JPH08312266A - パネルシャッターの安全装置 - Google Patents

パネルシャッターの安全装置

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JPH08312266A
JPH08312266A JP21401395A JP21401395A JPH08312266A JP H08312266 A JPH08312266 A JP H08312266A JP 21401395 A JP21401395 A JP 21401395A JP 21401395 A JP21401395 A JP 21401395A JP H08312266 A JPH08312266 A JP H08312266A
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shutter
panel
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panel unit
roller
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健次 佐藤
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Abstract

(57)【要 約】 【課 題】 シャッターケース内に立設した案内レール
の一側片に検知機能を付与し、該一側片でパネルの継送
異常と上昇異常とを検知して、シャッター装置の破損を
防止することを課題とする。 【解決手段】 複数枚のパネル6,6…が各々その両側
縁をローラチェーン10で吊持されて、案内スプロケッ
ト11の正逆回動に連動して上下方向の案内レール3に
沿った昇降移動と、前後方向の収納レール20に沿った
横移動とに継送されるべく構成したパネルシャッターに
おいて、シャッターケース4内に設けた内部案内レール
3′に検知機能を付与すべく、シャッターケース4の前
面で、案内スプロケット11の外方側の一側片3′c全
域を、パネル6の傾倒による継送異常と、最下部パネル
7の超上昇による上昇異常とを検知する検知片に構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明はパネルシャッターの安全
装置に関し、詳しくはパネルシャッターの開放時の過巻
上げと、パネルシャッターの閉鎖時パネルユニットの揺
動による降下不能事故とを1式の安全装置で未然に防止
することができるようにしたパネルシャッターの安全装
置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来パネルシャッターにおいてはその巻
上げ開放時、所定の開放停止位置を超えてシャッターが
巻上げられるのを防止するための過巻き防止の安全装置
が設けられている。またパネルシャッターの巻下げ閉鎖
時、シャッターケース内に厚さ方向に重合垂下して収納
されたパネルユニットを水平方向に引出し、次いで垂直
方向に降下させる際にパネルユニットの下部を案内レー
ルを誘導する案内板をシャッターケース内に設けてい
る。ところが、パネルユニットを連結したローラーチェ
ーンが弛んだ状態で収納されたパネルユニットがローラ
ーチェーンの緊張毎に急激に水平方向に引出され、ま
た、案内スプロケットに案内されて水平方向から垂直方
向に移動方向が変換される時パネルユニットが運動慣性
によって揺動し、この振幅が大きい場合にはパネルユニ
ットの下部が前記案内板にうまく誘導されずにシャッタ
ーケース内で拘束状態になって降下不能になり、シャッ
ター装置を破損させる事故を招く。このためパネルユニ
ットの下部が案内板に正常に誘導されず、降下不能にな
った場合にはシャッターの巻下げを直ちに停止させる非
常停止の安全装置が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち、従来のパネルシ
ャッターでは過巻き防止の安全装置と、巻下げ不能時の
安全装置とが別個に設けられており、かつまた、パネル
シャッターでは座板はユニットパネルと同一形状でフラ
ットであるため、スラットシャッターに用いる過巻き防
止の安全スイッチをそのままパネルシャッターに用いる
場合には、座板に安全スイッチを作動させる突起を設け
ねばならず外観を害するという問題があった。本発明は
上記従来の実状に鑑みてなされたもので、その目的とす
るところは、パネルシャッターの過巻き防止の安全装置
と、パネルユニットのシャッターケース内での拘束によ
る巻下げ不能時の安全装置とを兼用できると共に何ら外
観を害する突起物等のないパネルシャッターの安全装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、各パネルユニット及び座板の両側面上部に
ローラーを枢着したローラー軸を突設し、該ローラー軸
に取着した左右のローラーチェーンにより座板を最下部
にしてパネルユニットを上下に順次連結してシャッター
カーテンを構成し、該シャッターカーテンを垂直平面状
に配列して昇降案内する一面にスリットを有する角パイ
プ状の左右一対の垂直案内レールの上部にシャッターケ
ースを架設し、該シャッターケース内に前記ローラーチ
ェーンに係合する左右一対の案内スプロケットと、前記
各パネルユニットを厚さ方向に重合垂下して収納する左
右一対の収納レールを配設し、前記案内スプロケットを
駆動して開口部を開閉するパネルシャッターにおいて、
前記シャッターケース内に位置する少なくとも一側の垂
直案内レールの一側部をヒンジ結合してスリットの間隔
を拡開可能にし、通常はスプリングで付勢して正規の間
隔を保持せしめ、前記拡開可能の一側部に近接して安全
スイッチを配設して一側部が拡開した時該安全スイッチ
が作動するようにし一方前記パネルユニット及び座板の
両側面上部のローラー軸を前記シャッターケース内の垂
直案内レールのスリットを通過可能の軸径とし、座板の
少なくとも一側面の下部には同スリットを通過不能の大
径軸部を有するローラー軸を突設し、シャッターケース
下部の垂直案内レールのスリットは前記座板の大径軸部
を通過可能の間隔とし、またシャッターケース内に配設
し、パネルユニットが収納側から垂直降下に移る際パネ
ルユニットの両側面下部に突設した係合片を案内してパ
ネルユニットの下部をシャッターケース下部の垂直案内
レールに誘導する案内板を山形に形成し、パネルユニッ
トの下部が正常にシャッターケース下部の垂直案内レー
ルに誘導されない時は、前記山形案内板の上り斜面に前
記パネルユニットの係合片が係合してパネルユニットが
傾倒し、その上部のローラー軸が前記シャッターケース
内の垂直案内レールの拡開可能の一側部を拡開するよう
にしたものである。従って本発明装置では、当該パネル
シャッターの巻上げ開放時、座板が所定位置を超えて上
昇し、座板下部の大径軸部がシャッターケース内に位置
する拡開可能の一側部を有する垂直案内レールに当接す
ると大径軸部はスリットを通過し得ず該垂直案内レール
の一側部を拡開して安全スイッチを作動させてシャッタ
ーの巻上げを即座に停止させる。またパネルシャッター
の巻下げ閉鎖時、シャッターケース内に厚さ方向に重合
垂下して収納されたパネルユニットが水平方向に引出さ
れ、次いで垂直方向に降下する際に大きく揺動しパネル
ユニットの下部が正常にシャッターケース下部の垂直案
内レールに誘導されない場合は、山形案内板の上り斜面
にパネルユニットの係合片が係合してパネルユニットが
傾倒してその上部のローラー軸が前記垂直案内レールの
一側部を拡開して前記同様に安全スイッチを作動させて
シャッターの巻下げを停止させ、パネルユニットの拘束
による装置の破損事故を未然に防止する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の一実施例に基
いて詳細に説明する。図1乃至図7において、パネルシ
ャッター1は開口部2の左右両側に立設された一面にス
リットを有する角パイプ状の垂直案内レール3と、両垂
直案内レール3の上部に架設されたシャッターケース4
と、シャッター巻上げ時シャッターケース4内に収納さ
れ、巻下げ時垂直案内レール3に案内されて降下し開口
部2を閉鎖するシャッターカーテン5によって構成され
る。シャッターカーテン5は、複数の長尺状のパネルユ
ニット6及び最下部の座板7が各両側面上部に突設され
たローラー8を枢着したローラー軸9に取着されたロー
ラーチェーン10によって一連に連結されて成る。ロー
ラーチェーン10の上部はシャッターケース4内に配設
された左右一対の案内スプロケット11の1/4周に係
合されて略水平方向に転向され、末端はシャッターケー
ス4の後側板4aに止着されている。シャッターケース
4内には電動開閉機12が内装され、該電動開閉機12
の出力スプロケット13はローラーチェン14を介して
第1中間スプロケット15に連繋され、第1中間スプロ
ケット15と同軸の第2中間スプロケット16はローラ
ーチェーン17を介して前記案内スプロケット11と同
軸の最終段スプロケット18に連繋される。なお、19
はローラーチェーン17の緊張スプロケットである。
【0006】案内スプロケット11の直後には略水平方
向に延在する左右一対の収納レール20が配設され、パ
ネルユニット6の両側面上部のローラー8を支持しパネ
ルユニット6を厚さ方向に重合垂下してシャッターケー
ス4内に収納する。パネルユニット6の両側面下部には
図5に示すような係合片21が突設され、また座板7の
両側面下部に図6、図7に示すように前記パネルユニッ
ト6のローラー軸9より大径の軸部23を有するローラ
ー22を枢着したローラー軸24が突設されている。開
口部2両側の垂直案内レール3の上端はシャッターケー
ス4内の垂直案内レール3´に接続され、下部の垂直案
内レール3のスリット3aの間隔は前記パネルユニット
6の両側面上部のローラー軸9と座板7下部両側面の大
径軸部23の双方を通過可能であるのに対し、上部の垂
直案内レール3´のスリット3´aの間隔はパネルユニ
ット6のローラー軸9の通過は可能であるが、座板7の
ローラー軸24の大径軸部23は通過不能の間隔にされ
ている。そして下部の垂直案内レール3の広いスリット
3aから上部垂直案内レール3´の狭いスリット3´a
に移行する部分にはテーパー3´bが形成されている。
また上部の垂直案内レール3´は図4、図6に示すよう
にスリット3´aの間隔を拡開可能に一側部3´cをヒ
ンジ25で結合すると共にスプリング25aにて付勢
し、スリット3´aを正規の間隔に保持せしめている。
垂直案内レール3´の拡開可能の一側部3´aに近接し
て安全スイッチ26が配設され、一側部3´aが拡開す
ると安全スイッチ26が作動するようになっている。ま
た垂直案内レール3´の下部に近接してパネルユニット
6の両側面下部の係合片21が係合可能の上り斜面27
aと下り斜面27bから成る山形の案内板27が配設さ
れている。
【0007】上述の構成において、建物の開口部2を開
放しているパネルシャッター1を閉鎖する時は電動開閉
機12の閉鎖釦を押すと電動開閉機12が閉方向に駆動
し、その回転は出力スプロケット13、ローラーチェー
ン14、第1中間スプロケット15、第2中間スプロケ
ット16、ローラーチェーン17、最終段スプロケット
18を順次介して案内スプロケットに伝えられる。そし
てシャッターケース4内にローラーチェーン10が弛ん
だ状態で重合垂下されて収納されているパネルユニット
6は、ローラーチェーン10が緊張する毎に順次収納レ
ール20上を水平方向に引出され、上部のローラー8が
案内スプロケット11に至ればその円周に沿って降下
し、上部のローラー8は垂直案内レール3´に引渡さ
れ、一方パネルユニット6の両側面下部の係合片21は
案内板27の下り斜面27aに係合してパネルユニット
6の下部をシャッターケース4下部の垂直案内レール3
に誘導する。かくして後続のパネルユニット6も順次収
納レール20から垂直案内レール3に誘導されて垂直案
内レール3に沿って一平面上に配列し、開口部2が閉鎖
される。全閉されれば電動開閉機12の下限リミットス
イッチが作動してシャッターの降下が停止される。
【0008】上記閉鎖作動中において、収納レール20
上に重合垂下されたパネルユニット6がローラチェーン
10の緊張毎に水平方向に引出され、かつ水平方向に引
出されたパネルユニット6が案内スプロケット11に案
内されて垂直方向に方向変換される時、運動慣性によっ
てパネルユニット6が揺動し、この振幅が大きい時はパ
ネルユニット6の下部両側の係合片21が案内板27の
下り斜面27b側に係合しない内に上部のローラー8が
降下して上部の垂直案内レール3´に達し、その結果パ
ネルユニット6の下部がシャッターケース4下部の垂直
案内レール3に誘導されない場合が生じる。この時パネ
ルユニット6の両側面下部の係合片21は案内板27の
上り斜面27aに係合されて上部のローラー8側の降下
と共に該斜面27aに沿って降下し、従って図3に二点
鎖線で示すようにパネルユニット6は傾倒し、このため
上部のローラー軸9によって上部の垂直案内レール3´
の一側部3´cが拡開されて安全スイッチ26を作動さ
せてシャッターの降下を停止させ、シャッター装置の破
損を未然に防止する。
【0009】パネルシャッター1を開放する時は電動開
閉機12の開放釦を押すと、シャッターカーテン5は巻
上げられ、パネルユニット6がシャッターケース4内の
案内スプロケット11に達すれば垂直方向から水平方向
に移動方向が変換され、パネルユニット6上部のローラ
ー8が上部の垂直案内レール3´から収納レール20に
引渡され、パネルユニット6は順次厚さ方向に重合垂下
されて収納レール20に収納され、シャッターカーテン
5の最下部の座板7が図3に示す所定位置Aに達してシ
ャッターカーテン5が全開すれば電動開閉機12の上限
リミットスイッチが作動してシャッターは停止する。
【0010】ここで万一前記上限リミットスイッチが作
動せずシャッターが過巻きされて図3に示すB位置に達
した場合、座板7下部のローラー軸24の大径軸部23
が上部垂直案内レール3´のスリット3´aを通過し得
ず、一側部3´cを拡開して安全スイッチ26を作動さ
せてシャッターの上昇を即座に停止し、過巻きを防止す
る。なお、前記実施例における安全スイッチ26を配設
し、一側部3´cが拡開可能の上部の垂直案内レール3
´はシャッターケース4内の一側のみに設けると共に、
座板7の側面下部に設ける大径軸部22も前記拡開可能
の上部の垂直案内レール3´に対応する側のみに設けて
もよい。
【0011】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、シ
ャッターの閉鎖時パネルユニットの揺動によってパネル
ユニットが垂直案内レールに正常に誘導されず、シャッ
ターケース内で拘束状態になった場合、及びシャッター
の開放時シャッターが過巻きになった場合、シャッター
の降下もしくは上昇を即座に停止させる安全装置を別個
に設けることなく、1式の安全装置で兼用することがで
きたため構造が簡単になり製造費を低減し得、しかも外
観を害するものが露呈せず商品価値を高め得るという一
挙両得の著効を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルシャッターの概略斜視図
【図2】シャッターケース内部の詳細側面図
【図3】シャッターケース内部の用部詳細側面図
【図4】パネルユニット上部のローラーと上部の垂直案
内レールとの係合状態を示す平面図
【図5】パネルユニットの一側面の斜視図
【図6】座板の下部ローラーと上部類直案内レールとの
係合状態を示す平面図
【図7】座板の一側面下部の斜視図
【符号の説明】
1 パネルシャッター 2 開口部 3,3´ 垂直案内レール 3a,3´a スリット 3´b テーパー 3´c 一側面 4 シャッターケース 4a 後側板 5 シャッターカーテン 6 パネルユニット 7 座板 8,22 ローラー 9,24 ローラー軸 10,14,17 ローラーチェーン 11 案内スプロケット 12 電動開閉機 13 出力スプロケット 15 第1中間スプロケット 16 第2中間スプロケット 18 最終段スプロケット 19 緊張スプロケット 20 収納レール 21 係合片 23 大径軸部 25 ヒンジ 25a スプリング 26 安全スイッチ 27 案内板 27a 上り斜面 27b 下り斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パネルシャッターの安全装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパネルシャッター
の安全装置に係り、詳しくは、シャッターケース内に設
けた案内レールの一側片に検知機能を付与したことによ
り、シャッターの閉鎖時におけるパネルの継送異常と、
開放時におけるパネルの上昇異常とを上記一側片の拡開
で検知できるようにして、シャッター装置の破損を招く
ような事故を未然に防止することができるパネルシャッ
ターの安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来パネルシャッターにおいてはその
開放時最下部のパネル(座板)が所定の開放停止位
置を超えて上昇するのを防止するための安全装置が設け
られている。また閉鎖時、シャッターケース内に収納
されたパネルを水平方向から垂直方向に降下させる際
パネルの下部を案内レール誘導する案内板をシャ
ッターケース内に設けているが、パネルを連結したロー
ラチェーンが弛んだ状態で収納されたパネルがローラチ
ェーンの緊張毎に急激に水平方向に引出され、また、案
内スプロケットに案内されて水平方向から垂直方向に移
動方向が変換される時パネルが運動慣性によって揺動
し、この振幅が大きい場合にはパネルの下部が前記案
内板にうまく誘導されずにシャッターケース内で拘束状
態になって降下不能なり、シャッター装置を破損させ
る事故を招く。このためパネルの下部が案内板に正常に
誘導されず降下不能となった場合には、案内スプロケ
ットの回転を直ちに停止させる非常停止の安全装置が設
けられている。ところが、従来のパネルシャッターで
は、開放時におけるパネル上昇異常の際に作動する安全
装置と、閉鎖時におけるパネル継送異常の際に作動する
安全装置とが別個に設けられていたので構造が複雑にな
り、製造費の高騰を招く欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のよう
実状に鑑み、従来の欠点を一掃すべく創案されたもの
であって、その意図するところは、シャッターケース内
に設けた案内レールの一側片に検知機能を付与し、該一
側片に対する押圧拡開により、パネルシャッターの閉鎖
時におけるパネルの継送異常と、開放時におけるパネル
の上昇異常とを検知できるようにし、もって、簡単な構
造でありながら、シャッター装置の破損を招くような事
故を未然に防止することができるパネルシャッターの安
全装置を提供することを課題とするものである
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
本発明が採用した第1の技術手段は、複数枚のパネ
ルが各々その両側縁をローラチェーンで吊持されて、案
内スプロケットの正逆回動に連動して上下方向の案内レ
ールに沿った昇降移動と、前後方向の収納レールに沿っ
た横移動とに継送されるべく構成したパネルシャッター
において、前記上下方向の案内レールは、シャッターケ
ースの下部に立設された外部案内レールと、シャッター
ケース内に立設された内部案内レールとからなり、該内
部案内レールに検知機能を付与すべく、シャッターケー
スの前面で、案内スプロケットの外方側の一側片全域
を、上記ケース内におけるパネル下降時のパネル傾倒に
よる継送異常時に、傾倒パネルの押圧で拡開されて継送
異常を検知する検知片に構成し、該検知片による継送異
常の検知によって、案内スプロケットの回転を即座に停
止可能としたことを特徴とするものである。
【0005】本発明が採用した第2の技術手段は、複数
枚のパネルが各々その両側縁をローラチェーンで吊持さ
れて、案内スプロケットの正逆回動に連動して上下方向
の案内レールに沿った昇降移動と、前後方向の収納レー
ルに沿った横移動とに継送されるべく構成したパネルシ
ャッターにおいて、前記上下方向の案内レールは、シャ
ッターケースの下部に立設された外部案内レールと、シ
ャッターケース内に立設された内部案内レールとからな
り、該内部案内レールには、パネル昇降案内路として形
成したスリットの巾を外部案内レールのスリット巾より
巾狭に形成し、いずれか一方の側片下端部のスリット側
に下向きに拡開するテーパーを形成するとともに、最下
部パネルの側縁下部には内部案内レールのスリットを通
過できない大径軸部からなる押圧部材を有するローラー
軸を突設し、前記内部案内レールの一側片全域を、パネ
ルの上昇異常時に、最下部パネルの押圧部材で拡開され
て上昇異常を検知する検知片に構成し、該検知片による
上昇異常の検知によって、案内スプロケットの回転を即
座に停止可能としたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態添付
図面に基づいて詳細に説明する。 図1乃至図7におい
て、パネルシャッター1は開口部2の左右両側に立設さ
れた角パイプ状の垂直案内レール3と、両垂直案内レー
ル3の上部に架設されたシャッターケース4と、シャッ
ターの開放時にシャッターケース4内に収納され、閉鎖
時に垂直案内レール3に案内されて降下し開口部2を閉
鎖するシャッターカーテン5によって構成されいる。
【0007】上記垂直案内レール3は、シャッターケー
ス4内に立設された内部案内レール3′と、シャッター
ケース4の下部に立設された外部案内レール3″とから
なり、外部案内レール3″の上端は内部案内レール3′
に接続されている。そして、内部案内レール3′と外部
案内レール3″の一面には、それぞれシャッターカーテ
ン5の昇降案内路としてのスリット3′aと3aが形成
されており、スリット3′aの巾はスリット3aの巾よ
り巾狭に形成されている。
【0008】シャッターカーテン5は、複数の長尺状
パネル6と座板となる最下部パネル7が々その両側
上部に突設されたローラー8を枢着したローラー軸9
に取着されたローラチェーン10によって一連に連結さ
れて構成されており、ローラチェーン10の上部はシャ
ッターケース4内に配設された左右一対の案内スプロケ
ット11の1/4周に係合されて略水平方向に転向さ
れ、末端はシャッターケース4の後側板4aに止着され
ている。シャッターケース4内には電動開閉機12が
内装され、該電動開閉機12の出力スプロケット13は
ローラチェーン14を介して第1中間スプロケット15
に連繋され、第1中間スプロケット15と同軸の第2中
間スプロケット16はローラチェーン17を介して前記
案内スプロケット11と同軸の最終段スプロケット18
に連繋されている。なお、19はローラチェーン17の
緊張スプロケットである。
【0009】案内スプロケット11の直後には略水平
方向に延在する左右一対の収納レール20がシャッター
ケース4の左右ブラケットに配設され、パネル6の両側
上部に突設したローラー8を支持しパネル6を厚さ
方向に重合垂下してシャッターケース4内に収納する
うにしている。パネル6の両側下部には図5に示すよ
に、係合片21が突設され、また座板となる最下部パ
ネル7の両側下部に図6、図7に示すように前記
パネル6のローラー軸9より大径の軸部(押圧部材)
3を有するローラー22を枢着したローラー軸24から
なる押圧部材が突設されている。そして、外部案内レー
ル3″のスリット3aの間隔はパネル6の両側上部の
ローラー軸9と座板となる最下部パネル両側縁下
の大径軸部23の双方通過可能であるのに対し、
部案内レール3′のスリット3′aの間隔はパネル6の
ローラー軸9の通過は可能であるが、最下部パネル7
ローラー軸24の大径軸部23は通過不能の間隔になっ
いる。上記外部案内レール3の広いスリット3aか
内部案内レール3′の狭いスリット3′aに移行する
部分、すなわち内部案内レール3′下端部のスリット
3′a側には、下向きに拡開するテーパー3′bが形成
されている。
【0010】また、内部案内レール3′は図4,図6に
示すようにスリット3′aの間隔拡開可能となるよ
、シャッターケース4の前面で、案内スプロケット
11の外方側の一側3′c全域をヒンジ25で結合す
るとともに、スプリング25aで付勢し、スリット
3′aを正規の間隔に保持させ、押圧を受けた際に拡開
する検知片に構成している。そして、上記一側3′
に近接してスリット3′aの拡開側には安全スイッチ2
6が配置されており、一側3′押圧されてスリッ
3′aが拡開されると安全スイッチ26が作動して
案内スプロケット11を即座に停止するようにして
る。したがって、上記一側片3′c全域は、シャッター
カーテン5の閉鎖時におけるパネルの継送異常や開放時
における最下部パネル7の上昇異常を検知する検知板に
構成されている。一方、内部案内レール3′の下部に
は、他側片3′dに近接してパネル6の両側下部の係
合片21が係合する上り斜面27aと下り斜面27b
から側面視山形の案内板27が配設されている。
【0011】叙上の構成において、いま、建物の開口部
2を開放しているパネルシャッター1を閉鎖する時は電
動開閉機12の閉鎖釦を押すと電動開閉機12が閉方向
に駆動し、その回転は出力スプロケット13、ローラチ
ェーン14、第1中間スプロケット15、第2中間スプ
ロケット16、ローラチェーン17、最終段スプロケッ
ト18を順次介して案内スプロケット11に伝えられ
る。そしてシャッターケース4内にローラーチェーン
10が弛んだ状態で重合垂下されて収納されているパネ
ル6は、ローラーチェーン10が緊張する毎に順次収納
レール20上を水平方向に引出され、上部のローラー8
が案内スプロケット11に至ると、その円周に沿って降
下し、上部のローラー8は内部案内レール3′に引渡さ
れ、一方パネル6の両側下部の係合片21は案内板2
7の下り斜面27aに係合してパネル6の下部を外部
内レール3に誘導する。かくして後続のパネル6も順
次収納レール20から内部案内レール3に誘導されて
外部案内レール3に沿って一平面に配列し、開口部
2が閉鎖される。全閉されれば電動開閉機12の下限リ
ミットスイッチが作動してシャッターの降下が停止され
る。
【0012】上記閉鎖作動中において、収納レール20
上に重合垂下されたパネル6がローラチェーン10の緊
張毎に水平方向に引出され、かつ水平方向に引出された
パネル6が案内スプロケット11に案内されて垂直方向
に方向変換される時、運動慣性によってパネル6が揺動
し、この振幅が大きい時はパネル6の下部両側の係合
片21が案内板27の下り斜面27b側に係合しない
に上部のローラー8が降下して内部案内レール3′に
達し、その結果パネル6の下部が外部案内レール3
誘導されない場合が生じる。この時パネル6の両側
下部の係合片21は案内板27の上り斜面27aに係合
されて上部のローラー8側の降下とともに斜面27aに
沿って降下し、図3に二点鎖線で示すようにパネル6は
傾倒し、上部のローラー軸9が内部案内レール3′の一
3′cを押圧するので、この押圧により該一側片
3′cは検知片となって、ローラチェーン10の弛みを
検知する以前にパネル6の下降時における継送異常を検
知して、スリット3′aを拡開て安全スイッチ26を
作動させ、案内スプロケット11の回転を即座に停止さ
シャッター装置の破損を未然に防止することができ
る。この場合、一側片3′cはシャッターケース4の前
側でパネル6の傾倒による押圧を検知するため、検知が
確実にできる許りでなく、その全域が検知片となってい
るので、パネル6のどのような傾倒角度にも対応するこ
とができ、広い範囲に亘って検知することができる。し
たがって、山形状の案内板27は、傾倒したパネル6の
下部がシャッターケース4の下面に直接乗り上がるのを
防止する機能を有するもので、その傾斜角度は任意に設
定することができる。
【0013】一方、パネルシャッター1を開放する時
電動開閉機12の開放釦を押すと、シャッターカー
テン5は垂直案内レール3に沿って上昇し、パネル6が
シャッターケース4内の案内スプロケット11に達す
と、垂直方向から水平方向に移動方向が変換され、パ
ネル6上部のローラー8が収納レール20に引渡され、
パネル6は順次厚さ方向に重合垂下されて収納レール2
0に収納され、シャッターカーテン5の最下部パネル
(座板)7が図3に示す所定の開放停止位置Aに達し
シャッターカーテン5が全開すると電動開閉機12の上
限リミットスイッチが作動してシャッターは停止する。
【0014】ここで万一上限リミットスイッチが作動
しないで、シャッターカーテン5の最下部パネル(座
板)7が図3に示す位置、すなわち所定の開放停止位置
を超えた場合、座板7下部のローラ軸24の大径軸部
(押圧部材)23が内部案内レール3′の一側片3′c
を押圧するのでこの押圧により該一側3′cは検知
片となって、開放時におけるシャッターカーテン5の上
昇異常を検知してスリット3′aを拡開し、安全スイッ
チ26を作動させて案内スプロケット11の回転を即座
に停止させて上昇異常を防止する。なお、前記実施例
は、シャッターケース4の前面で、案内スプロケット1
1の外方側の一側3′cを上昇異常の検知片として構
成したが、対向側の他側片3′dを検知片としてもよ
く、また、押圧部材となる大径軸部23は最下部パネル
(座板)7の両側縁下部に設ける必要はなく、いずれか
一方の側縁下部に設けてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上の発明によって明らかなように
発明によれば、シャッターの閉鎖時にシャッターケース
内でパネルの継送異常が生じた場合、または開放時にパ
ネルの上昇異常が生じた場合、従来のようにパネルの継
送または上昇を即座に停止させる安全装置を別個に設け
る必要がなく、シャッターケース内に立設した内部案内
レールの一側片全域が検知片となって、パネルの継送異
常または上昇異常を検知して案内スプロケットの回転を
停止させることができ、したがって、構造が簡単にな
製造費を低減することができる。また、パネル下降時
のパネル傾倒による継送異常は、シャッターケース内に
立設した内部案内レールのシャッターケース前面で、案
内スプロケットの外方側の一側片全域が検知片となっ
て、パネルの傾倒による押圧を検知するので、検知が確
実にできる許りでなく、パネルのどのような傾倒角度に
も対応することができ、広い範囲に亘って検知すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルシャッターの概略斜視図
【図2】シャッターケース内部の詳細側面図
【図3】シャッターケース内部の部詳細側面図
【図4】パネル上部ローラと内部案内レールとの係合
状態を示す平面図
【図5】パネルの一側面の斜視図
【図6】座板の下部ローラと内部案内レールとの係合状
態を示す平面図
【図7】座板の一側面下部の斜視図
【符号の説明】 3 垂直案内レール3′ 内部案内レール3″ 外部案内レール 3′a 内部案内レールのスリット 3a 外部案内レールのスリット 3′b テーパー 3′c 内部案内レールの一側 4 シャッターケース 6 パネル 7 最下部パネル(座板 11 案内スプロケット 23 大径軸部(押圧部材)
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各パネルユニット及び座板の両側面上部に
    ローラーを枢着したローラー軸を突設し、該ローラー軸
    に取着した左右のローラーチェーンにより座板を最下部
    にして各パネルユニットを上下に順次連結してシャッタ
    ーカーテンを構成し、該シャッターカーテンを垂直平面
    状に配列して昇降案内する一面にスリットを有する角パ
    イプ状の左右一対の垂直案内レールの上部にシャッター
    ケースを架設し、該シャッターケース内に前記ローラー
    チェーンに係合する左右一対の案内スプロケットと、前
    記各パネルユニットを厚さ方向に重合垂下して収納する
    左右一対の収納レールを配設し、前記案内スプロケット
    を駆動して開口部を開閉するパネルシャッターにおい
    て、前記シャッターケース内に位置する少なくとも一側
    の垂直案内レールの一側部をヒンジ結合してスリットの
    間隔を拡開可能にし、通常はスプリングで付勢して正規
    の間隔を保持せしめ、前記拡開可能の一側部に近接して
    安全スイッチを配設して一側部が拡開した時該安全スイ
    ッチが作動するようにし、一方前記パネルユニット及び
    座板の両側面上部のローラー軸を前記シャッターケース
    内の垂直案内レールのスリットを通過可能の軸径とし、
    座板の少なくとも一側面の下部には同スリットを通過不
    能の大径軸部を有するローラー軸を突設し、シャッター
    ケース下部の垂直案内レールのスリットは前記座板の大
    径軸部を通過可能の間隔とし、またシャッターケース内
    に配設し、パネルユニットが収納側から垂直降下に移る
    際パネルユニットの両側面下部に突設した係合片を案内
    してパネルユニットの下部をシャッターケース下部の垂
    直案内レールに誘導する案内板を山形に形成し、パネル
    ユニットの下部が正常にシャッターケース下部の垂直案
    内レールに誘導されない時は、前記山形案内板の上り斜
    面に前記パネルユニットの係合片が係合してパネルユニ
    ットが傾倒し、その上部のローラー軸が前記シャッター
    ケース内の垂直案内レールの拡開可能の一側部を拡開す
    るようにしたことを特徴とするパネルシャッターの安全
    装置。
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