JPH08314158A - 精密両面露光装置および露光方法ならびに透光板の固定方法 - Google Patents

精密両面露光装置および露光方法ならびに透光板の固定方法

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JPH08314158A
JPH08314158A JP7117476A JP11747695A JPH08314158A JP H08314158 A JPH08314158 A JP H08314158A JP 7117476 A JP7117476 A JP 7117476A JP 11747695 A JP11747695 A JP 11747695A JP H08314158 A JPH08314158 A JP H08314158A
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JP
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light
frame
work
transmitting plate
plate
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JP7117476A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Hirawatari
渡 紀 行 平
Tsutomu Kobayashi
林 力 小
Akio Suzuki
木 昭 夫 鈴
Kuniteru Watabe
部 国 輝 渡
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Orc Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Orc Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ワークに所定パターンを形成する精密両面露光
装置および露光方法ならびに透光板の固定方法を提供す
る。 【構成】光源装置2と、光学系3と、透光板4と、透光
板4の保持手段5を有する上下フレーム8,9と、透光
板4とワークWのメイン真空吸着機構18と、上フレー
ム8の作動手段10と、下フレーム9を水平方向の所定
位置に移動させる位置決め手段16と、位置決め手段1
6などを載置する枠状の載置テーブルとを備え、保持手
段5は、透光板4を真空吸着する吸着機構と、吸着機構
で上下フレーム8,9に真空吸着した上下透光板の少な
くとも一方を固定する固定機構7とからなり、固定機構
7は、透光板4の各辺の対面する位置でフレーム8,9
に設けられ、透光板4の側端面に当接して固定する精密
両面露光装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークに所定パター
ンを形成する精密両面露光装置および露光方法ならびに
透光板の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケミカルミーリングや、プリン
ト基板などのワークに紫外線を照射し、所望パターンを
形成する露光装置は、多々提案されている。そして、特
にプリント基板などは、時代の要請により線幅および間
隔が狭くなり、精度が求められている。そのため、画像
精度の要求数値は、マスク乾板サイズが32in×28
inや34in×24inのものを使用し、10μm〜
20μmのラインアンドスペースであり許容誤差はその
数値のプラスマイナス5〜10%となる場合もある。こ
れらの要求を満たすため、本願出願人により以下のよう
な露光装置が提案されている。
【0003】すなわち、図15で示すように、露光装置
100は、所定パターンを形成した上下透光板101、
102を着脱自在に保持する枠状に形成した上下フレー
ム103、104と、前記上フレーム103を回動支持
する支持アーム105と、この支持アーム105を回動
および上下動自在に支持する支持ガイド106と、前記
支持アーム105を駆動する第1駆動部107および第
2駆動部108と、前記下フレーム104を載置台10
9上で水平方向に移動自在に支持すると共に押動する支
持回転球110および押動装置111と、前記上フレー
ムで支持アーム105の他端側に設けた位置合わせ部材
112、113と、前記位置合わせ部材112、113
を支持する支持部114および嵌合部115と、前記下
透光板102の周縁に設けたシール部材116および真
空吸着用の溝117と、前記シール部材116の内側で
所定位置に設けた押圧制御柱118などから構成されて
いる(特願平6−152064)。
【0004】また、上透光板101も上フレーム103
に設けた真空吸着機構121により保持されている。そ
して、前記上下透光板101、102は、上下フレーム
の内周縁に設けた補助吸着機構122、123によりさ
らに吸着保持されている。
【0005】したがって、上透光板101を保持する支
持アーム103は、第1駆動部107が作動すると、支
持ガイド106を回動支点として回動し、下透光板10
2に離間して水平な位置まで移動する。そして、第2駆
動部108の駆動により支持ガイド106が垂直降下す
ると共に、位置合わせ部材112、113が、載置台1
09の支持部114および嵌合部115に支持あるいは
嵌合されるため、上下透光板101、102が所定位置
でワークWに正確に当接して挟持する。
【0006】さらに、シール部材116および上下フレ
ーム103、104で囲繞される空間を真空吸着溝11
7から真空に吸引し、ワークを上下透光板101、10
2に真空密着することで、上下透光板101、102を
固定し露光を行っている。このとき、補助吸着機構12
2、123が設置されているため、真空吸着溝117で
真空吸着を行っても上下透光板101、102がズレを
起こすことは無く、精密な露光精度を確保することが可
能となる。
【0007】また、図16で示すように、露光における
位置合わせ機構が提案されている(特開平7−4957
5号)。すなわち、位置合わせ機構130は、上下支持
体131、132と、前記上枠体に懸垂支持させた上フ
レーム支持機構133と、前記上フレーム支持機構13
3に設けた移動機構134、135と、前記移動機構1
34、135に支持されるワーク保持部136と、前記
ワーク保持部の真空吸着部137に保持されるワークW
と、前記下支持体132に支持される透光板138の支
持台139と、前記透光板138上に載置されるマスク
フィルム140と、前記マスクフィルム140の端部を
保持部141が保持するする保持機構142と、この保
持機構142を前後に作動させる作動部143と、前記
下支持体131に移動自在に設けたCCDカメラ144
などから構成されている。
【0008】そして、前記CCDカメラ144で、マス
クフィルム140およびワークWの位置決めマークを撮
像し、位置決めマークが合っていないときは、保持機構
142を前後方向に作動部143により移動させ、マス
クフィルム140を弾性変形させることで位置決めマー
クを整合する構成としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の位置決
め機構は以下のような問題が存在し、精密露光装置には
改良する点が存在した。
【0010】(1) 前記位置決め機構は、マスクフィルム
の端部を引っ張り弾性変形させた状態で露光させるた
め、マスクフィルムが変形し易く、また、マスクフィル
ムが常にシリンダーなどの作動部により引っ張られた状
態となるため、マスクフィルムの破損をいちじるしく早
めていた。
【0011】(2) 前記位置決め機構は、ワークとマスク
フィルムとを離間させたプロキシミテ方式により露光す
るか、ワークとマスクフィルムとを当接圧着させた状態
で露光を行うため、プロキシキミテ方式では、露光精度
を確保することが難しく、また、当接圧着して露光する
場合は、ワークとマスクフィルム間に空気が入り込み、
ワークとマスクフィルムが平坦な状態で当接できず、露
光精度を確保することが困難であった。
【0012】(3) 前記位置決め機構は、マスクフィルム
の保持手段と、弾性変形させる力付与手段とがクランプ
手段で兼ねて行われるため、各クランプ手段にマスクフ
ィルムを保持させることに時間がかかるため、マスクフ
ィルムの装着に時間を要することになった。 (4) 前記位置決め機構は、ワークの種類(枚葉やロール
ツウロール)に対応してワークを保持しているフレーム
か、マスクフィルムを保持している側が上下に作動する
構成としていないため、限定されたワークにしか対応で
きなかった。
【0013】(5) 前記露光装置の構成では、ワークを上
下透光板で挟持し、真空吸着することで精密な露光を可
能としているが、その真空吸着の際に上下透光板をそれ
ぞれ固定する補助吸着機構の構成では、まだそれぞれの
透光板の固定が不十分であった。
【0014】(6) 透光板は、その材質により温度環境に
大きく作用され、例えば、300mm×300mmのサ
イズで石英ガラスの場合、温度が1度(°C)上昇する
と、0、15μmの誤差が生じる。また、低膨張ガラス
の場合は同サイズで、1、23μmの誤差が生じ、ソー
ダライムガラスでは、2、43μmの誤差が生じる。そ
のため、その温度誤差を解消する必要が望まれていた。
【0015】(7) 露光装置は、透光板が、端面研磨など
の加工手間をかけずに、かつ、迅速に上下フレームに取
り替える構成で、さらに、露光精度が望まれると共に、
シート状のワークでロールツウロールの構成と、単体の
ワークの両方の構成が処理できるものが望まれていた。
【0016】(8) 光源装置から照射される光線は、精度
上平行光を使用する必要がある。平行光を使用する場
合、作業者のワークの作業位置が適切になるように設置
されることが望まれていた。 (9) 光源装置から照射される平行光の光線の照度分布
は、ワークに適切に照射されておらず、ワークの設置位
置に沿って適切に照度分布を行える構成が望まれてい
た。
【0017】この発明は、前述の問題点を解決すべく創
案されたもので、露光装置の精密露光を達成し、上下透
光板の取り替えが迅速で、ワークの形態に対応して正確
な露光ができ、また、光源部分の冷却が的確にでき、さ
らに、透光板に固定のための加工を施すことなく、そし
て、光源装置からの照度分布が適切で、作業者が作業し
易い精密両面露光装置および露光方法ならびに透光板の
固定方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、ワークの両面を露光する露光装置であっ
て、紫外線を含む光線を照射する光源装置と、前記光源
装置からの光線をワークに平行光として照射する平面反
射鏡やフライアイレンズなどの光学系と、前記ワークを
挟持する所定パターンが形成された上下透光板と、前記
透光板を着脱自在に保持手段を介してそれぞれ保持する
枠状の上下フレームと、前記透光板に挟持したワークを
真空密着させるメイン真空吸着機構と、前記上フレーム
を上下方に作動させる作動手段と、前記下フレームを水
平方向の所定位置に移動させる位置決め手段と、前記位
置決め手段などを載置する枠状の載置テーブルとを備
え、前記保持手段は、透光板を真空吸着する吸着機構
と、前記吸着機構で上下フレームに真空吸着した上下透
光板の少なくとも一方を固定する固定機構とからなり、
前記固定機構は、透光板の各辺の対面する位置で前記フ
レームに設けられ、前記透光板の側端面に当接して固定
する精密両面露光装置として構成した。
【0019】また、前記固定機構は、対面する少なくて
もその一方が固定装置からなり、前記固定装置は、透光
板の側端面に当接する当接部と、この当接部を透光板か
ら当接離間させる駆動部と、前記駆動部を制御する制御
部とを備える構成とした。
【0020】さらに、前記制御部は、駆動部を作動させ
る電源部との間の電気的変化を検出する検出部と、前記
検出部からの検出された電気的な情報に基づいて前記電
源部からの電圧または電流の少なくとも一方を減少させ
る演算回路を備える構成としても構わない。
【0021】そして、前記上フレームの作動手段は、そ
の上フレームを昇降機構を介して垂直方向に昇降自在に
保持する枠状の回動アームと、前記回動アームの基端側
を押動する駆動機構と、前記回動アームの所定位置を回
動支持する回動支持部と、前記回動アームの先端側に設
けた垂直ガイドとから構成しても構わない。
【0022】また、前記上フレームの作動手段は、その
上フレームを垂直方向に上下動させる垂直駆動手段と、
前記上フレームの所定位置に設けた垂直駆動ガイドとを
備え、前記垂直駆動手段は、下フレーム上のワーク近傍
まで上下方向に大きく上フレームを駆動させる第1駆動
手段と、前記第1駆動手段からさらに上下方向に小さく
上フレームを駆動させる第2駆動手段を備える構成とし
ても良い。
【0023】そして、前記回動アームの昇降機構は、上
フレームを回動アームに保持すると共に、垂直駆動させ
る垂直駆動部と、前記回動アームと上フレーム間に渡っ
て設けたガイド部とを備えた構成とすると都合が良い。
【0024】また、前記光源装置は、光照射方向を上下
として設置され、前記光学系は、前記光源装置からの光
照射を所定方向に反射する平面反射鏡と、前記平面反射
鏡からの反射光を整光するフライアイレンズと、フライ
アイレンズからの光をワークに平行光として反射する反
射鏡とから構成され、前記平面反射鏡は、一方の辺を回
動軸として他方の辺を所定角度に傾斜させ、かつ、一側
辺を回動軸として他側辺を所定角度に傾斜させると共
に、垂直軸の回りを所定角度回転させて設置した構成と
した。
【0025】さらに、前記フライアイレンズは、上下方
向に所定角度傾斜させると共に、光中心軸の回りを所定
角度回転させて設置した構成とすると都合が良い。
【0026】そして、前記光源装置は、紫外線を含む光
線を照射する放電灯と、前記放電灯からの光照射を所定
方向に反射する曲面を有する曲面反射鏡と、前記曲面反
射鏡を囲む光源ハウジングと、前記放電灯の封止部に空
冷気体を吹き付ける空冷ノズルと、前記光源ハウジング
内に開口部を有する排気ダクトとから構成した。
【0027】また、前記上下フレームの周縁側にそれぞ
れ周設した上下の第1シール部材と、前記両第1シール
部材の少なくとも一方の上端に設けた第2シール部材
と、前記両第1シール部材の内側に設けた所定以上の上
下方向の押圧力を制御する押圧制御部材とを備える構成
とした。
【0028】さらに、ワークを挟持する上下透光板と、
前記透光板を着脱自在に保持する枠状の上下フレーム
と、前記上下フレームに設けた前記透光板の側端面を押
圧して固定する固定機構と、前記ワークを透光板に真空
密着するメイン真空吸着機構と、前記上フレームを昇降
自在に保持する枠状の回動アームと、前記下フレームを
水平方向の所定位置に自在に移動する位置決め手段と、
前記位置決め手段を支持する載置テーブルと、前記回動
アームを駆動する駆動機構と、前記支持台の後方で回動
アームの内側に光照射方向を上下として設けた光源装置
と、前記光源装置からの照射光を平面反射鏡およびフラ
イアイレンズを介して平行光をワークに照射する光学系
を有する精密両面露光装置としても構わない。
【0029】そして、透光板の固定方法としては、保持
機構および固定機構を備える枠状の下フレームの上に下
透光板を載置し、前記保持機構でその下透光板を保持す
ると共に、前記固定機構により下透光板の側端面を押圧
して固定する第1工程と、前記透光板の位置決めマーク
を、前記下フレームの下方に水平方向に移動自在に設け
た撮像手段により撮像する第2工程と、前記下透光板の
上に上透光板を載置し、上下透光板の位置決めマークを
前記撮像手段で撮像して位置決めする第3工程と、前記
上透光板を、枠状の上フレームに吸着機構により保持す
ると共に、上フレームに設けた固定機構により、上透光
板の側端面を押圧して固定する第4工程とから構成し
た。
【0030】さらに、透光板の固定方法として、上下フ
レームに保持される透光板の側端面を駆動部を介して当
接部が押圧する際に、当接部の駆動電源から送られる電
流の変化を検出する。そして、前記検出した電流変化を
あらかじめ入力した基準値と比較する。また、前記検出
した電流の値が基準値を越えている場合は、前記駆動部
を演算回路からの信号により制御部を停止させること
で、前記当接部を透光板の側端面に当接した位置で停止
する構成とした。
【0031】また、ワークの露光方法としては、枠状の
下フレームに着脱自在に保持される下透光板の側端を、
各辺の対面する位置から押圧し、下透光板の所定位置に
ワークを位置決めして載置する第1工程と、保持された
上透光板の側端を、各辺の対面する位置から押圧する上
フレームが作動手段により降下し、上下透光板で前記ワ
ークを挟持すると共に、ワークを上下透光板に真空密着
する第2工程と、前記上下透光板で挟持されたワークの
表裏に、光源装置から照射した紫外線を含む光線を平行
光として照射する第3工程と、前記上フレームを作動手
段により上昇させ、露光済みワークを取り除く第4工程
とから構成した。
【0032】さらに、前記作動手段による上フレームの
降下あるいは上昇作動は、ワークから上透光板を下透光
板から平行な状態で離間あるいは当接する垂直移動と、
その離間した垂直移動後に上フレームの基端側を回動支
点として上フレームが上方へ上昇回動あるいは下方へ降
下回動する前記ワークの露光方法として構成した。
【0033】なお、前記作動手段による上フレームの降
下あるいは上昇作動は、ワークから上透光板を下透光板
から平行な状態で離間あるいは当接する第1垂直移動
と、その離間した垂直移動後に上フレームを下フレーム
から垂直方向に大きく離間させる第2垂直移動とで構成
しても構わない。
【0034】
【作用】この発明は上記のように構成したので以下のよ
うな作用を有している。 (1) 上下フレームは、上下の透光板の保持機構と固定機
構を備え、透光板を保持機構で真空吸着した後、そのフ
レームに設けた固定機構により保持している透光板の対
面する各辺で、透光板の側端面を押圧する。そのため、
真空吸着機構で上下透光板にワークを真空吸着しても、
その真空吸着に影響されることなく透光板は上下フレー
ムにそれぞれ保持される。
【0035】(2) 固定機構は、フレームに設けた駆動部
が、当接部を駆動して透光板の側端部を押圧し、その押
圧力を前記駆動装置側の制御部により制御しているた
め、透光板に所定圧力以上の押圧力がかかることはな
い。
【0036】(3) 駆動部の作動により透光板の側端面に
当接部が当接すると、駆動部を作動させる電源部と駆動
部の間に設けた検出部に電気的な変化が生じる。そのた
め、その電気的な変化を検出して演算回路が、前記駆動
部の作動を制御する。
【0037】(4) 枠状の回動アームは、所定位置に回動
支持部により支持され、その回動アームの基端側を駆動
機構により押動すると、前記回動支持部を回動支点とし
て先端側が上方に回動する。したがって、回動アームに
昇降機構を介して設けた上フレームは下フレームから大
きく上方に離間する。また、駆動機構を作動させ回動ア
ームの基端側の押動を徐々に解除すると、回動アーム
は、回動支持部を回動支点とで下方に回動し、回動アー
ムの垂直ガイドと駆動機構により、上フレームの上透光
板と、下フレームの下透光板とが平行になる位置で停止
する。
【0038】(5) 回動アームの上フレームが下フレーム
と平行位置になると、回動アームに設けた昇降機構の垂
直駆動部が作動し、回動アームと上フレームに渡って設
けたガイド部に沿って上フレームを垂直方向に降下さ
せ、下フレームの下透光板上に設置されているワークに
上透光板を当接させる。また、位置合わせをする場合、
または、露光が終了した場合には、前記垂直駆動部を作
動させ、上フレームを回動アーム側に上昇させること
で、上透光板をワークから離間させる。
【0039】(6) 作動手段を垂直駆動手段とした場合
は、上フレームは、透光板の側端面を固定された状態
で、ワークに近接している付近では、垂直駆動手段の第
1駆動手段および垂直駆動ガイドにより下フレームと平
行に、小さく上下動される。そして、第1駆動手段の上
昇端から第2駆動手段により、垂直駆動ガイドに沿って
大きく上下動される。
【0040】(7) 左右に設置されかつ上下に向けられた
それぞれの光源装置は、その光源装置から紫外線を含む
光線が照射され、所定角度に立ち上げ、かつ、所定方向
に傾斜させた平面反射鏡に反射させ、フライアイレンズ
を介して反射鏡に導き、その反射鏡から反射して平行光
としてワークに照射している。
【0041】(8) フライアイレンズは、上下方向に所定
角度傾斜させると共に、光中心軸の回りを所定角度回転
させているため、光源装置からの光線的確にワークに到
達させることができる。
【0042】(9) 光源装置は、放電灯の封止部側から吹
付ノズルにより空冷気体を吹き付け、放電灯を冷却す
る。そして、放電灯の熱を奪った空冷気体は、光源装置
のハウジング内に設けた排気ダクトの排気口から露光装
置外に排気される。
【0043】(10)上下フレームは、その周縁部に第1シ
ール部材を設けると共に、その一方のシール部材の上端
に第2シール部材を設けている。そして、第1シール部
材の内側に、上下フレームが所定以上の押圧力がかから
ないように設けた押圧制御部材を備えているため、上下
フレームが保持する透光板でワークを挟持する場合、ワ
ークがシート状のロールツウロールでも必要以上にワー
クを折り曲げることはない。
【0044】(11)上下透光板に挟持されるワークは、真
空吸着機構により上下透光板に密着される。このとき、
透光板の側端面を固定機構が押圧しているため、透光板
は、真空吸着による位置ズレが解消できる。そして、光
源装置からの紫外線を含む光線を照射すると、反射鏡が
フライアイレンズに光線を反射し、フライアイレンズで
整光した光線を反射鏡に反射して平行光をワークに送
る。露光が終了すると、真空吸着が解除され、回動アー
ムに設けた昇降機構が作動し、上フレームを垂直上昇さ
せ、ワークから上透光板を離間させる。
【0045】このとき、ワークがロールツウロールであ
れば、所定距離ロールを巻き付け、つぎの露光位置を設
定し、上フレームを昇降機構の作動により降下させ、上
下透光板でワークを挟持する。また、ワークが単体であ
れば、上フレームを垂直上昇させた後、回動アームを駆
動機構の駆動により上方に回動して露光済みワークを取
り除き、新たなワークをセットする。そして、駆動機構
の駆動により回動アームを降下させ、上フレームを垂直
降下させてワークを上下透光板で挟持する。
【0046】(12)透光板の固定方法としては、枠状の下
フレームの上に下透光板を載置し、保持手段でその下透
光板を保持すると共に、前記固定手段により下透光板の
側端面を押圧して固定する。そして、前記透光板の位置
決めマークを、前記下フレームの下方に移動自在に設け
た撮像手段により撮像して下透光板の位置を確認する。
さらに、前記下透光板の上に上透光板を載置し、上下透
光板の位置決めマークを前記撮像手段で位置決めする。
その後、前記上透光板を、枠状の上フレームに保持手段
により保持すると共に、上フレームに設けた固定手段に
より、上透光板の側端面を押圧して固定する。
【0047】(13)他の透光板の固定方法としては、上下
フレームに保持される透光板の側端面を駆動部を介して
当接部が押圧する際に、当接部の駆動電源から送られる
電流の変化を検出する。そして、前記検出した電流変化
をあらかじめ入力した基準値と比較し、前記検出した電
流の値が基準値を越えている場合は、前記駆動部を演算
回路からの信号により制御部を停止させることで、前記
当接部を透光板の側端面に当接した位置で停止する構成
とした。
【0048】(14)ワークの両面を露光する際は、枠状の
下フレームに着脱自在に保持されると共に、各辺の対面
する位置で側端部を押圧して保持される下透光板の所定
位置にワークを位置決めして載置する。そして、上透光
板を保持すると共に、その上透光板の各辺の対面位置で
側端部を押圧する枠状の上フレームが、作動手段により
降下し、上下透光板で前記ワークを挟持すると共に、上
下透光板の周縁に設けたシール部材で囲む空間を真空吸
引し、ワークを上下透光板で真空吸着する。さらに、前
記上下透光板で挟持されたワークの表裏に、上下方向を
向く光源装置から照射した紫外線を含む光線を、光学系
を介して平行光として照射する。その後、前記上フレー
ムを作動手段により上昇させ、露光済みワークを取り除
き、新たなワークを設置する。なお、ロールツウロール
の場合は、新たな位置にワークを搬送する。
【0049】(15)前記作動手段による上フレームの降下
あるいは上昇作動は、ワークから上透光板を、平行に離
間あるいは当接する垂直移動と、その垂直移動後に上フ
レームの基端側を回動支点として上方あるいは下方に回
動昇降させている。 (16)前記作動手段を、下フレーム近傍では第1垂直移動
により下フレームと平行に上フレームを上下動させ、第
1垂直移動による移動上端からは上フレームを大きく第
2垂直移動により上下動させている。
【0050】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1は、露光装置の全体の配置を示す側面断
面図、図2は露光装置の要部を示す平面断面図、図3は
上フレームの要部を示す平面図、図4は下フレームの要
部を示す平面図、図5は上下フレームの保持手段を示す
要部の一部断面図、図6は上フレームの作動状態を示す
側面図、図7は制御部の構成を示す原理図、図8は、固
定機構の配置の一例を示す原理図、図9は固定機構の応
用例を示す原理図、図10は、光源装置および光学系の
配置を示す一部断面にした側面図、図11はフライアイ
レンズの配置を示す正面図、図12は上下透光板の取り
付け状態の手順を示す側断面図である。
【0051】図1および図2で示すように、精密両面露
光装置1は、後方側に設けた光源装置2、2と、所定位
置に設置された平面反射鏡3a、3aフライアイレンズ
3b3bおよび大反射鏡3c,3cからなる光学系3,
3と、載置テーブル17上に水平方向に移動自在に設け
た枠状の下フレーム9と、前記下フレーム9の側端面を
押動支持する位置決め手段16と、前記下フレーム9に
保持手段5を介して保持される下透光板4と、前記下透
光板4上に設けたワークWと、前記ワークの上面に当接
する上透光板4と前記上透光板4を保持手段5を介して
保持する枠状の上フレーム8と、前記上フレーム8を上
下動させる作動手段10などから構成されている。
【0052】図1および図2で示すように、前記作動手
段10は、前記上フレーム8を昇降機構11を介して昇
降自在に保持する枠状の回動アーム12と、この回動ア
ーム12のほぼ中央位置を支持し、前記載置テーブル1
7に設けた回動支持部13と、前記回動アーム12の後
方に設けた駆動機構14とから構成されている。
【0053】図1で示すように、前記駆動機構14は、
前記回動アーム12の後方を押動するシリンダ装置14
aと、このシリンダ装置14aをガイドするシリンダガ
イド14bとから構成されている。また、回動アーム1
2は、その後方から下方に吊り下げて設けた錘14cを
有している。前記錘14cは、作業中に上昇回動させた
回動アーム12が、予期せぬアクシデントで下方に降下
しないように安全対策として設けられている。また、錘
14cを設けることで、シリンダ装置14aの作動を容
易にすることが可能となる。
【0054】図1および図6で示すように、回動アーム
12は、上フレーム8を昇降機構11を介して昇降自在
に保持している。前記昇降機構11は、回動アーム12
の左右に設けた垂直駆動部11a、11aと、前記垂直
駆動部11a,11aの左右で、回動アーム12と上フ
レーム8間に設けた昇降ガイド11b、11bとから構
成されている。
【0055】また、回動アーム12は、図3および図1
で示すように、先端側の両角部分に垂直ガイド19を備
えている。この垂直ガイド19は、図4および図6で示
すように、載置テーブル17の所定位置に設置したガイ
ド受け部20、20に、垂直ガイド19のガイドピン1
9aが支持される構成としている。
【0056】前記ガイド受け部20は、図4および図6
で示すよに、少なくとも3つの回転ローラ20aが中心
に向かって設けられており、前記ガイドピン19aが正
確にかつスムーズに嵌入できるように構成されている。
ガイドピン19aが、ガイド受け部20に嵌入した状態
のとき、回動アームが水平となり、上下フレーム8、9
の上下透光板4、4が平行になる高さに構成されてい
る。
【0057】図1および図4で示すように、前記下フレ
ーム9は、載置テーブル17に設けた球状支持脚16g
の上に載置され、その下フレーム9の3つの側面を位置
決め手段16により押圧制御されている。前記位置決め
手段16は、下フレーム9の三方の側面を押圧する整合
装置16a,16c,16eと、前記整合装置16a,
16c,16eの各同じ側面で、整合装置16a,16
c,16eで押動する方向と反対方向に引っ張り制御す
る張力部16b,16d,16fを備えている。
【0058】また、前記下フレーム9は、図4および図
5で示すように、周縁部分に設けた第1シール部材9a
と、この第1シール部材9aの上端に設けた第2シール
部材9bと、前記第1シール部材9aの内側の空気を吸
引する吸引開口部9dとからなるメイン真空吸着機構1
8と、前記第1シール部材9aの内側に設けた押圧制御
部材9cと、所定パターンを形成した下透光板4を保持
する保持手段5を備えている。
【0059】前記第1シール部材9a、および、後述す
る上フレーム8の第1シール部材8aは、金属や、熱に
よる伸縮に強い合成樹脂で構成され、第2シール部材9
bが、弾性力を備えたシールゴムで構成されることで、
メイン真空吸着機構18で真空吸引した際、シールゴム
の歪みによる位置ずれの要因を少なくすることが可能と
なる。
【0060】前記保持手段5は、図5で示すように、上
下フレーム8、9にそれぞれ設けられ、上下とも同じ構
成のものを使用している。この保持手段5は、透光板4
を真空吸着する吸着機構6と、前記透光板4の側端面を
押圧してその位置を固定する固定機構7とから構成され
ている。前記吸着機構6は、周環状に設けた吸引溝6a
と、この吸引溝6aの前後で周環状に設けたシールゴム
6b,6cとから構成されている。なお、シールゴム6
b、6cは、図面では断面形状がほぼ楕円形をいている
ものを使用しているが、断面形状が中空円形のものを使
用すると、真空吸着した際にシールゴムの歪みが少なく
均等に変形するため、透光板4、4の真空吸着による位
置ズレの原因を最小限に抑えることが可能となる。
【0061】また、図5で示すように、前記固定機構7
は、上下フレーム8、9に保持した透光板4、4の対面
する各辺で少なくとも1つ以上の固定装置7A(7B)
を設けている。前記固定装置7A(7B)は、透光板4
の側端に当接する当接部7aと、この当接部を前後に駆
動させる駆動部7bと、この駆動部7bを所定位置で停
止させる制御部7cとから構成されている。なお、図5
では、当接部7aとして回転輪体を使用し、駆動部7b
としてのシリンダ部を使用する共に、制御部7cとして
エアーブレーキを使用している。
【0062】そのため、前記制御部7cは、シリンダ部
(7b)のシリンダを挟持するブレーキパッドが、内部
の空気を抜き取ると作動する構成になっており、駆動部
7bの所望位置で自在に停止させることができるもので
ある。したがって、駆動部7bが作動して当接部7aが
透光板4の側端面に当接すると、制御部7cが作動して
ブレーキパッドが駆動部7bであるシリンダを挟持する
ことで当接部7aである回転輪体は、透光板4の側端面
に当接した状態で停止することができる。
【0063】また、前記固定装置7A(7B)は、図7
で示す構成としても構わない。すなわち、当接部7a1
として、先端が曲面で凸状に形成された当接体を使用
し、この当接部7a1 を前後に駆動する駆動部7b1
しての送りネジと、前記送りネジを回転駆動制御する駆
動モータを備える制御部7cとから構成しても良い。そ
して、前記制御部7cは、駆動モータと直流電源7c1
の間に検出抵抗部7c2を設け、その検出抵抗部7c2
からの電流の変化を検出する電流検出部7cを設け、前
記電流検出部7c3 で検出した電流を比較する比較器
(コンパレータなど)7c4 を設けると共に、前記比較
器からの信号に基づいて前記電源の電気力を増減する演
算回路(CPUなど)7c5 を設ける構成としている。
【0064】したがって、当接部7a1 は、送りネジ7
1 が制御部7cの駆動モータの駆動により回転される
と、実線の位置から仮想線の位置まで前進し、透光板4
の側端面に当接する。そのとき、検出抵抗部7c2 に流
れる電流量が変化するため、その電流量の変化を電流検
出部が検出すると共に、その検出した情報を比較器7c
4 送る。比較器7c4 は、送られた来た検出情報をあ
らかじめ組み込まれている基準値と比較して、基準値を
越えている場合には、演算回路7c5 に信号を送り、直
流電源7c1 の供給電力を所定レベルまで減少させる
か、供給電力を停止する。そのため、送りネジ7b1
回転が停止され、当接部7a1 を透光板4の側端面に当
接した位置で停止させることが可能となる。
【0065】なお、図3および図4では、対面する一方
の固定装置7A(7B)が、図5で示す駆動部7bおよ
び制御部7cを備えず、当接部7aが所定距離を手動
(ドライバを使用して送りネジを回転させる)で移動で
きる構成のものか、固定されているもの(当接部の位置
が固定されているもの)を使用している。もちろん、全
ての固定装置7A(7B)が駆動部7bおよび制御部7
c(図5参照)を備える構成としても構わない。
【0066】また、図8で示すように、上フレームの前
辺および左辺に設けた固定装置7A 1 、7A2 ,7B3
に対面する固定装置7A4 、7A5 、7A6 を、当接部
(7a,7a1 )が固定されるか、所定距離手動で移動
できるものとし、下フレームの後辺および右辺に設けた
固定装置7B4 ,7B5 ,7B6 に対面する位置に設け
た7B1 ,7B2 ,7B3 を当接部(7a,7a1 )が
固定されるか、所定距離手動で移動できるものとすると
都合がよい。
【0067】さらに、図9で示すように、上下フレーム
8、9に設ける固定機構27は、その固定装置27A
(27B)の構成としても良い。すなわち、固定装置2
7A(27B)は、透光板4の対角線側に設けられ、コ
字形に形成した取付部材に当接部としての2つの回転輪
体27a,27aを設け、前記取付部材を駆動部として
のシリンダー部27bが前後に作動し、そのシリンダー
部27bが所定押圧位置で制御できる制御部27cとか
ら成る構成としても構わない。もちろん、前記したよう
に、対面する一方の固定装置27A(27B)は、回転
輪体27a,27aが、手動で移動するか、固定されて
いるものとしても構わない。
【0068】なお、図4で示すように、下フレーム9に
は下透光板4を載置するための載置昇降部9eを備えて
おり、下透光板4を下フレーム9に載置する場合、この
載置昇降部を上昇させ下透光板4を載置して載置昇降部
を降下させることで、下透光板4を下フレーム9に載置
する構成としている。
【0069】つぎに、光源装置2および光学系3につい
て説明する。図1、図2および図10で示すように、光
源装置2は、紫外線を含む光線を照射する放電灯2a
と、この放電灯2aからの光線を所定方向に反射する曲
面反射鏡2bと、前記曲面反射鏡2bの背面側を覆う光
源ハウジング2cとから構成されている。そして、図1
0で示すように、光源装置2、2は、それぞれが左右に
ズレた位置で上下の高さを異ならせ、かつ、光線照射方
向が上下になるように設置されている。
【0070】さらに、前記光源ハウジング2cには、所
定位置に空冷機構15の排気ダクト15bが接続されて
おり、その排気ダクト15bの所定位置に排気ファン1
5cが設けられてきる。さらに、前記放電灯2aの封止
部側から空冷気体を吹き付ける吹付ノズル15a、15
aを設けている。
【0071】なお、上下透光板4、4を、空冷気体を吹
き付ける構成とすると、上下透光板4、4の膨張が制御
できるため、空冷吹付ノズルなどを設置して所定温度の
空冷気体を上下透光板4、4に吹き付ける構成とすると
都合がよい。また、上下透光板4、4に吹き付けた空冷
気体は、精密両面露光装置1の所定位置(装置の上側で
あればなお良い)に設けた排気管により排気される構成
とすると都合が良い。さらに、紫外線光量計や、温度セ
ンサを設置して、上下透光板4、4が常に所定の温度に
維持できる構成とすると適切である。
【0072】図1および図10で示すように、前記光源
装置2からの光線をワークWに導く光学系3は、平板反
射鏡3aと、この平板反射鏡3aから反射した光線を整
光するフライアイレンズ3bと、このフライアイレンズ
3bからの光線を平行光としてワークWに反射する大反
射鏡3cとから構成されている。前記大反射鏡3cは、
ワーク面に対して直角な光が反射できるように、放物面
あるいは疑似球面などの曲面に形成されている。
【0073】そして、前記平板反射鏡3aは、その前辺
側を回動軸として後辺側を水平位置から所定角度立ち上
げ、かつ、平板反射鏡3aの右辺側を回動軸として左辺
側を所定角度に立ち上げ、必要があれば、垂直軸の回り
を所定角度回転させた状態で設置している。さらに、平
板反射鏡3aは前記状態で、光源装置2からの照射光を
フライアイレンズ3b側に反射している。なお、平板反
射鏡3a、3aは、反射面を上下対称位置に設置してい
る。このように、平面反射鏡3a、3aを設置すると、
ワークWの上下に離間して設置する大反射鏡3c,3c
が所定の位置に設置できることで、作業者が操作する際
に作業し易い位置にワークWの作業高さを設定すること
が可能となる。
【0074】さらに、図11(b)で示すように、前記
フライアイレンズ3bは、水平方向から所定角度傾斜さ
せて平板反射鏡3aからの反射光を大反射鏡3cに導く
光路に設置されており、光中心軸の回りを、仮想線から
実線で示すように所定角度回転させた状態で設置してい
る。このように、フライアイレンズ3bを設置すること
で、図11(a)で示すように、ワークWに照射する照
射光aの照射範囲が仮想線の位置から実線の位置とな
る。
【0075】つぎに、上下透光板4、4の設置手順を図
12を参照して説明する。なお、図12では対面する固
定装置7A(7B)は、駆動部および制御部を備えたも
のとして説明する。はじめに、図12(A)で示すよう
に、下フレーム8の上に下透光板4を載置し、吸着機構
6により下フレーム8に透光板4を真空吸着する。そし
て、固定装置7Bを作動させ、当接部7aを下透光板4
の側端面に所定押圧力により当接させ、その押圧させた
状態で停止させることで、下透光板4を確実に固定す
る。
【0076】つぎに、図12(B)で示すように、載置
テーブ17(図1参照)側に設けたCCDカメラ21、
21により下透光板4に設けた位置決めマーク4a,4
aを撮像する。そして、図12(C)で示すように、上
透光板4を下透光板4の上に載置し、上透光板の位置決
めマーク4b、4bが、前記下透光板4の位置決めマー
ク4a,4a内の適正位置になるように設定する。この
とき、上下の透光板が擦り合って傷つかないように介在
シートを上下透光板の間に介在させることが望ましい。
【0077】そして、図12(D)で示すように、回動
アーム12を回動降下させると共に、昇降機構を作動さ
せ上フレーム8を垂直降下し、上透光板4に上フレーム
8を当接させる。そして、吸着機構6により上フレーム
8に上透光板4を吸着保持させる。さらに、上フレーム
8に設けた固定機構7を作動させ当接部7aを上透光板
4の側端面に当接させることで上下透光板4、4を上下
フレームに保持させている。
【0078】なお、対面する固定装置7A(7B)の一
方の回転輪体7aが固定あるいは手動で動くものである
場合は、その固定あるは手動の回転輪体7a側に透光板
4の側端部を当接させた状態で、吸着機構6(6)によ
り真空吸着すると都合が良い。
【0079】つぎに、精密両面露光装置1の露光手順を
説明する。ワークWが600mm×600mmのような
単体である場合は、回動アームを駆動機構の駆動によ
り、回動支持部を回動支点として上方に回動させる。そ
して、ワークWを下透光板4の所定位置に載置する。こ
のとき、ワークWの載置手段は作業者の手作業により行
われる構成としても良く、ハンドラーなどの自動載置手
段であっても構わない。ハンドラーを使用する場合は、
回動支持部の反対側で、回動アーム12や上下フレーム
8、9から離れた位置に移動レールを設け、この移動レ
ールに沿ってワークを真空吸着するハンドラーが移動す
ることで、搬入側からワークWを下透光板上に載置し、
露光済みワークWを搬出する構成としても良い。なお、
ハンドラーがワークを保持離脱する場合は、ハンドラー
の保持部分が昇降して作業を行う構成としている。
【0080】図6で示すように、下透光板4の上にワー
クWが載置されると、回動アーム12が駆動機構14の
作動に基づき回動降下し、下フレーム9と平行になる位
置で停止する。ことのき、回動アーム12の先端側に設
けた垂直ガイド19、19のガイドピン19a、19a
が、載置テーブル17に設けたガイド受け部20、20
の回転ローラ20aにより嵌合される。
【0081】回動アーム12が水平位置に到来すると、
回動アーム12の昇降機構11が作動し、上透光板4を
保持している上フレーム8を垂直降下することで、上下
透光板4、4でワークWを挟持する。そして、上フレー
ム8に設けたCCDカメラ21で上下透光板4、4の位
置決めマークを撮像し、位置ズレがあれば、昇降機構1
1により上フレーム8を垂直上昇させる。そして、下フ
レーム9を位置決め手段16により作動させ、所定位置
に移動させることで位置の整合を行う。
【0082】位置の整合が終了すると、再び昇降機構1
1を作動させ上フレーム8を垂直降下させ上下透光板
4、4でワークWを挟持する。そして、メイン真空吸着
機構18によりワークWを上下透光板4、4間に真空密
着させる。このとき、下フレーム9の周縁部分に設けた
第1シール部材9a上の第2シール部材と、上フレーム
の周縁部分に設けた第1シール部材8aとが当接して、
空密な空間を形成するが、上下フレーム8、9にそれぞ
れシール部材を分けているので、上フレーム8の垂直昇
降作動の範囲が小さくて済み、かつ、上下に分けて設け
た第1シール部材8a,9aは、シール部材の潰れによ
る位置ズレが最小限で防止することが可能となる。
【0083】なお、上フレーム8が昇降機構11の作動
で下フレーム9側に垂直降下した場合、所定以上の押圧
力が上下透光板4、4にかからないように、押圧制御部
材8c,9cが設けられており、上下透光板4、4は、
破損することが無い。また、メイン真空吸着機構18が
作動すると、上下フレーム8、9の吸着機構6、6は影
響を受けるが、固定機構7、7により上下透光板4、4
は固定されているため、位置ズレを起こすことはない。
【0084】つぎに、ワークWが上下透光板4、4で真
空密着されると光源装置2、2が作動して紫外線を含む
光線を照射する。そして、平面反射鏡3a,3aおよび
フライアイレンズ3b,3bならびに大反射鏡3c,3
cを介してワークWの表裏を同時あるいは時間をずらし
て露光する。光源装置2、2は、放電灯2a,2aを常
に点灯しておきシャッター機構により必要な場合のみシ
ャッター機構を作動させて光線を照射する構成としても
良い。
【0085】光源装置の放電灯2a,2aは、常に吹付
ノズル15a,15aから、放電灯の封止部および放電
灯全体に空冷気体が吹き付けられると共に、光源ハウジ
ング2cに設けた排気ダクトから排気ファンにより排気
しているため、適正な状態で放電灯2a,2aが作動す
ることができる。さらに、ワークW側には、最小限の温
度環境の変化を与えるだけで済む。図1で示す用に、光
源装置2、2側とワークWの処理される部屋を仕切り板
1aで区切りることで、さらに、ワークW側への温度変
化を少なくすることが可能となる。もちろん、仕切り板
1aで区切る光源装置2、2側全体を空冷する構成とし
ても構わない。また、ワークW側にも空冷気体を吹き付
ける構成としても構わない。
【0086】光源装置2、2からの光照射が終了する
と、メイン真空吸着機構18が解除され、回動アーム1
2の昇降機構11が作動して上フレーム8が上昇してワ
ークWから上透光板4を離間させる。そして、回動アー
ム12の駆動機構を作動させ、上フレーム8を下フレー
ム9から大きく上方に開放する。さらに、露光済みワー
クを除去(手作業あるいはハンドラーなどの自動で)し
た後、新たなワークWを載置する。
【0087】なお、ワークがロールツウロールの場合
は、ワークWを一度透光板4、4の間にセットすれば、
その後は、回動アームの昇降機構11が垂直昇降を繰り
返すことで、ワークWの露光をすることができる。すな
わち、ワークWは、所定位置が巻き付けロールや、テン
ションロールなどの作動で送られて来ると、昇降機構1
1の作動により上フレーム8が垂直降下して上下透光板
4、4でワークWを挟持する。そして、上フレームのC
CDカメラで上下透光板4、4の位置決めマークを撮像
し、位置が合っていない場合は、上記したように昇降機
構11で上透光板4を垂直上昇させ、位置決め手段16
を介して正確な位置決めを行う。
【0088】その後、上透光板4を昇降機構11を介し
て垂直降下させ、上下透光板4、4でワークWを挟持す
る。さらに、メイン真空吸着機構18によりワークWを
上下透光板4、4に真空密着させる。ことのき、ワーク
Wの送り方向に位置する2辺では、シール部材9a(9
b),8a間にワークWが介在することになるが、他の
シール部材9a(9b),8aの位置では、シール部材
8a,9a(9b)が直接当接している。なお、ワーク
Wが介在した位置では、シール部材8a,9a(9b)
あるいは押圧制御部材9c,8cがワークWに当接する
が、上下フレーム8、9にそれぞれにシール部材8a,
9a(9b)と押圧制御部材9c,8cが設けられてい
るため、ワークWに当接跡を残すことは最小限で済み、
ワークWを破損することは無い。
【0089】ワークWが固定されると、光源装置2、2
から光照射が行われ、光学系3を介してワークWの上下
面が露光される。露光作業が終了すると、昇降機構11
を作動させ上透光板4を保持している上フレーム8を垂
直上昇させる。そして、巻き付けロールやテンションロ
ールなどを作動させ、ワークWを下透光板4から離間さ
せた状態で、つぎの露光位置にワークWを送る。あとは
上記した動作を繰り返し、ワークWの露光を終了する。
【0090】なお、上記した固定装置の当接部を、図7
で示した当接体として使用し、駆動部をシリンダ装置を
使用して透光板の側端部を制御した押圧力で固定する構
成とすることや、回転輪体を駆動する駆動部に送りネジ
を使用しても構わない。また、駆動部を駆動させるため
に使用する駆動モータは、制御が微小単位でできるサー
ボモータやステッピングモータなどを使用すると都合が
良い。
【0091】そして、各種モータを制御する場合は、駆
動部が作動して当接部を透光板の側端面に当接させた位
置で停止したとき、そのモータの駆動電流(あるいは電
圧または電力)を減少させると共に、小さな電流(ある
いは電圧または電力)を流し続けることで当接部が透光
板を破損することない小さな押圧力で押圧し続ける構成
としても構わない。
【0092】さらに、透光板の側端面を固定する固定機
構の当接部は、その側端面に対して点接触に近い状態で
あることが望ましく、球体で構成しても良い。そして、
固定機構の固定装置の設置数は、露光するワークの精度
により異なり、上下透光板のどちらか一方側だけであっ
ても構わず、その際、透光板の対面する2辺の一方が駆
動部および制御部を備えているものであれば足りる場合
もある。また、、露光精度が高まるにつれ、固定装置の
数を上下透光板の全ての対面する辺に設ける構成として
も良い。
【0093】また、作動手段10の構成を、回動作動す
る回動アームに替え、図13で示すような構成としても
構わない。すなわち、図13で示すように、作動機構1
0は、装置の壁面などに固定した垂直駆動手段の第1駆
動手段としてのシリンダ装置10a、10aと、このシ
リンダ装置10a,10aのシリンダを当接保持するシ
リンダ当接部材10f,10fと、このシリンダ当接部
材10f,10fを設けた枠状の昇降フレーム10e
と、前記昇降フレームの少なくとも2箇所にスイラド軸
受け10b,10bを介して設けた垂直駆動ガイドとし
ての昇降ガイド10c,10cとから構成されている。
そして、前記昇降フレーム10eは、上フレーム8を、
第2駆動手段としての昇降機構10dを介して昇降自在
に保持している。
【0094】したがって、昇降フレーム10eを上方に
大きく開放する場合は、シリンダ装置10a,10aを
作動させ、実線の位置から仮想線の位置まで垂直上昇す
ることができ(第1垂直移動)、図13で示すように、
ワークWがロールツウロールである場合は、上フレーム
8を昇降機構10dにより昇降駆動(第2垂直移動)す
ることで、ワークWの送りが可能となる。
【0095】さらに、作動機構10の構成は、図14で
示すものであっても構わない。すなわち、上フレーム8
の両端側に設けたラック部10d、10dと、このラッ
ク部10d,10dに噛合するピニオン部10c、10
cと、このピニオン部10c、10cを作動させるシリ
ンダ装置10A、10A(垂直駆動手段の第1および第
2駆動手段)前記上フレーム8の少なくとも2箇所(4
か所であればバランスが良い)にスライド軸受け10
f,10fを介して設けた垂直駆動ガイドとしての昇降
ガイド10e,10eとから構成されている。
【0096】そして、前記昇降ガイド10e、10e
は、下フレーム9が水平方向に載置されている載置テー
ブルに設置している。そして、前記シリンダ装置10A
は、シリンダ部10aから伸長するロッド部10bを少
なくとも2段階に駆動する構成とすると都合が良い。す
なわち、第1垂直移動としてワークWから水平に小さな
範囲で上下動する(ワークの位置決めおよびワークがロ
ールツウロールである場合は、その送りができる範囲)
第1垂直移動と、第1垂直移動の移動上端から大きく上
昇し、その上昇分だけ降下できる第2垂直移動とから構
成すると都合が良い。この図14で示す作動機構では、
上記した回動アームや昇降フレームが必要がないこと
で、構成を簡素化できる。
【0097】なお、構成が異なる露光装置であっても、
ガラス状(石英ガラス、ソーダガラスおよび低膨張ガラ
スなど)のマスク(透光板)を使用する場合、前記した
透光板の固定機構を使用することで、繰り返し露光作業
を行った場合、露光精度を確保することが可能となる。
【0098】また、露光装置を使用してワークを露光す
る際は、露光装置を複数並べて露光作業する構成がとら
れ、特に、ロールツウロールのワークを使用する場合
は、大量生産に適している。さらに、透光板など必要な
位置に透過干渉膜を設ける構成とすると都合が良い。
【0099】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明は次の優れた
効果を発揮する。 (1) 精密両面露光装置は、上下フレームの少なくとも一
方に設けた、固定機構により透光板の側端面を固定して
いるため、メイン真空吸着機構でワークを上下透光板に
真空密着させても、上下フレームが真空吸着保持してい
る上下透光板は、位置ズレすることがなく、精密な露光
作業を可能とする。また、光源装置からの光線により温
度上昇が起こり透光板が熱膨張してもその熱膨張を固定
機構により防ぐことが可能となる。
【0100】(2) 透光板の側端部に当接する当接部は、
当接離間自在に駆動部で作動し、所定押圧位置で制御部
が押圧力を制御しているため、透光板に不要な押圧力を
かけることなく透光板を破損することなく適切に固定で
きる。
【0101】(3) 制御部は、電気的な変化を検出して駆
動部を制御し、透光板の側端面に当接する当接部の位置
を決めるため、制御の構成が簡単で、かつ、正確な制御
が可能となる。 (4) 固定機構は、対面する一方の固定機構のみが駆動機
構を備えており、対面する他方の固定機構が透光板の側
端面に当接してガイドする構成としても、透光板を適切
に固定できると共に、位置ズレを防止できるため、精密
な露光作業が可能で、かつ、構成が対面する両方を固定
装置とした場合に比べて簡素化することができる。
【0102】(5) 精密両面露光装置の枠状に形成された
回動アームは、その回動アームに設けた駆動機構と、そ
の回動アームの所定位置に設けた回動支持部により、梃
の働きで下フレームの下透光板と離間して平行になる位
置まで上下方向に回動でき、駆動機構および垂直ガイド
により、回動アームの水平状態を維持できるため、重量
のある上フレームを昇降機構を介して保持できると共
に、容易に操作することが可能となり、ロールツウロー
ルや、単体の枚葉のワークであっても精密な露光を可能
とする。
【0103】また、回動アームが枠状に設けられている
ため、吸着機構などの作業により振動を吸収して透光板
などの位置ズレの原因を抑えることができる。さらに、
垂直アームと駆動機構により回動アームを水平状態に維
持するため、吸着機構などの作業により透光板などの位
置ズレの原因が制御でき、回動昇降する回動アームが常
に正確に水平状態となる。
【0104】(6) 回動アームの昇降機構は、垂直駆動部
が作動すると、上フレームは、回動アームおよびその上
フレームに渡って設けたガイド部に沿って垂直方向に昇
降するため、回動アームを上方に回動させなくとも下透
光板上のワークと上透光板が離間でき、位置決め作業を
迅速に行うことができると共に、上フレームの正確な昇
降駆動を可能とする。
【0105】(7) 光源装置、平面反射鏡などを上記のよ
うに配置したので、大反射鏡の設置位置がワークから近
い位置となるため、装置全体をコンパクトに構成でき、
特に高さに対して寸法を小さくできる。したがって、ワ
ークの設置位置が作業者の取り扱い易い位置になるた
め、ワーク作業位置でのワークの取り扱いがし易い。
【0106】(8) フライアイレンズは、上下方向に所定
角度傾斜させると共に、中心となる光軸の回りを所定角
度回転させているため、ワークに光源装置から照射され
た紫外線を含む光線が適切に照射できる。
【0107】(9) 光源装置は、その光源ハウジングに排
気ダクトを設け、放電灯の封止部側から吹付ノズルで空
冷気体を放電灯に吹付ているため、限定された地域で放
電灯の空冷と、空冷後の排気が可能となる。
【0108】(10)上下フレームは、それぞれの周縁部に
第1シール部材を設け、その第1シール部材の少なくと
も一方の先端に第2シール部材を重ねて設けているた
め、真空吸着により上下のシール部材が当接して押圧し
合っても、シール部材は潰れることがなく位置ズレが防
止することができる。また、ロールツウロールのワーク
であっても、ワークを必要以上に折り曲げることはな
く、適切に精密露光することができる。
【0109】(11)固定機構により透光板の側端面を制御
された押圧力で固定しているため、透光板が温度変化に
より膨張しても、その透光板の膨張を可能な限り分散し
て制御することができる。
【0110】(12)作動手段を垂直方向に2段階で行う構
成とした場合であっても、ワークの構成にかかわらず適
切に、かつ、精密な露光作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の露光装置の全体の配置を示す側面図
である。
【図2】この発明の露光装置の全体の配置を示す一部断
面にした平面図である。
【図3】この発明の上フレームの要部を示す平面図であ
る。
【図4】この発明の下フレームの要部を示す平面図であ
る。
【図5】この発明の上下フレームの保持手段を示す要部
の一部断面図である。
【図6】この発明の上フレームの作動状態を示す側面図
である。
【図7】この発明の制御部の構成を示す原理図である。
【図8】この発明の固定機構の配置の一例を示す原理図
である。
【図9】この発明の固定機構の配置の一例を示す原理図
である。
【図10】この発明の光源装置および光学系の配置を示
す一部断面にした側面図である。
【図11】この発明のフライアイレンズの配置を示す正
面図である。
【図12】この発明の上下透光板の取り付け状態を示す
側面図である。
【図13】この発明の作動機構の応用例を示す一部断面
にした側面図である。
【図14】この発明の作動機構の応用例を示す一部断面
にした側面図である。
【図15】従来の露光装置の保持手段を示す側面図であ
る。
【図16】従来の位置決め機構を示す側面図である。
【符号の説明】
1 精密両面露光装置 2 光源装置 2a 放電灯 2b 曲面反射鏡(反射鏡) 3 光学系 3a 平面反射鏡 3b フライアイレンズ 3c 大反射鏡 4 上透光板 4 下透光板 5 保持手段 6 吸着機構 7 固定機構 7a 回転輪体(当接部) 7b 駆動装置(駆動部) 7c 制御部 7a1 当接体 (当接部) 7b1 送りネジ(駆動部) 7c1 直流電源 7c2 検出抵抗部 7c3 電流検出部 7c4 比較器 7c5 演算回路 8 上フレーム 8a 第1シール部材 9 下フレーム 9a 第1シール部材 9b 第2シール部材 9c 押圧制御部材 10 作動手段 11 昇降機構 11a 垂直駆動部 11b 昇降ガイド 12 回動アーム 13 回動支持部 14 駆動機構 15 空冷機構 15a 吹付ノズル 15b 排気ダクト 15c 排気ファン 16 位置決め手段 18 メイン真空吸着機構 19 垂直ガイド 20 ガイド受け部 20a 回転ローラ 21 CCDカメラ 27 固定装置 27a 回転輪体 27b シリンダー部(駆動部) 27c 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡 部 国 輝 東京都調布市調布ケ丘3丁目34番1号 株 式会社オーク製作所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークの両面を露光する露光装置であっ
    て、紫外線を含む光線を照射する光源装置と、前記光源
    装置からの光線をワークに平行光として照射する平面反
    射鏡やフライアイレンズなどの光学系と、前記ワークを
    挟持する所定パターンが形成された上下透光板と、前記
    透光板を着脱自在に保持手段を介してそれぞれ保持する
    枠状の上下フレームと、前記透光板に挟持したワークを
    真空密着させるメイン真空吸着機構と、前記上フレーム
    を上下に作動させる作動手段と、前記下フレームを水平
    方向の所定位置に移動させる位置決め手段と、前記位置
    決め手段などを載置支持する枠状の載置テーブルとを備
    え、 前記保持手段は、透光板を真空吸着する吸着機構と、前
    記吸着機構で上下フレームに真空吸着した上下透光板の
    少なくとも一方を固定する固定機構とからなり、前記固
    定機構は、透光板の各辺の対面する位置で前記フレーム
    に設けられ、前記透光板の側端面に当接してその透光板
    を固定することを特徴とする精密両面露光装置。
  2. 【請求項2】前記固定機構は、対面する少なくてもその
    一方が固定装置からなり、前記固定装置は、透光板の側
    端面に当接する当接部と、この当接部を透光板から当接
    離間させる駆動部と、前記駆動部を制御する制御部とを
    備えることを特徴とする請求項1の精密両面露光装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、駆動部を作動させる電源部
    との間に設けた電気的変化を検出する検出部と、前記検
    出部で検出された電気的な情報に基づいて前記電源部か
    らの電流または電圧の少なくとも一方を減少させる演算
    回路を備える請求項2に記載の精密両面露光装置。
  4. 【請求項4】前記上フレームの作動手段は、その上フレ
    ームを昇降機構を介して垂直方向に昇降自在に保持する
    枠状の回動アームと、前記回動アームの基端側を押動す
    る駆動機構と、前記回動アームの所定位置を回動支持す
    る回動支持部と、前記回動アームの先端側に設けた垂直
    ガイドとからなる請求項1、2または3に記載の精密両
    面露光装置。
  5. 【請求項5】前記上フレームの作動手段は、その上フレ
    ームを垂直方向に上下動させる垂直駆動手段と、前記上
    フレームの所定位置に設けた垂直駆動ガイドとを備え、
    前記垂直駆動手段は、下フレーム上のワーク近傍まで上
    下方向に大きく上フレームを駆動させる第1駆動手段
    と、前記第1駆動手段からさらに上下方向に小さく上フ
    レームを駆動させる第2駆動手段を備えることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の精密両面露光装置。
  6. 【請求項6】前記回動アームの昇降機構は、上フレーム
    を回動アームに保持すると共に、垂直駆動させる垂直駆
    動部と、前記回動アームと上フレーム間に渡って設けた
    ガイド部とを備えた請求項1、2、3、4または5に記
    載の精密両面露光装置。
  7. 【請求項7】前記光源装置は、上下フレームの後方側で
    左右の異なる位置に、かつ、光照射方向を上下としてそ
    れぞれ設置され、前記光学系は、前記光源装置からの光
    照射を所定方向に反射する平面反射鏡と、前記平面反射
    鏡からの反射光を整光するフライアイレンズと、フライ
    アイレンズからの光をワークに平行光として反射する反
    射鏡とから構成され、前記平面反射鏡は、一方の辺を回
    動軸として他方の辺を所定角度に傾斜させ、かつ、一側
    辺を回動軸として他側辺を所定角度に傾斜させると共
    に、垂直軸の回りを所定角度回転させて設置した請求項
    1、2、3、4、5または6に記載の精密両面露光装
    置。
  8. 【請求項8】前記フライアイレンズは、上下方向に所定
    角度傾斜させると共に、光中心軸の回りを所定角度回転
    させて設置した請求項1、2、3、4、5、6または7
    に記載の精密両面露光装置。
  9. 【請求項9】前記光源装置は、紫外線を含む光線を照射
    する放電灯と、前記放電灯からの光照射を所定方向に反
    射する曲面を有する曲面反射鏡と、前記曲面反射鏡を囲
    む光源ハウジングと、前記放電灯の封止部側から空冷気
    体を吹き付ける空冷ノズルと、前記光源ハウジング内に
    開口部を有する排気ダクトとから構成した請求項1、
    2、3、4、5、6、7または8に記載の精密両面露光
    装置。
  10. 【請求項10】前記上下フレームの周縁側にそれぞれ周
    設した上下の第1シール部材と、前記両第1シール部材
    の少なくとも一方で、その端部に設けた第2シール部材
    と、前記両第1シール部材の内側に設けた所定以上の上
    下方向の押圧力を制御する押圧制御部材とを備える請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載の精
    密両面露光装置。
  11. 【請求項11】ワークを挟持する上下透光板と、前記透
    光板を着脱自在に保持する枠状の上下フレームと、前記
    上下フレームに設けた前記透光板の側端面を押圧して固
    定する固定機構と、前記ワークを透光板に真空密着する
    メイン真空吸着機構と、前記上フレームを昇降自在に保
    持する枠状の回動アームと、前記下フレームを水平方向
    の所定位置に自在に移動する位置決め手段と、前記位置
    決め手段を支持する枠状の載置テーブルと、前記回動ア
    ームを駆動する駆動機構と、前記載置テーブルの後方で
    回動アームの内側に光照射方向を上下として左右に設け
    た光源装置と、前記光源装置からの照射光を平面反射鏡
    およびフライアイレンズなどを介して平行光をワークに
    照射する光学系を有する精密両面露光装置。
  12. 【請求項12】保持機構および固定機構を備える枠状の
    下フレームの上に下透光板を載置し、前記保持機構でそ
    の下透光板を保持すると共に、前記固定機構により下透
    光板の側端面を押圧して固定する第1工程と、 前記透光板の位置決めマークを、前記下フレームの下方
    に水平方向に移動自在に設けた撮像手段により撮像する
    第2工程と、 前記下透光板の上に上透光板を載置し、上下透光板の位
    置決めマークを前記撮像手段で撮像して位置決めする第
    3工程と、 前記上透光板を、枠状の上フレームに吸着機構により保
    持すると共に、上フレームに設けた固定機構により、上
    透光板の側端面を押圧して固定する第4工程とからなる
    透光板の固定方法。
  13. 【請求項13】上下フレームに保持される透光板の側端
    面を駆動部を介して当接部が押圧する際に、駆動電源か
    ら送られる電流の変化を検出する第1工程と、 前記検出した電流変化をあらかじめ入力した基準値と比
    較する第2工程と、 前記検出した電流の値が基準値を越えている場合は、演
    算回路からの信号により駆動部を停止させることで、前
    記当接部を透光板の側端面に当接した位置で停止する第
    3工程とからなる透光板の固定方法。
  14. 【請求項14】枠状の下フレームに着脱自在に保持され
    る下透光板の側端を、各辺の対面する位置から押圧し、
    前記下透光板の所定位置にワークを位置決めして載置す
    る第1工程と、 枠状の上フレームに保持された上透光板の側端を、各辺
    の対面する位置から押圧し、前記上フレームを作動手段
    により降下し、上下透光板で前記ワークを挟持すると共
    に、ワークを上下透光板に、メイン真空吸着手段により
    真空密着する第2工程と、前記上下透光板で挟持された
    ワークの表裏に、光源装置から照射した紫外線を含む光
    線を平行光として照射する第3工程と、 前記上フレームを作動手段により上昇させ、露光済みワ
    ークを除くと共に新たなワークを設置する第4工程から
    なる露光方法。
  15. 【請求項15】前記作動手段による上フレームの降下あ
    るいは上昇作動は、ワークから上透光板を下透光板から
    平行な状態で離間あるいは当接する垂直移動と、その離
    間した垂直移動後に上フレームの基端側を回動支点とし
    て上フレームが上方へ上昇回動あるいは下方へ降下回動
    する請求項14に記載の露光方法。
  16. 【請求項16】前記作動手段による上フレームの降下あ
    るいは上昇作動は、ワークから上透光板を下透光板から
    平行な状態で離間あるいは当接する第1垂直移動と、そ
    の離間した垂直移動後に上フレームを下フレームから垂
    直方向に大きく離間させる第2垂直移動をそなえる請求
    項14に記載の露光方法。
JP7117476A 1995-05-16 1995-05-16 精密両面露光装置および露光方法ならびに透光板の固定方法 Pending JPH08314158A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002189300A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Ushio U-Tech Inc 露光装置
KR20030040983A (ko) * 2001-11-19 2003-05-23 한맥전자 (주) 인쇄 회로 기판용 노광기
JP2007142265A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Fuji Koken Kk 露光装置及び露光方法
JP2016180868A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 富士フイルム株式会社 露光用治具および露光方法

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