JPH08321225A - スイッチ付表示パネル - Google Patents

スイッチ付表示パネル

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JPH08321225A
JPH08321225A JP15106695A JP15106695A JPH08321225A JP H08321225 A JPH08321225 A JP H08321225A JP 15106695 A JP15106695 A JP 15106695A JP 15106695 A JP15106695 A JP 15106695A JP H08321225 A JPH08321225 A JP H08321225A
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Yoshitaka Tsuji
義孝 辻
Toshihiro Fujita
俊弘 藤田
Akito Okamoto
炳人 岡本
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Idec Izumi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストローク感を得ることができ、しかも異物
による誤動作が起こらない光電式のスイッチ付表示パネ
ルを提供する。 【構成】 このスイッチ付表示パネルは、表示パネル1
2と、その上に設けられた複数の操作機構部20と、そ
れによって動作状態を変化させられる光電スイッチ50
とを備えている。各操作機構部20は、透明の押ボタン
22と、その上下動をガイドするガイド部材32と、押
ボタン22の抜け止めを行う係合部30と、押ボタン2
2に復帰力を与える復帰手段40とを備えている。光電
スイッチ50は、切れ目54を有する導光体52と、押
ボタン22から切れ目54内に突出していて光64がそ
こを通過するのを断続する突出部56と、導光体52内
に光64を入射させる発光素子62と、導光体52から
出る光64を受ける受光素子66とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばFA(ファク
トリーオートメーション)機器、自動販売機、自動券売
機、情報機器、家庭電気製品、医療用の操作機器等に用
いられるスイッチ付表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、情報表示機能を有する表示パネ
ル上に抵抗膜式(これは透明電極式とも呼ばれる)のタ
ッチパネルを重ねた構造の、いわゆる抵抗膜式のスイッ
チ付表示パネルは、当該タッチパネルの操作時の押し
込みストロークがほぼ0であるため、スイッチを押し込
んだという手応え、即ちストローク感(これは操作感と
も呼ばれる)を得ることができない、有接点方式であ
るため接点寿命が短い、等の課題を有している。
【0003】上記の接点寿命の課題を解決したもの
に、表示パネル上に光電式のタッチパネルを重ねた構造
の、いわゆる光電式のスイッチ付表示パネルがある。
【0004】その概略例を図11に示す。このスイッチ
付表示パネルは、例えば液晶ディスプレイのような表示
パネル2上に、光電式のタッチパネル4を重ねた構造を
している。タッチパネル4は、複数の発光素子6および
それに対応する受光素子8を縦横に配置し、表示パネル
2の前面にマトリックス状の光路10を形成して成る。
【0005】指で表示パネル2にタッチすると、その箇
所の光路10が遮られ、その座標でタッチした箇所を特
定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記光電式
のスイッチ付表示パネルにおいては、タッチパネル2上
に異物(例えばハエやゴミ等)が付着すると、それによ
って光路10が遮られるため、誤動作するという問題が
ある。
【0007】また、操作時は単に指で表示パネル2にタ
ッチするだけであり、押ボタンのようなものを押し込む
訳ではないので、抵抗膜式の場合と同様、ストローク感
が得られないという課題は依然として残っている。
【0008】そこでこの発明は、上記のような光電式の
スイッチ付表示パネルを更に改善して、ストローク感を
得ることができ、しかも異物による誤動作が起こらない
スイッチ付表示パネルを提供することを主たる目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスイッチ
付表示パネルの一つは、情報表示機能を有する表示パネ
ルと、この表示パネル上にマトリックス状に配置された
複数の操作機構部と、この操作機構部によって動作状態
を変化させられる光電スイッチとを備えており、かつ各
操作機構部が、平面形状が方形をしていて上下に可動で
透明の押ボタンと、この押ボタンの周辺部付近に設けら
れていて同押ボタンの上下の動きをガイドするガイド部
材と、前記押ボタンの周縁部またはそれにつながる部材
と前記ガイド部材またはそれにつながる部材とが互いに
係合して前記押ボタンの抜け止めを行う係合部と、前記
押ボタンの周辺部付近に設けられていて同押ボタンに復
帰力を与える復帰手段とを備えており、更に前記光電ス
イッチが、前記各押ボタンの直交する二側面の下部外付
近にマトリックス状に配置されていて途中に各押ボタン
に対応する切れ目を有する複数の透明の導光体と、前記
各押ボタンの前記直交する二側面から当該押ボタンに対
応する導光体の切れ目内に位置するように突出した二つ
の突出部であって、その各々の上部が不透明部で下部が
透明部であり、当該押ボタンの上下動に応じてそれに対
応する導光体の切れ目を光が通過するのを断続するもの
と、前記各導光体内にその一端側から光をそれぞれ入射
させる複数の発光素子と、前記各導光体の他端側から出
る光をそれぞれ受けてそれを電気信号に変換する複数の
受光素子とを備えていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成によれば、操作機構部の押ボタンを押
すと、当該押ボタンはガイド部材にガイドされて押し下
げられ、それに応じて、押ボタンの突出部が、それに対
応する導光体の切れ目を光が通過するのを遮断または中
継するので、光電スイッチの特定の回路がオフまたはオ
ンする。
【0011】押ボタンを押すのを止めると、押ボタンは
復帰手段によって復帰させられ、それに応じて光電スイ
ッチも復帰する。
【0012】このようにこの発明に係るスイッチ付表示
パネルにおいては、押ボタンを押し込むストロークを確
保することができるので、明確なストローク感を得るこ
とができる。
【0013】しかも、押ボタンを押して光電スイッチの
動作状態を変化させる構造であるので、ハエやゴミ等の
異物による誤動作が起こらない。
【0014】
【実施例】図1は、この発明に係るスイッチ付表示パネ
ルの一例を示す断面図である。図2は、図1のスイッチ
付表示パネルを検出回路と共に示す平面図である。
【0015】この実施例のスイッチ付表示パネルは、情
報表示機能を有する表示パネル12と、この表示パネル
12上にマトリックス状に配置された複数の操作機構部
20と、この操作機構部20によって動作状態を変化さ
せられる、より具体的にはその特定の回路がオンオフさ
せられる光電スイッチ50とを備えている。これらはケ
ース14内に収納されている。
【0016】表示パネル12は、例えば液晶ディスプレ
イ、EL(エレクトロルミネッセント)ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、LED(発光ダイオード)アレ
イ等である。あるいは、表示パネル12は、情報を表示
する記銘板や液晶シャッターと、それを照らす発光体や
反射板とを組み合わせたもの等でも良い。
【0017】表示パネル12には通常は、各操作機構部
20の下側に、当該操作機構部20の操作によって選択
される内容、例えばFAにおける制御内容、自動券売機
における行先等を表示する表示領域12aがそれぞれ形
成されている。そのようにすれば、所望の操作機構部2
0の選択・操作が容易になる。
【0018】各操作機構部20は、図5をも参照して、
この例では平面形状が方形をしていて上下に可動で透明
の押ボタン22と、この押ボタン22の周辺部付近に設
けられていて押ボタン22の矢印Aで示すような上下の
直線的な動きをガイドするガイド部材32と、押ボタン
22の抜け止めを行う係合部30と、押ボタン22の周
辺部付近に設けられていて押ボタン22に復帰力を与え
る復帰手段40とをそれぞれ備えている。
【0019】復帰手段40は、この例では、ガイド部材
32の上部に押ボタン22を取り囲むように設けられた
固定側磁性体42と、押ボタン22の周縁部であってこ
の固定側磁性体42の下側に位置する部分に設けられて
いて当該固定側磁性体42を吸引する可動側磁性体44
とを備えている。この明細書において、磁性体とは、よ
り厳密に言えば、強磁性体のことである。即ち、固定側
磁性体42および可動側磁性体44は、例えば、Fe、
Co、Niもしくはそれらの合金のようなフェロ磁性
体、または各種のフェライトのようなフェリ磁性体であ
る。
【0020】可動側磁性体44は、この例では図3に示
すように、押ボタン22の相対向する4辺に設けられて
いるが、2辺のみでも良い。この可動側磁性体44は、
その上面に一方の磁極(例えばN極)があり、その下面
に他方の磁極(例えばS極)があり、厚み方向に着磁さ
れた永久磁石である。固定側磁性体42は、例えば鉄板
のような磁性板である。
【0021】係合部30は、この例では、押ボタン22
の周縁部またはそこに設けられた可動側磁性体44と、
ガイド部材32上に設けられた固定側磁性体42とが互
いに係合して、押ボタン22の抜け止めを行う構造をし
ている。
【0022】ガイド部材32およびその上の固定側磁性
体42は、この例では図2に示すように、縦横の格子状
に配置されている。
【0023】光電スイッチ50は、図3および図4をも
参照して、各操作機構部20を構成する押ボタン22の
直交する二側面の下部外付近にマトリックス状に配置さ
れていて途中に各押ボタン22に対応する切れ目54を
有する複数の透明の導光体52と、各押ボタン22の前
記直交する二側面から当該押ボタン22に対応する導光
体52の切れ目54内に位置するように突出した二つの
突出部56と、各導光体52内にその一端側から光64
をそれぞれ入射させる複数の発光素子62と、各導光体
52の他端側から出る光64をそれぞれ受けてそれを電
気信号に変換する複数の受光素子66とを備えている。
【0024】各導光体52は、この例では、各操作機構
部20を縦横に区切っている前述したガイド部材32の
根本部内に、かつ表示パネル12から押ボタン22のス
トローク分だけ上がった所に、配置されている。導光体
52をこのように配置するには、例えば、ガイド部材3
2内に導光体52を二重成形すること等によって行うこ
とができる。導光体52をガイド部材32内に配置する
場合は、ガイド部材32にも、切れ目54と同じ箇所
に、突出部56が入りかつその上下動を許容する切り欠
きを設けておく(図6および図7に示す例の場合も同
様)。
【0025】各導光体52は、例えば透明のプラスチッ
クから成る。この各導光体52の断面形状は、図5ある
いは図6に示すように四角形でも良いし、円形等でも良
い。
【0026】一つの押ボタン22には、図3に示すよう
に、縦横1本ずつの導光体52が近接配置されている。
縦横の各導光体52には、一つの押ボタン22について
一つずつ、当該導光体52が途切れた切れ目54が設け
られている。
【0027】各押ボタン22の、導光体52が近接配置
された直交する二側面には、当該押ボタン22に対応す
る導光体52の二つの切れ目54内にそれぞれ位置する
ように突出した二つの突出部56がそれぞれ設けられて
いる。
【0028】各突出部56は、図4をも参照して、この
例ではその上部が不透明部58であり、下部が透明部6
0である。押ボタン22が上がっているときは、即ち常
時は、透明部60が切れ目54内に位置しており、この
透明部60によって、導光体52内を通る光64が切れ
目54を通過するのを、単に許容するだけでなく支援す
る。押ボタン22が押し下げられると、不透明部58が
切れ目54内に位置し、この不透明部58によって、導
光体52内を通る光64が切れ目54を通過するのを遮
る。
【0029】なお、可動側磁性体44に、突出部56の
不透明部58を兼ねさせても良い。これは図4からも分
かるように、可動側磁性体44を突出部56側にずらす
か、伸ばすだけで簡単に実現することができる。
【0030】各発光素子62は、例えばLED、半導体
レーザ等である。各受光素子66は、例えばホトダイオ
ード、ホトトランジスタ等である。これらは、各導光体
52の両端部にそれぞれ接続されている。
【0031】各発光素子62から出力する光64は、赤
外光が人目に付かないので好ましいが、もちろん可視光
でも良い。また、各発光素子62を発光させる方式は、
常時発光させておく方式でも良いし、マイコン等を利用
して順番に発光させる方式(これは順次発光方式または
スキャニング方式とも呼ばれる)でも良い。このマイコ
ン等は、例えば、次に説明する検出回路68を構成する
ものと兼用しても良い。
【0032】縦横の各受光素子66には、この例では図
2に示すように、各受光素子66からの信号に応答し
て、遮光された導光体52の交点の位置(座標)を検出
する、より具体的には押された押ボタン22を特定す
る、検出回路68が接続されている。但し、このような
検出回路68は、当該スイッチ付表示パネルに付属させ
ずに、当該スイッチ付表示パネルが接続される機器内に
設けられた回路やマイコン等を利用しても良い。
【0033】なお、マトリックス配置する操作機構部2
0および導光体52の数は、図2に示す例のような3×
2に限られるものではなく、m×n(m、nは1以上の
整数)で任意であり、具体的には用途等に応じて決めれ
ば良い。
【0034】また、図3を参照すれば分かるように、左
右の可動側磁性体44の断面が見える図1において、左
右に走る導光体52およびそれ用の突出部56は正しく
は図に表れないが、便宜上それらを図示した。また、図
1において、中央の押ボタン22は指70で押した状態
を示している。
【0035】このスイッチ付表示パネルの動作を説明す
ると、常時は、永久磁石である可動側磁性体44が固定
側磁性体42を強く吸引しており、押ボタン22を押し
下げる場合、初めはある程度強く押し下げないと押ボタ
ン22は下がらないが、押ボタン22が少しでも下がる
と、可動側磁性体44が固定側磁性体42を吸引する力
は急に弱くなるので、押し下げは急に軽くなる。これ
は、スナップアクションまたはクリック感とも呼ばれて
おり、これがあるとスイッチの操作感は一層良好にな
る。
【0036】押ボタン22が押し下げられると、当該押
ボタン22の二つの突出部56が、その押ボタン22に
対応する縦横2本の導光体52の切れ目54を光64が
通過するのをそれぞれ遮断する。より具体的には、前述
したように、各突出部56の不透明部58が各切れ目5
4内に位置し、この不透明部58がそこを通る光64を
それぞれ遮る。これによって、光64が遮られた導光体
52に接続された二つの受光素子66には光64が入射
しなくなるので、当該二回路がオフすることになる。そ
の組み合わせによって、どの押ボタン22が押されたか
が特定される。
【0037】押ボタン22を押すのを止めると、可動側
磁性体44が固定側磁性体42を吸引する力によって、
押ボタン22は復帰する。押ボタン22が復帰すると、
当該押ボタン22の突出部56を構成する透明部60が
導光体52の切れ目54内に位置し、そこを光64が通
過するのを中継する。これによって、上記二つの受光素
子66に光64が入射するようになり、当該二回路がオ
ンして復帰する。
【0038】このようにこのスイッチ付表示パネルにお
いては、押ボタン22を押し込むストロークを確保する
ことができるので、従来の抵抗膜式や光電式のスイッチ
付表示パネルと違って、明確なストローク感を得ること
ができる。かつ上述したようにクリック感をも得ること
ができる。
【0039】しかも、押ボタン22と表示パネル12と
の間との距離を小さく(例えば1〜2mm程度に)する
ことができるので、押ボタン22の奥のすぐ近くに表示
パネル12の表示内容が表示されることになり、表示を
浮き上がらせるイメージガイド等を用いなくても、表示
パネル12の表示内容を明瞭に視認することができる。
【0040】しかも、押ボタン22を押して光電スイッ
チ50の動作状態を変化させる、即ち光電スイッチ50
をオンオフさせる構造であるので、押ボタン22にハエ
やゴミ等の異物が付着しても、それによって誤動作が起
こることはない。従って信頼性が高い。
【0041】また、このスイッチ付表示パネルでは、発
光素子62から出た光64を空間を飛ばして受光素子6
6に入射させるのではなく、導光体52の内部を通して
光64を導き、その途中で突出部56によって当該光6
4を断続する構造にしている。光64を空間を飛ばす場
合は、空間での光64の発散が大きくて受光素子66に
入射するまでの光64の減衰量が大きいので、各発光素
子62の出力を増大させないと誤動作する可能性があ
る。また、一つの発光素子62から発した光64が、隣
接する関係のない受光素子66に入射して誤動作する可
能性もある。これに対してこの実施例のように導光体5
2を設けると、その内部を通して光64は対応する受光
素子66に導かれるので、隣接する他の受光素子66に
入射して誤動作する可能性はない。また、空間に出て発
散する場合に比べて受光素子66に入射するまでの光6
4の減衰量は小さくなるので、各発光素子62の出力を
小さくすることができる。
【0042】更に、このスイッチ付表示パネルでは、導
光体52の切れ目54に単に不透明部58を出し入れし
てそこを光64が通過するのを断続するのではなく、光
64を通過させるときは透明部60を切れ目54に入れ
て透明部60で光64を中継する構造をしている。透明
部60を切れ目54に入れない場合は、切れ目54にお
いて光64が空間に出て発散するので、再び導光体52
内に入る光64の割合が減少する。即ち、切れ目54に
おける光64の減衰量が大きい。また、一つの切れ目5
4で発散した光64が、極く近くの他の切れ目54に入
り込んで誤動作する可能性が全くないとは言えない。こ
れに対して透明部60を入れると、切れ目54を通過す
る光64がこの透明部60内を導かれるので、空間に出
て発散する割合は非常に小さくなる。即ち、切れ目54
における光64の減衰量は非常に小さくなる。また他の
導光体52に入り込んで誤動作する可能性もない。
【0043】このように、導光体52および透明部60
を採用することにより、その両方から、誤動作の可能性
をなくすることができると共に、各発光素子62の出力
を小さくすることができるという効果が得られる。
【0044】その他、このスイッチ付表示パネルでは、
光電スイッチを採用しているので、従来の抵抗膜式のス
イッチ付表示パネルと違って、接点寿命の問題もない。
【0045】また、従来の抵抗膜式のスイッチ付表示パ
ネルは、タッチパネルを構成する透明電極が完全に透明
ではないので、表示パネルからの光の透過度が悪く表示
画面の視認性に劣るという問題もあったが、このスイッ
チ付表示パネルでは、押ボタン22には、透明電極のよ
うな光の透過度を悪化させるものを設ける必要がないの
で、表示画面の視認性にも優れている。
【0046】次に、他の実施例を幾つか説明する。
【0047】図1および図5に示した操作機構部20の
ように、押ボタン22の全体を押し下げる方式の場合、
押ボタン22はある広さを持っているため、そのまん真
中をまっすぐに押し下げるというのは現実的ではなく、
通常は押ボタン22は傾いて押し下げられる。ガイド部
材32を設けていても、それと押ボタン22との接触面
積は小さいので、押ボタン22は通常は傾いて押し下げ
られる。
【0048】この押ボタン22が傾いて押し下げられる
状況を詳しく見ると、まず押した部位に近い側の(例え
ば図中の左側の)可動側磁性体44と固定側磁性体42
との磁気結合が外れてそちら側が下がり、次にその反対
側の(例えば図中の右側の)磁気結合が外れてこちら側
が下がる、というように、押ボタン22を押し下げる動
作が2段動作になる。
【0049】このように押ボタン22が2段動作する
と、操作する人に、果してこのスイッチは正常なのだろ
うかという不信感を与える恐れがある。また、操作した
時の感触(操作感)も幾分悪い。
【0050】図6に示す操作機構部20は、このような
点を更に改善したものである。図1および図5に示した
ものとの相違点を主体に説明すると、この操作機構部2
0は、下面部に支点用突起24を有していてこの支点用
突起24を支点にして矢印Bで示すように上下方向に回
動可能な透明の押ボタン22と、この押ボタン22の支
点用突起24から離れた端部付近に設けられていて押ボ
タン22に復帰力を与える前述したような復帰手段40
と、押ボタン22の端部外付近に設けられた支柱34
と、この支柱34またはそれにつながる部材と押ボタン
22の端部またはそれにつながる部材とが互いに係合し
て押ボタン22の抜け止めを行う係合部30とを備えて
いる。
【0051】支点用突起24は、この例では、図7も参
照して、押ボタン22の一方の辺の下面部に、当該辺に
沿って細長い筋状に設けられたものである。もっとも支
点用突起24は、この例以外のもの、例えば複数の点状
または短い筋状の突起を一列に並べたもの等でも良い。
但しいずれの場合も、勿論、支点用突起24と前記導光
体52とは、図7からも分かるように、互いに干渉しな
い位置関係にある。
【0052】前述した光電スイッチ50を構成する導光
体52は、図7に示すように、押ボタン22の支点用突
起24から離れた所の直交する二側面の下部外付近に配
置されている。また、同二側面には、当該押ボタン22
に対応する導光体52の二つの切れ目54内にそれぞれ
位置するように突出した前述したような突出部56がそ
れぞれ設けられている。
【0053】押ボタン22の支点用突起24とは反対側
の上面には、この実施例では、押圧操作の目印となる一
筋の目印用突起26が設けられている。この目印用突起
26は必須ではないが、それを設けておくと、押ボタン
22の操作部分を見つけやすいので、押ボタン22の押
圧操作が容易になる。
【0054】可動側磁性体44の平面配置の一例を図7
に示す。可動側磁性体44は、この例のように支点用突
起24の反対側の辺全体に設けていても良いし、当該辺
の中央部付近の一部分に設けていても良いし、あるいは
当該辺の両側端部付近に設けていても良い。いずれにす
るかは、当該可動側磁性体44と固定側磁性体42との
吸着力等に応じて決めれば良い。但し、いずれの場合
も、当該可動側磁性体44の上方には相手方の固定側磁
性体42が設けられている。
【0055】係合部30は、この例では、押ボタン22
の端部またはそこに設けられた可動側磁性体44と、支
柱34の上部の固定側磁性体42とが互いに係合して、
押ボタン22の抜け止めを行う構造をしている。
【0056】支柱34は、この例では主として上記固定
側磁性体42の支持を行うものであり、押ボタン22の
周囲を取り囲むように設けていても良いし、押ボタン2
2の相対向する2辺、より具体的には支点用突起24側
の辺とその反対側の辺の外側のみに設けていても良い。
【0057】図6の操作機構部20の動作を説明する
と、常時は、永久磁石である可動側磁性体44は固定側
磁性体42を強く吸引しているので、その力によって、
押ボタン22の操作部26側は持ち上げられている。但
し、係合部30があるから、押ボタン22が抜け出る
(飛び出す)ことはない。
【0058】可動側磁性体44の吸引力に抗して押ボタ
ン22を押すと、当該押ボタン22は、その支点用突起
24を支点にして矢印B方向に(より具体的には反時計
方向に)回動し、その際にクリック感が得られるのは、
図1および図5に示した操作機構部20の場合と同様で
ある。この押ボタン22の回動によって、その突出部5
6で、図1および図5に示した実施例の場合と同様に、
当該押ボタン22に対応する導光体52の切れ目54を
光64が通過するのを遮断して、光電スイッチ50の対
応する回路をスイッチングさせることができる。
【0059】押ボタン22を押すのを止めると、可動側
磁性体44が固定側磁性体42を吸引する力によって押
ボタン22は復帰する。また、光電スイッチ50も復帰
する。
【0060】このようにこの操作機構部20において
は、押ボタン22は、その支点用突起24を支点にして
回動するので、回動動作は1段動作になる。従って、操
作感が良く、また操作する人に、2段動作の場合のよう
な不信感を与えることもない。
【0061】しかも、押ボタン22の押し下げられる部
位が特定されるので、導光体52の切れ目54を光64
が通過するのを押ボタン22の突出部56で断続する動
作を、図1および図5に示した操作機構部20のように
押ボタン22の全体を上下にスライドさせる場合に比べ
て、より正確に行うことができる。
【0062】また、図1および図5に示した操作機構部
20の場合は、押ボタン22をバランス良く上下にスラ
イドさせるために、押ボタン22の少なくとも相対向す
る2辺に、好ましくは4辺に、可動側磁性体44等から
成る復帰手段40を設けなければならなかったのに対し
て、この操作機構部20では、押ボタン22はその支点
用突起24を支点にして回動するので、復帰手段40は
押ボタン22の、支点用突起24から離れた端部付近の
少なくとも一箇所に設ければ良い。従って、一つの操作
機構部20における復帰手段40の数が少なくて済むの
で、より構造を簡素化することができると共に、可動側
磁性体44等の部品点数および組立工数が減るのでスイ
ッチ付表示パネルのより低コスト化を図ることができ
る。
【0063】上記いずれの例の操作機構部20において
も、上記例とは逆に、可動側磁性体44を鉄板のような
磁性板にし、固定側磁性体42を永久磁石にしても良
い。また、両磁性体42および44を、互いに逆極性で
対向して吸引し合う永久磁石にしても良い。そのように
すると吸着力がより高まる。
【0064】上記可動側磁性体44および固定側磁性体
42の内で永久磁石である磁性体を、相手側の磁性体に
向く一つの面内にN極およびS極が存在し、その反対側
の面内には磁極が存在しないように面内着磁されたもの
としても良い。可動側磁性体44をこのように面内着磁
する場合の着磁の仕方の例を図8および図9にそれぞれ
示す。図8の可動側磁性体44は、その上面において長
さ方向にN、S、N・・・と面内着磁されている。図9
の可動側磁性体44は、その上面において幅方向にN、
Sと面内着磁されている。
【0065】可動側磁性体44をこのような面内着磁さ
れたものとすると、そのN極およびS極は、相手の固定
側磁性体42に向く上面内にのみ存在し、下面内には磁
極が存在しないので、可動側磁性体44のN極から出た
磁力線は、同一面内で隣接しているS極に戻る、または
対向している固定側磁性体42内を通って同一面内のS
極に戻る、というように小さな閉ループを描くことにな
り、図5および図6に示すように厚み方向に着磁してい
る可動側磁性体44を用いた場合に比べて、磁力線の空
間への広がりは非常に小さく抑えられる。特に、可動側
磁性体44が相手の固定側磁性体42を吸着している時
は、吸着した固定側磁性体42によってほぼ完全な閉磁
路が形成されるので、磁力線の空間への漏れは殆どな
い。
【0066】その結果、操作機構部20からの漏れ磁界
を非常に小さく抑えることができる。従って、このスイ
ッチ付表示パネルに、磁気カード等の磁気記録媒体を近
づけても、操作機構部20からの漏れ磁界によって、当
該磁気記録媒体の記録内容が乱される恐れはなくなる。
【0067】固定側磁性体42を永久磁石にする場合
は、それを面内着磁しても良い。可動側磁性体44と固
定側磁性体42の両方を永久磁石にする場合は、両方
を、それらの磁極が逆極性で対向するように面内着磁し
ても良い。
【0068】固定側磁性体42および可動側磁性体44
は、ナイロン等の樹脂中に磁性粉を混入して成る樹脂磁
性体にしても良い。固定側磁性体42および可動側磁性
体44に鉄板および単なる永久磁石をそれぞれ用いてい
ると、押ボタン22を押すのを止めてそれが復帰したと
きに、即ち可動側磁性体44が鉄板である固定側磁性体
42を吸着したときに、両者が直接当たって「カチッ」
という比較的大きな音が出る。これに対して固定側磁性
体42および可動側磁性体44を樹脂磁性体にしておく
と、押ボタン22の復帰時に両磁性体42、44が互い
に吸着して直接当たっても、それらを構成している樹脂
が衝撃を吸収するので、復帰時の音は小さく抑えられ
る。従って、放送局のスタジオ等のように音の発生につ
いて条件が厳しい用途にも、このスイッチ付表示パネル
を何ら支障なく使用することができる。しかも、ゴムの
ような弾性材を介在させる場合と違って部品点数および
組立工数が増えないので、コストアップの問題もない。
【0069】固定側磁性体42を樹脂磁性体とする場合
は、それとガイド部材32または支柱34とを同じ樹脂
磁性体で一体化して作ることができる。その場合、固定
側磁性体42を面内着磁して永久磁石化させる場合は、
可動側磁性体44に対向する必要な箇所にのみ着磁すれ
ば良い。このように固定側磁性体42とガイド部材32
または支柱34とを一体で作ると、両者を別体にして固
定側磁性体42を組み付ける場合に比べて、操作機構部
20ひいてはスイッチ付表示パネルの組立が簡単にな
る。
【0070】固定側磁性体42を樹脂磁性体とする場
合、その磁性粉をフェライトにしても良くそのようにす
ると、固定側磁性体42からの錆の発生を防止すること
ができる。その結果、固定側磁性体42の表面の塗装の
剥がれを抑制することができるので、良好な外観を長期
間保つことができる。これは、フェライトは、MFe2
4 (Mは2価の金属)という構造式で表されるように
酸化物磁性体であり、元々酸化されて安定状態にあるた
め、それ以上酸化されにくく、即ち錆にくいためであ
る。
【0071】このフェライトの典型例は、ニッケルフェ
ライト、ニッケルコバルトフェライト、マンガンマグネ
シウムフェライト等であるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0072】可動側磁性体44を樹脂磁性体で構成する
場合、その磁性粉をフェライトにするか否かは任意であ
るが、固定側磁性体42および可動側磁性体44を同じ
材質の樹脂磁性体で構成する方が経済的である。
【0073】複数の操作機構部20の押ボタン22の上
面部を一括して、1枚の可撓性を有する透明シートで覆
っておいても良く、そのようにすれば、この透明シート
によって、簡単に防滴および防塵構造を実現することが
できる。
【0074】上記のような復帰手段40の代わりに、ガ
イド部材32または支柱34の下部付近に設けられた固
定側磁石と、押ボタン22の周縁部であってこの固定側
磁石の上方に位置する部分に固定側磁石に同極性で対向
して反発し合うように設けられた可動側磁石とを備える
復帰手段を設けても良い。このような復帰手段では、押
ボタン22に反発力による復帰力を与えるだけであるの
で前述したクリック感を得ることはできないが、ストロ
ーク感を得ることはできる。
【0075】上記実施例は、表示パネル12上に複数の
操作機構部20および導光体52をマトリックス状に配
置した例であり、そのようにすれば、表示パネル12の
表示画面と複数の操作機構部20とを自由に組み合わせ
ることができるようになり、スイッチ構成および画面構
成の自由度が向上するが、必ずしもマトリックス状にし
なくても良い。
【0076】例えば、前述したような表示パネル上に、
図10に示す実施例のように、複数の操作機構部20を
一方向(例えば横方向または縦方向)に並設し、各操作
機構部20に、前述したような導光体52、発光素子6
2および受光素子66を有する光電スイッチ50をそれ
ぞれ対応させ、その各々の導光体52の切れ目54を、
それに対応する押ボタン22の前述したような突出部5
6でそれぞれ断続するようにしても良い。また、操作機
構部20が複数は不要であれば、表示パネル上に、この
ような操作機構部20と光電スイッチ50とを一つずつ
配置しても良い。
【0077】また、マトリックス配置にせずに、例えば
図10の例のように、一つの導光体52に一つの操作機
構部20を設ける場合は、その押ボタン22を押したと
きにのみ、前述した実施例とは逆に、導光体52の切れ
目54を光が通過するようにしても良い。そのようにす
る場合は、前述した実施例とは逆に、突出部56の上部
に透明部60を設け、下部に不透明部58を設ければ良
い。
【0078】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0079】請求項1のスイッチ付表示パネルによれ
ば、各操作機構部が押ボタンおよびそれに復帰力を与え
る復帰手段等を備えていて、押ボタンを押し込むストロ
ークを確保することができるので、明確なストローク感
を得ることができる。その結果、操作する人に対して、
スイッチ部を押したという明確な手応えを与えて、安心
感を与えることができる。
【0080】しかも、押ボタンを押して光電スイッチの
動作状態を変化させる構造であるので、押ボタンに異物
が付着しても、それによって誤動作が起こることはな
く、信頼性が高い。
【0081】また、導光体を採用すると共に、その切れ
目を光を通過させるときは、押ボタンの突出部に設けた
透明部で光を中継する構造であるので、隣接する他の受
光素子に光が入射して誤動作する可能性がなく、また光
の減衰量が少なくなるので発光素子の出力を小さくする
ことができる。
【0082】請求項2のスイッチ付表示パネルによれ
ば、請求項1の効果に加えて更に次のような効果を奏す
る。
【0083】即ち、操作機構部および導光体をマトリッ
クス状に配置しているので、表示パネルの表示画面と複
数の操作機構部とを自由に組み合わせることができるよ
うになり、スイッチ構成および画面構成の自由度が向上
する。
【0084】請求項3のスイッチ付表示パネルによれ
ば、次のような更なる効果を奏する。
【0085】即ち、復帰手段が前記のような可動側磁性
体および固定側磁性体を備えているので、ストローク感
だけでなく、クリック感をも得ることができる。その結
果、スイッチの操作感が一層良好になる。
【0086】請求項4のスイッチ付表示パネルによれ
ば、各操作機構部が押ボタンおよびそれに復帰力を与え
る復帰手段等を備えていて、押ボタンを押し込むストロ
ークを確保することができるので、明確なストローク感
を得ることができる。その結果、操作する人に対して、
スイッチ部を押したという明確な手応えを与えて、安心
感を与えることができる。
【0087】しかも、押ボタンを押して光電スイッチの
動作状態を変化させる構造であるので、押ボタンに異物
が付着しても、それによって誤動作が起こることはな
く、信頼性が高い。
【0088】また、導光体を採用すると共に、その切れ
目を光を通過させるときは、押ボタンの突出部に設けた
透明部で光を中継する構造であるので、隣接する他の受
光素子に光が入射して誤動作する可能性がなく、また光
の減衰量が少なくなるので発光素子の出力を小さくする
ことができる。
【0089】更に、押ボタンがその支点用突起を支点に
して回動する構造の操作機構部を有しているので、押ボ
タンの回動動作は1段動作になり、従って操作感が良
く、また操作する人に不信感を与えることもない。
【0090】しかも、押ボタンの押し下げられる部位が
特定されるので、導光体の切れ目を光が通過するのを押
ボタンの突出部で断続する動作を、より正確に行うこと
ができる。
【0091】また、復帰手段は押ボタンの支点用突起か
ら離れた端部付近の少なくとも一箇所に設ければ良いの
で、一つの操作機構部における復帰手段の数が少なくて
済む。その結果、構造を簡素化することができ、部品点
数および組立工数が減るので、スイッチ付表示パネルの
より低コスト化を図ることができる。
【0092】請求項5のスイッチ付表示パネルによれ
ば、請求項4の効果に加えて更に次のような効果を奏す
る。
【0093】即ち、操作機構部および導光体をマトリッ
クス状に配置しているので、表示パネルの表示画面と複
数の操作機構部とを自由に組み合わせることができるよ
うになり、スイッチ構成および画面構成の自由度が向上
する。
【0094】請求項6のスイッチ付表示パネルによれ
ば、次のような更なる効果を奏する。
【0095】即ち、復帰手段が前記のような可動側磁性
体および固定側磁性体を備えているので、ストローク感
だけでなく、クリック感をも得ることができる。その結
果、スイッチの操作感が一層良好になる。
【0096】請求項7のスイッチ付表示パネルによれ
ば、次のような更なる効果を奏する。
【0097】即ち、復帰手段を構成する固定側磁性体お
よび可動側磁性体の少なくとも一方が、相手側の磁性体
に向く一つの面内にN極およびS極が存在し、その反対
側の面内に磁極が存在しないように面内着磁された永久
磁石であるので、この永久磁石である磁性体からの磁力
線の空間への広がりを非常に小さく抑えることができ、
その結果、操作機構部からの漏れ磁界を非常に小さく抑
えることができる。
【0098】請求項8のスイッチ付表示パネルによれ
ば、次のような更なる効果を奏する。
【0099】即ち、固定側磁性体および可動側磁性体
が、樹脂中に磁性粉を混入して成る樹脂磁性体であるの
で、押ボタンの復帰時に両磁性体が互いに吸着して直接
当たっても、それらを構成している樹脂が衝撃を吸収す
る作用をし、復帰時の音は小さく抑えられる。従って、
音の発生について条件が厳しい用途にも、このスイッチ
付表示パネルを何ら支障なく使用することができる。し
かも、ゴムのような弾性材を介在させる場合と違って部
品点数および組立工数が増えないので、コストアップの
問題もない。
【0100】請求項9のスイッチ付表示パネルによれ
ば、次のような更なる効果を奏する。
【0101】即ち、固定側磁性体を構成する樹脂磁性体
中の磁性粉がフェライトから成るので、固定側磁性体か
らの錆の発生を防止することができ、その結果、固定側
磁性体の表面の塗装の剥がれを抑制することができるの
で、良好な外観を長期間保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスイッチ付表示パネルの一例を
示す断面図である。
【図2】図1のスイッチ付表示パネルを検出回路と共に
示す平面図である。
【図3】図1中の押ボタン周りを拡大して部分的に示す
平面図である。
【図4】図3中の一つの押ボタン周りを示す側面図であ
る。
【図5】図1中の操作機構部周りを拡大して示す断面図
である。
【図6】操作機構部の他の例を拡大して示す断面図であ
る。
【図7】図6中の押ボタン周りを部分的に示す平面図で
ある。
【図8】可動側磁性体の面内着磁の仕方の一例を示す斜
視図である。
【図9】可動側磁性体の面内着磁の仕方の他の例を示す
斜視図である。
【図10】この発明に係るスイッチ付表示パネルの他の
例を示す概略平面図である。
【図11】従来のスイッチ付表示パネルの一例を示す概
略平面図である。
【符号の説明】
12 表示パネル 20 操作機構部 22 押ボタン 24 支点用突起 30 係合部 32 ガイド部材 34 支柱 40 復帰手段 42 固定側磁性体 44 可動側磁性体 50 光電スイッチ 52 導光体 54 切れ目 56 突出部 58 不透明部 60 透明部 62 発光素子 64 光 66 受光素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報表示機能を有する表示パネルと、こ
    の表示パネル上に設けられた1以上の操作機構部と、こ
    の各操作機構部によって動作状態をそれぞれ変化させら
    れる1以上の光電スイッチとを備えており、かつ各操作
    機構部が、上下に可動で透明の押ボタンと、この押ボタ
    ンの周辺部付近に設けられていて同押ボタンの上下の動
    きをガイドするガイド部材と、前記押ボタンの周縁部ま
    たはそれにつながる部材と前記ガイド部材またはそれに
    つながる部材とが互いに係合して前記押ボタンの抜け止
    めを行う係合部と、前記押ボタンの周辺部付近に設けら
    れていて同押ボタンに復帰力を与える復帰手段とを備え
    ており、更に前記各光電スイッチが、前記押ボタンの側
    面の下部外付近に設けられていて途中に切れ目を有する
    透明の導光体と、前記押ボタンからこの導光体の切れ目
    内に位置するように突出した突出部であって、その上部
    と下部の内の一方が透明部で他方が不透明部であり、当
    該押ボタンの上下動に応じて導光体の切れ目を光が通過
    するのを断続するものと、前記導光体内にその一端側か
    ら光を入射させる発光素子と、前記導光体の他端側から
    出る光を受けてそれを電気信号に変換する受光素子とを
    備えていることを特徴とするスイッチ付表示パネル。
  2. 【請求項2】 情報表示機能を有する表示パネルと、こ
    の表示パネル上にマトリックス状に配置された複数の操
    作機構部と、この操作機構部によって動作状態を変化さ
    せられる光電スイッチとを備えており、かつ各操作機構
    部が、平面形状が方形をしていて上下に可動で透明の押
    ボタンと、この押ボタンの周辺部付近に設けられていて
    同押ボタンの上下の動きをガイドするガイド部材と、前
    記押ボタンの周縁部またはそれにつながる部材と前記ガ
    イド部材またはそれにつながる部材とが互いに係合して
    前記押ボタンの抜け止めを行う係合部と、前記押ボタン
    の周辺部付近に設けられていて同押ボタンに復帰力を与
    える復帰手段とを備えており、更に前記光電スイッチ
    が、前記各押ボタンの直交する二側面の下部外付近にマ
    トリックス状に配置されていて途中に各押ボタンに対応
    する切れ目を有する複数の透明の導光体と、前記各押ボ
    タンの前記直交する二側面から当該押ボタンに対応する
    導光体の切れ目内に位置するように突出した二つの突出
    部であって、その各々の上部が不透明部で下部が透明部
    であり、当該押ボタンの上下動に応じてそれに対応する
    導光体の切れ目を光が通過するのを断続するものと、前
    記各導光体内にその一端側から光をそれぞれ入射させる
    複数の発光素子と、前記各導光体の他端側から出る光を
    それぞれ受けてそれを電気信号に変換する複数の受光素
    子とを備えていることを特徴とするスイッチ付表示パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記復帰手段が、前記ガイド部材の上部
    に設けられた固定側磁性体と、前記押ボタンの周縁部で
    あってこの固定側磁性体の下側に位置する部分に固定側
    磁性体に対向するように設けられた可動側磁性体とを備
    えており、しかもこの固定側磁性体および可動側磁性体
    の少なくとも一方が、相手側の磁性体を吸引する永久磁
    石である請求項1または2記載のスイッチ付表示パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 情報表示機能を有する表示パネルと、こ
    の表示パネル上に設けられた1以上の操作機構部と、こ
    の各操作機構部によって動作状態をそれぞれ変化させら
    れる1以上の光電スイッチとを備えており、かつ各操作
    機構部が、下面部に支点用突起を有していてこの支点用
    突起を支点にして上下方向に回動可能な透明の押ボタン
    と、この押ボタンの支点用突起から離れた端部付近に設
    けられていて同押ボタンに復帰力を与える復帰手段と、
    前記押ボタンの端部外付近に設けられた支柱と、この支
    柱またはそれにつながる部材と前記押ボタンの端部また
    はそれにつながる部材とが互いに係合して同押ボタンの
    抜け止めを行う係合部とを備えており、更に前記各光電
    スイッチが、前記押ボタンの側面の下部外付近に設けら
    れていて途中に切れ目を有する透明の導光体と、前記押
    ボタンの支点用突起から離れた部分からこの導光体の切
    れ目内に位置するように突出した突出部であって、その
    上部と下部の内の一方が透明部で他方が不透明部であ
    り、当該押ボタンの上下動に応じて導光体の切れ目を光
    が通過するのを断続するものと、前記導光体内にその一
    端側から光を入射させる発光素子と、前記導光体の他端
    側から出る光を受けてそれを電気信号に変換する受光素
    子とを備えていることを特徴とするスイッチ付表示パネ
    ル。
  5. 【請求項5】 情報表示機能を有する表示パネルと、こ
    の表示パネル上にマトリックス状に配置され複数の操作
    機構部と、この操作機構部によって動作状態を変化させ
    られる光電スイッチとを備えており、かつ各操作機構部
    が、平面形状が方形をしていて下面部に支点用突起を有
    していてこの支点用突起を支点にして上下方向に回動可
    能な透明の押ボタンと、この押ボタンの支点用突起から
    離れた端部付近に設けられていて同押ボタンに復帰力を
    与える復帰手段と、前記押ボタンの端部外付近に設けら
    れた支柱と、この支柱またはそれにつながる部材と前記
    押ボタンの端部またはそれにつながる部材とが互いに係
    合して同押ボタンの抜け止めを行う係合部とを備えてお
    り、更に前記光電スイッチが、前記各押ボタンの支点用
    突起から離れた所の直交する二側面の下部外付近にマト
    リックス状に配置されていて途中に各押ボタンに対応す
    る切れ目を有する複数の透明の導光体と、前記各押ボタ
    ンの前記直交する二側面から当該押ボタンに対応する導
    光体の切れ目内に位置するように突出した二つの突出部
    であって、その各々の上部が不透明部で下部が透明部で
    あり、当該押ボタンの上下動に応じてそれに対応する導
    光体の切れ目を光が通過するのを断続するものと、前記
    各導光体内にその一端側から光をそれぞれ入射させる複
    数の発光素子と、前記各導光体の他端側から出る光をそ
    れぞれ受けてそれを電気信号に変換する複数の受光素子
    とを備えていることを特徴とするスイッチ付表示パネ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記復帰手段が、前記支柱の上部に設け
    られた固定側磁性体と、前記押ボタンの端部であってこ
    の固定側磁性体の下側に位置する部分に固定側磁性体に
    対向するように設けられた可動側磁性体とを備えてお
    り、しかもこの固定側磁性体および可動側磁性体の少な
    くとも一方が、相手側の磁性体を吸引する永久磁石であ
    る請求項4または5記載のスイッチ付表示パネル。
  7. 【請求項7】 前記永久磁石である磁性体は、相手側の
    磁性体に向く一つの面内にN極およびS極が存在し、そ
    の反対側の面内に磁極が存在しないように面内着磁され
    ている請求項3または6記載のスイッチ付表示パネル。
  8. 【請求項8】 前記固定側磁性体および可動側磁性体
    が、樹脂中に磁性粉を混入して成る樹脂磁性体である請
    求項3、6または7記載のスイッチ付表示パネル。
  9. 【請求項9】 前記固定側磁性体を構成する樹脂磁性体
    中の磁性粉がフェライトから成る請求項8記載のスイッ
    チ付表示パネル。
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