JPH08316379A - ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンク

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JPH08316379A
JPH08316379A JP7140092A JP14009295A JPH08316379A JP H08316379 A JPH08316379 A JP H08316379A JP 7140092 A JP7140092 A JP 7140092A JP 14009295 A JP14009295 A JP 14009295A JP H08316379 A JPH08316379 A JP H08316379A
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base plate
fin
heat sink
fin plate
fastening
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JP7140092A
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Atsushi Terada
厚 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、熱伝導性が向上したヒートシンク
組み立て方法及びヒートシクを提供することにある。 【構成】 ベース板とその上に複数のフィン板材を嵌合
して組み立てられるヒートシンクの組み立て方法におい
て、前記フィン板材及び前記ベース板の締結部に互いに
所定の間隔をおいて配置された嵌合用の複数の突条部を
形成し、前記フィンの突条部部分を前記ベース板の突条
部部分に圧入して締結して組み立てるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートシンク組み立て方
法及びヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイリスタ、パワートランジスタ
等の発熱素子用の強制空冷式ヒートシンクは、押出し技
術の制約上いかに理論上冷却効率はフィンの総面積及び
風量に影響されるとしながらも、ベース板上のフインの
間隔とフィン自体の厚みをその技術に制約されてしまう
為、押し出し技術のみに頼るヒートシンクは、軽量でか
つ冷却効率のよい製品を製造するのは困難であった。
【0003】この欠点を補うため、押出し技術にロー付
技術を合体させることによりフィン間隔及びその総面積
を増加させることができたが、ロー付け技術は炉を使用
するため大規模な設備投資をしなければならなかった。
また、ロー付け技術は外観上接合されたかの様に見えて
も、接合面はボイドが構成される場合もあり、その接合
は十分なものでなかった、これを補う為、押し出された
ベース材とフインのカシメによる接合などが試みられて
いるが、ベース及びフィンとなる押し出し材は切削され
た材料と異なり図面通り精密な寸法をたもつことは困難
であるため生産制約を受けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
欠点を解消したヒートシンク組み立て方法及びヒートシ
ンクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒートシン
クの組み立て方法は、ベース板とその上に複数のフィン
板材を嵌合して組み立てられるヒートシンクの組み立て
方法において、前記フィン板材及び前記ベース板の締結
部に互いに所定の間隔をおいて配置された嵌合用の複数
の突条部を形成し、前記フィン板材及び前記ベース板の
突条部部分が圧入により締結され組み立てるものであ
る。
【0006】また、本発明に係るヒートシンクの組み立
て方法は、さらに、一方の締結部に所定の間隔を置いて
複数の小突条部を形成し、前記フィン及び前記ベース板
の嵌合用突条部部分の圧入時に、前記小突条部が圧力に
より圧縮されて他方の締結部にカシメ付けられ、圧入時
におけるフィン板材とベース板の圧入締結を保持するよ
うに組み立てるものである。
【0007】また、本発明によるヒートシンクは、ベー
ス板とその上に複数のフィン板材を嵌合して組み立てら
れるヒートシンクにおいて、前記フィン板材及び前記ベ
ース板の締結部に互いに所定の間隔をおいて配置された
複数の突条部を形成し、前記フィン及び前記ベース板の
突条部部分が圧入により締結されているものである。
【0008】また、本発明によるヒートシンクは、さら
に、一方の締結部に所定の間隔を置いて複数の小突条部
を形成し、前記フィン及び前記ベース板の嵌合用突条部
部分の圧入時に、前記小突条部が圧力により圧縮されて
他方の締結部にカシメ付けられるものである。
【0009】また、本発明によるヒートシンクは、前記
フィン板材またはベース板のどちらか一方または双方に
おいて、突条部が第1の位置決め部と第1のカシメ部と
からなり、前記位置決め部とカシメ部は一方または双方
が所定の角度を持っており、圧入時にこの角度により前
記フィン板材と前記ベース板間に応力が発生して前記フ
ィン板材及びベース板の締結をさらに確実なものにする
ことができる。
【0010】
【作用】フィン板材及びベース板の各締結部に互いに所
定の間隔をおいて配置された嵌合用の複数の突条部を形
成し、フィン板材の突条部とベース板の突条部が、それ
ぞれ突条部間に形成される突条部の幅より小さい幅の溝
に圧入されることにより突条部同士が締結されて組み立
てられ、双方の密着性が増加し熱伝導性が向上する。
【0011】また、ベース板の締結部には突条部の間に
所定の間隔を置いて小突条部が設けられ、この小突条部
が、前記フィン及び前記ベース板の嵌合用突条部部分の
圧入時に、圧力により圧縮されて他方の締結部にカシメ
付けられるため、フィン板材とベース板の締結における
内部応力を保持してフィン板材とベース板の締結をさら
に確実なものにすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明が適用されるヒートシンク
の一実施例の斜視図、図2はフィン板材とベース板の結
合状態を示す部分図、図3はフィン板材の正面図、図4
はフィン板材及びベース板の締結部の拡大図、図5はフ
ィン板材及びベース板の締結部の詳細図である。図にお
いて、1は発熱素子(図示しない)を取り付ける面11
を有するベース板、2はベース板1の発熱素子取付面1
1と対向する面12に取り付けられ、発熱素子の熱を風
などの接触により冷却させる面を持つフィン板材であ
る。ベース板1及びフィン板材2は、熱伝導の高い材料
例えばアルミ材による押し出し材で構成されている。フ
ィン板材2は、図3に示すように、一端にベース板1に
締結するための締結部となる突条部2aと3つの小室に
なるように仕切られた側板2b1及び2b2とを有して
放熱フィンを構成し、ヒートシンクの所定の放熱特性を
得るために、ベース板1に複数個連結して取り付けられ
る。
【0013】各フィン板材2の端部の突条部2aは、所
定の幅w1を有し、先端側の位置決め部2a1と根本側
のカシメ部2a2で構成され、位置決め部2a1は垂直
方向に延出し、カシメ部2a2は垂直方向に対してわず
かな角度θだけ傾けられて形成されている。位置決め部
2a1の先端は丸状に形成されている。また、各突条部
2a間の間隔dに対して幅w1は同一かまたはわずかに
大きめになっている。
【0014】一方、ベース板1の取付面12には、フィ
ン板材2に締結するための締結部として、フィン板材2
の突条部2aに対応する突条部1aが形成されている。
この突条部1aは、フィン板材2の突条部2aと同様
に、所定の幅w1を有し、先端側の位置決め部1a1と
根本側のカシメ部1a2で構成され、垂直に延出して形
成されている。位置決め部1a1の先端は丸状に形成さ
れている。また、各突条部1aは、各突条部2a間の間
隔と同じ間隔dとなるように配置されており、この間隔
dに対して各突条部1aの幅w1は同一かまたはわずか
に大きめになっている。
【0015】ベース板1の位置決め部1a1及びフィン
板材2の位置決め部2a1は、締結時のフィン板材2の
上方またはベース板1の下方からの圧力を確実にフィン
板材とベース板の締結に変換するため、フィン板材2を
ベース板1に嵌合する際の直角度を保つ役割を行なう。
【0016】次に、上記構成のヒートシンクの組み立て
方法について説明する。組み立て前において、アルミ押
し出し材からなるフィン板材2の表面及びベース板1の
表面は酸化されてある程度の厚さの酸化膜が形成されて
いる。組み立て時、例えば汎用油圧プレス等と簡単な治
具とを併用することにより、各フィン板材2の端部の突
条部2a部分をベース板1の各突条部1a部分に短時間
に数十トンの圧力を加えて圧入する。
【0017】フィン板材2をベース板1に圧入する際、
各突条部1a及び2a間の間隔dは、上記のように寸法
交差上各突条部1a及び2aの幅w1と同じまたはやや
小さめに作られており、かつ位置決め部1a1及び2a
1の先端は丸状に形成されているため、フィン板材2上
方から大きな押圧力を加えると、フィン板材2の各突条
部2aの位置決め部2a1がまずベース板1の各突条部
1aの位置決め部1a1間の隙間に入り込み、次いでカ
シメ部1a2間の隙間に入り込む。この時、フィン板材
2の突条部2aのカシメ部2a2は垂直方向に対してわ
ずかな角度θだけ傾けられて形成されているので、それ
らの間に入り込んだベース板1の突条部1aの位置決め
部1a1は、カシメ部2a2の傾きに合せて角度が変化
しながらカシメ部2a2間に嵌合する。この時、突条部
1a及び2aの幅w1は、それらの間の間隔dと同じか
またはdよりわずかに大きいので、突条部1a及び2a
の外表面同志の間に「カジリ」と呼ばれる作用が生じ
る。
【0018】すなわち、フィン板材2の突条部2aの外
表面とベース板1の突条部1aの外表面が接触してそれ
らの間に摩擦力を生じ、この摩擦力のため、突条部1a
及び2aの外表面上に形成されている酸化膜が互いに剥
ぎ取られてカジリが起き、突条部1a及び2aの位置決
め部1a1とカシメ部2a2、及び位置決め部2a1と
カシメ部1a2は互いに非常に密着した接合状態とな
る。したがって、突条部1a及び2aの密着接合によ
り、フィン板材2とベース板1の間の熱伝導性及び通電
性が非常に良くなる。また、双方の接合部分は、圧入の
ために垂直方向に加えられた圧力でその接触面水平方向
に応力を生じ締結をより確実なものにする。
【0019】また、位置決め部1a1は、圧入の際、カ
シメ部2a2の角度θにより垂直方向に対し強制的に曲
げられるので、これらの部分で加工硬化を生じ、それに
よりベース板1とフィン板材2の締結をより確実なもの
にする。発熱素子から発生した熱は、ベース板1から上
記のように接合されたフィン板材2とベース板1の接合
面を介してフィン板材2に送られ、フィン板材2は、ヒ
ートシンクに取りつけられたファン(図示しない)の風
によりベース板1から伝わる熱を奪いさる働きを行な
う。
【0020】なお、フィン板材2とベース板1のカジリ
作用による接合が上記に説明した通りであれば問題はな
いが、フィン板材2とベース板1が押し出し材の場合、
切削材と異なり押し出し時における歪みなどがあるの
で、フィン板材2とベース板1のカジリ作用による接合
が安定して構成されないことがある。この場合は、フィ
ン板材2及びベース板1の接合部分先端の強制的に曲げ
られる部分(すなわち位置決め部1a1)で塑性変形に
基づく加工硬化が起き、これがフィン板材2のベース板
1への固定力(フィン板材2とベース板1の接合力=熱
伝導性)となる。つまり、この部分は、生産品の寸法の
バラツキによるヒートシンク性能のばらつきをカバーす
る役割をなす。また、突条部の外表面に生じた酸化面が
厚くて十分なカジリの状態に移行できない場合において
も、加えられる圧力により生じる接合面の応力が熱伝導
を向上させることができる。
【0021】また、フィン板材2とベース板1は、圧入
時の突条部部分でのカジリ作用による接合状態となる
が、圧入前にワイヤブラシ等を用いて予め接合部分すな
わち突条部の外表面の酸化膜を除去する前工程を実施し
ても良い。すなわち、本発明は、カジリ作用によって突
条部の外表面の酸化膜が剥ぎ取られるので、本来、前記
の前工程は不要となり組み立て工程の簡略化、コストの
低減となる効果があるのだが、カジリ作用による酸化膜
の剥ぎ取りが不十分な場合などにおいて前記の前工程を
実施することもできる。また、上記の例では、突条部の
位置決め部の先端は丸状に形成されているが、これに限
らず先細のクサビ状その他の適宜な形状とすることがで
きる。
【0022】次に、図6は、本発明が適用されるヒート
シンクのフィン板材及びベース板の締結部の変形例を示
す。各フィン板材2の端部の突条部20aは、所定の幅
d1を有し、先端部20a1と根本部20a2で構成さ
れ、根本部20a2は垂直方向に延出し、先端部20a
1は垂直方向に対してわずかな角度θ1だけ傾けられて
形成されている。先端部20a1の先端は丸状に形成さ
れている。一方、ベース板1の取付面12には、フィン
板材2の突条部20aに対応する凹条部10aが形成さ
れている。この凹条部10aは、フィン板材2の突条部
20aの幅d1よりわずかに小さい幅d2を有し、取付
面12に垂直な方向に対して、角度θ2だけ傾いてスト
レートに形成されている。角度θ2は角度θ1より大き
く設定されている。凹条部10aの深さは突条部20a
の長さに対応しており、凹条部10aの底は突条部20
aの先端の形状に合せてある。
【0023】組み立て時、例えば汎用油圧プレス等と簡
単な治具とを併用することにより、各フィン板材2の突
条部20a部分をベース板1の凹突条部10a部分に短
時間に数十トンの圧力を加えて圧入する。フィン板材2
をベース板1に圧入する際、フィン板材2の突条部20
aの幅d1は、上記のようにベース板1の凹条部10a
の幅d2よりやや大きめに作られており、かつ突条部2
0aの先端部20a1の先端は丸状に形成されているた
め、フィン板材2上方から大きな押圧力を加えると、フ
ィン板材2の各突条部20aの先端部20a1がベース
板1の各凹条部10aに入り込む。この時、凹条部10
aは垂直方向に対して角度θ2だけ傾けられて形成され
ているので、入り込んだフィン板材2の突条部2aの先
端部20a1及び根本部20a2は、凹条部10aの傾
きθ2に合せて角度が変化しながら嵌合する。
【0024】この時、突条部20aの幅d1は、凹条部
の幅d2より大きめに形成されているので、突条部20
aの外表面と凹条部10aの内表面の間に「カジリ」と
呼ばれる作用が生じる。すなわち、フィン板材2の突条
部20aの外表面とベース板1の凹条部10aの内表面
が接触してそれらの間に摩擦力を生じ、この摩擦力のた
め、突条部2aの外表面上及び凹条部10aの内表面上
に形成されている酸化膜が互いに剥ぎ取られてカジリが
起き非常に密着した接合状態となる。したがって、突条
部20aと凹条部10aの密着接合により、フィン板材
2とベース板1の間の熱伝導性及び通電性が非常に良く
なる。
【0025】また、双方の接合部分は、圧入のために垂
直方向に加えられた圧力でその接触面水平方向に応力を
生じ締結をより確実なものにする。また、フィン板材2
の突条部20aの先端部20a1は、圧入の際、ベース
板1の凹条部10aの角度θ2により、これらの部分に
おいて垂直方向に対し強制的に曲げられるので、加工硬
化を生じ、それによりベース板1とフィン板材2の締結
をより確実なものにする。
【0026】次に、図7は、本発明が適用されるヒート
シンクのフィン板材及びベース板の締結部の他の変形例
であり、(A)は締結前の状態、(B)は締結後の状態
を示す。各フィン板材2の一方の端部に形成された締結
部2Aの下端には、垂直方向にストレートな形状の突条
部40が形成されている。この突条部40は、所定の幅
d1を有し、先端が丸状に形成されている。一方、ベー
ス板1の取付面12には、フィン板材2の突条部40に
対応する凹条部30が形成されている。この凹条部30
は、フィン板材2の突条部40の幅d1よりわずかに小
さい幅d2を有し、取付面12に垂直な方向に対して角
度θ3だけ傾いて曲げられた弓形状に形成されている。
凹条部30の深さは突条部40の長さに対応しており、
凹条部30の底は突条部40の先端の形状に合せてあ
る。また、取付面12には、凹条部30の両側に小突条
部50が間隔D2を置いて形成されており、その先端部
50aは凹状になっている。このベース板1の小突条部
50の間隔D2は、フィン板材2の締結部2Aが入るよ
うに締結部2Aの幅D1よりわずかに大きくなってい
る。
【0027】組み立て時、例えば汎用油圧プレス等と簡
単な治具とを併用することにより、各フィン板材2の突
条部40をベース板1の凹条部30に短時間に数十トン
の圧力を加えて圧入する。フィン板材2をベース板1に
圧入する際、フィン板材2の突条部40の幅d1は、ベ
ース板1の凹条部30の幅d2よりやや大きめに作られ
ており、かつ突条部40の先端は丸状に形成されている
ため、フィン板材2上方から大きな押圧力を加えると、
フィン板材2の各突条部40の先端がベース板1の各凹
条部30に入り込む。この時、凹条部30は垂直方向に
対して角度θ2だけ傾けられて形成されているので、入
り込んだフィン板材2の突条部40は、凹条部30の傾
きθ2に合せて角度が変化しながら嵌合する。
【0028】この時、突条部40の幅d1は、凹条部3
0の幅d2より大きめに形成されているので、突条部4
0の外表面と凹条部30の内表面の間に「カジリ」と呼
ばれる作用が生じる。すなわち、フィン板材2の突条部
40の外表面とベース板1の凹条部30の内表面が接触
してそれらの間に摩擦力を生じ、この摩擦力のため、突
条部40の外表面上及び凹条部30の内表面上に形成さ
れている酸化膜が互いに剥ぎ取られてカジリが起き非常
に密着した接合状態となる。したがって、突条部40と
凹条部40の密着接合により、フィン板材2とベース板
1の間の熱伝導性及び通電性が非常に良くなる。
【0029】また、双方の接合部分は、圧入のために垂
直方向に加えられた圧力でその接触面水平方向に応力を
生じ締結をより確実なものにする。また、フィン板材2
の突条部40は、圧入の際、ベース板1の凹条部30の
弓形状に応じて強制的に曲げられるので加工硬化を生
じ、それによりベース板1とフィン板材2の締結をより
確実なものにする。
【0030】さらに、フィン板材2をベース板1に圧入
した後、ベース板1の取付面12上に形成された小突条
部50がカシメ治具(図示しない)の圧力により圧縮さ
れ、その先端部50aがフィン板材2の締結部2Aの端
部にカシメ付けられる。したがって、このカシメ付けに
よって、フィン板材2とベース板1の締結における内部
応力を保持し、フィン板材2とベース板1の締結をさら
に確実なものにすることができる。
【0031】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限らず、種々の変形を行なう
ことができる。例えば、図4において、ベース板1の突
条部の形状をフィン板材2の突条部の形状と同じ形状に
したり、ベース板1の突条部の間に図7に示したカシメ
用の小突条部を設けたりすることができる。また、図6
において、フィン板材2側に突条部を形成すると共にベ
ース板材側に凹条部を形成したが、反対にフィン板材2
側に凹条部を形成すると共にベース板材側に突条部を形
成することもできる。また、図7において、ベース板の
凹条部を取付面12に対して垂直な方向にストレートな
形状にしても良い。また、上記各実施例において、突条
部及び凹条部の形状及び個数は、圧入時に加えられる圧
力の大きさに応じて適宜変更することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によるヒートシンクの組み立て方
法によれば、ロー付け用の設備や、カシメを行う高価な
専用機械を必要とせず、汎用油圧プレス等と簡単な治具
とを併用することで、容易に製造できる。
【0033】また、本発明によるヒートシンクによれ
ば、ベース板とフィン板材部分の接合面を嵌合の際に互
いに強く擦り合わせ、その酸化面を剥取ることにより互
いの新生面がカジリによる接合状態にし、その熱伝導性
を高めることができる。
【0034】また、押し出し技術及び熱処理工程をも考
慮し、酸化面が厚くて十分に新生面を構成できない場
合、また押し出し精度が多少変化した場合などの多様な
状況変化においても、フィン板材とベース板の締結をよ
り確実なものとすることはできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるヒートシンクの一実施例の
斜視図。
【図2】フィン板材とベース板の結合状態を示す部分
図。
【図3】フィン板材の正面図。
【図4】フィン板材及びベース板の突条部の拡大図。
【図5】(A)はフィン板材の突条部の詳細図、(B)
はベース板の突条部の詳細図。
【図6】フィン板材及びベース板の締結部の変形例。
【図7】フィン板材及びベース板の締結部の他の変形
例。
【符号の説明】
1 ベース板 1a 突条部 1a1 位置決め部 1a2 カシメ部 2 フィン板材 2a 突条部 2a1 位置決め部 2a2 カシメ部 10a 凹条部 20a 突条部 20a1 先端部 20a2 根本部 2A 締結部 30 凹条部 40 突条部 50 小突条部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース板とその上に複数のフィン板材を
    嵌合して組み立てられるヒートシンクの組み立て方法に
    おいて、前記フィン板材及び前記ベース板の締結部に互
    いに所定の間隔をおいて配置された嵌合用の複数の突条
    部を形成し、前記フィンの突条部部分を前記ベース板の
    突条部部分に圧入して締結することを特徴とするヒート
    シンクの組み立て方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、さらに、
    一方の締結部に所定の間隔を置いて複数の小突条部を形
    成し、前記フィン及び前記ベース板の嵌合用突条部部分
    の圧入時に、前記小突条部が圧力により圧縮されて他方
    の締結部にカシメ付けられ、圧入時におけるフィン板材
    とベース板の圧入締結を保持するように組み立てること
    を特徴とするヒートシンクの組み立て方法。
  3. 【請求項3】 ベース板とその上に複数のフィン板材を
    嵌合して組み立てられるヒートシンクにおいて、前記フ
    ィン板材及び前記ベース板の締結部に互いに所定の間隔
    をおいて配置された嵌合用の複数の突条部を形成し、前
    記フィンの突条部部分を前記ベース板の突条部部分に圧
    入して締結することを特徴とするヒートシンク。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のヒートシンクにおいて、
    さらに、一方の締結部に所定の間隔を置いて複数の小突
    条部を形成し、前記フィン及び前記ベース板の嵌合用突
    条部部分の圧入時に、前記小突条部が圧力により圧縮さ
    れて他方の締結部にカシメ付けられることを特徴とする
    ヒートシンク。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のヒートシンクに
    おいて、前記フィン板材またはベース板のどちらか一方
    または両方において、突条部は第1の位置決め部と第1
    のカシメ部とからなり、前記位置決め部とカシメ部は一
    方または双方が所定の角度を持っており、前記フィン板
    材及び前記ベース板の圧入時にこの角度により生じる応
    力およびカジリにより前記フィン板材及びベース板の締
    結を高めることができるヒートシンク。
JP7140092A 1995-04-19 1995-05-16 ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンク Pending JPH08316379A (ja)

Priority Applications (4)

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JP2008066501A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Nec Corp 放熱装置および無線機
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JP2011222606A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Mitsubishi Electric Corp ヒートシンク及びヒートシンク一体型パワーモジュール
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