JPH0831754B2 - 高効率半導体増幅器 - Google Patents

高効率半導体増幅器

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JPH0831754B2
JPH0831754B2 JP2034651A JP3465190A JPH0831754B2 JP H0831754 B2 JPH0831754 B2 JP H0831754B2 JP 2034651 A JP2034651 A JP 2034651A JP 3465190 A JP3465190 A JP 3465190A JP H0831754 B2 JPH0831754 B2 JP H0831754B2
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harmonic
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phase adjusting
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元 豊嶋
幸夫 池田
直 高木
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は高効率半導体増幅器に関し、特に衛星通
信、地上マイクロ波通信等で使用する準マイクロ波・マ
イクロ波帯の高効率増幅器に関するものである。
[従来の技術] 第2図は例えばT.Nojima,S.Nishiki,「ハイエフィシ
ェンシー マイクロウエーブ ハーモニック リアクシ
ョン アンプリファイアー」IEEE.MTT−S ダイジェス
ト(“High EFFICIENCY Microwave Harmonic Reaction
Amplifier"IEEE.MTT−S Digest)1988 pp1007〜1010に
示された従来の高効率半導体増幅器の構成図である。図
において1は上記高効率半導体増幅器の入力端子、2は
その出力端子、3は上記入力端子1に受けたマイクロ波
信号を2分配する電力分配器、5,6はそれぞれ各分配出
力を増幅する第1,第2のFETで、これらの各FET5,6の入
力側には入力整合回路(図示せず)、出力側には出力整
合回路(図示せず)が配設されている。7a,7bはそれぞ
れ該FET5,6の後段に接続された基本波バンドパスフィル
タ、4は該両フィルタ7a,7bの出力を合成する電力合成
器である。
また8a,8bはそれぞれ上記第1,第2のFET5,6の後段に
接続された2倍波バンドパスフィルタ、9は該両フィル
タ8a,8bの出力間に接続された移相器である。
次に動作について説明する。
入力端子1から入力したマイクロ波は電力分配器3に
より2分配され、第1のFET5及び第2のFET6へ供給され
る。ここでは第1のFET5及び第2のFET6は効率を高める
ためにB級あるいはAB級に動作点を設定している。
この時第1のFET5及び第2のFET6の出力中の基本波成
分は、基本波のみを通過して2倍波を遮断する基本波バ
ンドパスフィルタ7a,7bを経て、電力合成器4で合成さ
れ、出力端子2に出力される。
また第1のFET5の出力中の2倍波成分は、2倍波のみ
を通過し基本波を遮断する2倍波バンドパスフィルタ8
a、移相器9及びフィルタ8bを経て、第2のFET6へ注入
される。同様に第2のFET6の出力中の2倍波成分もフィ
ルタ8b、移相器9及びフィルタ8aを介して第1のFET5へ
注入される。移相器9を調整することにより2倍波注入
位相を最適とすると、増幅器の効率は向上する。
[発明が解決しようとする課題] 従来の高効率半導体増幅器は以上のように構成されて
いるので、4つのバンドパスフィルタを必要とし、部品
点数が増大するという問題点がある。また、一方のFET
の2倍波出力を他方のFETへ注入する2倍波注入経路が
2つのバンドパスフィルタ及び移相器で構成されるた
め、2倍波注入経路による2倍波の位相回転が大きく、
増幅効率の向上する帯域が狭くなる等の問題点があっ
た。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、部品点数を少なくして小形にできるととも
に、増幅効率の向上する帯域を広くすることができる高
効率半導体増幅器を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る高効率半導体増幅器は、入力端子にマ
イクロ波信号を受け、これを増幅して出力端子に出力す
る高効率半導体増幅器において、上記入力端子に接続さ
れ、マイクロ波信号を2分配して出力する電力分配手段
と、それぞれ上記各分配出力を増幅する第1、第2の増
幅素子と、それぞれ上記各増幅素子の出力に接続される
第1、第2の2倍波位相調整用線路と、上記各増幅素子
の出力に上記第1、第2の2倍波位相調整用線路を介し
て接続され、上記各増幅素子の出力を合成する電力合成
手段と、該電力合成手段の出力と上記出力端子との間に
接続され、基本周波数で直列共振するインダクタとキャ
パシタでなるブランチと、このブランチに並列に接続さ
れた容量値が上記キャパシタの約1/3のキャパシタでな
るブランチとからなり、基本波に対しては通過特性を有
し、2倍波に対しては開放となるフィルタ回路とを備
え、上記第1、第2の増幅素子間に形成され、上記第
1、第2の2倍波位相調整用線路と、上記電力合成手段
とを有する2倍波注入経路の上記第1、第2の2倍波位
相調整用線路の線路長を2倍波注入位相を最適化するよ
う設定したものである。
[作用] この発明においては、基本波に通過特性を有し、2倍
波に対しては開放となるフィルタ回路を電力合成手段の
出力側に設け、一方の増幅素子の出力の2倍波成分を他
方の増幅素子へ注入するための2倍波注入経路を、各増
幅素子の出力整合回路、2倍波位相調整用線路、及び電
力合成手段より構成したので、従来2つ必要であった基
本波バンドパスフィルタ及び、従来2つ必要であった2
倍波バンドパスフィルタを不要にすることができ、これ
により部品点数の削減、装置の小形化を図ることができ
る。
また2倍波注入経路に2倍波バンドパスフィルルタを
用いていないため、2倍波の位相回転を小さくでき、こ
れにより増幅効率の向上する帯域を広くすることができ
る。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図は本発明の一実施例による高効率半導体増幅器
を示すブロック構成図であり、図において第2図と同一
符号は同一または相当部分を示す。10a,10bは第1,第2
のFET(増幅素子)の入力側に設けられた入力整合回
路、11a,11bはそれぞれ該FET5,6の出力側に接続された
出力整合回路である。ここで、上記入力整合回路10a,10
bは基本波についてインピーダンス整合を行い、また出
力整合回路11は基本波及び2倍波についてインピーダン
ス整合を行なうものとする。
また12a,12bはそれぞれ上記出力整合回路11a,11bと電
力合成器(電力合成手段)4との間の電送線路を構成す
る2倍波位相調整用線路で、ここでは基本波に対し通過
特性を有し、2倍波に対しては開放となるフィルタ回路
16は上記電力合成器4の出力と出力端子2との間に設け
られている。
次に動作について説明する。
入力端子1から入力したマイクロ波は電力分配器3に
より2分配され第1のFET5及び第2のFET6に供給され
る。ここで第1のFET5、第2のFET6は従来と同様効率を
高めるためにB級あるいはAB級に動作点数を設定してい
る。
今、第1図において、フィルタ回路16を構成するイン
ダクタ13をL、キャパシタ14,15をC1,C2とすると、フィ
ルタ回路のインピーダンスZは、 である。ここでC1,C2の関係を とすると、基本周波数ωにおけるフィルタ回路16のイ
ンピーダンスZω0及び2倍波周波数2ωにおけるフ
ィルタ回路16のインピーダンスZ2ω0は次式で与えら
れる。
ω0=0 Z2ω0=∞ (4) 以上より第1のFET5及び第2のFETの出力の基本波成
分は上記出力整合回路11a,11b、及び2倍波位相調整用
線路12a,12bを経て、電力合成器4で合成され、インダ
クタ13とキャパシタ14,15で構成されるフィルタ回路16
を通過し、出力端子4に出力される。また第1のFET5の
出力中の2倍波成分は出力整合回路11a,11b、2倍波位
相調整用線路12a,12b、電力合成器4で構成される2倍
波注入経路を経て第2のFET6へ注入される。第2のFET6
の出力中の2倍波成分についても同様にして第1のFET5
へ注入される。
そして、上記のようにフィルタ回路16で反射され2倍
波注入経路を経て第1のFET5および第2のFET6へ注入さ
れた2倍波成分が再度各FETで増幅されたときに出力さ
れる基本波成分が、入力端子1から入力したマイクロ波
がFETで増幅されたときに出力される基本波成分と適当
な位相関係で合成されて出力端子2から出力されるよう
に、2倍波位相調整用線路12a,12bの線路長を調整する
ことにより2倍波注入位相を最適化すると、増幅器の効
率は向上する。
このように本実施例では、基本波バンドパスフィルタ
7を電力合成器4の出力側に設け、一方のFET5あるいは
6の出力の2倍波成分を他方のFET6あるいは5へ注入す
る2波注入経路を、出力整合回路11a,11b、2倍波位相
調整用線路12a,12b、及び電力合成器4で構成したの
で、従来2つ必要であった基本波バンドパスフィルタ及
び従来2つ必要であった2倍波バンドパスフィルタは不
要となり、部品点数の削減、小形化を図ることができ
る。
また2倍波注入経路に2倍波バンドパスフィルタを用
いていないため、2倍波の位相回転を小さく抑えること
ができ、増幅器の効率の向上する帯域を広くすることが
できる。
さらに、フィルタ回路16を構成するキャパシタ14,15
は直流阻止コンデンサの作用も有している。
[発明の効果] 以上のように、この発明に係わる高効率半導体増幅器
によれば、入力マイクロ波信号を2分配し、該分配出力
を第1,第2の増幅素子により増幅する回路構成に加え、
各増幅出力を合成する電力合成手段を上記各増幅素子に
それぞれ第1,第2の2倍波位相調整用線路を介して接続
し、該電力合成手段の出力側に基本波に対し通過特性を
有し、2倍波に対しては開放となるフィルタ回路を設
け、増幅素子相互間で出力の2倍波成分を注入するため
の2倍波注入経路と、上記第1、第2の2倍波位相調整
用線路と、上記電力合成手段とを備えて構成したので、
部品点数を少なくして装置の小形化を図ることができる
とともに、2倍波の位相回転を小さくして、増幅器の効
率が向上する帯域を広くすることができる。
また、フィルタ回路を構成するキャパシタによって直
流分を阻止することができるため、特に直流阻止用コン
デンサを入れる必要がなくなり装置の小形化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による高効率半導体増幅器
の構成図、第2図は従来の高効率半導体増幅器の構成図
である。 図において、(1)は入力端子、(2)は出力端子、
(3)は電力分配器(電力分配手段)、(4)は電力合
成器(電力合成手段)、(5),(6)は第1,第2のFE
T(増幅素子)、(7)は基本波バンドパスフィルタ
(低域通過フィルタ)(12a),(12b)は2倍波位相調
整用線路、(16)はインダンクタ(13)、キャパシタ
(14),(15)とで構成されるフィルタ回路である。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子にマイクロ波信号を受け、これを
    増幅して出力端子に出力する高効率半導体増幅器におい
    て、上記入力端子に接続され、マイクロ波信号を2分配
    して出力する電力分配手段と、それぞれ上記各分配出力
    を増幅する第1、第2の増幅素子と、それぞれ上記各増
    幅素子の出力に接続される第1、第2の2倍波位相調整
    用線路と、上記各増幅素子の出力に上記第1、第2の2
    倍波位相調整用線路を介して接続され、上記各増幅素子
    の出力を合成する電力合成手段と、該電力合成手段の出
    力と上記出力端子との間に接続され、基本周波数で直列
    共振するインダクタとキャパシタでなるブランチと、こ
    のブランチに並列に接続された容量値が上記キャパシタ
    の約1/3のキャパシタでなるブランチとからなり、基本
    波に対しては通過特性を有し、2倍波に対しては開放と
    なるフィルタ回路とを備え、上記第1、第2の増幅素子
    間に形成され、上記第1、第2の2倍波位相調整用線路
    と、上記電力合成手段とを有する2倍波注入経路の上記
    第1、第2の2倍波位相調整用線路の線路長を2倍波注
    入位相を最適化するよう設定したことを特徴とする高効
    率半導体増幅器。
JP2034651A 1990-02-15 1990-02-15 高効率半導体増幅器 Expired - Lifetime JPH0831754B2 (ja)

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JPH03238908A JPH03238908A (ja) 1991-10-24
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WO2006006244A1 (ja) * 2004-07-14 2006-01-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 高出力増幅器
CN108683412A (zh) * 2018-04-11 2018-10-19 杭州电子科技大学 一种应用于异相功率放大系统的多路功率合成电路

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JPS6282804A (ja) * 1985-10-08 1987-04-16 Nec Corp 電力増幅装置
JPH01206709A (ja) * 1988-02-12 1989-08-18 Fujitsu Ltd マイクロ波ミリ波増幅器

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