JPH0831349B2 - Icパッケージ用ソケット - Google Patents

Icパッケージ用ソケット

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JPH0831349B2
JPH0831349B2 JP5173290A JP17329093A JPH0831349B2 JP H0831349 B2 JPH0831349 B2 JP H0831349B2 JP 5173290 A JP5173290 A JP 5173290A JP 17329093 A JP17329093 A JP 17329093A JP H0831349 B2 JPH0831349 B2 JP H0831349B2
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信明 岸
信久 新井
政典 高岸
寛 逸見
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Chichibu Fuji Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/04Housings; Supporting members; Arrangements of terminals
    • G01R1/0408Test fixtures or contact fields; Connectors or connecting adaptors; Test clips; Test sockets
    • G01R1/0433Sockets for IC's or transistors
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/02Arrangements of circuit components or wiring on supporting structure
    • H05K7/10Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets
    • H05K7/1015Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets having exterior leads
    • H05K7/1023Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets having exterior leads co-operating by abutting, e.g. flat pack

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製造されたICパッケー
ジ(以下、単にパッケージと称することがある)の良,
不良をテストする際に用いるソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ICパッケージ用ソケット
として、ベース部材上面のICパッケージ受入れスペー
ス側辺に沿って、該受入れスペースに収容せるICパッ
ケージの接点(リード)との接触部と、該接触部を内側
へ付勢して前記接点との接触圧をうるバネ部とを有する
コンタクトを並列状に多数配置し、ベース部材に被装し
たカバーの押下げ操作で各コンタクトの接触部を上記バ
ネ部の弾力に抗して外側へ変位させるをもって、ICパ
ッケージの着脱を無負荷で行い得るよう構成したものが
知られている(特開平4-154065号公報,特開昭63-30767
8 号公報等参照)。
【0003】また本願出願人は、上記コンタクトにおけ
るバネ部形状を特定すると共に、そのバネ部上面には突
起を、コンタクトの列に沿って上下回動自在に支持した
連結軸には前記突起との係合凹部を夫々設け、さらにコ
ンタクトの列の左右両側に回動可能に支持した可動カム
に前記連結軸の両端支軸部を枢支する長孔状若しくは真
円状の軸承孔を設けるをもって、上記従来ソケットの有
する欠点を解消し、ICパッケージ接点に対するコンタ
クト接触部の接触圧力,カバーの押下げ操作の際の操作
荷重及びその操作寿命,ICパッケージの確実な挟持能
力等の全ての面に優れた利点を奏するICパッケージ用
ソケットを発明し、先に出願した(特願平5-104178号,
特願平5-157310号等参照)。
【0004】ところで、前述の従来周知なソケットや本
願出願人による先出願のソケットは図10に示すように、
ベース部材100 の上面中央部分をパッケージ本体P1の受
入れスペース101 とし、該受入れスペース101 の周囲を
リブ102 で囲むと共に、そのリブ102 の外側にパッケー
ジ接点P2の着座面103 を形成してあり、カバー200 の押
下げ操作によりコンタクト300 の接触部301 を外方へ変
位させ着座面103 を空き状態にしてICパッケージPを
迎え入れるようになっている。前記カバー200 の押下げ
操作やICパッケージPの装着作業は自動化されてお
り、パッケージ装着については、例えば真空チャック等
によりパッケージPを運んで受入れスペース101 の真上
に位置させ、その状態で真空を解除してパッケージPを
落下させる方式が採用される。落下したICパッケージ
Pは、位置決めリブ102 やガイド斜面部201 にガイドさ
れてパッケージ本体P1を受入れスペース101 内に誘導
し、接点P2が着座面103 に着座するをもってベース部材
100 上にセットされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したI
Cパッケージの受入れ構造とパッケージ装着方式に関し
なお詳細に検討すると、以下のような問題点がないとは
云えなかった。即ち、上述の構造においてはパッケージ
落下の際に傾きが生じる可能性が高く、この場合、傾き
方向下位側の接点(若しくは接点群)P2が着座面103 に
最初に着地するようになり、該接点P2にパッケージ本体
P1の荷重や落下衝撃がかかり、変形が生じて製品不良と
なってしまう虞れがあった。
【0006】本発明はこのような従来事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、ベース部材
の真上に運んだICパッケージを、傾きが生じることな
く水平状態を維持しながら受入れスペースに収容できる
ようにする、換言すれば、全ての接点がほぼ同時に着座
面へ着座し得るようにして、真空チャック等を用いたI
Cパッケージ装着の自動化に対応しつつ、その装着に際
してパッケージ接点に変形が生ずる虞れのないICパッ
ケージ用ソケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに本発明は、ベース部材の上面にICパッケージの受
入れスペースとパッケージ接点の着座面を備えると共
に、前記受入れスペースの側辺に沿って、該受入れスペ
ースに収容せるICパッケージの接点との接触部を内側
へ付勢して前記接点との接触圧をうるコンタクトを並列
状に多数配置し、それらコンタクトの列に沿い上下回動
自在に支持した連結軸を各コンタクトに連係せしめると
共に、該連結軸はコンタクトの列の左右両側に回動可能
に支持した可動カムに両端支軸部を枢支され、ベース部
材に被装したカバーの押下げ操作で前記可動カム及び連
結軸が回動してコンタクトの接触部を外側へ変位させI
Cパッケージ接点から離間させるようにしたICパッケ
ージ用ソケットであって、上記受入れスペース内にIC
パッケージの受け台を上下動可能に装備すると共に、受
入れスペース下方には前記受け台と連動する押上げ部材
と、該押上げ部材を下方へ付勢する付勢部材とを設け、
且つ上記可動カムには、カバーの押下げに伴う可動カム
の回動により押上げ部材に衝合して受け台を押上げる操
作腕を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成によれば、カバーの押下げ操作によ
り可動カムと連結軸が外側へ回動するに伴い、コンタク
トの接触部がバネ部の弾力に抗して外側へ変位するをも
って、ICパッケージの着脱を無不可で行い得るように
なる(図6参照)。同時に、可動カムの回動に伴って操
作腕が上方へ回動し、スプリングの弾性に抗して押上げ
部材を押上げ、これにより受け台が上昇する。この状態
で、受け台の真上に位置させたICパッケージを落下さ
せれば、ICパッケージは受け台上にほぼ水平に支持さ
れる(図7参照)。この状態からカバーの押下げ操作を
解除すると、可動カムが内側へ回動する伴い操作腕が下
方へ回動して受け台から離間し、スプリングの弾性によ
り受け台が下降する。受け台上に載承されたICパッケ
ージは受け台の下降に伴って水平状態を維持されつつ一
体に下降し、よって各接点の先端部が着座面にほぼ同時
に着座するようになる(図8参照)。従って、パッケー
ジ下降の際に傾きが生じ着座面に最初に着地する傾き方
向下位側の接点が変形してしまう従来品の欠点を解消
し、接点の変形不良が生じる虞れのないICパッケージ
装着が可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るICパッケージ用ソケッ
トの実施例を図面を参照して説明する。 [実施例I]図1〜8に示す実施例は、後述する連結軸
3の両端支軸部3cを枢支せる軸承孔4aを長孔形状とした
もので、図中1はベース部材、2はコンタクト、3は連
結軸、4は可動カム、5はカバー、6は受け台、PはI
Cパッケージを夫々表す。
【0010】ベース部材1は絶縁材料を用いて成形さ
れ、その中央部分には平面矩形状に隆起する台座面1aを
設けてその上方をICパッケージPの受入れスペース1b
とする。台座面1aを囲む四辺の内の相対抗する任意の二
辺に沿ってはガイド壁1cを立設し、その内面は内側に傾
斜せしめてICパッケージPを受入れスペース1bに誘導
するガイド面1dとする。また、前記四辺の内の他の二辺
に沿っては側壁1eを立設してその外側に多数のコンタク
ト2を並列状に配設し、且つそれらコンタクト2の接触
部2aが接触係合する側壁1eの上縁面を、前記受入れスペ
ース1bに収容せるICパッケージPにおける夫々の接点
(リード)P2の着座面1fとする。尚、上記側壁1eの両端
部内縁には、後述するリブ6dの両側に連続するリブ1gを
立設する。
【0011】上記台座面1aにおけるほぼ中心線上の二箇
所には、後述する支軸6eが摺動自在に遊挿される孔1hを
開孔する。受入れスペース1b内には、台座面1a上に載承
される受け台6を装備すると共に、受入れスペース1b下
方、即ち、台座面1a下方に、受け台6と連動する押上げ
部材7と、該押上げ部材7を下方へ付勢する付勢部材で
あるスプリング8を設ける。
【0012】受け台6は、上記ガイド壁1c,1c と側壁1
e,1e で囲まれる台座面1a上方スペース、即ち受入れス
ペース1b内に上下動自在に装填可能な矩形板状のもの
で、その上面中央部分には凹部6aを設けてその凹部6aを
囲む周縁部分をICパッケージPのパッケージ本体P1が
載承される受け面6bとし、且つその受け面6bの外縁に沿
ってはリブ6c,6d を設けて、載承されるパッケージ本体
P1の転落を防止する。
【0013】受け台6下面における前述の孔1hに相対向
する二箇所にはその孔1hに摺動自在に遊挿される支軸6e
を一体に突設し、且つそれら両支軸6e,6e の下端間に亘
って押上げ部材7を固着する。
【0014】押上げ部材7は台座面1aの下方スペース内
に上下動自在に装填可能な矩形板状のもので、受け台6
と一体に連動するよう支軸6eを介して受け台6に連係す
る。また、押上げ部材7の両端部には前述のガイド壁1c
を貫通してベース部材1の側方に延出する係合板7aを一
体に設ける。夫々の支軸6eには押上げ部材7を下方へ付
勢するスプリング8を外装し、これにより通常の状態に
おいては受け台6が台座面1a方向に付勢されるようにな
る。
【0015】コンタクト2は所望の導電材料を用いて図
1に示す形状、即ち、前述の着座面1fに着座するICパ
ッケージPの接点P2との接触部2aと、該接触部2aを内側
へ付勢して前記接点P2との接触圧をうる後述のバネ部と
を備えるように一体成形され、下端平板部2bをベース部
材1の外周部1’上面に載置すると共にその平板部2bか
ら垂下する端子2cを装着孔1iに嵌挿して、前記外周部
1’上に垂直に立ちあげた状態に固定される。
【0016】コンタクト2先端は図示のような略C字形
状としてその上端側を上記接触部2aとし、下端側はベー
ス部材1の側壁1e外面に摺接する位置決めストッパー2
a’として機能させる。またコンタクト2下端の端子2c
は不図示のテスト回路の端子挿通孔に挿入される。
【0017】上記バネ部は、平板部2bの内側縁から上方
内側へ延ばし更に外側へ折り返した湾曲状の第1バネ部
2dと、該第1バネ部2d先端から内側へ折り返して上記接
触部2a,ストッパー2a’に連続する第2バネ部2eとから
なり、該両バネ部2d,2e の弾力により接触部2aを下方へ
付勢して、接点P2に対する接触部2aの接触圧,カバー5
の押下げ操作の際の操作荷重及びその操作寿命等を所定
に維持しつつ、ICパッケージPのより確実な挟持能力
を得られるようになっている。第2バネ部2eにおける第
1バネ部2dとの連結部分2f近傍の上面には突起2gを形成
する。
【0018】上記多数のコンタクト2の列に沿っては連
結軸3を配設する。連結軸3は下面上端側に前記突起2g
との係合凹部3aを設けると共に、該係合凹部3aに連続す
る下面中途部位に突起後部2hとの係合面部3bを備え、且
つ左右両側面の下端部位に支軸部3cを突設してなるもの
で、それら支軸部3cを可動カム4の軸承孔4aに回動可能
に嵌挿入して上下回動可能に支持される。
【0019】可動カム4の本体部分は図示のような正面
視略三角形状を呈し、その下辺部分内端側にベース部材
1への枢支軸4bを設けると共に、下辺部分外端側に前記
軸承孔4aを形成してあり、その枢支軸4bをベース部材1
に枢支してコンタクト2の列の左右両側に立ち上がるよ
う回動自在に支持される。軸承孔4a(即ち、連結軸3の
回動支点)は長孔状に形成され、コンタクト2における
第1バネ部2dと第2バネ部2eとの連結部分2fに近接せし
めて開孔する。
【0020】可動カム4における枢支軸4b側の角部分に
は、カバー5の押下げに伴う可動カム4の回動により上
述の係合板7aに衝合して押上げ部材7を押上げる操作腕
4cを一体に延設する。操作腕4cは、可動カム4の待機状
態(図2の状態)においてその先端部4c-1と係合板7aと
の間に隙間Sが確保される所定形状に形成する。隙間S
は、後述するカバー5の押下げ操作の際にコンタクト2
の接触部2aが外側へ変位した後に受け台6の上昇が開始
し、且つカバー5の押下げ操作を解除した際には、コン
タクト2における接触部2aの着座面1fへの復帰がICパ
ッケージPにおける接点P2の着座面1fへの着座が完了し
た後になされるタイミングで行われよう、任意に設定さ
れる。
【0021】カバー5は上記受入れスペース1bを開放す
る中央開口5aを備えると共に、その開口5aにおける対抗
する二つの側辺に沿う部分に上記多数のコンタクト2の
列を覆う被装部5bを設け、且つその被装部5b内側におけ
る左右側端部位には内側へ傾斜する傾斜面5cを設けたも
ので、その傾斜面5cが可動カム4上端に摺接するをもっ
てベース部材1に上方から被せた状態で昇降自在に支持
される。尚、上記連結軸3、可動カム4、カバー5、受
け台6、押上げ部材7等は各々絶縁材にて一体成形す
る。
【0022】ICパッケージPは周知な構造のもので、
上述の受け台6上に載承されるパッケージ本体P1の側縁
に、略Z型に折曲した接点(リード)P2を多数並列状に
備える。
【0023】而して、以上の構成からなる本実施例ソケ
ットによれば、コンタクト2における第1バネ部2d及び
第2バネ部2eの弾力が接触部2aを下方へ押圧する方向に
作用して、接点P2に対する接触部2aの接触圧,カバー5
の押下げ操作の際の操作荷重及びその操作寿命等を所定
に維持しつつ、ICパッケージPのより確実な挟持能力
が得られる(図8参照)。
【0024】また、ICパッケージPの着脱に際しては
図6に示すように、上記カバー5の押下げ操作により可
動カム4が外側へ回動して軸承孔4aに挿入された支軸部
3cを下方内側へ押圧し、これにより連結軸3が下方へ回
動して係合面部3bが突起後部2hを下方内側へ押圧して第
1バネ部2dを縮小変形させると同時に、係合凹部3aが突
起2gを下方外側へ押圧して第2バネ部2eを上方外側へ回
動させ、コンタクト2の接触部2aがバネ部の弾力に抗し
て外側へ変位するをもって着座面1fを空き状態にする。
この時、前述のバネ形状と軸承孔4aが長孔形状であるこ
と等から、接触部2aがほぼ水平方向へ変位する従来品に
比べ接点P2の変形不良を引き起こす虞れのないもの、即
ち、接触部2aの変位が初期においてほぼ垂直方向へ上昇
した後に斜め外方へ変位する動きとなる。
【0025】さらに、可動カム4の回動に伴って操作腕
4cが上方へ回動し、その先端部4c-1が係合板7aに衝合
し、且つスプリング8の弾性に抗して係合板7a、即ち押
上げ部材7を押上げ、これにより受け台6が上昇する。
【0026】この状態で、例えば真空チャック等により
ICパッケージPを運んで受け台6の真上に位置させた
後に真空を解除すると、落下したICパッケージPはリ
ブ6c,6d,1gやガイド面1d等にガイドされながらパッケー
ジ本体P1を受け台6の受け面6b上に載承するをもって、
受入れスペース1b内にてほぼ水平に支持される(図7参
照)。
【0027】この状態からカバー5の押下げ操作を解除
すると、可動カム4が内側へ回動する伴い操作腕4cが下
方へ回動し、その先端部4c-1が係合板7aから離間してス
プリング8の弾性により受け台6が下降する。受け台6
上に載承されたICパッケージPは受け台6の下降に伴
って水平状態を維持されつつ一体に下降し、よって各接
点P2の先端部が着座面1fにほぼ同時に着座するようにな
る(図8参照)。従って、パッケージ下降の際に傾きが
生じ着座面に最初に着地する傾き方向下位側の接点が変
形してしまう従来品の欠点を解消し、接点に変形不良が
生じる虞れのないICパッケージ装着が実現される。
【0028】さらに、可動カム4の回動によって連結軸
3が上方へ回動してコンタクト2の接触部2aがバネ部の
弾力により内側へ変位する(復帰する)をもって着座面
1fに着座し、着座面1fに先に着座せる接点P2に所定の接
触圧をもって接触し、ICパッケージPを前述の如く確
実に挟持し、この状態でコンタクト2の端子2cを不図示
のテスト回路の端子挿通孔に挿入して、ICパッケージ
Pの良,不良をテストする。
【0029】テスト終了後は再度カバー5を押下げ操作
すれば、まずコンタクト2の接触部2aが外側に変位して
着座面1fの外側に回避し、その後、受け台6の押上げが
始まってICパッケージPが上昇する。その状態(図7
の状態)で例えば真空チャック等によりICパッケージ
Pを持ち上げて次工程へと移送し、さらに次のパッケー
ジPが運ばれてきて前述の作業が繰り返し行われるよう
になる。
【0030】尚、本実施例においては上記操作腕の先端
部4c-1と係合板7aとの間に隙間Sを確保することで、前
述のように接点P2の着座面1fへの着座が完了した後に接
触部2aが復帰し、且つ接触部2aが着座面1fの外側に回避
した後に受け台6の押上げが始まってICパッケージP
が上昇するタイミングを得るようにしたが、例えば可動
カムや連結軸の回動支点(4b,4a)の位置、或いは操作
腕の先端部4c-1と係合板7aとの衝合位置を適宜に変更す
ることで上記同様のタイミングを得ることも可能であ
る。
【0031】[実施例II]図9に示す実施例は、上述し
た実施例Iにおける連結軸3の両端支軸部3cの枢支部分
を真円形状の軸承孔4a’とし、且つ可動カム4の回動支
点を、上記枢支軸4bよりやや上方に位置する示す第2枢
支軸4b’としたことを特徴とする。尚、連結軸3,可動
カム4におけるそれ以外の部分並びにベース部材1,コ
ンタクト2,カバー5,受け台6,押上げ部材7等の構
成は上記実施例I中の記載とほぼ同じであり、ここでは
図中に同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】而してこの実施例においては、カバー5の
押下げ操作による接触部2aの変位は、実施例Iのように
変位初期において接触部2aが垂直方向へ上昇した後に斜
め外方へ移動するような変位は得られないものの、その
変位方向に極めて近似する角度をもった変位となる。よ
って、実施例Iにて得られる前述の作用効果に加えて、
支軸部3cを長孔により枢支する場合の連結軸3のがたつ
きの虞れを解消しながら、接触部2aがほぼ水平方向へ変
位する従来品に比べ接点P2の変形不良を引き起こす虞れ
のない効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るICパッケージ用ソケット
は以上説明したように構成したので、カバーの押下げ操
作によって各コンタクトの接触部が同時に外側へ変位す
ると共に、受入れスペース内に装備した受け台が上昇し
てその受け台によりICパッケージを水平に支持し、さ
らに、カバーの押下げを解除すれば受け台と一体にパッ
ケージが下降して各接点がほぼ同時に着座面に着座し、
且つ各コンタクトの接触部が同時に内側へ変位して接点
に接触する。
【0034】従って、カバーの押下げ操作により各コン
タクトの接触部を同時に着座面から離間させてICパッ
ケージの着脱を無不可で行い得るソケットにおいて、真
空チャック等を用いたICパッケージの自動装着に際し
て接点に変形不良が生ずる従来品の欠点を解消し得る、
信頼性の高いICパッケージ用ソケットを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ICパッケージ用ソケットの一実施例を
示す外観斜視図。
【図2】図1の縦断正面図で、他半部を省略して一半部
のみ表す。
【図3】図1におけるICパッケージのカバーを省略し
て表す外観斜視図。
【図4】図3に示すICパッケージの底面図。
【図5】図4の(X)−(X)線に沿う拡大断面図。
【図6】図2における受け台の上昇状態を表す断面図。
【図7】図6におけるICパッケージ載承状態を表す断
面図。
【図8】図2におけるICパッケージセット状態を表す
断面図。
【図9】本発明ICパッケージ用ソケットの他例を示す
縦断正面図。
【図10】従来品のICパッケージ載承状態を表す断面
図。
【符号の説明】
1:ベース部材 1b:受入れスペース 2:コンタ
クト 2a:接触部 3:連結軸 4:可動カム 4c:操作腕
5:カバー 6:受け台 7:押上げ部材 8:スプリ
ング(付勢部材) P:ICパッケージ P1:パッケージ本体 P2:
接点(リード)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材の上面にICパッケージの受
    入れスペースとパッケージ接点の着座面を備えると共
    に、前記受入れスペースの側辺に沿って、該受入れスペ
    ースに収容せるICパッケージの接点との接触部を内側
    へ付勢して前記接点との接触圧をうるコンタクトを並列
    状に多数配置し、それらコンタクトの列に沿い上下回動
    自在に支持した連結軸を各コンタクトに連係せしめると
    共に、該連結軸はコンタクトの列の左右両側に回動可能
    に支持した可動カムに両端支軸部を枢支され、ベース部
    材に被装したカバーの押下げ操作で前記可動カム及び連
    結軸が回動してコンタクトの接触部を外側へ変位させI
    Cパッケージ接点から離間させるようにしたICパッケ
    ージ用ソケットであって、 上記受入れスペース内にICパッケージの受け台を上下
    動可能に装備すると共に、受入れスペース下方には前記
    受け台と連動する押上げ部材と、該押上げ部材を下方へ
    付勢する付勢部材とを設け、且つ上記可動カムには、カ
    バーの押下げに伴う可動カムの回動により押上げ部材に
    衝合して受け台を押上げる操作腕を設けたことを特徴と
    するICパッケージ用ソケット。
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