JPH08316336A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH08316336A
JPH08316336A JP7120133A JP12013395A JPH08316336A JP H08316336 A JPH08316336 A JP H08316336A JP 7120133 A JP7120133 A JP 7120133A JP 12013395 A JP12013395 A JP 12013395A JP H08316336 A JPH08316336 A JP H08316336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
doped polysilicon
forming
nitrogen
tungsten silicide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7120133A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Mizuhara
秀樹 水原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7120133A priority Critical patent/JPH08316336A/ja
Publication of JPH08316336A publication Critical patent/JPH08316336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トランジスタの閾値電圧の制御性を高め、動作
速度を向上させる。 【構成】P型単結晶シリコン基板1にNウェル領域2、
Pウェル領域3が形成され、その上にフィールド酸化膜
4およびゲート酸化膜15が形成されている。Nウェル
領域2にはゲート電極6とソース・ドレイン領域7とか
ら構成されるPMOSトランジスタ5が形成されてい
る。Pウェル領域3にはゲート電極9とソース・ドレイ
ン領域10とから構成されるNMOSトランジスタ8が
形成されている。各ゲート電極6,9は1本のWポリサ
イド配線11によって形成されている。Nウェル領域2
上に配置されたWポリサイド配線11は、P型のドープ
ドポリシコン膜12と、窒素が混入されたWシリサイド
膜13とから構成されている。Pウェル領域3上に配置
されたWポリサイド配線11は、N型のドープドポリシ
コン膜14と窒素が混入されたWシリサイド膜13とか
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置および半導体
装置の製造方法に係り、詳しくは、ポリサイド配線およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化および動作
の高速化に伴い、配線抵抗の低減がますます重要になっ
ている。それに伴い、従来から広く使用されていたポリ
シリコン配線は、より低抵抗なポリサイド配線に置き代
えられつつある。ポリサイド配線は、ドープドポリシリ
コン膜上にシリサイド膜を重ねた2層構造を成してい
る。ポリサイド配線が低抵抗なのは、シリサイドの抵抗
値がドープドポリシリコンに比べて数桁も低いためであ
る。また、ポリサイド配線をMOSトランジスタのゲー
ト電極(ゲート配線)に用いた場合には、仕事関数など
のMOS界面特性を決定するパラメータがポリシリコン
とほぼ同じであるため、ポリシリコン配線をゲート電極
に用いた場合と同じトランジスタ特性を得ることができ
る。
【0003】特に、ポリサイド配線の中でも、タングス
テンシリサイド(以下、Wシリサイドという)を用いた
ポリサイド配線(以下、Wポリサイド配線という)は、
PVD法だけでなくCVD法によっても形成可能なこと
から、盛んに研究が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリサイド配線の製造
工程には、ドープドポリシリコン膜中の不純物を活性化
させると共にシリサイド膜を結晶化させるための熱処理
など、ドープドポリシリコン膜に700℃以上の熱履歴
を与える工程が必要である。その700℃以上の熱履歴
により、ポリサイド配線に以下の問題が生じる。
【0005】700℃以上の熱履歴を与えると、ドー
プドポリシリコン膜中の不純物(ホウ素、ヒ素、リンな
ど)がシリサイド膜中に拡散し、ドープドポリシリコン
膜中の不純物濃度が低下する。その結果、ドープドポリ
シリコン膜が高抵抗化し、ポリサイド配線も高抵抗化し
てしまう。ドープドポリシリコン膜を低抵抗化するには
不純物のドーピング量を増やせばよい。しかし、不純物
のドーピング量を増やすと、ドープドポリシリコン膜の
表面が荒れてシリサイド膜との界面特性が劣化し、スル
ープットの低下を招く。
【0006】ポリサイド配線をMOSトランジスタの
ゲート電極に用いる場合、ドープドポリシリコン膜の導
電型はソース・ドレイン領域と同じにするのが望まし
い。これは、ドープドポリシリコン膜の導電型がソース
・ドレイン領域と異なる場合、仕事関数の関係上、閾値
電圧を最適な値に設定できなくなるためである。
【0007】従って、PMOSトランジスタのゲート電
極にはP型のドープドポリシリコン膜を用い、NMOS
トランジスタのゲート電極にはN型のドープドポリシリ
コン膜を用いるのが望ましい。
【0008】ところで、異なる導電型のドープドポリシ
リコン膜を接続した後に、700℃以上の熱履歴を与え
ると、異なる導電型の不純物が接続した界面から互いの
膜中に拡散して補償し合い、接続部近傍の仕事関数が変
化すると共に高抵抗化する。但し、ドープドポリシリコ
ン膜における不純物の拡散は数μm程度であるため、そ
の仕事関数の変化や高抵抗化の度合いは小さく特に問題
とはならない。ところが、ポリサイド配線においては、
ドープドポリシリコン膜中を拡散した不純物がシリサイ
ド膜中に入り込み、シリサイド膜中を拡散する。700
℃以上の熱履歴を与えた場合、シリサイド膜における不
純物の拡散は100μm程度と極めて大きくなる。従っ
て、ポリサイド配線においては、不純物がシリサイド膜
中を大きく拡散することになり、前記した仕事関数の変
化や高抵抗化の度合いも非常に大きくなる。
【0009】そのため、PMOSトランジスタのゲート
電極とNMOSトランジスタのゲート電極とを接続した
場合には、各トランジスタのゲート電極における接続部
近傍の仕事関数の変化や高抵抗化が顕著に表れる。その
仕事関数の変化によって各トランジスタの閾値電圧の制
御が困難になると共に、高抵抗化によって動作速度が低
下する(IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS.VOL.12,NO.12,
DECEMBER 1991,pp696-698.参照)。
【0010】この問題を回避するには、特開平3−20
3366号公報(IPC;H01L21/90,H01L21/28,H01L27/09
2)に開示されているように、PMOSおよびNMOS
トランジスタの各ゲート電極におけるシリサイド膜を切
り離し、切り離した部分を別の金属配線によって接続す
ればよい。しかし、この方法には、別の金属配線を形成
する工程を設ける分だけ製造工程が複雑化するという問
題がある。また、各ゲート電極と別の金属配線との接続
部を設ける分だけ、PMOSおよびNMOSトランジス
タの間隔が広がり、半導体装置の微細化が妨げられると
いう問題もある。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、以下の目的を有するものである。 1〕低抵抗なポリサイド配線を備えた半導体装置および
その製造方法を提供する。
【0012】2〕N型のドープドポリシリコン膜を備え
たポリサイド配線とP型のドープドポリシリコン膜を備
えたポリサイド配線とを接続する際に、接続部近傍の仕
事関数の変化や高抵抗化を防止することが可能な半導体
装置およびその製造方法を提供する。
【0013】3〕PMISトランジスタおよびNMIS
トランジスタの各ゲート電極にポリサイド配線を用い、
各ゲート電極を接続した際に、各トランジスタの閾値電
圧の制御性を高めると共に動作速度を向上させることが
可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、窒素が混入されたタングステンシリサイド膜とドー
プドポリシリコン膜とから成るポリサイド配線を備えた
ことをその要旨とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、窒素が混入され
たタングステンシリサイド膜とN型のドープドポリシリ
コン膜とから成る第1のポリサイド配線と、窒素が混入
されたタングステンシリサイド膜とP型のドープドポリ
シリコン膜とから成る第2のポリサイド配線とを備え、
第1のポリサイド配線と第2のポリサイド配線とが接続
されたことをその要旨とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、窒素が混入され
たタングステンシリサイド膜とN型のドープドポリシリ
コン膜とから成るポリサイド配線によって形成されたゲ
ート電極を備えたNMISトランジスタと、窒素が混入
されたタングステンシリサイド膜とP型のドープドポリ
シリコン膜とから成るポリサイド配線によって形成され
たゲート電極を備えたPMISトランジスタとを備え、
NMISトランジスタのゲート電極とPMISトランジ
スタのゲート電極とが直接接続されたことをその要旨と
する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の半導体装置において、前記タング
ステンシリサイド膜の組成をWSiX 、x>2としたこ
とをその要旨とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、ノンドープのポ
リシリコン膜を形成する工程と、ノンドープのポリシリ
コン膜上にタングステンシリサイド膜を形成する工程
と、イオン注入法を用い、タングステンシリサイド膜に
窒素イオンを注入することで、窒素が混入されたタング
ステンシリサイド膜を形成する工程と、イオン注入法を
用い、窒素が混入されたタングステンシリサイド膜を介
してノンドープのポリシリコン膜に不純物を注入するこ
とで、ドープドポリシリコン膜を形成する工程とを備え
たことをその要旨とする。
【0019】請求項6に記載の発明は、ドープドポリシ
リコン膜を形成する工程と、ドープドポリシリコン膜上
にタングステンシリサイド膜を形成する工程と、イオン
注入法を用い、タングステンシリサイド膜に窒素イオン
を注入することで、窒素が混入されたタングステンシリ
サイド膜を形成する工程とを備えたことをその要旨とす
る。
【0020】請求項7に記載の発明は、ノンドープのポ
リシリコン膜を形成する工程と、PVD法またはCVD
法を用い、成膜雰囲気中に窒素を含ませることで、ノン
ドープのポリシリコン膜上に窒素が混入されたタングス
テンシリサイド膜を形成する工程と、イオン注入法を用
い、窒素が混入されたタングステンシリサイド膜を介し
てノンドープのポリシリコン膜に不純物を注入すること
で、ドープドポリシリコン膜を形成する工程とを備えた
ことをその要旨とする。
【0021】請求項8に記載の発明は、ドープドポリシ
リコン膜を形成する工程と、PVD法またはCVD法を
用い、成膜雰囲気中に窒素を含ませることで、ドープド
ポリシリコン膜上に窒素が混入されたタングステンシリ
サイド膜を形成する工程とを備えたことをその要旨とす
る。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項5〜8の
いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法を用い、窒
素が混入されたタングステンシリサイド膜とN型のドー
プドポリシリコン膜とから成る第1のポリサイド配線を
形成する工程と、請求項5〜9のいずれか1項に記載の
半導体装置の製造方法を用い、窒素が混入されたタング
ステンシリサイド膜とP型のドープドポリシリコン膜と
から成る第2のポリサイド配線を形成する工程とを備
え、第1のポリサイド配線と第2のポリサイド配線とが
接続されたことをその要旨とする。
【0023】請求項10に記載の発明は、半導体層上に
ノンドープのポリシリコン膜を形成する工程と、ノンド
ープのポリシリコン膜上にタングステンシリサイド膜を
形成する工程と、イオン注入法を用い、タングステンシ
リサイド膜に窒素イオンを注入することで、窒素が混入
されたタングステンシリサイド膜を形成する工程と、ノ
ンドープのポリシリコン膜および窒素が混入されたタン
グステンシリサイド膜をパターニングし、NMISトラ
ンジスタのゲート電極とPMISトランジスタのゲート
電極とを形成する工程と、その各ゲート電極が接続され
ていることと、NMISトランジスタの形成領域に対応
する部分に対して、イオン注入法を用い、窒素が混入さ
れたタングステンシリサイド膜を介してノンドープのポ
リシリコン膜にN型不純物を注入することで、N型のド
ープドポリシリコン膜を形成すると共に、半導体層にN
型不純物を注入することで、N型のソースまたはドレイ
ン領域を形成する工程と、PMISトランジスタの形成
領域に対応する部分に対して、イオン注入法を用い、窒
素が混入されたタングステンシリサイド膜を介してノン
ドープのポリシリコン膜にP型不純物を注入すること
で、P型のドープドポリシリコン膜を形成すると共に、
半導体層にP型不純物を注入することで、P型のソース
またはドレイン領域を形成する工程とを備えたことをそ
の要旨とする。
【0024】請求項11に記載の発明は、半導体層上に
ドープドポリシリコン膜を形成する工程と、ドープドポ
リシリコン膜上にタングステンシリサイド膜を形成する
工程と、イオン注入法を用い、タングステンシリサイド
膜に窒素イオンを注入することで、窒素が混入されたタ
ングステンシリサイド膜を形成する工程と、ドープドポ
リシリコン膜および窒素が混入されたタングステンシリ
サイド膜をパターニングし、NMISトランジスタのゲ
ート電極とPMISトランジスタのゲート電極とを形成
する工程と、その各ゲート電極が接続されていること
と、イオン注入法を用い、NMISトランジスタの形成
領域に対応する半導体層にN型不純物を注入すること
で、N型のソースまたはドレイン領域を形成する工程
と、イオン注入法を用い、PMISトランジスタの形成
領域に対応する半導体層にP型不純物を注入すること
で、P型のソースまたはドレイン領域を形成する工程と
を備えたことをその要旨とする。
【0025】請求項12に記載の発明は、請求項5,
6,10,11のいずれか1項に記載の半導体装置の製
造方法において、前記タングステンシリサイド膜をPV
D法またはCVD法を用いて形成することをその要旨と
する。
【0026】請求項13に記載の発明は、半導体層上に
ノンドープのポリシリコン膜を形成する工程と、PVD
法またはCVD法を用い、成膜雰囲気中に窒素を含ませ
ることで、ノンドープのポリシリコン膜上に窒素が混入
されたタングステンシリサイド膜を形成する工程と、ノ
ンドープのポリシリコン膜および窒素が混入されたタン
グステンシリサイド膜をパターニングし、NMISトラ
ンジスタのゲート電極とPMISトランジスタのゲート
電極とを形成する工程と、その各ゲート電極が接続され
ていることと、NMISトランジスタの形成領域に対応
する部分に対して、イオン注入法を用い、窒素が混入さ
れたタングステンシリサイド膜を介してノンドープのポ
リシリコン膜にN型不純物を注入することで、N型のド
ープドポリシリコン膜を形成すると共に、半導体層にN
型不純物を注入することで、N型のソースまたはドレイ
ン領域を形成する工程と、PMISトランジスタの形成
領域に対応する部分に対して、イオン注入法を用い、窒
素が混入されたタングステンシリサイド膜を介してノン
ドープのポリシリコン膜にP型不純物を注入すること
で、P型のドープドポリシリコン膜を形成すると共に、
半導体層にP型不純物を注入することで、P型のソース
またはドレイン領域を形成する工程とを備えたことをそ
の要旨とする。
【0027】請求項14に記載の発明は、半導体層上に
ドープドポリシリコン膜を形成する工程と、PVD法ま
たはCVD法を用い、成膜雰囲気中に窒素を含ませるこ
とで、ドープドポリシリコン膜上に窒素が混入されたタ
ングステンシリサイド膜を形成する工程と、イオン注入
法を用い、タングステンシリサイド膜に窒素イオンを注
入することで、窒素が混入されたタングステンシリサイ
ド膜を形成する工程と、ドープドポリシリコン膜および
窒素が混入されたタングステンシリサイド膜をパターニ
ングし、NMISトランジスタのゲート電極とPMIS
トランジスタのゲート電極とを形成する工程と、その各
ゲート電極が接続されていることと、イオン注入法を用
い、NMISトランジスタの形成領域に対応する半導体
層にN型不純物を注入することで、N型のソースまたは
ドレイン領域を形成する工程と、イオン注入法を用い、
PMISトランジスタの形成領域に対応する半導体層に
P型不純物を注入することで、P型のソースまたはドレ
イン領域を形成する工程とを備えたことをその要旨とす
る。
【0028】請求項15に記載の発明は、請求項5〜1
4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記タングステンシリサイド膜の組成をWSiX
x>2としたことをその要旨とする。
【0029】
【作用】請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明にお
いて、窒素が混入されたタングステンシリサイド膜中に
おける不純物の拡散は抑制される。従って、ポリサイド
配線に熱履歴を与えても、ドープドポリシリコン膜中の
不純物がタングステンシリサイド膜中に拡散することは
なく、ドープドポリシリコン膜の不純物濃度が低下する
こともない。そのため、不純物のドーピング量を増やす
ことなく、ドープドポリシリコン膜を低抵抗化すること
ができる。その結果、各ドープドポリシリコン膜の表面
が荒れてタングステンシリサイド膜との界面特性が劣化
することによるスループットの低下を招くことなく、ポ
リサイド配線を低抵抗化することができる。
【0030】請求項2に記載の発明によれば、窒素が混
入されたタングステンシリサイド膜中における不純物の
拡散が抑制されるため、第1のポリサイド配線と第2の
ポリサイド配線との接続部近傍における仕事関数の変化
や高抵抗化の度合いが小さくなる。
【0031】請求項3に記載の発明によれば、窒素が混
入されたタングステンシリサイド膜中における不純物の
拡散が抑制されるため、NMISトランジスタのゲート
電極とPMISトランジスタのゲート電極との接続部近
傍における仕事関数の変化や高抵抗化の度合いが小さく
なる。そのため、仕事関数の変化によって各トランジス
タの閾値電圧の制御が困難になることはなく、高抵抗化
によって各トランジスタの動作速度が低下することもな
い。
【0032】請求項4に記載の発明によれば、タングス
テンシリサイド膜の組成をWSiX、x>2とすること
で、ポリサイド配線に熱履歴を与えても、タングステン
シリサイド膜にクラックが発生したり、剥離したりする
恐れがなくなる。
【0033】請求項5〜8のいずれか1項に記載の発明
によれば、請求項1に記載の半導体装置を製造すること
ができる。請求項5または請求項7に記載の発明によれ
ば、イオン注入法によってドープドポリシリコン膜を効
率良く形成することができる。
【0034】請求項6または請求項8に記載の発明によ
れば、タングステンシリサイド膜に不純物が添加されな
いため、請求項1に記載の発明の効果をさらに高めるこ
とができる。
【0035】請求項7または請求項8に記載の発明によ
れば、窒素が混入されたタングステンシリサイド膜を1
回の工程で形成可能になるため、製造工程を簡略化する
ことができる。
【0036】請求項9に記載の発明によれば、請求項2
に記載の半導体装置を製造することができる。請求項1
0に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明を利用
して請求項3に記載の半導体装置を製造することができ
る。
【0037】請求項11に記載の発明によれば、請求項
6に記載の発明を利用して請求項3に記載の半導体装置
を製造することができる。請求項12に記載の発明によ
れば、タングステンシリサイド膜を簡単に効率良く形成
することができる。
【0038】請求項13に記載の発明によれば、請求項
7に記載の発明を利用して請求項3に記載の半導体装置
を製造することができる。請求項14に記載の発明によ
れば、請求項8に記載の発明を利用して請求項3に記載
の半導体装置を製造することができる。
【0039】請求項15に記載の発明によれば、タング
ステンシリサイド膜の組成をWSi X 、x>2とするこ
とで、ポリサイド配線に熱履歴を与えても、タングステ
ンシリサイド膜にクラックが発生したり、剥離したりす
る恐れがなくなる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。図1に、本実施例の半導体装置の平面
図を示す。
【0041】P型単結晶シリコン基板1にNウェル領域
2およびPウェル領域3が形成されている。各ウェル領
域2,3上にフィールド酸化膜4が形成されている。フ
ィールド酸化膜4の開口部(活性領域)から露出されて
いる各ウェル領域2,3上にゲート酸化膜15が形成さ
れている。
【0042】フィールド酸化膜4の開口部から露出され
ているNウェル領域2(すなわち、PMOSトランジス
タの形成領域)には、PMOSトランジスタ5が形成さ
れている。PMOSトランジスタ5は、ゲート酸化膜1
5上に形成されたゲート電極6と、Nウェル領域2中に
形成されたP型のソース・ドレイン領域7とから構成さ
れている。
【0043】フィールド酸化膜4の開口部から露出され
ているPウェル領域3(すなわち、NMOSトランジス
タの形成領域)には、NMOSトランジスタ8が形成さ
れている。NMOSトランジスタ8は、ゲート酸化膜1
5上に形成されたゲート電極9と、Pウェル領域3中に
形成されたN型のソース・ドレイン領域10とから構成
されている。
【0044】各トランジスタ5,8の各ゲート電極6,
9は1本のWポリサイド配線11によって形成されてい
る。つまり、Nウェル領域2のゲート酸化膜15上に配
置されたWポリサイド配線11によってゲート電極6が
構成され、Pウェル領域3のゲート酸化膜15上に配置
されたWポリサイド配線11によってゲート電極9が構
成されている。
【0045】Nウェル領域2上に配置されたWポリサイ
ド配線11は、P型のドープドポリシリコン膜12と、
窒素が混入されたWシリサイド膜(以下、Wシリサイ
ド:N膜という)13とから構成されている。Pウェル
領域3上に配置されたWポリサイド配線11は、N型の
ドープドポリシリコン膜14とWシリサイド:N膜13
とから構成されている。
【0046】図2に、図1に示した半導体装置の断面図
を示す。図2(a)は図1におけるA−A線断面図、図
2(b)は図1におけるB−B線断面図、図2(c)は
図1におけるC−C線断面図である。
【0047】次に、本実施例の製造方法を図3〜図8に
従って順次説明する。尚、図3〜図8において、各図
(a)は図2(a)に対応し、各図(b)は図2(b)
に対応し、各図(c)は図2(c)に対応する。
【0048】工程1(図3参照);イオン注入法を用
い、P型単結晶シリコン基板1(比抵抗;10Ω・c
m)上にNウェル領域2およびPウェル領域3を形成す
る。次に、LOCOS法を用い、各ウェル領域2,3上
にフィールド酸化膜4を形成する。続いて、熱酸化法を
用い、フィールド酸化膜4の開口部から露出されている
各ウェル領域2,3上にゲート酸化膜15を形成する。
【0049】工程2(図4参照);減圧CVD法を用
い、デバイスの全面にノンドープのポリシリコン膜21
(膜厚;100nm)を形成する。次に、スパッタ法を
用い、ノンドープのポリシリコン膜21上にWシリサイ
ド膜22(膜厚;100nm)を形成する。ここで、ス
パッタ法では、Wシリサイドの合金ターゲットを使用す
る。Wシリサイド(WSiX )の化学量論的組成はx=
2であるが、合金ターゲットの組成はx>2に設定す
る。これは、Wシリサイド膜22の組成がx=2に近い
と、その後の熱処理時に非常に大きな引張応力が生じ、
Wシリサイド膜22にクラックが発生したり、剥離した
りする恐れがあるためである。但し、Wシリサイドの抵
抗値はx=2の場合に最も低くなるため、クラックや剥
離が生じない程度にxの値の上限を設定する必要があ
る。
【0050】工程3(図5参照);イオン注入法を用
い、Wシリサイド膜22に窒素イオンを注入すること
で、Wシリサイド:N膜13を形成する。 工程4(図6参照);異方性エッチング法を用い、各膜
13,21を所望の形状にパターニングする。
【0051】工程5(図7参照);デバイス上のNウェ
ル領域2に対応する部分をレジストパターンRPで覆
う。次に、イオン注入法を用い、レジストパターンRP
とフィールド酸化膜14と各膜13,21とをイオン注
入用マスクとして、デバイスの全面にN型不純物(ヒ
素、リンなど)を注入する。その結果、Pウェル領域3
にN型不純物が注入され、N型のソース・ドレイン領域
10が形成される。また、Pウェル領域3上に配置され
たノンドープのポリシリコン膜21にもN型不純物が注
入され、そのポリシリコン膜21はN型のドープドポリ
シリコン膜14となる。このとき、Pウェル領域3上に
配置されたWシリサイド:N膜13にもN型不純物が注
入される。その後、アッシング法を用い、レジストパタ
ーンRPを除去する。
【0052】工程6(図8参照);デバイス上のPウェ
ル領域3に対応する部分をレジストパターンRPで覆
う。次に、イオン注入法を用い、レジストパターンRP
とフィールド酸化膜14と各膜13,21とをイオン注
入用マスクとして、デバイスの全面にP型不純物(ホウ
素など)を注入する。その結果、Nウェル領域2にP型
不純物が注入され、P型のソース・ドレイン領域7が形
成される。また、Nウェル領域2上に配置されたノンド
ープのポリシリコン膜21にもP型不純物が注入され、
そのポリシリコン膜21はP型のドープドポリシリコン
膜12となる。このとき、Nウェル領域2上に配置され
たWシリサイド:N膜13にもP型不純物が注入され
る。その後、アッシング法を用い、レジストパターンR
Pを除去する。
【0053】工程7(図2参照);700℃以上で熱処
理を行い、各ドープドポリシリコン膜12,14中の不
純物および各ソース・ドレイン領域7,10中の不純物
を活性化させると共に、Wシリサイド:N膜13を結晶
化させる。その結果、Wポリサイド配線11が形成され
ると共に、各トランジスタ5,8が完成する。
【0054】このとき、Wシリサイド:N膜13には窒
素が混入されているため、Wシリサイド:N膜13中に
おける不純物の拡散は抑制される。従って、各ドープド
ポリシリコン膜12,14中の不純物がWシリサイド:
N膜13中に拡散することはなく、各ドープドポリシリ
コン膜12,14の不純物濃度が低下することもない。
そのため、不純物のドーピング量を増やすことなく、各
ドープドポリシリコン膜12,14を低抵抗化すること
ができる。その結果、各ドープドポリシリコン膜12,
14の表面が荒れてWシリサイド:N膜13との界面特
性が劣化することによるスループットの低下を招くこと
なく、Wポリサイド配線11を低抵抗化することができ
る。つまり、本実施例によれば、前記の問題を回避す
ることができる。
【0055】また、PMOSトランジスタ5のゲート電
極6にはP型のドープドポリシリコン膜12が用いら
れ、NMOSトランジスタ8のゲート電極9にはN型の
ドープドポリシリコン膜14が用いられている。そのた
め、各トランジスタ5,8の閾値電圧を最適な値に設定
することができる。
【0056】ここで、Wシリサイド:N膜13には窒素
が混入されているため、工程5および工程6においてW
シリサイド:N膜13中に注入された不純物の拡散も抑
制される。従って、各ゲート電極6,9の接続部近傍に
おける仕事関数の変化や高抵抗化の度合いは小さくな
る。そのため、仕事関数の変化によって各トランジスタ
5,8の閾値電圧の制御が困難になることはなく、高抵
抗化によって各トランジスタ5,8の動作速度が低下す
ることもない。つまり、本実施例によれば、前記の問
題を回避することができる。
【0057】尚、上記各実施例は以下のように変更して
もよく、その場合でも同様の作用および効果を得ること
ができる。 (1)スパッタ法以外のPVD法(真空蒸着法、イオン
プレーティング法、イオンビームデポジション法、クラ
スタイオンビーム法など)を用いてWシリサイド膜22
を形成する。この場合にも、前記したスパッタ法の場合
と同様な理由により、Wシリサイド(WSiX )の組成
をx>2に設定する。
【0058】(2)CVD法を用いてWシリサイド膜2
2を形成する。そのソースガスとしては、六フッ化タン
グステン(WF6 )とシラン(SiH4 )またはジクロ
ルシラン(SiH2 Cl2 )とを用いればよい。成膜温
度は、シランを用いた場合には350℃前後、ジクロル
シランを用いた場合には600℃前後とする。CVD法
においても、前記したスパッタ法の場合と同様な理由に
より、Wシリサイド(WSiX )の組成をx>2に設定
する。CVD法はPVD法に比べて段差被覆性に優れて
いるため、Wシリサイド膜22の膜厚をより均一にする
ことができる。また、ジクロルシランを用いた場合に
は、シランを用いた場合よりもさらに良好な段差被覆性
を得ることができる。
【0059】(3)反応性スパッタ法またはプラズマC
VD法を用い、成膜雰囲気中に窒素ガスまたはアンモニ
アガスを含ませることで、Wシリサイド膜22を形成す
ることなく、Wシリサイド:N膜13を直接形成する。
この場合には、上記実施例における窒素イオンの注入工
程(工程3)を省くことが可能になるため、製造工程を
簡略化することができる。
【0060】(4)ゲート酸化膜15を適宜な絶縁膜に
置き代えることで、MISトランジスタに適用する。 (5)以下の方法(1)(2)を用い、各ドープドポリシリコ
ン膜12,14を形成した後にWシリサイド膜13を形
成する。
【0061】方法(1) ;まず、ノンドープのポリシリコ
ン膜21を形成する。次に、ポリシリコン膜21上のP
ウェル領域3に対応する部分をレジストパターンで覆
い、Nウェル領域2に対応するポリシリコン膜21上に
P型不純物をイオン注入してP型のドープドポリシリコ
ン膜12を形成する。続いて、ポリシリコン膜21上の
Nウェル領域2に対応する部分をレジストパターンで覆
い、Pウェル領域3に対応するポリシリコン膜21上に
N型不純物をイオン注入してN型のドープドポリシリコ
ン膜14を形成する。その後、各ドープドポリシリコン
膜12,14上にWシリサイド膜13を形成する。
【0062】方法(2) ;まず、ノンドープのポリシリコ
ン膜21を形成する。次に、Nウェル領域2に対応する
ポリシリコン膜21上にP型不純物を含んだ膜(BSG
膜など)を形成し、その膜中のP型不純物をポリシリコ
ン膜21中に拡散させることで、P型のドープドポリシ
リコン膜12を形成する。続いて、Pウェル領域3に対
応するポリシリコン膜21上にN型不純物を含んだ膜
(PSG膜など)を形成し、その膜中のN型不純物をポ
リシリコン膜21中に拡散させることで、N型のドープ
ドポリシリコン膜14を形成する。その後、各ドープド
ポリシリコン膜12,14上にWシリサイド膜13を形
成する。
【0063】(6)上記(1)〜(5)を組み合わせて
実施する。 以上、各実施例について説明したが、各実施例から把握
できる請求項以外の技術的思想について、以下にそれら
の効果と共に記載する。
【0064】(イ)請求項7,8,13,14のいずれ
か1項に記載の半導体装置の製造方法において、反応性
スパッタ法またはプラズマCVD法を用い、成膜雰囲気
中に窒素ガスまたはアンモニアガスを含ませることで、
前記タングステンシリサイド膜を形成する半導体装置の
製造方法。
【0065】このようにすれば、窒素が混入されたタン
グステンシリサイド膜を1回の工程で形成可能になるた
め、製造工程を簡略化することができる。 (ロ)請求項7,8,12,13,14のいずれか1項
に記載の半導体装置の製造方法において、前記CVD法
によるタングステンシリサイド膜の形成時には、六フッ
化タングステンとシランまたはジクロルシランとを用い
る半導体装置の製造方法。
【0066】このようにすれば、段差被覆性に優れたタ
ングステンシリサイド膜を形成することができる。特
に、ジクロルシランを用いた場合には、シランを用いた
場合よりさらに良好な段差被覆性を得ることができる。
【0067】ところで、本明細書において、発明の構成
に係る部材は以下のように定義されるものとする。 (a)半導体層とは、単結晶シリコン基板だけでなく、
単結晶シリコン膜、ポリシリコン膜、アモルファスシリ
コン膜をも含むものとする。
【0068】(b)N型不純物とは、リンやヒ素だけで
なく、アンチモンをも含むものとする。 (c)P型不純物とは、ホウ素だけでなく、インジウム
をも含むものとする。
【0069】
【発明の効果】1〕低抵抗なポリサイド配線を備えた半
導体装置およびその製造方法を提供することができる。 2〕N型のドープドポリシリコン膜を備えたポリサイド
配線とP型のドープドポリシリコン膜を備えたポリサイ
ド配線とを接続する際に、接続部近傍の仕事関数の変化
や高抵抗化を防止することが可能な半導体装置およびそ
の製造方法を提供することができる。
【0070】3〕PMISトランジスタおよびNMIS
トランジスタの各ゲート電極にポリサイド配線を用い、
各ゲート電極を接続した際に、各トランジスタの閾値電
圧の制御性を高めると共に動作速度を向上させることが
可能な半導体装置およびその製造方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の平面図。
【図2】図2(a)は図1におけるA−A線断面図、図
2(b)は図1におけるB−B線断面図、図2(c)は
図1におけるC−C線断面図。
【図3】一実施例の製造方法を説明するための断面図。
図3(a)は図2(a)に対応し、図3(b)は図2
(b)に対応し、図3(c)は図2(c)に対応する。
【図4】一実施例の製造方法を説明するための断面図。
図4(a)は図2(a)に対応し、図4(b)は図2
(b)に対応し、図4(c)は図2(c)に対応する。
【図5】一実施例の製造方法を説明するための断面図。
図5(a)は図2(a)に対応し、図5(b)は図2
(b)に対応し、図5(c)は図2(c)に対応する。
【図6】一実施例の製造方法を説明するための断面図。
図6(a)は図2(a)に対応し、図6(b)は図2
(b)に対応し、図6(c)は図2(c)に対応する。
【図7】一実施例の製造方法を説明するための断面図。
図7(a)は図2(a)に対応し、図7(b)は図2
(b)に対応し、図7(c)は図2(c)に対応する。
【図8】一実施例の製造方法を説明するための断面図。
図8(a)は図2(a)に対応し、図8(b)は図2
(b)に対応し、図8(c)は図2(c)に対応する。
【符号の説明】
1…半導体層としてのP型単結晶シリコン基板 5…PMISトランジスタとしてのPMOSトランジス
タ 6…ゲート電極 7…P型のソース・ドレイン領域 8…NMISトランジスタとしてのNMOSトランジス
タ 9…ゲート電極 10…N型のソース・ドレイン領域 11…タングステンポリサイド配線 12…P型のドープドポリシリコン膜 13…窒素が混入されたタングステンシリサイド膜 14…N型のドープドポリシリコン膜 21…ノンドープのポリシリコン膜 22…タングステンシリサイド膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素が混入されたタングステンシリサイ
    ド膜とドープドポリシリコン膜とから成るポリサイド配
    線を備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】 窒素が混入されたタングステンシリサイ
    ド膜とN型のドープドポリシリコン膜とから成る第1の
    ポリサイド配線と、 窒素が混入されたタングステンシリサイド膜とP型のド
    ープドポリシリコン膜とから成る第2のポリサイド配線
    とを備え、 第1のポリサイド配線と第2のポリサイド配線とが接続
    された半導体装置。
  3. 【請求項3】 窒素が混入されたタングステンシリサイ
    ド膜とN型のドープドポリシリコン膜とから成るポリサ
    イド配線によって形成されたゲート電極を備えたNMI
    Sトランジスタと、 窒素が混入されたタングステンシリサイド膜とP型のド
    ープドポリシリコン膜とから成るポリサイド配線によっ
    て形成されたゲート電極を備えたPMISトランジスタ
    とを備え、 NMISトランジスタのゲート電極とPMISトランジ
    スタのゲート電極とが直接接続された半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半
    導体装置において、前記タングステンシリサイド膜の組
    成をWSiX 、x>2とした半導体装置。
  5. 【請求項5】 ノンドープのポリシリコン膜を形成する
    工程と、 ノンドープのポリシリコン膜上にタングステンシリサイ
    ド膜を形成する工程と、 イオン注入法を用い、タングステンシリサイド膜に窒素
    イオンを注入することで、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を形成する工程と、 イオン注入法を用い、窒素が混入されたタングステンシ
    リサイド膜を介してノンドープのポリシリコン膜に不純
    物を注入することで、ドープドポリシリコン膜を形成す
    る工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 ドープドポリシリコン膜を形成する工程
    と、 ドープドポリシリコン膜上にタングステンシリサイド膜
    を形成する工程と、 イオン注入法を用い、タングステンシリサイド膜に窒素
    イオンを注入することで、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を形成する工程とを備えた半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 ノンドープのポリシリコン膜を形成する
    工程と、 PVD法またはCVD法を用い、成膜雰囲気中に窒素を
    含ませることで、ノンドープのポリシリコン膜上に窒素
    が混入されたタングステンシリサイド膜を形成する工程
    と、 イオン注入法を用い、窒素が混入されたタングステンシ
    リサイド膜を介してノンドープのポリシリコン膜に不純
    物を注入することで、ドープドポリシリコン膜を形成す
    る工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 ドープドポリシリコン膜を形成する工程
    と、 PVD法またはCVD法を用い、成膜雰囲気中に窒素を
    含ませることで、ドープドポリシリコン膜上に窒素が混
    入されたタングステンシリサイド膜を形成する工程とを
    備えた半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法を用い、窒素が混入されたタングス
    テンシリサイド膜とN型のドープドポリシリコン膜とか
    ら成る第1のポリサイド配線を形成する工程と、 請求項5〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造
    方法を用い、窒素が混入されたタングステンシリサイド
    膜とP型のドープドポリシリコン膜とから成る第2のポ
    リサイド配線を形成する工程とを備え、 第1のポリサイド配線と第2のポリサイド配線とが接続
    された半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体層上にノンドープのポリシリコ
    ン膜を形成する工程と、 ノンドープのポリシリコン膜上にタングステンシリサイ
    ド膜を形成する工程と、 イオン注入法を用い、タングステンシリサイド膜に窒素
    イオンを注入することで、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を形成する工程と、 ノンドープのポリシリコン膜および窒素が混入されたタ
    ングステンシリサイド膜をパターニングし、NMISト
    ランジスタのゲート電極とPMISトランジスタのゲー
    ト電極とを形成する工程と、その各ゲート電極が接続さ
    れていることと、 NMISトランジスタの形成領域に対応する部分に対し
    て、イオン注入法を用い、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を介してノンドープのポリシリコン膜に
    N型不純物を注入することで、N型のドープドポリシリ
    コン膜を形成すると共に、半導体層にN型不純物を注入
    することで、N型のソースまたはドレイン領域を形成す
    る工程と、 PMISトランジスタの形成領域に対応する部分に対し
    て、イオン注入法を用い、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を介してノンドープのポリシリコン膜に
    P型不純物を注入することで、P型のドープドポリシリ
    コン膜を形成すると共に、半導体層にP型不純物を注入
    することで、P型のソースまたはドレイン領域を形成す
    る工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体層上にドープドポリシリコン膜
    を形成する工程と、 ドープドポリシリコン膜上にタングステンシリサイド膜
    を形成する工程と、 イオン注入法を用い、タングステンシリサイド膜に窒素
    イオンを注入することで、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を形成する工程と、 ドープドポリシリコン膜および窒素が混入されたタング
    ステンシリサイド膜をパターニングし、NMISトラン
    ジスタのゲート電極とPMISトランジスタのゲート電
    極とを形成する工程と、その各ゲート電極が接続されて
    いることと、 イオン注入法を用い、NMISトランジスタの形成領域
    に対応する半導体層にN型不純物を注入することで、N
    型のソースまたはドレイン領域を形成する工程と、 イオン注入法を用い、PMISトランジスタの形成領域
    に対応する半導体層にP型不純物を注入することで、P
    型のソースまたはドレイン領域を形成する工程とを備え
    た半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項5,6,10,11のいずれか
    1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記タン
    グステンシリサイド膜をPVD法またはCVD法を用い
    て形成する半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体層上にノンドープのポリシリコ
    ン膜を形成する工程と、 PVD法またはCVD法を用い、成膜雰囲気中に窒素を
    含ませることで、ノンドープのポリシリコン膜上に窒素
    が混入されたタングステンシリサイド膜を形成する工程
    と、 ノンドープのポリシリコン膜および窒素が混入されたタ
    ングステンシリサイド膜をパターニングし、NMISト
    ランジスタのゲート電極とPMISトランジスタのゲー
    ト電極とを形成する工程と、その各ゲート電極が接続さ
    れていることと、 NMISトランジスタの形成領域に対応する部分に対し
    て、イオン注入法を用い、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を介してノンドープのポリシリコン膜に
    N型不純物を注入することで、N型のドープドポリシリ
    コン膜を形成すると共に、半導体層にN型不純物を注入
    することで、N型のソースまたはドレイン領域を形成す
    る工程と、 PMISトランジスタの形成領域に対応する部分に対し
    て、イオン注入法を用い、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を介してノンドープのポリシリコン膜に
    P型不純物を注入することで、P型のドープドポリシリ
    コン膜を形成すると共に、半導体層にP型不純物を注入
    することで、P型のソースまたはドレイン領域を形成す
    る工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体層上にドープドポリシリコン膜
    を形成する工程と、 PVD法またはCVD法を用い、成膜雰囲気中に窒素を
    含ませることで、ドープドポリシリコン膜上に窒素が混
    入されたタングステンシリサイド膜を形成する工程と、 イオン注入法を用い、タングステンシリサイド膜に窒素
    イオンを注入することで、窒素が混入されたタングステ
    ンシリサイド膜を形成する工程と、 ドープドポリシリコン膜および窒素が混入されたタング
    ステンシリサイド膜をパターニングし、NMISトラン
    ジスタのゲート電極とPMISトランジスタのゲート電
    極とを形成する工程と、その各ゲート電極が接続されて
    いることと、 イオン注入法を用い、NMISトランジスタの形成領域
    に対応する半導体層にN型不純物を注入することで、N
    型のソースまたはドレイン領域を形成する工程と、 イオン注入法を用い、PMISトランジスタの形成領域
    に対応する半導体層にP型不純物を注入することで、P
    型のソースまたはドレイン領域を形成する工程とを備え
    た半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項5〜14のいずれか1項に記載
    の半導体装置の製造方法において、前記タングステンシ
    リサイド膜の組成をWSiX 、x>2とした半導体装置
    の製造方法。
JP7120133A 1995-05-18 1995-05-18 半導体装置および半導体装置の製造方法 Pending JPH08316336A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7120133A JPH08316336A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 半導体装置および半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7120133A JPH08316336A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 半導体装置および半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08316336A true JPH08316336A (ja) 1996-11-29

Family

ID=14778791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7120133A Pending JPH08316336A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 半導体装置および半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08316336A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116048A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
CN100382316C (zh) * 2003-10-06 2008-04-16 尔必达存储器株式会社 具有高熔点金属栅的半导体器件及其制造方法
CN112997235A (zh) * 2018-12-06 2021-06-18 株式会社半导体能源研究所 显示装置及显示装置的制造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100382316C (zh) * 2003-10-06 2008-04-16 尔必达存储器株式会社 具有高熔点金属栅的半导体器件及其制造方法
JP2007116048A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP4703364B2 (ja) * 2005-10-24 2011-06-15 株式会社東芝 半導体装置及びその製造方法
US7973419B2 (en) 2005-10-24 2011-07-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of fabricating the same
CN112997235A (zh) * 2018-12-06 2021-06-18 株式会社半导体能源研究所 显示装置及显示装置的制造方法
CN112997235B (zh) * 2018-12-06 2023-09-05 株式会社半导体能源研究所 显示装置及显示装置的制造方法
US11852937B2 (en) 2018-12-06 2023-12-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001244346A (ja) シリサイド層の形成方法
JPH04263422A (ja) 半導体基板上にドープされたポリサイド層を製造する方法
US6294464B1 (en) Low resistance metal silicide local interconnects and a method of making
KR0178551B1 (ko) 반도체 집적 회로 제조 방법
JPH1012744A (ja) 半導体装置の製造方法
US5960303A (en) Process of forming titanium silicide interconnects
JP2740722B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3250526B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3003796B2 (ja) Mos型半導体装置の製造方法
JPH08316336A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
US6780700B2 (en) Method of fabricating deep sub-micron CMOS source/drain with MDD and selective CVD silicide
JP3393249B2 (ja) デュアルゲート構造を有する半導体装置およびその製造方法
JPH03205830A (ja) 半導体装置及び多結晶ゲルマニウムの製造方法
JPH1093077A (ja) 半導体装置とその製造方法
JP3167362B2 (ja) バイポーラ型mos半導体装置の製造方法
JPH09283636A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JPH0837239A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2746100B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH08130216A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH06236994A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH1117182A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH08107153A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH02203565A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3327109B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3176796B2 (ja) 半導体装置の製造方法