JPH0621282A - ヒートシンク及びその製造方法 - Google Patents

ヒートシンク及びその製造方法

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JPH0621282A
JPH0621282A JP19270192A JP19270192A JPH0621282A JP H0621282 A JPH0621282 A JP H0621282A JP 19270192 A JP19270192 A JP 19270192A JP 19270192 A JP19270192 A JP 19270192A JP H0621282 A JPH0621282 A JP H0621282A
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heat sink
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groove
pressing
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Harumoto Kumagai
晴元 熊谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない構成部材で両面使用可能な熱交換率の
高いヒートシンクを提供すると共に、その製造を容易に
する。 【構成】 伝熱性を有する矩形枠状のヒートシンク本体
2の対向する内壁面に適宜間隔をおいて複数の溝条3を
形成する。対向する溝条3内にフィン5を嵌合すると共
に、溝条3の突壁部4をかしめ結合する。この場合、ヒ
ートシンク本体2の対向する溝条3内にフィン5を嵌合
した後、隣接する溝条3間に、溝条3に沿って押圧治具
を移動することにより、溝条3の突壁部4をフィン側に
圧潰してフィン5をかしめることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体デバイ
スの製造に使用される強制空冷用のヒートシンク及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のヒートシンクとして、図
8に示すように、伝熱性を有するアルミニウムあるいは
アルミニウム合金製の基板aに列設された複数の溝条b
にアルミニウムあるいはアルミニウム合金製のフィンc
を嵌合固定し、フィンcの他端側に蓋dを差込んで、蓋
dと基板aとをねじeをもって側板fにて固定した構造
のものが知られている。このヒートシンクを製造する方
法として、基板aに列設された溝条b内にフィンcを嵌
合した後、溝条bの突壁部をかしめてフィンcと基板と
を固定する方法が知られている(特公平1−12571
号公報参照)。
【0003】また、別のヒートシンクとして、図9に示
すように、一対の伝熱性基板a,aの対向面に両端を折
曲したフィンcをろう付けした構造のものも知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者す
なわち、図8に示すヒートシンクは、フィンcの一端と
基板aとがかしめ結合される構造であるため、片面冷却
専用としてしか使用することができず、熱交換率が低下
するという問題があり、また、基板aとフィンcの他に
蓋d、側板f及びねじe等の部品が必要となるので、構
成部材が多くなり組立に手間を要するという問題があっ
た。この問題を解決する手段として、蓋dとフィンcと
をかしめ結合する方法が考えられるが、かしめ結合する
ためには、プレス装置に取付けられる押圧治具が挿入さ
れるための開放部が存在しなければならないため、フィ
ンの両端をかしる結合することは困難である。
【0005】一方、後者すなわち図9に示すヒートシン
クは両面冷却用に使用することができ、熱交換率の向上
を図ることができるが、フィンの両端の折曲部と基板a
とを当接させた状態でろう付けするため、設備費がかか
り、コストが嵩むという問題がある。また、フィンcの
両端に折曲部を設けて基板aにろう付けするため、フィ
ンc,c間のピッチを狭小にすることができず、熱交換
率が低下するという問題もある。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、少ない構成部材で両面使用可能な熱交換率の高いヒ
ートシンクを提供すると共に、その製造を容易にしたヒ
ートシンクの製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1のヒートシンクは、伝熱性を有する
矩形枠状のヒートシンク本体の対向する内壁面に適宜間
隔をおいて複数の溝条を形成し、対向する上記溝条内に
フィンを嵌合すると共に、溝条の突壁部をかしめ結合し
てなるものである。
【0008】また、この発明の第2のヒートシンクの製
造方法は、伝熱性を有する矩形枠状をなし、かつ対向す
る内壁面に適宜間隔をおいて複数の溝条を列設したヒー
トシンク本体を用意し、上記ヒートシンク本体の対向す
る溝条内にフィンを嵌合した後、隣接する溝条間に、溝
条に沿って押圧治具を移動することにより、上記溝条の
突壁部をフィン側に圧潰して上記フィンをかしめるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0009】この発明において、上記押圧治具の移動方
向は、例えばヒートシンク本体とフィンに向って押す方
向や引く方向、あるいは往復動させるものの他、溝条間
(具体的にはフィン間)に配設された押圧治具を溝条の
底に向って押圧するものなど任意でよい。この場合、押
圧治具を溝条の底に向って押圧する方法として、片側の
溝条間に配設された押圧治具を押圧して一方側の突壁部
を圧潰した後、他方側の突壁部を圧潰してもよく、ある
いは、両側の溝条間に配設された押圧治具を同時に溝条
の底方向に押圧して両側の突壁部を同時に圧潰してもよ
い。
【0010】
【作用】上記のように構成されるこの発明のヒートシン
クによれば、矩形枠状のヒートシンク本体の対向する面
に列設された溝条にフィンをかしめ結合することによ
り、ヒートシンク本体の両側面を使用に供することがで
き、熱交換率を高めることができる。
【0011】また、ヒートシンク本体の対向する溝条内
にフィンを嵌合した後、隣接する溝条間に、溝条に沿っ
て押圧治具を移動することにより、溝条の突壁部をフィ
ン側に圧潰してフィンをかしめることができ、複数のフ
ィンと溝条とを同時にかしめることができる。
【0012】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
【0013】図1はこの発明のヒートシンクの正面図、
図2はその要部の拡大断面図が示されている。
【0014】この発明のヒートシンク1は、伝熱性を有
する矩形枠状のヒートシンク本体2と、このヒートシン
ク本体2の対向する上下の内壁面に適宜間隔をおいて列
設された複数の溝条3にかしめ結合されるフィン5とで
構成されている。
【0015】この場合、ヒートシンク本体2は、例えば
アルミニウムあるいはアルミニウム合金製の中空矩形状
の押出形材にて形成されており、押出成形と同時に上下
の対向面にそれぞれ溝条3を列設してなる。また、フィ
ン5は、ヒートシンク本体2と同様に伝熱性を有するア
ルミニウムあるいはアルミニウム合金製の板材にて形成
されている。この場合、溝条3の幅を1.2mm、溝条3
の中心間距離を5mm、フィン5の厚みを1mmとすること
ができ、可及的にフィン5の間隔を狭めて多数のフィン
5をヒートシンク本体2内に組込むことができ、熱交換
率の向上を図ることができる。
【0016】上記のように構成されるヒートシンク1を
製造するには、まず、上記のように形成されたヒートシ
ンク本体2を用意し、このヒートシンク本体2の対向す
る溝条3にフィン5の両端を嵌合する。そして、図2に
想像線で示すように、隣接する溝条3,3間に、溝条3
に沿って押圧治具6を移動することにより、溝条3の突
壁部4をフィン側に圧潰してフィン5をかしめることが
できる。したがって、ヒートシンク本体2の溝条3に嵌
合された全てのフィン5を同時にかしめ結合することが
できる。
【0017】この場合、上記押圧治具6は、図2に示す
ように、図示しないプレス装置に連結されて溝条3に嵌
合されたフィン5,5間の隙間内に挿入される連結板7
と、この連結板7の両端に固着される鋼球8とで構成さ
れる。このように構成される押圧治具6をプレス装置に
よってフィン5,5間に挿入することにより、鋼球5が
溝条3の突壁部4をフィン側に圧潰して、突壁部4をフ
ィン5の側面に密着させることができ、面積を持たせて
フィン5をヒートシンク本体2にかしめ結合することが
できる。
【0018】なお、上記説明では、押圧治具6が連結板
7と鋼球8とで構成される場合について説明したが、必
ずしも押圧治具6はこのような構造である必要はなく、
例えば図3に示すように、連結板7の両端に固着される
チップ9の先端部に溝条3,3間のピッチより狭い幅の
ガイド部10を設け、チップ9の両端にかしめ用小鋼球
11,11を固着した構造としてもよく、あるいは、図
4に示すように、小鋼球11に変えて、チップ9の両側
に断面円弧状のかしめ用膨隆部12を一体に形成したも
のを使用してもよい。
【0019】また、上記実施例では、押圧治具6をヒー
トシンク本体2の溝条3内に嵌合されたフィン5,5間
に押し付ける場合について説明したが、押圧治具6に例
えばロープ等の索条を連結して、索条を巻き取ることに
より、引っ張って押圧治具6により溝条3の突壁部4を
フィン側に圧潰するようにしてもよい。また、押圧治具
6をプレス装置等によって往復動させることによって溝
条3の突壁部4を圧潰するようにしてもよい。
【0020】また、上記実施例では、押圧治具6をフィ
ン5,5間の開口側から挿入移動させる場合について説
明したが、別の方法として、例えば図5に示すように、
ヒートシンク本体2の溝条3内にフィン5を嵌合した
後、片側の溝条3,3間(具体的にはフィン5,5間)
に押圧治具6を配設し、そして、押圧治具6を溝条3の
底方向に向って移動させて片側の突壁部4を圧潰した
後、対向する他方側の突壁部4を同様に圧潰してもよ
い。更には、図6に示すように、両側の溝条3,3間に
押圧治具6を配設した後、両側に配設された押圧治具
6,6間に、例えば断面楕円形状の押圧体20を挿入し
(図6)、そして、押圧体20を90度回転(図6
)して押圧治具6を溝条3の底方向に移動させて、両
側の突壁部4を同時にフィン側に圧潰してもよい。この
場合、押圧体20を、図7に示すように、両側に配設さ
れた押圧治具6,6間に挿入される押圧基体21と、こ
の押圧基体21に対して出没可能に移動する一対の押圧
部22と、押圧部22を移動する油圧等の加圧源(図示
せず)にて形成することもできる。すなわち、押圧体2
0を押圧治具6,6間に挿入した後(図7)、押圧部
22を外方へ移動して(図7)、上記と同様に両側の
突壁部4を同時に圧潰してフィン5をかしめ結合するこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明のヒー
トシンク及びその製造方法は上記のように構成されてい
るので、以下のような効果が得られる。
【0022】1)請求項1記載のヒートシンクによれ
ば、矩形枠状のヒートシンク本体の対向する面に列設さ
れた溝条にフィンをかしめ結合してなるので、少ない構
成部材にてヒートシンク本体の両側面を使用に供するこ
とができ、熱交換率を高めることができる。
【0023】2)請求項2記載のヒートシンク製造方法
によれば、ヒートシンク本体の対向する溝条内にフィン
を嵌合した後、隣接する溝条間に、溝条に沿って押圧治
具を移動することにより、溝条の突壁部をフィン側に圧
潰してフィンをかしめることができので、大掛かりな設
備を必要とすることなく複数のフィンと溝条とを同時に
かしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒートシンクを示す正面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】この発明における押圧治具の一例を示す斜視図
である。
【図4】押圧治具の別の例を示す斜視図である。
【図5】押圧治具の別の圧潰態様を示す斜視図である。
【図6】押圧治具の更に別の圧潰態様を示す斜視図であ
る。
【図7】図6に示す圧潰態様の変形例を示す斜視図であ
る。
【図8】従来のヒートシンクを示す正面図である。
【図9】従来の別のヒートシンクを示す正面図である。
【符号の説明】
2 ヒートシンク本体 3 溝条 4 突壁部 5 フィン 6 押圧治具
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B21D 53/00 D 7047−4E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱性を有する矩形枠状のヒートシンク
    本体の対向する内壁面に適宜間隔をおいて複数の溝条を
    形成し、 対向する上記溝条内にフィンを嵌合すると共に、溝条の
    突壁部をかしめ結合してなることを特徴とするヒートシ
    ンク。
  2. 【請求項2】 伝熱性を有する矩形枠状をなし、かつ対
    向する内壁面に適宜間隔をおいて複数の溝条を列設した
    ヒートシンク本体を用意し、 上記ヒートシンク本体の対向する溝条内にフィンを嵌合
    した後、 隣接する溝条間に、溝条に沿って押圧治具を移動するこ
    とにより、上記溝条の突壁部をフィン側に圧潰して上記
    フィンをかしめるようにしたことを特徴とするヒートシ
    ンクの製造方法。
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