JPH08316496A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH08316496A
JPH08316496A JP7118646A JP11864695A JPH08316496A JP H08316496 A JPH08316496 A JP H08316496A JP 7118646 A JP7118646 A JP 7118646A JP 11864695 A JP11864695 A JP 11864695A JP H08316496 A JPH08316496 A JP H08316496A
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bonding
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Fumio Obara
文雄 小原
Shinji Yoshihara
晋二 吉原
Takashi Kurahashi
崇 倉橋
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】保護キャップを有する半導体装置を容易に製造
する。 【構成】シリコンウェハ27の表面に可動ゲートMOS
トランジスタが形成されている。シリコンウェハ27の
表面においてトランジスタに対し空隙をもって覆うキャ
ップを設けるためのキャップ形成用シリコンウェハ24
を用意し、シリコンウェハ24におけるトランジスタの
形成領域の周囲に対応する領域に、樹脂を主成分とする
接着剤あるいは低融点ガラスよりなる接合材22を塗布
する。このとき、スクリーン印刷法により所望の位置に
塗布する。シリコンウェハ27とシリコンウェハ24と
を接合材22にて接合する。ウェハ27を各チップ毎に
ダイシングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機能素子を覆う保護
キャップを有する半導体装置の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体加速度センサやマイクロダ
イヤフラム圧力センサ等においては、シリコンチップ上
に可動部(振動部)を有し、可動部(振動部)の変位に
より加速度や圧力等の物理量を電気信号に変換して取り
出すようになっている。又、このような半導体装置にお
いて、可動部(振動部)を保護するために可動部をキャ
ップにて覆うことが行われている(例えば、特開平5−
326702号公報等)。このキャップにてウェハから
チップにダイシングカットする際の水圧や水流から可動
部(振動部)を保護することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
キャップを備えた半導体装置において量産性に優れた製
造技術が求められているにもかかわらず、その手法等は
確立されていないのが現状である。
【0004】そこで、この発明の目的は、保護キャップ
を有する半導体装置を容易に製造することができる半導
体装置の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体基板の表面に機能素子が形成されるととも
に、半導体基板の表面において機能素子に対し空隙をも
って覆うキャップが設けられた半導体装置の製造方法で
あって、キャップ形成用ウェハにおける前記機能素子の
形成領域の周囲に対応する領域に、樹脂を主成分とする
接着剤または低融点ガラスよりなる接合材を塗布する第
1工程と、機能素子形成用の半導体ウェハとキャップ形
成用ウェハとを前記接合材にて接合する第2工程と、前
記半導体ウェハを各チップ毎にダイシングする第3工程
とを備えた半導体装置の製造方法をその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明での前記第1工程が、接合材をスクリーン印刷法
により所望の位置に塗布する工程を含む半導体装置の製
造方法をその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明での前記キャップは機能素子の形成領域の周囲に
対応する部位に脚部を有し、前記第1工程が、前記脚部
の先端面に前記接合材を塗布する工程を含む半導体装置
の製造方法をその要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明での前記第1工程が、前記脚部の先端面を接合材
に接触させることにより脚部の先端面に接合材を転写に
て塗布する工程を含む半導体装置の製造方法をその要旨
とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明での前記脚部の先端面に凹部が設けられ、前記第
1工程が、前記凹部を含めた脚部の先端面に接合材を塗
布する工程を含む半導体装置の製造方法をその要旨とす
る。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明での前記第2工程が、前記キャップ形成用ウェハ
と半導体ウェハとの接合部の外周部にコーティング材を
配置する工程を含む半導体装置の製造方法をその要旨と
する。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の発明での前記第2工程が、前記キャップ形成用ウェハ
と半導体ウェハとにより形成される空間に吸湿剤を配置
する工程を含む半導体装置の製造方法をその要旨とす
る。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の発明での前記キャップ形成用ウェハをウェハ支持部材
に接着して、キャップ形成用ウェハに対し各チップ毎の
キャップに区画形成するための切り込みを入れ、キャッ
プ形成用ウェハと半導体ウェハとを接合した後に、キャ
ップ形成用ウェハからウェハ支持部材を分離してキャッ
プ形成用ウェハの不要部を除去する工程を含む半導体装
置の製造方法をその要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、第1工程によ
り、キャップ形成用ウェハにおける機能素子の形成領域
の周囲に対応する領域に、樹脂を主成分とする接着剤ま
たは低融点ガラスよりなる接合材が塗布され、第2工程
により、機能素子形成用の半導体ウェハとキャップ形成
用ウェハとが接合材にて接合される。第3工程により、
半導体ウェハが各チップ毎にダイシングされる。
【0014】このように、キャップ形成用ウェハに対し
樹脂を主成分とする接着剤または低融点ガラスよりなる
接合材を一括で塗布し、この接合材にて半導体ウェハと
キャップ形成用ウェハとを接合したので、通常の半導体
製造技術を用いて機能素子を覆う保護キャップを有する
半導体装置が容易に製造される。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、第1工程において接合材が
スクリーン印刷法により所望の位置に塗布される。つま
り、スクリーン印刷法により容易に接合材が塗布され
る。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、第1工程において、キャッ
プの脚部が機能素子の形成領域の周囲に対応する部位に
位置し、この脚部の先端面に接合材が塗布される。この
脚部によりキャップ形成用ウェハと半導体ウェハとが対
向する面の距離を長くとることができ、キャップ形成用
ウェハのダイシングがやりやすくなる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加え、第1工程において、キャッ
プ形成用ウェハにおける脚部の先端面を接合材に接触さ
せることにより脚部の先端面に接合材が転写にて塗布さ
れる。このように、スタンプ法により容易に接合材が塗
布される。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加え、第1工程において、キャッ
プ形成用ウェハにおける脚部の先端面の凹部を含めた脚
部の先端面に接合材が塗布される。この凹部により接合
面積が増加し、より強固に接合される。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、第2工程において、キャッ
プ形成用ウェハと半導体ウェハとの接合部の外周部にコ
ーティング材が配置される。その結果、キャップの内部
が防湿される。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、第2工程において、キャッ
プ形成用ウェハと半導体ウェハとにより形成される空間
に吸湿剤が配置される。その結果、キャップの内部が防
湿される。
【0021】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、キャップ形成用ウェハがウ
ェハ支持部材に接着されて、キャップ形成用ウェハに対
し各チップ毎のキャップに区画形成するための切り込み
を入れ、キャップ形成用ウェハと半導体ウェハとを接合
した後に、キャップ形成用ウェハからウェハ支持部材を
分離してキャップ形成用ウェハの不要部が飛散すること
なく確実に除去される。
【0022】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を半導体加速度センサに
具体化した第1実施例を図面に従って説明する。
【0023】図1は、本実施例の可動ゲートMOSトラ
ンジスタ型加速度センサの平面図を示す。又、図2には
図1のA−A断面を示し、図3には図1のB−B断面を
示す。
【0024】半導体基板としてのP型シリコン基板1上
にはフィールド酸化膜2が形成されるとともにその上に
窒化シリコン膜3が形成されている。又、P型シリコン
基板1上には、フィールド酸化膜2および窒化シリコン
膜3の無い長方形状の領域4が形成されている。又、領
域4におけるP型シリコン基板1の上にはゲート絶縁膜
5が形成されている。窒化シリコン膜3の上には、領域
4を架設するように両持ち梁構造の可動ゲート電極6が
配置されている。この可動ゲート電極6は帯状にて直線
的に延びるポリシリコン薄膜よりなる。又、フィールド
酸化膜2および窒化シリコン膜3よりP型シリコン基板
1と可動ゲート電極6とが絶縁されている。
【0025】図3において、P型シリコン基板1上にお
ける可動ゲート電極6の両側には不純物拡散層からなる
固定ソース電極7と固定ドレイン電極8が形成され、こ
の電極7,8はP型シリコン基板1にイオン注入等によ
りN型不純物を導入することにより形成されたものであ
る。
【0026】図2に示すように、P型シリコン基板1に
はN型不純物拡散領域9が延設され、N型不純物拡散領
域9はアルミ10により可動ゲート電極6と接続される
とともにアルミ配線11と電気的に接続されている。ア
ルミ配線11の他端部はアルミパッド(電極パッド)1
2として窒化シリコン膜3およびシリコン酸化膜16か
ら露出している。又、図3に示すように、P型シリコン
基板1にはN型不純物拡散領域13が延設され、N型不
純物拡散領域13は固定ソース電極7と接続されるとと
もにアルミ配線14と電気的に接続されている。アルミ
配線14の他端部はアルミパッド(電極パッド)15と
して窒化シリコン膜3およびシリコン酸化膜16から露
出している。さらに、P型シリコン基板1にはN型不純
物拡散領域17が延設され、N型不純物拡散領域17は
固定ドレイン電極8と接続されるとともにアルミ配線1
8と電気的に接続されている。アルミ配線18の他端部
はアルミパッド(電極パッド)19として窒化シリコン
膜3およびシリコン酸化膜16から露出している。
【0027】尚、可動ゲート電極6以外の領域について
はシリコン酸化膜16の上に最終保護膜としてさらにシ
リコン窒化膜を積層する場合が多い。そして、アルミパ
ッド12,15,19はボンディングワイヤにて外部の
電子回路と接続されている。
【0028】図3に示すように、P型シリコン基板1に
おける固定ソース電極7と固定ドレイン電極8との間に
は、反転層20が形成され、同反転層20はシリコン基
板1と可動ゲート電極(両持ち梁)6との間に電圧を印
加することにより生じたものである。
【0029】そして、加速度検出の際には、可動ゲート
電極6とシリコン基板1との間に電圧をかけると、反転
層20が形成され、固定ソース電極7と固定ドレイン電
極8との間に電流が流れる。そして、本加速度センサが
加速度を受けて、図3中に示すZ方向(基板表面に垂直
な方向)に可動ゲート電極6が変化した場合には電界強
度の変化によって反転層20のキャリア濃度が増大し電
流(ドレイン電流)が増大する。このように、本加速度
センサは、シリコン基板1の表面に機能素子としてのセ
ンサ素子(可動ゲートMOSトランジスタ)が形成さ
れ、電流量の増減で加速度を検出することができる。
【0030】キャップ21は四角形状のシリコン基板よ
りなる。キャップ21の材質はシリコンを用いている
が、ガラス、セラミクス、樹脂等、後工程での熱処理温
度に耐えうる材料で素子への汚染等の問題のないものあ
ればよく、コストや耐環境性を考慮して選定する。シリ
コンは、耐湿性が確保しやすく、ウェハとして比較的低
コストで安定して供給されるものである。尚、キャップ
を透明にしたい場合には合成石英ガラスが適している。
【0031】キャップ21の下面に接合層22が設けら
れている。接合層22は、帯状をなし、かつ、環状(よ
り詳しくは、四角環状)に配置されている。接合層22
は、樹脂を主成分とする接着剤を接合材として用い、必
要に応じてスペーサとして球状の粒子(樹脂やシリカ等
の粒子)を混入する。スペーサの混入により接合層22
の高さを安定させる効果が期待できる。この場合、透湿
性の小さい材料の粒子(例えばシリカ)を混入すること
により接着剤分を低減し、耐湿性の点で有利になる。
【0032】そして、シリコン酸化膜16の上に、接合
層22を介してキャップ21が接合されている。又、接
合層22の外側における接合層22の周辺にアルミパッ
ド(電極パッド)12,15,19が配置されている。
尚、センサ素子(可動ゲートMOSトランジスタ)とパ
ッド12,15,19の間の領域には制御回路等が形成
されているが図では省略してある。
【0033】このように、シリコン基板1に対し接合層
22を介してキャップ21を接合することにより、シリ
コン基板1の表面においてキャップ21内の空隙23に
センサ素子(可動ゲートMOSトランジスタ)が封止さ
れた構造となっている。
【0034】次に、キャップ21による封止構造の形成
工程を、図4〜図10に基づいて説明する。まず、図4
に示すように、キャップ形成用シリコンウェハ24を用
意し、シリコンウェハ24をウェハ支持部材としてのダ
イシング用粘着シート25に貼り付ける(接着する)。
ダイシング用粘着シート25は変形しにくいタイプ(ノ
ンエキスパンドタイプ)を用いることが望ましい。
【0035】そして、図5に示すように、キャップ形成
用シリコンウェハ24に対し、所望のキャップサイズと
なるように図中符号26で示す位置でダイシングカット
(フルカット)する。つまり、各チップ毎のキャップに
区画形成するための切り込みを入れる。この切断箇所を
図11においてCで示す。キャップサイズは機能素子形
成領域を保護するのに必要最小限のサイズである。
【0036】尚、本実施例のように、キャップとしてシ
リコンウェハを用いた場合には接合する相手基板がシリ
コンであるため熱膨張による応力を小さく抑えることが
でき、信頼性の点で有利となる。ここで、キャップ形成
用シリコンウェハ24は機能素子(センサ素子等)が形
成されているシリコンウェハと同サイズのものを用い
る。
【0037】次に、図6に示すように、ダイシングカッ
トしたキャップ形成用シリコンウェハ24に対し、接合
層となる接合材22をスクリーン印刷で形成(塗布)す
る。より詳しくは、相手チップの接合すべき箇所に対応
させて図11に示すように機能素子形成領域の周囲に接
合材22を形成する。接合材22は機能素子形成ウェハ
の各チップの機能素子部を囲うような位置に図12に示
すようにウェハ24の全面に印刷する。接合材22の線
幅は、100〜300μm程度、膜厚は5〜十数μm程
度が適当である。この接合材(接着剤)22にはガス発
生が少なく、素子汚染のおそれがなく、低吸水性、低透
湿性の材料が望ましく、例えばエポキシ系の接着剤や高
分子系熱可塑性接着剤が用いられる。高分子系熱可塑性
接着剤の場合は必要に応じた熱処理を施し、予め溶剤を
とばしてから接合する。
【0038】次に、図7に示すように、キャップ形成用
シリコンウェハ24に対し、センサ素子が形成された機
能素子形成用シリコンウェハ(半導体ウェハ)27を、
機能素子(可動ゲート電極)が接合材22の内側に配置
されるように位置合わせしてキャップ形成用シリコンウ
ェハ24にマウントし、接合材22にて接合する。この
場合、ウェハ面内の各チップで良好な接着を確保するた
め適度な加重、加熱処理を施す。この際、キャップの自
重程度から数g/mm2 程度の加重を加えることにより
十分接着することができ、そのため下地へダメージを与
えることはなく、接合材の形成位置もセンサチップ側の
保護膜(図2,3でのシリコン酸化膜16)上であれば
特に制約を受けることがなく設計上の自由度が高い。
【0039】この状態の断面詳細図を図13に示す。位
置合わせの方法としては、キャップ形成用シリコンウェ
ハ24を予め図14に示すように機能素子形成用シリコ
ンウェハ27のダイシングラインに相当する部位に対し
てX,Y方向それぞれにダイシングカットにより基準ラ
インを形成する。このラインを基準にして機能素子形成
用シリコンウェハ27のダイシングラインとを位置合わ
せしてキャップ形成用シリコンウェハ24を機能素子形
成用シリコンウェハ27にマウントし、接着する。又、
パターン認識機構を有するマウンタを用いればキャップ
形成用シリコンウェハ24および機能素子形成用シリコ
ンウェハ27のそれぞれにマークを設けて容易に位置合
わせすることが可能である。マウント精度としては±十
数μm以下であれば十分である。
【0040】又、ウェハ接合の際に2枚のウェハの接合
を真空雰囲気下または不活性ガス雰囲気下または一定圧
力下で行うことにより、キャップ内を真空雰囲気または
不活性ガス雰囲気または一定圧力にすることができる。
つまり、キャップとシリコンウェハとが接合層を介して
気密性の高い状態で接合されているので、キャップ内の
圧力を固定できる(例えば、真空封止が可能となる)。
より詳しくは、密閉構造とすることができるためキャッ
プ内を真空に保ち、センサ感度を良好に保つことができ
る。あるいは、キャップ内を不活性ガスで満たして劣化
を防止したり、キャップ内部を一定の圧力として圧力セ
ンサに具体化した場合の基準圧力が得られる。
【0041】次に、図8に示すように、機能素子形成用
シリコンウェハ27の裏面にダイシング用粘着シート2
8を貼り付け、キャップ形成用シリコンウェハ24の不
要部24a(図7に示す)をダイシング用粘着シート2
5とともに引き剥がす。つまり、キャップ形成用シリコ
ンウェハ24からダイシング用粘着シート25を分離し
てキャップ形成用シリコンウェハ24の不要部24aを
除去する。このようにして、キャップ形成用シリコンウ
ェハ24の不要部24aを飛散させることなく確実に除
去できる。
【0042】そして、図9に示すように、機能素子形成
用シリコンウェハ27をスクライブラインの位置29で
ダイシングカットし、ダイシング用粘着シート28を剥
がして図10に示すように、チップに分割する。
【0043】ダイシングの際には水流や水圧が加わる
が、外力から保護する必要のある機能素子(梁構造を有
するセンサ素子等)がキャップ21により保護される。
機能素子形成用シリコンウェハ27のダイシングの際の
断面詳細図を図15に示す。このようにキャップ21に
より保護したチップは通常の保護膜付きICチップと同
様に図16に示すような樹脂モールド型パッケージに収
納することが可能となる。
【0044】このような樹脂パッケージでは使用環境に
よっては樹脂を通して湿気が浸入し、さらに接合層(接
着層)22を通して空隙23に湿気が浸入し、機能素子
(センサ)に結露することで素子特性を劣化させるおそ
れがある。このような不具合を回避するために、図17
に示すようにコーティング材としての耐湿コート層30
により接合部(接着部)の外周部を被覆してもよい。耐
湿コート法としてはポリパラキシレン樹脂を使用した化
学蒸着(CVD)によるコーティング技術等を用いれば
よい。蒸着の場合はアルミパッド(電極パッド)31に
ワイヤボンドした後に実施することになる。
【0045】又、耐湿コート(30)の代わりに、吸湿
材をコーティングしてもよい。ここで、吸湿材としては
ペースト状のものが供給されている(シリコンゴムにシ
リカゲルを混入したものや高分子系熱可塑性樹脂に吸湿
材を混ぜたもの等)のでディスペンサーで接合層22の
周囲に塗布して、図17,18に示すような形態で実施
する。図18において、コーティング材としての吸湿コ
ート層を符号32で示す。
【0046】又、図19に示すように、キャップ21の
下面、即ち、機能素子と対向する面に吸湿剤33を塗布
してもよい。この場合、図4〜図10の工程では接合層
22となる接着剤をスクリーン印刷する前において、キ
ャップ形成用シリコンウェハと機能素子形成用シリコン
ウェハとにより形成される空間に吸湿剤33を配置すべ
くスクリーン印刷し、溶剤の揮発処理を実施する。塗布
量としては、使用環境における透湿量を吸収するに十分
な量を塗布する。
【0047】この場合の樹脂パッケージとしては図20
に示すような形態になる。又、簡単には樹脂パッケージ
でなく、耐湿性の高いセラミックパッケージに収納する
ことで湿気の侵入防止対策を図ることもできる。
【0048】このように本実施例では、キャップ形成用
シリコンウェハ24におけるセンサ素子(機能素子)の
形成領域の周囲に対応する領域に、樹脂を主成分とする
接着剤よりなる接合材22を塗布し(第1工程)、セン
サ素子が形成されたシリコンウェハ27(半導体ウェ
ハ)とキャップ形成用シリコンウェハ24とを接合材2
2にて接合し(第2工程)、シリコンウェハ27を各チ
ップ毎にダイシングした(第3工程)。よって、キャッ
プ形成用シリコンウェハ24に対し接合材22を一括で
塗布し、この接合材22にてシリコンウェハ27とキャ
ップ形成用シリコンウェハ24とを接合したので、通常
の半導体製造技術を用いてセンサ素子を覆うキャップ2
1を有する半導体装置が容易に製造される。つまり、接
着剤をスクリーン印刷(あるいは後述するスタンプ法)
による転写で大面積のウェハ全面に渡って簡易な工程で
接合層を形成できるため低コストで表面マイクロ加工し
た機能素子を保護するためのキャップを接着することが
でき、キャップ材料を選ばずに接合層を形成できるため
汎用性が高い。
【0049】より詳しくは、保護キャップを個別に各チ
ップに接合すると、スループットが低くなるが、これが
改善される。つまり、キャップ形成用シリコンウェハを
一括接合および一括切断することにより、極めて低コス
トな保護キャップの形成が可能となる。即ち、センサ素
子の保護キャップとなるウェハ側に個々のセンサ素子を
囲むように接着剤を印刷して形成した接合層により、セ
ンサ素子を形成したシリコンウェハ全面にキャップとな
るウェハを一括接合し、センサ素子部を被覆するのに十
分な領域を残してキャップウェハをダイシングカットで
切断して、個々のセンサ素子部に保護キャップを効率的
に形成することができる。
【0050】又、接合の際に大きな加重を必要とせず、
下地へのダメージも心配する必要がない他、下地チップ
の保護膜の上であればどこでも接着してよく、多少の位
置ズレも許容でき、限定条件が少ない。
【0051】さらに、キャップに通気性のない材料でコ
ーティングすれば気密封止が可能であるので保護する機
能素子(例えばセンサ)の性能を劣化させることなく信
頼性の高い封止構造とすることができる。この場合、図
20に示すような樹脂封止パッケージを用いても十分信
頼性を確保できるので低コストで可動部を持つセンサ等
の実装を可能とする。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0052】本実施例は、図4〜図10に示した製造方
法の代わりに、図21〜図24に示す工程フローにて製
造するものである。図22に示すように、キャップ形成
用シリコンウェハ34をダイシング用粘着シート35に
貼り付け、キャップ形成用シリコンウェハ34に対し、
所望のキャップサイズとなるように符号36の位置でダ
イシングカット(フルカット)する。そして、キャップ
形成用シリコンウェハ34の裏面にダイシング用粘着シ
ート35を介して支持用ウェハ37を貼り付ける。さら
に、図22に示すように、キャップ形成用シリコンウェ
ハ34に対し、接合材22をスクリーン印刷等で形成す
る。
【0053】次に、図23に示すように、キャップ形成
用シリコンウェハ34に対し機能素子形成用シリコンウ
ェハ38を接着する。そして、図24に示すように、機
能素子形成用シリコンウェハ38をスクライブラインの
位置39でダイシングカットしチップに分割する。
【0054】このように本実施例では、キャップ形成用
シリコンウェハ34をダイシングする際にキャップ形成
用シリコンウェハ34に支持用ウェハ37を貼り付けて
いる。よって、ダイシング用粘着シート35だけでは取
り扱いに注意を要するが支持用ウェハ37があることで
ハンドリングが容易になる。この場合、ダイシング用粘
着シート35の代わりに樹脂系の接着剤を用いてもよ
い。尚、接着剤は加熱することで接着力が低下するよう
な特性のものを用いる(例えば熱可塑性樹脂等)。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0055】本実施例の半導体加速度センサを図25に
示す。キャップ40には脚部41が設けられ、この脚部
41がシリコン基板1と接合されている。つまり、機能
素子の形成領域の周囲に対応する部位に脚部41が形成
された構造となっている。そして、この脚部41を設け
ることにより多様なキャップ形成工程が考えられるよう
になる。
【0056】図26〜図29に具体的な工程フローを示
す。図26に示すように、キャップ材としてSi(10
0)面ウェハ42を用意し、図27に示すように、シリ
コン酸化膜をパターニングマスクとしてアルカリ性エッ
チング液による異方性エッチングにより脚部41を形成
する。この手法は、ダイヤフラム型圧力センサ等の製造
によく用いられている手法である。尚、脚部41の形状
は四角環状となるようにマスクパターンを設計し、その
幅は第1実施例と同様に100〜300μm程度にす
る。
【0057】そして、脚部41の底面(先端面)に接合
材(接着剤)22を塗布する。接合材(接着剤)22の
接着強度として1000g/mm2 程度は十分得られる
ので後工程のダイシングカットでの外力(水流や水圧)
に対して十分な強度を確保することができる。又、脚部
41を形成した本実施例では、脚部41の先端面を接合
材22に接触させることにより脚部41の先端面に接合
材22を転写にて塗布する。いわゆるスタンプ方式で接
合材(接着剤)22を脚部41の底部に転写する。この
ように、スタンプ方式にて容易に接合材22を塗布する
ことができる。その後、必要に応じて熱処理を施す(高
分子系熱可塑性接着剤の場合)。
【0058】次に、図28に示すように、第1実施例と
同様に位置合わせをしてキャップ形成用シリコンウェハ
42を機能素子形成用シリコンウェハ43にマウント
し、接着する。このように複数のチップにウェハごとキ
ャップ形成用シリコンウェハ42を一括接合した後、図
29に示すように、キャップ形成用シリコンウェハ42
を必要部分だけ残して切断除去する。キャップ形成用シ
リコンウェハ42は第1実施例と同様に図11(平面
図)に示す箇所で切断する。
【0059】キャップ形成用シリコンウェハ42を切断
する場合のダイシングカット時の断面模式図を図30に
示す。キャップ形成用シリコンウェハ42の切断位置
は、図30において符号44で示す位置であるが、この
時、ダイシングソーの刃がシリコンウェハ43の表面を
傷つけないように注意することが必要である。このため
に脚部41が重要な役割をする。即ち、ダイシングソー
のウェハ固定ステージの平面度やダイシング用粘着シー
トの厚みバラツキやシリコンウェハの厚みバラツキおよ
びプロセスマージンを考慮すると、6インチ径のシリコ
ンウェハの場合、脚部41と接合層22を併せた長さを
90μm程度以上とする。つまり、脚部41によりキャ
ップ形成用シリコンウェハ42の底面とシリコンウェハ
43の上面との距離を長くとることができ、キャップ形
成用シリコンウェハ42のダイシングを行う上で有利と
なる。
【0060】さらに、キャップ形成用シリコンウェハ4
2の切断を行った後において、不要部(図29で42a
で示す)を除去し、ダイシングカット位置45で示す機
能素子形成用シリコンウェハ43のスクライブラインを
ダイシングカットする。その結果、図25のように個々
のチップに分割される。
【0061】尚、キャップ形成用シリコンウェハ42を
ダイシングカットする際にウェハエッジ部においてウェ
ハが振動して接合部が剥離するあるいはダイシングソー
の刃が破損する等の不具合が生じる場合にはキャップ形
成用シリコンウェハ42の周辺部に図31に示すような
周辺固定層46を設ければよい。
【0062】又、図32に示すように、キャップ形成用
シリコンウェハ42における脚部41の表面に凹部47
を形成し、この凹部47を含めた脚部41の先端面に接
合材(接着剤)22を塗布して凹部47により接着面積
を増大させ、より強固な接着強度を得るようにしてもよ
い。又、この凹部47により、流動性のある接着剤(例
えばエポキシ系樹脂)の場合には接着時の接着剤のはみ
出しを抑制することが可能となる。この凹部47は脚部
41の形成のためのエッチング時において同時に容易に
形成することができる。
【0063】又、キャップ形成用シリコンウェハ42を
切断する際に分離された不要部のチップが飛散してキャ
ップの欠け(チッピング)や下地へのダメージを引き起
こすような場合には、例えば一ラインおきにハーフカッ
トして不要部となるチップを完全に分離しないように
し、ダイシングカット後に不要部の除去を実施する。
【0064】又、キャップ40に脚部41を設けた本実
施例において、第1実施例において図19を用いて説明
したように、キャップ40の下面(機能素子と対向する
面)に吸湿剤33を塗布する場合には、ディスペンス法
により各キャップ毎に吸湿剤33を塗布し、溶剤の揮発
処理をする。 (第4実施例)次に、第4実施例を第3実施例との相違
点を中心に説明する。
【0065】脚部41を設けたキャップ40を有する半
導体加速度センサの製造方法を、図33〜図38を用い
て説明する。図33に示すように、キャップ形成用シリ
コンウェハ48を用意し、図34に示すように、脚部4
1を形成し、図35に示すように接着層49にて支持用
ウェハ50と接着し、図36に示すようにキャップ形成
用シリコンウェハ48を符号51の位置にてダイシング
する。そして、図37に示すように、接合材22(接着
剤)を介して機能素子形成用シリコンウェハ52と接合
する。さらに、図38に示すように、機能素子形成用シ
リコンウェハ52を符号53の位置でダイシングし、各
チップに分割する。
【0066】支持用ウェハ50は必要に応じて設ければ
よく、支持用ウェハ50を用いた場合には第2実施例で
述べたようにウェハのハンドリングが容易になる。又、
キャップ40に脚部41が付いているため接合材22
(接着剤)はスタンプ法により転写する。脚部41を形
成する工程は実施例1,2に比較して増えるがスタンプ
法による転写で接着剤をキャップの脚部41に塗布する
ことができるためスクリーン印刷法に比較して印刷機が
不要である点や印刷時の位置合わせが不要であったり、
印刷ムラといったトラブルを回避しやすいという利点が
ある。又、脚部41があるため機能素子(可動部)とキ
ャップ下面との間のスペースを十分とることが可能とな
るため接合層の厚みを必要最小限にすることができるよ
うになるため耐湿性の点でも利点がある。
【0067】これらの工程により形成した保護キャップ
付き機能素子チップは前述の実施例と同様に図16,2
0のような形態で樹脂封止パッケージに収納するか耐湿
性のよい中空パッケージに収納される。 (第5実施例)次に、第5実施例を上記各実施例との相
違点を中心に説明する。
【0068】本実施例では、接合材として樹脂系の接着
剤の代わりに低融点ガラス(ガラス粉末を混練したぺー
スト)を用いている。この場合には透湿率が極めて低い
ため耐湿性の確保が容易である。低融点ガラスには熱処
理温度が450℃以下のものを選ぶことができ、大きな
加重を加えることなく接合できるため素子特性にダメー
ジを与えることなく、キャップ封着することができる。
低融点ガラス(ガラス粉末を混練したぺースト)の塗布
にはスクリーン印刷か、キャップに脚部を設けた場合に
はスタンプ方式を用いる。耐熱性の高いダイシングシー
ト(例えばシート基材をポリイミドとし、接着剤はシリ
コン系のものとする)を用いれば、図4〜図10に示す
ようにしてキャップを接合することも可能である。又、
図21〜24の工程か図26〜29、図33〜38の工
程によってもキャップ接合することが可能である。これ
らの工程により形成した保護キャップ付き機能素子チッ
プは前述の実施例と同様に図16のような形態で樹脂封
止パッケージに収納するか、中空パッケージに収納す
る。
【0069】この発明は上記各実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、半導体加速度センサの他にも、マイ
クロダイヤフラム圧力センサなどSiチップ上に可動部
(振動部)を有する半導体装置に具体化したり、さら
に、接触子等を備えた装置に具体化できる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、容易に保護キャップを有する半導体装置を
製造することができる優れた効果を発揮する。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、容易に接合材を塗布するこ
とができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、キャップ形成用ウェハのダ
イシングを容易に行うことができる。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加え、容易に接合材を塗布するこ
とができる。請求項5に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加え、より強固に接合することが
できる。
【0073】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、キャップの内部の防湿を図
ることができる。請求項7に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加え、キャップの内部の防湿
を図ることができる。
【0074】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、キャップ形成用ウェハの不
要部を飛散することなく確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半導体装置の平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断面
図。
【図5】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断面
図。
【図6】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断面
図。
【図7】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断面
図。
【図8】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断面
図。
【図9】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断面
図。
【図10】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図11】ウェハの平面図。
【図12】ウェハの平面図。
【図13】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図14】ウェハの平面図。
【図15】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図16】樹脂モールドした状態での断面図。
【図17】第1実施例の応用例の半導体装置の断面図。
【図18】第1実施例の応用例の半導体装置の断面図。
【図19】第1実施例の応用例の半導体装置の断面図。
【図20】樹脂モールドした状態での断面図。
【図21】第2実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図22】第2実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図23】第2実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図24】第2実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図25】第3実施例の半導体装置の断面図。
【図26】第3実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図27】第3実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図28】第3実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図29】第3実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図30】第3実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図31】ウェハの平面図。
【図32】第3実施例の応用例の半導体装置の断面図。
【図33】第4実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図34】第4実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図35】第4実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図36】第4実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図37】第4実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【図38】第4実施例の半導体装置の製造工程を示す断
面図。
【符号の説明】
1…半導体基板としてのシリコン基板、21…キャッ
プ、22…接合層および接合材、23…空隙、24…キ
ャップ形成用シリコンウェハ、25…ウェハ支持部材と
してのダイシング用粘着シート、27…半導体ウェハと
してのシリコンウェハ、30…コーティング材としての
耐湿コート層、32…コーティング材としての吸湿コー
ト層、33…吸湿剤、40…キャップ、41…脚部、4
7…凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に機能素子が形成され
    るとともに、半導体基板の表面において機能素子に対し
    空隙をもって覆うキャップが設けられた半導体装置の製
    造方法であって、 キャップ形成用ウェハにおける前記機能素子の形成領域
    の周囲に対応する領域に、樹脂を主成分とする接着剤ま
    たは低融点ガラスよりなる接合材を塗布する第1工程
    と、 機能素子形成用の半導体ウェハとキャップ形成用ウェハ
    とを前記接合材にて接合する第2工程と、 前記半導体ウェハを各チップ毎にダイシングする第3工
    程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程は接合材をスクリーン印刷
    法により所望の位置に塗布する工程を含むものである請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記キャップは機能素子の形成領域の周
    囲に対応する部位に脚部を有し、前記第1工程は、前記
    脚部の先端面に前記接合材を塗布する工程を含むもので
    ある請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程は、前記脚部の先端面を接
    合材に接触させることにより脚部の先端面に接合材を転
    写にて塗布する工程を含むものである請求項3に記載の
    半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記脚部の先端面に凹部が設けられ、前
    記第1工程は、前記凹部を含めた脚部の先端面に接合材
    を塗布する工程を含むものである請求項3に記載の半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2工程は、前記キャップ形成用ウ
    ェハと半導体ウェハとの接合部の外周部にコーティング
    材を配置する工程を含むものである請求項1に記載の半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2工程は、前記キャップ形成用ウ
    ェハと半導体ウェハとにより形成される空間に吸湿剤を
    配置する工程を含むものである請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記キャップ形成用ウェハをウェハ支持
    部材に接着して、キャップ形成用ウェハに対し各チップ
    毎のキャップに区画形成するための切り込みを入れ、キ
    ャップ形成用ウェハと半導体ウェハとを接合した後に、
    キャップ形成用ウェハからウェハ支持部材を分離してキ
    ャップ形成用ウェハの不要部を除去する工程を含む請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
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