JPH08318846A - 負圧倍力装置 - Google Patents
負圧倍力装置Info
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- JPH08318846A JPH08318846A JP7130784A JP13078495A JPH08318846A JP H08318846 A JPH08318846 A JP H08318846A JP 7130784 A JP7130784 A JP 7130784A JP 13078495 A JP13078495 A JP 13078495A JP H08318846 A JPH08318846 A JP H08318846A
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Abstract
も構造を簡単にかつ部品点数を削減する。 【構成】急制動時には弁プランジャ10が通常制動時よ
り大きく前進し、通常制動時と同様に真空弁15が閉じ
かつ大気弁16が開く。また、弁プランジャ10の環状
溝24の後端が作動レバー20,21を前方へ押圧して
回動する。このため、弁作動部材18が後方へ移動して
弁作動部材18の後端が弁体12に着座するとともに、
弁体12を更に後方へ移動する。その結果、弁体12が
第2弁座14から大きく離れるため、大気弁16の開弁
量が通常制動時より大きくなる。したがって、多量の大
気が大気弁16を通って変圧室9に迅速に導入されるの
で、負圧倍力装置1の出力が通常時よりははるかに速く
大きくなり、急制動が確実に行われる。こうして、負圧
倍力装置1の作動応答性が向上する。
Description
用いられる負圧倍力装置に関し、特に、急制動時等にお
いて良好な作動応答性を発揮するようにされている負圧
倍力装置に関するものである。
レーキ倍力装置に負圧を利用した負圧倍力装置が用いら
れている。この負圧倍力装置は、ブレーキペダルの踏込
により入力軸が前進すると、バルブボディ内の弁プラン
ジャを介して真空弁が閉じて大気弁が開くので、変圧室
に大気が導入され、この変圧室と負圧が導入されている
定圧室との圧力差によってパワーピストンが作動し、出
力軸から出力するようになっている。
ては、入力軸の前進により大気弁が開くとき、その開弁
量が比較的小さく設定されている。この開弁量は通常の
制動時における作動応答性には充分満足するものである
が、急制動時における作動応答性には必ずしも充分であ
るとは言えない。そこで、急制動時においても、作動応
答性が充分満足するようにした負圧倍力装置が特開平0
5ー155331号公報において提案されている。
は、従来から設けられている大気弁と大気通路の他に、
常閉の第2の大気弁と第2の大気通路とを備えている。
そして、通常制動時には入力軸に連動する弁プランジャ
の移動で従来から設けられている大気弁は開くが、この
弁プランジャの移動では第2の大気弁は開かなく、第2
大気通路からは大気が変圧室に流入しない。したがっ
て、大気が従来から設けられている大気弁と大気通路と
を通ってのみ変圧室に流入し、通常制動が行われる。急
制動時には、弁プランジャの比較的大きな移動によって
従来から設けられている大気弁とともに第2の大気弁も
開く。したがって、大気が従来から設けられている大気
弁と大気通路とを通って変圧室に流入するばかりでな
く、第2の大気弁と第2の大気通路とを通って変圧室に
流入する。これにより、大気が変圧室に急速に流入する
ので、急制動が確実に行われる。このように、この公報
に開示されている負圧倍力装置は、急制動時にも良好な
作動応答性を発揮するようになる。
報の負圧倍力装置では、第2の大気弁と第2の大気通路
とを設ける必要があり、構造が複雑であるばかりでなく
部品点数が多いものとなっている。また第2の大気通路
を設けなければならなく、製造工数も多くなっている。
たものであって、その目的は、急制動時の作動応答性を
向上させることができるようにしながら、しかも構造が
簡単で部品点数を削減できる負圧倍力装置を提供するこ
とである。
めに、請求項1の発明は、フロントシェルとリヤシェル
とによって形成される空間内に対して進退自在に配設さ
れ、前記リヤシェルを気密にかつ摺動自在に貫通するバ
ルブボディと、このバルブボディに連結されるとともに
前記空間内を負圧が導入される定圧室とブレーキ作動時
に大気が導入される変圧室とに区画するパワーピストン
と、前記バルブボディに摺動自在に配設された弁プラン
ジャと、この弁プランジャに連結され前記バルブボディ
内に進退自在に配設された入力軸と、前記バルブボディ
内に配設され、前記弁プランジャの前進または後退によ
り制御されて前記定圧室と前記変圧室との間を遮断また
は連通する真空弁と、前記バルブボディ内に配設され、
前記弁プランジャの前進または後退により制御されて前
記変圧室と大気との間を連通または遮断する大気弁とを
少なくとも備えている負圧倍力装置において、前記弁プ
ランジャが通常制動時の前進時より大きく前進したと
き、前記弁プランジャによって作動されて前記大気弁の
開弁量を通常制動時の前記大気弁の開弁量より大きくす
る大気弁開弁量増大手段が設けられていることを特徴と
している。
バルブボディに設けられた前後方向に移動する弁体と前
記弁プランジャに設けられ前記弁体が着座または離座す
る弁座とを備えており、前記大気弁開弁量増大手段が、
前記弁プランジャが通常制動時の前進時より大きく前進
したとき作動する作動レバーと、この作動レバーの作動
により後方へ移動して前記弁体を前記弁座から離れる方
向に押動する弁作動部材とからなることを特徴としてい
る。
バルブボディに設けられた前後方向に移動する弁体と前
記バルブボディに設けられた弁座とを備えており、前記
大気弁の弁体と前記真空弁の弁体とは共通の弁体であ
り、前記真空弁の弁座および前記大気弁の弁座はともに
環状に形成されているとともに、前記大気弁の弁座が前
記真空弁の弁座の内側に同心状に配設されており、更に
前記弁作動部材が筒状に形成されているとともに前記真
空弁の弁座と前記大気弁の弁座との間に移動可能にかつ
前記弁体に気密に着座可能に前記バルブボディに配設さ
れていることを特徴としている。
においては、通常制動時には弁プランジャが通常制動時
に対応するストロークだけ前進する。これにより、従来
の負圧倍力装置と同様に真空弁が閉じて大気弁が開き、
通常制動が行われる。このときの大気弁の開弁量は従来
の負圧倍力装置と同様に比較的小さい。
い踏力で踏み込まれるので、弁プランジャのバルブボデ
ィに対する相対変位が通常制動時のストロークより大き
く前進する。このため、大気弁開弁量増大手段がこの弁
プランジャの前進により作動して、大気弁の開弁量が通
常制動時の開弁量より大きく設定される。したがって、
多量の大気が迅速に変圧室に導入するようになり、迅速
にかつ確実に急制動が行われる。これにより、負圧倍力
装置の急制動時の作動応答性が向上する。
は、大気弁開弁量増大手段が作動レバーと弁作動部材と
の2部材からメカニカルに形成されるので、急制動時の
作動応答性を向上させた従来の負圧倍力装置に比べて、
構造が簡単でありかつ作動が確実となるとともに、部品
点数が削減される。
に大気弁および真空弁の弁体が弁作動部材により大気弁
の弁座から離れる方向に押動されたとき、この弁体が真
空弁の弁座からも離れて真空弁も開くようになる。しか
し、このときは筒状の弁作動部材が弁体に気密に着座す
るようになるので、大気弁を通して導入された大気は真
空弁から定圧室の方へ漏出するようなことはない。した
がって、真空弁が開いても、圧力損失がなく、急制動が
所定の制動力で迅速にかつ確実に作動するようになる。
説明する。図1は、本発明に係る負圧倍力装置の一実施
例を示す図である。図1に示すように、この実施例の負
圧倍力装置1は、互いに結合されたフロントシェル2と
リヤシェル3とを備えている。バルブボディ4がリヤシ
ェル3に気密にかつ摺動自在に貫通して設けられてお
り、このバルブボディ4の先端部には、パワーピストン
5が取り付けられている。このパワーピストン5は、バ
ルブボディ4の先端部に取り付けられたパワーピストン
部材6およびこのパワーピストン部材6の背面で両シェ
ル2,3とバルブボディ4との間に設けられたダイヤフ
ラム7から構成されている。そして、このパワーピスト
ン5によって、両シェル2,3内の空間が定圧室8と変
圧室9とに区画されている。定圧室8には常時負圧が導
入されるようになっている。
その先端部10aおよび中央突出部10bを摺動可能に
嵌合されて配設されている。この弁プランジャ10の後
端部に入力軸11が連結されている。この入力軸11に
は図示しないブレーキペダルが連結される。
付けられているとともに、この弁体12が着座可能な環
状の第1弁座13が設けられている。また、弁プランジ
ャ10の後端にも弁体12が着座可能な環状の第2弁座
14が第1弁座13の内側で同心状に設けられている。
そして、図2に拡大して示すように弁体12と第1弁座
13とにより真空弁15が構成されているとともに、弁
体12と第2弁座14とにより大気弁16が構成されて
いる。その場合、弁体12は真空弁15と大気弁16と
に共通の弁体とされている。また、弁体12は第1およ
び第2弁座に着座する部分が前後方向に移動可能であ
り、弁体12のこの部分と入力軸11との間に縮設され
た弁ばね17により、弁体12のこの部分は常時第1弁
座13に着座する方向に付勢されている。
ボディ4には筒状の弁作動部材18がOリング19によ
り気密にかつ摺動可能に設けられている。その場合、弁
作動部材18は第1弁座13と第2弁座14との間に移
動可能とされている。また、弁作動部材18には作動レ
バー20,21が弁作動部材18に対して相対回動可能
に設けられている。この作動レバー20,21は、それ
ぞれバルブボディ4の孔22,23を貫通し、その先端
が弁プランジャ10の環状溝24内に位置するようにさ
れている。これらの弁作動部材18と作動レバー20,
21とにより、本発明の大気弁開弁量増大手段が構成さ
れている。
貫通して弁プランジャ10の環状溝27に係合するよう
にして設けられている。バルブボディ4、弁プランジャ
10およびキー部材25はそれぞれ互いに所定距離だけ
相対移動可能となっている。
非作動時の真空弁15の開弁量a、ブレーキ非作動時の
作動レバー20,21の後端と環状溝24の後端との間
の距離b、およびブレーキ非作動時のキー部材25の後
端と環状溝27の後端との間の距離cとの間の関係が、
a<b<cに設定されている。したがって、弁プランジ
ャ4が前進したとき、まず、真空弁15が閉じ、次いで
環状溝24の後端が作動レバー20,21の当接し、最
後に環状溝27の後端がキー部材25の後端に当接す
る。また、距離bは通常制動時に弁プランジャ4が前進
しても、環状溝24の後端が作動レバー20,21に当
接しないか、当接しても作動レバー20,21がほとん
ど回動しない状態となるように設定されている。すなわ
ち、通常制動時には弁作動部材18はほとんど作動しな
いようにされている。
1弁座13の外側の空間28と定圧室8とを常時連通す
る真空通路29が穿設されている。また、第1弁座13
の内側と第2弁座14の外側との間の空間30と変圧室
9とを常時連通する変圧通路31が穿設されている。更
に第2弁座14の内側の空間32は大気に常時連通して
いる。
リアクションディスク34を介して出力軸35の後端が
嵌合されている。この出力軸35の前端部はフロントシ
ェル2を気密にかつ摺動自在に貫通して、図示しないマ
スタシリンダのピストンを作動するようになっている。
は、ともにフロントシェル2とバルブボディ4との間に
縮設されたリターンスプリング36によって常時後方に
付勢されている。
装置1においては、ブレーキペダルが踏み込まれないブ
レーキ非作動時には、バルブボディ4、パワーピストン
5、弁プランジャ6、入力軸11および出力軸35はと
もに図1および図2に示す位置にされている。この位置
では、図2に示すように真空弁15が開いているととも
に、大気弁16が閉じている。すなわち、変圧室9が定
圧室8と連通され、大気と遮断されている。したがっ
て、変圧室9には負圧が導入され、変圧室9と定圧室8
との間には差圧が生じていない。
踏み込まれると、入力軸11が前進して弁プランジャ1
0が前進する。これにより、図3に示すように弁体12
が第1弁座13に着座するとともに第2弁座14が弁体
12から離座し、真空弁15が閉じるとともに、大気弁
16が開く。すなわち、変圧室9が真空室8から遮断さ
れるとともに大気に連通される。したがって、空間32
の大気が開いている大気弁16および変圧通路31を通
って変圧室9に導入される。その結果、変圧室9と定圧
室8との間に差圧が生じてパワーピストン5が前進し、
バルブボディ4を介して出力軸35が前進する。こうし
て、負圧倍力装置1が出力してマスタシリンダがブレー
キ液圧を発生し、通常の制動が行われる。
ダルを比較的遅く緩やかに踏み込むため、入力軸11お
よび弁プランジャ10は、バルブボディ4に対して比較
的小さな前進しかしない。すなわち、弁プランジャ10
の環状溝24の後端が作動レバー20,21に当接する
までには大きく前進しない。したがって、弁作動部材1
8は作動しなく、大気弁16の開弁量は通常の大きさに
設定されている。
クションディスク34、間隔部材37、弁プランジャ1
0、入力軸11およびブレーキペダルを介して制動力に
応じた大きさで運転者に伝達される。
解放すると、入力軸11および弁プランジャ10がとも
に後退する。これにより、第2弁座14が弁体12に着
座するとともに弁体12が第1弁座13から離座し、大
気弁16が閉じるとともに、真空弁15が開く。すなわ
ち、変圧室9が大気から遮断されるとともに真空室8に
連通される。したがって、変圧室9の大気が変圧通路3
1、開いている真空弁15および真空通路29を通って
定圧室8に排出され、更に定圧室8から図示しない真空
源へ排出される。その結果、リターンスプリング36の
ばね力により、バルブボディ4およびパワーピストン6
が後退し図1に示す非作動位置に移動する。このバルブ
ボディ4の後退にともない、マスタシリンダのピストン
のリターンスプリングのばね力によって出力軸35も後
退し、通常制動が解除する。
な強い踏力で踏み込まれると、前述の通常制動と同様に
入力軸11および弁プランジャ10が大きく前進し、弁
体12が第1弁座13に着座するとともに第2弁座14
が弁体12から離座し、真空弁15が閉じるとともに、
大気弁16が開く。その場合、弁プランジャ10のバル
ブボディ4に対する相対変位は通常制動時より大きく前
進するので、図4に示すように弁プランジャ10の環状
溝24の後端が作動レバー20,21に当接しかつこれ
らの作動レバー20,21を前方へ押圧する。すると、
作動レバー20は、バルブボディ4の孔22の部分を支
点として時計回りに回動し、また作動レバー21は、バ
ルブボディ4の孔23の部分を支点として反時計回りに
回動する。
て弁作動部材18の後端が弁体12に着座するととも
に、弁体12の弁座への着座部分を更に後方へ移動す
る。その結果、弁体12の弁座への着座部分が第2弁座
14から大きく離れるため、大気弁16の開弁量が通常
制動時より大きくなる。したがって、大気弁16を通っ
て変圧室9に導入される大気の流量は通常制動時よりは
るかに多くなるので、変圧室9の圧力上昇が急速とな
る。これにより、負圧倍力装置1の出力が通常時よりは
はるかに速く大きくなり、したがって急制動が確実に行
われる。なお、この急制動の場合は、弁体12が第1弁
座13から離座して真空弁15が開く。しかし、このと
きには筒状の弁作動部材18が弁体12に着座して真空
弁15と大気弁16との間を気密に遮断するとともに、
弁作動部材18の外周とバルブボディ4の内周との間が
Oリング19により気密に保持されるので、大気弁16
を通って流入する大気は真空弁15を通って定圧室8の
方へ流出することはない。
様にブレーキペダルを解放すると、前述と同様に弁プラ
ンジャ10が後退する。この弁プランジャ10の後退に
より、まず環状溝24の前端が作動レバー20,21を
後方へ押圧する。すると、作動レバー20は、バルブボ
ディ4の孔22の部分を支点として反時計回りに回動
し、また作動レバー21は、バルブボディ4の孔23の
部分を支点として時計回りに回動する。このため、弁作
動部材18が前方へ移動して弁体12が第1弁座13に
着座するとともに弁作動部材18の後端が弁体12から
離座する。以後、更なる弁プランジャ10の後退によ
り、前述の通常制動と同様に作動が行われ、急制動が解
除し、各部材は図1に示すブレーキ非作動位置となる。
には大気弁16の開弁量を通常の制動時よりも大きくな
るようにしているので、多量の大気を迅速に変圧室9に
導入させることができ、迅速にかつ確実に急制動を行う
ことができる。これにより、負圧倍力装置1の急制動時
の作動応答性を向上することができる。しかも、従来の
負圧倍力装置に弁作動部材18と作動レバー20,21
とを設けるだけでよいので、構造が比較的簡単になると
ともに部品点数が低減できる。
に対応する図である。なお前述の実施例を同じ構成要素
には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略
する。図5に示すように、この実施例においては、バル
ブボディ4の形成された変圧通路31の後端を所定角α
の傾斜面に形成している。また、作動レバー20,21
がそれぞれ変圧通路31内に侵入するようにして設けら
れている。そして、これらの作動レバー20,21が回
動したとき、この傾斜面に当接してそれ以上の回動が規
制されている。更にこの実施例では、弁作動部材18の
外周とバルブボディ4の内周との間の気密を保持するた
めのOリング19は、バルブボディ4側に設けられてい
る。この実施例の他の構成は、前述の実施例とまったく
同じである。
じ作用効果を得ることができる。ただこの実施例の場合
には、作動レバー20,21が回動したとき傾斜面に当
接することにより安定して保持されるので、急制動時の
大気弁16の開弁量がより一層安定して制御されるよう
になる。
0,21を設けるものとしているが、作動レバーは1つ
あるいは3つ以上設けることもできる。また前述の実施
例では、本発明をパワーピストン5が一つだけ設けられ
たシングル型の負圧倍力装置1に適用しているが、パワ
ーピストン5が2以上直列に配設されているタンデム型
の負圧倍力装置に適用することもできる。
1ないし3の発明の負圧倍力装置によれば、急制動時に
は大気弁の開弁量を通常の制動時よりも大きくなるよう
にしているので、多量の大気を迅速に変圧室に導入させ
ることができ、迅速にかつ確実に急制動を行うことがで
きる。これにより、負圧倍力装置の急制動時の作動応答
性を向上することができる。
気弁開弁量増大手段を作動レバーと弁作動部材との2部
材からメカニカルに形成しているので、急制動時の作動
応答性を向上させた従来の負圧倍力装置のように別個の
大気弁と大気通路を設ける必要がなく、構造を簡単でき
るとともに作動を確実にすることができ、しかも部品点
数を削減できる。
筒状の弁作動部材が弁体に気密に着座するようにしてい
るので、急制動時に真空弁が開いても、圧力損失を生じ
ることなく、急制動を所定の制動力で迅速にかつ確実に
作動させることができる。
断面図である。
よび大気弁の配設部分を示す部分拡大断面図である。
説明する図である。
明する図である。
す断面図である。
ル、4…バルブボディ、5…パワーピストン、8…定圧
室、9…変圧室、10…弁プランジャ、11…入力軸、
12…弁体、13…第1弁座、14…第2弁座、15…
真空弁、16…大気弁、17…弁ばね、18…弁作動部
材、19…Oリング、20,21…作動レバー、22,2
3,26…孔、24,27…環状溝、25…キー部材、2
8,30,32…空間、29…真空通路、31…変圧通
路、33…凹嵌部、34…リアクションディスク、35
…出力軸、36…リターンスプリング
Claims (3)
- 【請求項1】 フロントシェルとリヤシェルとによって
形成される空間内に対して進退自在に配設され、前記リ
ヤシェルを気密にかつ摺動自在に貫通するバルブボディ
と、このバルブボディに連結されるとともに前記空間内
を負圧が導入される定圧室とブレーキ作動時に大気が導
入される変圧室とに区画するパワーピストンと、前記バ
ルブボディに摺動自在に配設された弁プランジャと、こ
の弁プランジャに連結され前記バルブボディ内に進退自
在に配設された入力軸と、前記バルブボディ内に配設さ
れ、前記弁プランジャの前進または後退により制御され
て前記定圧室と前記変圧室との間を遮断または連通する
真空弁と、前記バルブボディ内に配設され、前記弁プラ
ンジャの前進または後退により制御されて前記変圧室と
大気との間を連通または遮断する大気弁とを少なくとも
備えている負圧倍力装置において、 前記弁プランジャが通常制動時の前進時より大きく前進
したとき、前記弁プランジャによって作動されて前記大
気弁の開弁量を通常制動時の前記大気弁の開弁量より大
きくする大気弁開弁量増大手段が設けられていることを
特徴とする負圧倍力装置。 - 【請求項2】 前記大気弁は前記バルブボディに設けら
れ一部が前後方向に移動する弁体と前記弁プランジャに
設けられ前記弁体が着座または離座する弁座とを備えて
おり、前記大気弁開弁量増大手段は、前記弁プランジャ
が通常制動時の前進時より大きく前進したとき作動する
作動レバーと、この作動レバーの作動により後方へ移動
して前記弁体を前記弁座から離れる方向に押動する弁作
動部材とからなることを特徴とする請求項1記載の負圧
倍力装置。 - 【請求項3】 前記真空弁は前記バルブボディに設けら
れ一部が前後方向に移動する弁体と前記バルブボディに
設けられた弁座とを備えており、前記大気弁の弁体と前
記真空弁の弁体とは共通の弁体であり、前記真空弁の弁
座および前記大気弁の弁座はともに環状に形成されてい
るとともに、前記大気弁の弁座が前記真空弁の弁座の内
側に同心状に配設されており、更に前記弁作動部材が筒
状に形成されているとともに前記真空弁の弁座と前記大
気弁の弁座との間に移動可能にかつ前記弁体に気密に着
座可能に前記バルブボディに配設されていることを特徴
とする請求項2記載の負圧倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13078495A JP3354345B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 負圧倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13078495A JP3354345B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 負圧倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08318846A true JPH08318846A (ja) | 1996-12-03 |
JP3354345B2 JP3354345B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=15042603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13078495A Expired - Lifetime JP3354345B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 負圧倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354345B2 (ja) |
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