JPH08312351A - 燃料噴射式内燃機関 - Google Patents

燃料噴射式内燃機関

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JPH08312351A
JPH08312351A JP13851195A JP13851195A JPH08312351A JP H08312351 A JPH08312351 A JP H08312351A JP 13851195 A JP13851195 A JP 13851195A JP 13851195 A JP13851195 A JP 13851195A JP H08312351 A JPH08312351 A JP H08312351A
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JP
Japan
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piston
cylinder
fuel
injector
exhaust
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JP13851195A
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English (en)
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Takeo Yoshida
武雄 吉田
Takahiro Suzuki
隆広 鈴木
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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Abstract

(57)【要約】 【目的】爆発行程の初期においてピストンによりインジ
ェクタヘの熱負荷を低下させつつ、且つ、燃料噴射期
間、すなわち高い圧力によらず燃料噴射量を十分確保可
能なインジェクタ配置構造を有する燃料噴射式内燃機関
を提供する。 【構成】シリンダヘッド23、シリンダボディ22及び
ピストン26により燃焼室29を形成すると共に、シリ
ンダボディ22に掃気ポートと排気ポートを形成し、シ
リンダ側壁22aにインジェクタ61を設け、このイン
ジェクタ61から燃焼室29内に燃料を噴射する燃料噴
射式内燃機関において、シリンダ上端22bより取付位
置までの距離をAとし、下死点にピストン26が位置す
る時のピストン頂部外周部までのシリンダ上端22bよ
りの距離をLとする時、ピストン外周に少なくとも1つ
のピストンリングを嵌合させるリング溝を設け、ピスト
ン26が上死点にある時のシリンダ上端22bよりリン
グ溝の下端位置までの距離をRSとする時、 RS<A<0.3L としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料噴射式内燃機関
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射式内燃機関には、例えばシリン
ダヘッド、シリンダボディ及びピストンにより燃焼室を
形成すると共に、シリンダボディに掃気ポートと排気ポ
ートを形成し、シリンダ側壁にインジェクタを設け、こ
のインジェクタから燃焼室内に燃料を噴射するものがあ
る。
【0003】このように燃料噴射式内燃機関には、シリ
ンダ側壁にインジェクタを配置したものがあるが、下死
点にピストンが位置する時のピストン頂部外周部までの
シリンダ上端よりの距離をLとする時、ノズル位置は排
気ポートより上で、旦つシリンダ端面より0.30L〜
0.70Lの位置としている。
【0004】このものは圧力が高く、熱負荷の大きい爆
発行程の初期においてピストンによりインジェクタを覆
い、インジェクタの耐久性を低下させない利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、掃気行程、
圧縮行程中、インジェクタから燃料を噴射するが、前記
従来の技術ではピストンが下死点から上死点まで移動の
途中早いタイミングでインジェクタがピストンにより覆
われる。これにより、噴射期間が限られる。このため、
高速運転時多量の燃料を供給するため、余分のインジェ
クタが必要となったり、高い圧力による噴射が必要とな
る。
【0006】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、爆発行程の初期においてピストンによりインジェク
タヘの熱負荷を低下させつつ、且つ、燃料噴射期間、す
なわち高い圧力によらず燃料噴射量を十分確保可能なイ
ンジェクタ配置構造を有する燃料噴射式内燃機関を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリン
ダヘッド、シリンダボディ及びピストンにより燃焼室を
形成すると共に、前記シリンダボディに掃気ポートと排
気ポートを形成し、シリンダ側壁にインジェクタを設
け、このインジェクタから前記燃焼室内に燃料を噴射す
る燃料噴射式内燃機関において、前記シリンダ上端より
取付位置までの距離をAとし、下死点にピストンが位置
する時のピストン頂部外周部までのシリンダ上端よりの
距離をLとする時、ピストン外周に少なくとも1つのピ
ストンリングを嵌合させるリング溝を設け、前記ピスト
ンが上死点にある時のシリンダ上端より前記リング溝の
下端位置までの距離をRSとする時、 RS<A<0.3L としたことを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明の燃料噴射式内
燃機関は、前記シリンダ上端より前記排気ポートまでの
距離をESとする時、 0.35ES<A<0.65ES としたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、所定の位置にインジ
ェクタを取り付けることで、爆発行程の初期においてピ
ストンによりインジェクタヘの熱負荷を低下させつつ、
且つ、従来のものより、長い噴射可能域を確保可能であ
る。
【0010】また、請求項2記載の発明では、シリンダ
上端より排気ポートまでの距離に基づいて所定の位置に
インジェクタを取り付けることで、爆発行程の初期にお
いてピストンによりインジェクタヘの熱負荷を低下させ
つつ、且つ、従来のものより、長い噴射可能域を確保可
能である。
【0011】
【実施例】以下、この発明の燃料噴射式内燃機関につい
て説明する。図1乃至図6は燃料噴射式内燃機関を船外
機に搭載した実施例を示し、図1は燃料噴射式内燃機関
を船外機に搭載した実施例の1気筒分を主体とした概略
構成図、図2はシリンダ側壁噴射の燃料及び空気のフロ
ーチャート、図3は燃料噴射式内燃機関の1つの気筒上
部の縦断面図、図4は燃料噴射式内燃機関の横断面図、
図5は排気系を示す断面図、図6は燃料噴射式内燃機関
の平面図である。
【0012】図1において、符号1は乗り物である船舶
で、矢印Frは船舶1の進行方向前方を示している。な
お、後記する左右とは、前記前方に向っての方向をいう
ものとする。船舶1は船体2を有し、この船体2の船尾
には船外機3が着脱自在に取り付けられている。この船
外機3は、船尾に取り付けられるブラケット4と、この
ブラケット4に対し枢支軸5(Fr方向に直角水平に配
置される)により枢支される船外機本体6とで構成され
ている。船外機本体6は動力伝達装置8を備え、この動
力伝達装置8はその外殻を構成する伝動ケース9と、こ
の伝動ケース9内に収容される伝動機構とで構成され、
ブラケット4に対し枢支軸5により枢支されている船外
機本体6を構成するスイベルブラケット6aに対し、略
鉛直方向に配置される不図示の枢支軸により左右方向に
揺動可能な伝動ケ−ス9が枢支されている。また、船外
機本体6は燃料噴射式内燃機関である2サイクルのエン
ジン10を有し、このエンジン10は伝動ケース9の上
端に着脱自在に取り付けられて、下方はカバー11a
で、上方はカバー11bで開閉自在に覆われている。伝
動ケース9は、水中に向って下方に延び、この伝動ケー
ス9の下端に後方に伸びる不図示のシャフトが支承さ
れ、このシャフトにプロペラ14が取り付けられてい
る。エンジン10の出力部に、動力伝達装置8の伝動機
構を介してプロペラ14が連動するよう連結されてい
る。なお、13はプロペラに排気を導く、排気通路であ
る。
【0013】エンジン10は、第1気筒16、第2気筒
17および第3気筒18の複数(3つ)の気筒を備え、
これらは上下に積み重ねられている。エンジン10は、
各気筒16〜18に共通のクランクケース19及びシリ
ンダボディ22を有し、このクランクケース19とシリ
ンダボディ22の合わせ部には軸心がほぼ垂直の縦向き
のクランク軸20が収容され、このクランク軸20はク
ランクケース19及びシリンダボディ22に対しその軸
心回りに回転自在に支承されている。クランクケース1
9の後部に、各気筒16〜18のそれぞれのシリンダボ
ディ22が一体的に取り付けられている。また、これら
各シリンダボディ22の突出端にはシリンダヘッド23
が着脱自在に取り付けられている。シリンダボディ22
同士は互いに一体化されてシリンダブロック24を構成
し、シリンダヘッド23同士も互いに一体化されてい
る。
【0014】各シリンダボディ22は、その内部にそれ
ぞれ軸心が互いに平行に前後に延びるシリンダ孔25を
有し、これら各シリンダ孔25にピストン26が前後に
摺動自在に嵌入されている。これら各ピストン26は、
それぞれクランク軸20にコンロッド27により連結さ
れている。シリンダ孔25内でシリンダヘッド23とピ
ストン26とで囲まれた空間が「気筒内」に相当し、ピ
ストン26がシリンダヘッド23にある程度接近した状
態の「気筒内」が燃焼室29となる。シリンダヘッド2
3には、各燃焼室29に対応して各1つの点火プラグ3
0が取り付けられ、これら各点火プラグ30の放電部3
1が燃焼室29に臨んでいる。シリンダブロック24と
クランクケース19とで各気筒ごとにクランク室19a
が形成される。
【0015】クランクケース19の前面には各クランク
室19aとそれぞれ連通する吸気ポート33が3つ形成
され、これら各吸気ポート33にそれぞれリード弁34
が取り付けられている。また、これらリード弁34の前
面には、吸気マニホールド35、スロットル弁36aを
収容するスロットルボディ36および吸気サイレンサ3
7が順次連設されている。また、吸気サイレンサ37の
上端には後方に向って開口する入口管38が取り付けら
れ、カウリング開口510からの外気が吸入される。入
口管38、吸気サイレンサ37、スロットルボディ3
6、吸気マニホールド35およびリード弁34は、これ
らの各内部にそれぞれ設けられた吸気通路39によって
互いに連通させられ、かつ、これら各吸気通路39は吸
気ポート33に連通している。各スロットルボディ36
に設けられたスロットルレバー36bは連動手段40に
より互いに連結され、オペレータが操作部を操作すれ
ば、連動手段40を介し各スロットルレバー36bさら
にスロットル弁36aが互いに同期して、同じ開閉弁動
作を行うようになっている。
【0016】各シリンダ孔25の周りのシリンダボディ
22には、各シリンダ孔25についてそれぞれ掃気通路
41が形成されている。掃気通路41は、シリンダ孔2
5に開口する掃気ポート41a1を有する2個の主掃気
通路41aと、掃気ポート41b1を有する1個の副掃
気通路41bから構成され、主掃気通路41aの掃気ポ
ート41a1は対向する位置に形成され、副掃気通路4
1bの掃気ポート41b1は排気ポート44と対向する
位置に形成されている。これら各掃気通路41は、クラ
ンクケース19内を燃焼室29に連通させている。
【0017】シリンダブロック24の左側には排気マニ
ホールド42が取り付けられ、この排気マニホールド4
2内の第1排気通路43の一端側は複数(3つ)に分岐
し、各シリンダボディ22に形成された排気ポート44
を介し各燃焼室29内に開口している。一方、シリンダ
ブロック24と伝動ケース9との間には排気ガイド46
が介設され、この排気ガイド46内の第2排気通路47
と、第1排気通路43の他端側とが互いに連通させられ
ている。伝動ケース9内に第3排気通路48が形成さ
れ、この第3排気通路48の一端が第2排気通路47に
連通し、他端が円筒状の排気通路13であり、プロペラ
14内の排気通路に連通し、この排気通路の端部が排出
口506として水中に開口している。
【0018】エンジン10には、水冷式の冷却装置50
が設けられている。この冷却装置50は、シリンダヘッ
ド23とシリンダブロック24に形成される第1冷却水
ジャケット51と、排気マニホールド42に形成される
第2冷却水ジャケット52と、第2排気通路47を囲む
ように排気ガイド46に形成される第3冷却水ジャケッ
ト53と、第3排気通路48を囲むように伝動ケース9
に形成される第4冷却水ジャケット54とを備え、これ
ら各冷却水ジャケット51〜54は、直接に、もしくは
複数の冷却水連通路55を介して互いに連通している。
また、第4冷却水ジャケット54の下端は第3排気通路
48の下流側に連通している。
【0019】第1冷却水ジャケット51に対し海水など
の冷却水56を供給する水ポンプが設けられ、冷却水5
6は第1冷却水ジャケット51の内の排気マニホールド
外周部51a、第2冷却水ジャケット52、第1冷却水
ジャケット51の内のシリンダ上部外周部51b、同シ
リンダヘッド部51c、さらに53、54の各冷却水ジ
ャケットを順次通り抜け、かつ、第3排気通路48の下
流端を通って水中に排水され、この流れの途中で、第1
〜第3気筒16〜18を冷却する。
【0020】エンジン10には、燃料59を供給する燃
料供給装置60が設けられている。燃料供給装置60は
第1〜第3気筒16〜18に対応する複数(3つ)のイ
ンジェクタ61を有し、これら各インジェクタ61はシ
リンダボディ22のシリンダ側壁22aに着脱自在に取
り付けられている。これらインジェクタ61は、シリン
ダ側壁22aから燃焼室29内に向って、適宜燃料59
を噴射する。各インジェクタ61に船体2に配置される
燃料タンク63内に溜められた燃料59を吸引して船外
機3内の燃料溜り(小タンク)であるベーパーセパレー
タ67へ供給するクランク室19a内の圧力変動により
稼動する第1燃料ポンプ64と、このベーパーセパレー
タ67の燃料59を加圧して供給する第2燃料ポンプ6
5とが直列に設けられている。
【0021】燃料タンク63と第1燃料ポンプ64との
間にプライマリポンプ600が配置され、プライマリポ
ンプ600と第1燃料ポンプ64はホース側コネクタ6
01とカウリング側コネクタ602により接続される。
プライマリポンプ600は始動前に手動で燃料を送るた
めのものである。
【0022】また、第1燃料ポンプ64と第2燃料ポン
プ65の間には燃料フィルタ66とベーパーセパレータ
67とが直列に介設されている。ベーパーセパレータ6
7内にはニードル弁603とフロート604が設けら
れ、ベーパーセパレータ67内の燃料59が少なくなり
フロート604が所定レベル以下になるとニードル弁6
03が開き、燃料59が燃料タンク63側から供給され
る。第2燃料ポンプ65により燃料配送管605を介し
て各インジェクタ61に燃料59が供給される。燃料配
送管605にはインジェクタ61に供給される燃料59
の圧力を所定圧に調整する調圧器69が設けられ、噴射
されない燃料は燃料通路70により第2燃料ポンプ65
上流のベーパーセパレータ67に戻される。ベーパーセ
パレータ67で、燃料中の細かい気泡状の燃料蒸気ある
いは混入した空気が分離される。
【0023】各インジェクタ61は電磁式で、これを電
気的にオン(もしくはオフ)すれば、その期間だけ、燃
料59が燃焼室29内に噴射されるようになっている。
この燃料供給装置60のうち燃料タンク63からホース
側コネクタ601だけが船体2内に配置されており、他
のものは船外機3を構成している。
【0024】図1において、エンジン10を制御するた
めのエンジン制御装置73が設けられている。エンジン
制御装置73は電子的な制御装置本体74を備え、アク
チュエータとして機能する各点火プラグ30、インジェ
クタ61、第2燃料ポンプ65が、制御装置本体74に
電気的に接続されている。また、クランク軸20の上端
にはフライホイールマグネト75が取り付けられてい
る。フライホイールマグネト75は、直接もしくはバッ
テリを介して制御装置本体74に電力を供給するように
なっている。
【0025】エンジン10の駆動状態を検出する各種セ
ンサが設けられ、これらはいずれも制御装置本体74に
電気的に接続されている。即ち、センサとして、クラン
ク軸20の基準クランク角及び回転角を検出するクラン
ク角センサ76、クランクケース19内の圧力を検出す
るクランクケース内圧センサ77、各気筒16〜18の
いずれかの気筒の圧力を検出する筒内圧センサ78、気
筒16〜18内の状態を検出するノックセンサ79、吸
気通路39内の温度を検出する吸気温センサ80、スロ
ットルボディ36の開度を検出するスロットル開度セン
サ81が設けられている。なお、吸気通路39の圧力を
検出する吸気圧センサを設けても良い。
【0026】また、1つのシリンダボディ22の温度を
検出するシリンダ温度センサ82、第3排気通路48内
の上流側の圧力を検出する背圧センサ83、大気圧を検
出する大気圧センサ84、冷却水56の温度を検出する
冷却水温度センサ85、動力伝達装置8の前進、中立、
後退の間のシフト動作あるいは変速状態を検出するシフ
トセンサ86、枢支軸5回りの船外機3の上下回動位置
を検出するトリム角センサ87が設けられている。
【0027】また、各気筒16〜18には、O2センサ
90が設けられ、このO2センサ90はセンサ収客室9
1に配置され、ピストン26が下降しシリンダ側壁22
aのリリーフ弁孔92を通過すると燃焼ガス圧によりリ
リーフ弁93が開き、燃焼ガスがセンサ収客室91に入
る。O2センサ90が排気ガス中のO2濃度を検知し、こ
れに基づき燃焼室29での空燃比を算出する。センサ収
容室91の排気ガスは逆止弁94を通過して第1排気通
路43へ出る。エンジン10には、その他、スタータ9
5及びオイルタンク96が備えられている。
【0028】エンジン10の駆動時に、第1〜第3気筒
16〜18のそれぞれにおいて順次、ピストン26がク
ランク軸20側の下死点位置から燃焼室29側に移動す
ると、ピストン26によって掃気通路41の掃気ポート
41a1,41b1と第1排気通路43の排気ポート4
4とが順次閉じられる。また、このように、ピストン2
6が燃焼室29側に移動すると、クランクケース19内
のクランク室19aが負圧になる。すると、リード弁3
4、吸気ポート33内の吸気通路39、吸気マニホール
ド35、スロットルボディ36及び吸気サイレンサ37
が順次負圧になって、空気である外気97が吸気ポート
33から吸気通路39に吸入され、クランクケース19
内のクランク室19aに吸入される。これが「吸入過
程」である。
【0029】一方、掃気通路41の掃気ポート41a
1,41b1と第1排気通路43の排気ポート44とが
閉じられた後、更に、ピストン26が燃焼室29側へ移
動すれば、この燃焼室29に既に吸入されていた混合気
が圧縮される。これが「圧縮過程」である。
【0030】ピストン26が上死点に達する直前で、エ
ンジン制御装置73により制御された点火プラグ30の
放電部31の放電により、混合気が着火、燃焼させられ
て気体が膨張し、これにより、ピストン26が上死点を
越えた後クランク軸20側に押し戻される。これが「爆
発過程」である。
【0031】ピストン26のクランク軸20側への移動
により、クランクケース19内のクランク室19aに吸
入されていた空気が予圧縮される。なお、このときの圧
力でリード弁34は閉弁させられている。ピストン26
がクランク軸20側へ移動する途中で、まず、排気ポー
ト44が開かれる。すると、排気ポート44を通し、混
合気の既燃ガスである排気100が、排気ポート44を
通って排出される。これが「排気過程」である。
【0032】そして、排気100は第1排気通路43、
第2排気通路47、第3排気通路48、および排気通路
13内を順次通って水中に排出される。この場合、各気
筒16〜18を冷却した後の冷却水56が第4冷却水ジ
ャケット54と冷却水連通路55を通り、排気100と
共に上記水中に排出される。
【0033】ピストン26がクランク軸20側に移動し
て排気ポート44が開かれると、これに続いて掃気通路
41が開かれる。すると、前記したようにクランクケー
ス19内で予圧縮されていた吸気が掃気通路41を通っ
て燃焼室29に流入させられ、この吸気が燃焼室29に
残留している既燃ガスの一部を第1排気通路43に押し
出すと共に、空気が燃焼室29に充満する。これが「掃
気過程」である。排気過程の途中から掃気過程が始ま
り、掃気過程の途中で排気過程が終了するので、この2
つの過程を合わせて掃排気過程ともいう。そして、この
後、ピストン26は下死点位置に戻る。そして、掃気過
程の途中から圧縮過程の初期にかけての期間に燃料がイ
ンジェクタ61から噴射される。
【0034】この場合、掃気通路41を通って燃焼室2
9に流入した空気のいくらかは、第1排気通路43側に
吹き抜け、これは既燃ガスと混ざって排気100として
排出される。一方排出されず残留した既燃ガスが新気と
混ざり、この状態から、ピストン26が再び燃焼室29
側に移動し、以下、上記した各過程が繰り返されて、ク
ランク軸20が回転させられる。なお、燃料噴射は、吹
き抜けが止まったタイミング以降に実施される。そし
て、このクランク軸20を通しエンジン10が動力を出
力し、この動力は動力伝達装置8を介してプロペラ14
を回転させ、被駆動体である船1を航走可能とさせる。
第1気筒16、第2気筒17および第3気筒18は、こ
の順序で、クランク角が120゜の位相差で駆動する。
【0035】図3において、ピストン26はスリーブ5
20に摺動可能に設けられ、このピストン26には第1
のリング溝26a及び第2のリング溝26bが上下に形
成され、第1のリング溝26aに第1のピストンリング
521が、第2のリング溝26bに第2のピストンリン
グ522が係合されている。シリンダ側壁22aにはイ
ンジェクタ61がキャップ523を介して設けられ、キ
ャップ523の前側と後側はそれぞれシール体524,
525でシールされている。インジェクタ61の先端部
61aはスリーブ520に形成されて開口部520aに
臨むように配置され、このインジェクタ61の取付位置
は次のように設定される。
【0036】シリンダ上端22bより取付位置までの距
離をAとし、下死点にピストン26が位置する時のピス
トン頂部外周部までのシリンダ上端22bよりの距離を
Lとする時、ピストン外周に少なくとも1つのピストン
リングを嵌合させるリング溝を設け、ピストン26が上
死点にある時のシリンダ上端22bよりリング溝の下端
位置までの距離をRSとする時、この実施例では、ピス
トン26が上死点にある時のシリンダ上端22bより第
1のピストンリング521が嵌合する第1のリング溝2
6aの下端位置までの距離をRSとする時、 RS<A<0.3L としている。
【0037】また、シリンダ上端22bより排気ポート
44までの距離をESとする時、 0.35ES<A<0.65ES としている。
【0038】このように、所定の位置にインジェクタ6
1を取り付けることで、爆発行程の初期においてピスト
ン26によりインジェクタヘの熱負荷を低下させつつ、
且つ、従来のものより、長い噴射可能域を確保可能であ
る。
【0039】また、インジェクタ61から上下2つの燃
料噴射が行なわれ、下向噴射流Xは主にピストン26の
下死点から上死点ヘの上昇中のピストン頂部26c目掛
けて燃料が噴射され、上向噴射流Yは点火プラグ30を
指向して燃料噴射が行なわれる。下向噴射流Xがピスト
ン頂部26cを冷却し、かつ燃料自身が気化促進され
る。しかし、下向噴射流Xのみであると、上昇中のピス
トン頂部26c近傍が濃混合気となり、燃焼室29上部
が希簿混合気となってしまう。上向噴射流Yは燃焼室2
9全体をできる限り均一混合気とする作用があり、円滑
な燃焼が可能である。
【0040】特に、始動時及び低負荷域においては、ピ
ストン温度が低く、スロットルバルブが絞られており筒
内流動も小さいので、X,Yの噴射流のうち一方のみで
は燃焼室29全体を均一混合気とすることは可能であ
る。しかし、両噴射流X,Yにより均一混合気を形成す
るので、より円滑な燃焼が可能である。
【0041】また、上向噴射流Yにより、始動時点火プ
ラグ30まわりに確実に可燃混合気を形成するので始動
性が向上する。
【0042】なお、噴射流X,Yの流速は、10〜30
m/sとされる。
【0043】インジェクタ61は副掃気ポート41b1
よりシリンダヘッド23寄りに配置され、下向噴射流X
は排気ポート44方向、ピストン頂部26cを指向して
おり、排気ポート44がピストン26で閉じられた後は
確実にピストン頂部26cに当たり、ピストン頂部26
cで熱交換される。
【0044】下向噴射流Xの先端が排気ポート44に到
達する前に排気ポート44が閉じるように噴射開始タイ
ミングを設定している。下向噴射流Xの噴射線の先端面
をX1で示す。下向噴射流Xの全てをピストン26が排
気ポート44を閉じる前にピストン頂部26cにぶつけ
るものでは、跳ね返り後の噴射流の先端が排気ポート4
4に到達する前に排気ポート44が閉じ、このように噴
射開始のタイミングは設定される。
【0045】このように、インジェクタ61の配置は、
噴射位置が従来技術よりシリンダヘッド23寄りであ
り、噴射はより長い距離を飛翔する。この間に、燃料は
燃焼室29内の熱的雰囲気と熱交換し、ピストン頂部2
6c等に衝突する前にも熱交換させることができる。
【0046】また、図4において、複数のシリンダ気筒
の中心軸を結ぶ平面に対し、インジェクタ61への燃料
分配管530を平行とし、かつ3つの気筒16〜18と
も同じ位置にインジェクタ61を配置している。
【0047】あるいは下気筒ほどインジェクタ61の配
置位置を下(クランク室寄り)としても良い。インジェ
クタ61の配置位置が下程熱的負荷が大きくなり、よっ
て燃焼行程において長い時間ピストン26で覆うように
する。一方、少なくとも一番上気筒16は、インジェク
タ61の配置位置がRS<A<0.3Lとし、また0.
35ES<A<0.65ESとする。
【0048】また、副掃気ポート41b1と排気ポート
44を結ぶ方向を傾け、且つインジェクタ61も傾けて
おり、隣接する気筒の主掃気ポート41a1の干渉を避
けつつシリンダピッチPを狭くできる。
【0049】図7乃至図10は燃料噴射式内燃機関を自
動二輪車に搭載した実施例を示し、図7は燃料噴射式内
燃機関を自動二輪車に搭載した実施例の概略構成図、図
8は燃料噴射式内燃機関の縦断面図、図9は燃料噴射式
内燃機関を後方から見た図、図10はシリンダ側壁噴射
の燃料及び空気のフローチャートである。
【0050】図中符号201は、乗物の一例であって鞍
乗型車両たる自動二輪車であり、矢印Frはその進行方
向の前方を示している。また、後記する左右とは、前記
前方に向っての方向をいうものとする。また、202は
上記自動二輪車1が走行可能な路面である。自動二輪車
20lは乗物本体である車体203を有している。ま
た、車体203は車体静止側である車体フレーム204
を有している。車体フレーム204は、その前端にヘッ
ドパイプ205を有し、このヘッドパイプ205から後
下方に向って左右一対の主フレーム206が延出し、こ
れら各主フレーム206の各延出端から更に後下方に向
ってそれぞれシートピラーチューブ207が延出してい
る。一方、上記各主フレーム206の前部下面からそれ
ぞれ後下方に向ってダウンチューブ208が延出し、こ
れらダウンチューブ208の延出端とシートピラーチュ
ーブ207の延出端とが互いに結合させられている。
【0051】各主フレーム206の後部から後上方に向
ってそれぞれシートレール210が延出し、このシート
レール210は左右一対のバックステー211によって
シートピラーチューブ207に支持されている。各バッ
クステー211とシートピラーチューブ207とが結合
した部分はリヤアームブラケット212とされている。
ヘッドパイプ205にはフロントフォーク214が操向
自在に支承されている。フロントフォーク214の下端
に前輪215が支承され、かつ、この前輪215を上方
から覆うフロントフェンダ216が設けられ、このフロ
ントフェンダ216は同上フロントフォーク214の上
下方向の中途部に固着されている。一方、フロントフォ
ーク214の上端にはハンドル217が取り付けられて
いる。
【0052】リヤアームブラケット212にピボット軸
218によりリヤアーム219が上下揺動自在に枢支さ
れている。リヤアーム219の揺動端に後輪220が支
承され、シートレール210とリヤアーム219との間
に緩衝器221が架設されている。主フレーム206、
シートピラーチューブ207およびダウンチューブ20
8で囲まれた空間に、つまり、車体フレーム204の枠
内に燃料噴射式内燃機関であるエンジン223が設けら
れている。エンジン223は2サイクルエンジンであっ
て、クランクケース224と、このクランクケース22
4から前上方に突出するシリンダ225を有し、車体フ
レーム204に締結具により着脱自在に支持されてい
る。クランクケース224の後面に動力伝達装置226
が連設され、この動力伝達装置226の出力側に、後輪
220がチェーン伝動機構227により連結されてい
る。
【0053】シリンダ225の後面にはリード弁22
8、吸気マニホールド229および吸気サイレンサ23
1がこの順序で連設されている。吸気マニホールド22
9には吸気量を制御するスロットル弁271が配置され
ている。スロットル弁271の軸部271aに設けたス
ロットルプーリ272はスロットルワイヤ273を介し
てスロットルグリップ274に連結され、スロットルグ
リップ274の操作でスロットル弁271が開閉され
る。スロットルグリップ274はハンドル217に設け
られ、またスロットルグリップ274の操作量を検出す
るアクセル位置センサ275が設けられている。
【0054】シリンダ225の前面には排気管233の
一端が連結され、この排気管233の他端側はダウンチ
ューブ208の下側近傍を通って後方に延び、その後端
に排気マフラ234が連結され、排出口234aから排
気される。
【0055】主フレーム206には燃料タンク235が
支持されている。一方、シートレール210には、シー
ト236が支持されている。また、車体203の後部を
その各側方から覆うサイドカバー237が設けられてい
る。エンジン223の駆動により、その動力が動力伝達
装置226とチェーン伝動機構227等を介し、後輪2
20に伝達されれば、自動二輪車201が路面202上
を前方に向って走行可能とされる。
【0056】エンジン223は、第1〜第3気筒261
〜263を有し、エンジン223のクランクケース22
4内のクランク室240にはクランク軸241が収容さ
れ、このクランク軸241はクランクケース224にそ
の軸心回りに回転自在に支承されている。エンジン22
3のシリンダ225は、軸心がほぼ縦向きのシリンダ孔
242を有するシリンダボディ243と、このシリンダ
ボディ243の突出端に取り付けられるシリンダヘッド
244とを有している。シリンダ孔242にピストン2
45が軸方向に摺動自在に嵌入され、このピストン24
5はクランク軸241にコンロッド246により連結さ
れている。
【0057】ピストン245がシリンダヘッド244に
ある程度接近したとき、シリンダ孔242内でシリンダ
ヘッド244とピストン245で囲まれた空間が燃焼室
248となる。シリンダヘッド244には、点火プラグ
249が取り付けられ、この点火プラグ249の放電部
が燃焼室248に臨んでいる。クランクケース224の
後上部には吸気ポート251が形成され、この吸気ポー
ト251にリード弁228が連通している。シリンダ孔
242周りのシリンダボディ243にはクランク室24
0を燃焼室248に連通させる掃気通路252が形成さ
れ、この掃気通路252の内、燃焼室248に向って開
口する部分が掃気ポート252aとなっている。また、
燃焼室248を排気管233の前端である上流端内の排
気通路253に連通させる排気ポート254がシリンダ
ボディ243の前部に形成されている。
【0058】エンジン223は第1〜第3気筒261〜
263に対応する複数(3つ)のインジェクタ264を
有し、これら各インジェクタ264はシリンダボディ2
43のシリンダ側壁243aに着脱自在に取り付けられ
ている。これらインジェクタ264は、シリンダ側壁2
43aから燃焼室248内に向って、燃料タンク235
から供給される燃料を噴射する。インジェクタ264の
構造、取付位置や噴射方向および噴射タイミングは前記
実施例と同様であるから説明を省略する。
【0059】燃料タンク235の下部には燃料コック2
90が設けられ、燃料コック290に燃料フィルタ29
1、燃料供給ポンプ292、燃料配送管293が順に接
続され、燃料配送管293から燃料分配管296を介し
て燃料が各インジェクタ264に供給される。燃料配送
管293にはインジェクタ264に供給される燃料の圧
力を所定圧に調整する調圧器294が設けられ、調圧器
294、戻し燃料通路295により余分の燃料は燃料タ
ンク235に戻る。シリンダボディ243の後方で、吸
気マニホールド229上方と、燃料タンク235の下方
の間の空間Zに、この空間Zを利用して燃料分配管29
6およびインジェクタ264が配置され、小型化でき、
しかも他部材と干渉することが防止され、インジェクタ
264、燃料分配管296の保護が可能である。
【0060】点火プラグ249は電子的な点火回路25
6に電気的に接続され、この点火回路256は電子的な
エンジン制御装置257に接続されている。また、クラ
ンク軸241のクランク角を検出するクランク角検出セ
ンサ258が設けられ、このクランク角検出センサ25
8もエンジン制御装置257に接続されている。
【0061】エンジン223の駆動時に、ピストン24
5がクランク軸241側の下死点位置(図8中二点鎖線
図示)から燃焼室248側に移動すると、ピストン24
5によって掃気ポート252aと排気ポート254とが
この順序で閉じられる。また、ピストン245が燃焼室
248側に移動すると、クランク室240内が負圧にさ
れる。すると、吸気サイレンサ231を通って、空気で
ある外気259が吸入され、これが吸気260とされ
る。
【0062】次に、吸気260が吸気マニホールド22
9とリード弁228とを通ってクランク室240内に吸
入される。これが「吸入過程」である。
【0063】一方、掃気ポート252aと排気ポート2
54とが閉じられた後、更に、ピストン245が燃焼室
248側へ移動すれば、この燃焼室248に既にインジ
ェクタ264で噴射されていたあるいは及び本過程中に
噴射される燃料が気化し空気と混合して形成される混合
気が圧縮される。これが「圧縮過程」である。
【0064】ピストン245が上死点に達する直前で、
クランク角検出センサ258により検出される所望のク
ランク角のときに、つまり、所望の点火時期に、エンジ
ン制御装置257により制御された点火回路256から
の出力信号で、点火プラグ249の放電部が放電する。
すると、混合気が着火、燃焼させられて気体が膨張し、
これにより、ピストン245が上記上死点を越えた後、
クランク室240側に押し戻される。これが「爆発過
程」である。
【0065】ピストン245のクランク室240側への
移動により、クランク室240内に吸入されていた空気
が予圧縮される。リード弁228はこのときのクランク
室240内の圧力で閉弁させられている。
【0066】ピストン245がクランク室240側へ移
動する途中で、まず、排気ポート254が開かれる。す
ると、排気ポート254を通し、混合気の既燃ガスが排
気として排気ポート254を通って燃焼室248から排
出される。これが「排気過程」である。そして、排気は
排気管233内の排気通路253を通って外部に排出さ
れる。
【0067】ピストン245がクランク室240側に移
動して排気ポート254が開かれると、これに続いて掃
気ポート252aが開かれる。すると、クランク室24
0内で予圧縮されていた空気が掃気通路252を通って
燃焼室248に流入させられ、この空気が燃焼室248
に残留している既燃ガスの一部を排気ポート254に押
し出すと共に、空気が燃焼室248に充満する。これが
「掃気過程」である。この「掃気過程」は、ピストン2
45が下死点位置に戻った後、再び上死点位置へ移動
し、排気ポ−ト252aを閉じる直前まで続く。この
「掃気過程」の途中から「圧縮過程」の初期、ピストン
245がインジェクタ264を閉じるまでの期間にイン
ジェクタ264から燃料が噴射される。
【0068】上記状態から、ピストン245が再び燃焼
室248側に移動し、以下、各過程が繰り返されて、ク
ランク軸241が回転させられる。このクランク軸24
1を通しエンジン223が動力を出力し、この動力は、
動力伝達装置226やチェーン伝動機構227等を介し
て後輪220に伝えられる。
【0069】燃焼室248から排気ポート254へ排気
を排出させるときの排気タイミングを調整して、エンジ
ン性能を向上させる排気タイミング調整装置279が設
けられている。排気タイミング調整装置279は、排気
ポート254の上部側に設けられる排気タイミング調整
弁390を有している。この排気タイミング調整弁39
0で、排気ポート254の上部開口が開閉され、排気ポ
ート254の上部開口縁の位置が上下方向で可変とされ
る。排気タイミング調整弁390を作動させるのはサー
ボモータ等のアクチュエータ265であって、このアク
チュエータ265はエンジン制御装置257に接続され
ている。
【0070】エンジン223の回転数、つまり、クラン
ク軸241の回転数を検出するエンジン回転数センサ2
67が設けられ、このエンジン回転数センサ267はエ
ンジン制御装置257に接続されている。
【0071】エンジン回転数センサ267の検出信号に
より、エンジン223が高速域であると判断されたとき
には、エンジン制御装置257により制御されたアクチ
ュエータ265の作動により排気タイミング調整弁39
0が開動作させられて、排気ポート254の上部開口縁
が上方に位置させられる。すると、排気タイミングが早
くなり、これによって高速域でのエンジン性能が向上す
る。
【0072】一方、エンジン223が中、低速域である
と判断されたときには、アクチュエータ265が閉動作
させられて、排気ポート254の上部開口縁が下方に位
置させられる。すると、排気タイミングが遅くなり、こ
れによって中、低速域でのエンジン性能が向上する。こ
の低速時、排気タイミングを遅くするが、その分噴射開
始のタイミングを早めることが可能であり、この場合
は、より確実に予混合燃焼を可能とする。即ち、低速時
は噴射開始タイミングが遅れると、噴射流がピストン頂
部に衝突する時、噴流の拡がりは狭い。このため、噴射
開始のタイミングを早めることにより、ピストン頂部の
広い範囲に噴射燃料が衝突可能であり、ピストン245
との熱交換性を向上できる。
【0073】エンジン223には排気弁開度調整装置2
80が備えられ、排気通路253の開度を調整し、低負
荷あるいは及び低速時これを流れる排気の流量を抑制す
る排気弁281を有している。この排気弁281を作動
させるのはサーボモータ等のアクチュエータ282であ
って、このアクチュエータ282は制御装置391と接
続されている。
【0074】また、エンジン223には燃焼室圧力セン
サ300およびノックセンサ301が備えられ、燃焼室
圧力センサ300により燃焼室圧力が所定以上になる
と、点火タイミングを遅らせる。また、ノックセンサ3
01でノッキングが発生すると、振動を検知して点火タ
イミングを遅らせてノッキングの発生を防止し、ノッキ
ングの発生しなくなると元の点火タイミングに戻すよう
に制御する。
【0075】また、エンジン223にはクランク室圧力
センサ302、吸気管圧力センサ303、吸気管温度セ
ンサ304、排気管圧力センサ306、排気管温度セン
サ307が備えられ、これらのセンサからの情報に基づ
きエンジン制御装置257が点火タイミング、噴射タイ
ミング、噴射期間やオイル供給装置308等の制御を行
なう。
【0076】図11は燃料噴射式内燃機関を船外機に搭
載した他の実施例を示し、図4と同じ位置の燃料噴射式
内燃機関の横断面図である。この実施例では、第1気筒
16、第2気筒17および第3気筒18には、それぞれ
の気筒のシリンダボディ22のシリンダ側壁22aに一
対のインジェクタ61が対向して着脱自在に取り付けら
れている。この実施例では、第1気筒16、第2気筒1
7および第3気筒18の気筒毎にそれぞれ一対のインジ
ェクタ61を取り付けているが、さらにそれ以上のイン
ジェクタ61を取り付けても良く、インジェクタ61の
個数は特に限定されないし、少なくとも1個のインジェ
クタ61が所定の取付位置に取り付けられていれば良
い。
【0077】図12は燃料噴射式内燃機関を自動二輪車
に搭載した他の実施例を示し、図9と同じ位置の燃料噴
射式内燃機関を後方から見た図である。この実施例で
は、第1気筒261、第2気筒262および第3気筒2
63には、それぞれの気筒のシリンダボディ243のシ
リンダ側壁243aに一対のインジェクタ264が対向
して着脱自在に取り付けられている。この実施例でも前
記実施例と同様に、第1気筒261、第2気筒262お
よび第3気筒263の気筒毎にそれぞれ一対のインジェ
クタ264を取り付けているが、さらにそれ以上のイン
ジェクタ264を取り付けても良く、インジェクタ26
4の個数は特に限定されないし、少なくとも1個のイン
ジェクタ264が所定の取付位置に取り付けられていれ
ば良い。
【0078】次に、前記図1〜図12の各実施例に用い
られるインジェクタの構造を説明する。図13はインジ
ェクタの断面図、図14はインジェクタの先端部の断面
図である。
【0079】インジェクタ61,264はインジェクタ
ハウジング350を有し、このインジェクタハウジング
350の後端部には蓋体351が嵌合され、さらにイン
ジェクタハウジング350内にはコイル352を備えた
コア353が配置されている。蓋体351は樹脂性のキ
ャップ354で覆われ、キャップ354のコネクタ35
4aにコア353に接続したリード線355が設けら
れ、このリード線355がコネクタ354aで駆動電源
側と接続される。蓋体351にはパイプ356が挿入さ
れ、蓋体351の燃料入口351aから供給された燃料
は、パイプ356を介してインジェクタハウジング35
0内の燃料室357に導かれる。
【0080】インジェクタハウジング350の先端部に
ニードルハウジング358がニードルストッパ359を
介して嵌合され、シール体360でシールされている。
ニードルハウジング358の先端部にはノズル361が
嵌合され、このノズル361には噴射通路361aが形
成され、さらに噴射通路361aに連通して上向き噴射
孔361bと下向き噴射孔361cが形成されている。
上向き噴射孔361bの直径D1より下向き噴射孔36
1cの直径D2が大きく形成され、上向き噴射孔361
bより下向き噴射孔361cからの燃料噴射量が多く設
定される。
【0081】ニードルハウジング358内にはニードル
362が移動可能に配置され、ニードル362には可動
体363が固定されている。ニードル362には切欠に
より燃料通路362aが形成され、ニードルストッパ3
59には切欠により燃料通路359aが形成され、可動
体363にも燃料通路363aが形成されている。蓋体
351と可動体363との間に圧縮スプリング364が
配置され、この圧縮スプリング364で可動体363を
介してニードル362がニードルハウジング358の弁
座358aを常に閉じる方向へ付勢され、噴射通路36
1aを閉じ燃料噴射できない状態になっている。コア3
53に配置されたコイル352に電源を与えると、コイ
ル352による電磁力で可動体363が圧縮スプリング
364に抗して吸引されて弁座を開く方向へ移動し、噴
射通路361aを開き、燃料噴射が行なわれる。このと
きニードル362に形成したストッパフランジ362b
がニードルストッパ359に当接して位置規制される。
【0082】インジェクタ61,264は、調圧弁に
て、600〜650キロパスカルに調圧されるので、ニ
−ドル362が弁座358aを押圧する時、ニ−ドルハ
ウジング358内の燃料溜まり358bの燃料圧力も同
じ600〜650キロパスカルとなる。ニ−ドル362
が弁座358aから離れる程、インジェクタ61,26
4内を流れる流速が増し、圧力降下により燃料溜まり3
58bの圧力が低下する。燃料溜まり358bの圧力
は、ニ−ドル362と弁座358aとの間を通過する時
さらに圧力降下するので、噴射通路361aの燃料圧力
は、燃料溜まり358bの圧力の約1/2程度となる。
【0083】この噴射通路361aの圧力と燃焼室2
9、248内圧との差圧に基づく流速で燃料が燃焼室2
9、248へ噴射される。この時の流速は、10〜30
m/s、望ましくは20m/s程度になるように各部の
圧力降下あるいは調圧弁が設定される。
【0084】次に、インジェクタの燃料噴射タイミング
について説明する。図15は燃料噴射タイミングチャー
トである。
【0085】この燃料噴射タイミングチャートでは、横
軸がクランク角度であり、排気ポートの開閉位置、掃気
ポートの開閉位置及びインジェクタの取付位置を示し、
また縦軸がエンジン回転数であり、低エンジン回転数
域、中エンジン回転数域及び高エンジン回転数域を示し
ている。
【0086】インジェクタ駆動信号を実線で示し、上段
が低負荷時、下段が高負荷時である。また、インジェク
タの実際の燃料噴射を2重線で示し、上段が低負荷時、
下段が高負荷時である。さらに、噴射された燃料の先端
がインジェクタから排気ポートに到達するまでを二点鎖
線で示している。インジェクタ駆動信号とインジェクタ
の実際の燃料噴射との間にはインジェクタの動作遅れが
ある。
【0087】インジエクタの燃料噴射タイミングは、エ
ンジン回転数域において異なり、実噴射始め限界を曲線
Sで示し、実噴射限界を直線Eで示し、この噴射始め限
界曲線Sと実噴射限界直線Eにより実噴射可能範囲が設
定される。
【0088】図中2点鎖線の長さは、各エンジン回転数
域において燃料が噴射された瞬間から燃焼室内を飛翔し
て排気ポート部までに到達するまでの期間(クランク角
での期間)を示している。排気ポート閉を基準にして飛
翔期間だけ逆上ったタイミングに噴射を開始すれば吹き
抜けを防止することができる。この時の飛翔期間が図中
の2点鎖線である。この吹き抜け防止が可能な噴射開始
時期を結んだものが実質噴射始め限界Sである。ピスト
ンがインジェクタ取付位置に到達すると、ピストンでイ
ンジェクタが覆われる。このタイミングが実噴射限界E
であり、これ以上遅れて噴射を続けても燃焼室内に燃料
を供給することができない。なお、飛翔時間は噴射速度
が遅い程長くなり、ピストン位置が上下方向排気ポート
の位置に近づく程短くなる。なお、同じ飛翔時間であっ
てもクランク角での飛翔期間で言えば、エンジン速度が
低速程相対的に期問が短くなる。飛翔時間が長い程、実
質噴射始め限界から実噴射限界の間の時間は長くなり、
その分この時間中に噴射可能な燃料を増加することがで
きる。この実施例では噴射速度は10〜30m/sに設
定しており、高負荷においても十分な燃料を供給可能と
している。
【0089】この実施例では、全負荷域、全エンジン回
転域とも実質噴射始め限界Sに実質噴射が開始されるよ
うにし、要求燃料が噴射し終えた時点で実質噴射を終了
するようにしている。この分、上死点TDC近傍でなさ
れる点火より先行して噴射されることになり、均一な混
合気が形成可能となる。なお、高負荷時、要求燃料量が
多くなるので、排気ポート閉後も噴射が継続するように
している。また、低負荷低速時あるいは及び始動時、実
質噴射開始時期を遅らせ且つ実噴射限界Eまでには実質
噴射を終了するようにしても良い。実質噴射開始時期を
遅らせる程、点火時点火プラグまわりに拡散仕切れない
濃混合気が残留するようになる。ピストン頂部との熱交
換により点火時予め燃焼室内に十分混合された混合気が
存在する予混合燃焼であっても、成層燃焼に近い燃焼が
可能となり、低速安定性を向上させることができ、同様
始動性が向上する。図中2重破線がこれを示す。
【0090】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、シリンダ上端より取付位置までの距離をAとし、下
死点にピストンが位置する時のピストン頂部外周部まで
のシリンダ上端よりの距離をLとする時、ピストン外周
に少なくとも1つのピストンリングを嵌合させるリング
溝を設け、ピストンが上死点にある時のシリンダ上端よ
りリング溝の下端位置までの距離をRSとする時、 RS<A<0.3L とし、所定の位置にインジェクタを取り付けたから、爆
発行程の初期においてピストンによりインジェクタヘの
熱負荷を低下させつつ、且つ、従来のものより、長い噴
射可能域を確保可能である。
【0091】また、請求項2記載の発明は、シリンダ上
端より排気ポートまでの距離をESとする時、 0.35ES<A<0.65ES とし、シリンダ上端より排気ポートまでの距離に基づい
て所定の位置にインジェクタを取り付けたから、爆発行
程の初期においてピストンによりインジェクタヘの熱負
荷を低下させつつ、且つ、従来のものより、長い噴射可
能域を確保可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料噴射式内燃機関を船外機に搭載した実施例
の1気筒分を主体とした概略構成図である。
【図2】シリンダ側壁噴射の燃料及び空気のフローチャ
ートである。
【図3】燃料噴射式内燃機関の1つの気筒上部の縦断面
図である。
【図4】燃料噴射式内燃機関の横断面図である。
【図5】排気系を示す断面図である。
【図6】燃料噴射式内燃機関の平面図である。
【図7】燃料噴射式内燃機関を自動二輪車に搭載した実
施例の概略構成図である。
【図8】燃料噴射式内燃機関の縦断面図である。
【図9】燃料噴射式内燃機関を後方から見た図である。
【図10】シリンダ側壁噴射の燃料及び空気のフローチ
ャートである。
【図11】燃料噴射式内燃機関を船外機に搭載した他の
実施例を示し、図4と同じ位置の燃料噴射式内燃機関の
横断面図である。
【図12】燃料噴射式内燃機関を自動二輪車に搭載した
他の実施例を示し、図9と同じ位置の燃料噴射式内燃機
関を後方から見た図である。
【図13】インジェクタの断面図である。
【図14】インジェクタの先端部の断面図である。
【図15】燃料噴射タイミングチャートである。
【符号の説明】
22 シリンダボディ 22a シリンダ側壁 23 シリンダヘッド 26 ピストン 29 燃焼室 61 インジェクタ A シリンダ上端22bより取付位置までの距離 L 下死点にピストン26が位置する時のピストン頂部
外周部までのシリンダ上端22bよりの距離 RS ピストン26が上死点にある時のシリンダ上端2
2bよりリング溝の下端位置までの距離
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図4】
【図12】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図14】
【図10】
【図13】
【図15】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッド、シリンダボディ及びピス
    トンにより燃焼室を形成すると共に、前記シリンダボデ
    ィに掃気ポートと排気ポートを形成し、シリンダ側壁に
    インジェクタを設け、このインジェクタから前記燃焼室
    内に燃料を噴射する燃料噴射式内燃機関において、前記
    シリンダ上端より取付位置までの距離をAとし、下死点
    にピストンが位置する時のピストン頂部外周部までのシ
    リンダ上端よりの距離をLとする時、ピストン外周に少
    なくとも1つのピストンリングを嵌合させるリング溝を
    設け、前記ピストンが上死点にある時のシリンダ上端よ
    り前記リング溝の下端位置までの距離をRSとする時、 RS<A<0.3L としたことを特徴とする燃料噴射式内燃機関。
  2. 【請求項2】前記シリンダ上端より前記排気ポートまで
    の距離をESとする時、 0.35ES<A<0.65ES としたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射式内燃
    機関。
JP13851195A 1995-05-12 1995-05-12 燃料噴射式内燃機関 Pending JPH08312351A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13851195A JPH08312351A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 燃料噴射式内燃機関
US08/645,217 US5775289A (en) 1995-05-12 1996-05-13 Direct cylinder fuel injected engine
EP96107613A EP0742366B1 (en) 1995-05-12 1996-05-13 Internal combustion engine
DE69600705T DE69600705D1 (de) 1995-05-12 1996-05-13 Brennkraftmaschine
EP96107610A EP0742354A1 (en) 1995-05-12 1996-05-13 Internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

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JP13851195A JPH08312351A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 燃料噴射式内燃機関

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ID=15223859

Family Applications (1)

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JP13851195A Pending JPH08312351A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 燃料噴射式内燃機関

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JP (1) JPH08312351A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7104247B2 (en) 2002-01-09 2006-09-12 Nissan Motor Co., Ltd. Direct fuel injection engine

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Effective date: 20040615