JPH0831400A - 蓄電池用無機質材被覆セパレータの製造法 - Google Patents
蓄電池用無機質材被覆セパレータの製造法Info
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- JPH0831400A JPH0831400A JP6185357A JP18535794A JPH0831400A JP H0831400 A JPH0831400 A JP H0831400A JP 6185357 A JP6185357 A JP 6185357A JP 18535794 A JP18535794 A JP 18535794A JP H0831400 A JPH0831400 A JP H0831400A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 袋加工性の優れたロール状無機質材被覆セパ
レータの製造法を提供する。 【構成】 押出成形機から押出される熱可塑性剛性樹脂
シートの片面に、その半溶融状態において、ポリオレフ
ィン系合成パルプを有機質バインダとして10〜40w
t%使用した無機質材を主体としたシートを付着させ、
且つこれを加圧成形して該半溶融シートと一体化し、次
いで冷却して蓄電池用無機質材被覆セパレータを製造す
る。
レータの製造法を提供する。 【構成】 押出成形機から押出される熱可塑性剛性樹脂
シートの片面に、その半溶融状態において、ポリオレフ
ィン系合成パルプを有機質バインダとして10〜40w
t%使用した無機質材を主体としたシートを付着させ、
且つこれを加圧成形して該半溶融シートと一体化し、次
いで冷却して蓄電池用無機質材被覆セパレータを製造す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蓄電池用無機質材被覆セ
パレータの製造法に関する。
パレータの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂製のリーフ状又は袋
状の蓄電池用セパレータは公知であるが、鉛蓄電池に組
み込んで使用する間に陽極板より発生する発生期の酸素
や陽極活物質である二酸化鉛の酸化力によってセパレー
タが酸化劣化し、穴あきなどの損傷を受け、その結果、
鉛蓄電池が短寿命となる等の問題がある。これを防止す
るため、陽極板と対向するセパレータ面にガラス繊維不
織布、即ち、ガラスマットを貼着せしめた、平板状のガ
ラスマット付セパレータが使用されている。袋加工を行
うロール状セパレータの場合、その製造方法としては、
押出成形機を用いて耐酸、耐酸化性のポリオレフィン系
樹脂と無機粉体及び開孔剤とを溶融混練したものをシー
ト状に押出成形する際に、その半溶融状態シートの少な
くとも片面に無機質材料を付着させ、且つこれを加圧し
て一体化した後、開孔剤を除去して無機質材被覆セパレ
ータを得る製造法として特開平4−294055の方法
が提案されている。
状の蓄電池用セパレータは公知であるが、鉛蓄電池に組
み込んで使用する間に陽極板より発生する発生期の酸素
や陽極活物質である二酸化鉛の酸化力によってセパレー
タが酸化劣化し、穴あきなどの損傷を受け、その結果、
鉛蓄電池が短寿命となる等の問題がある。これを防止す
るため、陽極板と対向するセパレータ面にガラス繊維不
織布、即ち、ガラスマットを貼着せしめた、平板状のガ
ラスマット付セパレータが使用されている。袋加工を行
うロール状セパレータの場合、その製造方法としては、
押出成形機を用いて耐酸、耐酸化性のポリオレフィン系
樹脂と無機粉体及び開孔剤とを溶融混練したものをシー
ト状に押出成形する際に、その半溶融状態シートの少な
くとも片面に無機質材料を付着させ、且つこれを加圧し
て一体化した後、開孔剤を除去して無機質材被覆セパレ
ータを得る製造法として特開平4−294055の方法
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
無機質材被覆セパレータの製造法は、セパレータを袋加
工する際の配慮に欠け、多量の無機質材をセパレータの
少なくとも片面で使用し、無機質材被覆面を内側として
袋加工を行った場合、無機質材により著しくセパレータ
の袋加工性が損なわれ、袋加工部が剥離するという問題
があった。従って、このような問題を解決し、袋加工性
の優れた鉛蓄電池用無機質材被覆セパレータの開発が望
まれる。
無機質材被覆セパレータの製造法は、セパレータを袋加
工する際の配慮に欠け、多量の無機質材をセパレータの
少なくとも片面で使用し、無機質材被覆面を内側として
袋加工を行った場合、無機質材により著しくセパレータ
の袋加工性が損なわれ、袋加工部が剥離するという問題
があった。従って、このような問題を解決し、袋加工性
の優れた鉛蓄電池用無機質材被覆セパレータの開発が望
まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記の
要望を満足した、袋加工性の優れたロール状無機質材被
覆セパレータの製造法を提供するもので、その手段は、
押出成形機から押出される熱可塑性合成樹脂シートの片
面に、その半溶融状態において、ポリオレフィン合成パ
ルプを有機質バインダとして10〜40wt%使用した
無機質材を主体としたシートを付着させ、且つこれを加
圧成形して該半溶融シートと一体化し、次いで冷却する
ことを特徴とする。
要望を満足した、袋加工性の優れたロール状無機質材被
覆セパレータの製造法を提供するもので、その手段は、
押出成形機から押出される熱可塑性合成樹脂シートの片
面に、その半溶融状態において、ポリオレフィン合成パ
ルプを有機質バインダとして10〜40wt%使用した
無機質材を主体としたシートを付着させ、且つこれを加
圧成形して該半溶融シートと一体化し、次いで冷却する
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】該半溶融合成樹脂シート面に貼着する無機質材
シートは、無機質を主体とし、ポリオレフィン系合成パ
ルプを有機質バインダとして10〜40wt%使用して
いることから、該シート単独でも袋加工が可能であり、
セパレータと一体化した場合においても充分な袋加工性
を有する。また、無機質材シートで用いる無機質材とし
ては、平均繊維径5μm以下の耐酸性ガラス繊維が好ま
しい。該繊維を使用することで無機質材シートの緻密度
が高くなるため、無機質材シート厚さを0.3mm程度
と薄くしても、優れた極板活物質の侵入阻止作用、優れ
た電池寿命延長作用が保持される。一方、5μmを越え
るような平均繊維径とした場合、例えばJIS C22
02で規定される繊維径19μmの鉛蓄電池用ガラスマ
ットを用いて半溶融合成樹脂シートと一体化する場合、
無機質材シートの隙間に半溶融状態の合成樹脂が侵入
し、実質的なセパレータ厚さが厚くなることから、電気
抵抗が著しく増大するため、好ましくない。なお、現在
実用化されている自動車用鉛蓄電池で使用される袋加工
用アーモリブ付セパレータのフラット部の厚さは、0.
25mmであることから、5μmを越えるような繊維径
とした場合は、半溶融状態の合成樹脂に無機質材シート
が完全に侵入してしまうため、セパレータ表面に無機質
材シートの保護層を生成することが困難となる。
シートは、無機質を主体とし、ポリオレフィン系合成パ
ルプを有機質バインダとして10〜40wt%使用して
いることから、該シート単独でも袋加工が可能であり、
セパレータと一体化した場合においても充分な袋加工性
を有する。また、無機質材シートで用いる無機質材とし
ては、平均繊維径5μm以下の耐酸性ガラス繊維が好ま
しい。該繊維を使用することで無機質材シートの緻密度
が高くなるため、無機質材シート厚さを0.3mm程度
と薄くしても、優れた極板活物質の侵入阻止作用、優れ
た電池寿命延長作用が保持される。一方、5μmを越え
るような平均繊維径とした場合、例えばJIS C22
02で規定される繊維径19μmの鉛蓄電池用ガラスマ
ットを用いて半溶融合成樹脂シートと一体化する場合、
無機質材シートの隙間に半溶融状態の合成樹脂が侵入
し、実質的なセパレータ厚さが厚くなることから、電気
抵抗が著しく増大するため、好ましくない。なお、現在
実用化されている自動車用鉛蓄電池で使用される袋加工
用アーモリブ付セパレータのフラット部の厚さは、0.
25mmであることから、5μmを越えるような繊維径
とした場合は、半溶融状態の合成樹脂に無機質材シート
が完全に侵入してしまうため、セパレータ表面に無機質
材シートの保護層を生成することが困難となる。
【0006】無機質材シートのバインダとして使用する
ポリオレフィン系合成パルプは、例えば、ポリエチレン
またはポリプロピレン合成パルプを含むが、融点が低く
より低温で無機質材を接着できる点より、ポリエチレン
合成パルプが好ましい。また、使用する合成パルプの量
は、10〜40wt%が好ましく、10wt%未満で
は、袋加工時の融着性が著しく低下することから好まし
くなく、40wt%を越えると電気抵抗が著しく増加す
るため好ましくない。なお、熱可塑性合成樹脂として
は、例えばポリオレフィン系樹脂などを含み、代表的に
は耐酸、耐酸化性に富んだ重量平均分子量1×105以
上のポリオレフィン系樹脂、例えば重量平均分子量約2
00万の超高分子ポリエチレン等が挙げられる。これに
無機粉体、例えば珪酸微粉体及び開孔剤、例えば可塑剤
を兼ねるパラフィン系オイル等を混練して使用する。こ
のように、上記の製造法で得た本発明の無機質材被覆セ
パレータを、超音波・熱融着あるいはメカシール等によ
り袋状として、その無機質シート面を陽極板面に当てて
組み立てた蓄電池は、無機質材シートによるセパレータ
保護効果のため、従来のセパレータに比較して長寿命で
あり、しかも電池組立の際の袋加工性に優れることから
産業的価値は大きい。
ポリオレフィン系合成パルプは、例えば、ポリエチレン
またはポリプロピレン合成パルプを含むが、融点が低く
より低温で無機質材を接着できる点より、ポリエチレン
合成パルプが好ましい。また、使用する合成パルプの量
は、10〜40wt%が好ましく、10wt%未満で
は、袋加工時の融着性が著しく低下することから好まし
くなく、40wt%を越えると電気抵抗が著しく増加す
るため好ましくない。なお、熱可塑性合成樹脂として
は、例えばポリオレフィン系樹脂などを含み、代表的に
は耐酸、耐酸化性に富んだ重量平均分子量1×105以
上のポリオレフィン系樹脂、例えば重量平均分子量約2
00万の超高分子ポリエチレン等が挙げられる。これに
無機粉体、例えば珪酸微粉体及び開孔剤、例えば可塑剤
を兼ねるパラフィン系オイル等を混練して使用する。こ
のように、上記の製造法で得た本発明の無機質材被覆セ
パレータを、超音波・熱融着あるいはメカシール等によ
り袋状として、その無機質シート面を陽極板面に当てて
組み立てた蓄電池は、無機質材シートによるセパレータ
保護効果のため、従来のセパレータに比較して長寿命で
あり、しかも電池組立の際の袋加工性に優れることから
産業的価値は大きい。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1は、本発明の蓄電池用無機質材被覆セパ
レータの製造方法を実施する製造装置の1例を示す。図
面で1は、押出形成機本体1aとその先方に連設したT
型ダイス1bとから成る押出成形機を示す。該T型ダイ
ス1bの前方に上下一対の保温加圧成形ロール2,2´
を所定間隔を存して配設し、更にその前方に上下一対の
冷却ロール3,3´を配設したもので、予めポリオレフ
ィン系合成パルプをバインダとして使用した無機質材シ
ート4を湿式抄紙法により作製し、予め供給ドラム(図
示しない)にロール状に巻き付けたものから巻き戻し、
ガイドロール5を介して供給し、該押出成形機1から押
し出された半溶融樹脂シート6に一体に結着せしめたも
のである。即ち、該押出成形機1より押し出された半溶
融状態の樹脂シート6の上面に、上方よりガイドロール
5を介して供給される湿式抄紙法によって得た該無機質
材シート4を該一対の加圧成形ロール2,2´間に導入
し、加圧結着して一体化シート7とし、この状態で次の
一対の冷却ロール3、3´で該一体化シート7を冷却固
化して開孔剤除去前の無機質材被覆セパレータ7´を得
る。次いで、該開孔剤除去前の無機質材被覆セパレータ
7´中の開孔剤を抽出剤を用いて除去した後、乾燥して
無機質材被覆セパレータを得る。
説明する。図1は、本発明の蓄電池用無機質材被覆セパ
レータの製造方法を実施する製造装置の1例を示す。図
面で1は、押出形成機本体1aとその先方に連設したT
型ダイス1bとから成る押出成形機を示す。該T型ダイ
ス1bの前方に上下一対の保温加圧成形ロール2,2´
を所定間隔を存して配設し、更にその前方に上下一対の
冷却ロール3,3´を配設したもので、予めポリオレフ
ィン系合成パルプをバインダとして使用した無機質材シ
ート4を湿式抄紙法により作製し、予め供給ドラム(図
示しない)にロール状に巻き付けたものから巻き戻し、
ガイドロール5を介して供給し、該押出成形機1から押
し出された半溶融樹脂シート6に一体に結着せしめたも
のである。即ち、該押出成形機1より押し出された半溶
融状態の樹脂シート6の上面に、上方よりガイドロール
5を介して供給される湿式抄紙法によって得た該無機質
材シート4を該一対の加圧成形ロール2,2´間に導入
し、加圧結着して一体化シート7とし、この状態で次の
一対の冷却ロール3、3´で該一体化シート7を冷却固
化して開孔剤除去前の無機質材被覆セパレータ7´を得
る。次いで、該開孔剤除去前の無機質材被覆セパレータ
7´中の開孔剤を抽出剤を用いて除去した後、乾燥して
無機質材被覆セパレータを得る。
【0008】次に本発明を更に具体的な実施例と比較例
を用いて説明する。 (実施例1)重量平均分子量約200万の超高分子量ポ
リエチレンに、珪酸微粉体と可塑剤兼開孔剤としてのパ
ラフィン系オイルとを、該ポリエチレンに対して各々1
00部(重量)及び400部(重量)配合し、図1に示
した押出成形機本体1aにより加熱溶融し、次いでT型
ダイス1bより厚さ0.3mmの半溶融樹脂シートとし
て押し出し、該T型ダイス前方の上下一対の保温加圧成
形ロール2,2´間に導入する。一方、無機質材シート
としては、平均繊維径0.5μmの耐酸性ガラス繊維8
0重量%、ポリエチレン合成パルプ20重量%の材料構
成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2mmの無機質
材を主体としたロール状のシートを得る。このロール状
の無機質シートを巻き戻し、ガイドロール5及び上側加
圧成形ロール2を介して加圧成形ロール2,2´間に導
入し、該半溶融樹脂シート6と一体化すると共に該半溶
融シートを成形し、無機質材シートを結着していない面
にリブを形成する。次いで、開孔剤除去前の無機質材被
覆セパレータ7を冷却により固化して、無機質材と一体
化した開孔剤除去前の無機質材被覆セパレータ7´得
る。次いで、これをトリクロロエチレン等の有機溶剤か
ら成る抽出溶剤を通過させて、可塑剤兼開孔剤の約97
%を抽出して無機質材被覆セパレータを得た。該セパレ
ータの総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.
2mm、リブ高さは0.2mmで、緻密度が高いことか
ら、無機質材シートの表面凹凸部にセパレータ材料が侵
入する程度、つまり無機質材シート厚さのわずか約5%
の深さまでセパレータ材料が侵入する程度であり、実質
的に侵入はなかった。
を用いて説明する。 (実施例1)重量平均分子量約200万の超高分子量ポ
リエチレンに、珪酸微粉体と可塑剤兼開孔剤としてのパ
ラフィン系オイルとを、該ポリエチレンに対して各々1
00部(重量)及び400部(重量)配合し、図1に示
した押出成形機本体1aにより加熱溶融し、次いでT型
ダイス1bより厚さ0.3mmの半溶融樹脂シートとし
て押し出し、該T型ダイス前方の上下一対の保温加圧成
形ロール2,2´間に導入する。一方、無機質材シート
としては、平均繊維径0.5μmの耐酸性ガラス繊維8
0重量%、ポリエチレン合成パルプ20重量%の材料構
成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2mmの無機質
材を主体としたロール状のシートを得る。このロール状
の無機質シートを巻き戻し、ガイドロール5及び上側加
圧成形ロール2を介して加圧成形ロール2,2´間に導
入し、該半溶融樹脂シート6と一体化すると共に該半溶
融シートを成形し、無機質材シートを結着していない面
にリブを形成する。次いで、開孔剤除去前の無機質材被
覆セパレータ7を冷却により固化して、無機質材と一体
化した開孔剤除去前の無機質材被覆セパレータ7´得
る。次いで、これをトリクロロエチレン等の有機溶剤か
ら成る抽出溶剤を通過させて、可塑剤兼開孔剤の約97
%を抽出して無機質材被覆セパレータを得た。該セパレ
ータの総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.
2mm、リブ高さは0.2mmで、緻密度が高いことか
ら、無機質材シートの表面凹凸部にセパレータ材料が侵
入する程度、つまり無機質材シート厚さのわずか約5%
の深さまでセパレータ材料が侵入する程度であり、実質
的に侵入はなかった。
【0009】(実施例2)平均繊維径2μmの耐酸性ガ
ラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重量
%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2m
mのロール状無機質シートとしたこと以外は、実施例1
と同条件でセパレータを作成した。該セパレータの総厚
さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2mm、リ
ブ高さは0.2mmであった。
ラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重量
%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2m
mのロール状無機質シートとしたこと以外は、実施例1
と同条件でセパレータを作成した。該セパレータの総厚
さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2mm、リ
ブ高さは0.2mmであった。
【0010】(実施例3)平均繊維径5μmの耐酸性ガ
ラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重量
%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2m
mのロール状無機質シートとしたこと以外は、実施例1
と同条件でセパレータを作成した。該セパレータの総厚
さは0.63mm、無機質材被覆厚さは0.18mm、
リブ高さは0.2mmであり、無機質材シート厚さの約
10%にセパレータ材料が侵入したため総厚さは、僅か
ながら減少したが、実施例1,2とほぼ同レベルの結果
であった。
ラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重量
%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2m
mのロール状無機質シートとしたこと以外は、実施例1
と同条件でセパレータを作成した。該セパレータの総厚
さは0.63mm、無機質材被覆厚さは0.18mm、
リブ高さは0.2mmであり、無機質材シート厚さの約
10%にセパレータ材料が侵入したため総厚さは、僅か
ながら減少したが、実施例1,2とほぼ同レベルの結果
であった。
【0011】(実施例4)平均繊維径0.5μmの耐酸
性ガラス繊維60重量%とポリエチレン合成パルプ40
重量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.
2mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実
施例1と同条件でセパレータを作成した。該セパレータ
の総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2m
m、リブ高さは0.2mmであった。
性ガラス繊維60重量%とポリエチレン合成パルプ40
重量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.
2mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実
施例1と同条件でセパレータを作成した。該セパレータ
の総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2m
m、リブ高さは0.2mmであった。
【0012】(比較例1)平均繊維径0.5μmの耐酸
性ガラス繊維95重量%とポリエチレン合成パルプ5重
量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2
mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実施
例1と同条件でセパレータを作成した。該セパレータの
総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2m
m、リブ高さは0.2mmの無機質材被覆ポリエチレン
セパレータを得た。
性ガラス繊維95重量%とポリエチレン合成パルプ5重
量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2
mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実施
例1と同条件でセパレータを作成した。該セパレータの
総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2m
m、リブ高さは0.2mmの無機質材被覆ポリエチレン
セパレータを得た。
【0013】(比較例2)平均繊維径10μmの耐酸性
ガラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重
量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2
mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実施
例1と同条件でセパレータを作成した。得られたセパレ
ータは、総厚さ0.48mm、無機質材被覆厚さ0.0
3mm、リブ高さ0.2mmであり、無機質材シート厚
さの約85%の深さまでセパレータ材料が侵入していた
ため実施例1と同条件では、総厚さ0.65mmを得る
ことが出来なかった。
ガラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重
量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2
mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実施
例1と同条件でセパレータを作成した。得られたセパレ
ータは、総厚さ0.48mm、無機質材被覆厚さ0.0
3mm、リブ高さ0.2mmであり、無機質材シート厚
さの約85%の深さまでセパレータ材料が侵入していた
ため実施例1と同条件では、総厚さ0.65mmを得る
ことが出来なかった。
【0014】(比較例3)平均繊維径0.5μmの耐酸
性ガラス繊維50重量%とポリエチレン合成パルプ50
重量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.
2mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実
施例1と同条件でセパレータを作成した。該セパレータ
の総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2m
m、リブ高さは0.2mmであった。
性ガラス繊維50重量%とポリエチレン合成パルプ50
重量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.
2mmのロール状無機質材シートとしたこと以外は、実
施例1と同条件でセパレータを作成した。該セパレータ
の総厚さは0.65mm、無機質材被覆厚さは0.2m
m、リブ高さは0.2mmであった。
【0015】(比較例4)平均繊維径10μmの耐酸性
ガラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重
量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2
mmのロール状無機質材シートとしたこと、及び総厚さ
0.65mmのセパレータを得るためT型ダイス1bよ
り厚さ約0.5mmの半溶融樹脂シートを押し出したこ
と以外は、実施例1と同条件でセパレータを作成した。
得られたセパレータは、総厚さ0.65mm、無機質層
厚さ0.03mm、リブ高さ0.2mmであり、無機質
材シート厚さの約85%の深さまでセパレータ材料が侵
入していた。上記実施例及び比較例で得られたセパレー
タについて、耐酸化寿命時間、超音波袋加工性及び電気
抵抗値を測定した。これらの結果を以下の表1に示す。
ガラス繊維80重量%とポリエチレン合成パルプ20重
量%の材料構成で通常の湿式抄紙法に基づき厚さ0.2
mmのロール状無機質材シートとしたこと、及び総厚さ
0.65mmのセパレータを得るためT型ダイス1bよ
り厚さ約0.5mmの半溶融樹脂シートを押し出したこ
と以外は、実施例1と同条件でセパレータを作成した。
得られたセパレータは、総厚さ0.65mm、無機質層
厚さ0.03mm、リブ高さ0.2mmであり、無機質
材シート厚さの約85%の深さまでセパレータ材料が侵
入していた。上記実施例及び比較例で得られたセパレー
タについて、耐酸化寿命時間、超音波袋加工性及び電気
抵抗値を測定した。これらの結果を以下の表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、セパレータの袋加工時に融着面が剥離するこ
とがなく電池組立の際の袋加工性に優れたセパレータが
得られる。また、セパレータの表面が無機質材で被覆さ
れるため、セパレータが酸化劣化されることがなく鉛蓄
電池が長寿命となる。
によれば、セパレータの袋加工時に融着面が剥離するこ
とがなく電池組立の際の袋加工性に優れたセパレータが
得られる。また、セパレータの表面が無機質材で被覆さ
れるため、セパレータが酸化劣化されることがなく鉛蓄
電池が長寿命となる。
【図1】本発明の製造方法の一実施例を実施するための
無機質材被覆セパレータ製造装置の要部の側面図であ
る。
無機質材被覆セパレータ製造装置の要部の側面図であ
る。
1 押出成形機 1a 押出成形機本体 1b ダイス 2、2´ 保温加圧成形ロール 3、3´ 冷却ロール 4 無機質シート 5 ガイドロール 6 樹脂シート 7 一体シート 7´ 無機質材被覆セパレータ
Claims (3)
- 【請求項1】 押出成形機から押出される熱可塑性合成
樹脂シートの片面に、その半溶融状態において、ポリオ
レフィン系合成パルプを有機質バインダとして10〜4
0wt%使用した無機質材を主体としたシートを付着さ
せ、且つこれを加圧成形して該半溶融シートと一体化
し、次いで冷却することを特徴とする蓄電池用無機質材
被覆セパレータの製造法。 - 【請求項2】 無機質材を主体としたシートは、平均繊
維径5μm以下の耐酸性ガラスを主体としたものである
ことを特徴とする請求項1の蓄電池用無機質材被覆セパ
レータの製造法。 - 【請求項3】 該熱可塑性合成樹脂シートは、ポリオレ
フィン系樹脂を主体とし、これに無機粉体並びに開孔剤
を混入して成るものである請求項1の蓄電池用無機質材
被覆セパレータの製造法。
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JP18535794A JP3388891B2 (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 蓄電池用無機質材被覆セパレータの製造法 |
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JP2013161685A (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Toyota Industries Corp | 蓄電装置用の袋状セパレータの製造方法、電極体の製造方法、蓄電装置用の袋状セパレータ、蓄電装置、車両 |
JP2013161634A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Toyota Industries Corp | 電極収納セパレータ、電極体、蓄電装置及び車両 |
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JP2950860B2 (ja) * | 1989-08-16 | 1999-09-20 | 日立マクセル株式会社 | 無機非水電解液電池 |
EP0503969A1 (en) * | 1991-03-13 | 1992-09-16 | Wilson Greatbatch Ltd. | Alkali metal battery with thermal protection separator |
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WO1994020995A2 (en) * | 1993-03-01 | 1994-09-15 | W.R. Grace & Co.-Conn. | Battery separators |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP18535794A patent/JP3388891B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-07-13 EP EP95111008A patent/EP0692830A1/en not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7342771B2 (en) | 2002-06-18 | 2008-03-11 | Tdk Corporation | Solid electrolytic capacitor and a method for manufacturing a solid electrolytic capacitor |
JP2013161634A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Toyota Industries Corp | 電極収納セパレータ、電極体、蓄電装置及び車両 |
JP2013161685A (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Toyota Industries Corp | 蓄電装置用の袋状セパレータの製造方法、電極体の製造方法、蓄電装置用の袋状セパレータ、蓄電装置、車両 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
EP0692830A1 (en) | 1996-01-17 |
JP3388891B2 (ja) | 2003-03-24 |
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