JPH08321093A - ダビング装置 - Google Patents

ダビング装置

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JPH08321093A
JPH08321093A JP7126565A JP12656595A JPH08321093A JP H08321093 A JPH08321093 A JP H08321093A JP 7126565 A JP7126565 A JP 7126565A JP 12656595 A JP12656595 A JP 12656595A JP H08321093 A JPH08321093 A JP H08321093A
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裕 高久
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオソフトテープの経済的で信頼性の高い
3倍速のダビング装置を提供する。 【構成】 マスタテープ再生装置3、3分割信号配列手
段4、分割マスタテープ記録再生装置5、シーケンス制
御手段6とから成る分割マスタテープ作成手段2と、3
倍速記録用信号生成手段12、3倍速記録手段14、同
期運転制御手段8とから成るダビングテープ作成手段1
0を備えたダビング装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビデオソフトテープ、
オーディオソフトテープ等の磁気テープを高速でダビン
グするダビング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダビング装置において、マスタテ
ープ再生装置で再生した信号を複数の記録手段へ供給
し、リアルタイムで記録するものは知られている。
【0003】このようなダビング装置は、マスタテープ
再生装置と、再生したマスタ信号を分配する分配器と、
複数の等速記録手段と、から構成されているので、等速
記録手段と同数の複製テープを同時に作成する。
【0004】また、従来のダビング装置において、一つ
のマスタテープから複数の分割マスタテープを作成し、
複数の分割マスタテープを用いて高速ダビングを行うも
のも知られている。
【0005】このようなダビング装置は、マスタテープ
再生装置と、分割信号配列手段と、分割マスタテープ記
録再生装置と、高倍速記録用信号生成手段と、高速記録
手段と、を備えているので複数の高速記録手段を用いる
ことにより複数の複製テープを同時に、しかも短時間に
作成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のダビング装置に
おいて等速で複製テープを作成するものは、送り出し側
であるマスタテープ再生を標準のスピードで再生すると
ともに、同時に作成される複製テープ数と同数のスレー
ブ記録装置を標準のスピードで記録動作させるようにし
ているので、時間当りの効率が悪い。
【0007】さらに、マスタ再生側もスレーブ記録側も
通常のN倍速にする方式も考えられるが、マスタ再生装
置は、通常デジタル方式のD−2、D−3VTRが用い
られており、これをN倍速用に改造するためには、膨大
な費用と工数が必要となる。
【0008】また、従来のダビング装置においてN本の
分割マスタテープを作成してN倍速で複製テープを作成
するものは、N台の分割マスタテープ記録再生装置とN
倍速スレーブ記録装置とを必要とし、Nの値が大きいほ
ど短時間に複製テープを作成できるが、スレーブ記録装
置の高速化が要求され、高価なスレーブ記録装置を必要
とする。
【0009】また、VHS方式のような回転式ヘッドに
よるヘリカルスキャン方式のスレーブ記録装置の場合、
テープ走行スピードを速くしていくと、テープ走行に浮
きが発生し、ヘッドタッチが悪化することから、安定し
たFMエンベロープが得られなくなる。
【0010】そこで、安定したFMエンベロープを確保
するためには、ヘッドタッチテンションを上げればよい
のだが、あまり上げ過ぎるとスキューが悪化してしま
う。よって、スキューを悪化させずに、しかも安定した
FMエンベロープを得ようとすると、おのずからNの上
限が決まることになる。
【0011】それ故、コストおよび技術的レベルによっ
て、Nを適正な値に設定する必要がある。
【0012】さらに、N本の分割マスタテープを作成す
る過程において、N台の分割マスタテープ記録再生装置
は間欠記録動作を周期的に繰り返していくのだが、ここ
で何秒周期で記録を行なうかが重要となる。
【0013】映像信号データ等の処理には、メモリ回路
が用いられるため、周期が短い方がメモリ容量が少なく
て済み、コスト的にも有利である。逆に、周期が短いと
間欠記録動作の回数が増加するとともに、装置の機械的
動作が不安定となることから、周期が長い方が装置の耐
久性、安定性の点において好ましい。
【0014】よって、コストおよび機械的動作の制約に
よって、間欠記録動作の周期を適正な値に設定する必要
がある。
【0015】また、N本の分割マスタテープの品質を確
保するために、マスタテープ再生装置でのマスタ信号の
再生状態とN台の分割マスタテープ記録再生装置の記録
再生状態を監視し、信号誤りを生じた場合に対処する必
要があり、Nの値が大きく成る程信号誤りを生じた場合
の対処が困難になる課題がある。
【0016】さらに、高速ダビングを行う際、Nの値が
大きく成る程、運用上複数の分割マスタテープの種類、
複数の分割マスタテープ記録再生装置への装着順序等の
管理が複雑になる。
【0017】また、従来の等速によるダビング装置に較
べ、ダビング装置の分割マスタテープ作成工程および高
速ダビング工程は複雑となっており、その分、製品であ
る複製テープへの品質管理はより一層重要となるため、
検査信号を用いて分割マスタテープを作成して高速ダビ
ングを行い、複製テープを作って検査を合理的に、しか
も綿密に行なう必要がある。
【0018】この発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、その目的は操作性の良い、経済的な
3分割マスタテープを用いた3倍速のダビング装置を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係るダビング装置は、マスタ信号が記録され
たマスタテープから複数の分割マスタテープを作成する
分割マスタテープ作成手段と、複数の分割マスタテープ
を駆動して高速ダビングを行うダビングテープ作成手段
からなるダビング装置において、分割マスタテープ作成
手段は、マスタテープを再生するマスタテープ再生装置
と、マスタテープ再生装置から再生されるマスタ信号を
3分割して配列する3分割信号配列手段と、3分割信号
配列手段から出力される3系統の信号を3本の分割マス
タテープに分割記録する3台の分割マスタテープ記録再
生装置と、3本の分割マスタテープを作成するために3
台の分割マスタテープ記録再生装置を同時に調相、記
録、巻戻し、の一連の動作を所定時間毎に繰り返し行う
シーケンス制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】また、請求項2に係るダビング装置は、ダ
ビングテープ作成手段に、3台の分割マスタテープ記録
再生装置の同期運転によって再生される3系統の再生信
号をそれぞれ1/3に時間圧縮するとともに、時系列的
な配列順序をマスタ信号と同一に戻した信号を生成する
3倍速記録用信号生成手段と、3倍速記録用信号生成手
段から出力される信号を標準の3倍の速度で記録する3
倍速記録手段と、同期運転制御手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0021】さらに、請求項3に係るダビング装置は、
分割マスタテープ作成手段に、マスタテープ再生装置の
再生信号に誤りが生じた場合、あるいは分割マスタテー
プ記録再生装置で記録し、再生した信号に誤りが生じた
場合は、誤りが生じたことを検知する誤り検知手段を備
えたことを特徴とする。
【0022】また、請求項4に係るダビング装置は、分
割マスタテープ作成手段に、分割マスタテープ作成に必
要な制御データや、3本の分割マスタテープに記録する
ための分割マスタテープ作成年月日,分割マスタテープ
順序番号で構成される分割マスタテープ記録再生装置号
機指定コードを磁気カードに書き込み、読み出し可能な
磁気カード装置を備えたことを特徴とする。
【0023】さらに、請求項5に係るダビング装置は、
分割マスタテープ作成手段に、分割マスタテープ作成手
段と、ダビングテープ作成手段の自己検査をするための
検査信号を発生する検査信号発生器と、ソースを検査信
号発生器に切替える切替手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0024】また、請求項6に係るダビング装置は、同
期運転制御手段に、3本の分割マスタテープ作成終了
後、3本の分割マスタテープを3台の分割マスタテープ
記録再生装置で同期再生を行い、スレーブ記録装置で3
倍速のサンプル複製を行うテストコピー機能を備えたこ
とを特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1に係るダビング装置は、マスタテープ
を再生するマスタテープ再生装置と、マスタテープ再生
装置から再生されるマスタ信号を3分割して配列する3
分割信号配列手段と、3分割信号配列手段から出力され
る3系統の信号を3本の分割マスタテープに分割記録す
る3台の分割マスタテープ記録再生装置と、3本の分割
マスタテープを作成するために3台の分割マスタテープ
記録再生装置を同時に調相、記録、巻戻し、の一連の動
作を所定時間毎に繰り返し行うシーケンス制御手段と、
を備えたので、マスタ信号を3分割して配列した3分割
配列映像信号と3分割配列音声信号を3本の分割マスタ
テープに切れ目なく連続記録することができる。
【0026】また、請求項2に係るダビング装置は、ダ
ビングテープ作成手段に3台の分割マスタテープ記録再
生装置の同期運転によって再生される3系統の再生信号
をそれぞれ1/3に時間圧縮するとともに、時系列的な
配列順序をマスタ信号と同一に戻した信号を生成する3
倍速記録用信号生成手段と、3倍速記録用信号生成手段
から出力される信号を標準の3倍の速度で記録する3倍
速記録手段と、同期運転制御手段と、を備えたので、3
倍速のダビングができる。
【0027】さらに、請求項3に係るダビング装置は、
分割マスタテープ作成手段に、マスタテープ再生装置の
再生信号に誤りが生じた場合、あるいは分割マスタテー
プ記録再生装置で記録し、再生した信号に誤りが生じた
場合は、誤りが生じたことを検知する誤り検知手段と、
を備えたので作成し終えた3本の分割マスタテープの誤
り検査を省くことができる。
【0028】また、請求項4に係るダビング装置は、分
割マスタテープ作成手段に、分割マスタテープ作成に必
要な制御データや、3本の分割マスタテープに記録する
ための分割マスタテープ作成年月日,分割マスタテープ
順序番号で構成される分割マスタテープ記録再生装置号
機指定コードを磁気カードに書き込み、読み出し可能な
磁気カード装置を備えたので、分割マスタテープの自動
作成、および分割マスタテープの編集内容を磁気カード
で管理することができる。
【0029】また、請求項5に係るダビング装置は、分
割マスタテープ作成手段に、分割マスタテープ作成手段
と、ダビングテープ作成手段の自己検査をするための検
査信号を発生する検査信号発生器と、ソースを検査信号
発生器に切替える切替手段と、を備えたので容易に当ダ
ビング装置の自己検査をすることができる。
【0030】さらに、請求項6に係るダビング装置は、
同期運転制御手段に、3本の分割マスタテープ作成終了
後、3本の分割マスタテープを3台の分割マスタテープ
記録再生装置で同期再生を行い、スレーブ記録装置で3
倍速のサンプル複製を行うテストコピー機能を備えたの
で、複製テープの量産前にテストコピーをすることがで
きる。
【0031】
【実施例】以下に、この発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。図1はこの発明に係る3倍速のダビング
装置の全体構成概略図である。このダビング装置1は、
再生マスタ信号より分割マスタテープを作る分割マスタ
テープ作成手段2と、3倍速で複製テープを作るダビン
グテープ作成手段10と、から成る。
【0032】分割マスタテープ作成手段2は、制御バス
B1を介して分割マスタテープ作成のための制御をする
シーケンス制御手段6と、マスタテープを再生するマス
タテープ再生装置3と、マスタテープ再生装置3の映像
出力信号VM、音声出力信号AMを3分割配列処理する3
分割信号配列手段4と、3分割信号配列手段4の出力信
号VK,AKを分割マスタテープに記録する分割マスタテ
ープ記録再生装置5と、を備える。
【0033】ダビングテープ作成手段10は、制御バス
B2を介してダビングテープ作成のための制御をする同
期運転制御手段8と、分割マスタテープ記録再生装置5
の出力信号VS、ASを処理して1/3に時間圧縮したマ
スタ信号VP、APを出力する3倍速記録用信号生成手段
12と、1/3に時間圧縮したマスタ信号VP、APを3
倍速でテープに記録する3倍速記録手段14と、を備え
る。
【0034】図2は請求項1と請求項3に係るダビング
装置1の分割マスタテープ作成手段2の要部ブロック構
成図である。分割マスタテープ作成手段2は、マスタテ
ープ再生装置3(D−2デジタルVTR)と、3分割信
号配列手段4と、第1分割マスタテープ記録再生装置5
Aと第2分割マスタテープ記録再生装置5Bと第3分割
マスタテープ記録再生装置5Cを備えた分割マスタテー
プ記録再生装置5と、シーケンス制御手段6と、映像基
準信号発生機7と、誤り検知手段8と、を備える。
【0035】映像基準信号発生機7で作られるタイムコ
ードおよび各種制御信号が制御バスB3を介してシーケ
ンス制御手段6に送出され、シーケンス制御手段6は、
これらの信号に基づいて制御バスB4、B5、B6を介
しマスタテープ再生装置3、3分割信号配列手段4、分
割マスタテープ記録再生装置5を制御する。
【0036】映像基準信号発生機7で作られる各種基準
信号が制御バスB3を介してシーケンス制御手段6に送
出され、シーケンス制御手段6は、これらの信号に基づ
いてタイムコード、および制御信号を作り、制御バスB
6を介して3台の分割マスタテープ記録再生装置を同期
運転し、3本の分割マスタテープ(MA、MB、MC)
に、それぞれのタイムコード(TMA、TMB、TMC)を記
録することもできる。
【0037】マスタテープ再生装置3は、例えばD−2
デジタルVTRを使用してマスタテープ(MO)を再生
し、マスタ信号としてデジタル映像信号VMとデジタル
音声信号AMを3分割信号配列手段4に送出する。
【0038】3分割信号配列手段4の3分割映像信号配
列手段4Aは、入力されたデジタル映像信号VMを処理
して3分割配列映像信号(V1、V2、V3)を、3分割
音声信号配列手段4Bは、入力されたデジタル音声信号
AMを処理して3分割配列音声信号(A1、A2、A3)を
分割マスタテープ記録再生装置5に送出する。
【0039】分割マスタテープ記録再生装置5として
は、前記マスタテープ再生装置3と同様にデジタル方式
(例えば、D−2またはD−3デジタルVTR)が良
い。
【0040】シーケンス制御手段6は、制御バスB4を
介してマスタテープ再生装置3から得られるタイムコー
ドおよび各種タイミング信号に基づいて、3分割信号配
列手段4で3分割配列映像信号(V1、V2、V3)と3
分割配列音声信号(A1、A2、A3)を作るための制御
を、制御バスB5を介して行う。
【0041】3分割配列映像信号V1と3分割配列音声
信号A1を分割マスタテープ記録再生装置5の第1分割
マスタテープ記録再生装置に、同様に(V2、A2)と
(V3、A3)をそれぞれ第2分割マスタテープ記録再生
装置と第3分割マスタテープ記録再生装置に入力し、第
1分割マスタテープ記録再生装置により(V1、A1)を
第1分割マスタテープ記録再生装置に装着された第1分
割マスタテープ(MA)に記録し、第2分割マスタテー
プ記録再生装置により(V2、A2)を第2分割マスタテ
ープ(MB)に記録し、第3分割マスタテープ記録再生
装置により(V3、A3)を第3分割マスタテープ(M
C)に記録して3本の分割マスタテープを作成する。
【0042】シーケンス制御手段6は、制御バスB4を
介してマスタテープ再生装置3から得られるタイムコー
ドおよび各種タイミング信号に基づいて、分割マスタテ
ープ記録再生装置5で3本の分割マスタテープを作成す
るための制御を、制御バスB6を介して行う。
【0043】図3はマスタテープ(MO)の記録内容と
3分割信号配列手段4による信号処理を示す模式説明図
である。(a)はマスタテープ(MO)に記録されてい
る9秒間のデジタル映像信号VM、デジタル音声信号AM
とタイムコード(TM)の関係を2フレームから成るカ
ラーフレーム(CF)単位に示したものである。
【0044】実際には、デジタル音声信号AMにはカラ
ーフレームという概念がないため、デジタル映像信号V
Mに同期させたカラーフレーム相当分のデータを意味す
るものとする。
【0045】タイムコード(TM)は1CFに対して2
カウント進行するように記録されている。1CFから1
35CFまでの9秒間の連続したデジタル映像信号VM
を3分割映像信号配列手段4AによってCF単位で3分
割して配列することにより、3分割配列映像信号V1
して1CF、4CF、7CF、…、133CFの3秒間
の信号列を形成し、3分割配列映像信号V2として2C
F、5CF、8CF、…、134CFの3秒間の信号列
を形成し、3分割配列映像信号V3として3CF、6C
F、9CF、…、135CFの3秒間の信号列を形成す
る。
【0046】1CFから135CFまでの9秒間の連続
したデジタル音声信号AMを3分割音声信号配列手段4
BによってCF単位で3分割して配列することにより、
3分割配列音声信号A1として1CF、4CF、7C
F、…、133CFの3秒間の信号列を形成し、3分割
配列音声信号A2として2CF、5CF、8CF、…、
134CFの3秒間の信号列を形成し、3分割配列音声
信号A3として3CF、6CF、9CF、…、135C
Fの3秒間の信号列を形成する。
【0047】このように、マスタテープ(MO)に記録
されているデジタル映像信号VM、デジタル音声信号AM
の全編に亘り9秒間隔ごとに3分割信号配列変換処理を
行う。
【0048】図4は3台の分割マスタテープ記録再生装
置5によって作成された3本の分割マスタテープの記録
内容を示す模式説明図である。3分割配列映像信号(V
1、V2、V3)と3分割配列音声信号(A1、A2、A3
が3本の分割マスタテープ(MA、MB、MC)に3秒
間の信号として記録される。
【0049】このように、マスタテープ(MO)に記録
されているデジタル映像信号VM、デジタル音声信号AM
の全編に亘り、9秒間隔ごとに3分割信号配列変換処理
をした3秒間の3分割配列映像信号、3分割配列音声信
号を3本の分割マスタテープに切れ目なく、マスタテー
プ再生装置3の再生速度と等速度で記録する。
【0050】図5はマスタ信号より3本の分割マスタテ
ープ(MA、MB、MC)を作成するための9秒毎に繰
り返し行うシーケンス制御手段の動作説明図である。映
像基準信号発生器はタイムコード、マスタテープ再生装
置3を標準速度で再生させるための制御信号、記憶手段
を有する3分割信号配列手段4の映像信号および音声信
号の書き込みクロックと読み出しクロック、および分割
マスタテープ記録再生装置5を可変速再生するための制
御信号等を発生してシーケンス制御手段6に供給する。
【0051】シーケンス制御手段6は、制御バスB4を
介して得られる、マスタテープ(MO)に記録されてい
るタイムコードTMを読み込み、マスタテープ再生装置
3を制御し、制御バスB5を介して3分割信号配列手段
4に書き込みクロックと読み出しクロックを与えるとと
もに、書き込み、および読み出し番地の制御を行う。
【0052】また、シーケンス制御手段6は、制御バス
B6を介して3本の分割マスタテープ(MA、MB、M
C)にタイムコードTD(TMA、TMB、TMC)をそれぞ
れ記録し、あるいは記録されているタイムコードT
D(TMA、TMB、TMC)の読み込みを行い、分割マスタ
テープ記録再生装置5を制御する。
【0053】3本の分割マスタテープ(MA、MB、M
C)には、予めそれぞれのタイムコードTD(TMA、T
MB、TMC)が記録されているものとする。
【0054】始めにシーケンス制御手段6は頭出し制御
をおこなう。シーケンス制御手段6は、マスタテープ
(MO)と3本の分割マスタテープ(MA、MB、M
C)の頭出しを行い、マスタテープ(MO)をマスタテ
ープ再生経過時間(タイムコード)TM=0に、分割マ
スタテープ(MA、MB、MC)をタイムコードTD
T0に合せるよう制御する。
【0055】次にシーケンス制御手段6は、6秒間の調
相制御を行う。シーケンス制御手段6は、マスタテープ
再生装置3と分割マスタテープ記録再生装置5を再生さ
せ、マスタテープ再生装置3より再生されるタイムコー
ドTに基づいて、分割マスタテープ記録再生装置5よ
り再生されるタイムコードT(TMA、TMB、TMC)が
タイムコードTMに一致するように分割マスタテープ記
録再生装置5の可変速調相再生を行い、一致したらその
状態を維持してタイムコードTM=6(秒)までマスタ
テープ再生装置5の標準再生速度と等速の同期再生を行
うよう制御する。
【0056】記憶手段を有する3分割信号配列手段4
は、シーケンス制御手段6より与えられる書き込みクロ
ックと書き込み番地に基づいてマスタテープ再生装置3
より再生されるデジタル映像信号VMとデジタル音声信
号AMを取り込む。
【0057】マスタテープ再生装置3より再生されるタ
イムコードTMが6(秒)に達したら、3分割信号配列
手段4は、シーケンス制御手段6より与えられる読み出
しクロックと読み出し番地に基づいて、書き込み速度の
3倍速度でタイムコードTMが9(秒)になるまで読み
出しを行つて図3に示す3分割配列映像信号(V1
2、V3)と3分割配列音声信号(A1、A2、A3)を
つくり、これを分割マスタテープ記録再生装置5に供給
する。
【0058】次にシーケンス制御手段6は、3秒間の記
録制御を行う。タイムコードTMが6(秒)に達した
ら、シーケンス制御手段6は、分割マスタテープ記録再
生装置5を記録状態にし、3分割信号配列手段4から出
力される3分割配列映像信号(V1、V2、V3)と3分
割配列音声信号(A1、A2、A3)をマスタテープ再生
装置5の標準再生速度と等速でタイムコードTMが9
(秒)になるまで3本の分割マスタテープ(MA、M
B、MC)に3秒間記録するよう制御する。
【0059】次にシーケンス制御手段5は、3秒間の巻
戻し制御をする。タイムコードTMが9(秒)に達した
ら、シーケンス制御手段6は、分割マスタテープ記録再
生装置5を巻戻し状態にして3本の分割マスタテープの
記録開始時のタイムコードT6まで約3秒間巻戻すよう
制御する。分割マスタテープのタイムコードT6まで巻
戻した時のマスタテープ(MO)のタイムコードTM
約12(秒)になる。
【0060】次にシーケンス制御手段6は、3秒間の調
相制御を行う。分割マスタテープ記録再生装置5を再生
させ、分割マスタテープ記録再生装置5より再生される
タイムコードTDに基づいて補正値(TE…図6参照)を
演算して、その結果がタイムコードTMに一致するよう
に分割マスタテープ記録再生装置5の可変速調相再生を
行い、一致したらその状態を維持してタイムコードTM
=15(秒)、分割マスタテープのタイムコードTD
T9までマスタテープ再生装置5の標準再生速度と等速
の同期再生を行うよう制御する。
【0061】記憶手段を有する3分割信号配列手段4
は、シーケンス制御手段6より与えられる書き込みクロ
ックと書き込み番地に基づいてマスタテープ再生装置3
より再生されるデジタル映像信号VMとデジタル音声信
号AMを取り込む。
【0062】マスタテープ再生装置3より再生されるタ
イムコードTMが15(秒)に達したら、3分割信号配
列手段4は、シーケンス制御手段6より与えられる読み
出しクロックと読み出し番地に基づいて、書き込み速度
の3倍速度でタイムコードTMが18(秒)になるまで
読み出しを行つて3分割配列映像信号(V1、V2
3)と3分割配列音声信号(A1、A2、A3)をつく
り、これを分割マスタテープ記録再生装置5に供給す
る。
【0063】次にシーケンス制御手段6は、3秒間の記
録制御を行う。タイムコードTMが15(秒)に達した
ら、シーケンス制御手段6は、分割マスタテープ記録再
生装置5を記録状態にし、3分割信号配列手段4から出
力される3分割配列映像信号(V1、V2、V3)と3分
割配列音声信号(A1、A2、A3)を、マスタテープ再
生装置5の標準再生速度と等速でタイムコードTMが1
8(秒)になるまで3本の分割マスタテープ(MA、M
B、MC)に3秒間記録するよう制御する。
【0064】以上の3秒間の頭だし制御(巻戻し制
御)、3秒間の調相制御、3秒間の記録制御の3種類の
シーケンス制御(9秒間)をマスタテープ(MO)全編
に亘り繰り返しおこなう。
【0065】以上のシーケンスは、9秒周期で説明した
が、この周期は9秒に限る必要はなく、それ以外の時間
設定にしてもよい。
【0066】例えば、記録時間は長い方が各装置の動作
安定に都合が良いが、メモリ容量が増加することになる
ため、コスト的に見合う範囲で記録時間を4秒、5秒,
‥‥と増やすことは問題ない。また、巻戻し、や調相の
時間についても確実に記録位置を特定できるならば、そ
れぞれ3秒に限る必要はない。
【0067】以上の場合、シーケンス制御の周期は、そ
れぞれに設定した動作時間の和となるのは、もちろんで
ある。また、記録時間としては秒単位でなく分割単位と
しているカラーフレーム(CF)単位としてもよく、要
はマスタテープの再生信号データを3等分するのに都合
のよい単位を選び、その3等分した1つを記録時間とす
ることである。
【0068】但し、コストをおさえるという面から記録
時間の上限は決まり、逆に下限は機械的動作の安定、お
よび繰り返し動作による耐久性を考慮することで決まる
こと。さらに、正確な記録点の位置出しのための、巻戻
し、調相制御には、ある一定以上の時間が必要であるこ
とからも、実施例で用いた前記3秒間巻戻し−3秒間調
相−3秒間記録という9秒間シーケンスが、最も本シス
テムにおいては適合していることになる。
【0069】図6は、以上に説明したシーケンス制御手
段の動作を示した流れ図である。
【0070】始めと同時に、頭出しを行い、タイムコー
ドTMが0に、タイムコードTDがT0になるように制御
する。次に9秒毎のシーケンス制御回数Nを(N=0)
にする。
【0071】次に、マスタテープ再生装置と分割マスタ
テープ記録再生装置を再生し、タイムコード(TM
D)を読み込む。次に、補正値TEの演算(TE=TD
6N)を行う。次に、タイムコード(TM=TE)の比較
判断を行い、タイムコードTMと補正値TEが等しくない
場合は、分割マスタテープ記録再生装置を可変速調相再
生を行い、次にタイムコード(TM、TD)を読み込み、
補正値TEの演算(TE=TD+6N)を行い、次にタイ
ムコード(TM=TE)の比較判断を行い、タイムコード
Mと補正値TEが等しくなるまで繰り返し以上の動作を
行う。
【0072】タイムコード(TM=TE)の比較判断を行
い、タイムコードTMと補正値TEが等しい場合は、分割
マスタテープ記録再生装置をマスタテープ再生装置の再
生速度と等しい等速同期再生を行う。次に、分割マスタ
テープへの記録開始値TRの演算(TR=6+9N)をお
こなう。
【0073】次に、タイムコード(TM=TR)の比較判
断を行い、タイムコードTMと記録開始値TRが等しくな
い場合は、タイムコード(TM、TD)を読み込み、補正
値TEの演算(TE=TD+6N)を行い、次にタイムコ
ード(TM=TE)の比較判断を行い、タイムコードTM
と補正値TEが等しくなつているので、分割マスタテー
プ記録再生装置をマスタテープ再生装置の再生速度と等
しい等速同期再生を行い、次に分割マスタテープへの記
録開始値TRの演算(TR=6+9N)をおこない、次に
タイムコード(TM=TR)の比較判断を行い、タイムコ
ードTMと記録開始値TRが等しくなるまで繰り返し以上
の動作を行う。
【0074】タイムコード(TM=TR)の比較判断を行
い、タイムコードTMと記録開始値TRが等しい場合は、
分割マスタテープ記録再生装置を記録動作にしてマスタ
信号{TM:9N〜9(N+1)}を分割マスタテープ
に3秒間{TD:T(6+3N)〜T(9+3N)}記
録する。
【0075】次に、分割マスタテープ記録再生装置を巻
き戻し動作にして分割マスタテープをタイムコード
D:(6+3N)まで巻き戻す。
【0076】次に、N=N+1にして再びマスタテープ
再生装置と分割マスタテープ記録再生装置を再生し、タ
イムコード(TM、TD)を読み込み、以上の一連の動作
を繰り返して行い,3本の分割マスタテープを作成す
る。
【0077】図2に示す誤り検知手段8は、3本の分割
マスタテープ(MA、MB、MC)を作成する際、マス
タテープ再生装置3の誤り発生信号EMと分割マスタテ
ープ記録再生装置5の誤り発生信号ESを監視し、マス
タテープ再生装置3の再生信号か、あるいは分割マスタ
テープ記録再生装置5で記録し、再生した信号のいづれ
かに誤りが生じた場合、誤りが生じたことを検知して、
誤り検知手段出力信号EOをシーケンス制御手段6に印
加する。これにより誤りが生じた部分については、再度
それにかかわる動作をやり直すような制御を行なう。誤
り部分の編集作業のやり直しをする。
【0078】9秒毎のシーケンス制御回数Nがゼロ(N
=0)の時、誤り検知手段出力信号EOを印加されたシ
ーケンス制御手段6は、マスタテープのタイムコード
(TM=9),分割マスタテープのタイムコード(TD
T9)までの巻き戻し(調相)、調相、記録の一連のシ
ーケンス制御を行い、その後にタイムコード(TM
0、TD=T0)までマスタテープおよび分割マスタテ
ープを巻き戻し、再度タイムコード(TM=9、TD=T
9)までの巻き戻し(調相)、調相、記録の一連のシー
ケンス制御を行う。
【0079】9秒毎のシーケンス制御回数Nがゼロでな
い時、誤り検知手段出力信号EOを印加されたシーケン
ス制御手段6は、マスタテープのタイムコード{TM
9N〜(9+9N)}の間,分割マスタテープの巻き戻
し、調相、記録の一連のシーケンス制御を行い、その後
にタイムコード(TM=9N−3)までマスタテープを
巻き戻し、マスタテープを再生してタイムコード{TM
=9N)に足したら再度マスタテープのタイムコード
{TM:9N〜(9+9N)}の間,分割マスタテープ
の巻き戻し、調相、記録の一連のシーケン制御を行う。
【0080】図7は請求項2に係るダビング装置1のダ
ビングテープ作成手段10の要部ブロック構成図であ
る。ダビングテープ作成手段10は、3台(5A、5
B、5C)からなる分割マスタテープ記録再生装置5、
映像信号用3倍速変換手段12Aと音声信号用3倍速変
換手段12Bから成る3倍速記録用信号生成手段12、
分配器13、3倍速記録手段14、同期運転制御手段1
5、基準信号発生器16を備える。
【0081】基準信号発生器16で作られるクロックC
Kと、制御バスB7を介して分割マスタテープ記録再生
装置5から得られるタイムコード(TMA、TMB、TMC
が同期運転制御手段15に送出され、同期運転制御手段
15は、これらの信号に基づいて制御バスB7、B8、
B9を介して分割マスタテープ記録再生装置5、3倍速
記録用信号生成手段12、3倍速記録手段14を制御す
る。
【0082】前述の分割マスタテープ作成手段2によっ
て作成した3本の分割マスタテープMA、MB、MC
を、それぞれ分割マスタテープ記録再生装置5A、5
B、5Cに装着して、ダビングテープ作成開始操作を行
うと、同期運転制御手段15は、分割マスタテープM
A、MB、MCを始めまで巻き戻し、次に再生して分割
マスタテープMAのタイムコードTMAを読み込み、この
タイムコードTMAを基準にして分割マスタテープMB、
MCのタイムコードTMB、TMCがタイムコードTMAに一
致するように分割マスタテープ記録再生装置5B、5C
を可変速調相再生を行う。
【0083】記憶手段を有する3倍速記録用信号生成手
段12は、同期運転制御手段15によって標準速度で同
期再生された分割マスタテープ記録再生装置5から再生
される3分割配列映像信号VS1、VS2、VS3と3分割配
列音声信号AS1、AS2、AS3を、同期運転制御手段15
から与えられる書き込みクロックと書き込み番地によっ
て、映像信号用3倍速変換手段12Aと音声信号用3倍
速変換手段12Bに書き込む。
【0084】3倍速記録用信号生成手段12は、同期運
転制御手段15から与えられる読み出しクロックと読み
出し番地によって、書き込み時の3倍速度で、しかもマ
スタ信号とおなじ配列に戻して読み出すことにより、マ
スタ信号を1/3に時間圧縮したデジタル映像信号VP
とデジタル音声信号APを生成する。図8は3倍速記録
用信号生成手段12での信号処理と1/3に時間圧縮し
たデジタル映像信号VPとデジタル音声信号APの模式説
明図である。
【0085】デジタル映像信号VPとデジタル音声信号
Pは分配器13によって複数台の3倍速スレーブ記録
装置(14A〜14N)に分配される。3倍速記録手段
14は、テープ送り速度ならびに記録ヘッドを有するド
ラム回転速度を通常の3倍となるように改造してあり、
同期運転制御手段15からの記録指令により記録状態と
なり、また同期運転制御手段15から3倍速で記録する
たの制御信号に基づいて3倍速で記録を行う。
【0086】ここで、3倍速記録手段14が、例えばV
HS方式等のアナログ方式のものである場合は直前にD
/A変換を行なった後、記録方式に適した変調を施すよ
うにすればよい。
【0087】図9は請求項4と請求項5に係るダビング
装置1の分割マスタテープ作成手段20の要部ブロック
構成図である。分割マスタテープ作成手段20は、マス
タテープ再生装置21、デジタル映像信号発生器22、
デジタル音声信号発生器23、映像信号切替手段24A
と音声信号切替手段24Bから成る切替手段24、分割
マスタテープ記録手段25、入力装置26、磁気カード
装置27、シーケンス制御手段28、映像基準信号発生
器29を備える。
【0088】磁気カード装置27は、編集開始時間、編
集終了時間および各種信号挿入時間等の分割マスタテー
プ作成に必要なデータを磁気カードに書き込み、読み取
る装置である。シーケンス制御手段28は、制御バスB
11を介して入力装置26からの分割マスタテープ作成
開始指令を受けると、制御バスB12を介して磁気カー
ド装置27からのデータを読み込み、これに基づいて各
分割マスタテープに分割マスタテープ記録再生装置号機
指定コードとタイムコードを記録するフォーマット作業
を開始する。
【0089】フォーマット作業においてシーケンス制御
手段28は、3台の分割マスタテープ記録再生装置に装
着されている3本の分割マスタテープを始めまで巻き戻
してから、各分割マスタテープの編集開始点から編集終
了点まで、分割マスタテープの作成年月日および順序番
号等で構成される分割マスタテープ記録再生装置号機指
定コードと同期再生するためのタイムコード等をSMP
TE(映画テレビ技術協会)で規格化されているSMP
TEタイムコードおよび垂直ブランキング期間の1走査
線を使用してタイムコードを記録するVITCコード
(Vertical Interval Time Code)のユーザーズビット
領域に書き込むよう制御する。
【0090】分割マスタテープ記録再生装置号機指定コ
ードを3本の分割マスタテープに書き込むことにより図
1、図7のダビングテープ作成手段10において、3本
の分割マスタテープを3台の分割マスタテープ記録再生
装置に装着して再生する際に、3本の分割マスタテープ
に記録されている分割マスタテープ記録再生装置号機指
定コードを読みだし、同期運転制御手段15で分割マス
タテープの種類、順序を検査して適正、不適正かを判別
することができる。
【0091】シーケンス制御手段28は、フォーマット
作業が終了すると、3本の分割マスタテープを編集開始
点まで巻き戻して頭だし制御を行い、図5、および図6
に示す分割マスタテープ作成のための9秒毎に繰り返す
調相、記録、巻き戻し、の一連の制御を行う。
【0092】予め磁気カードに検査信号コードと、検査
信号コードを挿入する編集開始時間と、編集終了時間
と、を書き込むことによって、指定した検査信号が指定
した編集開始時間から編集終了時間まで間欠記録された
3本の分割マスタテープを作成することができる。
【0093】シーケンス制御手段28は、3本の分割マ
スタテープ作成過程で分割マスタテープのタイムコード
を監視し、検査信号挿入の編集開始時間に到達したら制
御バスB10を介してデジタル映像検査信号発生器22
とデジタル音声検査信号発生器23に検査信号コード送
出して指定されたデジタル映像検査信号とデジタル音声
検査信号を発生さる。
【0094】さらに、ソースをデジタル映像検査信号発
生器22の出力信号VT、デジタル音声検査信号発生器
23の出力信号ATを選択するように切替手段24に切
替信号CSを送出し,映像信号切替手段出力信号VU、音
声信号切替手段出力信号AUを分割マスタテープ記録手
段に入力する。このように制御することにより、指定し
た検査信号が指定した編集開始時間から編集終了時間ま
で間欠記録された3本の分割マスタテープを作成するこ
とができる。
【0095】なお、図1に示すシーケンス制御手段6
は、磁気カード装置27からシーケンス制御手段6に入
力された分割マスタテープ作成終了時間とマスタテープ
から再生されるタイムコードTMを比較してタイムコー
ドTMが分割マスタテープ作成終了時間と等しくなった
時、3本の分割マスタテープ作成を終了させ、3本の分
割マスタテープをタイムコード(TD=T0)まで巻き
戻す制御を行う。
【0096】次に図1に示す同期運転制御手段8は、3
台の分割マスタテープ記録再生装置5を同期再生するよ
う制御し、また3倍速記録用信号生成手段12と、3倍
速記録手段14を制御して3倍速のサンプル複製を行う
テストコピー機能を有する。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るダ
ビング装置は、マスタテープを再生するマスタテープ再
生装置と、マスタテープ再生装置から再生されるマスタ
信号を3分割して配列する3分割信号配列手段と、3分
割信号配列手段から出力される3系統の信号を3本の分
割マスタテープに分割記録する3台の分割マスタテープ
記録再生装置と、3本の分割マスタテープを作成するた
めに3台の分割マスタテープ記録再生装置を同時に調
相、記録、巻戻し、の一連の動作を9秒毎に繰り返し行
うシーケンス制御手段とを備え、マスタ信号を3分割し
て配列した3分割配列映像信号と3分割配列音声信号を
3本の分割マスタテープに切れ目なく連続記録すること
ができるので、3本の分割マスタテープを3台の分割マ
スタテープ記録再生装置で同期再生することにより1/
3に時間圧縮したマスタ信号を得ることができる。
【0098】また、この発明に係るダビング装置は、ダ
ビングテープ作成手段に3台の分割マスタテープ記録再
生装置の同期運転によって再生される3系統の再生信号
をそれぞれ1/3に時間圧縮するとともに、時系列的な
配列順序をマスタ信号と同一に戻した信号を生成する3
倍速記録用信号生成手段と、3倍速記録用信号生成手段
から出力される信号を3倍速のテープ速度で記録する3
倍速記録手段と、同期運転制御手段とを備え、3倍速の
ダビングができるので低コストでダビングすることがで
きる。
【0099】さらに、この発明に係るダビング装置は、
分割マスタテープ作成手段に、マスタテープ再生装置の
再生信号に誤りが生じた場合、あるいは分割マスタテー
プ記録再生装置で記録し、再生した信号に誤りが生じた
場合は、誤りが生じたことを検知する誤り検知手段とを
備え、作成し終えた3本の分割マスタテープの誤り検査
を省くことができるので、品質の良い分割マスタテープ
を効率良く作成することができる。
【0100】また、この発明に係るダビング装置は、分
割マスタテープ作成手段に、分割マスタテープ作成に必
要な制御データや、3本の分割マスタテープに記録する
ための分割マスタテープ作成年月日,分割マスタテープ
順序番号で構成される分割マスタテープ記録再生装置号
機指定コードを磁気カードに書き込み、読み出し可能な
磁気カード装置を備え、分割マスタテープの自動作成、
および分割マスタテープの編集内容を磁気カードで管理
することができるので、作成された分割マスタテープの
管理を容易にすることができる。
【0101】また、この発明に係るダビング装置は、分
割マスタテープを作成するのに必要な制御データを、カ
ード装置からシーケンス制御装置に与えるので、操作の
簡素化ができる。
【0102】さらに、この発明に係るダビング装置は、
3本の分割マスタテープを3台の分割マスタテープ記録
再生装置で再生する際に、3本の分割マスタテープに記
録されている分割マスタテープ記録再生装置号機指定コ
ードを読みだし、分割マスタテープの種類、順序を検査
して適正、不適正の判別手段を備えたので、分割マスタ
テープの装着に伴う問題を未然に防止することができ
る。
【0103】また、この発明に係るダビング装置は、分
割マスタテープ作成手段に、分割マスタテープ作成手段
と、ダビングテープ作成手段の自己検査をするための検
査信号を発生する検査信号発生器と、ソースを検査信号
発生器に切替える切替手段と、を備え、容易に当ダビン
グ装置の自己検査をすることができるので、当装置の保
守、管理を容易にすることができる。
【0104】さらに、この発明に係るダビング装置は、
同期運転制御手段に、3本の分割マスタテープ作成終了
後、3本の分割マスタテープを3台の分割マスタテープ
記録再生装置で同期再生を行い、スレーブ記録装置で3
倍速のサンプル複製を行うテストコピー機能を備え、複
製テープの量産前にテストコピーをすることができるの
で、事前に複製テープの良否を判定することができ、む
だな複製テープの量産を防止することができる。
【0105】よって、経済的で信頼性の高いダビング装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る3倍速のダビング装置の全体構
成概略図
【図2】請求項1と請求項3に係る分割マスタテープ作
成手段の要部ブロック構成図
【図3】3分割信号配列手段による信号処理を示す模式
説明図
【図4】3本の分割マスタテープの記録内容を示す模式
説明図
【図5】請求項1に係る9秒毎に繰り返し行うシーケン
ス制御手段の動作説明図
【図6】請求項1に係る9秒毎に繰り返し行うシーケン
ス制御手段の流れ図
【図7】請求項2に係るダビングテープ作成手段の要部
ブロック構成図
【図8】1/3に時間圧縮したデジタル映像信号VP
デジタル音声信号APの模式説明図
【図9】請求項4と請求項5に係る分割マスタテープ作
成手段の要部ブロック構成図
【符号の説明】
1…ダビング装置、2…分割マスタテープ作成手段、
3,21…マスタテープ再生装置、4…3分割信号配列
手段、4A…3分割映像信号配列手段、4A…3分割音
声信号配列手段、5…分割マスタテープ記録再生装置、
5A…第1分割マスタテープ記録再生装置、5B…第2
分割マスタテープ記録再生装置、5C…第3分割マスタ
テープ記録再生装置、6,28…シーケンス制御手段、
7,29…映像基準信号発生器、8…誤り検知手段、1
0…ダビングテープ作成手段、12…3倍速記録用信号
生成手段、12A…映像信号用3倍速変換手段、12B
…音声信号用3倍速変換手段、13…分配器、14…3
倍速記録手段、14A…3倍速スレーブ記録装置、14
N…3倍速スレーブ記録装置、15…同期運転制御手
段、16…基準信号発生器、20…分割マスタテープ作
成手段、22…デジタル映像検査信号発生器、23…デ
ジタル音声検査信号発生器、24…切替手段、24A…
映像信号切替手段、24B…音声信号切替手段、25…
分割マスタテープ記録手段、26…入力装置、27…磁
気カード装置、VM…デジタル映像信号、A1,A2,A3
…3分割配列音声信号、AM…デジタル音声信号、AP
デジタル音声信号 、AS1,AS2,AS3…再生3分割配
列音声信号、AT…デジタル音声検査信号発生器出力信
号、AU…音声信号切替手段出力信号、B1,B2,B
3,B4,B8,B6,B7,B5,B9,B10,B
11,B12…制御バス、CS…切替信号、EO…誤り検
知手段出力信号、EM…誤り発生信号、ES…誤り発生信
号、MA…第1分割マスタテープ、MB…第2分割マス
タテープ、MC…第3分割マスタテープ、MO…マスタ
テープ、N…9秒毎のシーケンス制御回数、TE…補正
値、T0,T3,T6,T9,T12,T15,TD
M,TMA,TMB,TMC…タイムコード、TR…記録開始
値、V1,V2,V3…3分割配列映像信号、VS1
S2,VS3…再生3分割配列映像信号、VP…デジタル
映像信号、VT…デジタル映像検査信号発生器出力信
号、VU…映像信号切替手段出力信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタ信号が記録されたマスタテープか
    ら複数の分割マスタテープを作成する分割マスタテープ
    作成手段と、前記複数の分割マスタテープを駆動して高
    速ダビングを行うダビングテープ作成手段からなるダビ
    ング装置において、 前記分割マスタテープ作成手段は、マスタテープを再生
    するマスタテープ再生装置と、前記マスタテープ再生装
    置から再生されるマスタ信号を3分割して配列する3分
    割信号配列手段と、前記3分割信号配列手段から出力さ
    れる3系統の信号を3本の分割マスタテープに分割記録
    する3台の分割マスタテープ記録再生装置と、前記3本
    の分割マスタテープを作成するために前記3台の分割マ
    スタテープ記録再生装置を同時に調相、記録、巻戻し、
    の一連の動作を所定時間毎に繰り返し行うシーケンス制
    御手段と、を備えたことを特徴とするダビング装置。
  2. 【請求項2】 前記ダビングテープ作成手段に、前記3
    台の分割マスタテープ記録再生装置の同期運転によって
    再生される3系統の再生信号をそれぞれ1/3に時間圧
    縮するとともに、時系列的な配列順序を前記マスタ信号
    と同一に戻した信号を生成する3倍速記録用信号生成手
    段と、前記3倍速記録用信号生成手段から出力される信
    号を標準の3倍の速度で記録する3倍速記録手段と、同
    期運転制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1
    記載のダビング装置。
  3. 【請求項3】 前記分割マスタテープ作成手段に、前記
    マスタテープ再生装置の再生信号に誤りが生じた場合、
    あるいは前記分割マスタテープ記録再生装置で記録し、
    再生した信号に誤りが生じた場合は、誤りが生じたこと
    を検知する誤り検知手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のダビング装置。
  4. 【請求項4】 前記分割マスタテープ作成手段に、前記
    分割マスタテープ作成に必要な制御データや、前記3本
    の分割マスタテープに記録するための分割マスタテープ
    作成年月日,分割マスタテープ順序番号で構成される分
    割マスタテープ記録再生装置号機指定コードを磁気カー
    ドに書き込み、読み出し可能な磁気カード装置を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のダビング装置。
  5. 【請求項5】 前記分割マスタテープ作成手段に、前記
    分割マスタテープ作成手段、および前記ダビングテープ
    作成手段の自己検査をするための検査信号を発生する検
    査信号発生器と、ソースを前記検査信号発生器に切替え
    る切替手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    ダビング装置。
  6. 【請求項6】 前記同期運転制御手段に、前記3本の分
    割マスタテープ作成終了後、前記3本の分割マスタテー
    プを前記3台の分割マスタテープ記録再生装置で同期再
    生を行い、スレーブ記録装置で3倍速のサンプル複製を
    行うテストコピー機能を備えたことを特徴とする請求項
    1記載のダビング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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