着した。引き出し線を外部に取り出
すために収納ケース7と収納板8に直径3mmの遊貫孔
10を設けた。
圧電トランスの振動しないノード点付近にすることで、
さらに自由に振動することが出来る。
性を測定したところ支持前後では変化は見られなかっ
た。
電トランス支持の縦断面図である。図7において1は圧
電トランス、2,3は入力電極、4,5は出力電極であ
り、各電極のノード点に半田付けにより直径0.1mm
の錫メッキ銅線で、引出し線6を設けた。7は収納ケー
ス、8は収納板であり、材質はガラスエポキシ樹脂で、
内側にテフロンを吹き付け180℃で焼き付けコーティ
ングした。コーティング後の内側の寸法は圧電トランス
1の幅、厚さ、長さの3方向とも0.3mm増としてギ
ャップ9を設けた。収納ケース7と収納板8は圧電トラ
ンス1を収納後接着した。引き出し線を外部に取り出す
ために収納ケース7と収納板8に直径3mmの遊貫孔を
設けた。
摩擦係数の少ないものをコーティングすることにより圧
電トランスが振動したときに生じる収納ケースとの摩擦
が減るため、自由に振動することが出来る。
性を測定したところ支持前後では変化はみられなかっ
た。
を述べてきたが、全体を覆わずに4角のみで遊嵌させて
も同様の効果が得られる。
る圧電体の圧電トランスの支持構造の一実施例を述べた
が、圧電体が積層からなるものでも適用することができ
る。また、入出力リードが外装ケースの厚さに対ちえ上
下両方向から引き出す構成の一実施例を述べたが、下方
向のリードの引き出しを外装ケースの内側に沿って上方
向から入出力リードを引き出すことも可能なかたは無論
である。
は積層からなる圧電振動子とそれを遊嵌する外装ケース
からなり、以下のことを特徴とする。
ャップを設けている。
の材質からなる。
プを設けることにより、常に振動子の片面で支持を行う
ことになり、そのため振動子が振動したときに自由に振
動をすることが出来る。遊嵌に用いる外装ケースは圧電
振動子の振動が伝わらない程度の低密度で絶縁性のある
材質を用いる。これにより上記の目的とする電気的特製
劣化の原因となる機械的に強固な支持に代わる支持構成
を提供する。
ような効果が得られる。
位置精度が不要であり、安価な圧電振動子を提供するこ
とが出来る。
気機械結合係数を1〜2%高くすることが出来る。
いため発熱を少なくなり、振動ロスが少なく、効率の良
い振動子を提供することが出来る。
振動、衝撃に強く耐久性も良く大幅に信頼性を向上させ
ることが出来る。
ンス)支持の縦断面図。
ンス)支持の縦断面図。
ンス)支持の横断面図
ンス)支持部の縦断面図。
ンス)支持部の縦断面図。
ンス)支持の横断面図。
ンス)支持の縦断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 単板または積層からなる圧電体とそれを
収納する外装ケースからなる圧電振動子において、該圧
電体が圧電体よも低密度で成形容易な絶縁材料を用いた
外装ケースに遊嵌され、外装ケースが圧電体のノード点
近傍の入出力部に対応した部分に遊貫孔を有し、入出力
電極部から取り出された入出力リードが前記遊貫孔を遊
挿していることを特徴とする圧電振動子。 - 【請求項2】 前記外装ケースの内壁面の少なくとも1
つの面に微小突起を具備したことを特徴とする請求項1
記載の圧電振動子。 - 【請求項3】 前記微小突起が圧電体のノード点近傍に
配設したことを特徴とする請求項2記載の圧電振動子。 - 【請求項4】 前記微小突起の表面に摩擦係数の小さい
部材をコーティングしたことを特徴とする請求項2記載
の圧電振動子。 - 【請求項5】 前記外装ケースの内壁面の少なくとも1
つの面に凹部を有し、この凹部に微小ニードルまたはボ
ールを遊嵌したことを特徴とする請求項1記載の圧電振
動子。 - 【請求項6】 前記凹部の微小ニードルあるいはボール
を圧電体のノード点近傍に配設したことを特徴とする請
求項5記載の圧電振動子。 - 【請求項7】 前記外装ケースの内壁面あるいは圧電体
に摩擦係数の小さい部剤をコーティングしたことを特徴
とする請求項1記載の圧電振動子。 - 【請求項8】 前記圧電体が圧電トランスを構成してい
ることを特徴とする請求項1記載の圧電振動子。
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EP95111183A EP0693824B1 (en) | 1994-07-19 | 1995-07-17 | Piezoelectric vibrator with an improved supporting structure |
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KR1019950021825A KR0181323B1 (ko) | 1994-07-19 | 1995-07-19 | 개선된 지지 구조를 갖는 압전 바이브레이터 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2976815B2 JP2976815B2 (ja) | 1999-11-10 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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EP (1) | EP0693824B1 (ja) |
JP (1) | JP2976815B2 (ja) |
KR (1) | KR0181323B1 (ja) |
DE (1) | DE69512155T2 (ja) |
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