JPH08311006A - フルオレニリデンアニリン誘導体の製造方法 - Google Patents

フルオレニリデンアニリン誘導体の製造方法

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JPH08311006A
JPH08311006A JP11877495A JP11877495A JPH08311006A JP H08311006 A JPH08311006 A JP H08311006A JP 11877495 A JP11877495 A JP 11877495A JP 11877495 A JP11877495 A JP 11877495A JP H08311006 A JPH08311006 A JP H08311006A
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fluorenylideneaniline
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JP11877495A
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Shunichi Matsumoto
俊一 松本
Hirobumi Kawaguchi
博文 川口
Yasushi Mizuta
泰史 水田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 反応収率が向上したフルオレニリデンアニリ
ン誘導体の製造方法を提供する。 【構成】 フルオレノン誘導体とアニリン誘導体とを有
機酸中で反応させる一般式3のフルオレニリデンアニリ
ン誘導体の製造方法であって、フルオレノン誘導体に対
してアニリン誘導体をモル比で1.3倍以上用いる。 (Rは水素またはニトロ基を示し、R2a〜R2e
同一または異なって水素原子、アルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ハロ
ゲン化アルキル基またはハロゲン原子を示し、これらの
うちアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキ
シ基、フェノキシ基は置換基を有してもよい。またR
2a〜R2eのうち隣接する2つは縮合して縮合環を形
成してもよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルオレニリデンアニ
リン誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、複写機などの電子写真に用いられる感光体としては
有機感光体(OPC)が多く用いられており、かかる有
機感光体を構成する電子輸送剤としてフルオレニリデン
アニリン誘導体を使用することが検討されている。フル
オレニリデンアニリン誘導体は、従来より、フルオレノ
ン誘導体とアニリン誘導体とを縮合反応させることによ
り製造されており、通常、アニリン誘導体自体を溶媒と
して用い、塩化亜鉛などの酸性触媒の存在下で反応が行
われている。しかし、この方法はアニリン誘導体が固体
の場合には適用できないという問題がある。また、反応
の出発物質であるアニリン誘導体を溶媒と兼ねているた
め、アニリン誘導体がフルオレノン誘導体に対して過剰
に必要となり、生成工程での除去が不便であることやコ
ストがかかるなどの問題点がある。このため、高純度の
フルオレニリデンアニリン誘導体を高収率で得ることが
困難であった。
【0003】一方、本出願人は、先に、フルオレノン誘
導体とアニリン誘導体とを有機酸中で反応させる方法を
提案している(特願平6−146556号)。この方法
によれば、アニリン誘導体はフルオレノン誘導体に対し
て0.8〜1.2倍モル量で用いられ、さらに有機酸が
触媒としても働きをも示すために塩化亜鉛などの触媒を
加える必要がない。従って、反応後の系には生成物を反
応の生成物質以外の物質が少なく、生成物の精製が容易
である。
【0004】しかしながら、この方法によれば、反応生
成物であるフルオレニリデンアニリン誘導体の収率が比
較的低いという問題がある。本発明の目的は、反応収率
が向上したフルオレニリデンアニリン誘導体の製造方法
を提供することである。本発明の他の目的は、高純度の
フルオレニリデンアニリン誘導体を高収率で得ることが
できるフルオレニリデン誘導体の製造方法を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、
フルオレニリデンアニリン誘導体を製造する際の原料で
あるフルオレノン誘導体とアニリン誘導体とのモル比を
調節することによって、フルオレニリデンアニリン誘導
体の生産効率が向上することを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】すなわち、本発明のフルオレニリデンアニ
リン誘導体の製造方法は、式(1) :
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 は水素原子またはニトロ基を
示す。)で表されるフルオレノン誘導体と、式(2) :
【0009】
【化5】
【0010】(R2a〜R2eは同一または異なって、水素
原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコ
キシ基、フェノキシ基、ハロゲン化アルキル基またはハ
ロゲン原子を示し、これらのうちアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基およびフェノキシ基は
置換基を有していてもよい。また、R2a〜R2eのうち隣
接する2つの基は互いに縮合して縮合環を形成していて
もよい。)で表されるアニリン誘導体とを有機酸中で反
応させ、一般式(3) :
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R1 およびR2a〜R2eは前記と同
じである。)で表されるフルオレニリデンアニリン誘導
体(3) を得る方法であって、フルオレノン誘導体(1) に
対してアニリン誘導体(2) をモル比で1.3倍以上用い
ることを特徴とする。以下、本発明のフルオレニリデン
アニリン誘導体の製造方法について詳細に説明する。
【0013】一般式(1) の化合物としては、R1 が水素
である2−ニトロフルオレノンおよびR1 がニトロ基で
ある2,4,7−トリニトロフルオレノンがあげられ
る。一般式(2) の化合物における置換基R2a〜R2eに相
当する置換基としては、例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、ペン
チル、ヘキシルなどの炭素数が1〜6のアルキル基、フ
ェニル、ナフチルなどのアリール基、ベンジル、フェネ
チル、ベンズヒドリル、スチリル、シンナミル、トリチ
ルなどのアラルキル基、メトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどのアルコキシ
基、フェノキシ基、クロロメチル、ブロモメチル、フル
オロメチル、ヨードメチル、ジブロモメチル、トリフル
オロメチル、1,2−ジクロロエチル、パーフルオロt
−ブチル、1−クロロヘキシル、1,2−ジブロモペン
チル、1,2,3,4,5,6−ヘキサヨードヘキシル
などのハロゲン化アルキル基、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などのハロゲン原子がそれぞれ挙げられる。また、
置換基R2a〜R2eの隣接する2つの基は互いに縮合して
縮合環を形成してもよい。
【0014】一般式(3) で表されるフルオレニリデンア
ニリン誘導体としては、例えば下記式(3-1) 〜(3-10)で
表される化合物があげられる。
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】本発明における反応に用いられる溶媒とし
ては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、シクロペン
タンカルボン酸、アクリル酸などのカルボン酸、スルホ
ン酸、スルフィン酸などの有機溶媒があげられる。本発
明のフルオレニリデンアニリン誘導体(3) の製造におい
て、アニリン誘導体(2) は、フルオレノン誘導体(1) に
対してモル比で1.3倍以上用いられる。フルオレノン
誘導体(1) に対するアニリン誘導体(2) の量が前記より
も少ないときは、フルオレニリデンアニリン誘導体(3)
の収率が低くなるという問題が生じる。
【0020】また、常温で固体であるアニリン誘導体
(2) は、フルオレノン誘導体(1) に対してモル比が1.
3〜1.5倍の範囲で用いるのが好ましい。一方、常温
で液体であるアニリン誘導体(2) は、フルオレノン誘導
体(1) に対してモル比が1.3〜1.8倍の範囲で用い
るのが好ましい。アニリン誘導体(2) の添加量が前記範
囲を超えるときは、過剰のアニリン誘導体が反応後も反
応系に残存し、反応生成物の精製が困難になったり、あ
るいはアニリン誘導体(2) の分解物が多量に生成し、そ
の除去が困難になるなど問題があり、フルオレニリデン
アニリン誘導体の純度が低下するおそれがある。
【0021】フルオレニリデンアニリン誘導体(3) の合
成反応は、通常70〜110℃の温度で1〜2時間程度
行われる。反応後、反応液を水に加えて反応生成物を析
出させた後、ろ別し、水洗される。得られた反応生成物
は、さらにクロロホルムなどの有機溶媒に溶解して水洗
し、無水硫酸ナトリウムを加えて放置した後、濃縮乾固
するなどの操作を施し、反応生成物中に残存する不純物
を除去し、カラムクロマトグラフィーや再結晶などによ
って精製される。カラムクロマトグラフィーは、通常、
カラムの支持担体として例えばシリカゲル、アルミナな
どを用い、展開溶媒として例えばクロロホルム、塩化メ
チレン、ヘキサン、シクロヘキサン、酢酸エチル、ベン
ゼンなど、あるいはこれらのうちの2つ以上の混合溶媒
などを用いて行われる。また、再結晶は、例えばクロロ
ホルム、塩化メチレン、ヘキサン、シクロヘキサン、酢
酸エチルなど、あるいはこれらのうちの2つ以上の混合
溶媒などを用いて行われる。なお、反応生成物から不純
物を除去したり、精製する方法としては、従来公知の種
々の方法を用いることができる。
【0022】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1 2,4,7−トリニトロフルオレノンと2−フェニルア
ニリン(固体)とを酢酸50ml中に溶解し、110℃
で2時間反応させた。反応後、反応液を水400ml中
に加えて反応生成物である結晶を析出させ、ろ別後、水
300mlで3回洗浄し、さらにクロロホルム200m
lに溶解し、水300mlで20回洗浄した。次いで、
クロロホルム溶液に無水硫酸ナトリウム15gを加えて
3時間放置した後、濃縮乾固し、さらにクロロホルム−
ヘキサン混合溶媒にて再結晶し、前記式(3-1) で表され
るフルオレニリデンアニリン誘導体を得た(融点201
℃)。
【0023】上記反応において、2,4,7−トリニト
ロフルオレノンは3.15g(10ミリモル)用いた。
2,4,7−トリニトロフルオレノンと2−フェニルア
ニリンとのモル比、反応生成物(3-1) の収量、収率およ
び純度を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例4〜6、比較例2 2−フェニルアニリンに代えて3−フェニルアニリン
(固体)を用いたほかは、実施例1〜3または比較例1
と同様にして反応を行った。次いで、反応生成物を溶解
させるクロロホルムの量が230mlである以外は実施
例1〜3または比較例1と同様にして反応生成物を精製
し、前記式(3-2) で表されるフルオレニリデンアニリン
誘導体を得た(融点246℃)。
【0026】反応に用いた2,4,7−トリニトロフル
オレノンと3−フェニルアニリンとのモル比、反応生成
物(3-2) の収量、収率および純度を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】実施例7〜9、比較例3 2−フェニルアニリンに代えて5−アミノインダン(固
体)を用いたほかは、実施例1〜3または比較例1と同
様にして反応および精製を行い、前記式(3-3)で表され
るフルオレニリデンアニリン誘導体を得た(融点201
℃)。反応に用いた2,4,7−トリニトロフルオレノ
ンと5−アミノインダンとのモル比、反応生成物(3-3)
の収量、収率および純度を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】実施例10〜12、比較例4 2−フェニルアニリンに代えて2−ベンジルアニリン
(固体)を用いたほかは、実施例1〜3または比較例1
と同様にして反応および精製を行い、前記式(3-4) で表
されるフルオレニリデンアニリン誘導体を得た(融点1
51℃)。反応に用いた2,4,7−トリニトロフルオ
レノンと2−ベンジルアニリンとのモル比、反応生成物
(3-4) の収量、収率および純度を表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】実施例13〜15、比較例5 2,4,7−トリニトロフルオレノンと2−フェノキシ
アニリン(液体)とを酢酸50ml中に溶解し、110
℃で2時間反応させた。反応後、反応液を水400ml
中に加えて反応生成物である結晶を析出させ、ろ別後、
水300mlで3回洗浄し、さらにクロロホルム180
mlに溶解し、水300mlで20回洗浄した。次い
で、クロロホルム溶液に無水硫酸ナトリウム15gを加
えて3時間放置した後、濃縮乾固し、さらにクロロホル
ム−ヘキサン混合溶媒にて再結晶し、前記式(3-5) で表
されるフルオレニリデンアニリン誘導体を得た(融点1
48℃)。
【0033】上記反応において、2,4,7−トリニト
ロフルオレノンは3.15g(10ミリモル)用いた。
2,4,7−トリニトロフルオレノンと2−フェノキシ
アニリンのモル比、反応生成物(3-5) の収量、収率およ
び純度を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】実施例16〜18、比較例6 2−フェノキシアニリンに代えて4−フルオロ−2−メ
チルアニリン(液体)を用いたほかは、実施例13〜1
5または比較例5と同様にして合成および精製を行い、
前記式(3-6) で表されるフルオレニリデンアニリン誘導
体を得た(融点172℃)。
【0036】反応に用いた2,4,7−トリニトロフル
オレノンと4−フルオロ−2−メチルアニリンとのモル
比、反応生成物(3-6) の収量、収率および純度を表6に
示す。
【0037】
【表6】
【0038】実施例19〜21、比較例7 2−フェノキシアニリンに代えて3−フルオロ−2−メ
チルアニリン(液体)を用いたほかは、実施例13〜1
5または比較例5と同様にして合成および精製を行い、
前記式(3-7) で表されるフルオレニリデンアニリン誘導
体を得た(融点157℃)。
【0039】反応に用いた2,4,7−トリニトロフル
オレノンと3−フルオロ−2−メチルアニリンとのモル
比、反応生成物(3-7) の収量、収率および純度を表7に
示す。
【0040】
【表7】
【0041】実施例22〜24、比較例8 2−フェノキシアニリンに代えて5−フルオロ−2−メ
チルアニリン(液体)を用いたほかは、実施例13〜1
5または比較例5と同様にして合成を行った。次いで、
固形分を溶解させるクロロホルムを300ml用い、ク
ロロホルム溶液から水分を除去するための無水硫酸ナト
リウムを20グラム用いたほかは、実施例13と同様に
して反応混合物を精製し、前記式(3-8) で表されるフル
オレニリデンアニリン誘導体を得た(融点227℃)。
【0042】反応に用いた2,4,7−トリニトロフル
オレノンと5−フルオロ−2−メチルアニリンとのモル
比、反応生成物(3-8) の収量、収率および純度を表8に
示す。
【0043】
【表8】
【0044】実施例25〜27、比較例9 2−フェノキシアニリンに代えて2−イソプロピル−6
−メチルアニリン(液体)を用いたほかは、実施例13
〜15または比較例5と同様にして合成を行った。次い
で、固形分を溶解させるクロロホルムを120ml用
い、クロロホルム溶液から水分を除去するための無水硫
酸ナトリウムを10グラム用いたほかは、実施例13と
同様にして反応混合物を精製し、前記式(3-9) で表され
るフルオレニリデンアニリン誘導体を得た(融点198
℃)。
【0045】反応に用いた2,4,7−トリニトロフル
オレノンと2−イソプロピル−6−メチルアニリンとの
モル比、反応生成物(3-9) の収量、収率および純度を表
9に示す。
【0046】
【表9】
【0047】実施例28〜30、比較例10 2−フェノキシアニリンに代えて2−イソプロピルアニ
リン(液体)を用いたほかは、実施例13〜15または
比較例5と同様にして合成を行った。次いで、固形分を
溶解させるクロロホルムを100ml用い、クロロホル
ム溶液から水分を除去するための無水硫酸ナトリウムを
9グラム用いたほかは、実施例13と同様にして反応混
合物を精製し、前記式(3-10)で表されるフルオレニリデ
ンアニリン誘導体を得た(融点167℃)。
【0048】反応に用いた2,4,7−トリニトロフル
オレノンと2−イソプロピルアニリンとのモル比、反応
生成物(3-10)の収量、収率および純度を表10に示す。
【0049】
【表10】
【0050】表1〜10から明らかなように、アニリン
誘導体をフルオレノン誘導体に対して1.3倍以上のモ
ル比で配合した実施例1〜30は、いずれも高純度(9
9.0%以上)の反応生成物を高収率で得ることができ
る。一方、アニリン誘導体がフルオレノン誘導体に対し
てモル比で1.3倍よりも少ない比較例1〜10は反応
収率が低い。
【0051】また、固体のアニリン誘導体の量がフルオ
レノン誘導体に対してモル比で1.5倍よりも多い実施
例3、6、9および12は、反応生成物を高収率で得ら
れるものの、純度が99.0%よりも低く、実用上問題
が生じるおそれがある。同様に、液体のアニリン誘導体
の量がフルオレノン誘導体に対してモル比で1.8倍よ
りも多い実施例15、18、21、24、27および3
0は、反応生成物を高収率で得られるものの、純度が9
9.0%よりも低く、実用上問題が生じるおそれがあ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、フルオレノン誘導体に
対するアニリン誘導体の添加量をモル比で1.3倍以上
とすることにより、フルオレニリデンアニリン誘導体を
従来の反応よりも高い収率で得ることができる。さら
に、フルオレノン誘導体に対し、固体のアニリン誘導体
を1.3〜1.5倍のモル比で、あるいは液体のアニリ
ン誘導体を1.3〜1.8倍のモル比で用いることによ
り、高純度のフルオレニリデンアニリン誘導体を高収率
で得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) : 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはニトロ基を示す。)で表
    されるフルオレノン誘導体と、一般式(2) : 【化2】 (R2a〜R2eは同一または異なって、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、フェ
    ノキシ基、ハロゲン化アルキル基またはハロゲン原子を
    示し、これらのうちアルキル基、アリール基、アラルキ
    ル基、アルコキシ基およびフェノキシ基は置換基を有し
    ていてもよい。また、R2a〜R2eのうち隣接する2つの
    基は互いに縮合して縮合環を形成していてもよい。)で
    表されるアニリン誘導体とを有機酸中で反応させ、一般
    式(3) : 【化3】 (式中、R1 およびR2a〜R2eは前記と同じである。)
    で表されるフルオレニリデンアニリン誘導体を得る方法
    であって、前記フルオレノン誘導体に対して前記アニリ
    ン誘導体をモル比で1.3倍以上用いることを特徴とす
    るフルオレニリデンアニリン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記アニリン誘導体が固体であって、この
    アニリン誘導体を前記フルオレノン誘導体に対して1.
    3〜1.5倍のモル比で用いることを特徴とする請求項
    1記載のフルオレニリデンアニリン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記アニリン誘導体が液体であって、この
    アニリン誘導体を前記フルオレノン誘導体に対して1.
    3〜1.8倍のモル比で用いることを特徴とする請求項
    1記載のフルオレニリデンアニリン誘導体の製造方法。
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